JP3576842B2 - 遮音壁構造およびその施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮音壁構造とその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業化住宅においては、外壁や窓などの遮音性能が向上し、外部騒音が低減されたことに伴い、各部屋間の騒音が気にされるようになって来ている。
【0003】
従来より、このような遮音性を考慮した遮音壁構造としては、図10(a)および(b)に示すように、床面aと天井野縁bとのそれぞれに設けたランナc間に、等間隔でスタッドdを立設させて壁下地eを形成し、この壁下地eの少なくとも片面に遮音シートfを介して内壁材gを貼設するものが知られている。
【0004】
また、内壁材gを二重貼りする遮音壁構造も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の遮音壁構造の場合、壁下地eの両面に貼設される内壁材gが、スタッドdおよび遮音シートfを介してつながっているので、一方の内壁材gに伝わった音の振動がスタッドdおよび遮音シートfを介して他方の内壁材gに伝わる、いわゆるサウンドブリッジを形成することとなり、充分な遮音性が得られないといった不都合を生じることとなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、サウンドブリッジを形成せず、優れた遮音性を発揮することができる遮音壁構造とその施工方法とを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の遮音壁構造は、ALC板上にパーティクルボードが敷設され、さらにその上にフローリング材が敷設されて構成された床板部のフローリング材の部分、もしくはフローリング材の部分およびパーティクルボードの部分に切溝が設けられ、この切溝上のフローリング材と、これに対向する天井部とのそれぞれに、断面コ字形状の溝形ランナが対向するように設けられ、これによって溝形ランナを挟んだ両側でフローリング材が分断されるとともに、溝形ランナの間隔に相当する長さのリップ溝形鋼からなり、一端部側のリップ部分が立ち上げられてスタッド挿入部となされ、他端部側が間隔調整部となされたスタッドスペーサの前記スタッド挿入部が、スタッドの両端部にそれぞれ挿入されてスタッドの同じ方向に間隔調整部が位置するようになされ、このスタッドスペーサが取り付けられたスタッドは、一本毎に、溝形ランナの一側フランジ面と他側フランジ面とに偏移するように、前記対向する溝形ランナ間に立設されて遮音内壁下地が形成され、この遮音内壁下地の双方の面の各スタッド間を縫うように、吸音材が設けられるとともに、これによって遮音内壁下地の双方の面に分断されたスタッドに、それぞれ内壁材が貼設されてなるものである。
【0008】
床板部に切溝が設けられ、この切溝上の床板部と、これに対向する天井部とのそれぞれに、断面コ字形状の溝形ランナが対向するように設けられているので、溝形ランナを挟んだ両側で床板部が分断される。
【0009】
また、溝形ランナの一側フランジ面に間隙を形成し、他側フランジ面に接するスタッドと、溝形ランナの他側フランジ面に間隙を形成し、一側フランジ面に接するスタッドとによって、溝形ランナの双方のフランジ面に各スタッドが偏移状態で立設されて遮音内壁下地が形成され、この遮音内壁下地の双方の面の各スタッド間を縫うように、吸音材が設けられるとともに、これによって遮音内壁下地の双方の面に分断されたスタッドに、それぞれ内壁材が貼設されてているので、双方の面の内壁材は分断される。
【0010】
また、上記課題を解決するための本発明の遮音壁構造の施工方法は、ALC板上にパーティクルボードが敷設され、さらにその上にフローリング材が敷設されて構成された床板部のフローリング材の部分、もしくはフローリング材の部分およびパーティクルボードの部分に切溝を設けるとともに、この切溝上のフローリング材と、これに対向する天井部とのそれぞれに、断面コ字形状の溝形ランナを対向するように設け、溝形ランナの間隔に相当する長さのリップ溝形鋼からなり、一端部側のリップ部分が立ち上げられてスタッド挿入部となされ、他端部側が間隔調整部となされたスタッドスペーサの前記スタッド挿入部を、スタッドの両端部にそれぞれ挿入してスタッドの同じ方向に間隔調整部が位置するようにし、このスタッドスペーサを取り付けたスタッドを、一本毎に、溝形ランナの一側フランジ面と他側フランジ面とに偏移するように、前記対向する溝形ランナ間に立設して遮音内壁下地を形成し、これらスタッド間を縫うように吸音材を設けて遮音内壁下地の一面に偏移したスタッドと他面に偏移したスタッドとを分断し、分断したスタッドにそれぞれ内壁材を貼設するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は遮音壁構造の遮音内壁下地Aを示し、図2は同遮音壁構造の施工完了状態を示している。
【0013】
すなわち、この遮音壁構造は、切溝10を設けた床板部1と、これに対向する天井野縁2とのそれぞれに、対向するように溝形ランナ3を設け、この溝形ランナ3間に、スタッド4を偏移状態で立設させて遮音内壁下地Aを形成し、このスタッド4間を縫うように、吸音材5を設け、これによって遮音内壁下地Aの双方の面に分断されたスタッド4に、それぞれ内壁材6を貼設したものである。
【0014】
床板部1は、図3に示すように、ALC板11上に15mmのパーティクルボード12が敷設され、さらにその上に12mmのフローリング板13が敷設されて構成されている。切溝10は、床板部1のうちのフローリング板13の部分を切断して形成される。この切溝10は、遮音内壁下地Aの構成長さに合わせて切断される。切溝10を挟んで隣接するフローリング材13は、この切溝10によって完全に分断されることが好ましいが、丸ノコ装置14などを使用して、施工後の床板部1に切溝10を形成する場合には、切溝10は、内壁下地7のきわまで設けられなくなる。したがって、切溝10は、この切溝10を挟んで隣接するフローリング材13同士を分断することができていれば、内壁下地7のきわから150mm以下程度の長さを残して切断されていない所が形成されていても良い。
【0015】
なお、この切溝10は、フローリング板13の下のパーティクルボード12の深さまで切断されていても良い。また、切溝10の幅は、特に限定されるものではなく、切溝10上に溝形ランナ3を被覆した状態で固定でき、その溝形ランナ3にスタッド4を充分な施工強度で施工することができるのであれば、幅広く形成されたものであっても良い。また、丸ノコ装置14によって切溝10を形成する場合のように、単純に丸ノコの刃によって形成される刃幅だけの幅狭な切溝10であっても良い。
【0016】
また、床板部1は、ALC板11上にパーティクルボード12とフローリング板13とが敷設された構成となされているが、特にこのような床板部1に限定されるものではなく、切溝10を形成することができる構成の床板部1であれば良い。また、切溝10は、上記したように施工された床板部1に丸ノコ装置14によって後加工で形成するものであっても良いし、あらかじめ床板部1を施工する際に、切溝10に相当する間隙を形成するようにして施工するものであっても良い。
【0017】
溝形ランナ3は、断面コ字形状で長尺となされた鋼板で形成されている。この溝形ランナ3は、図1および図4(a)に示すように、床板部1の切溝10を被覆するように、この切溝10に沿ってビス8で固定される。図1および図4(b)に示すように、この床板部1に固定した溝形ランナ3の溝部30と対向するように、溝形ランナ3は、天井野縁2にもビス8で固定される。この際、天井野縁2に沿って、天井野縁2の無い所に溝形ランナ1を固定する場合には、図4(c)に示すように、天井野縁2同士をつなぐ長板状の金具20を、天井野縁2間に渡し設け、この金具20に溝形ランナ3をビス8で固定する。
【0018】
スタッド4は、図5および図6に示すように、断面矩形状で長尺に形成された鋼製パイプで形成されている。このスタッド4の対向する長側面41には、長手方向に沿って凹凸が設けられ、スタッド4全体を補強するようになされている。スタッド4の長側面41の巾Wは、溝形ランナ3の間隔Dの2/3程度に形成されている。このスタッド4を溝形ランナ3に嵌め込む際には、図5に示すように、スタッド4の端部にスタッドスペーサ9を取り付け、このスタッドスペーサ9とともに溝形ランナ3に嵌め込まれる。
【0019】
このスタッドスペーサ9は、溝形ランナ1の間隔に相当する長さのリップ溝形鋼からなり、一端部から2/3程度の長さの所に切込部91が設けられている。一端部からこの切込部91までの部分は、リップ部分が立ち上げられてスタッド4の挿入部92が形成され、残りの1/3の部分は、間隙調整部93となされている。また、挿入部92の一部には、外側に膨らんだバネ片94を形成するようになされている。このスタッドスペーサ9は、スタッド4の端部に挿入部92を挿入した状態で、挿入部92とバネ片94とでスタッド4を挟持固定するようになされている。このスタッドスペーサ9は、図5に示すように、同じ方向に間隙調整部93が位置するように、スタッド4の両端部に取り付けられる。
【0020】
遮音内壁下地Aは、両端部にスタッドスペーサ9を取り付けたスタッド4を、対向する溝形ランナ3間に立設させることによって構成される。この際、スタッド4は、一本毎に、遮音内壁下地Aの一面側と他面側とに偏移するように取り付けられる。すなわち、溝形ランナ3の一側フランジ面31にスタッド4が位置し、他側フランジ面32に間隙調整部93による間隙が形成される場合と、溝形ランナ3の他側フランジ面32にスタッド4が位置し、一側フランジ面31に間隙調整材93による間隙が形成される場合とが交互になるように、一本毎に取り付け方向を変えて立設される。また、内壁下地7のきわは、スタッドスペーサ9を取り付けていないスタッド4を、対向する溝形ランナ3間に横並びで立設させ、内壁下地7に固定する。このスタッド4の内壁下地7への固定は、図1および図7に示すように、内壁下地7の高さ方向に沿って略等間隔を存した二カ所の位置に、短尺の溝形ランナ3を設け、この溝形ランナ3のそれぞれのフランジ面31、32にスタッド4をビス8で固定することによって行われる。
【0021】
吸音材5は、遮音内壁下地Aの一面または他面に偏移状態で立設されたスタッド4の間を縫うようにして設けられる。この吸音材5により、遮音内壁下地Aの一面側に位置するスタッド4と他面側に位置するスタッド4とが完全に分断される。
【0022】
内壁材6は、遮音内壁下地Aのそれぞれの面に位置するスタッド4に固定される。この内壁材6は、それぞれの面毎に一枚または二枚が貼設される。この内壁材6としては、ベニア合板または石膏ボードなどが使用される。また、二枚貼設する場合には、内側に貼設される内壁材6に防音シートなどを使用しても良い。
【0023】
この遮音壁構造の施工を行う場合、まず、床板部1に切溝10を設けてフローリング板13を分断する。このフローリング板13を分断した切溝10上の床板部1と、これに対向する天井野縁2とに溝形ランナ3を固定し、この溝形ランナ3間に、偏移状態でスタッド4を立設させて遮音内壁下地Aを形成する。ついで、スタッド4間を縫うように吸音材5を設け、遮音内壁下地Aの一面と他面とでスタッド4を完全に分断する。そして、遮音内壁下地Aのそれぞれの面に位置するスタッド4に内壁材6を固定する。
【0024】
このようにして構成される遮音壁構造によると、それぞれの面に固定した内壁材6が、スタッド4を介してつながらない。したがって、一面の内壁材6の振動が他面の内壁材6に伝わる、いわゆるサウンドブリッジを生じることが無く、優れた遮音性が得られることとなる。
【0025】
しかも、この遮音壁構造は、溝形ランナ3にスタッド4を立設させるといった現行の施工方法を基本とし、床板部1に切溝10を設け、スタッド4の両端部に固定したスタッドスペーサ9によって各スタッド4を偏移状態にするようになっているので、施工方法の大幅な変更を伴わず、簡単に施工することができる。
【0026】
なお、本実施の形態では、スタッド4は、遮音内壁下地Aの一面と他面とに交互に位置するようになされているが、特に交互に配置されるものに限定されるものではなく、例えば、図8に示すように、内壁下地7の取付位置に応じて、この内壁下地7を固定するためのスタッド4を適宜に追加しても良い。ただし、図8(b)に示すように、この遮音壁構造の双方の面の同じ位置に、それぞれ内壁下地7を固定する場合、一面に固定する内壁下地7のスタッド4と、他面に固定する内壁下地7の固定スタッド4とは、互いに接しないようにしておかなければならない。
【0027】
次に、本発明に係る遮音壁構造の遮音性能を確認する遮音実験について述べる。
【0028】
図9に示すように、互いに隣接する音源室R1と受音室R2とにそれぞれマイクM1を設け、音源室R1の音源Sから、1オクターブバンドノイズの断続音を発生させた。そして、音源室R1からマイクM1が拾う音と、受音室R2でマイクM1が拾う音とを周波数帯域毎に測定比較した。測定は、図1および図2に示すように、床板部1に切溝10を設け、遮音内壁下地Aの両面に、それぞれ内壁材6を一枚貼りした本発明に係る遮音壁構造と、切溝10を設けない以外は上記と同様に構成した遮音壁構造とについて行った。測定結果から、「JIS A 1419 建築物の遮音等級」より遮音等級を求めた。その結果、本発明に係る遮音壁構造の場合、D数(音圧レベル差の測定値をD曲線にあてはめ、1dBステップで読んだ値)34であるのに対し、切溝10を設けない場合の遮音壁構造の場合、D数32であった。
【0029】
なお、スタッド4は、厚さ0.4mmの鋼板を、57mm×40mm角にしたものを用いた。吸音材5は厚さ50mmのグラスウールまたは厚さ55mmのロックウール、内壁材6は厚さ12.5mmの石膏ボードを用いた。
【0030】
この結果から、切溝10を設けることによって、D数にして「2」上回る遮音性能が得られることが確認できた。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の遮音壁構造によると、溝形ランナを挟んだ両側で床板部が分断されるとともに、この床板上に構成される遮音壁の内壁材も、双方の面で分断されるので、一面の内壁材の振動が他面の内壁材に伝わる、いわゆるサウンドブリッジを生じることが無く、優れた遮音性が得られることとなる。
【0032】
また、本発明の施工方法によると、床板部に切溝を設けてスタッドを偏移状態で立設させる以外は、溝形ランナ間にスタッドを立設させる現行の施工方法と略同じように施工することができるので、施工方法の大幅な変更を伴わず、簡単に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮音壁構造の遮音内壁下地の全体構成の概略を示す部分斜視図である。
【図2】本発明に係る遮音壁構造の全体構成の概略を示す断面図である。
【図3】床板部の切溝の施工状態を示す部分斜視図である。
【図4】(a)ないし(c)は、溝形ランナの取付状態を示す部分斜視図である。
【図5】スタッドにスタッドスペーサを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】スタッドスペーサを取り付けたスタッドを溝形ランナに取り付けた状態を示す部分破断斜視図である。
【図7】(a)および(b)は、間仕切壁ぎわのスタッドの取付工程を示す部分斜視図である。
【図8】(a)および(b)は、本発明の遮音壁構造に間仕切壁を固定する状態を示す部分断面図である。
【図9】本発明に係る遮音壁構造の遮音性能を確認するために行った遮音実験の実験装置の全体構成を示す概略図である。
【図10】(a)は従来の遮音壁構造の施工状態を示す斜視図、(b)は同遮音壁構造の施工完了状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
A 遮音内壁下地
1 床板部
10 切溝
2 天井野縁(天井部)
3 溝形ランナ
31 一側フランジ面
32 他側フランジ面
4 スタッド
5 吸音材
6 内壁材
Claims (2)
- ALC板上にパーティクルボードが敷設され、さらにその上にフローリング材が敷設されて構成された床板部のフローリング材の部分、もしくはフローリング材の部分およびパーティクルボードの部分に切溝が設けられ、この切溝上のフローリング材と、これに対向する天井部とのそれぞれに、断面コ字形状の溝形ランナが対向するように設けられ、これによって溝形ランナを挟んだ両側でフローリング材が分断されるとともに、 溝形ランナの間隔に相当する長さのリップ溝形鋼からなり、一端部側のリップ部分が立ち上げられてスタッド挿入部となされ、他端部側が間隔調整部となされたスタッドスペーサの前記スタッド挿入部が、スタッドの両端部にそれぞれ挿入されてスタッドの同じ方向に間隔調整部が位置するようになされ、
このスタッドスペーサが取り付けられたスタッドは、一本毎に、溝形ランナの一側フランジ面と他側フランジ面とに偏移するように、前記対向する溝形ランナ間に立設されて遮音内壁下地が形成され、この遮音内壁下地の双方の面の各スタッド間を縫うように、吸音材が設けられるとともに、これによって遮音内壁下地の双方の面に分断されたスタッドに、それぞれ内壁材が貼設されてなることを特徴とする遮音壁構造。 - ALC板上にパーティクルボードが敷設され、さらにその上にフローリング材が敷設されて構成された床板部のフローリング材の部分、もしくはフローリング材の部分およびパーティクルボードの部分に切溝を設けるとともに、この切溝上のフローリング材と、これに対向する天井部とのそれぞれに、断面コ字形状の溝形ランナを対向するように設け、
溝形ランナの間隔に相当する長さのリップ溝形鋼からなり、一端部側のリップ部分が立ち上げられてスタッド挿入部となされ、他端部側が間隔調整部となされたスタッドスペーサの前記スタッド挿入部を、スタッドの両端部にそれぞれ挿入してスタッドの同じ方向に間隔調整部が位置するようにし、
このスタッドスペーサを取り付けたスタッドを、一本毎に、溝形ランナの一側フランジ面と他側フランジ面とに偏移するように、前記対向する溝形ランナ間に立設して遮音内壁下地を形成し、これらスタッド間を縫うように吸音材を設けて遮音内壁下地の一面に偏移したスタッドと他面に偏移したスタッドとを分断し、分断したスタッドにそれぞれ内壁材を貼設する遮音壁構造の施工方法。
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JP34741598A JP3576842B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 遮音壁構造およびその施工方法 |
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1998
- 1998-12-07 JP JP34741598A patent/JP3576842B2/ja not_active Expired - Lifetime
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