JP3576820B2 - ゴミ袋貼着用ラベルの組 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴミ袋に貼着して、当該ゴミ袋が、自治体等の公的組織による条例等に定めた適正なものであることを表示するラベルを、複数枚分離可能に綴じ合わせてなるラベルの組を、領収書と控とからなる保管片の前記領収書に分離可能に綴じ合わせたゴミ袋貼着用ラベルの組に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゴミ収集にあたる自治体等の公的組織の一部では、一般家庭や各種事業所から出されるゴミの減量化を目的として、事業所から出されるゴミの収集を有料にする試みがなされている。そして、事業所から出すゴミについては、自治体等が販売するラベルをゴミ袋に貼着することを条例等で義務付けることにより、一般家庭のゴミと事業所のゴミとを区別するとともに、ゴミ処理料金の事前徴収を図っている。
【0003】
従来のこの種ラベルは、表面にゴミ内容表示部を有し、裏面に粘着剤を塗布するとともにこれを剥離紙で被覆して構成している。そして、通常は、複数枚のラベルを重ね合わせてステープル止めするとともに、その内側に切り取りミシン目を設けて分離可能に構成している。また、これらラベルとともに、領収書及び控をステープル止めしたものも使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このゴミ袋に貼着するラベルは、自治体等で指定する指定販売店で販売されているが、これらの指定販売店では、このようなラベルの取り扱いに不慣れなため、領収書や控の処理に手間取るという不都合を生じている。
【0005】
本発明は、このような従来の不都合を解消したゴミ袋貼着用ラベルの組を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載したゴミ袋貼着用ラベルの組は、表面側にゴミ内容表示部を設け、裏面側にはゴミ袋に貼着するための貼着部を有するラベルを、複数枚分離可能に、綴じ合わせてなるラベルの組を、このラベルの組に関する情報をあらかじめ表面側に表示した控と領収書とを切り取り部を境に連接してなる保管片の前記領収書の裏面側に重ね合わせて分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とする。
【0007】
また、上述の目的を達成するために、本発明の請求項2に記載したゴミ袋貼着用ラベルの組は、上述した請求項1の構成において、ラベルと領収書とをほぼ同一サイズとし、各ラベルの貼着部は裏面の一部に粘着剤を塗布して構成し、この貼着部に対接する下位のラベルと領収書の表面の部分には剥離剤を塗布することにより、分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とする。
【0008】
さらに、上述の目的を達成するために、本発明の請求項3に記載したゴミ袋貼着用ラベルの組は、上述した請求項1の構成において、ラベルの表面側にはゴミ内容表示部に加えて事後記入部を設け、ラベルと領収書とをほぼ同一サイズとし、各ラベルの貼着部は前記事後記入部に対応しない裏面部分に粘着剤を塗布して構成し、この貼着部に対接する下位のラベルと領収書の表面の部分には剥離剤を塗布することにより、分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。ここにおいて、図1はゴミ袋貼着用ラベルの組の概略的な斜視図、図2は保管片を開いた状態の断面図、図3は保管片の表面側を示す概略的な平面図、図4はラベルの表面側を示す概略的な平面図、図5は同じく裏面側を示す概略的な平面図、図6は他の実施形態を示す概略的な断面図である。
【0010】
まず、図1〜図5に基づいて、第1の実施形態を説明する。図1及び図2に示すように、ゴミ袋貼着用ラベルの組1は、控2と領収書3とを切り取り部たる切り用ミシン目4を境に連接してなる保管片5と、複数枚のラベル12を分離可能に綴じ合わせてなるラベルの組11とからなる。
【0011】
図4に示すように、ラベル12の表面には、「有料ゴミ処理券シール」という標題、「Aあ123456」という管理番号、「大45l」というゴミ袋の容量と大きさ、「400円」という1袋あたりの手数料額、「○○○市」という取扱自治体名を印刷した、ゴミ内容表示部13を設けるとともに、このゴミ内容表示部13の下には、事後記入部たる事業所名記入欄14を設けている。そして、図2で理解できるように、重ね合わせたラベル12の最上位のものを除いた表面には、前記事業所名記入欄14を除いた部分に剥離剤15を塗布している。
【0012】
なお、本実施形態におけるラベル12は、特に表示していないが、一般廃棄物用のものであり、特殊廃棄物、例えばプラスチックのような不燃廃棄物用のラベルには、「不燃ゴミ」と表示される。すなわち、何らの表示がないことで、一般廃棄物用ということを示している。
【0013】
一方、図2及び図5に示すように、ラベル12の裏面には、事業所名記入欄14に対応しない部分、すなわち剥離剤15塗布部分に対応して粘着剤16を塗布し(図5の斜線部分)、ゴミ袋に貼着するための貼着部を構成している。そして、複数枚のラベル12を剥離剤15塗布部分と粘着剤16塗布部分を対接するように重ね合わせて、分離可能に綴じ合わせてなるラベルの組11を構成している。なお、最上位のラベル12の表面には、剥離剤15を塗布する必要はないが、剥離剤15を塗布したラベル12を使用することもできる。
【0014】
図3に示すように、領収書2の表面には、「有料ゴミ処理券納付書券領収書」という標題のほか、綴じ合わせるラベルの組11と同一の「Aあ123456」という管理番号、「2000円」という領収金額、領収宛先記入欄、領収年月日記入欄、領収印捺印欄を印刷してある。
【0015】
同じく図3に示すように、控3の表面には、「有料ゴミ処理券(取扱店控)」という標題のほか、綴じ合わせるラベルの組11に関する情報として、このラベルの組11及び領収書2と同一の「Aあ123456」という管理番号、「2000円」という領収金額を印刷する一方、領収宛先記入欄と同一名を記入する購入者名記入欄、取扱自治体の機械処理のためにゴミ袋の容量と大きさ及び管理番号を示すバーコード、取扱店捺印欄を印刷してある。
【0016】
領収書2と各ラベル12はほぼ同一大であり、図2に示すように、領収書2の裏面側には剥離剤6を設け、この剥離剤6塗布部分に、粘着剤16塗布部分が対接するようにして、ラベルの組11の最下位のラベル12を重ねることにより、保管片5の前記領収書2の裏面側にラベルの組11を分離可能に綴じ合わせている。そして、控3を切り用ミシン目7から最上位のラベル12に折り重ねると、図1に示すような冊子状になる。
【0017】
本実施形態は以上のように構成したので、取扱店での販売にあたっては、綴じ合わされたゴミ袋貼着用ラベルの組1の表裏に表出する、領収書2の領収宛先記入欄と領収年月日記入欄及び控3の購入者名記入欄に所定事項を記入したうえ、各捺印欄に取扱店印を捺印し、切り用ミシン目4から控3を分離して、領収書2およびラベルの組11を購入者に渡し、控3を手元に保管すればよいものである。
【0018】
一方、購入者は、最上位のラベル12から順次、事業者名記入欄14に事業者名を記入した後、ラベル12を剥離して、ゴミ袋に貼着し、使用することができる。この事業者名記入欄14には剥離剤15が設けられていないので、記入作業は容易になしうる。そして、最下位のラベル12を使用した後、独立状態となった領収書2を保管する。
【0019】
次に、図6に基づいて本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態が上述した実施形態と異なるのは、各ラベル22の一側端を除いた裏面に粘着剤26を塗布し、この塗布した粘着剤26を剥離紙25で被覆し、前記一側端で接着剤27により互いに綴じ合わせるとともに、領収書2の裏面側に綴じ合わせ、これら綴じ合わせ部分の内側に切り用ミシン目28を設けて、分離可能に構成した点である。他の構成及び取扱店での使用方法は上述した実施形態と同一であるから、対応する構成要素に同一符号を付するに止め、詳細な説明は省略する。
【0020】
また、購入者は、ラベル22を切り用ミシン目28で分離し、事業者名記入欄に事業者名を記入した後、剥離紙25を剥離して、ゴミ袋に貼着し、使用することができる。この事業者名の記入は、各ラベル12毎に剥離紙25を設けているので、切り用ミシン目28での分離の前後を問わず可能である。そして、最下位のラベル22を使用した後、独立状態となった領収書2を保管する。
【0021】
なお、本発明は上述した各実施形態に限られるものではなく、例えば、使用対象となるゴミ袋の容量と大きさが相違する複数種のラベルの組11を、一枚の保管片5の領収書2に、並列的に配置して分離可能に綴じ合わせるよう構成することもできる。また、領収書2と控3には、宛先記入欄あるいは購入者名記入欄を設けなくてもよい等、ラベル12,22と保管片5の表示内容は種々変更可能である。
【0022】
さらに、ラベル12,22のゴミ内容表示部13への表示は、少なくとも貼着するゴミ袋の大きさやゴミ内容を識別できればよく、取扱自治体のゴミ収集体制(例えば、分別収集の有無や種類)に応じて表示内容が決まるものであり、管理番号や手数料額は必ずしも表示する必要はないほか、ゴミ袋の大きさやゴミ内容を、文字に換えてマークや色彩で表示するよう構成してもよい。またさらに、ラベル12,22は、貼着時に目立つように、ゴミ袋と明確に区別できる色彩を施すと好適である。
【0023】
【発明の効果】
このようにして、本願の請求項1の発明であるゴミ袋貼着用ラベルの組によれば、販売店での取扱が容易になるという効果を奏する。
【0024】
また、本願の請求項2の発明であるゴミ袋貼着用ラベルの組によれば、上記請求項1の発明の効果に加えて、ラベルの裏面に剥離紙がないので、余分な廃棄物を生じさせず、ゴミの減量化をより促進できるという効果を奏する。
【0025】
さらに、本願の請求項3の発明であるゴミ袋貼着用ラベルの組によれば、上記請求項1の発明の効果に加えて、ラベルの裏面に剥離紙がないので、余分な廃棄物を生じさせず、ゴミの減量化をより促進できるとともに、ラベル表面に事後記入欄を備え、この事後記入欄には剥離剤が塗布されていないので、購入後の記入が容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴミ袋貼着用ラベルの組の概略的な斜視図。
【図2】保管片を開いた状態の断面図。
【図3】保管片の表面側を示す概略的な平面図。
【図4】ラベルの表面側を示す概略的な平面図。
【図5】同じく裏面側を示す概略的な平面図。
【図6】他の実施形態を示す概略的な断面図。
【符号の説明】
1 ゴミ袋貼着用ラベルの組
2 領収書
3 控
4 切り用ミシン目
5 保管片
6,15 剥離剤
11 ラベルの組
12,22 ラベル
13 ゴミ内容表示部
14 事後記入部
16,26 粘着剤
25 剥離紙
27 接着剤
28 切り用ミシン目
Claims (3)
- 表面側にゴミ内容表示部を設け、裏面側にはゴミ袋に貼着するための貼着部を有するラベルを、複数枚分離可能に、綴じ合わせてなるラベルの組を、このラベルの組に関する情報をあらかじめ表面側に表示した控と領収書とを切り取り部を境に連接してなる保管片の前記領収書の裏面側に、重ね合わせて分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とするゴミ袋貼着用ラベルの組。
- ラベルと領収書とをほぼ同一サイズとし、各ラベルの貼着部は裏面の一部に粘着剤を塗布して構成し、この貼着部に対接する下位のラベルと領収書の表面の部分には剥離剤を塗布することにより、分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とする請求項1記載のゴミ袋貼着用ラベルの組。
- ラベルの表面側にはゴミ内容表示部に加えて事後記入部を設け、ラベルと領収書とをほぼ同一サイズとし、各ラベルの貼着部は前記事後記入部に対応しない裏面部分に粘着剤を塗布して構成し、この貼着部に対接する下位のラベルと領収書の表面の部分には剥離剤を塗布することにより、分離可能に綴じ合わせてなることを特徴とする請求項1記載のゴミ袋貼着用ラベルの組。
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