JP3578888B2 - 電解水生成機用塩水生成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解水生成に用いる塩水を造るための塩水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原水に食塩等の塩を溶解又は混合して電解水生成用の塩水を造る塩水生成装置には、従来より、例えば実開平7−21187号公報の図2に記載されているように、塩水タンクの槽内に網袋を吊し、この網袋の中に塩を投じるように構成したもの、或は、例えば特開平8−323355号公報の図1に記載されているように、濃塩水タンクの内部に仕切り壁によって食塩が投入される容器を造り、この容器に水道水を供給して塩を溶解し、溶解した塩水をオーバーフローさせて取り出すように構成したものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の塩水生成装置は、いずれも投入された塩を網袋又は容器の底に堆積し、この堆積した塩が水に徐々に溶解して行くのを待って塩水を造るものであるから、溶解速度が遅くて塩水を造るまでに時間が掛る、溶解が不均一で一定濃度の塩水を得ることが難しい、塩害による各部所の腐蝕や破損が激しくてメンテナンスが非常に面倒である、と云った各種の問題があった。
【0004】
従って本発明の技術的課題は、原水に対して塩を比較的短時間で、而かも、均一な濃度に溶解させることができると共に、使用操作が簡略でメンテナンスも容易に行うことができる電解水生成機用の塩水生成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0006】
電解水生成機に供給する塩水を造る塩水生成装置であって、
【0007】
(1) 原水と塩とを溶解又は混合する溶解槽の内部にケージを設け、収容する塩の粒子よりも細かなメッシュの網袋を、該ケージの内部に口を広げた状態に支持せしめ、上記溶解槽の天井部分には、上記網袋に収容した塩に向けて原水又は溶解槽からの循環水をシャワー状に散水する注水ノズルを設け、且つ、この天井部分には注水ノズルを囲むガイド筒を下に向けて突設すると共に、支持脚によって溶解槽の上限水位よりも上側位置に支持されたケージの上端口を、上記ガイド筒の外周を囲むように上向き開口すること。(請求項1)
【0008】
(2) 溶解槽に水位検出器を設けて、この水位検出器が所定の水位を検出すると原水の供給を停止し、且つ、切換弁の自動切換によって電解水生成機への塩水の給水経路を溶解槽への循環経路に切換て、溶解槽による塩水の生成をその塩水を一定時間循環させながら行うように構成すること。(請求項2)
【0009】
(3) 水位検出器を上下位置が調整自在なフロートスイッチによって構成すると共に、このフロートスイッチの上側部には、バルブの操作によって原水又は循環水をフロートスイッチに向けて注水して洗浄する洗浄ノズルを設けること。(請求項3)
【0010】
(4) 運転時に、切換弁の自動切換によって溶解槽の循環経路側を一時的に開放して、原水の一部を循環経路側に逆流させ、且つ、この循環経路中に充満させるように構成すること。(請求項4)
【0011】
(5) 溶解槽又はその循環経路中に、弱酸等の有機酸を加える供給手段を設けること。(請求項5)
【0012】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、ケージに広げた状態に支持された網袋の中に、塩を広げて溶解し易い状態に収容することができると共に、この塩に対して注水ノズルから原水又は循環水をシャワー状に散水して溶かすため、塩を短時間のうちに簡単に溶解して、均一な濃度の塩水を得ることを可能にする。
【0013】
更に上記(1)で述べた手段によれば、溶解槽の天井部分に取付けた注水ノズルからシャワー状に散水される原水又は循環水を、ガイド筒にガイドさせて全て網袋内の塩に向けて集中的に散水できるため、塩を短時間のうちに効率良く溶解することができると共に、塩を収容した網袋を溶解槽の上限水位よりも上側に支持させて、塩を溶解水(塩水)の中に浸した状態にしていないため、注水ノズルからのシャワー状の散水を塩に直接当てて溶解をより確実に進めることを可能にする。
【0014】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、水位を調節して溶解槽内の水量を加減調節することができ、また、網袋の中に入れる塩の量も自由に調節することができるため、任意濃度の塩水を生成することができると共に、溶解中は塩水を溶解槽に循環させて溶解を繰返すため、完全に塩を溶解した均一濃度の塩水を生成することを可能にする。
【0015】
上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、フロートスイッチによって溶解槽内の水位を任意位置に設定することができると共に、このフロートスイッチを洗浄することによって、フロートスイッチが塩分等で作動不良にならないように保守することができるため、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0016】
上記(4)で述べた請求項4に係る手段によれば、運転時に必ず原水の一部を循環経路側に逆流させるため、配管を洗浄することができると共に、この逆流させた原水の一部を循環経路中に充満させてポンプ経路中の空気だまりを無くすことができるため、運転時に於ける正常なポンプ輸送を可能にする。
【0017】
上記(5)で述べた請求項5に係る手段によれば、塩を均一に溶解した塩水に対して弱酸等(例えば酢酸等)の有機酸を更に混合させて、より質の高い電解質を生成することを可能にする。
【0018】
以上の如くであるから、上記(1)〜(5)の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に上述した本発明に拘る電解水生成機用塩水生成装置の実施の形態を添付した図面と共に説明すると、図1は本発明の全体を示した正面図、図2はその要部を断面にして示した一部断面正面図、図3は平面図、図4は側面図であって、これ等の図面に於いてTは基台、1は基台T上に取付けた溶解槽、2は操作パネル、3は溶解槽1に設けたオーバーフロー配管を示す。
【0020】
図2に於いて1Yは溶解槽1の内部1Xに立設した支持脚、1Zはこの支持脚1Yの上に支持されたゲージで、このケージ1Zは溶解槽1内に溜っている塩水WTの上限水位よりも常に上側に位置するように上記の支持脚1Yに支持されている。
【0021】
16は溶解槽1の天井17に下向きに取付けた注水ノズル、1Eはこの注水ノズル16の周囲を囲むように上記天井17の底面に下向きに取付けたガイド筒、1Rは内部に収容する食塩等の塩SLの粒子よりも細かなメッシュを持ち、且つ、全体を袋状に形成した網袋で、図示の如くこの網袋1Rは口を大きく広げた状態で上記ケージ1Zの内部に取付けられており、而かも、上記ガイド筒1Eの下端口がこの網袋1Rを支持したケージ1Zの上端口の内側に挿入されている。
【0022】
また、図1乃至図4に於いて、8と9は溶解槽1の内部に縦設した塩水WT用の残量検知用と上限検知用の各ガイドシャフトで、これ等両シャフト8,9の下端部8aと9aには、残量検知用と上限検知用の各フロートスイッチ8F,9Fが上下移動調節自在に取付けられ、また、天井17より上方に突出した各シャフト8,9の上端部には漏水防止用のキャップ8S,9Sが取付けられていて、溶解槽1内の塩水WTの水量を、常時両フロートスイッチ8F,9Fの範囲内に維持するように構成されている。
【0023】
尚、図6は上記各フロートスイッチ8F,9Fの上下移動調節機構の構造を説明したものであって、各フロートスイッチ8F,9Fのガイドシャフト8,9はホルダー8T,9TのネジTNを緩めることによって、天井17に対して上下にスライドして、各フロートスイッチ8F,9Fを上下に自由に移動調節でき、また、各フロートスイッチ8F,9Fは、フロートスイッチ8F,9Fを取付けたネジ軸8N,9Nを回転することにより、その上下位置を自由に微調節できるように構成されている。
【0024】
更に図中、4はドレインバルブ、10は水道水取入口、5と22は取入口10に通じる取入パイプ10Pの入口側に設けたストレーナーと手動開閉バルブ、SV1は同じく電磁弁であって、上記水道水取入パイプ10Pの先端側は逆止弁10Tを介して上記注水ノズル16の給水パイプ16H側に接続されていて、原水(水道水)を注水ノズル16から溶解槽1内、具体的には、溶解槽1内のケージ1Zに広げた状態に支持された網袋1R内に収容されている塩SLに向けてシャワー状に散水供給する仕組に成っている。
【0025】
6Pは溶解槽1の底面に接続した塩水WT用の送水パイプ、6,7はこの送水パイプ6Pの途中に設けたストレーナーと送水ポンプ、11Pは上記送水パイプ6Pの先端に接続した送出パイプ、SV2は図5に示した送水口11の部分に取付けた電磁弁を示し、更に、図5に於いて10Xは上記各パイプ6P,11Pと前述した原水の取入パイプ10Pの間を結ぶ循環パイプで、SV3はこの循環パイプ10Xの途中に取付けたモータバルブや電磁弁の如き切換弁を示す。
【0026】
また、21は基台Tに設けた保護バー、12と13はこの基台Tに設けた酢酸(補助液)の原液タンクと酢酸サブタンク、12Kと13Kはその蓋体、12Sは電解水生成用添加液送水口12Tを設けた送水部、12aと13aは酢酸の原液をそのタンク12からサブタンク13に送るパイプ、24は一方のパイプ12aを原液タンク12に接続するソケット、20は両パイプ12a,13aの間に接続した酢酸補給ポンプ、14と15は上記のサブタンク13に設けた残量検知用と上限検知用のフロートスイッチ、19はサブタンク13内の酢酸(補助液)を上述した溶解槽1内に供給する供給ポンプを示す。
【0027】
図5は本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置の全体構成図であって、この図面に従って本発明の動作を説明すると、先ずケージ1Zに広げた状態に支持した網袋1Rの内部に適量の塩SLを投入し、次いで、操作パネル2に設けた運転スイッチ(図示省略)をONして原水(水道水)取入用の手動バルブ22を開くと、給水用の電磁弁SV1が開いて原水を給水パイプ16Hを通して注水ノズル16に送り、塩SLに向けてシャワー状に散水する。
【0028】
注水ノズル16からの原水の散水は上限検知用のフロートスイッチ9FがONする迄続けられ、フロートスイッチ9FがONすると給水用の電磁弁SV1が閉じて原水の供給を止めると共に、送水ポンプ7が作動し、且つ、循環パイプ10Xの切換弁SV3が開いて溶解槽1内の塩水WTを上述した給水パイプ16H側に循環して、注水ノズル16から溶解槽1内に向けて循環散水する。
【0029】
上記塩水WTの循環散水はタイマー(図示せず)によって例えば7〜10分程度続けられ、この循環によって網袋1R内に収容した塩SLを効果的に溶解して、均一な濃度の塩水WTを生成することができると共に、更に循環中に酢酸等の有機酸が塩水WT中に混合されるため、より質の高い電解水生成用添加液を得ることができるものであって、この間、送水口11側に設けた送水用の電磁弁SV2は閉じた状態に維持されるから、生成された塩水WTが電解水生成機側に送水されることはない。
【0030】
尚、図5に於いて3Tは前述した給水パイプ16Hの途中に分岐接続した洗浄パイプであって、このパイプ3Tの途中に設けた手動バルブ3Vを開くと、原水又は循環水が洗浄ノズル30(図2並びに図4参照)から上述したフロートスイッチ8F,9Fに向けて散水され、各フロートスイッチ8F,9Fを洗浄して塩分等で作動不良にならないように保守する仕組に成っている。
【0031】
更に本発明では、上述した運転の開始と同時に、上述した循環パイプ10Xの切換弁SV3を一時的に開放して、原水の一部を循環パイプ10X及び送水パイプ6P側に逆流させて充満させることにより、循環パイプ10Xと送水パイプ6Pを洗浄することができると共に、送水パイプ6P中の空気だまりを無くして、運転時に於ける正常なポンプ輸送を可能にするように構成されている。
【0032】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置によれば、一定量の原水に対して一定量の塩を循環させながら溶解するため、比較的短時間で均一な濃度の塩水を生成することができると共に、塩害による各部所の作動不良や、パイプの詰りを防止できてメンテナンスを容易に、而かも、確実に行える利点も発揮できるものであって、電解水生成機に接続して使用して洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置の正面図である。
【図2】同じく塩水生成装置の一部を断面にして示した正面図である。
【図3】同じく塩水生成装置の平面図である。
【図4】同じく塩水生成装置の側面図である。
【図5】本発明に係る装置の全体構成図である。
【図6】フロートスイッチ部分の構造を拡大して説明した一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 溶解槽
1Z ケージ
1R 網袋
6P 送水パイプ
7 送水ポンプ
9F 上限検知用フロートスイッチ
10X 循環パイプ
12,13 酢酸タンク
16 注水ノズル
30 洗浄ノズル
SV1,SV2 電磁弁
SV3 切換弁
SL 塩
WT 塩水
5
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解水生成に用いる塩水を造るための塩水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原水に食塩等の塩を溶解又は混合して電解水生成用の塩水を造る塩水生成装置には、従来より、例えば実開平7−21187号公報の図2に記載されているように、塩水タンクの槽内に網袋を吊し、この網袋の中に塩を投じるように構成したもの、或は、例えば特開平8−323355号公報の図1に記載されているように、濃塩水タンクの内部に仕切り壁によって食塩が投入される容器を造り、この容器に水道水を供給して塩を溶解し、溶解した塩水をオーバーフローさせて取り出すように構成したものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の塩水生成装置は、いずれも投入された塩を網袋又は容器の底に堆積し、この堆積した塩が水に徐々に溶解して行くのを待って塩水を造るものであるから、溶解速度が遅くて塩水を造るまでに時間が掛る、溶解が不均一で一定濃度の塩水を得ることが難しい、塩害による各部所の腐蝕や破損が激しくてメンテナンスが非常に面倒である、と云った各種の問題があった。
【0004】
従って本発明の技術的課題は、原水に対して塩を比較的短時間で、而かも、均一な濃度に溶解させることができると共に、使用操作が簡略でメンテナンスも容易に行うことができる電解水生成機用の塩水生成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0006】
電解水生成機に供給する塩水を造る塩水生成装置であって、
【0007】
(1) 原水と塩とを溶解又は混合する溶解槽の内部にケージを設け、収容する塩の粒子よりも細かなメッシュの網袋を、該ケージの内部に口を広げた状態に支持せしめ、上記溶解槽の天井部分には、上記網袋に収容した塩に向けて原水又は溶解槽からの循環水をシャワー状に散水する注水ノズルを設け、且つ、この天井部分には注水ノズルを囲むガイド筒を下に向けて突設すると共に、支持脚によって溶解槽の上限水位よりも上側位置に支持されたケージの上端口を、上記ガイド筒の外周を囲むように上向き開口すること。(請求項1)
【0008】
(2) 溶解槽に水位検出器を設けて、この水位検出器が所定の水位を検出すると原水の供給を停止し、且つ、切換弁の自動切換によって電解水生成機への塩水の給水経路を溶解槽への循環経路に切換て、溶解槽による塩水の生成をその塩水を一定時間循環させながら行うように構成すること。(請求項2)
【0009】
(3) 水位検出器を上下位置が調整自在なフロートスイッチによって構成すると共に、このフロートスイッチの上側部には、バルブの操作によって原水又は循環水をフロートスイッチに向けて注水して洗浄する洗浄ノズルを設けること。(請求項3)
【0010】
(4) 運転時に、切換弁の自動切換によって溶解槽の循環経路側を一時的に開放して、原水の一部を循環経路側に逆流させ、且つ、この循環経路中に充満させるように構成すること。(請求項4)
【0011】
(5) 溶解槽又はその循環経路中に、弱酸等の有機酸を加える供給手段を設けること。(請求項5)
【0012】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、ケージに広げた状態に支持された網袋の中に、塩を広げて溶解し易い状態に収容することができると共に、この塩に対して注水ノズルから原水又は循環水をシャワー状に散水して溶かすため、塩を短時間のうちに簡単に溶解して、均一な濃度の塩水を得ることを可能にする。
【0013】
更に上記(1)で述べた手段によれば、溶解槽の天井部分に取付けた注水ノズルからシャワー状に散水される原水又は循環水を、ガイド筒にガイドさせて全て網袋内の塩に向けて集中的に散水できるため、塩を短時間のうちに効率良く溶解することができると共に、塩を収容した網袋を溶解槽の上限水位よりも上側に支持させて、塩を溶解水(塩水)の中に浸した状態にしていないため、注水ノズルからのシャワー状の散水を塩に直接当てて溶解をより確実に進めることを可能にする。
【0014】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、水位を調節して溶解槽内の水量を加減調節することができ、また、網袋の中に入れる塩の量も自由に調節することができるため、任意濃度の塩水を生成することができると共に、溶解中は塩水を溶解槽に循環させて溶解を繰返すため、完全に塩を溶解した均一濃度の塩水を生成することを可能にする。
【0015】
上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、フロートスイッチによって溶解槽内の水位を任意位置に設定することができると共に、このフロートスイッチを洗浄することによって、フロートスイッチが塩分等で作動不良にならないように保守することができるため、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0016】
上記(4)で述べた請求項4に係る手段によれば、運転時に必ず原水の一部を循環経路側に逆流させるため、配管を洗浄することができると共に、この逆流させた原水の一部を循環経路中に充満させてポンプ経路中の空気だまりを無くすことができるため、運転時に於ける正常なポンプ輸送を可能にする。
【0017】
上記(5)で述べた請求項5に係る手段によれば、塩を均一に溶解した塩水に対して弱酸等(例えば酢酸等)の有機酸を更に混合させて、より質の高い電解質を生成することを可能にする。
【0018】
以上の如くであるから、上記(1)〜(5)の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に上述した本発明に拘る電解水生成機用塩水生成装置の実施の形態を添付した図面と共に説明すると、図1は本発明の全体を示した正面図、図2はその要部を断面にして示した一部断面正面図、図3は平面図、図4は側面図であって、これ等の図面に於いてTは基台、1は基台T上に取付けた溶解槽、2は操作パネル、3は溶解槽1に設けたオーバーフロー配管を示す。
【0020】
図2に於いて1Yは溶解槽1の内部1Xに立設した支持脚、1Zはこの支持脚1Yの上に支持されたゲージで、このケージ1Zは溶解槽1内に溜っている塩水WTの上限水位よりも常に上側に位置するように上記の支持脚1Yに支持されている。
【0021】
16は溶解槽1の天井17に下向きに取付けた注水ノズル、1Eはこの注水ノズル16の周囲を囲むように上記天井17の底面に下向きに取付けたガイド筒、1Rは内部に収容する食塩等の塩SLの粒子よりも細かなメッシュを持ち、且つ、全体を袋状に形成した網袋で、図示の如くこの網袋1Rは口を大きく広げた状態で上記ケージ1Zの内部に取付けられており、而かも、上記ガイド筒1Eの下端口がこの網袋1Rを支持したケージ1Zの上端口の内側に挿入されている。
【0022】
また、図1乃至図4に於いて、8と9は溶解槽1の内部に縦設した塩水WT用の残量検知用と上限検知用の各ガイドシャフトで、これ等両シャフト8,9の下端部8aと9aには、残量検知用と上限検知用の各フロートスイッチ8F,9Fが上下移動調節自在に取付けられ、また、天井17より上方に突出した各シャフト8,9の上端部には漏水防止用のキャップ8S,9Sが取付けられていて、溶解槽1内の塩水WTの水量を、常時両フロートスイッチ8F,9Fの範囲内に維持するように構成されている。
【0023】
尚、図6は上記各フロートスイッチ8F,9Fの上下移動調節機構の構造を説明したものであって、各フロートスイッチ8F,9Fのガイドシャフト8,9はホルダー8T,9TのネジTNを緩めることによって、天井17に対して上下にスライドして、各フロートスイッチ8F,9Fを上下に自由に移動調節でき、また、各フロートスイッチ8F,9Fは、フロートスイッチ8F,9Fを取付けたネジ軸8N,9Nを回転することにより、その上下位置を自由に微調節できるように構成されている。
【0024】
更に図中、4はドレインバルブ、10は水道水取入口、5と22は取入口10に通じる取入パイプ10Pの入口側に設けたストレーナーと手動開閉バルブ、SV1は同じく電磁弁であって、上記水道水取入パイプ10Pの先端側は逆止弁10Tを介して上記注水ノズル16の給水パイプ16H側に接続されていて、原水(水道水)を注水ノズル16から溶解槽1内、具体的には、溶解槽1内のケージ1Zに広げた状態に支持された網袋1R内に収容されている塩SLに向けてシャワー状に散水供給する仕組に成っている。
【0025】
6Pは溶解槽1の底面に接続した塩水WT用の送水パイプ、6,7はこの送水パイプ6Pの途中に設けたストレーナーと送水ポンプ、11Pは上記送水パイプ6Pの先端に接続した送出パイプ、SV2は図5に示した送水口11の部分に取付けた電磁弁を示し、更に、図5に於いて10Xは上記各パイプ6P,11Pと前述した原水の取入パイプ10Pの間を結ぶ循環パイプで、SV3はこの循環パイプ10Xの途中に取付けたモータバルブや電磁弁の如き切換弁を示す。
【0026】
また、21は基台Tに設けた保護バー、12と13はこの基台Tに設けた酢酸(補助液)の原液タンクと酢酸サブタンク、12Kと13Kはその蓋体、12Sは電解水生成用添加液送水口12Tを設けた送水部、12aと13aは酢酸の原液をそのタンク12からサブタンク13に送るパイプ、24は一方のパイプ12aを原液タンク12に接続するソケット、20は両パイプ12a,13aの間に接続した酢酸補給ポンプ、14と15は上記のサブタンク13に設けた残量検知用と上限検知用のフロートスイッチ、19はサブタンク13内の酢酸(補助液)を上述した溶解槽1内に供給する供給ポンプを示す。
【0027】
図5は本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置の全体構成図であって、この図面に従って本発明の動作を説明すると、先ずケージ1Zに広げた状態に支持した網袋1Rの内部に適量の塩SLを投入し、次いで、操作パネル2に設けた運転スイッチ(図示省略)をONして原水(水道水)取入用の手動バルブ22を開くと、給水用の電磁弁SV1が開いて原水を給水パイプ16Hを通して注水ノズル16に送り、塩SLに向けてシャワー状に散水する。
【0028】
注水ノズル16からの原水の散水は上限検知用のフロートスイッチ9FがONする迄続けられ、フロートスイッチ9FがONすると給水用の電磁弁SV1が閉じて原水の供給を止めると共に、送水ポンプ7が作動し、且つ、循環パイプ10Xの切換弁SV3が開いて溶解槽1内の塩水WTを上述した給水パイプ16H側に循環して、注水ノズル16から溶解槽1内に向けて循環散水する。
【0029】
上記塩水WTの循環散水はタイマー(図示せず)によって例えば7〜10分程度続けられ、この循環によって網袋1R内に収容した塩SLを効果的に溶解して、均一な濃度の塩水WTを生成することができると共に、更に循環中に酢酸等の有機酸が塩水WT中に混合されるため、より質の高い電解水生成用添加液を得ることができるものであって、この間、送水口11側に設けた送水用の電磁弁SV2は閉じた状態に維持されるから、生成された塩水WTが電解水生成機側に送水されることはない。
【0030】
尚、図5に於いて3Tは前述した給水パイプ16Hの途中に分岐接続した洗浄パイプであって、このパイプ3Tの途中に設けた手動バルブ3Vを開くと、原水又は循環水が洗浄ノズル30(図2並びに図4参照)から上述したフロートスイッチ8F,9Fに向けて散水され、各フロートスイッチ8F,9Fを洗浄して塩分等で作動不良にならないように保守する仕組に成っている。
【0031】
更に本発明では、上述した運転の開始と同時に、上述した循環パイプ10Xの切換弁SV3を一時的に開放して、原水の一部を循環パイプ10X及び送水パイプ6P側に逆流させて充満させることにより、循環パイプ10Xと送水パイプ6Pを洗浄することができると共に、送水パイプ6P中の空気だまりを無くして、運転時に於ける正常なポンプ輸送を可能にするように構成されている。
【0032】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置によれば、一定量の原水に対して一定量の塩を循環させながら溶解するため、比較的短時間で均一な濃度の塩水を生成することができると共に、塩害による各部所の作動不良や、パイプの詰りを防止できてメンテナンスを容易に、而かも、確実に行える利点も発揮できるものであって、電解水生成機に接続して使用して洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解水生成機用塩水生成装置の正面図である。
【図2】同じく塩水生成装置の一部を断面にして示した正面図である。
【図3】同じく塩水生成装置の平面図である。
【図4】同じく塩水生成装置の側面図である。
【図5】本発明に係る装置の全体構成図である。
【図6】フロートスイッチ部分の構造を拡大して説明した一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 溶解槽
1Z ケージ
1R 網袋
6P 送水パイプ
7 送水ポンプ
9F 上限検知用フロートスイッチ
10X 循環パイプ
12,13 酢酸タンク
16 注水ノズル
30 洗浄ノズル
SV1,SV2 電磁弁
SV3 切換弁
SL 塩
WT 塩水
5
Claims (5)
- 電解水生成機に供給する塩水を造る塩水生成装置であって、
原水と塩とを溶解又は混合する溶解槽の内部にケージを設け、収容する塩の粒子よりも細かなメッシュの網袋を、該ケージの内部に口を広げた状態に支持せしめ、上記溶解槽の天井部分には、上記網袋に収容した塩に向けて原水又は溶解槽からの循環水をシャワー状に散水する注水ノズルを設け、且つ、この天井部分には注水ノズルを囲むガイド筒を下に向けて突設すると共に、支持脚によって溶解槽の上限水位よりも上側位置に支持されたケージの上端口を、上記ガイド筒の外周を囲むように上向き開口したことを特徴とする電解水生成機用塩水生成装置。 - 溶解槽に水位検出器を設けて、この水位検出器が所定の水位を検出すると原水の供給を停止し、且つ、切換弁の自動切換によって電解水生成機への塩水の給水経路を溶解槽への循環経路に切換て、溶解槽による塩水の生成をその塩水を一定時間循環させながら行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成機用塩水生成装置。
- 水位検出器を上下位置が調整自在なフロートスイッチによって構成すると共に、このフロートスイッチの上側部には、バルブの操作によって原水又は循環水をフロートスイッチに向けて注水して洗浄する洗浄ノズルを設けたことを特徴とする請求項2に記載の電解水生成機用塩水生成装置。
- 運転時に、切換弁の自動切換によって溶解槽の循環経路側を一時的に開放して、原水の一部を循環経路側に逆流させ、且つ、この循環経路中に充満させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成機用塩水生成装置。
- 溶解槽又はその循環経路中に、弱酸等の有機酸を加える供給手段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は4に記載の電解水生成機用塩水生成装置。
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