JP3579224B2

JP3579224B2 - Tractor

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Publication number: JP3579224B2
Application number: JP21859697A
Authority: JP
Inventors: 和臣杉山; 文博池田; 輝仁山内; 利信大和田; 利光矢崎
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1997-08-13
Filing date: 1997-08-13
Publication date: 2004-10-20
Anticipated expiration: 2017-08-13
Also published as: JPH1156010A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ、特に、水田用トラクタに係り、より具体的には、トラクタ車体の後部に作業機用油圧昇降装置を搭載したトラクタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
トラクタは走行動力車であって、三点リンク等の作業機連結装置を介して例えばロータリ耕運機等の各種作業機を装着して水田（圃場）の耕運作業等を実施するものであることから、高馬力が要求されるとともに軽量化等が要求される。
また、トラクタ車体の後部に搭載した左右のリフトアームを有する作業機昇降用の油圧装置にあっては、軽量化とともに整備性および取扱いの容易性が要求され、当該油圧装置に外部油圧取出装置（補助制御弁）を具備させたものにあっては、該補助制御弁の着脱容易性とともに追加装着が容易であることが要求される。
【０００３】
特開平４−３４９８０２号公報にあっては、「トラクタ車体の後部に搭載された作業機昇降用の油圧装置をおおうように床板を設けると共に、油圧装置の後方側を開放状に構成したトラクタにおいて、油圧装置の一側に、側方に突出する取付ブラケットを設け、この取付ブラケットの後面に、後方側から着脱自在なボルトにより補助制御弁を取付けたことを特徴とするトラクタの補助制御弁取付装置。」が提案されており、この従来の技術にあっては、「トラクタ車体の後部両側には後輪フェンダーがあり、しかも、この左右の後輪フェンダー間に、油圧装置をおおうように床板があるため、補助制御弁の着脱が困難であった。
【０００４】
従って、従来では既存の補助制御弁に側方から重ね合わせて別の補助制御弁を追加することは事実上できないという欠点」を解決したものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の技術にあっては、トラクタ車体後部に搭載した油圧昇降装置が床板（フロアーシート）で被われていることから、該油圧昇降装置のメンテナンスに当っては、フロアーシートを取外すという面倒な作業が必要であった。
フロアーシートがキャビンと一体に備えられたものにあっては、油圧昇降装置のメンテナンスの都度、キャビンごと取外す必要があり、油圧昇降装置のメンテナンス（整備性）が実質的に不可能に近いという課題があった。
【０００６】
すなわち、前述公報で開示の技術を初め、従来技術のトラクタにあっては、リフトアームを有する油圧昇降装置の整備性を考慮していないのがほとんどであった。
油圧昇降装置に、上昇と下降のソレノイドバルブとパイロット切換バルブを一体化した電磁パイロットバルブを用いたオートドラフト制御弁装置を具備させた場合、当該バルブはゴミ、不純物に敏感であることおよび故障した場合、その部位の判断ができないことから、その整備頻度が多くなるのに、このような課題について考慮していないものであった。
【０００７】
本発明は、トラクタ車体の後部に搭載されているリフトアームを有する油圧昇降装置をフロアーシートでおおったトラクタであっても、油圧昇降装置の整備が極めて容易かつ確実に実施できるようにしたことが目的である。
また、油圧昇降装置に外部油圧取出装置を付帯させてトラクタの多機能化を実現できながらも、油圧昇降装置とともに外部油圧取出装置も併せてメンテナンスのためにトラクタ車体から取外すことができるようにしたことも本発明の目的である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リフトアーム９を有する油圧昇降装置１０及びキャビン１７をトラクタ車体５の後部に搭載し、前記キャビン１７の後支柱１９をその上下方向中間がリフトアーム９の回動支点の上方に位置しかつその下方部位が後車軸ケース２５より前方側に位置すべく前下向き傾斜状に配置し、前記油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング３３の上方にキャビン１７の後支柱１９より前側で底板部を構成するフロアーシート２２の運転席装着用装着部位２２Ａを配置し、油圧ハウジング３３の後上部で前記後支柱１９及び装着部位２２Ａより後方に外部油圧取出装置１を装着しており、また、油圧ハウジング３３の側壁にメインポート４２、ドラフト制御弁装置４３および水平制御弁装置４４を左右に振り分けて配置し、前記メインポート４２からドラフト制御弁装置４３、水平制御弁装置４４及び外部油圧取出装置１に圧油を供給する油路３４、４５を油圧ハウジング３３に形成しており、さらに、前述の目的を達成するために次のような技術的手段を講じているのである。
【０００９】
すなわち、本発明に係るトラクタ２では、前記油圧昇降装置１０とこれをおおうフロアーシート２２の前記装着部位２２Ａとの間に油圧昇降装置１０をトラクタ車体５から離脱するための持上げ可能な空間３０を設け、持ち上げられた油圧昇降装置１０を後方側に挿脱自在に構成していることを特徴とするものであり、このような構成を採用したことによって、油圧昇降装置１０を整備するには、リフトアーム９に装着しているリフトロッド等の三点リンク１１を切離した状態および油圧配管（メイン配管）並びに電装品のための配線を切離した状態（これらの作業は従来同様である）にして、トラクタ車体５にボルト止めされている油圧ハウジング３３の当該ボルトを外し（フロアーシート２２に形成されている窓を介してボルトを外すがこれについても従来同様である）、油圧ハウジング３３をトラクタ車体５より持上げる。
【００１０】
フロアーシート２２との間に持上げ可能な空間３０が形成されていることから、油圧ハウジング３３の持上げは容易にできる。
ここで、持上げ量（高さ）は、油圧ハウジング３３の台座部３６がトラクタ車体５（ミッションケース７を施蓋しているインロー嵌合量に相当）に嵌合させていることからこの嵌合量（高さ）である。
【００１１】
油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング３３を空間３０内で持上げてから、後方側に抜き出すことによって該油圧昇降装置１０がトラクタ車体５から離脱され、該油圧昇降装置１０はこれを単位として整備されるのであり、故障部位が判断できなくとも単位としての整備が可能なのである。
整備後にあっては、前述と逆動作にて油圧昇降装置１０はトラクタ車体５に搭載固定されるのである。
【００１２】
本発明においては、油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング３３に、ドラフト制御弁装置４３、水平制御弁装置４４および外部油圧取出用バルブ３５が装着されていることから、油圧昇降装置１０の整備のため、油圧ハウジング３３をトラクタ車体５から離脱（分離）させると、ドラフト制御弁装置４３、水平制御弁装置４４および外部油圧取出用バルブ３５は油圧ハウジング３３とともに（一緒に）トラクタ車体５から離脱され、これらの整備も容易となるのである。
【００１３】
特に、ドラフト制御弁装置４３として上昇と下降のソレノイドバルブとパイロット切換バルブを一体化した電磁パイロットバルブを採用したときには、当該バルブがゴミ等に敏感であることから、整備頻度が多くなることから意義は大きくなるのである。
本発明においては、油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング３３に、当該油圧昇降装置１０のためのメインポート４２が形成され、該ポート４２に左右の横方向から配管が着脱自在に接続されていることにより、メイン配管は、通常鋼管であったとしても、メインポート４２のネジ部を締結弛緩する際に、横方向から簡単にできるのであり、整備性と取扱いが向上できるのである。
【００１４】
更に、本発明においては、ドラフト制御弁装置４３、水平制御弁装置４４、プライオリティバルブ４６およびリリーフバルブ４２は、油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング３３の側壁部に装着されていることによって、油圧昇降装置１０の整備にあたって後方側（トラクタ車体５の前後方向を意味する）に該装置１０を挿脱するとき、ドラフト制御弁装置４３、水平制御弁装置４４、プライオリティバルブ４６およびリリーフバルブ４７が障害となることは少なくなるのであり、特に、上記バルブ（弁）４３〜４７に対する油路４５が油圧ハウジング３３に形成されていることから、配管部材の脱着作業が不要となるのである。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明すると、本発明に係る２軸４車輪形のトラクタ２の全容を示している図１において、当該トラクタ２は左右の前輪３と左右の後輪４とを備え、前輪３は操向輪であるとともに駆動可能であり、ここに、四輪駆動トラクタとされているが、前輪３はこれに対する動力を断接して二輪駆動（後輪駆動）にすることもできる。
【００１６】
トラクタ車体５は搭載エンジン６の後部にクラックハウジングを介してミッションケース７を連設することで構成されており、エンジン６およびこの前方に備えたラジエータ等のエンジン補器は天板を開閉自在としたボンネット８で被われている。
トラクタ車体５の後部上面には、左右のリフトアーム９を有する油圧昇降装置１０が搭載されており、図では三点リンク１１によってロータリ作業機１２を昇降制御可能として着脱自在に装着している。
【００１７】
左右の後輪４はそれぞれその内側に立設されている後輪フェンダ１３で被われており、この左右の後輪フェンダ１３間に運転席１４が配置されており、この運転席１４の前方に備えている操縦ハンドル１５とによって運転操縦装置１６が構成されており、当該装置１６は左右の後輪フェンダ１３を含んだ独立装着形（車体５上に脱着自在に搭載したものをいう）のキャビン１７によって取囲まれている。
【００１８】
キャビン１７は左右一対の前支柱１８と、左右一対の後支柱１９と、前・後支柱１８，１９の中間でかつ後支柱１９側に寄った後輪フェンダ１３から立上った中間支柱２０と、空調装置（冷房、暖房、冷・暖房、換気等）を有する天井部２１とで箱形に構成されていて該キャビン１７の底部板（フロアーシート）２２は運転席１４の装着部位２２Ａがその前方部位２２Ｂよりも一段高くなっていて、該フロアーシート２２で油圧昇降装置１０を上方から被っている。
【００１９】
更に、キャビン１７は、中間支柱２０に備えたピボット金具２０Ａを支点として開閉固定可能なドア２３を備え、このドア２３の開閉部位が昇降口とされているとともにステップ２４を備え、前後左右の底部に備えている防振ゴム等による防振支持手段によってトラクタ車体５に搭載されている。
また、キャビン１７の後支柱１９は中間の屈折連結部１９Ａを介して逆くの字形に形成されていて、該屈折連結部１９Ａがリフトアーム９の回動支点（アーム軸）を横切る鉛直平面近傍に位置することで、キャビン１７の全体が前方（従来より約５ｃｍ程）に相対的に位置して搭載され、トラクタ２全体の重心が前方に転移されることになって、ロータリ作業機１２を昇降自在に装着しても前後重量バランスが良好で、この結果としてトラクタ全体は軽量化され水田作業に適応可能とされている。
【００２０】
図２を参照すると、キャビン１７における左右の後支柱１９は、後車軸ケース２５にボルト止めされているハット型支持台２６に、ブラケット２７と防振支持手段２８によってトラクタ車体６に搭載されており、後支柱１９の下端に固着している左右の下部体２９が前方に延伸されていて左右の前支柱１８に連結されている。
【００２１】
すなわち、従来では左右の下部体２９の後底面２９Ａをハット型支持台２６に防振支持手段２８を介して搭載していたのに対し、本発明の実施形態では、後支柱１９の下方部位を後車軸ケース２５の前方側で上下方向に位置させて該支柱１９に固着したブラケット２７と防振支持手段２８を介してトラクタ車体５に搭載し、ここに、キャビン１７は従来よりも５ｃｍ程度前方に位置し、後支柱１９の下方部位が後上り傾斜であることから、キャビン１７を従来より前方位置にしても居住空間は確保し、また、キャビン１７を従来よりも前方位置に搭載したことから、トラクタ車体５の上面に着脱自在に搭載固定した油圧昇降装置１０をメンテナンスするときの持上げ空間３０を確保しているのである。
【００２２】
油圧昇降装置１０のヘッド部分１０Ａはフロアーシート２２の装着部位２２Ａで上方から被われており、この装着部位２２Ａ上には、シート支持体３１を介して運転席１４が装着されており、当該運転席１４はシート支持体３１とともに装着部位２２Ａ上に着脱自在であり、これら１４，３１を取外した状態で装着部位２２Ａに形成した開口窓を介して上方から油圧昇降装置１０を車体６に固定している上下方向のボルトを締結弛緩可能とし、ここに、油圧昇降装置１０を車体６から上方に上記空間３０内で持上げて後方に抜き出すことで該油圧昇降装置１０をメンテナンス可能としている。
【００２３】
油圧昇降装置１０の前方のミッションケース７上には、エンジン６によって駆動される油圧ポンプ装置３２が設けられており、該油圧ポンプ装置３２は装着部位２２Ａによって被われているとともに、該部位２２Ａに形成した開口窓を介してヘッド部１０Ａとともにメンテナンスが可能とされている。
油圧ポンプ装置３２はエンジン６の出力軸に直結されたＰＴＯ推進軸を介して図外のギヤ等を介して駆動されており、該油圧ポンプ装置３２は通常（従来）では、エンジン６の側面に設けられていたものを、ミッションケース７上面に設けることにより、ミッションケース７自体が作動油タンクも兼ねていることから、配管部材を省略又は短尺化できるとともに、エンジン６の側面に備えたときは前輪３の操向角に制限を与えていたのを併せて解消しているのである。
【００２４】
また、フロアーシート２２は装着部位２２Ａを薄手板で構成し、前方部位２２Ｂを厚手板で構成しており、これによっても、車体重心を前方に転移させているのであり、装着部位２２Ａを薄手板で構成してもその開口窓の周縁に固着しているシート支持体３１のためのステーによって強度は確保されているのである。
図３〜図５を参照すると、左右のリフトアーム９を有する油圧昇降装置１０に、外部油圧取出装置１を装着した本発明に係るトラクタ１の実施形態が示してあり、油圧昇降装置１０を構成する油圧ハウジング（油圧シリンダ本体）３３に外部油圧取出用の油路３４が形成されており、該油路３４に連絡（連通）されている外部油圧取出用のバルブ３５を、前記油圧ハウジング３３の上部で左右のリフトアーム９間に設けているのである。
【００２５】
具体的に説明すると、油圧ハウジング３３は鋳物製であって台座部３６にミッションケース７に対する取付孔３６Ａが形成されており、台座部３６に膨出形成した本体部３７の後部左右壁にリフトアーム９のためのアーム軸３８を回動自在に支持する左右ボス３９が形成されているとともに、本体部３７の前内部には前上り傾斜状としてシリンダチューブ４０が内装され、このシリンダチューブ４０にピストンが摺動自在に嵌合されていてヘッド蓋４１によってチューブ４０の開口端が閉塞されていて、この油圧ハウジング３３の台座部３６がミッションケース７の上面開口部を施蓋した状態でインロー嵌合されこの台座部３６を上下方向のボルトで着脱自在として搭載されている。
【００２６】
油圧ハウジング３３の側壁（図では右側壁）には、油圧ポンプ装置３２からの作動油のための入口（メイン）ポート４２が形成されており、該ポート４２は実質的にネジ管構成とされており、該ポート４２に鋼管製の配管が左右方向の横から着脱自在として接続可能である。
油圧ハウジング３３には、ドラフト制御弁装置４３と水平制御弁装置４４が左右に振分けられて装着されており、これら弁装置４３，４４のための油路４５、プライオリティバルブ４６、リリーフバルブ４７等が装着されているとともに、トラクタ２にフロントローダを装着したときにはこのローダのための油圧取り出しポート４８、ニュートラルポート４９およびドレンポート５０等が具備されていて、プライオリティバルブ４６とリリーフバルブ４７は油圧ハウジング３３の左側壁に前後配置で並設されている。
【００２７】
ドラフト制御弁装置４３は、上昇と下降のソレノイドバルブとパイロット切換バルブを一体化した電磁パイロットバルブであり、図６で示すようにドラフトセンサ５１、リフトアームセンサ５２からの信号をコントロールボックス５３に送信し、このコントロールボックス５３からの制御信号でドラフト制御が自動的に可能とされている。
【００２８】
水平制御弁装置４４は、トラクタ車体６に備えている図６に示すローリングセンサ５４の信号をコントロールボックス５３に送信し、三点リンク１１におけるリフトシリンダ（リフトロッド）５５をストロークセンサ５６からの信号等によって制御するものである。
図６において、コントロールボックス５３は、ドラフト・水平制御切換、ドラフト制御およびポジション制御等のスイッチボックス５７から各制御が設定、切換自在であり、勿論ドラフト・ポジション制御については後述するマニアル操作も可能であり、このため、油圧シリンダ本体３３の右側にはマニアル操作のための取付穴が開口されており、この開口は自動制御（オートドラフト制御）のときは着脱自在なカバーによって施蓋されている。
【００２９】
リフトアーム９には持上げ揚力（油圧力増強補助）のための伸縮形油圧シリンダ（アシストシリンダ）の取付孔９Ａが形成されており、このアシストシリンダのための油圧取出口５８がシリンダヘッド４１に形成されているとともに該ヘッド４１には落下調整弁５９が組込まれている。
外部油圧取出用のバルブ３５は、バルブケース６１に切換用スプール６２を備えて構成されており、該スプール６２は揺動アーム６３を介してプッシュプルケーブル６４の操作力によって切換自在であり、油圧取出部（油圧取出と戻りを含む）３５Ａは、実質的に油圧取出ホースを着脱自在とするクイックカプラーで構成されている。
【００３０】
この外部油圧取出用のバルブ３５（バルブケース、スプールを含む、以下同じ）は、油圧ハウジング３３の上面に、油路３４と連通して直接装着することもできるが、図示例では油路３４と連通した連絡油路６０Ａを有するスペーサ６０を介在して油圧ハウジング３３上部に着脱自在に装着されている。
また、バルブ３５はこれのひとつを装着しても良いが図示例では中間スペーサ６５およびヘッドスペーサ６６を介して複数個を上下方向に積み重ねてボルト６７によって着脱自在として装着されており、油圧取出部３５Ａは水平面上において後方に延伸されていて油圧取出ホースの脱着が容易とされているのである。
【００３１】
油圧外部取出用のバルブ３５に対する油路３４が油圧ハウジング３３に形成されていることから、外部にむき出しの配管は不要となり、スペーサ６０、中間スペーサ（これにも油路がある）６５を積み重ねるとき位置決めと重合面のシールを確実にすることで油洩れは確実に防止できるのであり、また、左右のリフトアーム９間に設けられていることから、リフトアーム９の昇降動作に油圧取出ホースとともに支障とならないのである。
【００３２】
油圧ハウジング３３には、その後立面にトーションバー（荷重感知部材であり、ドラフトセンサとなる）６８を有するトップリンク取付台装置６９が装着され、また、ミッションケース７に対する作動油の給油プラグＡ等が備えられることから、図４および図５で示すようにバルブ３５は左右方向一方、図では左方向に偏在して装着され、これによって三点リンク１１を昇降動作させたとき、バルブ３５との干渉を少なくしており、この結果として三点リンク１１（左右のリフトアーム９）の揚程角は充分に確保されているのである。
【００３３】
図７〜図１３を参照すると、連絡通路６０Ａを有するスペーサ６０の詳細が図解されており、該スペーサ６０は油圧ハウジング３３に対する着座部６０Ｂに複数のボルト挿通孔６０Ｃを有し、該着座部６０Ｂにドレンポート５０が形成されているとともに、ボルト挿通孔６０Ｃに挿通した上下方向のボルトによって油圧ハウジング３３の上面に着脱自在として装着されていることから、油圧ハウジング３３をトラクタ車体６に装着した状態でスペーサ６０を介してバルブ３５が脱着自在とされているのである。
【００３４】
更に、スペーサ６０にはバルブ３５の取付座６０Ｄが膨出形成されており、この取付座６０Ｄにバルブ３５が中間スペーサ６５、ヘッドスペーサ６６を介してボルト６７により着脱自在であり、このことから、油圧ハウジング３３にスペーサ６０を装着した状態でバルブ（バルブユニット）３５を着脱自在であり、これによって、メンテナンスがより一層容易とされているのである。
【００３５】
図１４を参照すると、アーム軸３８は油圧ハンジング３３に左右方向として貫通した筒状ボスに挿通されていて該筒状ボスとの間に介在した左右の筒状ブシュ７０を介して回動自在に支持されている。
この筒状ブシュ７０は微振動による焼付けが激しいことから潤滑することが必要であり、本実施形態ではドラフト制御弁装置４３および水平制御弁装置４４が油圧ハウジング３３の左右側壁に左右分配して配置されていることから、ドラフト制御弁装置４３の戻り油口（タンクポート）に配管部材７１を遊挿接続して戻り油の一部を配管部材７１を介して右側のブシュ７０に送液して当該ブシュ７０を半強制潤滑しており、一方、水平制御弁装置４４の戻り油口（タンクポート）に配管部材７２を遊挿接続して戻り油の一部を配管部材７２を介して左側のブシュ７０に送液して当該ブシュ７０を半強制潤滑してブシュ７０の焼付けを防止しているのであり、図１４で示すように、ブシュ７０の外側にはＯリング７３とカラー７４を設けて戻り油の外部洩出を防止しているのであり、左右のブシュ７０に油膜を造成した残余の油はミッションケース７内に還流されるのである。
【００３６】
なお、配管部材７１については、右側にドラフト制御弁装置（オートドラフト）の代りに、メカニカル（機械）操作される（人為操作される）ドラフト制御弁を設けたときには、このドラフト制御弁のタンクポートに遊挿接続されるものである。
ここで、タンクポートに配管部材７１，７２を遊挿接続したことにより、戻り油の一部はその遊挿接続部を介してミッションケース内に戻り、残余の戻り油が配管部材７１，７２を介して左右のブシュ７０を半強制潤滑するのであり、上述のように、油圧ハウジングの左右にドラフト制御弁（オート又はメカニカルを含む）と水平制御弁をそれぞれ左右振り分けて設け、この各バルブのタンクポートに配管部材７１，７２を介在することでブシュ７０の焼付けを防止しており、この配管部材７１，７２も油圧ハウジング３３で被ったかたちで前後方向に配置すれば良く、配管部材７１，７２の配管も容易となるのである。
【００３７】
なお、配管部材７１，７２については、油圧ハウジング３３に孔形状として構成しても良く、油圧ハウジング３３に、外部油圧取出用の油路３４、弁装置４３，４４のための油路４５等を形成することによって、該油圧ハウジング３３は大容量でありながらも、軽量化が図れて水田用トラクタにおける油圧昇降装置１０として意義があるのである。
【００３８】
図１５〜図１８は、キャノピー（日除け）７５を有するトラクタ２に適用しているとともに、ドラフト制御弁装置についてはメカニカル（マニアル）としたものであり、前述した構成と共通する部分は共通符号で示し、以下、相違する構成について説明する。
図１５，図１６において、キャノピー７５は、左右の後車軸ハウジン２５からフェンダ１３の上面近傍まで立設されている下部支柱７５Ａと、該下部支柱７５Ａの上部に入れ子構成にて挿脱自在として挿通され、ボルト締結具７５Ｃによって装着された上部支柱７５Ｂとから構成されている。
【００３９】
油圧ハウジング３３上に積み重ねられている外部油圧取出用のバルブ３５は、ボーデンケーブル６３にて遠隔操作されるが、該遠隔操作レバー７６は運転席１４の右脇にフロアーシート２２に横方向の枢支軸７７を介して備えられており、フロアーシート２２の段差部（立上り面）２２Ｃに窓を形成して、この窓からレバー７６が突出されている。
【００４０】
段差部２２Ｃの窓の左右を補強するかたちでブラケット７８が段差部２２Ｃにボルト止めしてあり、このブラケット７８に枢支軸７７が備えられ、レバー７６の根元部の筒部が枢支軸７７に回動自在に套嵌され、この筒部に形成したアーム部に、金具７９を介してケーブル６３が接続されているのであり、ケーブル６３は右側から油圧ハウジング３３の上方を運転席１４の後方を迂回して左側に延伸されている（この操作レバー７６等については、図１〜図１４の実施形態についても採用される）。
【００４１】
オートドラフト制御装置に代替してマニアル操作（人為操作）される油圧制御レバー装置８０が備えられており、このレバー装置８０は、ポジション用レバー８１とドラフト用レバー８２からなり、油圧ハウジング３３の右側（オートドラフト制御弁のやや後方）に形成した開口を塞ぐかたちで内・外２重軸としたコントロール軸８３を内挿支持した支持アーム８４を右外方に突出させており、コントロール軸８３をレバー８１，８２の前後操作にて回動して、油圧ハウジング３３に内装したバルブを制御するものである。
【００４２】
なお、図１６，図１７においては、８５はデフロックペタルを示しており、前輪用と後輪用が踏込み自在に並設されている。
上述した本発明は、キャビン１７、キャノピー７５を具備していないトラクタ２（但し、フロアーシート２２を有する）について適用することも可能であり、また、バルブ３５については図示した上下方向だけでなく左右方向に積み重ねることもできる。
【００４３】
更に、ドラフト制御弁装置について、特に、オートドラフト制御弁にあっては、メンテナンスの機会が多くなることから、本発明についての適用意義が大であるけれども、マニアル操作のドラフト制御弁についても意義がある。
【００４４】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、フロアーシートで被われている油圧昇降装置はトラクタ車体から持上げ可能であり、メンテナンスも良好にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るトラクタの側面図である。
【図２】トラクタ後部の立面図である。
【図３】本発明に係るトラクタに外部油圧取出装置を有する油圧昇降装置を装着した側面図である。
【図４】図３の平面図である。
【図５】図３の要部背面図である。
【図６】油圧回路の構成図である。
【図７】スペーサの平面図である。
【図８】スペーサの正面図である。
【図９】スペーサの側面図である。
【図１０】図７のＡ−Ａ断面図である。
【図１１】図７のＢ−Ｂ断面図である。
【図１２】図７のＤ−Ｄ断面図である。
【図１３】図７のＥ−Ｅ断面図である。
【図１４】油圧昇降制御装置の断面図である。
【図１５】本発明を適用した他の形式のトラクタを示す側面図である。
【図１６】図１５の要部側面図である。
【図１７】図１５の要部平面図である。
【図１８】図１５の要部背面（後面）図である。
【符号の説明】
２トラクタ
９リフトアーム
１０油圧昇降装置
２２フロアーシート
３０空間
３３油圧ハウジング
３４油路
３５油圧取出用バルブ
４３ドラフト制御弁装置
４４水平制御弁装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tractor, and more particularly to a tractor for paddy fields, and more specifically, to a tractor having a hydraulic lifting device for a working machine mounted on a rear portion of a tractor body.
[0002]
[Prior art]
The tractor is a traveling power vehicle, and is equipped with various working machines such as a rotary cultivator via a working machine connecting device such as a three-point link to perform cultivation work and the like in a paddy field (field). , High horsepower is required and weight reduction is required.
Further, a hydraulic device for lifting and lowering a working machine having left and right lift arms mounted on a rear portion of a tractor vehicle body is required to be lightweight and easy to maintain and easy to handle. The auxiliary control valve is required to be easily attached and detached as well as easy to install.
[0003]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-349802 discloses a tractor in which a floor plate is provided so as to cover a hydraulic device for lifting and lowering a working machine mounted on a rear portion of a tractor body, and a rear side of the hydraulic device is configured to be open. A mounting bracket is provided on one side of the hydraulic device, and a mounting bracket projecting laterally is provided, and an auxiliary control valve is mounted on a rear surface of the mounting bracket by a detachable bolt from the rear side. According to this conventional technology, there is a rear fender on both sides of a rear part of a tractor body, and a floor plate is provided between the left and right rear fenders so as to cover a hydraulic device. Therefore, it was difficult to attach and detach the auxiliary control valve.
[0004]
Therefore, conventionally, it was impossible to add another auxiliary control valve by superimposing it on the existing auxiliary control valve from the side.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional technology, the hydraulic lifting device mounted on the rear of the tractor body is covered with a floor plate (floor sheet). Therefore, when performing maintenance of the hydraulic lifting device, it is troublesome to remove the floor sheet. Work was required.
When the floor sheet is provided integrally with the cabin, it is necessary to remove the entire cabin every time maintenance of the hydraulic lifting device is performed, and the maintenance (maintenance) of the hydraulic lifting device is almost impossible. was there.
[0006]
That is, most of the conventional tractors, including the technology disclosed in the above-mentioned publication, do not consider the maintainability of the hydraulic lifting device having the lift arm in most cases.
If the hydraulic lifting device is equipped with an auto-draft control valve device using an electromagnetic pilot valve that integrates an ascending and descending solenoid valve and a pilot switching valve, the valve is sensitive to dust and impurities and has failed. In such a case, since the location of the part cannot be determined, the maintenance frequency is increased, but such a problem is not considered.
[0007]
The present invention has been made so that the maintenance of the hydraulic elevating device can be performed extremely easily and reliably even with a tractor in which a hydraulic elevating device having a lift arm mounted on a rear part of a tractor body is covered with a floor sheet. Is the purpose.
In addition, the tractor can be multi-functionalized by attaching an external hydraulic take-out device to the hydraulic lifting device, but the external hydraulic take-out device together with the hydraulic lift device can be removed from the tractor body for maintenance. This is also an object of the present invention.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the hydraulic lifting device 10 having the lift arm 9 and the cabin 17 are mounted on the rear part of the tractor body 5, and the rear support 19 of the cabin 17 is positioned above the turning support point of the lift arm 9 in the vertical direction. And a lower portion thereof is disposed in a forward-downward slant so as to be located forward of the rear axle case 25, and a bottom plate portion is provided above the hydraulic housing 33 constituting the hydraulic elevating device 10 in front of the rear column 19 of the cabin 17. The mounting portion 22A for mounting the driver's seat on the floor seat 22 is arranged, and the external hydraulic pressure take-out device 1 is mounted on the rear upper portion of the hydraulic housing 33 behind the rear support 19 and the mounting portion 22A. A main port 42, a draft control valve device 43, and a horizontal control valve device 44 are disposed on the side wall of the housing 33 so as to be divided into left and right sides. 2 Draft control valve device 43, forms a horizontal control valve device 44 and the hydraulic housing 33 of the oil passage 34, 45 for supplying the external hydraulic takeout device 1 pressurized oil, further, in order to achieve the foregoing objects The following technical measures have been taken.
[0009]
That is, in the tractor 2 according to the present invention, a liftable space 30 for detaching the hydraulic elevating device 10 from the tractor vehicle body 5 is provided between the hydraulic elevating device 10 and the mounting portion 22A of the floor sheet 22 covering the same. It is characterized in that the hydraulic lifting device 10 provided and lifted is configured to be removably inserted into and removed from the rear side. In order to maintain the hydraulic lifting device 10 by adopting such a configuration, The three-point link 11 such as a lift rod attached to the lift arm 9 is disconnected and the hydraulic piping (main piping) and the wiring for electrical components are disconnected (these operations are the same as those in the related art). Then, the bolt of the hydraulic housing 33 bolted to the tractor body 5 is removed (the bolt is removed through the window formed in the floor sheet 22). The conventional same for Les), lift the hydraulic housing 33 from the tractor body 5.
[0010]
Since the liftable space 30 is formed between the floor housing 22 and the floor seat 22, the hydraulic housing 33 can be lifted easily.
Here, the lifting amount (height) is determined by the fact that the pedestal portion 36 of the hydraulic housing 33 is fitted to the tractor vehicle body 5 (corresponding to the fitting amount of the spigot covering the transmission case 7). Quantity (height).
[0011]
The hydraulic housing 33 that constitutes the hydraulic elevating device 10 is lifted in the space 30 and then pulled out rearward, whereby the hydraulic elevating device 10 is detached from the tractor vehicle body 5, and the hydraulic elevating device 10 is maintained as a unit. Therefore, even if the failure site cannot be determined, maintenance as a unit is possible.
After the maintenance, the hydraulic lifting device 10 is mounted and fixed to the tractor vehicle body 5 in the reverse operation to the above.
[0012]
In the present invention, since the draft control valve device 43, the horizontal control valve device 44, and the external hydraulic pressure takeoff valve 35 are mounted on the hydraulic housing 33 constituting the hydraulic lifting device 10, maintenance of the hydraulic lifting device 10 is required. Therefore, when the hydraulic housing 33 is separated (separated) from the tractor vehicle body 5, the draft control valve device 43, the horizontal control valve device 44, and the external hydraulic pressure take-out valve 35 are separated from the tractor vehicle body 5 together with the hydraulic housing 33. And these maintenances are also easy.
[0013]
In particular, when an electromagnetic pilot valve in which an ascending and descending solenoid valve and a pilot switching valve are integrated as the draft control valve device 43 is adopted, the maintenance frequency increases because the valve is sensitive to dust and the like. Is larger.
In the present invention, a main port 42 for the hydraulic elevating device 10 is formed in the hydraulic housing 33 constituting the hydraulic elevating device 10, and piping is detachably connected to the port 42 from the left and right lateral directions. Thus, even if the main pipe is a normal steel pipe, when the screw portion of the main port 42 is tightened and loosened, the main pipe can be easily formed from the lateral direction, so that the maintainability and handling can be improved.
[0014]
Further, in the present invention, the draft control valve device 43, the horizontal control valve device 44, the priority valve 46, and the relief valve 42 are mounted on the side wall of the hydraulic housing 33 that constitutes the hydraulic elevating device 10 so that the hydraulic pressure is reduced. When the lifting / lowering device 10 is inserted and removed rearward (meaning the front-rear direction of the tractor body 5) when the lifting / lowering device 10 is maintained, the draft control valve device 43, the horizontal control valve device 44, the priority valve 46, and the relief valve 47 are obstructed. In particular, since the oil passage 45 for the valves (valves) 43 to 47 is formed in the hydraulic housing 33, the work of attaching and detaching the pipe member is not required.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In FIG. 1, which shows the entirety of a two-axis four-wheel tractor 2 according to the present invention, the tractor 2 includes left and right front wheels 3 and left and right front wheels 3. A front wheel 3 is a steerable wheel and is drivable. The front wheel 3 is a four-wheel drive tractor. The front wheel 3 disconnects and connects power to the front wheel 3 to perform two-wheel drive (rear wheel drive). ).
[0016]
The tractor body 5 is constructed by connecting a transmission case 7 to the rear of a mounted engine 6 via a crack housing, and the engine 6 and engine accessories such as a radiator provided in front of the engine 6 can open and close the top plate. The hood 8 is covered.
A hydraulic lifting device 10 having left and right lift arms 9 is mounted on the rear upper surface of the tractor body 5. In FIG. 1, a rotary work machine 12 is detachably mounted so as to be liftable and controllable by a three-point link 11.
[0017]
The left and right rear wheels 4 are covered by rear wheel fenders 13 erected on the inside thereof, and a driver's seat 14 is disposed between the left and right rear wheel fenders 13. A driving control device 16 is constituted by the control handle 15 provided, and the driving control device 16 is an independently mounted (including a detachably mounted cabin on the vehicle body 5) cabin including right and left rear wheel fenders 13. It is surrounded by 17.
[0018]
The cabin 17 includes a pair of left and right front struts 18, a pair of left and right rear struts 19, and an intermediate strut 20 rising from a rear wheel fender 13 between the front and rear struts 18 and 19 and approaching the rear strut 19. And a ceiling 21 having an air conditioner (cooling, heating, cooling / heating, ventilation, etc.), and a bottom plate (floor sheet) 22 of the cabin 17. It is one step higher than the front part 22B, and the hydraulic lifting device 10 is covered by the floor sheet 22 from above.
[0019]
Further, the cabin 17 includes a door 23 that can be opened and closed and fixed using a pivot bracket 20A provided on the intermediate support 20 as a fulcrum. It is mounted on the tractor body 5 by vibration-proof support means such as vibration-proof rubber provided in the vehicle.
The rear support 19 of the cabin 17 is formed in an inverted shape via an intermediate bending connection 19A, and the bending connection 19A is in the vicinity of a vertical plane that crosses the rotation fulcrum (arm axis) of the lift arm 9. , The entire cabin 17 is mounted relatively frontward (about 5 cm in comparison with the related art), and the center of gravity of the entire tractor 2 is shifted forward, so that the rotary working machine 12 The weight balance between front and rear is good even if the tractor can be moved up and down freely. As a result, the entire tractor is reduced in weight and can be adapted to paddy field work.
[0020]
Referring to FIG. 2, the left and right rear supports 19 of the cabin 17 are mounted on the tractor body 6 by brackets 27 and anti-vibration support means 28 on a hat-shaped support 26 bolted to a rear axle case 25. The left and right lower bodies 29 fixed to the lower ends of the rear supports 19 extend forward and are connected to the left and right front supports 18.
[0021]
That is, in the related art, the rear bottom surface 29A of the left and right lower bodies 29 is mounted on the hat-shaped support 26 via the anti-vibration support means 28, whereas in the embodiment of the present invention, the lower part of the rear support 19 is It is positioned on the front side of the rear axle case 25 in the vertical direction and mounted on the tractor body 5 via a bracket 27 fixed to the column 19 and an anti-vibration support means 28, where the cabin 17 is about 5 cm ahead of the conventional one. Because the lower part of the rear strut 19 is inclined rearward upward, the living space is secured even if the cabin 17 is located at a more forward position than before, and the cabin 17 is mounted at a more forward position than before. The lifting space 30 for maintenance of the hydraulic lifting device 10 which is detachably mounted and fixed on the upper surface of the tractor body 5 is secured.
[0022]
The head portion 10A of the hydraulic lifting device 10 is covered from above by a mounting portion 22A of the floor seat 22, and a driver's seat 14 is mounted on the mounting portion 22A via a seat support 31. The seat 14 is detachably mounted on the mounting portion 22A together with the seat support 31. With the seats 14 and 31 removed, the hydraulic lifting device 10 is fixed to the vehicle body 6 from above through an opening window formed in the mounting portion 22A. The upper and lower bolts can be tightened and loosened, and the hydraulic elevating device 10 can be lifted up from the vehicle body 6 in the space 30 and pulled out rearward, so that the hydraulic elevating device 10 can be maintained.
[0023]
A hydraulic pump device 32 driven by the engine 6 is provided on the transmission case 7 in front of the hydraulic elevating device 10, and the hydraulic pump device 32 is covered by the mounting portion 22A and is connected to the mounting portion 22A. Maintenance can be performed together with the head portion 10A through the formed opening window.
The hydraulic pump device 32 is driven via a PTO propulsion shaft directly connected to the output shaft of the engine 6 via a gear or the like (not shown). The hydraulic pump device 32 is normally (conventionally) mounted on a side surface of the engine 6. By providing what was provided on the upper surface of the transmission case 7, the transmission case 7 itself also serves as the hydraulic oil tank, so that the piping member can be omitted or shortened, and when provided on the side of the engine 6, The restriction on the steering angle of the front wheel 3 is also eliminated.
[0024]
In addition, the floor seat 22 has the mounting portion 22A formed of a thin plate and the front portion 22B formed of a thick plate, which also shifts the vehicle center of gravity forward. The strength is secured by the stay for the sheet support 31 fixed to the peripheral edge of the opening window.
Referring to FIGS. 3 to 5, an embodiment of a tractor 1 according to the present invention in which an external hydraulic take-out device 1 is mounted on a hydraulic lifting device 10 having left and right lift arms 9 is shown. The hydraulic housing (hydraulic cylinder main body) 33 is provided with an oil passage 34 for taking out the external hydraulic pressure. The valve 35 for taking out the external hydraulic pressure, which is connected (communicated) to the oil passage 34, is connected to the hydraulic housing 33. It is provided between the left and right lift arms 9 at the upper part.
[0025]
More specifically, the hydraulic housing 33 is made of a casting, has a mounting portion 36A for the transmission case 7 formed in the pedestal portion 36, and lift arms on the rear left and right walls of the main body portion 37 formed in the pedestal portion 36. Left and right bosses 39 for rotatably supporting an arm shaft 38 for the cylinder 9 are provided, and a cylinder tube 40 is provided in the front inside of the main body 37 so as to be inclined upward and forward. Are slidably fitted, the head lid 41 closes the open end of the tube 40, and the pedestal portion 36 of the hydraulic housing 33 covers the upper opening of the transmission case 7 in a spigot fit. The pedestal portion 36 is detachably mounted with vertical bolts.
[0026]
An inlet (main) port 42 for hydraulic oil from the hydraulic pump device 32 is formed on a side wall (the right side wall in the figure) of the hydraulic housing 33, and the port 42 has a substantially threaded pipe configuration. In addition, a steel pipe can be detachably connected to the port 42 from the side in the left-right direction.
A draft control valve device 43 and a horizontal control valve device 44 are mounted on the hydraulic housing 33 so as to be divided into left and right. An oil passage 45, a priority valve 46, a relief valve 47, and the like for the valve devices 43 and 44 are provided. When a front loader is mounted on the tractor 2, a hydraulic take-out port 48, a neutral port 49, a drain port 50, and the like for the loader are provided, and the priority valve 46 and the relief valve 47 are connected to the hydraulic housing 33. Are arranged side by side on the left side wall of.
[0027]
The draft control valve device 43 is an electromagnetic pilot valve in which an ascending and descending solenoid valve and a pilot switching valve are integrated, and transmits signals from the draft sensor 51 and the lift arm sensor 52 to the control box 53 as shown in FIG. Draft control is automatically enabled by a control signal from the control box 53.
[0028]
The horizontal control valve device 44 transmits a signal of a rolling sensor 54 provided in the tractor body 6 shown in FIG. 6 to the control box 53, and sends a signal from a lift cylinder (lift rod) 55 at the three-point link 11 to a signal from the stroke sensor 56. And so on.
In FIG. 6, the control box 53 can be set and switched freely from a switch box 57 such as draft / horizontal control switching, draft control, and position control. Of course, the draft / position control can also be manually operated as described later. For this reason, a mounting hole for manual operation is opened on the right side of the hydraulic cylinder main body 33, and this opening is covered with a removable cover in automatic control (auto draft control).
[0029]
The lift arm 9 has a mounting hole 9A for a telescopic hydraulic cylinder (assist cylinder) for lifting force (assisting hydraulic pressure enhancement), and a hydraulic outlet 58 for this assist cylinder is formed in the cylinder head 41. The head 41 has a drop adjusting valve 59 incorporated therein.
The valve 35 for taking out the external hydraulic pressure is configured by including a switching spool 62 in a valve case 61, and the spool 62 can be switched by the operating force of a push-pull cable 64 via a swing arm 63. The take-out section (including the hydraulic take-out and return) 35A is constituted by a quick coupler that makes the hydraulic take-out hose detachable substantially.
[0030]
The valve 35 (including the valve case and the spool, the same applies hereinafter) for taking out the external hydraulic pressure can be directly mounted on the upper surface of the hydraulic housing 33 in communication with the oil passage 34, but in the illustrated example, the oil passage 34 It is removably mounted on the upper part of the hydraulic housing 33 with a spacer 60 having a communicating oil passage 60A interposed therebetween.
One of the valves 35 may be mounted, but in the illustrated example, a plurality of the valves 35 are vertically stacked via an intermediate spacer 65 and a head spacer 66 and are detachably mounted by bolts 67. 35A is extended rearward on the horizontal plane to facilitate the attachment and detachment of the hydraulic outlet hose.
[0031]
Since the oil passage 34 for the valve 35 for taking out the hydraulic pressure is formed in the hydraulic housing 33, no exposed piping is required outside, and when the spacer 60 and the intermediate spacer (there is also an oil passage) 65 are stacked. Oil leakage can be reliably prevented by ensuring the positioning and sealing of the overlapped surface, and since it is provided between the left and right lift arms 9, the lifting and lowering operation of the lift arm 9 is not hindered together with the hydraulic extraction hose. It does not.
[0032]
The hydraulic housing 33 is equipped with a top link mount device 69 having a torsion bar (a load sensing member, which is a draft sensor) 68 on an upright surface, and a hydraulic oil supply plug A for the transmission case 7 and the like. 4 and 5, the valve 35 is mounted so as to be displaced to the left or right in the left-right direction as shown in FIGS. 4 and 5, so that when the three-point link 11 is moved up and down, The interference is reduced, and as a result, the lift angle of the three-point link 11 (the left and right lift arms 9) is sufficiently ensured.
[0033]
Referring to FIGS. 7 to 13, the details of a spacer 60 having a communication passage 60A are illustrated. The spacer 60 has a plurality of bolt insertion holes 60C in a seat portion 60B for the hydraulic housing 33, and the seat portion 60B The hydraulic housing 33 is mounted on the tractor vehicle body 6 because the drain port 50 is formed on the tractor body 6 because the drain housing 50 is detachably mounted on the upper surface of the hydraulic housing 33 by a vertical bolt inserted into the bolt insertion hole 60C. Thus, the valve 35 is made detachable via the spacer 60.
[0034]
Further, a mounting seat 60D for the valve 35 is formed in the spacer 60 so as to bulge, and the valve 35 can be detachably mounted on the mounting seat 60D by the bolt 67 via the intermediate spacer 65 and the head spacer 66. With the spacer 60 mounted on the hydraulic housing 33, the valve (valve unit) 35 is detachable, thereby making maintenance easier.
[0035]
Referring to FIG. 14, the arm shaft 38 is inserted through a cylindrical boss that penetrates the hydraulic housing 33 as the left and right direction, and is rotatable via left and right cylindrical bushes 70 interposed between the cylindrical boss. Supported.
This tubular bush 70 needs to be lubricated because it is severely burned by microvibration. In this embodiment, the draft control valve device 43 and the horizontal control valve device 44 are arranged on the left and right side walls of the hydraulic housing 33 so as to be distributed left and right. Therefore, the pipe member 71 is loosely connected to the return oil port (tank port) of the draft control valve device 43, and a part of the return oil is sent to the right bush 70 via the pipe member 71. The bush 70 is semi-forced lubricated. On the other hand, a piping member 72 is loosely connected to the return oil port (tank port) of the horizontal control valve device 44 and a part of the return oil is left through the piping member 72 to the left. The bush 70 is semi-forced lubricated by sending the liquid to the bush 70 to prevent seizure of the bush 70. As shown in FIG. 14, an O-ring 73 and a collar 74 are provided outside the bush 70. return And than to prevent the external leaking out, remaining oil was constructed an oil film on the left and right of the bushing 70 is being recirculated into the transmission case 7.
[0036]
When a draft control valve that is mechanically operated (manually operated) is provided on the right side of the pipe member 71 instead of the draft control valve device (auto draft), the tank port of the draft control valve is provided. Is loosely connected.
Here, since the piping members 71 and 72 are loosely connected to the tank port, a part of the return oil returns into the transmission case through the loose insertion connection portion, and the remaining return oil passes through the piping members 71 and 72. The left and right bushings 70 are semi-forced lubricated, and as described above, a draft control valve (including an automatic or mechanical) and a horizontal control valve are separately provided on the left and right sides of the hydraulic housing, and the tank of each valve is provided. By interposing the piping members 71 and 72 in the ports, the seizure of the bush 70 is prevented. The piping members 71 and 72 may be disposed in the front-rear direction while being covered by the hydraulic housing 33. This also makes the piping easier.
[0037]
The piping members 71 and 72 may be formed in the hydraulic housing 33 in a hole shape. In the hydraulic housing 33, an oil passage 34 for taking out an external hydraulic pressure, an oil passage 45 for the valve devices 43 and 44, and the like are provided. By forming the hydraulic housing 33, the hydraulic housing 33 has a large capacity but can be reduced in weight and is significant as the hydraulic lifting device 10 in the paddy field tractor.
[0038]
FIGS. 15 to 18 are applied to the tractor 2 having the canopy (shade) 75, and the draft control valve device is mechanical (manual). In the following, different configurations will be described.
15 and 16, the canopy 75 is inserted from the left and right rear axle housings 25 to the lower support 75A, which is erected from the rear axle housing 25 to the vicinity of the upper surface of the fender 13. And an upper support 75B mounted by a bolt fastener 75C.
[0039]
The valve 35 for taking out the external hydraulic pressure stacked on the hydraulic housing 33 is remotely controlled by a Bowden cable 63, and the remote control lever 76 is laterally pivoted to the floor seat 22 on the right side of the driver's seat 14. A window is formed in the step portion (rise surface) 22C of the floor sheet 22 through a support shaft 77, and a lever 76 projects from the window.
[0040]
A bracket 78 is bolted to the step 22C so as to reinforce the left and right sides of the window of the step 22C. The bracket 78 is provided with a pivot shaft 77, and the cylindrical portion at the root of the lever 76 is pivoted with the pivot shaft 77. The cable 63 is connected to the arm portion formed on the cylindrical portion via a metal fitting 79 via the metal fitting 79. The cable 63 extends from above the hydraulic housing 33 to the rear of the driver's seat 14 from the right side. (The operation lever 76 and the like are also adopted in the embodiments of FIGS. 1 to 14).
[0041]
A hydraulic control lever device 80 for manual operation (manual operation) is provided in place of the auto draft control device. The lever device 80 includes a position lever 81 and a draft lever 82, and is located on the right side of the hydraulic housing 33. A support arm 84, which inserts and supports a control shaft 83 having an inner / outer double shaft, is projected rightward and outward so as to close an opening formed at a position slightly behind the auto-draft control valve. The levers 81 and 82 are rotated by front and rear operations to control valves provided in the hydraulic housing 33.
[0042]
In FIGS. 16 and 17, reference numeral 85 denotes a differential lock petal, and front and rear wheels are arranged side by side so as to be freely depressed.
The above-described present invention can be applied to the tractor 2 not having the cabin 17 and the canopy 75 (however, having the floor seat 22). It can be stacked in any direction.
[0043]
Further, with respect to the draft control valve device, particularly in the case of the auto-draft control valve, there are many maintenance opportunities. Therefore, the application significance of the present invention is great, but the draft control valve of the manual operation is also significant. is there.
[0044]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, the hydraulic lifting device covered with the floor sheet can be lifted from the tractor vehicle body, and maintenance can be performed satisfactorily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a tractor according to the present invention.
FIG. 2 is an elevational view of the rear part of the tractor.
FIG. 3 is a side view of a tractor according to the present invention in which a hydraulic lifting device having an external hydraulic take-out device is mounted.
FIG. 4 is a plan view of FIG. 3;
FIG. 5 is a rear view of a main part of FIG. 3;
FIG. 6 is a configuration diagram of a hydraulic circuit.
FIG. 7 is a plan view of a spacer.
FIG. 8 is a front view of a spacer.
FIG. 9 is a side view of the spacer.
FIG. 10 is a sectional view taken along line AA of FIG. 7;
FIG. 11 is a sectional view taken along the line BB of FIG. 7;
FIG. 12 is a sectional view taken along line DD of FIG. 7;
FIG. 13 is a sectional view taken along line EE of FIG. 7;
FIG. 14 is a sectional view of a hydraulic elevating control device.
FIG. 15 is a side view showing another type of tractor to which the present invention is applied.
FIG. 16 is a side view of a main part of FIG.
FIG. 17 is a plan view of a main part of FIG. 15;
18 is a rear (rear) view of a main part of FIG.
[Explanation of symbols]
2 Tractor 9 Lift arm 10 Hydraulic elevating device 22 Floor seat 30 Space 33 Hydraulic housing 34 Oil passage 35 Hydraulic take-out valve 43 Draft control valve device 44 Horizontal control valve device

Claims

A hydraulic lifting device (10) having a lift arm (9) and a cabin (17) are mounted on a rear portion of the tractor body (5), and a rear support (19) of the cabin (17) is provided at a middle portion in the vertical direction with a lift arm (19). 9) It is disposed in a downwardly inclined front position so as to be located above the pivot point and located below the rear axle case (25), and protrudes rearward to a position below the rear column (19). Mounted on a rear axle case (25) via a bracket (27) fixed in a shape and an anti-vibration support means (28) ,
A driver seat mounting portion (22A) of a floor seat (22) forming a bottom plate portion in front of a rear support (19) of a cabin (17) above a hydraulic housing (33) forming the hydraulic lifting device (10). )
A spacer (60) is provided on the upper surface of the hydraulic housing (33) , and a plurality of valves of the external hydraulic take-out device (1) are provided at the rear of the spacer (60) and behind the rear support (19) and the mounting portion (22A). (35) is provided vertically stacked,
A liftable space (30) for separating the hydraulic lifting device (10) from the tractor body (5) between the hydraulic lifting device (10) and a mounting portion (22A) of a floor sheet (22) covering the hydraulic lifting device (10). A tractor, wherein the lifted hydraulic elevating device (10) is configured to be removably inserted into and removed from the rear side.

A hydraulic lifting device (10) having a lift arm (9) and a cabin (17) are mounted on a rear portion of the tractor body (5), and a rear support (19) of the cabin (17) is provided at a middle portion in the vertical direction with a lift arm (19). 9) It is disposed in a downwardly inclined front position so as to be located above the pivot point and located below the rear axle case (25), and protrudes rearward to a position below the rear column (19). Mounted on a rear axle case (25) via a bracket (27) fixed in a shape and an anti-vibration support means (28) ,
A driver seat mounting portion (22A) of a floor seat (22) forming a bottom plate portion in front of a rear support (19) of a cabin (17) above a hydraulic housing (33) forming the hydraulic lifting device (10). )
A spacer (60) is provided on the upper surface of the hydraulic housing (33) , and a plurality of valves of the external hydraulic take-out device (1) are provided at the rear of the spacer (60) and behind the rear support (19) and the mounting portion (22A). (35) is provided vertically stacked,
A main port (42), a draft control valve device (43), and a horizontal control valve device (44) are separately arranged on the side wall of the hydraulic housing (33), and the draft control valve device (43) is connected to the main port (42). ), Oil passages (34, 45) for supplying pressure oil to the horizontal control valve device (44) and the external hydraulic pressure take-out device (1) are formed in the hydraulic housing (33),
A liftable space (30) for separating the hydraulic lifting device (10) from the tractor body (5) between the hydraulic lifting device (10) and the mounting portion (22A) of the floor seat (22) covering the hydraulic lifting device (10). ), Wherein the lifted hydraulic elevating device (10) is configured to be removably insertable into and out of the rear side.

The spacer (60) is provided with a communication oil passage (60A) for communicating an oil passage (34) formed in the hydraulic housing (33) for taking out an external oil pressure with the valve (35). The tractor according to claim 1.

The tractor according to any one of claims 1 to 3, wherein the main port (42) and the spacer (60) are separated from each other with respect to the hydraulic housing (33).