JP3577707B2 - 巻線装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の巻線装置として、巻線装置の入口側に線材供給源があり、この線材供給源から導出され巻線部によって引き出されて行く線材に所定の抵抗(引張力)をもたせるテンション部を設け、このテンション部の出口側に線材の張力を検出してテンション部により与えられる引張力を調節するバックテンション部を設け、このバックテンション部から導出された線材を巻線部に巻き取るようにしている。
【0003】
この従来の巻線装置では、巻線部に導入される線材に引張力を与えるテンション装置と、このテンション装置から導出された線材の引張力を調節するスプリング式のバックテンション装置を備えるものが知られていた。このバックテンション装置は、揺動アーム先端のプーリに線材を巻き掛け、巻き掛けられた線材に引張力を与える方向にアームに付勢力をスプリングにより付与する方式のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の巻線装置によると、バックテンション装置にスプリング方式のものを採用しているため、アームの揺動角が変化すると、バックテンション力が変化するという問題がある。
また従来のバックテンション装置は、アーム揺動角に応じてテンション装置のブレーキ力を調節していたので、アーム揺動角変化の検出時からブレーキ力調節の応答開始時までの応答遅れに起因して、巻線部での整列巻線が困難になるという問題がある。
【0005】
さらに、このような従来のバックテンション装置は、大掛かりであり、巻線部の設けられる位置から遠く離れた位置に設置されるため、テンション装置から巻線部に到達するときには、その途中の抵抗等により線材に新たな弛みを生じることがある。
本発明は、安定した所定のバックテンション力を継続的に与える巻線装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の別の目的は、線材の速度変動にも追従して安定したバックテンションを付与することが可能な巻線装置を提供する。
本発明のさらに別の目的は、巻線部の位置の近傍に設置可能なバックテンション装置を備えた巻線装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の請求項1による巻線装置は、
線材が巻かれている巻線供給源と、
前記巻線供給源から供給される線材を角ボビンに巻く巻線部と、
前記巻線部の導入側に設けられ、線材に引張力を付与するテンション装置と、
前記テンション装置と前記巻線部との間に設けられるバックテンションプーリ、前記バックテンションプーリの導入側に設けられた導入側プーリ、前記バックテンションプーリに巻かれる線材にバックテンションを付与するために前記バックテンションプーリの軸を付勢するシリンダ、および、このシリンダに作用する流体圧力を一定に調節するレギュレータを有し、前記バックテンションプーリに前記線材がU字状に巻き掛けられているバックテンション装置とを備えたことを特徴とする。シリンダに作用する流体は、エア、作動油等を使用することができる。
【0008】
請求項2による巻線装置は、請求項1の構成において、前記テンション装置により線材に付与される抵抗力より小さい力で前記シリンダが前記バックテンションプーリを付勢する。
請求項3による巻線装置は、請求項1または請求項2の構成において、前記テンション装置は、前記線材を巻き掛け、前記線材の移動に対し抵抗を与えるように回転力を作用させるプーリを有することを特徴とする。
【0009】
請求項による巻線装置は、請求項1から3のいずれか一項の構成において、前記巻線部はフライヤ式巻線部であることを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】
本発明の上記構成によると、請求項1では、巻線部の導入側に設けられるバックテンション装置のバックテンションプーリが軸移動可能に設けられ、この軸がシリンダ駆動装置により移動可能であり、このシリンダ押力が流体圧力により一定になるようにレギュレータで調節されるため、線材の移動速度が変化しても、またシリンダストロークの大小に係わらず一定のバックテンションを安定に付与することができるので、巻線部に安定して整列巻線することができるという効果がある。
また、バックテンションプーリに線材をU字状に巻き掛けていることから、線材に付与するバックテンションを精密に制御できる。
また、線材を角ボビンに巻くとき、角ボビンの回転時に描く特定角度位置の周速が変動するが、このような周速変動に伴う線材巻き取り速度変化があっても、効果的にバックテンションを限られた範囲に安定に保持するので、巻線部に良好にかつ効果的に整列巻線することができるという効果がある。
【0011】
請求項2による巻線装置によると、テンション装置により線材に付与される抵抗力より小さい力で前記シリンダが前記バックテンションプーリを付勢するため、テンション装置と巻線部との間での線材の弛みを除去しつつも、線材に引張力を与え続ける。
【0013】
請求項による巻線装置によると、上記テンション装置とバックテンション装置により、フライヤ式巻線部に高速でしかも線材に弛みを生じることなしに整列巻線できる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
マグネットステータコイル巻線部に本発明を適用した一実施例について図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、巻線装置は、巻線供給源1、テンション装置2、バックテンション装置3、このバックテンション装置3を駆動するシリンダ駆動装置21並びに巻線部4とから構成されている。
【0015】
巻線供給源1は、図2に具体的な構成を示すように、容器32に固定される円錐状の芯体33に導線等の線材が巻かれている線材源である。この巻線供給源1から導出される線材は、フレーム11に回転可能に支持されるプーリ9を経由してテンション装置2に供給される。
テンション装置2は、フレーム11に回転可能に支持される第1プーリ12、第2プーリ13、第3プーリ14および第4プーリ15からなる。第1プーリ12から導出された線材は、第2プーリ13から第3プーリ14に巻き掛けられ、第3プーリ14から導出された線材は、再び第2プーリ13に十字状に巻き掛けられる。この第2プーリ13に再度同方向に巻き掛けられる線材は、第2プーリ13から再度クロスして第3プーリ14に再び巻き掛けられ、第3プーリ14から導出された線材は第4プーリ15に巻き掛けられ、この第4プーリ15から導出された線材はバックテンション装置3に供給される。
【0016】
第3プーリ14は、電磁パウダ式テンション部を備えており、線材に所望のテンションを付与するために第3プーリ14の回転力を線材の移動に対し抵抗を与えるように第3プーリ14にブレーキを作用させる方式を採用している。バックテンション装置3は、テンション装置2と巻線部4の間に位置している。
このバックテンション装置3は、フレーム11に固定される軸に回転可能に取り付けられる第5プーリ17と、この第5プーリ17から導出される線材を巻き掛け、巻線部4に導出する第6プーリ18とを有している。第5プーリ17は、バックテンションプーリである第6プーリ18の導入側プーリである。第6プーリ18は、導入側線材と導出側線材がほぼ平行になるようにプーリ径、回転軸線方向、位置が設定されている。この第6プーリ18を回転自在に支持する軸19は、第6プーリ18の導入側線材並びに導出側線材の軸線方向にシリンダ駆動装置21により移動可能になっている。なお、バックテンション装置3の第5プーリ17の導入側には、線材を案内するガイド30がフレーム11に固定されている。
【0017】
シリンダ駆動装置21は、エアシリンダであって、その構成とエア供給回路が図3に示されるように、フレーム11に固定されるシリンダ22、このシリンダ22の内壁に往復運動可能に取り付けられるピストン23並びにこのピストン23に固定されるロッド24を有し、ロッド24の先端部に前述した第6プーリ18の軸19が固定されている。シリンダ22の圧力室25へはエア供給源27からエアが供給される。エア供給源27から供給されるエアは、そのエア圧がエアレギュレータ28により所定圧に制御され、この制御された所定エア圧が圧力室25に供給される。従って、圧力室25の圧力とピストン受圧面積の積に応じた押力がピストン23に作用し、このピストンに固定されるロッド24を経由して第6プーリ18の軸19に図1で左方向に一定の押力が付与されている。これにより、第6プーリ18から導出される線材に一定のバックテンションを与えている。
【0018】
巻線部4は、図示しない駆動装置によりアーム34が矢印38の方向に回転されることにより、例えばボビンの断面角状の芯40に線材が整列巻線される。アーム34は、第7プーリ35と第8プーリ36とを有する。バックテンションプーリである第6プーリ18の導出側プーリである第7プーリ35は、第5プーリ17から第6プーリ18に向かう線材と第6プーリ18から第7プーリ35に向かう線材とが平行になる位置に設けられる。すなわち、バックテンション装置3と巻線部4とに備えられる第5プーリ17と第6プーリ18と第7プーリ35は、これらの間を巻き掛けられる線材がU字状に巻き掛けられるように位置が設定されている。これは、巻線部4の芯40に巻き取られる線材のバックテンションをシリンダ駆動装置21により精密に制御するためである。また、バックテンション装置3を設けたのは、巻線部4での線材の巻状態を良好にするためであり、詳細には、線材の緩みが発生しにくくなることにより整列に巻線できるからである。また、バックテンション装置3の第6プーリ18は、巻線部4のできるだけ近傍位置に設けることにより、巻線のたるみを最小限に低減して良好な整列巻取りを行うことができる。本実施例では、巻線部4にフライヤ式巻線部を採用している。これはフライヤ式巻線部により線の緩みが発生しにくく、整列巻線しやすいことからである。
【0019】
さらに本実施例では、テンション装置2が線材に与える引張力F は、バックテンション装置3が線材に与える引張力F よりも大きく設定してある。これは、テンション装置2が線材に付与する引張力より弱い力で第6プーリ18が線材に引張力を与えることで巻線部4における線材巻取り時の線材の緩みをなくすのに効果的であるからである。
【0020】
本実施例によると、巻線部4に線材を巻き取る芯40は角ボビンであるが、この角ボビンは最大外径と最小外径が相異なることから、角ボビンに線材が巻かれる場合、角ボビンに線材が巻き取られる線材の移動速度が変化するので、この線材移動速度変化が発生しても、常に線材にほぼ一定のテンションを与えるようにバックテンション装置3が機能的に作用する。従って、バックテンション装置3による引張力一定保持作用は角ボビン等の横断面形状が非円形状の芯に線材を巻くときに有効である。
【0021】
また本実施例によると、線材移動速度が変化しても、バックテンション装置3のピストン23の往復作動により線材の弛みが防止され、巻線部4の芯40に巻かれる線材に常に一定の安定した引張力を付与することができるため、芯40の周りに良好に整列巻線を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻線装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す実施例の線材供給源を示す断面図である。
【図3】図1に示す実施例のシリンダ駆動装置の構成及びエア供給回路を示す構成図である。
【符号の説明】
1 巻線供給源
2 テンション装置
3 バックテンション装置
4 巻線部(フライヤ式巻線部)
17 第5プーリ(導入側プーリ)
18 第6プーリ(バックテンションプーリ)
19 軸
21 シリンダ駆動装置
22 シリンダ
23 ピストン
24 ロッド
27 エア供給源
28 エアレギュレータ(レギュレータ)
35 第7プーリ(導出側プーリ)
40 芯(角ボビン)

Claims (4)

  1. 線材が巻かれている巻線供給源と、
    前記巻線供給源から供給される線材を角ボビンに巻く巻線部と、
    前記巻線部の導入側に設けられ、線材に引張力を付与するテンション装置と、
    前記テンション装置と前記巻線部との間に設けられるバックテンションプーリ、前記バックテンションプーリの導入側に設けられた導入側プーリ、前記バックテンションプーリに巻かれる線材にバックテンションを付与するために前記バックテンションプーリの軸を付勢するシリンダ、および、このシリンダに作用する流体圧力を一定に調節するレギュレータを有し、前記バックテンションプーリに前記線材がU字状に巻き掛けられているバックテンション装置とを備えたことを特徴とする巻線装置。
  2. 前記テンション装置により線材に付与される抵抗力より小さい力で前記シリンダが前記バックテンションプーリを付勢することを特徴とする請求項1記載の巻線装置。
  3. 前記テンション装置は、前記線材を巻き掛け、前記線材の移動に対し抵抗を与えるように回転力を作用させるプーリを有することを特徴とする請求項1または2記載の巻線装置。
  4. 前記巻線部はフライヤ式巻線部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の巻線装置。
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