JP3578319B2 - 写真処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真処理装置に関し、詳しくは、人物等の被写体について何らかの修整等を行う場合における修整箇所の特定等を行うための画像処理部を有した写真処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルム(以下、単に「フィルム」という。)に撮影された(形成された)画像の感光材料(印画紙等)への焼き付けは、光源部等からの光を用いて、フィルムの画像を感光材料に直接的に露光することによって行われている。
【0003】
ところが、近年は、フィルムに形成された(記録された)画像の情報が電気的信号に変換され(以下、この変換された電気的信号を「画像情報データ」という。)、この画像情報データに基づいて感光材料に対する焼き付けが行われる、いわゆるデジタル写真処理装置(以下、単に「写真処理装置」という。)の開発が進められている。このような写真処理装置は、例えば、フィルムに記録された画像情報を読み取った後に、その画像情報に応じた画像情報データを形成する機能を有する画像読取部と、画像情報データに種々の修整あるいは修正等(以下「修整等」という。)を施す機能を有する画像処理部と、画像情報データ(あるいは修整等が施された画像情報データ(以下、「修整済画像情報データ」という。))に基づいて感光材料を走査露光して、感光材料上に画像を焼き付ける機能を有する画像記録部等とから構成されている。
【0004】
このような写真処理装置を構成する画像処理部においては、上述したように、画像情報データに対して、種々の修整(例えば、画像情報の追加、削除あるいは変更等)を行うことが可能である。そして、画像記録部においては、この修整済画像情報データに基づいて感光材料を走査露光した後に、この感光材料を現像処理することによってプリントが行われている。
【0005】
ここで、上記画像処理部において画像情報データの修整を行う場合には、従来は、画像情報データに基づいた画像をディスプレイ上に表示した状態で、その画像内における修整箇所等をマウス等を用いて特定していくという工程(以下、「修整箇所特定工程」ともいう。)を行った後に、その修整箇所に対する画像情報データの追加、削除、あるいは変更等を行っていた。
【0006】
例えば、図10に示すように被写体が人物100であって、人物100の左目101に対して何らかの修整等を行う場合の修整箇所特定工程は、従来、以下のように行っていた。なお、図11は、図10に示した人物100の左目101の拡大図を示したものである。以下、図10および図11に基づいて説明する。
【0007】
まず、オペレータは、ディスプレイ上に表示された画像から、左目101の位置等を目視で確認する。次に、例えばマウスのようなポインティング装置を用いて、左目101の周囲を囲むように、左目101になるべく近い位置の複数の点(第一の指定点111から第八の指定点118)を指定する。そして、この指定された第一の指定点111から第八の指定点118を順番に直線等で結び、その直線等で結ばれた領域内が、修整箇所であると認識され、修整箇所(左目101)として特定されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によれば、写真処理装置を構成する画像処理部における修整箇所特定工程が、非常に煩雑であるという問題点を有していた。
【0009】
具体的には、上述したように、一つの修整箇所(左目101)を特定するためには、ディスプレイ上の比較的狭い領域内に、マウス等のポインティング装置によって複数の点(上記従来技術においては8つの点)を指定する必要があるので、時間がかかりすぎるという問題があった。また、この工程を用いて両方の目を特定するためには、同様の工程を2度行う必要があるので、2倍の時間がかかってしまうという問題があった。
【0010】
また、従来技術に係る修整箇所特定工程においては、上述したように、ディスプレイ上の比較的狭い領域内に複数の点を指定する必要があるので、その際、どしても指定し損なってしまうこともあり、この工程には思いのほか熟練を要するという問題があった。
【0011】
したがって、上記従来技術に係る修整箇所特定工程によれば、修整箇所の特定を行う際に、時間がかかりすぎると共に、その操作に対する熟練をも要するので、一般のDPE店における写真処理装置においてこの処理を行おうとすれば、手間暇がかかる上に、熟練したオペレータも必要となるという問題点があった。
【0012】
そこで、本発明は上記従来技術に係る問題点を解決するためになされたものであって、比較的短時間で且つ熟練を要することなく、修整箇所の特定を行うことが可能である画像処理部を有した写真処理装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するための本発明は、画像情報データに対して種々の修整を行うことができる画像処理部を設けた写真処理装置において、前記画像処理部が、前記画像情報データを用いて画像を表示する画像表示部と、該画像表示部上の任意の点を指定可能であるポインティング装置と、該ポインティング装置で指定された前記任意の点に基づいて修整箇所を特定することができる演算処理部とを備え、前記修整箇所が人30の目31,32である場合において、前記画像の修整を行う前の修整箇所特定工程の際に、前記ポインティング装置を用いて、前記人30の右目31と左目32とを結んだ直線と前記人30の顔の輪郭線とが交わる点を2箇所の点41,42として指定し、該2箇所の点41,42を結ぶ直線43の長さと前記目31,32との間に存在する一定の関係に基づいて、前記目31,32の特定が可能であることを特徴とする。
ここで、前記画像情報データは、例えば、フィルム、フロッピーディスク、光ディスク等の記録媒体に記録されている。
【0014】
本発明に係る写真処理装置によれば、修整箇所の特定を行う際に、従来行われていたような修整箇所の周囲を囲む等の煩雑な処理を行う必要がないので、比較的短時間で且つ熟練を要することなく、修整箇所の特定を行うことが可能である画像処理部を有した写真処理装置を得ることができる。
【0015】
即ち、本発明に係る写真処理装置においては、前記ポインティング装置を用いて指定した前記2箇所の点を結ぶ直線と前記修整箇所との間に存在する一定の関係に基づいて、前記修整箇所の特定が可能であり、前記一定の関係を記憶させた前記演算処理部と、前記2箇所の点を指定して得られた前記直線とによって、簡単に前記修整箇所の特定を行うことが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0016】
即ち、本発明に係る写真処理装置においては、前記直線が前記修整箇所上を通るように前記2箇所の点を指定し、前記直線の長さと前記修整箇所との間に存在する一定の関係に基づいて、前記修整箇所の特定が可能であり、前記直線が前記修整箇所上を通るように前記2箇所の点を指定することによって、前記直線と前記修整箇所との関係を単純化させることができる(例えば、前記直線間における長さのみの関係とすることができる)。したがって、前記演算処理部に記憶させる情報をより単純化することが可能となり、この単純化された前記一定の関係を記憶させた前記演算処理部と、前記2箇所の点を指定して得られた前記直線とによって、さらに簡単に前記修整箇所の特定を行うことが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0017】
具体的には、本発明に係る写真処理装置においては、前記修整箇所が人30の目31,32である場合において、前記人の右目31と左目32とを結んだ直線と前記人30の顔の輪郭線とが交わる点を前記2箇所の点41,42として指定し、該2箇所の点41,42を結ぶ直線43を用いて前記修整箇所たる前記目31,32の特定が可能である
【0018】
さらに、本発明に係る写真処理装置においては、前記2箇所の点41,42を結ぶ直線43の長さSと、該直線の一端に近接する一方の目の目尻31aから前記直線43の一端までの距離Sと、前記一方の目の前記目尻31aから前記一方の目の目頭31bまでの距離Sと、前記一方の目の目頭31bから他方の目の目頭32bまでの距離Sとが以下の式[数1]で表現される関係を有することに基づいて、前記目の特定が可能である構成であることが好ましい。
【0019】
【数1】
≒S≒S≒S/5
【0020】
この好ましい例によれば、比較的簡単な関係(上記式[数1]に基づく関係)を記憶させた前記演算処理部と、前記直線43とによって、簡単に前記修整箇所たる前記目31,32の特定を行うことが可能である写真処理装置を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る写真処理装置の画像処理部における処理工程のフローチャートを簡単に示したものである。本実施形態に係る写真処理装置を構成する画像処理部においては、大きく分けて2つの工程が行われている。一つの工程は、何らかの方法で画像中の修整箇所を特定する修整箇所特定工程(ステップ11)であり、もう一つの工程は、ステップ11の修整箇所特定工程で特定された箇所を具体的に修整する修整工程(ステップ12)である。
【0023】
図2は、図1における修整箇所特定工程のフローチャートを示したものである。また、図3は、修整対象画像の全体像を表示装置に表示した図を示したものであり、図4は、図3の修整対象画像の特定部分に対して修整を行う場合の修整箇所特定工程を説明するための図を示したものである。図4(イ)は、図2におけるステップ21およびステップ22に関する工程を示し、図4(ロ)は、図2におけるステップ23およびステップ24に関する工程を示し、図4(ハ)は、図2におけるステップ25に関する工程を示している。
以下、図2から図4等に基づいて、本実施形態に係る修整箇所特定工程について説明する。なお、本実施形態においては、修整対象画像の特定部分が被写体たる人物30の両目(右目31,左目32)であって、その両目に対して何らかの修整を行う場合の修整箇所特定工程について説明する。
【0024】
まず、図2のステップ21においては、両目を修整箇所とした場合の第一の指定点が指定される。この第一の指定点としては、具体的には、右目31(の中心部分と思しき位置)と左目32(の中心部分と思しき位置)とを直線で結んだ延長線と、顔の輪郭線とが交わる点(であると思しき点(以下、単に「輪郭点」という。))のどちらか一方が指定される。このステップ21においては、右目31に近い輪郭点が第一の指定点41として指定されている(図4(イ)参照)。
【0025】
次に、図2のステップ22において、両目を修整箇所とした場合の第二の指定点が指定される。この第二の指定点としては、輪郭点の他方、具体的には、左目32に近い輪郭点が第二の指定点42として指定されている(図4(イ)参照)。
【0026】
次に、図2のステップ23において、第一の指定点41と第二の指定点42とを直線43で結び、図4(ロ)に示すように、この直線43が修整対象画像上に表示される。以下、この直線43を、特定直線43という。
【0027】
次に、図2のステップ24において、特定直線43の線分上から修整箇所を特定するための演算処理が演算処理部で行われる。このステップ24で行われる演算処理は、例えば、以下のようにして行われる。
【0028】
ここで、図5は、ステップ24で行われる演算処理の一例を説明するために用いられる人物30の顔の部分の拡大図を示したものである。
顔の輪郭(あるいは輪郭線)と、顔の中における人の目の位置との間には、個人差はあるものの、一般的に、次のような関係が存在する。すなわち、第一の輪郭点51と第二の輪郭点52とを結んだ線分上において(図5における長さLの線分上において)、各輪郭点51,52から略L/5の距離を隔てて各目31,32の各目尻31a,32aが位置し、各目尻31a,32aから各目頭31b,32bまでの距離が略L/5であって、右目31の目頭31bと左目32の目頭32bとの距離が略L/5であるという関係である。
したがって、このような関係等が演算処理部に記憶された状態で、ステップ24においては、上記関係等と前記特定直線43とに基づいて、修整箇所たる目31,32の位置が特定直線43上で特定されている。
【0029】
具体的には、図4(ロ)において、特定直線43の長さをSとした場合、上記関係に基づけば、各目31,32の中心部は、各指定点41,42から略3S/10だけ隔たる位置に存在するものと考えられる。したがって、その位置を各目31,32の中心位置であると仮定し、この中心位置を中心として、半径S/10(あるいはS/10〜1.75S/10程度の半径)で円形領域を形成させ、この円形領域内が、本実施形態における修整箇所であるものと特定している。
【0030】
次に、図2のステップ25において、上記ステップ21からステップ24を用いて特定された修整箇所44,45が画面上に表示される(図4(ハ)参照)。この修整箇所44,45を目視にて確認して、図2における修整箇所特定工程が終了する。
【0031】
以上のように、図2のステップ21からステップ25に基づいて修整箇所が特定された後は(図1におけるステップ11が終了した後は)、続いて図1のステップ12の処理(修整工程)が行われる。具体的には、修整箇所(本実施形態においては右目31および左目32)に対して所望の修整が行われる。
ここでいう「所望の修整」としては、例えば、瞳を任意の色に着色したり、赤目を除去したり(赤目を黒目に変換したり)、カラーコンタクトレンズを装着したような状態(あるいは取り外したような状態)としたり、瞳の領域をより黒くまたその周囲に広がる白目の部分をより白く変更して目のコントラストを強調したり、選択した黒目領域の中に白い点を加えてキャッチライト効果を出させたり、特定された目を中心として目の周囲のみを拡大・縮小させてパッチリとした目または小さな目としたりする等の種々の処理(修整)があげられる。
【0032】
本実施形態に係る写真処理装置によれば、以上のように、人物30の両目を修整する前段階として、その位置(あるいは領域)を特定する際に、2つの点(第一の指定点41および第二の指定点42)のみを指定することによって、修整箇所(右目31,左目32)の特定を行うことが可能となる。従来技術においては、片目のみの特定を行う場合であっても複数の点を指定する必要があり、両目であればさらにその倍の点を指定する必要があったことを鑑みると、本実施形態に係る修整箇所特定工程によれば、修整箇所を特定するための時間を大幅に削減することが可能となったといえる。
【0033】
また、本実施形態に係る写真処理装置によれば、従来のような小さな領域(目の回りの領域)を指定する必要はなく、比較的大きな領域(顔の輪郭)を指定することによって修整箇所を特定することが可能となるので、複数の点を指定する際において、指定し損なう頻度が減少する。したがって、本実施形態によれば、従来ほどの熟練を要することなく、修整箇所特定工程を行うことが可能となる。
【0034】
以上のことから、本実施形態によれば、比較的短時間で且つ熟練を要することなく、修整箇所の特定を行うことが可能である画像処理部を有した写真処理装置を得ることができる。
【0035】
なお、本実施形態においては、図4で説明したように輪郭点と思しき第一および第二の指定点41,42を指定して特定直線43を形成させる場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、各目の目尻をそれぞれ第一および第二の指定点として指定し、これらの指定点を結んだ直線を特定直線とした上で、この特定直線から、修整箇所たる目の領域を特定してもよい。この場合には、先に述べた式[数1]等の関係を用いて、適当な関係式を演算処理部に記憶させた状態で、上記本実施形態と略同様の処理を行うことによって、適当に修整箇所たる目の領域を特定することが可能となる。
【0036】
また、本実施形態においては、図2で示したフローチャートのステップ23(特定直線の表示)の処理が終わった後に、直ちに次のステップ24(演算処理)が行われる場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、図6のフローチャートに示すように、ステップ23とステップ24との間にステップ61の処理を設けるような構成としてもよい。
この図6のステップ61においては、特定直線の位置の調整が行われる。具体的には、図7に示すように、何らかの原因(不適切な指定点の指定等)で、はじめに指定した特定直線(以下、「当初特定直線」という。)71の位置がずれていた場合に、その当初特定直線71をマウス等でクリックして、矢印Xの方向に移動させる。そうすることによって、当初特定直線71を適切な位置に存在する特定直線72とすることが可能となる。
このようなステップ61を付加して、特定直線の調整を可能とすれば、特定直線がずれていた場合であっても、それぞれの指定点を指定し直すことなく、特定直線を適宜移動させることによりその後の処理(ステップ24以降の処理)を適切に行うことができるので、作業工程の効率化を実現することができる。
【0037】
また、本実施形態においては、図2で示したフローチャートのステップ25(修整箇所の表示)の処理が終われば、図1におけるステップ11(修整箇所特定工程)が終了する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、図8のフローチャートに示すように、ステップ25の後にステップ81の処理を設けるような構成としてもよい。
この図8のステップ81においては、修整箇所の調整が行われる。具体的には、図9に示すように、何らかの原因で、はじめに指定した修整箇所(以下、「当初修整箇所」という。)91の位置がずれていた場合に、その当初修整箇所91をマウス等でクリックして移動させる。そうすることによって、当初修整箇所91を適切な位置に存在する修整箇所92とすることが可能となる。
このようなステップ81を付加して、修整箇所の位置の調整を可能とすれば、修整箇所がずれていた場合であっても、それぞれの指定点を指定し直すことなく、修整箇所を適宜移動させることにより、その後の処理(図1におけるステップ12(修整工程))を適切に行うことができるので、作業工程の効率化を実現することができる。
【0038】
また、本実施形態においては、修整箇所が人物の両目である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、修整箇所が、人物の鼻、口等であってもよい。そして、このような場合には、その修整箇所に応じた比率によって、それぞれに対応した演算処理(例えば図2におけるステップ24等)を行えばよい。また、本実施形態においては、人物について何らの修整を行う場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、何らかの比率を用いてその位置が略特定することが可能であれば、人物以外のもの(動物、植物、建物等)に対しても、適宜、応用が可能である。
【0039】
また、本実施形態においては、第一および第二の指定点41,42を結んだ特定直線43が、修整箇所上を通過するように、第一および第二の指定点41,42を指定する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。したがって、例えば、特定直線が修整箇所上を通過するものではないとしても、特定直線と修整箇所との間に一定の関係が存在し、その関係に基づいて、2箇所の指定点を結んだ特定直線から修整箇所が特定可能であればよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来よりも少ない指定点を指定することによって修整箇所を特定することが可能となるので、比較的短時間で且つ熟練を要することなく、修整箇所の特定を行うことが可能である画像処理部を有した写真処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る写真処理装置の画像処理部における処理工程のフローチャート
【図2】図1における修整箇所特定工程のフローチャート
【図3】修整対象画像の全体像を示した図
【図4】図3の修整対象画像の特定部分に対して修整を行う場合の修整箇所特定工程を説明するための図
【図5】人の顔の輪郭と顔の中における目の位置との間に存在する一般的な関係(比率)を示した図
【図6】他の実施形態における修整箇所特定工程のフローチャート
【図7】図6のフローチャートを説明するための図
【図8】他の実施形態における修整箇所特定工程のフローチャート
【図9】図8のフローチャートを説明するための図
【図10】従来技術に関する修整対象画像の全体像を示した図
【図11】従来技術に係る写真処理装置を構成している画像処理部における修整位置を特定するための工程(修整位置特定工程)を説明するための図
【符号の説明】
30 人物
31 右目
31a,32a 目尻
31b,32b 目頭
32 左目
41 第一の指定点
42 第二の指定点
43 特定直線
44,45 修整箇所
51,52 輪郭点
71 当初特定直線
91 当初修整箇所

Claims (2)

  1. 画像情報データに対して種々の修整を行うことができる画像処理部を設けた写真処理装置において、前記画像処理部が、前記画像情報データを用いて画像を表示する画像表示部と、該画像表示部上の任意の点を指定可能であるポインティング装置と、該ポインティング装置で指定された前記任意の点に基づいて修整箇所を特定することができる演算処理部とを備え、前記修整箇所が人(30)の目(31),(32)である場合において、前記画像の修整を行う前の修整箇所特定工程の際に、前記ポインティング装置を用いて、前記人(30)の右目(31)と左目(32)とを結んだ直線と前記人(30)の顔の輪郭線とが交わる点を2箇所の点(41),(42)として指定し、該2箇所の点(41),(42)を結ぶ直線(43)の長さと前記目(31),(32)との間に存在する一定の関係に基づいて、前記目(31),(32)の特定が可能であることを特徴とする写真処理装置。
  2. 前記2箇所の点(41),(42)を結ぶ直線(43)の長さSと、該直線の一端に近接する一方の目の目尻(31a)から前記直線(43)の一端までの距離S1と、前記一方の目の前記目尻(31a)から前記一方の目の目頭(31b)までの距離S2と、前記一方の目の目頭(31b)から他方の目の目頭(32b)までの距離S3とが以下の式で表現される関係を有することに基づいて、前記目の特定が可能である請求項1に記載の写真処理装置。
    1≒S2≒S3≒S/5
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