JP3576464B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3576464B2
JP3576464B2 JP2000164111A JP2000164111A JP3576464B2 JP 3576464 B2 JP3576464 B2 JP 3576464B2 JP 2000164111 A JP2000164111 A JP 2000164111A JP 2000164111 A JP2000164111 A JP 2000164111A JP 3576464 B2 JP3576464 B2 JP 3576464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
semiconductor manufacturing
manufacturing apparatus
transmission window
wave transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000164111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001345274A (ja
Inventor
竜一 松田
隆之 入江
幸広 大谷
憲照 上田
和人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000164111A priority Critical patent/JP3576464B2/ja
Publication of JP2001345274A publication Critical patent/JP2001345274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576464B2 publication Critical patent/JP3576464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマを生成して基板の表面に処理を施すことで半導体を製造する半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体の製造では、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition) 装置を用いた成膜が知られている。プラズマCVD装置は、膜の材料となる材料ガスを容器内の成膜室の中に導入してプラズマ状態にし、プラズマ中の活性な励起種によって基板表面の化学的な反応を促進して成膜を行う装置である。成膜室内をプラズマ状態にするために、容器には電磁波透過窓が備えられ、容器の外側に配置されたアンテナに電力を供給して電磁波透過窓から電磁波を入射させることで成膜室をプラズマ状態にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体製造装置(プラズマCVD装置)における電磁波透過窓は、電磁波を通す材料、例えば、高純度アルミナで構成され、温度差に弱いものとなっている。一方、アンテナに電力を供給して成膜室内をプラズマ状態にする場合、輻射熱によって電磁波透過窓が加熱される。このため、電磁波透過窓は熱に晒され温度差が生じやすい、といった問題があった。
【0004】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、電磁波透過窓が熱に晒されても温度差が生じることがない半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、電磁波透過窓を備えた容器と、電磁波透過窓に対向して容器の外側に設けられるアンテナと、アンテナに給電することにより電磁波透過窓から電磁波を容器内に透過させてプラズマを生成して容器内の基板の表面に処理を施す電源と、アンテナを挟んで電磁波透過窓に対向して設けられ電磁波透過窓に冷却媒体を供給する冷却手段とを備え
冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷媒タンクと、冷媒タンクに設けられ電磁波透過窓側に指向する多数のノズルと、冷媒タンク内に冷却媒体を圧送する圧送手段とからなることを特徴とする。
そして、請求項1に記載の半導体製造装置において、
多数のノズルはアンテナに対向していることを特徴とする。
【0006】
また、上記目的を達成するための本発明の構成は、電磁波透過窓を備えた容器と、電磁波透過窓に対向して容器の外側に設けられるアンテナと、アンテナに給電することにより電磁波透過窓から電磁波を容器内に透過させてプラズマを生成して容器内の基板の表面に処理を施す電源と、アンテナを挟んで電磁波透過窓に対向して設けられ電磁波透過窓に冷却媒体を供給する冷却手段とを備え、
冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷却室と、冷却室内でアンテナの電磁波透過窓と反対側の面を内周部で覆い内周部の径が軸方向に漸次小さくなり中心に冷却室外に開放する筒部が備えられたカバー部と、冷却室に設けられる冷媒取り入れ口とからなることを特徴とする。
【0007】
そして、請求項3に記載の半導体製造装置において、
カバー部の内周には放射螺旋状の溝が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3もしくは請求項4に記載の半導体製造装置において、
カバー部の筒部には冷媒吸引手段が備えられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の半導体製造装置において、
電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように圧送手段の作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の半導体製造装置において、
電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように冷媒吸引手段の作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の半導体製造装置において、
制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に圧送手段の作動を開始させる機能が備えられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の半導体製造装置において、
制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に冷媒吸引手段の作動を開始させる機能が備えられていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面、図2には図1中のII−II 線矢視を示してある。
【0009】
図1に示すように、基部1には円筒状の容器2が設けられ、容器2内に成膜室3が形成されている。容器2の上部には円形の天井板4が設けられ、容器2の中心における成膜室3にはウエハ支持台5が備えられている。ウエハ支持台5は半導体の基板6を静電的に吸着保持する円盤状の載置部7を有し、載置部7は支持軸8に支持されている。載置部7は、銅等の金属板25の表面にアルミナ等のセラミックス26が設けられている。載置部7の金属板25にはバイアス電源21及び静電電源22が接続され、載置部7に低周波を発生させると共に静電気力を発生させる。ウエハ支持台5は全体が昇降自在もしくは支持軸8が伸縮自在とすることで、上下方向の高さが最適な高さに調整できるようになっている。
【0010】
容器2の外周には電磁石9が配置され、容器2は環状の電磁石9により包囲されている。電磁石9は円環状の鉄心10と鉄心10に巻かれるコイル11とにより構成され、コイル11には三相インバータ電源12が接続されて電磁石9に電圧が印加される。電磁石9に電圧が印加されることにより、載置部7に載置される基板6の表面に略平行に、かつ、容器2の中心軸回りに回転する磁場を生成するようになっている。
【0011】
電磁波透過窓としての天井板4の上には、例えば、円形リング状のアンテナとしての高周波アンテナ13が配置され、高周波アンテナ13には整合器14を介して高周波電源15が接続されている。高周波アンテナ13に電力を供給することにより電磁波が容器2の成膜室3に入射する。容器2内に入射された電磁波は、成膜室3内のガスを励起またはイオン化してプラズマを発生すると共に、成膜室3内の磁束に作用して電子磁気音波を発生し、これがランダウ減衰によりプラズマにエネルギを移行させ、成膜室3内に強いプラズマを発生させる。
【0012】
容器2にはシラン(例えば SiH)等の材料ガスを供給するガス供給ノズル16が設けられ、ガス供給ノズル16から成膜室3内に成膜材料(例えばSi)となる材料ガスが供給される。また、容器2にはアルゴン等の補助ガスを供給する補助ガス供給ノズル17が設けられ、基部1には容器2の内部を排気するための真空排気系(図示省略)に接続される排気口18が設けられている。
【0013】
上述したプラズマCVD装置では、ウエハ支持台5の載置部7に基板6が載せられ、静電的に吸着される。ガス供給ノズル16から所定流量の材料ガスを成膜室3内に供給すると共に補助ガス供給ノズル17から処置流量の補助ガスを成膜室3内に供給し、成膜室3内を成膜条件に応じた所定圧力に設定する。その後、高周波電源15から高周波アンテナ13に電力を供給して高周波を発生させると共にバイアス電源21から載置部7に電力を供給して低周波を発生させる。同時に、三相インバータ電源12から電磁石9に電圧が印加され、成膜室3内に回転磁場が生成される。
【0014】
これにより、成膜室3内の材料ガスが放電して一部がプラズマ状態となる。プラズマ中の電子、あるいはイオンといった荷電粒子は回転磁場の磁力線に巻き付くように回転し、更に電界にも影響されながら運動する。従って、高密度、かつ均一な密度のプラズマが成膜域に留まることになる。このプラズマは、材料ガス中の他の中性分子に衝突して更に中性分子を電離、あるいは励起する。こうして生じた活性な粒子は、基板6の表面に吸着して効率良く化学反応を起こし、堆積してCVD膜となる。即ち、処理手段としてプラズマにより成膜を行う機能が構成されている。尚、処理手段として、平行な磁場を形成してプラズマにより成膜を行う装置を例に挙げているが、磁場の形成は適宜変更できると共に、成膜以外でもエッチング等他の処理を行う装置を適用することも可能である。
【0015】
前述したように、高周波アンテナ13に電力を供給することで電磁波が天井板4を透過して成膜室3内にプラズマが発生する。このため、天井板4は電磁波透過窓となっており、例えば、高純度アルミナで構成され、天井板4は電磁波が透過する際にプラズマからの熱によって加熱される。
【0016】
天井板4の上方の高周波アンテナ13の上側の容器2には偏平円筒状の冷媒タンク31が固定され、冷媒タンク31には高周波アンテナ13に向けて指向するノズル32が多数設けられている。図2に示すように、ノズル32は円形リング状の高周波アンテナ13に対向して中央部を除いてリング状態に設けられている。これは、高周波アンテナ13に対向する部位の天井板4が加熱されやすく、中心部は加熱されにくいからである。冷媒タンク31には冷却媒体としての空気を供給する空気管33が接続され、空気管33には圧送手段としてのブロア34が設けられている。
【0017】
従って、ブロア34の作動により空気管33から冷媒タンク31に空気が圧送され、ノズル32から高周波アンテナ13に向けて(天井板4に向けて)空気が噴出する。これにより、高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい部位を中心に天井板4が空気により冷却される(冷却手段)。天井板4を冷却した空気は外部に排出される。尚、中央部を除いてリング状態にノズル32を冷媒タンク31に設けたが、天井板4の全面に対向してノズル32を冷媒タンク31に設けることも可能である。
【0018】
一方、冷媒タンク31の天井板4との対向面には温度導出手段としての赤外温度計35が数箇所に設けられ、赤外温度計35によって天井板4の各部位の温度(面方向の温度温度分布)が検出される。赤外温度計35の検出情報は制御手段36に入力され、赤外温度計35の検出情報に応じて制御手段36からはブロア34に作動指令が出力される。具体的には、天井板4の面方向の温度差がしきい値を越えた場合に、ブロア34に作動指令が出力され、加熱されやすい部位を中心に天井板4に空気が噴出され、温度差をなくすように天井板4が冷却される。このため、電磁波が透過する際に天井板4がプラズマからの熱によって加熱されてもノズル32噴出する空気によって冷却され、天井板4には大きな温度差が生じることがない。
【0019】
尚、温度差によりブロア34を作動させるようにしたが、天井板4の絶対温度等の情報によりブロア34を作動させて空気を噴出させるようにしてもよい。また、常時ブロア34を作動させて空気を天井板4に噴出させたまま成膜を行うようにしてもよい。また、温度検出手段としては、時間と温度分布の関係とを予め記憶しておき、時間の経過に応じて温度分布を推定する手段とすることも可能である。また、熱電対等の検出手段を設けることも可能である。
【0020】
上述した半導体製造装置では、ブロア34の作動により空気管33から冷媒タンク31に空気が圧送され、ノズル32から高周波アンテナ13に向けて(天井板4に向けて)空気が噴出するので、高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい部位を中心に天井板4が空気により冷却され、面方向の温度分布が略一定になるように冷却される。従って、天井板4が高温に晒されることがなくなり、温度差により天井板4の破損等が生じることがない。
【0021】
図3、図4に基づいて本発明の第2実施形態例を説明する。図3には本発明の第2実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面、図4には図3中のIV−IV 線矢視を示してある。尚、図1、図2に示した第1実施形態例と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0022】
天井板4の上方の高周波アンテナ13の上側の容器2には円筒状の冷却室41が形成され、冷却室41によって天井板4及び高周波アンテナ13が覆われている。冷却室41内には漏斗型のテフロン製のカバー42が設けられている。カバー42は、漏斗を逆にした状態で配設されている。カバー42は、冷却室41内で高周波アンテナ13の天井板4と反対側の面を内周部43で覆い、内周部43の径が軸方向に上方に向かって漸次小さくなり、カバー42は冷却室41の上部に固定されている。そして、カバー42の中心部には冷却室41の外部に開放する筒部44が取り付けられている。つまり、カバー42と筒部44によりカバー部材が構成されている。
【0023】
冷却室41の外周側における上壁には、外部に開放する冷媒取り入れ口としての空気穴45が複数箇所に形成されている。また、図2に示すように、カバー42の内周部43には放射螺旋状の溝46が形成されている。更に、筒部44の上部には冷媒吸引手段としての電動ファン47が設けられ、電動ファン47の作動により内周部43内の空気が筒部44に吸引されて外部に排気される。尚、溝46は単に放射状に形成することも可能であり、また、設けなくてもよい。
【0024】
従って、電動ファン47の作動によりカバー42の内周部43内の空気を筒部44に吸引することにより、空気穴45から外部の空気が冷却室41に導入されてカバー42の外側から内周部43内に空気が送られる。そして、円形リング状の高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい外方側の部位から天井板4が空気により冷却される(冷却手段)。内周部43内に送られた空気は、放射螺旋状の溝46に沿って旋回状態で流れて天井板4の内方側を冷却して内側に移動し、筒部44に吸引されて電動ファン47により外部に排気される。つまり、天井板4は温度分布が略均一になるように外周側から内周側に順に冷却される。
【0025】
一方、カバー42の内周部43には温度導出手段としての赤外温度計48が数箇所に設けられ、赤外温度計48によって天井板4の各部位の温度(面方向の温度温度分布)が検出される。赤外温度計48の検出情報は制御手段49に入力され、赤外温度計48の検出情報に応じて制御手段49からは電動ファン47に作動指令が出力される。具体的には、天井板4の面方向の温度差がしきい値を越えた場合に、電動ファン47に作動指令が出力され、加熱されやすい外方側の部位から空気が供給され、温度差をなくすように天井板4が冷却される。このため、電磁波が透過する際に天井板4が輻射熱によって加熱されても、内周部43内の空気を筒部44に吸引することで供給される空気により冷却され、天井板4は高温に晒されることがない。
【0026】
尚、温度差により電動ファン47を作動させるようにしたが、天井板4の絶対温度等の情報により電動ファン47を作動させて空気を噴出させるようにしてもよい。また、常時電動ファン47を作動させて内周部43内の空気を筒部44に吸引して空気を天井板4に供給した状態で成膜を行うようにしてもよい。また、温度検出手段としては、第1実施形態例と同様に、時間と温度分布の関係とを予め記憶しておき、時間の経過に応じて温度分布を推定する手段とすることも可能である。また、熱電対等の検出手段を設けることも可能である。
【0027】
上述した半導体製造装置では、電動ファン47の作動によりカバー42の内周部43内の空気が筒部44に吸引され、空気穴45から外部の空気が冷却室41に導入されて高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい外方側の部位から内周部43内に送られ、放射螺旋状の溝46に沿って旋回状態で天井板4の内方側を冷却して内側に移動し筒部44に吸引されて排気される。このため、動力の小さな電動ファン47の作動により、面方向の温度分布が略一定になるように天井板4が効率よく冷却される。従って、温度差により天井板4の破損等が生じることがない。
【0028】
図5に基づいて本発明の第3実施形態例を説明する。図5には本発明の第3実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面を示してある。尚、図1乃至図4に示した第1実施形態例及び第2実施形態例と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0029】
天井板4の上方の高周波アンテナ13の上側の容器2には、図3で示したものと同じ、円筒状の冷却室41が形成され、冷却室41内には漏斗型のテフロン製のカバー42が設けられている。カバー42の中心部には冷却室41の外部に開放する筒部51が取り付けられている。筒部51は、図3で示した筒部44に対し、長く構成されている。つまり、カバー42と筒部51によりカバー部材が構成されている。また、冷却室41の外周側における上壁には、外部に開放する冷媒取り入れ口としての空気穴45が複数箇所に形成され、カバー42の内周部43には放射螺旋状の溝46が形成されている。
【0030】
従って、空気穴45から外部の空気が冷却室41に導入されてカバー42の外側から内周部43内に空気が流れ、円形リング状の高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい外方側の部位から天井板4が空気により冷却される(冷却手段)。内周部43内に送られた空気は、放射螺旋状の溝46に沿って天井板4の内方側を冷却して内側に移動し筒部51から外部に排気される。つまり、天井板4は温度分布が略均一になるように外周側から内周側に順に冷却される。
【0031】
上述した半導体製造装置では、空気穴45から外部の空気が冷却室41に導入されて高周波アンテナ13に対向する加熱されやすい外方側の部位から内周部43内に送られ、放射螺旋状の溝46に沿って天井板4の内方側を冷却して内側に移動し筒部51から外部に排気される。このため、自然の空気の流れにより、天井板4が面方向の温度分布が略一定になるように冷却される。従って、特別な動力を用いることなく天井板4が高温に晒されることがなくなり、温度差により天井板4の破損等が生じることがない。
【0032】
【発明の効果】
本発明の半導体製造装置は、電磁波透過窓を備えた容器と、電磁波透過窓に対向して容器の外側に設けられるアンテナと、アンテナに給電することにより電磁波透過窓から電磁波を容器内に透過させてプラズマを生成して容器内の基板の表面に処理を施す電源と、アンテナを挟んで電磁波透過窓に対向して設けられ電磁波透過窓に冷却媒体を供給する冷却手段とを備えたので、冷却手段により電磁波透過窓に冷却媒体を供給することでアンテナに対向する電磁波透過窓が冷却され、電磁波を透過させる際に電磁波透過窓が熱に晒されることがなくなり、温度差による電磁波透過窓の破損等を防止することができる。
【0033】
また、冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷媒タンクと、冷媒タンクに設けられ電磁波透過窓側に指向する多数のノズルと、冷媒タンク内に冷媒を圧送する圧送手段とからなるので、圧送手段の作動により多数のノズルから電磁波透過窓に冷却媒体を噴射することができ、電磁波透過窓の冷却を確実に行うことができる。また、多数のノズルはアンテナに対向しているので、加熱されやすい部位を中心に冷却媒体を供給して電磁波透過窓を冷却することができ、面方向の温度分布を均一にすることができる。
【0034】
また、冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷却室と、冷却室内でアンテナの電磁波透過窓と反対側の面を内周部で覆い内周部の径が軸方向に漸次小さくなり中心に冷却室外に開放する筒部が備えられたカバー部と、冷却室に設けられる冷媒取り入れ口とからなるので、外側から内側に順に冷却媒体を流して電磁波透過窓を冷却することができ、リング状のアンテナを用いた場合でも容易に面方向の温度分布を均一にすることができる。
【0035】
また、カバー部の内周には放射螺旋状の溝が形成されているので、冷却媒体の流れを旋回状態にすることができ、効率よく冷却を行うことができる。また、カバー部の筒部には冷媒吸引手段が備えられているので、少ない動力で冷却媒体の流れを確実にすることができる。
【0036】
また、電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように圧送手段の作動を制御する制御手段とを備えたので、電磁波透過窓の温度状態に応じて冷却することが可能になる。また、電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように冷媒吸引手段の作動を制御する制御手段とを備えたので、電磁波透過窓の温度状態に応じて冷却することが可能になる。
【0037】
また、制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に圧送手段の作動を開始させる機能が備えられているので、必要時にのみ圧送手段を作動させてむだなく電磁波透過窓の冷却が行える。また、制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に冷媒吸引手段の作動を開始させる機能が備えられているので、必要時にのみ冷媒吸引手段を作動させてむだなく電磁波透過窓の冷却が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面図。
【図2】図1中のII−II 線矢視図。
【図3】本発明の第2実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面図。
【図4】図3中のIV−IV 線矢視図。
【図5】本発明の第3実施形態例に係る半導体製造装置としてのプラズマCVD装置の概略側面図。
【符号の説明】
1 基部
2 容器
3 成膜室
4 天井板
5 ウエハ支持台
6 基板
7 載置部
8 支持軸
9 電磁石
10 鉄心
11 コイル
12 三相インバータ電源
13 高周波アンテナ
14 整合器
15 高周波電源
16 ガス供給ノズル
17 補助ガス供給ノズル
18 排気系
21 バイアス電源
22 静電電源
25 金属板
26 セラミックス
31 冷媒タンク
32 ノズル
33 空気管
34 ブロア
35,48 赤外温度計
36,49 制御手段
41 冷却室
42 カバー
43 内周部
44,51 筒部
45 空気穴
46 溝
47 電動ファン

Claims (9)

  1. 電磁波透過窓を備えた容器と、電磁波透過窓に対向して容器の外側に設けられるアンテナと、アンテナに給電することにより電磁波透過窓から電磁波を容器内に透過させてプラズマを生成して容器内の基板の表面に処理を施す電源と、アンテナを挟んで電磁波透過窓に対向して設けられ電磁波透過窓に冷却媒体を供給する冷却手段とを備え
    冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷媒タンクと、冷媒タンクに設けられ電磁波透過窓側に指向する多数のノズルと、冷媒タンク内に冷却媒体を圧送する圧送手段とからなる
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 請求項1に記載の半導体製造装置において、
    多数のノズルはアンテナに対向していることを特徴とする半導体製造装置。
  3. 電磁波透過窓を備えた容器と、電磁波透過窓に対向して容器の外側に設けられるアンテナと、アンテナに給電することにより電磁波透過窓から電磁波を容器内に透過させてプラズマを生成して容器内の基板の表面に処理を施す電源と、アンテナを挟んで電磁波透過窓に対向して設けられ電磁波透過窓に冷却媒体を供給する冷却手段とを備え、
    冷却手段は、電磁波透過窓に対向して設けられる冷却室と、冷却室内でアンテナの電磁波透過窓と反対側の面を内周部で覆い内周部の径が軸方向に漸次小さくなり中心に冷却室外に開放する筒部が備えられたカバー部と、冷却室に設けられる冷媒取り入れ口とからなる
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  4. 請求項3に記載の半導体製造装置において、
    カバー部の内周には放射螺旋状の溝が形成されていることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 請求項3もしくは請求項4に記載の半導体製造装置において、
    カバー部の筒部には冷媒吸引手段が備えられていることを特徴とする半導体製造装置。
  6. 請求項2に記載の半導体製造装置において、
    電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように圧送手段の作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  7. 請求項5に記載の半導体製造装置において、
    電磁波透過窓の面方向の温度分布を導出する温度導出手段と、温度導出手段の結果に応じて電磁波透過窓に面方向の温度差をなくすように冷媒吸引手段の作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  8. 請求項6に記載の半導体製造装置において、
    制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に圧送手段の作動を開始させる機能が備えられていることを特徴とする半導体製造装置。
  9. 請求項7に記載の半導体製造装置において、
    制御手段には、温度分布の温度差がしきい値を越えた場合に冷媒吸引手段の作動を開始させる機能が備えられていることを特徴とする半導体製造装置。
JP2000164111A 2000-06-01 2000-06-01 半導体製造装置 Expired - Fee Related JP3576464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000164111A JP3576464B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000164111A JP3576464B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001345274A JP2001345274A (ja) 2001-12-14
JP3576464B2 true JP3576464B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=18667774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000164111A Expired - Fee Related JP3576464B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576464B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110660707A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 台湾积体电路制造股份有限公司 电浆产生系统及温度调节方法
US11424107B2 (en) 2018-06-29 2022-08-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Temperature-controlled plasma generation system

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055785A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Shimadzu Corp プラズマ用高周波電源及びそれを用いたicp発光分光分析装置
JP2024051314A (ja) * 2022-09-30 2024-04-11 東京エレクトロン株式会社 冷却装置、基板処理装置、および冷却方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110660707A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 台湾积体电路制造股份有限公司 电浆产生系统及温度调节方法
US11424107B2 (en) 2018-06-29 2022-08-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Temperature-controlled plasma generation system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001345274A (ja) 2001-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6024827A (en) Plasma processing apparatus
TW323387B (ja)
US6482331B2 (en) Method for preventing contamination in a plasma process chamber
JP6154390B2 (ja) 静電チャック
TW565623B (en) Temperature control system for process chamber
JP3906203B2 (ja) 誘導結合プラズマ処理装置
JP3953247B2 (ja) プラズマ処理装置
KR100388584B1 (ko) 플라즈마 처리방법 및 플라즈마 처리실의 클리닝 방법
JP5396745B2 (ja) プラズマ処理装置
TWI526123B (zh) 用以冷卻射頻加熱式腔室元件的系統
JP2007142363A (ja) 処理装置
CN103890917A (zh) 半导体处理中的边缘环的热管理
JP3061346B2 (ja) 処理装置
JP2016178257A (ja) プラズマ処理装置
JP3576464B2 (ja) 半導体製造装置
JP4668364B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2019110312A (ja) プラズマ処理方法
JP3193575B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JP3736060B2 (ja) プラズマ処理装置
KR102212998B1 (ko) 기판 처리 장치
JP3238137B2 (ja) プラズマ処理室のクリーニング方法
US20210225681A1 (en) Vacuum processing apparatus
JP3807957B2 (ja) プラズマ処理方法
JP2001057360A (ja) プラズマ処理装置
JP3642773B2 (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040707

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees