JP3575241B2 - トイレ用収納器具 - Google Patents

トイレ用収納器具 Download PDF

Info

Publication number
JP3575241B2
JP3575241B2 JP24472597A JP24472597A JP3575241B2 JP 3575241 B2 JP3575241 B2 JP 3575241B2 JP 24472597 A JP24472597 A JP 24472597A JP 24472597 A JP24472597 A JP 24472597A JP 3575241 B2 JP3575241 B2 JP 3575241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
storage device
low tank
main body
cabinet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24472597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1156689A (ja
Inventor
稔 谷
健 五十嵐
尚子 明木
賢一 長門
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP24472597A priority Critical patent/JP3575241B2/ja
Publication of JPH1156689A publication Critical patent/JPH1156689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3575241B2 publication Critical patent/JP3575241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ用品を収納するための収納器具に関する。なお、本明細書において「収納器具」というときは、内部に物を収納するための器具(例えばキャビネット、引き出し、ボックス、ケース等)のみならず、より広く物品の保管、整頓等に使用される器具(例えばタオル掛け、トイレットペーパーホルダ等)も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
今日では、収納設備を含むユニット化された水洗便器システムも存在するが、多くの一般家庭では、収納設備を設置するための平面スペースがトイレ室用に確保されていないのが現状である。このような場合、比較的広い空間が残されたトイレ室内の高い位置に棚、クローゼット等を設け、ここに予備のトイレットペーパーや生理用品等を置くようにすることが多い。しかし、中には、収納設備を一切備えておらず、便器及びその洗浄システムの他には、壁に固定されたトイレットペーパーホルダ及びタオル掛けしか備えられていないというトイレ室もあり、更には、設備されているのは便器及び洗浄システムのみというトイレ室も見受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにトイレ室内には予備のトイレットペーパーや生理用品等を常備しておくのが通常である。これらの物品をトイレ室内の床上に置くことは非衛生的であるため、もしトイレ室内に収納設備が備えられていなければ、使用者が適宜収納器具等を準備する必要がある。しかし、トイレ室が狭い場合、据え置き型の収納器具をそこに設置すると、更にトイレ室が狭くなるだけでなく、トイレ室の清掃にかかる手間が増大してしまう。
【0004】
トイレ室の壁面の適宜位置に棚やタオル掛けを釘やネジ等を用いて取り付けることも頻繁に行なわれる。しかし、例えば賃貸住宅の場合、トイレ室内の壁に賃借人が釘やネジ等を用いて棚やタオル掛け等を取り付けるには、賃貸契約上家主の許可が必要とされることもある。一方、もし壁が表面の平滑な樹脂板等で作成されたものであれば、吸着板で棚等を壁に固定することも可能ではあるが、壁が平滑ではないトイレ室にはこの方法を適用できない。
【0005】
対面する一対の壁により両端を挟持させることにより釘やネジ等を用いることなくトイレ室内に架設可能な棚等も市販されている。このような棚は立った人の頭に当たらないような高い位置に設ける必要があり、従って、便器に着座した姿勢では使用者が棚上の物品を手に取ることができない。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、狭いトイレ室内の空間においても使用者の通常の身体動作を妨げることなく、且つ、使用者はその姿勢の如何に関わらず、そこに収納された物品を容易に手に取ることができるようなトイレ用収納器具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明に係るトイレ用収納器具は、便器システムのロータンクの上端に取り付けられるものであって、
a) ロータンク上端に嵌め込み可能な底部を有し、該嵌め込み状態において該底部とロータンク上部の接続部が隙間なく接続されるようになっている本体ケースと、
b) 前記本体ケースに設けた蓋と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態及び発明の効果】
本発明に係るトイレ用収納器具は、便器システムの本体部、すなわち便器本体、ロータンク等といった便器システムの主要構成要素の所定位置に着脱自在に構成されたものである。すなわち、本発明に係るトイレ用収納器具はトイレ室内の壁や床等の上に取り付け又は設置されるのではなく、便器システムの本体部に取り付けられるものであるから、その取付に際して壁を傷つけることはない。また、例えば本発明に係るトイレ用収納器具をロータンク横に取り付ける構成とすれば、トイレ室内における使用者の通常の身体動作(トイレ室の扉の開閉、便座への着座、排泄及びその後の処理、洗浄システムの操作、手洗い等)の妨げとならないだけでなく、便座に着座した姿勢でも使用者はそのトイレ用収納器具に収納された物を容易に取り出すことができる。
【0009】
本発明に係るトイレ用収納器具を便器システムの本体部の所定位置に取り付ける構造には様々なものが考えられる。いくつかの例を下記する。
(1)トイレ用収納器具にフック等の形成された係合部を設け、該係合部を便器システムの本体部の所定部分に係合させると、トイレ用収納器具が便器システムの本体部の所定位置に取り付けられるという構造。
(2)トイレ用収納器具にネジ穴等の形成された螺着部を設け、該螺着部をネジ等で便器システムの本体部の所定部分に螺着すると、トイレ用収納器具が便器システムの本体部の所定位置に取り付けられるという構造。
(3)トイレ用収納器具に吸盤等を備える吸着部を設け、該吸着部を便器システムの本体部の所定部分に吸着させると、トイレ用収納器具が便器システムの本体部の所定位置に取り付けられるという構造。
(4)トイレ用収納器具にマジックテープ(商標)等を利用して構成した接着部を設け、該接着部を便器システムの本体部の所定部分に接着させると、トイレ用収納器具が便器システムの本体部の所定位置に取り付けられるという構造。
(5)トイレ用収納器具に嵌合部を設け、該嵌合部を便器システムの本体部の所定部分に嵌合させると、トイレ用収納器具が便器システムの本体部の所定位置に取り付けられるという構造。
【0010】
上記各構造のうち、構造(1)、(2)及び(5)によれば、十分に大きな荷重上限を有するトイレ用収納器具を構成することができる。また、構造(3)及び(4)によれば、トイレ用収納器具を取り付けるために特に便器システムの本体に係合部や嵌合部を設ける必要がなく、容易に取り付け可能なトイレ収納器具を構成することができる。
【0011】
本発明に係るトイレ用収納器具の一態様として、物を収納するための収納空間を有し、便器システムの本体部の所定位置に着脱可能なホルダ部と、該ホルダ部により保持され、その位置を所定範囲内で変更可能な可動部とを備えるものが挙げられる。前記可動部の例としては、例えばホルダ部により摺動可能に保持された引き出し、ホルダ部の収納空間の開口面に回動可能に取り付けられた扉又は蓋、等が挙げられる。このようなトイレ用収納器具では、前記可動部を所定位置に配置すると前記ホルダ部の収納空間が密閉されるようにすることが好ましい。このようにすると、可動部を所定位置に配置したときには収納空間が密閉されるため、例えば、手洗い時に水が収納物にかかるおそれがなくなる。また、上記トイレ用収納器具は、生理用品のように通常は人目につかないところに保管することが好ましい物を収納するのにも適している。
【0012】
上記態様のトイレ用収納器具において、収納しようとする物がトイレットペーパーのようにその残量を常時確認できるようにすることが好ましい物である場合は、可動部又はその他の適宜箇所に収納物の残量を目視確認するための開口や窓等を設けることが好ましい。
【0013】
上記態様のトイレ用収納器具において、上記可動部を上記便器システムに含まれる便器の幅方向に位置を変更可能であるように構成すると、可動部をいかなる位置に配置しても、該可動部が使用者の通常の身体動作を妨げることがなくなる。
【0014】
上記態様のトイレ用収納器具において、上記可動部を上記便器システムに含まれる便器の長さ方向に位置を変更可能であるように構成することも可能である。このようにすると、便器システムの左右に十分な空き空間が残されていない場合でも、可動部の移動範囲を十分に確保することができる。なお、この場合、特に着座状態における使用者の身体動作の妨げとならないようにするため、可動部を配置する高さを低くする(着座した使用者の腰の高さ程度かそれより低め)ことが望ましい。
【0015】
本発明に係るトイレ用収納器具を、便器の使用の態様に応じてその位置を所定範囲内で変更可能な便座及び便蓋を備える便器システムに着脱自在な構成とする場合、前記便座又は便蓋が前記所定範囲内のいかなる位置にあっても該便座又は便蓋に接触することなく収納物の出し入れができるようにすることが好ましい。これは次のような理由による。例えば、ロータンクの正面にトイレ用収納器具を取り付けると、該トイレ用収納器具は便器の使用中には起立させられた便蓋により隠蔽されてしまうため、使用者はその中の収納物を取り出すことができない。また、トイレ用収納器具が上記のような可動部を備える場合を考えると、トイレ用収納器具の全体が完全に隠蔽されなくても、起立した便蓋が可動部の可動範囲に入り込んでいれば、可動部の移動が便蓋により妨げられるため、やはり収納物の取り出しに支障を来す。従って、トイレ用収納器具を構成する際には便座や便蓋の可動範囲を考慮し、それらに接触することなく収納物の出し入れができるような位置に取り付けるようにすることが望ましいのである。
【0016】
なお、上記トイレ用収納器具においては、収納物は便器システムの本体部の側面において該本体部の幅方向に出し入れされるようにすることが好ましい。このようにすると、収納物が保持される高さはせいぜい便器システムに備えられたロータンクの上部が位置する高さまでであるから、便座に着座した姿勢でも使用者は容易に収納物を手に取ることができる。
【0017】
本発明に係るトイレ用収納器具を、本体部が複数の部材から成るような便器システムに着脱自在な構成とする場合、該トイレ用収納器具は、前記本体部を構成する一の部材と他の部材との接続部を隠蔽するような位置に取り付けられるようにすることが望ましい。このようにすると、便器システムの外観が向上するだけでなく、部材と部材との間に汚れが付着しにくくなる。更に、トイレ用収納器具の表面と便器システムの表面とが一体的な連続面を構成するようにすれば、清掃性がより高められるため、好ましい。
【0018】
【実施例】
本発明に係るトイレ用収納器具の各種実施例を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施例であるタオル掛け10を備える便器システムを示す斜視図である。図に示した便器システムは、便器11、ロータンク12、手洗い器14等から主として成る。図1では手洗い器14をロータンク12の上部から外した様子を示しているが、この図から分かるように、ロータンク12の上端には切欠12a及び12bが設けられている。一方、タオル掛け10はL字形で、その両端にはフック形の係合部10a及び10bが設けられている。これらの係合部10a及び10bを前記切欠12a及び12bにそれぞれ係合させ、手洗い器14をロータンク12の上に載置すると、タオル掛け10がロータンク12の上部に固定される。なお、手洗い器14を使用しない場合は代わりに天板15を載置する。
【0020】
図2(a)は本発明の別の実施例であるタオル掛け20を備える便器システムの一部を示す斜視図であり、(b)はその一部の断面図である。ロータンク12の上部には4つの切欠12a、12b、12c及び12dが左右対称に設けられており、更に、ロータンク12の内側には4つの差し込み口21a、21b、21c及び21dが各切欠の下側に備えられている。一方、タオル掛け20はL字形で、その両端はいずれもT字形になっている。このT字形部分の端部20a、20b、20c及び20dで表わす。このようなタオル掛け20を図面上でロータンク12の右側の切欠12a及び12bに取り付けるには、T字形の端部20a及び20bが差し込み口21a及び21bに挿入されるようにする一方、ロータンク12の左側の切欠12c及び12dに取り付けるには、T字形の端部20c及び20dが差し込み口21a及び21bに挿入されるようにする。なお、図2(b)は、タオル掛け20のT字形端部20aをロータンク12の差し込み口21aに差し込み、ロータンク12の上に天板15を載置した様子を示す断面図であるが、他のT字形端部を他の差し込み口に差し込んだ状態もこれと同様になる。
【0021】
図3は本発明の更に別の実施例であるキャビネット30を備える便器システムの一部を示す斜視図である。キャビネット30の、ロータンク12に面する側の上部にはフック形の係合部31が設けられており、また下部にはネジ穴32が設けられている。また、キャビネット30の正面には扉33が備えられている。このキャビネット30をロータンク12の側面に固定するには、まずロータンク12の側面の上部に設けられた切欠34に上記係合部31を係合させる。すると、上記ネジ穴32と、それに対応してロータンク12の側面の下部に設けられたネジ穴35とが重なり合う。この状態で、扉33を開き、ネジ穴32及び35にネジ36を螺入させると、キャビネット30がロータンク12に固定される。
【0022】
なお、ロータンク12のネジ穴35として既存のネジ穴を利用するようにしてもよい。例えば、最近の便器システムでは、便器の上面に基板を固定し、その基板に側壁となるパネルを螺着することによりロータンク12(正確には内部にタンクを格納するためのケーシング)を組み立てるようにしたものがあるが、このような便器システムでは、ロータンク12の側壁パネルを基板に螺着するためのネジ穴を利用して、キャビネット30を固定するようにすることができる。このようにすると、キャビネット30を固定するための特別なネジ穴をロータンク12側に設ける必要がなくなり、製造コストの低減が図れる。
【0023】
図4(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネット40を備える便器システムの一部を示す斜視図である。キャビネット40の、ロータンク12に面する側の側壁41には吸盤42が備えられている。図4(b)及び(c)は吸盤42の構造を示す断面図である。吸盤42はキャビネット40の側壁41に設けられた開口41aに嵌入されており、その吸着部42aは開口41aの内部で外に向いている。このようなキャビネット40をロータンク12の側壁43に取り付けるには、キャビネット40の側壁41をロータンク12の側壁43に当接させた状態で、キャビネット40の扉44を開き、吸盤42の頭部42bをロータンク12の側壁43の方へ押圧する。すると、図4(c)に示したように、吸盤42の吸着部42aがロータンク12の側壁43に吸着する。
【0024】
図5は本発明の更に別の実施例である収納ボックス50を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納ボックス50は、便器11の後部に存在する凹部51に嵌合可能な形状を有している。収納ボックス50の底面50a及び側面50b、凹部51の底面51a及び51bにはマジックテープ(商標)52及び53が備えられており、これにより、収納ボックス50は凹部51に着脱可能となっている。なお、収納ボックス50には回転蓋56が備えられており、この回転蓋54を図6に示したように開くことにより、収納ボックス50の内部に物を入れることができる。
【0025】
図7(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネット70を備える便器システムの一部を示す断面図であり、(b)は(a)の破線円71に含まれる部分の拡大図である。キャビネット70の上部にはフック形の係合部72が設けられており、これがロータンク12の側壁43の上部に係合され、その上に天板15が載置されている。一方、キャビネット70の底面には、適度な弾性を有する材料(例えば鉄等の金属)で作成された結合部材74が固定されている。結合部材74の先端付近には凸部74aが設けられており、この凸部74aが、ロータンク12の基板75の底面に設けられた凹部75aに嵌合されている。このような係合及び嵌合構造により、キャビネット70がロータンク12の側壁43に取り付けられている。
【0026】
図8(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネット80を備える便器システムの一部を示す断面図であり、(b)は(a)の破線円81に含まれる部分の拡大図である。キャビネット80の上部にはフック形の係合部82が設けられており、これがロータンク12の側壁43の上部に係合され、その上に天板15が載置されている。ロータンク12の底部を成す基板84の底面には適度な弾性を有する材料(例えば鉄等の金属)で作成された結合部材85が固定されている。結合部材85の先端部はL字状で、その先端はキャビネット80の底部に設けられた凹部80aに嵌合されている。このような係合及び嵌合構造により、キャビネット80がロータンク12の側壁43に取り付けられている。
【0027】
図9(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネット90を備える便器システムの一部を示す斜視図である。キャビネット90の正面部には横開きの扉91及び縦開きの扉92が備えられている。図9(b)はこれらの扉を開いたところを示す斜視図である。この図に示したように、キャビネット90の内部は仕切93により上下2つの収納空間に分割されており、使用者はここに物を収納することができる。なお、縦開きの扉92を図9(b)のように開くと、扉92の上面92aを小物を置くためのスペースとして利用することができる。
【0028】
また、図9(a)を見ると、キャビネット90はロータンク12の左側面のほぼ全体を隠蔽するように取り付けられている。このようにすると、例えばロータンク12の側面に部材と部材との接続部(図3の符号37で示したような線状の接続部分)が存在する場合に、その接続部が外からは見えなくなるため、外観が向上する。なお、キャビネット90をロータンク12の側部に固定するには、例えば先に図3〜図8を参照しながら説明した各種構造を応用することができる。
【0029】
図10(a)は本発明の更に別の実施例である収納ボックス100を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納ボックス100は、有底角筒状の箱体101をその開口端102が前面に位置するようにロータンク12の側面下部に固定し、該箱体101内に引き出し103を摺動可能に保持させて成るものであり、使用者は引き出し103を図10(b)に示したように手前に引き出し、その中に物を入れることができる。また、図10(a)に示したように、箱体101の上面も、物を置く場所として適宜利用することができる。なお、収納ボックス100をロータンク12の側部に固定するには、例えば先に図4〜図6を参照しながら説明した各種構造を応用することができる。
【0030】
図11は本発明の更に別の実施例である収納ボックス110を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納ボックス110は、内部が図示せぬ仕切により上下2つの収納空間に分割された箱体111をロータンク12の側面下部に固定し、前記各収納空間に引き出し113及び114を摺動可能に保持させて成るものであり、使用者は引き出し113及び114を手前に引き出し、その中に物を入れることができる。また、引き出し113及び114の前面板115及び116の高さは、各収納空間の高さよりも低くしてあるため、引き出し113及び114を完全に押し込んだ状態でも収納物の有無や残量等を外から確認することができる。なお、収納ボックス110をロータンク12の側部に固定するには、例えば先に図4〜図6を参照しながら説明した各種構造を応用することができる。
【0031】
図12は本発明の更に別の実施例である収納器120を備える便器システムの一部を示す斜視図、図13(a)は図12のA1−A1線における水平断面図、また、図13(b)は図12のB1−B1線における垂直断面図である。図12に示したように、収納器120はロータンク12の上に載置され、更にその上に天板15が載置されている。収納器120の内部は、図13(a)に示したように、一対のコの字形の仕切121により、略T字形の収納空間122、及びその両側の収納空間123及び124に分割されている。収納空間123及び124は側方に開いており、その開口部にはL字形の回転扉125及び126がそれぞれ備えられている。2つの回転扉125及び126の構造は同一であるため、図面上左側の回転扉125についてのみその構造を説明する。回転扉125の有する回転軸127は収納空間123の開口部の下部に回動可能に保持されている。収納空間123に物を収納しようとするときや、収納された物を取り出すときには、使用者は回転扉125を図面上で左方向に回転させる。このとき回転扉125は、収納空間123内の端部128が収納空間123の天井に接触したところで止まるため、回転扉125が回転し過ぎることはない。一方、T字形の収納空間122に物を出し入れする場合には、天板15を取り外す。なお、収納空間122内における収納物の有無は、収納器120の前面に設けた窓129から内部を目視することにより確認できる。
【0032】
図14(a)は本発明の更に別の実施例である収納器140を備える便器システムの一部を示す斜視図であり、(b)及び(c)はいずれも(a)のB2−B2線における垂直断面図である。収納器140は、L字形の断面形状を有するカバーパネル141と弓形の平面形状を有する連結パネル142とをヒンジ143により回動可能に結合して成る蓋を有しており、更に、連結パネル142は別のヒンジ144により本体ケース145に連結されている。本体ケース145の内部は仕切146により前後の収納空間147及び148に分割されている。このような構成の収納器140がロータンク12の上に嵌め込み構造で載置されている。
【0033】
上記のような構成の収納器140は、2段階で蓋を開閉することができる。すなわち、第1段階においては、図14(b)に示したように、ヒンジ143を中心としてカバーパネル141のみを手前から奥へ回転させれば、手前の収納空間147のみが開放される。更に、第2段階においては、上記のようにカバーパネル141を開いた上で、更にヒンジ144を中心として連結パネル142をも回転させることにより、奥の収納空間148まで開放される。このような2段階開閉構造としたことにより、例えば手前の収納空間147にはトイレットペーパーを収納する一方、奥の収納空間148には生理用品などのように人目につかないところに保管することが好ましい物を収納する、というように2つの収納空間を使い分けることができる。なお、図に示したように、カバーパネル141に窓149を設ければ、カバーパネル141を開かずに収納物の残量などを目視確認することができる。
【0034】
図15(a)及び(b)は図14の収納器140の変形例である収納器150を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納器150も、カバーパネル151及び連結パネル152をヒンジ153により回動可能に連結して成る蓋を、更にヒンジ154にて本体ケース155に連結した構造を有している。この収納器150の特徴は、図15(a)のようにカバーパネル151を閉じた状態において、その先端部156が、ロータンク12の正面にて起立させられた状態の便蓋13の上端よりも高い位置に来るようにしたことを特徴とする。このようにすると、図15(a)のような状態からヒンジ153を中心としてカバーパネル151を開く際に、カバーパネル151の先端部156の移動が便蓋13により妨げられることがないため、スムーズにカバーパネル151を開き、図15(b)のような状態にすることができる。
【0035】
図16(a)及び(b)は本発明の更に別の実施例である収納器160を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納器160は、ロータンク12の幅方向に摺動可能な左右の引き出し161及び162と、その背後に位置する収納空間164とを有している。収納空間164の開口面にはカバーパネル165がヒンジ166により回動可能に連結されている。引き出し161及び162は、図16(b)に示したようにロータンク12の幅方向に摺動するため、便蓋13をロータンク12の正面にて起立させた状態でもこれを開閉することができる。また、収納空間164のカバーパネル165の開閉にも便蓋13が妨げとなることはない。
【0036】
図17は本発明の更に別の実施例である収納用ホルダ170を備える便器システムの一部を示す斜視図である。収納用ホルダ170は、ロータンク12の側面に取り付けられており、収納物の出し入れはロータンク12の幅方向に行なうような構成となっている。従って、便蓋13が破線171で示した位置にあっても、該便蓋13が収納物の出し入れの妨げになることはない。
【0037】
以上、本発明の各種実施例について説明したが、実施例は上記に限られず、本発明の精神及び範囲内で様々に変形可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるタオル掛けを備える便器システムを示す斜視図。
【図2】(a)は本発明の別の実施例であるタオル掛けを備える便器システムの一部を示す斜視図、(b)はその一部の断面図。
【図3】本発明の更に別の実施例であるキャビネットを備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図4】(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネットを備える便器システムの一部を示す斜視図、(b)及び(c)は吸盤の構造を示す断面図。
【図5】本発明の更に別の実施例である収納ボックスを備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図6】図5の収納ボックスの扉を開いたところを示す斜視図。
【図7】(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネットを備える便器システムの一部を示す断面図、(b)は(a)の破線円に含まれる部分の拡大図。
【図8】(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネットを備える便器システムの一部を示す断面図、(b)は(a)の破線円に含まれる部分の拡大図。
【図9】(a)は本発明の更に別の実施例であるキャビネットを備える便器システムの一部を示す斜視図、(b)は前記キャビネットの扉を開いたところを示す斜視図。
【図10】(a)は本発明の更に別の実施例である収納ボックスを備える便器システムの一部を示す斜視図、(b)は前記収納ボックスの引き出しを開けたところを示す図。
【図11】本発明の更に別の実施例である収納ボックスを備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図12】本発明の更に別の実施例である収納器を備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図13】(a)は図12のA1−A1線における水平断面図、(b)は図12のB1−B1線における垂直断面図。
【図14】(a)は本発明の更に別の実施例である収納器を備える便器システムの一部を示す斜視図、(b)及び(c)はいずれも(a)のB2−B2線における垂直断面図。
【図15】(a)及び(b)は図14の収納器の変形例である収納器を備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図16】(a)及び(b)は本発明の更に別の実施例である収納器を備える便器システムの一部を示す斜視図。
【図17】本発明の更に別の実施例である収納用ホルダを備える便器システムの一部を示す斜視図。
【符号の説明】
10、20…タオル掛け
11…便器
12…ロータンク
12a〜12d…切欠
13…便蓋
30、40…キャビネット
32、35…ネジ穴
36…ネジ
42…吸盤
50…収納ボックス
52、53…マジックテープ
54…回転蓋
70、80、90…キャビネット
91、92…扉
100、110…収納ボックス
120、140、150…収納器
125、126…回転扉
141、151、165…カバーパネル
143、144、153、154、166…ヒンジ
103、113、114、161、162…引き出し

Claims (5)

  1. 便器システムのロータンクの上端に取り付けられるトイレ用収納器具であって、
    a) ロータンク上端に嵌め込み可能な底部を有し、該嵌め込み状態において該底部とロータンク上部の接続部が隙間なく接続されるようになっている本体ケースと、
    b) 前記本体ケースに設けた蓋と、
    を備えることを特徴とするトイレ用収納器具。
  2. 前記蓋を前記本体ケースの上部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用収納器具。
  3. 前記本体ケースの前面又は前記蓋に窓を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ用収納器具。
  4. 前記蓋が2枚のパネルを回動可能に結合して成るものであり、更に該蓋を閉じた状態で該結合部に対応する位置に前記本体ケース内を2つの収納空間に分割する仕切を設け、前記回動により前記2つの収納空間のうち一方を開放可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトイレ用収納器具。
  5. 便器と、ロータンクと、該ロータンクの上に載置された請求項1〜4に記載のトイレ用収納器具と、を含む便器システム。
JP24472597A 1997-08-25 1997-08-25 トイレ用収納器具 Expired - Fee Related JP3575241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24472597A JP3575241B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 トイレ用収納器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24472597A JP3575241B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 トイレ用収納器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1156689A JPH1156689A (ja) 1999-03-02
JP3575241B2 true JP3575241B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=17122981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24472597A Expired - Fee Related JP3575241B2 (ja) 1997-08-25 1997-08-25 トイレ用収納器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3575241B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4496559B1 (ja) * 2009-04-28 2010-07-07 伊藤 正文 便器簡易清掃具
WO2020145075A1 (ja) * 2019-01-09 2020-07-16 株式会社Lixil トイレ用キャビネット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1156689A (ja) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3023068A (en) Storage cabinet
US3822925A (en) Utility-door storage container
US20070095769A1 (en) Bathroom caddy
AU2011354119B2 (en) Built-in electrical household appliance and household appliance assembly and built-in furniture unit for a household appliance
US6045105A (en) Removable convenience cup for holding articles within a cabinet
JP3575241B2 (ja) トイレ用収納器具
JP2851294B2 (ja) 住宅等における収納システムおよび該収納システムにおける収納庫
JP4096160B2 (ja) 間口調整機能付き棚
JPH0332268Y2 (ja)
JP4290973B2 (ja) 収納棚
JPH09220177A (ja) トイレブースの収納箱取付構造
JPH0319822Y2 (ja)
JPH08184260A (ja) セキュリティボックスの取付装置
JP2751268B2 (ja) 組み合せ家具
CA2602742C (en) Two-stepped cabinet
KR200288618Y1 (ko) 보관함이 설치된 장롱
JP2603568Y2 (ja) クロゼット
JP2002295103A (ja) キャビネット扉ロック装置
GB2327601A (en) Combination wardrobe/locker furniture
KR200196199Y1 (ko) 수납장
JPH0417106Y2 (ja)
KR200472219Y1 (ko) 회전식 수납가구
JP2521105Y2 (ja) 収納容器
KR20090037639A (ko) 벽장을 구비한 출입문
JPS6028263Y2 (ja) 吊戸棚埋込み調味料入れ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140716

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees