JP3578028B2 - 加速度センサの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI(silicon on insulator) ウエハを使用して構成される加速度センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図22および図23は従来の半導体加速度センサの一例を示す構成図である。図22では、上ガラスキャップ2を陽極接合により、加速度センサウエハW13pの表面のアルミの金属薄膜10pと接合する構成を示したものである。加速度センサチップのカンチレバー(撓み部)12の表面にはゲージ抵抗14が形成され、カンチレバー12にはシリコン構造体のマス部(重り)11が設けられている。ここで、基板(チップ)に対して垂直方向に加速度αが加えられると、マス部11に力F=mαが発生する。この力Fによってカンチレバー12が撓み、表面に歪みが発生し、この歪みによってゲージ抵抗14の値が変化する。カンチレバー12上には4個のゲージ抵抗14が配置され、これらをブリッジ接続し、加速度に比例した電圧信号を得ることで、加速度を検出する。これを一般的にカレンチレバー型の加速度センサと言う。
【0003】
加速度センサウエハW13pにはSOIウエハを用いているが、これは、カンチレバー12の薄型化を精度良く図り、そして感度の向上を図るべく、中間酸化膜(シリコン酸化膜)1bで、KOHやTMAH(tetra methyl ammonium hydro−oxide solution)などの溶液のエッチングストップが可能なSOIウエハが便利であるためで、近年、圧力センサおよび加速度センサなどで採用され始めてきている。
【0004】
上ガラスキャップ2とSOIウエハからなる加速度センサウエハW13pを陽極接合するには、上ガラスキャップ2と加速度センサウエハW13pの端面をガイドGなどで合わせ、真空中で、接地の電極ピン102を介して上ガラスキャップ2を接地した状態で、正極の電極ピン101を介して約600〜約1000Vの直流電圧を活性層1c上の金属薄膜10pに印加し、約350℃〜約450℃の温度の雰囲気中で行う。ガラス材料には、アルカリ金属(Na,Liなど)が含有されたパイレックス(アメリカ・コーニング社の商標)などを用いる。
【0005】
ここで、加速度センサウエハW13pを置くヒート板100pは絶縁する必要がある。これは、高電圧を印加した場合に加速度センサウエハW13pの中間酸化膜1bが破壊されないようにするためである。一般に、薄い酸化膜の絶縁破壊耐圧は真性破壊する場合、約8MV/m=800V/μmで、計算上は1μmの中間酸化膜は800Vで破壊することを示す。
【0006】
次に、図23に示すように、加速度センサウエハW13pの裏面の支持層1a側に、陽極接合により下ガラスキャップ3を接合する。支持層1aに正極の電極ピン101を当接し、接地の電極ピン102を介して下ガラスキャップ3を接地して、上ガラスキャップ2の場合とほぼ同じ条件で加速度センサウエハW13pと下ガラスキャップ3とを接合する。上下ガラスキャップ2,3には、シリコン基板とほぼ等しい熱膨張率を有する耐熱ガラスを用いる。なお、上下ガラスキャップ2,3における加速度センサウエハW13p側には、それぞれマス部11の揺動空間を確保するための凹部21,31がエッチングやサンドブラスト加工などで形成されている。このように、エアギャップを形成して、エアダンピングを大気圧下で行うようにし、加速度センサチップの感知部(表面にゲージ抵抗が有るカンチレバーとマス部)を密閉状態にし、過大な加速度を受けた場合でも、その狭い空間における感知部の移動を抑制して、加速度センサチップの破壊を防止している。
【0007】
このように、従来はSOIウエハの中間酸化膜の放電破壊を防止するため、ガラスキャップの陽極接合を2回実施していた。
【0008】
なお、特開平7−49281号公報には、SOIウエハーを使用して、ダイアフラムの厚さ精度が高精度な差圧測定装置が容易に得ることができる半導体差圧測定装置の製造方法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、SOIウエハを用いた加速度センサウエハを陽極接合する場合、上ガラスキャップ接合後、下ガラスキャップを接合する(この逆順もある)ため、2回も陽極接合を行っていた。また、中間酸化膜は、高圧の電極ピンを当接する反対側のシリコン面(図22では支持層側)に絶縁ヒータまたは絶縁基板を合わせ、電荷を浮かせた状態で陽極接合していたが、中間酸化膜(シリコン酸化膜)の絶縁抵抗やシリコンウエハのシート抵抗(通常約2〜約10Ω・cmのウエハを用いる)が有り、多少(数10V以下)の電圧降下が見られ、中間酸化膜にも電界が加わり、放電破壊しないとは言い難い。特に中間酸化膜が、さらに薄くなり数1000Å以下の場合や、その中間酸化膜にピンホールなどの欠陥がある場合には、放電破壊する可能性がある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、中間酸化膜の破壊を防止するとともに、センサチップ形成用のSOIウエハへの第1および第2ガラスキャップの陽極接合の回数低減を可能にし、工程の簡素化および組立時間の短縮を可能にする加速度センサの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハ外周に露出された前記中間酸化膜を除去し、前記支持層および活性層を、これらに対するスパッタまたは蒸着による金属薄膜の成膜で、電気的に接続して、前記支持層および活性層が前記金属薄膜で電気的に接続されたSOIウエハを得、このSOIウエハから加速度センサウエハを形成し、この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにしながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記活性層表面の金属薄膜ないしその活性層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合するのである。
【0012】
この方法では、支持層および活性層が金属薄膜で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。また、センサチップ形成用のSOIウエハへの第1および第2ガラスキャップの陽極接合の回数低減が可能になり、工程の簡素化および組立時間の短縮が可能になる。
【0013】
なお、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記活性層の一部を異方性エッチングにより除去し、続いて中間酸化膜をエッチングなどで除去し、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する方法でもよい(請求項2)。この方法でも、支持層および活性層が金属薄膜で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。
【0014】
また、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記活性層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する方法でもよい(請求項3)。この方法でも、支持層および活性層が金属薄膜で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。
【0015】
また、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記支持層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する方法でもよい(請求項4)。この方法でも、支持層および活性層が金属薄膜で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。
【0016】
請求項5記載の発明は、重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンピングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハから、前記SOIウエハの活性層および中間酸化膜の一部を除去することにより前記支持層の部分の露出する凹部が形成された加速度センサウエハを用意し、この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにするとともに、前記第1および第2ガラスキャップの一方の一の面に形成された突部端面を前記凹部内の前記支持層の部分に当接させながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記加速度センサウエハの前記支持層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合する方法である。この方法によれば、中間酸化膜の破壊を防止しつつ第1および第2ガラスキャップの一方をSOIウエハの活性層側に接合することができる。また、センサチップ形成用のSOIウエハへの第1および第2ガラスキャップの陽極接合の回数低減が可能になり、工程の簡素化および組立時間の短縮が可能になる。
【0017】
また、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの活性層側から、切刃が尖ったダイシング用ブレードにより、前記支持層の一部に到達するV形の溝を形成し、このV形の溝の切削斜面を、スパッタまたは蒸着による金属薄膜で被覆して、前記支持層および活性層を電気的に接続する方法でもよい(請求項6)。この方法でも、支持層および活性層が金属薄膜で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。
【0018】
また、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周を傾斜させて研磨し、この研磨面と活性層の一部に、アルミ、ニッケル、チタン、金、クロム、銀などの金属薄膜をスパッタにより形成し、このスパッタによって形成したメタライズ層で前記支持層および活性層を電気的に接続する方法でもよい(請求項7)。この方法でも、支持層および活性層が金属薄膜、つまりメタライズ層で電気的に接続されるので、中間酸化膜の破壊が防止される。
【0019】
さらに、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周に露出した中間酸化膜とその外周近傍における前記支持層および活性層間の中間酸化膜とをエッチングにより除去し、前記第1および第2ガラスキャップの少なくとも一方を陽極接合で接合する際、前記SOIウエハ外周の中間酸化膜が除去された上方にある活性層に正極の電圧印加ピンを当接し、前記支持層および活性層そのものを互いに接触させることにより、前記支持層および活性層を電気的に接続する方法でもよい(請求項8)。この方法によれば、中間酸化膜の破壊を防止しつつ第1および第2ガラスキャップの少なくとも一方をSOIウエハに陽極接合することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の加速度センサの製造方法に係る第1実施形態の説明図、図5は第1実施形態の加速度センサの製造方法により得られる加速度センサチップの断面構造図で、これらの図を用いて以下に第1実施形態の説明を行う。
【0021】
まず、製造すべき加速度センサは、図5に示すように、重りとしてのマス部11、弾性を有するカンチレバー12、およびこのカンチレバー12を介してマス部11を支持する支持部13を形成して成り、カンチレバー12上に形成されたゲージ抵抗14などを有するセンサチップ1と、過大な加速度が加わったときにマス部11が一定値以上変位しないように規制するものであって、センサチップ1の両面の支持部13側にそれぞれ接合され、マス部11の揺動領域に形成された凹部21,31をそれぞれ有する上下ガラスキャップ2,3とを備え、これら上下ガラスキャップ2,3間の間隙におけるエアダンングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、ゲージ抵抗14を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出すものである。
【0022】
次に、上記構造の加速度センサの製造方法を説明する。まず、図2に示すSOIウエハW10を用意する。このSOIウエハW10は、上記センサチップ1形成用のウエハであって、支持層1a、この支持層1a上に積層された中間酸化膜1b、およびこの中間酸化膜1b上に積層された活性層1cから成り、一般的には、支持層1a側の表面を約1050℃で酸化し、厚さ数(0.5〜2)μmのシリコン熱酸化膜を形成し、活性層1c側のボンドウエハを重ね、約1100℃で結合熱処理し、続いて、活性層1c側のボンドウエハを数μm〜約20μmの厚さまで表面研磨することにより得られる。ここで、結合熱処理による接合時の位置合わせを容易にするため、活性層1c側のボンドウエハの径は、支持層1a側の径より数mm小さめに設定される。また、上記構造の加速度センサでは、下ガラスキャップ3と支持層1aとを陽極接合することになるため(図5参照)、支持層1aの裏面(陽極接合する面の反対側の面)の熱酸化膜は除去される。このような一般的なSOIウエハW10では、図2に示すように、中間酸化膜1bがSOIウエハW10の外周部でリング状に露出する。
【0023】
続いて、図3に示すように、SOIウエハW10の外周に露出した中間酸化膜1bをドライエッチングなどで除去して、SOIウエハW11を得る。ドライエッチングの方法は、真空中にCFやCH,BClなどのガスを導入し、高周波を印加することにより、プラズマを発生させて、Fラジカルあるいはそれらのイオンを生成してエッチングを行うもので、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)などの方法がある。なお、ドライエッチングに限らず、ウエットエッチングでもよい。
【0024】
続いて、図4に示すように、活性層1c側から厚さ数μmのアルミの金属薄膜10をスパッタ(スパッタリング)により形成する。これにより、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜10で電気的に接続されたSOIウエハW12が得られる。なお、アルミのスパッタの後、金属薄膜10を約360〜約440℃で数時間シンターリング(熱処理)すれば、シリコンとのコンタクト性を良くすることができる。
【0025】
続いて、図4に示すSOIウエハW12を使用し、従来と同様の製造手順に従って、図1に示す断面構造の加速度センサウエハ(SOIウエハ)W13を形成する。この後、加速度センサウエハW13の両面に上下ガラスキャップ2,3をそれぞれ陽極接合する。ここで、この陽極接合の手順を詳述すると、まず、図1に示すように、加速度センサウエハW13を両面から上下ガラスキャップ2,3で挟み込むようにしながら、それらを電極板兼用の接地されたヒート板100上にセットする。この後、正極の電極ピン101を活性層1c表面の金属薄膜10に当接し(活性層1cに直接当接させてもよい)、接地された電極ピン102を上ガラスキャップ2に当接して、約600〜約1000Vの電圧を印加する。ただし、陽極接合は、真空中、約350℃〜約450℃の雰囲気で行われる。
【0026】
このように、第1実施形態では、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜10で電気的に接続されるので、中間酸化膜1bの破壊を防止することができる。また、加速度センサウエハW13に上下ガラスキャップ2,3を1度に陽極接合することができる。
【0027】
なお、後述する各実施形態でも、加速度センサウエハおよび上下ガラスキャップ2,3は、本実施形態と同様に同時に陽極接合されるものとする。
【0028】
図6〜図8は本発明の加速度センサの製造方法に係る第2実施形態の説明図で、この図を用いて以下に第2実施形態の説明を行うと、まず、第1実施形態と同様に、図6に示すSOIウエハW10を用意する。
【0029】
続いて、図7に示すように、活性層1c側から異方性エッチングによりエッチング面が斜面となるように溝を形成する。ここで、シリコン基板では、以下に示すエッチング液を用いると、(100)面,(110)面は約1μm/分の速度でエッチングされるが、(111)面はほとんどエッチングされない。また、シリコン酸化膜もエッチングされない。
【0030】
EDP 116℃
TMAH 80℃
水酸化カリウム水溶液 80℃
ここに、EDPはエチレンジアミンピロカテコール水溶液のことであり、TMAHは水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液のことである。
【0031】
続いて、図7に示すように、中間酸化膜1bをフッ酸とフッ化アンモニウム水溶液の混合液(1:6)でエッチングし、支持層1aの表面を露出させ、SOIウエハW21を得る。
【0032】
続いて、図8に示すように、活性層1c側から厚さ数μmのアルミの金属薄膜20をスパッタにより形成する。これにより、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜20で電気的に接続されたSOIウエハW22が得られる。なお、この電気的な接続点はウエハに1箇所以上形成すればよい。
【0033】
図9は本発明の加速度センサの製造方法に係る第3実施形態の説明図で、この図を用いて以下に第3実施形態の説明を行うと、まず、従来の製法と同様に、SOIウエハを用いて、異方性エッチングでマス部11を形成するなどして得られる図9に示すような加速度センサウエハW31(金属薄膜30を除く)を用意する。
【0034】
続いて、マス部11の周囲に形成されたスリット(貫通溝)Sのエッチング斜面に対して、活性層1c側の面から、アルミの金属薄膜30をスパッタにより形成する。これにより、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜30で電気的に接続される。
【0035】
ただし、図9の例では、支持層1aの表面が露出するように、スリットSの異方性エッチング開口部のマスク寸法は、活性層1c側が大きくなるように設定されている。マス部11の形成にあたり、異方性エッチングはウエハの両面から行われるが、中間酸化膜1bでエッチングストップとなる。中間酸化膜のエッチングはフッ酸とフッ化アンモニウム水溶液の混合液やドライエッチングで行えばよい。
【0036】
図10は本発明の加速度センサの製造方法に係る第4実施形態の説明図で、この図を用いて以下に第4実施形態の説明を行うと、まず、従来の製法と同様に、SOIウエハを用いて、異方性エッチングでマス部11を形成するなどして得られる図10に示すような加速度センサウエハW41(金属薄膜40を除く)を用意する。
【0037】
続いて、マス部11の周囲に形成されたスリットSのエッチング斜面に対して、支持層1a側の面から、アルミの金属薄膜40をスパッタにより形成する。これにより、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜40で電気的に接続される。
【0038】
ただし、図10の例では、活性層1cの表面が露出するように、スリットSの異方性エッチング開口部のマスク寸法は、支持層1a側が大きくなるように設定されている。マス部11の形成にあたり、異方性エッチングはウエハの両面から行われるが、中間酸化膜1bでエッチングストップとなる。中間酸化膜のエッチングはフッ酸とフッ化アンモニウム水溶液の混合液やドライエッチングで行えばよい。
【0039】
図11は本発明の加速度センサの製造方法に係る第5実施形態の説明図で、この図を用いて以下に第5実施形態の説明を行うと、活性層1c側から異方性エッチングによりエッチング面が斜面となる溝を形成し、さらに中間酸化膜1bを除去して、支持層1aの上面Aを露出させ、図11に示すような加速度センサウエハW51を用意する。続いて、この加速度センサウエハW51における支持層1aの上面Aに上ガラスキャップ2の底面部を合わせ、陽極接合により両者を接合する。
【0040】
ここで、図示しないが、上ガラスキャップ2だけではなく、下ガラスキャップ3も同時に接合することができる。例えば、図23の従来の製法と同様に、加速度センサウエハW51および上下ガラスキャップ2,3を配置し、絶縁性のヒート板100pに代えて図1と同様の接地されたヒート板100を使用し、加速度センサウエハW51の裏面の支持層1aの端部に、正極の電極ピン101を当接し、下ガラスキャップ3の面に、接地された電極ピン102を当接すればよい。
【0041】
図12〜図14は本発明の加速度センサの製造方法に係る第6実施形態の説明図で、これらの図を用いて以下に第6実施形態の説明を行うと、まず、SOIウエハW10を用意する(図2参照)。
【0042】
続いて、約60°〜90°に尖った刃先のブレード103を用いて(図12参照)、図13に示すように、SOIウエハW10の活性層1c側からハーフカットを行うことにより、V字形の切込み溝Bを形成する。ここで、切込み溝Bの下端が支持層1aに達するようにハーフカットが行われる。なお、ダイシングでのブレード103の回転速度は約3万〜約4万rpmでよい。
【0043】
続いて、図14に示すように、アルミの金属薄膜60を切込み溝Bの斜面などに形成し、支持層1aおよび活性層1cを電気的に接続する。
【0044】
図15〜図17は本発明の加速度センサの製造方法に係る第7実施形態の説明図で、これらの図を用いて以下に第7実施形態の説明を行うと、まず、SOIウエハW10(図2参照)などの外周を斜めに研磨し、図15に示すように、約10°〜約45°の傾斜面を有するSOIウエハW71を得る。
【0045】
続いて、図16および図17に示すように、研磨により形成されたSOIウエハW71の外周部に、アルミ、ニッケル、チタン、金、クロムなどの導電の金属を用いたスパッタで、金属薄膜70を形成する。これにより、支持層1aおよび活性層1cが金属薄膜10のメタライズ薄膜で電気的に接続される。ただし、図17は図16を上方から見た図である。
【0046】
図18〜図20は本発明の加速度センサの製造方法に係る第8実施形態の説明図で、これらの図を用いて以下に第8実施形態の説明を行うと、まず、図18に示すように、SOIウエハW10を用意する。
【0047】
続いて、図19に示すように、フッ酸とフッ化アンモニウム水溶液の混合液などを用いたエッチングによって、SOIウエハW10の外周に露出した中間酸化膜1bを除去するとともに、その外周近傍における支持層1aおよび活性層1c間の中間酸化膜1bをある程度の深さまで除去し、これにより、SOIウエハW81を得る。
【0048】
続いて、支持層1aから浮いた状態の活性層1cの上方から正極の電極ピン101を押し当て、支持層1aおよび活性層1cそのものを接触させて電気的に接続し、これにより、SOIウエハW82を得る。
【0049】
なお、このSOIウエハW82の上下には、マス部11などを形成した後、それぞれ上下ガラスキャップ2,3が重ねられ、これら上下ガラスキャップ2,3を接地し、活性層1cに押し当てられる電極ピン101に約600〜約1000Vの電圧を印加し、真空中で、約350℃〜約450℃の温度下で、SOIウエハW82に上下ガラスキャップ2,3が同時に陽極接合される。
【0050】
なお、上記各実施形態は、加速度センサウエハ(図1参照)に下ガラスキャップのみを陽極接合する構造のものにも適用できる。
【0051】
また、上記各実施形態では、加速度センサウエハを例に説明したが、上ガラス台座または下ガラス台座のみを接合する圧力センサウエハにも適用できる。例えば、図21に示すように、SOIウエハから、アルミの金属薄膜90などで支持層W901および活性層W903が電気的に接続され、ダイヤフラムを有する圧力センサウエハW90を形成し、この圧力センサウエハW90の支持層W901側と、圧力導入孔300aが形成された下ガラス台座300を陽極接合する際、下ガラス台座300の底面を、接地されたヒート板100を介して接地し、圧力センサウエハW90のパターン側(活性層W903がある側)に正極で数100V〜約1000Vの電極ピン104を当接すれば、陽極接合が容易に行える。なお、W902は中間酸化膜、W904はゲージ抵抗である。
【0052】
以上、SOIウエハを用いた加速度センサウエハに対する上下ガラスキャップの陽極接合の回数が1回で済むので、工程の簡素化および組立時間の短縮が可能になる。これにより、コストの低減が図れる。
【0053】
また、中間酸化膜の放電破壊を防止するような接合構成となっているため、接合品質が向上する。
【0054】
さらに、組立工程(ウエハおよび上下ガラスキャップの陽極接合装置へのセッティングや搬送など)が簡素化され、ハンドリングなどによる振動や衝撃が加わる工程が少なくなり、カンチレバーの折れが減少し、収率を向上できるという効果がある。つまり、カンチレバー(ビーム)の折れ数は、ハンドリングの回数と相関があり、陽極接合のセット回数を2回から1回に減らすことで、カンチレバーの折れ数の減少が見込める。
【0055】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、
支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハ外周に露出された前記中間酸化膜を除去し、前記支持層および活性層を、これらに対するスパッタまたは蒸着による金属薄膜の成膜で、電気的に接続して、前記支持層および活性層が前記金属薄膜で電気的に接続されたSOIウエハを得、このSOIウエハから加速度センサウエハを形成し、この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにしながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記活性層表面の金属薄膜ないしその活性層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。また、センサチップ形成用のSOIウエハへの第1および第2ガラスキャップの陽極接合の回数低減が可能になり、工程の簡素化および組立時間の短縮が可能になる。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記活性層の一部を異方性エッチングにより除去し、続いて中間酸化膜をエッチングなどで除去し、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記活性層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。
【0058】
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記支持層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンピングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハから、前記SOIウエハの活性層および中間酸化膜の一部を除去することにより前記支持層の部分の露出する凹部が形成された加速度センサウエハを用意し、この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにするとともに、前記第1および第2ガラスキャップの一方の一の面に形成された突部端面を前記凹部内の前記支持層の部分に当接させながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記加速度センサウエハの前記支持層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合するので、中間酸化膜の破壊を防止しつつ第1および第2ガラスキャップの一方をSOIウエハの活性層側に接合することができる。また、センサチップ形成用のSOIウエハへの第1および第2ガラスキャップの陽極接合の回数低減が可能になり、工程の簡素化および組立時間の短縮が可能になる。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの活性層側から、切刃が尖ったダイシング用ブレードにより、前記支持層の一部に到達するV形の溝を形成し、このV形の溝の切削斜面を、スパッタまたは蒸着による金属薄膜で被覆して、前記支持層および活性層を電気的に接続するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。
【0061】
請求項7記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周を傾斜させて研磨し、この研磨面と活性層の一部に、アルミ、ニッケル、チタン、金、クロム、銀などの金属薄膜をスパッタにより形成し、このスパッタによって形成したメタライズ層で前記支持層および活性層を電気的に接続するので、中間酸化膜の破壊防止が可能になる。
【0062】
請求項8記載の発明によれば、請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周に露出した中間酸化膜とその外周近傍における前記支持層および活性層間の中間酸化膜とをエッチングにより除去し、前記第1および第2ガラスキャップの少なくとも一方を陽極接合で接合する際、前記SOIウエハ外周の中間酸化膜が除去された上方にある活性層に正極の電圧印加ピンを当接し、前記支持層および活性層そのものを互いに接触させることにより、前記支持層および活性層を電気的に接続するので、中間酸化膜の破壊を防止しつつ第1および第2ガラスキャップの少なくとも一方をSOIウエハに陽極接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度センサの製造方法に係る第1実施形態の説明図である。
【図2】本発明の加速度センサの製造方法に係る第1実施形態の説明図である。
【図3】本発明の加速度センサの製造方法に係る第1実施形態の説明図である。
【図4】本発明の加速度センサの製造方法に係る第1実施形態の説明図である。
【図5】第1実施形態の加速度センサの製造方法により得られる加速度センサチップの断面構造図である。
【図6】本発明の加速度センサの製造方法に係る第2実施形態の説明図である。
【図7】本発明の加速度センサの製造方法に係る第2実施形態の説明図である。
【図8】本発明の加速度センサの製造方法に係る第2実施形態の説明図である。
【図9】本発明の加速度センサの製造方法に係る第3実施形態の説明図である。
【図10】本発明の加速度センサの製造方法に係る第4実施形態の説明図である。
【図11】本発明の加速度センサの製造方法に係る第5実施形態の説明図である。
【図12】本発明の加速度センサの製造方法に係る第6実施形態の説明図である。
【図13】本発明の加速度センサの製造方法に係る第6実施形態の説明図である。
【図14】本発明の加速度センサの製造方法に係る第6実施形態の説明図である。
【図15】本発明の加速度センサの製造方法に係る第7実施形態の説明図である。
【図16】本発明の加速度センサの製造方法に係る第7実施形態の説明図である。
【図17】本発明の加速度センサの製造方法に係る第7実施形態の説明図である。
【図18】本発明の加速度センサの製造方法に係る第8実施形態の説明図である。
【図19】本発明の加速度センサの製造方法に係る第8実施形態の説明図である。
【図20】本発明の加速度センサの製造方法に係る第8実施形態の説明図である。
【図21】本発明の圧力センサウエハへの適用例の説明図である。
【図22】従来の半導体加速度センサの一例を示す構成図である。
【図23】従来の半導体加速度センサの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 金属薄膜
1 センサチップ
1a 支持層
1b 中間酸化膜
1c 活性層
11 マス部
12 カンチレバー
13 支持部
14 ゲージ抵抗
2 上ガラスキャップ
21 凹部
3 下ガラスキャップ
31 凹部
W10 SOIウエハ

Claims (8)

  1. 重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、
    支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハ外周に露出された前記中間酸化膜を除去し、前記支持層および活性層を、これらに対するスパッタまたは蒸着による金属薄膜の成膜で、電気的に接続して、前記支持層および活性層が前記金属薄膜で電気的に接続されたSOIウエハを得、このSOIウエハから加速度センサウエハを形成し、
    この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにしながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記活性層表面の金属薄膜ないしその活性層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合する
    加速度得センサの製造方法。
  2. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記活性層の一部を異方性エッチングにより除去し、続いて中間酸化膜をエッチングなどで除去し、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する加速度センサの製造方法。
  3. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記活性層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する加速度センサの製造方法。
  4. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、異方性エッチングにより前記マス部を形成し、このマス部の周囲に形成された貫通溝のエッチング斜面に対して、前記支持層側の面から、前記支持層および活性層を電気的に接続するように、スパッタまたは蒸着により金属薄膜を成膜する加速度センサの製造方法。
  5. 重りとしてのマス部、弾性を有するカンチレバー、およびこのカンチレバーを介して前記マス部を支持する支持部を形成して成り、前記カンチレバー上に形成されたゲージ抵抗を有するセンサチップと、このセンサチップの両面の前記支持部側にそれぞれ接合され過大な加速度が加わったときに前記マス部が一定値以上変位しないように規制する第1および第2ガラスキャップとを備え、これら第1および第2ガラスキャップ間の間隙におけるエアダンピングによりセンサとしての周波数特性を制御する機能を有し、前記ゲージ抵抗を通じて加速度に比例した電圧を出力として取り出す加速度センサを製造する方法であって、
    支持層、この支持層上に積層された中間酸化膜、およびこの中間酸化膜上に積層された活性層から成るSOIウエハを前記センサチップ形成用のウエハとして使用し、このウエハから、前記SOIウエハの活性層および中間酸化膜の一部を除去することにより前記支持層の部分の露出する凹部が形成された加速度センサウエハを用意し、
    この後、前記加速度センサウエハを両面から前記第1および第2ガラスキャップで挟み込むようにするとともに、前記第1および第2ガラスキャップの一方の一の面に形成された突部端面を前記凹部内の前記支持層の部分に当接させながら、前記第1および第2ガラスキャップを低電圧側とし、前記加速度センサウエハの前記支持層を高電圧側として所定の温度雰囲気中で所定の電圧を印加することにより、前記加速度センサウエハの両面に前記第1および第2ガラスキャップを陽極接合する
    加速度センサの製造方法。
  6. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの活性層側から、切刃が尖ったダイシング用ブレードにより、前記支持層の一部に到達するV形の溝を形成し、このV形の溝の切削斜面を、スパッタまたは蒸着による金属薄膜で被覆して、前記支持層および活性層を電気的に接続する加速度センサの製造方法。
  7. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周を傾斜させて研磨し、この研磨面と活性層の一部に、アルミ、ニッケル、チタン、金、クロム、銀などの金属薄膜をスパッタにより形成し、このスパッタによって形成したメタライズ層で前記支持層および活性層を電気的に接続する加速度センサの製造方法。
  8. 請求項1記載の加速度センサの製造方法において、前記SOIウエハの外周に露出した中間酸化膜とその外周近傍における前記支持層および活性層間の中間酸化膜とをエッチングにより除去し、前記第1および第2ガラスキャップの少なくとも一方を陽極接合で接合する際、前記SOIウエハ外周の中間酸化膜が除去された上方にある活性層に正極の電圧印加ピンを当接し、前記支持層および活性層そのものを互いに接触させることにより、前記支持層および活性層を電気的に接続する加速度センサの製造方法。
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