JP3576035B2 - 電池収納構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池収納構造に関し、より具体的には、電池の出し入れ方向に開いた開口部と、収納された電池の陽極および陰極の各々に接当する一対の接片とを含む電池収納部を有し、前記一対の接片の少なくとも一方は、所定の軸芯方向長さを持つ第1電池を前記電池収納部に受け入れるための第1姿勢と前記第1電池よりも軸芯方向長さが短い第2電池を前記電池収納部に受け入れるための第2姿勢の間で姿勢切り換え可能な可動端子として構成されている電池収納構造に関する。
ここで「電池収納構造」は、NiCd電池、NiMH電池などと言った再充電が可能な充電式バッテリーを収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーを交流電源などで充電するバッテリー充電器や、上記の充電式バッテリーや非充電式のマンガン電池を収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーからLED等の発光手段や、モータ等の駆動力発生手段を例とする負荷に対して給電または放電する電池ケースに用いられる構造を指す。
【0002】
【従来の技術】
上記の従来の電池収納構造の例として実開昭60‐44365号に記載された充電器がある。この充電器の陽極側の接片は、電池の出し入れ方向と交差する軸芯周りで揺動可能な可動端子(調製体18)として設けられている。すなわち、(充電器の開口部を上向きに置いた場合に)この可動端子が上向きに起立した姿勢では、単三型電池を電池収納部に受け入れることができ、可動端子が水平な姿勢では、電池収納部の内寸が短くなり、単三型電池よりも軸芯方向長さが短い単四型電池を電池収納部に受け入れることができる。
そして、可動端子が起立姿勢と水平姿勢の時のいずれの場合であっても、陰極と対向する陽極用の接片が得られるように、各々単三型電池用の接片と単四型電池用の接片とが別々に、前記可動端子上の異なる2つの面に設けられている。また、各可動端子内には、単三型電池用と単四型電池用との抵抗値の異なる2種類の限流抵抗が設置されており、各々単三型電池用の接片または単四型電池用の接片に接続されている。すなわち、単三型電池を収納する場合には、単三型電池用の限流抵抗が単三型電池用の接片を介して自動的に充電回路に組み込まれ、単四型電池を収納する場合には、単四型電池用の限流抵抗が単四型電池用の接片を介して自動的に充電回路に組み込まれる。
したがって、上に例示した充電器では、前記可動端の姿勢を第1と第2姿勢の間で切り換えるだけで、単三型電池と単四型電池とを選択的に収納、充電できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例による電池収納構造では、可動端子が、電池の出し入れ方向と交差する軸芯周りで揺動可能に電池収納部の本体に支持されているために、電池の出し入れ操作に際して次に例示するような不具合が生じる虞があった。
すなわち、電池収納部に既に納められている単四型電池を抜き取る操作に際しては、抜き取りに応じて上向きに移動させられる単四型電池の陽極と、水平姿勢の可動端子の間に生じる摩擦の作用によって、可動端子が前記水平姿勢から単三型電池用の起立姿勢に向けて強制的に揺動操作される可能性があった。このような状況下で可動端子が起立姿勢に向けて揺動されると、水平姿勢時における可動端子の下縁部付近が、可動端子上の単四型電池用陽極より以上に陰極側に迫り出して来るため、この迫り出して来た可動端子の下縁部付近と単四型電池の陽極側縁部とが異常に大きな応力で押し付けられ、その結果、可動端子の揺動軸を構成する部材などが異常に速く摩耗する可能性があった。
【0004】
さらに、上記の従来例による電池収納構造では、可動端子の外面に単三電池用の接片と単四電池用の接片とを互いに絶縁された状態で各別に設ける必要がある上に、収納される電池とほぼ同程度の大きさの小さな一個の可動端子内に2つの限流抵抗を設け、さらに、これらの限流抵抗を前記各接片に接続する必要がある等、煩雑な組み立て工程を強いられる上に、部品点数が多い等の問題が見られた。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術による電池収納構造の持つ前述した欠点に鑑み、電池の抜き取りに際して生じる可動端子の一部と電池との異常に大きな押し付け作用により、可動端子の揺動軸を構成する部材などが異常に速く摩耗するなどの懸念の少ない電池収納構造を提供することにある。
【0006】
したがって、本発明のもう一つの目的は、煩雑な組み立て工程を必要とせず、部品点数が比較的少なくて済む電池収納構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による電池収納構造は、
前記可動端子は、電池の前記出し入れ方向に沿って延びた第1軸芯周りで揺動可能に、前記電池収納部の本体に支持された可動ブロックと、この可動ブロックに取り付けられる板状接片とで構成されると共に、この板状接片は、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第1当接部と、この可動端子を前記第2姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第2当接部と、前記可動ブロックの下面に沿って設けられる平坦部とを一体的に形成した構造であり、この板状接片の平坦部を前記電池収納部の底面と平行する姿勢に配置し、この平坦部を電池充電器の本体に設けられた給電回路の出力端子に接触する位置に備えており、
前記可動端子の上面側に、前記第1軸芯と平行する姿勢となる操作摘まみとして用いられる第3突起を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とにおいて保持する保持機構を備えていることを特徴構成としている。
【0008】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1による電池収納構造では、第1当接部と第2当接部と平坦部とが一体的に形成され、平坦部が給電回路に接触するので、可動ブロックを第1姿勢と第2姿勢に設定しても第1接当部と第2接当部に対して直接的に電力を供給でき、また、可動ブロックを第1姿勢と第2姿勢との何れかに切り換え操作する場合でも第3突起を摘んで簡単に操作できる。
【0009】
さらに、前記可動ブロックの上面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に上部回転軸を一体形成し、この可動ブロックの下面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に下部回転軸を一体形成し、前記電池収納部の本体を構成する上部構造体の下面側に形成した支持凹部に前記上部回転軸を係入して支持し、前記本体に備えた筒体に前記下部回転軸を係入して支持し、前記第3突起の上端部を前記上部構造体の上面より上方に突出させても良い。この構成によると、可動ブロックの上部回転軸と下部回転軸とを、上部構造体と筒体とに対する係入によって回転自在に支持でき、この可動ブロックを第3突起の操作で回転させる場合にも上部構造体に妨げられることもない。
【0010】
前記上部回転軸から前記第1軸芯と直交する方向に延設した弾性部材に前記軸芯に沿う方向に突出する係入片を形成し、前記上部構造体の下面において前記支持凹部と隣接する位置に前記軸芯を中心とする扇面状溝部を形成し、この扇面状溝部の周方向の両端部に係入凹部を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とに設定した際には、前記係入片が対応する係入凹部に係入するように位置関係を設定して前記保持機構を構成しても良い。この構成によると、可動端子を第1姿勢と第2姿勢との何れかに設定した場合には係入片が係入凹部に係入することにより、その姿勢を保持できる。
【0011】
前記可動ブロックの下面から前記第1軸芯に沿う方向に第2突起を形成し、前記本体の下部の下部構造体に弾性片を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが離間し、記可動端子を前記第2姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが接するように位置関係を設定して記保持機構を構成しても良い。この構成により可動端子を第2姿勢に設定した場合には第2突起が弾性片とが接することにより可動端子を第2姿勢の保持できる。
【0012】
前記可動端子を前記第1姿勢の設定した際に前記第3突起と接当して受け止める凹状の受け面を前記本体の上部構造体に形成しても良い。この構成によると、可動端子を第1姿勢に設定した場合には上部構造体に形成した凹状の受け面に第3突起が接当することにより可動端子の姿勢を決めることが可能となる。
【0017】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の電池収納構造について、これを電池充電器の形態で実施した例を基に、図面を参照しながら解説する。すなわち、図1に外観を示した本発明による電池充電器は、NiCd電池、NiMH電池などと言った再充電が可能な充電式バッテリーを収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーを商用電源などで充電可能となっている。
【0019】
図1及び図2に示された電池充電器は、ABS樹脂等の合成樹脂製の電池充電器本体2と、透明な樹脂製のカバー4とを含む。電池充電器本体2には、所定の規格の電池(ここでは、単三型充電式電池B1あるいは単四型充電式電池B2)を4本まで収納可能な電池収納部6が設けられている。各々1個の電池が収まるように電池収納部6内に計4つ設けられた個々の収納スペースを、ここでは電池収納区6a,6a,..と呼んでおく。電池収納部6は、電池の出し入れ方向に開いた開口部8を有し、カバー4は、図1に示す開口部8を開放した状態と、図2に示す開口部8を閉じた状態の間で開閉操作を行えるよう、電池充電器本体2に対して揺動可能に支持されている。また、カバー4と電池充電器本体2の間には、図2のような直立姿勢(これは、充電を実行するためにプラグ26を家庭用の壁付けコンセントに差し込んだ状態である)でもカバー4が自重などで不用意に開かないための係止機構(不図示)が設けられている。一方、カバー4は、電池充電器本体2から完全に除去したり、再び取り付けることもできる。
電池収納部6内の一端には、収納された電池の陽極に接当する接片12が、また、電池収納部6内の他端には、電池の陰極に接当する接片10が配置されている。
図2及び図4に示されるように、陰極用の接片10は、各電池収納区6a毎に形成された計4枚の金属製板材で形成されており、合成樹脂製の電池収納部本体6aに形成された取り付け用凹部に嵌着されている。各陰極用接片10には、電池B1,B2の概して平坦な陰極面を押し付け支持するための支持突起10aが形成されている。
【0020】
一方、陽極用の接片12は、図1および図3から図5に示されるように、電池収納部6の底面に対して垂直な軸芯X(電池出し入れ方向に沿って延びた第1軸芯の一例)周りで揺動可能に、電池収納部6の本体6aに支持された4個の可動端子12a,12b,12c,12dとして構成されている。図3に示されるように、これらの可動端子12は、単三型電池B1(所定の軸芯方向長さを持つ第1電池の一例)を電池収納部6に受け入れるための第1姿勢(図1および図2で可動端子12a,12b,12dが示す状態)と、単四型電池B2(軸芯方向長さが第1電池よりも短い第2電池の一例)を電池収納部6に受け入れるための第2姿勢(図1および図2で可動端子12cが示す状態)の間で姿勢切り換え可能となっている。可動端子12は、第1姿勢と第2姿勢の間で約90°回転する。因みに、各可動端子12は、残りの可動端子12が前記第1と第2姿勢の間のどの姿勢(中間的な任意の姿勢をも含む)をとっていても、これと接触せず或いは干渉されることなく、前記第1と第2姿勢の間で姿勢切り換え可能に構成されている。また、可動端子12が第1姿勢から第2姿勢に切り換わる際には、電池収納部6内の容積が実質的に減少することになる。
【0021】
図5に最も良く示されるように、各可動端子12a,12b,12c,12dは、合成樹脂製で概して直方体形状の可動ブロック14と、金属製の一枚の板状接片16とからなる。板状接片16には、可動端子12が前記1姿勢の時に電池収納部6内面に現われて陰極10と対向する第1当接部16aと、可動端子12が前記2姿勢の時に電池収納部6内面に現われて陰極10と対向する第2当接部16bとが形成されている。そして、第1当接部16aと第2当接部16bは各々、可動ブロック14の下面に沿って設けられた板状接片16の平坦部16cから枝状に延びている。平坦部16cは、電池収納部6の底面に平行に延びており、可動端子12の第1軸芯X周りでの揺動姿勢と無関係に、電池充電器本体2内に別途設けられた給電回路の出力端子30(図4を参照)との確実な接触状態を維持する部位16pを有する。また、第1当接部16aと第2当接部16bは各々、平坦部16cから直角に曲折されている。また、板状接片16は、第1当接部16aと第2当接部16bを挟んで平坦部16cから更に離間して設けられた一対の取付端部16i,16jによって、可動ブロック14に形成された各係入穴14e,14f内に(第1と第2当接部16a,16bの弾性変形を利用して)係止されている。
【0022】
図5及び図6に示されるように、可動ブロック14の上面からは上部回転軸14Aが上向きに、下面からは下部回転軸14Bが下向きに延びている。尚、上部回転軸14Aと下部回転軸14Bは、可動ブロック14の射出成形時にブロックの本体部と一括的に成形されている。
ところで、電池充電器本体2は、嵌め合い構造(不図示)によって互いに上下方向に着脱可能な上部構造体2sと下部構造体2tとからなる。そして、上部構造体2sには、下向きに開いた支持凹部2Aが一体的に形成されており、一方、下部構造体2tからは、上向きに開いた支持孔を先端に備えた筒体2Bが、垂直に且つ一体的に延びている。また、上部構造体2sと下部構造体2tの合体によって、支持凹部2Aの中心と筒体2Bの中心は互いに協働して軸芯Xを形成するように構成されている。そこで、本発明による電池充電器の組み立て工程で上部構造体2sと下部構造体2tを嵌着させる際に、4個の可動端子12a,12b,12c,12dの各上部回転軸14Aを支持凹部2Aに、また、下部回転軸14Bを筒体2Bに係入させれば、各可動端子12は垂直な軸芯X周りで揺動自在に取り付けられる。
【0023】
各可動端子12と電池収納部本体6aの間には、電池充電器本体2に天地逆転あるいは横倒しにする等の姿勢変更を加えても、可動端子12の自重や質量に基づく慣性の作用で、可動端子12が前記第1姿勢から前記第2姿勢へ、或いは、前記第2姿勢から前記第1姿勢へ姿勢変更することのないように、可動端子12の姿勢変更を規制することを目的とした保持機構が設けられている。
図5及び図6に示されるように、前記保持機構の一つとしての第1係止機構は、各可動端子12または可動ブロック14から電池収納部本体6aの上部構造体2sの裏面に向けて上方に延びた第1突起20と、この上部構造体2sに形成された一対の係入凹部22a,22bとからなる。可動端子12がとる前記第1姿勢(図8(イ)の可動端子12cが示す姿勢)および前記第2姿勢(図8(イ)の可動端子12bが示す姿勢)の各姿勢に応じて、第1突起20は、一対の係入凹部22a,22bのいずれかに択一的に係入することによって、各姿勢における位置保持作用が実現する。
【0024】
図7に更に具体的に示されるように、第1突起20は、可動ブロック14から軸芯Xの径方向に延びた弾性部材20aと、弾性部材20aから軸芯Xと平行に延びた係入片20bを有する。この係入片20bは上方に延びた頂点を備えた実質的に断面が三角形の部材からなる。
一方、一対の係入凹部22a,22bは、互いに離間するように上部構造体2sの下面に形成された係入凹部である。さらに具体的には、軸芯Xの径方向に延びた扇面状溝部22が上部構造体2sの下面に形成されており、一対の係入凹部22a,22bは、扇面状溝部22内の周方向の両端部を扇面状溝部22の中央部位22cと仕切る一対の壁部材22w,22wによって、扇面状溝部22内の前記両端部に形成されている。そして、使用者が可動端子12を前記第1および第1姿勢の間で切り換え操作すると、係入片20bは、弾性部材20aの弾性変形を介して壁部材22wを乗り越えて、一対の係入凹部22a,22bの一方に嵌まり込むので、各姿勢に位置決めされる。
【0025】
このように構成すれば、可動端子12が、前記第1姿勢あるいは前記第2姿勢に切り替わる時は言うまでも無く、前記第1姿勢あるいは前記第2姿勢から、前記第1姿勢と第2姿勢の間に設けられた中央部位22c(中間領域の一例)に抜け出る際にも、係入片20bが壁部材22w,22wを乗り越える瞬間に弾性部材20aの弾性復帰に基づく振動乃至音が発生し、使用者の指の触感あるいは聴覚を介して、可動端子12の現在状態をより精細に示すことができる。
尚、扇面状溝部22の扇の要(かなめ)部位は軸芯Xと一致しており、扇面状溝部22は支持凹部2Aの外周に沿って形成されている。また、第1突起20の弾性部材20aは、可動ブロック14上の上部回転軸14Aの基端部から軸芯Xの径方向に延びている。
【0026】
前記保持機構には、前記第1位置決め機構の他に、可動端子12の下端面から軸芯Xと平行に延びた第2突起14Cと、(筒体2Bと同様に)下部構造体2tから軸芯Xと平行に延びた弾性片2Cとを有する第2位置決め機構が設けられている。
弾性片2Cの水平面で切った断面形状は、図5に示されるように、収納される電池の長手方向と平行に延びる矩形であるから、弾性片2Cはその遊端に電池の長手方向と交差するような横向きの応力を受けると弾性的に撓む。また、図7に示されるように、弾性片2Cの前記遊端は、可動端子12の第2突起14Cの下端よりも上方のレベルまで延びており、また、弾性片2Cと第2突起14Cの平面視における位置は、両部材どうしが、可動端子12の第1と第2姿勢の間で衝突するように設定されている。したがって、可動端子を、第1と第2姿勢の間で切り換え操作する際には、第2突起14Cが弾性片2Cの先端部を(弾性片2Cの横向きの弾性変形に基づいて)乗り越える工程を途中で経ることが必至である(例えば、図8(ロ)の可動端子12bの状態から図9(ロ)の可動端子12bの状態に切り替わる時、或いは、この逆の動き)。
【0027】
さらに、弾性片2Cと第2突起14Cとは、可動端子12がほぼ前記第2姿勢を示している際(すなわち、例えば、図9(ロ)の可動端子12bの状態)に前記衝突を起こすように構成されている。
また、前記第1保持機構を構成する第1突起20が、軸芯Xから高々4mm程度しか離間しない位置に配置されているのに比して、第2突起14Cは軸芯Xから少なくとも約6mm程度離間した位置に配置されていること、および、前記第1保持機構を構成する第1突起20の作用部には、壁部22wを乗り越え易くするための傾斜面が設けられているのに比して、第2突起14Cの作用部には傾斜面がなく垂直に延びていることから推測されるように、前記第2保持機構の保持力は、前記第1保持機構に比して充分に高く設定されている。
したがって、可動端子12を第2姿勢に切り換えておいて、可動端子12の第2当接部16bと陰極用接片10との間に単四型電池B2を、陰極用接片10の弾性反発力に抗して収納した場合でも、一旦収納された単四型電池B2による反力で可動端子12が、単三型電池B1用の第1姿勢に不用意に切り替わってしまうことがない。
また、弾性片2Cは、その遊端に電池の長手方向と交差するような下向きの応力に対しては、殆ど撓みやへたりを示さない程度の剛性を有する。したがって、弾性片2Cの軸芯X向きの端面は、前記第1姿勢における可動端子12を、軸芯Xに沿って、すなわち上方に非弾性的に支持する支持部を構成していると言える。言い換えれば、可動端子12の前記第1および第2姿勢の間のいずれかの姿勢の保持機構として設けられた弾性片2Cを、前記第1姿勢にある可動端子12を剛性的に支持する支持手段として兼用させる結果、前記第1姿勢にある可動端子12を支持するための専用手段を設ける場合に比して、電池収納構造を構成する材料の体積を減らすことに貢献し、コストや、電池収納構造の全重量の削減に寄与する。
【0028】
さらに、前記保持機構は、可動端子12の可動ブロック14から上方に延びた第3突起14Dと電池収納部本体6aの上部構造体2sに形成された受け面2D(図8を参照)とからなる第3位置決め機構を含んでいる。受け面2Dは、平面視による断面円弧状をした上下方向に延びた凹部であり、可動端子12の前記第1姿勢において、第3突起14Dの一側面と接当してこれを受け止める(図8(イ)の可動端子12cを参照)。すなわち、可動端子12を前記第1姿勢に切り換えておいて、可動端子12の第1当接部16aと陰極用接片10との間に単三型電池B1を、陰極用接片10の弾性反発力に抗して収納した場合、単三型電池B1から可動端子12に加えられる押し付け力は、この第3突起14Dと受け面2Dの間の接当を介して、電池収納部本体6aで受け止められる。
また、第3突起14Dは、図4に示されるように、可動端子12が前記第1姿勢にある時に、電池収納部本体6aの上部構造体2sよりも更に上方に突出した部位を含み、この突出部位は、可動端子12を前記第1姿勢から前記第2姿勢向きに引き出し操作する際の操作摘まみを構成している。これによって、可動端子12を引き出し易い、使い勝手の良い電池収納構造が得られるばかりでなく、可動端子12の可動ブロック14という一つの部材に、第3位置決め機構の構成要素としての役目と使用者が可動端子を引き出し操作する際の操作摘まみとしての役目を兼務させることとなり、結果的に、部品点数または電池収納構造を構成する材料の体積を減らすことができる。
【0029】
さらに、図1及び図3に示されるように、電池収納部本体6aの上部構造体2sには、前記操作摘まみを兼ねた第3突起14Dが進入する各受け面2Dと隣接する位置に、単三型電池B1を電池収納部6に収納する際に、単三型電池B1の陽極側端子を第1当接部16aまで案内するための曲面状の第1案内面2Eが、収納可能な電池の数に合わせて4ヶ所形成されている。
同様に、図1と5に示されるように、各可動端子12の可動ブロック14の、第2当接部16bの上方位置にも、単四型電池B2を電池収納部6に収納する際に、単四型電池B2の陽極側端子を可動端子12の第2当接部16bまで案内するための曲面状の第2案内面14Eが形成されている。
また、電池収納部本体6aの底面には、電池B1,B2を電池収納部本体6aに収納する際に、4つ設けられた電池の定位置に電池B1,B2の陰極側端部を案内し、且つ、一旦収納された電池B1,B2の長手方向を横切る方向の変位を規制する3つの案内突起24が設けられている。
【0030】
(充電用の回路について)
電池収納部本体6aの下部構造体2t内には、収納された電池に充電用の電圧を与えるための給電回路が設けられている。各電池収納区6aどうしは、前記給電回路に対して並列状態で接続されている。そして、この給電回路には、各電池収納区6aに流す電流を、その電池収納区6aに収納されている電池の容量(すなわち、単三型か単四型か)に応じて制限する限流回路が電池収納区6aの数だけ、すなわち4回路含まれている。また、前記給電回路の入力部に100ボルトの商用電源から給電され次第、各電池収納区6aにどの容量の電池が収納されているかを判別する判別手段が含まれている。そして、各電池収納区6aにこの判別手段による判別結果に応じた限流回路(互いに抵抗値の異なる抵抗が介装されている)を選択的に接続する制御装置が設けられている。前記判別手段としては、例えば、各可動端子12が単三電池用の第1姿勢と単四電池用の第2姿勢のいずれにあるかを検出するための手段(例えば、各可動端子12の可動ブロック14と電池収納部本体6aの間に配置されたマイクロスイッチ等)を設ければ良い。
したがって、本電池充電器では、電池を4個まで収納可能な電池収納部6に対して、1個から4個までの任意の数の電池を任意の各電池収納区6aに収納して充電することができ、また、電池の軸芯方向長さも、単三型電池と単四型電池の任意のものを収納して充電することができる。勿論、単三型電池を2個と単四型電池を2個の計4個を同時に収納して充電することも可能であれば、単三型電池を1個と単四型電池を1個の計2個のみを収納して充電することも可能である。
【0031】
また、電池収納部本体6aの下部構造体2tの裏面には、前記給電回路の入力部に電力を供給するためのプラグ26,26が支持されている。プラグ26,26は、下部構造体2tの裏面から垂直に突出して、一般家庭の100ボルトの交流電源のコンセントに挿入可能な作用姿勢と、下部構造体2tの裏面とほぼ平行に延びて下部構造体2t内に隠れた折り畳み姿勢との間で約90°揺動操作可能に構成されている。
さらに、電池収納部本体6aの上部構造体2sの一ヶ所には、赤色のLED40が、電池の充電中に点灯し、充電が完了すると消灯されるパイロットランプとして、設けられている。
【0032】
〔別実施形態〕
本発明の電池収納構造は、電池充電器としての他に、電池ケースとしても使用可能である。ここで電池ケースとは、充電式バッテリーや非充電式のマンガン電池を収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーからLED等の発光手段や、モータ等の駆動力発生手段を例とする負荷に対して給電または放電する電池収納手段を指す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池収納構造を実施した充電器の斜視図
【図2】図1の充電器の別の状態の斜視図
【図3】図1の充電器のカバーを取り外した状態の平面図
【図4】図1の充電器の一部破断側面図
【図5】図1の充電器の可動端子の付近の分解斜視図
【図6】図5の可動端子の第1姿勢における正面図
【図7】図1の充電器の第1位置決め機構を示す斜視図
【図8】図5の可動端子の揺動要領と第1から第3位置決め機構を示す平面図
【図9】図5の可動端子の揺動要領と第1から第3位置決め機構を示す別の平面図
【符号の説明】
B1 第1電池
B2 第2電池
6 電池収納部
12 可動端子
14 可動ブロック
16 板状接片
16a 第1当接部
16b 第2当接部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池収納構造に関し、より具体的には、電池の出し入れ方向に開いた開口部と、収納された電池の陽極および陰極の各々に接当する一対の接片とを含む電池収納部を有し、前記一対の接片の少なくとも一方は、所定の軸芯方向長さを持つ第1電池を前記電池収納部に受け入れるための第1姿勢と前記第1電池よりも軸芯方向長さが短い第2電池を前記電池収納部に受け入れるための第2姿勢の間で姿勢切り換え可能な可動端子として構成されている電池収納構造に関する。
ここで「電池収納構造」は、NiCd電池、NiMH電池などと言った再充電が可能な充電式バッテリーを収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーを交流電源などで充電するバッテリー充電器や、上記の充電式バッテリーや非充電式のマンガン電池を収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーからLED等の発光手段や、モータ等の駆動力発生手段を例とする負荷に対して給電または放電する電池ケースに用いられる構造を指す。
【0002】
【従来の技術】
上記の従来の電池収納構造の例として実開昭60‐44365号に記載された充電器がある。この充電器の陽極側の接片は、電池の出し入れ方向と交差する軸芯周りで揺動可能な可動端子(調製体18)として設けられている。すなわち、(充電器の開口部を上向きに置いた場合に)この可動端子が上向きに起立した姿勢では、単三型電池を電池収納部に受け入れることができ、可動端子が水平な姿勢では、電池収納部の内寸が短くなり、単三型電池よりも軸芯方向長さが短い単四型電池を電池収納部に受け入れることができる。
そして、可動端子が起立姿勢と水平姿勢の時のいずれの場合であっても、陰極と対向する陽極用の接片が得られるように、各々単三型電池用の接片と単四型電池用の接片とが別々に、前記可動端子上の異なる2つの面に設けられている。また、各可動端子内には、単三型電池用と単四型電池用との抵抗値の異なる2種類の限流抵抗が設置されており、各々単三型電池用の接片または単四型電池用の接片に接続されている。すなわち、単三型電池を収納する場合には、単三型電池用の限流抵抗が単三型電池用の接片を介して自動的に充電回路に組み込まれ、単四型電池を収納する場合には、単四型電池用の限流抵抗が単四型電池用の接片を介して自動的に充電回路に組み込まれる。
したがって、上に例示した充電器では、前記可動端の姿勢を第1と第2姿勢の間で切り換えるだけで、単三型電池と単四型電池とを選択的に収納、充電できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例による電池収納構造では、可動端子が、電池の出し入れ方向と交差する軸芯周りで揺動可能に電池収納部の本体に支持されているために、電池の出し入れ操作に際して次に例示するような不具合が生じる虞があった。
すなわち、電池収納部に既に納められている単四型電池を抜き取る操作に際しては、抜き取りに応じて上向きに移動させられる単四型電池の陽極と、水平姿勢の可動端子の間に生じる摩擦の作用によって、可動端子が前記水平姿勢から単三型電池用の起立姿勢に向けて強制的に揺動操作される可能性があった。このような状況下で可動端子が起立姿勢に向けて揺動されると、水平姿勢時における可動端子の下縁部付近が、可動端子上の単四型電池用陽極より以上に陰極側に迫り出して来るため、この迫り出して来た可動端子の下縁部付近と単四型電池の陽極側縁部とが異常に大きな応力で押し付けられ、その結果、可動端子の揺動軸を構成する部材などが異常に速く摩耗する可能性があった。
【0004】
さらに、上記の従来例による電池収納構造では、可動端子の外面に単三電池用の接片と単四電池用の接片とを互いに絶縁された状態で各別に設ける必要がある上に、収納される電池とほぼ同程度の大きさの小さな一個の可動端子内に2つの限流抵抗を設け、さらに、これらの限流抵抗を前記各接片に接続する必要がある等、煩雑な組み立て工程を強いられる上に、部品点数が多い等の問題が見られた。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術による電池収納構造の持つ前述した欠点に鑑み、電池の抜き取りに際して生じる可動端子の一部と電池との異常に大きな押し付け作用により、可動端子の揺動軸を構成する部材などが異常に速く摩耗するなどの懸念の少ない電池収納構造を提供することにある。
【0006】
したがって、本発明のもう一つの目的は、煩雑な組み立て工程を必要とせず、部品点数が比較的少なくて済む電池収納構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による電池収納構造は、
前記可動端子は、電池の前記出し入れ方向に沿って延びた第1軸芯周りで揺動可能に、前記電池収納部の本体に支持された可動ブロックと、この可動ブロックに取り付けられる板状接片とで構成されると共に、この板状接片は、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第1当接部と、この可動端子を前記第2姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第2当接部と、前記可動ブロックの下面に沿って設けられる平坦部とを一体的に形成した構造であり、この板状接片の平坦部を前記電池収納部の底面と平行する姿勢に配置し、この平坦部を電池充電器の本体に設けられた給電回路の出力端子に接触する位置に備えており、
前記可動端子の上面側に、前記第1軸芯と平行する姿勢となる操作摘まみとして用いられる第3突起を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とにおいて保持する保持機構を備えていることを特徴構成としている。
【0008】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1による電池収納構造では、第1当接部と第2当接部と平坦部とが一体的に形成され、平坦部が給電回路に接触するので、可動ブロックを第1姿勢と第2姿勢に設定しても第1接当部と第2接当部に対して直接的に電力を供給でき、また、可動ブロックを第1姿勢と第2姿勢との何れかに切り換え操作する場合でも第3突起を摘んで簡単に操作できる。
【0009】
さらに、前記可動ブロックの上面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に上部回転軸を一体形成し、この可動ブロックの下面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に下部回転軸を一体形成し、前記電池収納部の本体を構成する上部構造体の下面側に形成した支持凹部に前記上部回転軸を係入して支持し、前記本体に備えた筒体に前記下部回転軸を係入して支持し、前記第3突起の上端部を前記上部構造体の上面より上方に突出させても良い。この構成によると、可動ブロックの上部回転軸と下部回転軸とを、上部構造体と筒体とに対する係入によって回転自在に支持でき、この可動ブロックを第3突起の操作で回転させる場合にも上部構造体に妨げられることもない。
【0010】
前記上部回転軸から前記第1軸芯と直交する方向に延設した弾性部材に前記軸芯に沿う方向に突出する係入片を形成し、前記上部構造体の下面において前記支持凹部と隣接する位置に前記軸芯を中心とする扇面状溝部を形成し、この扇面状溝部の周方向の両端部に係入凹部を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とに設定した際には、前記係入片が対応する係入凹部に係入するように位置関係を設定して前記保持機構を構成しても良い。この構成によると、可動端子を第1姿勢と第2姿勢との何れかに設定した場合には係入片が係入凹部に係入することにより、その姿勢を保持できる。
【0011】
前記可動ブロックの下面から前記第1軸芯に沿う方向に第2突起を形成し、前記本体の下部の下部構造体に弾性片を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが離間し、記可動端子を前記第2姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが接するように位置関係を設定して記保持機構を構成しても良い。この構成により可動端子を第2姿勢に設定した場合には第2突起が弾性片とが接することにより可動端子を第2姿勢の保持できる。
【0012】
前記可動端子を前記第1姿勢の設定した際に前記第3突起と接当して受け止める凹状の受け面を前記本体の上部構造体に形成しても良い。この構成によると、可動端子を第1姿勢に設定した場合には上部構造体に形成した凹状の受け面に第3突起が接当することにより可動端子の姿勢を決めることが可能となる。
【0017】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の電池収納構造について、これを電池充電器の形態で実施した例を基に、図面を参照しながら解説する。すなわち、図1に外観を示した本発明による電池充電器は、NiCd電池、NiMH電池などと言った再充電が可能な充電式バッテリーを収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーを商用電源などで充電可能となっている。
【0019】
図1及び図2に示された電池充電器は、ABS樹脂等の合成樹脂製の電池充電器本体2と、透明な樹脂製のカバー4とを含む。電池充電器本体2には、所定の規格の電池(ここでは、単三型充電式電池B1あるいは単四型充電式電池B2)を4本まで収納可能な電池収納部6が設けられている。各々1個の電池が収まるように電池収納部6内に計4つ設けられた個々の収納スペースを、ここでは電池収納区6a,6a,..と呼んでおく。電池収納部6は、電池の出し入れ方向に開いた開口部8を有し、カバー4は、図1に示す開口部8を開放した状態と、図2に示す開口部8を閉じた状態の間で開閉操作を行えるよう、電池充電器本体2に対して揺動可能に支持されている。また、カバー4と電池充電器本体2の間には、図2のような直立姿勢(これは、充電を実行するためにプラグ26を家庭用の壁付けコンセントに差し込んだ状態である)でもカバー4が自重などで不用意に開かないための係止機構(不図示)が設けられている。一方、カバー4は、電池充電器本体2から完全に除去したり、再び取り付けることもできる。
電池収納部6内の一端には、収納された電池の陽極に接当する接片12が、また、電池収納部6内の他端には、電池の陰極に接当する接片10が配置されている。
図2及び図4に示されるように、陰極用の接片10は、各電池収納区6a毎に形成された計4枚の金属製板材で形成されており、合成樹脂製の電池収納部本体6aに形成された取り付け用凹部に嵌着されている。各陰極用接片10には、電池B1,B2の概して平坦な陰極面を押し付け支持するための支持突起10aが形成されている。
【0020】
一方、陽極用の接片12は、図1および図3から図5に示されるように、電池収納部6の底面に対して垂直な軸芯X(電池出し入れ方向に沿って延びた第1軸芯の一例)周りで揺動可能に、電池収納部6の本体6aに支持された4個の可動端子12a,12b,12c,12dとして構成されている。図3に示されるように、これらの可動端子12は、単三型電池B1(所定の軸芯方向長さを持つ第1電池の一例)を電池収納部6に受け入れるための第1姿勢(図1および図2で可動端子12a,12b,12dが示す状態)と、単四型電池B2(軸芯方向長さが第1電池よりも短い第2電池の一例)を電池収納部6に受け入れるための第2姿勢(図1および図2で可動端子12cが示す状態)の間で姿勢切り換え可能となっている。可動端子12は、第1姿勢と第2姿勢の間で約90°回転する。因みに、各可動端子12は、残りの可動端子12が前記第1と第2姿勢の間のどの姿勢(中間的な任意の姿勢をも含む)をとっていても、これと接触せず或いは干渉されることなく、前記第1と第2姿勢の間で姿勢切り換え可能に構成されている。また、可動端子12が第1姿勢から第2姿勢に切り換わる際には、電池収納部6内の容積が実質的に減少することになる。
【0021】
図5に最も良く示されるように、各可動端子12a,12b,12c,12dは、合成樹脂製で概して直方体形状の可動ブロック14と、金属製の一枚の板状接片16とからなる。板状接片16には、可動端子12が前記1姿勢の時に電池収納部6内面に現われて陰極10と対向する第1当接部16aと、可動端子12が前記2姿勢の時に電池収納部6内面に現われて陰極10と対向する第2当接部16bとが形成されている。そして、第1当接部16aと第2当接部16bは各々、可動ブロック14の下面に沿って設けられた板状接片16の平坦部16cから枝状に延びている。平坦部16cは、電池収納部6の底面に平行に延びており、可動端子12の第1軸芯X周りでの揺動姿勢と無関係に、電池充電器本体2内に別途設けられた給電回路の出力端子30(図4を参照)との確実な接触状態を維持する部位16pを有する。また、第1当接部16aと第2当接部16bは各々、平坦部16cから直角に曲折されている。また、板状接片16は、第1当接部16aと第2当接部16bを挟んで平坦部16cから更に離間して設けられた一対の取付端部16i,16jによって、可動ブロック14に形成された各係入穴14e,14f内に(第1と第2当接部16a,16bの弾性変形を利用して)係止されている。
【0022】
図5及び図6に示されるように、可動ブロック14の上面からは上部回転軸14Aが上向きに、下面からは下部回転軸14Bが下向きに延びている。尚、上部回転軸14Aと下部回転軸14Bは、可動ブロック14の射出成形時にブロックの本体部と一括的に成形されている。
ところで、電池充電器本体2は、嵌め合い構造(不図示)によって互いに上下方向に着脱可能な上部構造体2sと下部構造体2tとからなる。そして、上部構造体2sには、下向きに開いた支持凹部2Aが一体的に形成されており、一方、下部構造体2tからは、上向きに開いた支持孔を先端に備えた筒体2Bが、垂直に且つ一体的に延びている。また、上部構造体2sと下部構造体2tの合体によって、支持凹部2Aの中心と筒体2Bの中心は互いに協働して軸芯Xを形成するように構成されている。そこで、本発明による電池充電器の組み立て工程で上部構造体2sと下部構造体2tを嵌着させる際に、4個の可動端子12a,12b,12c,12dの各上部回転軸14Aを支持凹部2Aに、また、下部回転軸14Bを筒体2Bに係入させれば、各可動端子12は垂直な軸芯X周りで揺動自在に取り付けられる。
【0023】
各可動端子12と電池収納部本体6aの間には、電池充電器本体2に天地逆転あるいは横倒しにする等の姿勢変更を加えても、可動端子12の自重や質量に基づく慣性の作用で、可動端子12が前記第1姿勢から前記第2姿勢へ、或いは、前記第2姿勢から前記第1姿勢へ姿勢変更することのないように、可動端子12の姿勢変更を規制することを目的とした保持機構が設けられている。
図5及び図6に示されるように、前記保持機構の一つとしての第1係止機構は、各可動端子12または可動ブロック14から電池収納部本体6aの上部構造体2sの裏面に向けて上方に延びた第1突起20と、この上部構造体2sに形成された一対の係入凹部22a,22bとからなる。可動端子12がとる前記第1姿勢(図8(イ)の可動端子12cが示す姿勢)および前記第2姿勢(図8(イ)の可動端子12bが示す姿勢)の各姿勢に応じて、第1突起20は、一対の係入凹部22a,22bのいずれかに択一的に係入することによって、各姿勢における位置保持作用が実現する。
【0024】
図7に更に具体的に示されるように、第1突起20は、可動ブロック14から軸芯Xの径方向に延びた弾性部材20aと、弾性部材20aから軸芯Xと平行に延びた係入片20bを有する。この係入片20bは上方に延びた頂点を備えた実質的に断面が三角形の部材からなる。
一方、一対の係入凹部22a,22bは、互いに離間するように上部構造体2sの下面に形成された係入凹部である。さらに具体的には、軸芯Xの径方向に延びた扇面状溝部22が上部構造体2sの下面に形成されており、一対の係入凹部22a,22bは、扇面状溝部22内の周方向の両端部を扇面状溝部22の中央部位22cと仕切る一対の壁部材22w,22wによって、扇面状溝部22内の前記両端部に形成されている。そして、使用者が可動端子12を前記第1および第1姿勢の間で切り換え操作すると、係入片20bは、弾性部材20aの弾性変形を介して壁部材22wを乗り越えて、一対の係入凹部22a,22bの一方に嵌まり込むので、各姿勢に位置決めされる。
【0025】
このように構成すれば、可動端子12が、前記第1姿勢あるいは前記第2姿勢に切り替わる時は言うまでも無く、前記第1姿勢あるいは前記第2姿勢から、前記第1姿勢と第2姿勢の間に設けられた中央部位22c(中間領域の一例)に抜け出る際にも、係入片20bが壁部材22w,22wを乗り越える瞬間に弾性部材20aの弾性復帰に基づく振動乃至音が発生し、使用者の指の触感あるいは聴覚を介して、可動端子12の現在状態をより精細に示すことができる。
尚、扇面状溝部22の扇の要(かなめ)部位は軸芯Xと一致しており、扇面状溝部22は支持凹部2Aの外周に沿って形成されている。また、第1突起20の弾性部材20aは、可動ブロック14上の上部回転軸14Aの基端部から軸芯Xの径方向に延びている。
【0026】
前記保持機構には、前記第1位置決め機構の他に、可動端子12の下端面から軸芯Xと平行に延びた第2突起14Cと、(筒体2Bと同様に)下部構造体2tから軸芯Xと平行に延びた弾性片2Cとを有する第2位置決め機構が設けられている。
弾性片2Cの水平面で切った断面形状は、図5に示されるように、収納される電池の長手方向と平行に延びる矩形であるから、弾性片2Cはその遊端に電池の長手方向と交差するような横向きの応力を受けると弾性的に撓む。また、図7に示されるように、弾性片2Cの前記遊端は、可動端子12の第2突起14Cの下端よりも上方のレベルまで延びており、また、弾性片2Cと第2突起14Cの平面視における位置は、両部材どうしが、可動端子12の第1と第2姿勢の間で衝突するように設定されている。したがって、可動端子を、第1と第2姿勢の間で切り換え操作する際には、第2突起14Cが弾性片2Cの先端部を(弾性片2Cの横向きの弾性変形に基づいて)乗り越える工程を途中で経ることが必至である(例えば、図8(ロ)の可動端子12bの状態から図9(ロ)の可動端子12bの状態に切り替わる時、或いは、この逆の動き)。
【0027】
さらに、弾性片2Cと第2突起14Cとは、可動端子12がほぼ前記第2姿勢を示している際(すなわち、例えば、図9(ロ)の可動端子12bの状態)に前記衝突を起こすように構成されている。
また、前記第1保持機構を構成する第1突起20が、軸芯Xから高々4mm程度しか離間しない位置に配置されているのに比して、第2突起14Cは軸芯Xから少なくとも約6mm程度離間した位置に配置されていること、および、前記第1保持機構を構成する第1突起20の作用部には、壁部22wを乗り越え易くするための傾斜面が設けられているのに比して、第2突起14Cの作用部には傾斜面がなく垂直に延びていることから推測されるように、前記第2保持機構の保持力は、前記第1保持機構に比して充分に高く設定されている。
したがって、可動端子12を第2姿勢に切り換えておいて、可動端子12の第2当接部16bと陰極用接片10との間に単四型電池B2を、陰極用接片10の弾性反発力に抗して収納した場合でも、一旦収納された単四型電池B2による反力で可動端子12が、単三型電池B1用の第1姿勢に不用意に切り替わってしまうことがない。
また、弾性片2Cは、その遊端に電池の長手方向と交差するような下向きの応力に対しては、殆ど撓みやへたりを示さない程度の剛性を有する。したがって、弾性片2Cの軸芯X向きの端面は、前記第1姿勢における可動端子12を、軸芯Xに沿って、すなわち上方に非弾性的に支持する支持部を構成していると言える。言い換えれば、可動端子12の前記第1および第2姿勢の間のいずれかの姿勢の保持機構として設けられた弾性片2Cを、前記第1姿勢にある可動端子12を剛性的に支持する支持手段として兼用させる結果、前記第1姿勢にある可動端子12を支持するための専用手段を設ける場合に比して、電池収納構造を構成する材料の体積を減らすことに貢献し、コストや、電池収納構造の全重量の削減に寄与する。
【0028】
さらに、前記保持機構は、可動端子12の可動ブロック14から上方に延びた第3突起14Dと電池収納部本体6aの上部構造体2sに形成された受け面2D(図8を参照)とからなる第3位置決め機構を含んでいる。受け面2Dは、平面視による断面円弧状をした上下方向に延びた凹部であり、可動端子12の前記第1姿勢において、第3突起14Dの一側面と接当してこれを受け止める(図8(イ)の可動端子12cを参照)。すなわち、可動端子12を前記第1姿勢に切り換えておいて、可動端子12の第1当接部16aと陰極用接片10との間に単三型電池B1を、陰極用接片10の弾性反発力に抗して収納した場合、単三型電池B1から可動端子12に加えられる押し付け力は、この第3突起14Dと受け面2Dの間の接当を介して、電池収納部本体6aで受け止められる。
また、第3突起14Dは、図4に示されるように、可動端子12が前記第1姿勢にある時に、電池収納部本体6aの上部構造体2sよりも更に上方に突出した部位を含み、この突出部位は、可動端子12を前記第1姿勢から前記第2姿勢向きに引き出し操作する際の操作摘まみを構成している。これによって、可動端子12を引き出し易い、使い勝手の良い電池収納構造が得られるばかりでなく、可動端子12の可動ブロック14という一つの部材に、第3位置決め機構の構成要素としての役目と使用者が可動端子を引き出し操作する際の操作摘まみとしての役目を兼務させることとなり、結果的に、部品点数または電池収納構造を構成する材料の体積を減らすことができる。
【0029】
さらに、図1及び図3に示されるように、電池収納部本体6aの上部構造体2sには、前記操作摘まみを兼ねた第3突起14Dが進入する各受け面2Dと隣接する位置に、単三型電池B1を電池収納部6に収納する際に、単三型電池B1の陽極側端子を第1当接部16aまで案内するための曲面状の第1案内面2Eが、収納可能な電池の数に合わせて4ヶ所形成されている。
同様に、図1と5に示されるように、各可動端子12の可動ブロック14の、第2当接部16bの上方位置にも、単四型電池B2を電池収納部6に収納する際に、単四型電池B2の陽極側端子を可動端子12の第2当接部16bまで案内するための曲面状の第2案内面14Eが形成されている。
また、電池収納部本体6aの底面には、電池B1,B2を電池収納部本体6aに収納する際に、4つ設けられた電池の定位置に電池B1,B2の陰極側端部を案内し、且つ、一旦収納された電池B1,B2の長手方向を横切る方向の変位を規制する3つの案内突起24が設けられている。
【0030】
(充電用の回路について)
電池収納部本体6aの下部構造体2t内には、収納された電池に充電用の電圧を与えるための給電回路が設けられている。各電池収納区6aどうしは、前記給電回路に対して並列状態で接続されている。そして、この給電回路には、各電池収納区6aに流す電流を、その電池収納区6aに収納されている電池の容量(すなわち、単三型か単四型か)に応じて制限する限流回路が電池収納区6aの数だけ、すなわち4回路含まれている。また、前記給電回路の入力部に100ボルトの商用電源から給電され次第、各電池収納区6aにどの容量の電池が収納されているかを判別する判別手段が含まれている。そして、各電池収納区6aにこの判別手段による判別結果に応じた限流回路(互いに抵抗値の異なる抵抗が介装されている)を選択的に接続する制御装置が設けられている。前記判別手段としては、例えば、各可動端子12が単三電池用の第1姿勢と単四電池用の第2姿勢のいずれにあるかを検出するための手段(例えば、各可動端子12の可動ブロック14と電池収納部本体6aの間に配置されたマイクロスイッチ等)を設ければ良い。
したがって、本電池充電器では、電池を4個まで収納可能な電池収納部6に対して、1個から4個までの任意の数の電池を任意の各電池収納区6aに収納して充電することができ、また、電池の軸芯方向長さも、単三型電池と単四型電池の任意のものを収納して充電することができる。勿論、単三型電池を2個と単四型電池を2個の計4個を同時に収納して充電することも可能であれば、単三型電池を1個と単四型電池を1個の計2個のみを収納して充電することも可能である。
【0031】
また、電池収納部本体6aの下部構造体2tの裏面には、前記給電回路の入力部に電力を供給するためのプラグ26,26が支持されている。プラグ26,26は、下部構造体2tの裏面から垂直に突出して、一般家庭の100ボルトの交流電源のコンセントに挿入可能な作用姿勢と、下部構造体2tの裏面とほぼ平行に延びて下部構造体2t内に隠れた折り畳み姿勢との間で約90°揺動操作可能に構成されている。
さらに、電池収納部本体6aの上部構造体2sの一ヶ所には、赤色のLED40が、電池の充電中に点灯し、充電が完了すると消灯されるパイロットランプとして、設けられている。
【0032】
〔別実施形態〕
本発明の電池収納構造は、電池充電器としての他に、電池ケースとしても使用可能である。ここで電池ケースとは、充電式バッテリーや非充電式のマンガン電池を収納可能で、収納されたこれらの充電式バッテリーからLED等の発光手段や、モータ等の駆動力発生手段を例とする負荷に対して給電または放電する電池収納手段を指す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池収納構造を実施した充電器の斜視図
【図2】図1の充電器の別の状態の斜視図
【図3】図1の充電器のカバーを取り外した状態の平面図
【図4】図1の充電器の一部破断側面図
【図5】図1の充電器の可動端子の付近の分解斜視図
【図6】図5の可動端子の第1姿勢における正面図
【図7】図1の充電器の第1位置決め機構を示す斜視図
【図8】図5の可動端子の揺動要領と第1から第3位置決め機構を示す平面図
【図9】図5の可動端子の揺動要領と第1から第3位置決め機構を示す別の平面図
【符号の説明】
B1 第1電池
B2 第2電池
6 電池収納部
12 可動端子
14 可動ブロック
16 板状接片
16a 第1当接部
16b 第2当接部
Claims (5)
- 電池の出し入れ方向に開いた開口部と、収納された電池の陽極および陰極の各々に接当する一対の接片とを含む電池収納部を有し、前記一対の接片の少なくとも一方は、所定の軸芯方向長さを持つ第1電池を前記電池収納部に受け入れるための第1姿勢と前記第1電池よりも軸芯方向長さが短い第2電池を前記電池収納部に受け入れるための第2姿勢の間で姿勢切り換え可能な可動端子として構成されている電池収納構造であって、
前記可動端子は、電池の前記出し入れ方向に沿って延びた第1軸芯周りで揺動可能に、前記電池収納部の本体に支持された可動ブロックと、この可動ブロックに取り付けられる板状接片とで構成されると共に、この板状接片は、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第1当接部と、この可動端子を前記第2姿勢に設定した際に前記電池収納部の側に露出する第2当接部と、前記可動ブロックの下面に沿って設けられる平坦部とを一体的に形成した構造であり、この板状接片の平坦部を前記電池収納部の底面と平行する姿勢に配置し、この平坦部を電池充電器の本体に設けられた給電回路の出力端子に接触する位置に備えており、
前記可動端子の上面側に、前記第1軸芯と平行する姿勢となる操作摘まみとして用いられる第3突起を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とにおいて保持する保持機構を備えている電池収納構造。 - 前記可動ブロックの上面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に上部回転軸を一体形成し、この可動ブロックの下面において前記第1軸芯と同軸芯となる位置に下部回転軸を一体形成し、前記電池収納部の本体を構成する上部構造体の下面側に形成した支持凹部に前記上部回転軸を係入して支持し、前記本体に備えた筒体に前記下部回転軸を係入して支持し、前記第3突起の上端部を前記上部構造体の上面より上方に突出させている請求項1記載の電池収納構造。
- 前記上部回転軸から前記第1軸芯と直交する方向に延設した弾性部材に前記軸芯に沿う方向に突出する係入片を形成し、前記上部構造体の下面において前記支持凹部と隣接する位置に前記軸芯を中心とする扇面状溝部を形成し、この扇面状溝部の周方向の両端部に係入凹部を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢と第2姿勢とに設定した際には、前記係入片が対応する係入凹部に係入するように位置関係を設定して前記保持機構を構成してある請求項2記載の電池収納構造。
- 前記可動ブロックの下面から前記第1軸芯に沿う方向に第2突起を形成し、前記本体の下部の下部構造体に弾性片を形成し、前記可動端子を前記第1姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが離間し、記可動端子を前記第2姿勢に設定した際には、前記第2突起と前記弾性片とが接するように位置関係を設定して記保持機構を構成してある請求項2記載の電池収納構造。
- 前記可動端子を前記第1姿勢の設定した際に前記第3突起と接当して受け止める凹状の受け面を前記本体の上部構造体に形成している請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池収納構造。
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