JP3574377B2 - 風力発電装置 - Google Patents

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    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
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    • F16H1/22Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風による回転エネルギを電気エネルギに変換する風力発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電力事業を目的とした大型の風力発電装置は、羽根車である風車の翼部分を除く本体装置だけでも50トン前後の重量があり、空輸できないので、発電所建設用の道路を建設して重量物運搬車両(トレーラ)によって搬送している。風力発電に必要な風が得られる場所は、山間僻地が多く、搬送が困難であり、また道路を建設することで美しい地球環境を破壊する行為になる。
【0003】
風力発電所を建設するために新たに道路を建設することは、地球環境を破壊し、景観を損ねる。さらには道路建設のための費用が、高価であるといった問題がある。
【0004】
典型的な先行技術は、たとえば特開平5−164037に開示されている。この先行技術の風力発電装置は、山間部および断崖絶壁などのような機材運搬が困難な場所における設置を可能とするための工夫は、存在しない。もしも仮に、風力発電装置を構成する部品をとにかく、ばらばらに分解すれば、そのような小形の部品を、風力発電装置が設置されるべき山間部、断崖絶壁などの場所に空輸することはできるが、そのような設置場所でばらばらになっている部品を組立てようとしたとき、そのような設置場所での高精度の組立ては困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、山間部、断崖絶壁などの機材運搬が困難な場所での建設が可能である風力発電装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、羽根車と、
羽根車が回転自在に支持されるハウジングと、
ハウジングに取付けられ、羽根車の動力が与えられる複数の遊星歯車増速機と、
各遊星歯車増速機によってそれぞれ回転駆動される複数の発電機とを有し、
少なくとも羽根車とハウジングと遊星歯車増速機とが、分割および組立て可能に構成され、
ハウジングには、
羽根車に取外し可能に連結される第1歯車と、
第1歯車の周方向に配置され、第1歯車に噛合い、第1歯車よりも小径であり、遊星歯車増速機に取外し可能に連結される複数の第2歯車とが、収納され、
ハウジングは、第1および第2歯車の回転軸線を含む水平な分割面で上下に分割可能であることを特徴とする風力発電装置である。
【0007】
本発明に従えば、風力によって回転する風車の翼である羽根車は、ハウジングに回転自在に支持され、羽根車の動力は、ハウジングに取付けられた複数の各遊星歯車増速機によって増速され、各発電機が回転駆動され、電力が得られる。これらの複数の各遊星歯車増速機および発電機は、比較的小形であり、運搬、組立てが容易であり、たとえばヘリコプタなどによる空輸を行うことができる。またこのような比較的小形の遊星歯車増速機および発電機は、商業的に入手可能な既存の汎用品をそのまま利用することができ、コストの低減が図られる。さらに遊星歯車増速機と発電機とを含む組合せ体が複数、用いられるので、そのうちのたとえば1つの組合せ体が故障しても、残余の組合せ体によって発電を行うことができ、確実に電力の供給を行うことができる。各発電機は、たとえば100kWであってもよく、本件風力発電装置によって、たとえば1000kWを超える大電力の発電を行うことができる。
【0008】
特に本発明に従えば、羽根車とハウジングとを取外し可能にして、またハウジングと遊星歯車増速機とを取外し可能にして、分解および組立てを可能にし、これによって前述のように、ヘリコプタなどで空輸することができるようになり、たとえば山間部、断崖絶壁などの機材運搬が困難な場所における風力発電装置の建設が可能である。またこれらの羽根車、ハウジングおよび遊星歯車増速機の組立て作業は、比較的容易であり、しかも高精度で風力発電装置を組立てて完成することができる。遊星歯車増速機と発電機とは、一体的に固定されて構成されてもよいけれども、遊星歯車増速機と発電機とが取外し可能に分割し、建設場所での組立てが可能となるように構成されてもよい。
【0009】
また羽根車は、ハウジングに設けられた第1歯車にたとえば直結して取外し可能に連結され、この第1歯車の周方向に配置された複数の小径の第2歯車が回転駆動され、各第2歯車によって、遊星歯車増速機が駆動され、この第2歯車と遊星歯車増速機とは取外し可能に連結される。こうして羽根車とハウジングと遊星歯車増速機とが容易に分割、組立て可能に構成される。
さらにハウジングを上下に複数のハウジング部で分割可能とし、水平な分割面で分割し、この分割面は、第1および第2歯車の回転軸線を通る。これによって上下のハウジング部と、第1歯車と第2歯車とを分割して輸送することがさらに容易になる。
【0010】
また本発明は、第2歯車は、
第1歯車の下方の左右に第1の対を成して、
第1歯車の左右両側方に第2の対を成して、および
第1歯車の上方の左右に第3の対を成して、
それぞれ配置され、
ハウジングは、これらの各対毎の第1および第2歯車の軸線を含む前記水平な分割面で、上下の少なくとも4つのハウジング部に、分割されることを特徴とする。
本発明に従えば、第2歯車は第1歯車の周方向に合計3組の第1〜第3の対を成して配置され、これらの各対毎に、水平な分割面が存在するので、少なくとも合計4つのハウジング部と第1歯車と第2歯車とを分割し、また組立てる作業が良好である。
【0011】
また本発明は、第2歯車と、遊星歯車増速機と、発電機とは、一直線上に回転軸線を有し、
少なくとも第2歯車と遊星歯車増速機とは、軸線方向に相互に嵌合して回転動力を伝達する軸継手によって連結されることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、分割および組立て可能な第2歯車と遊星歯車増速機とは、それらの回転軸線が存在する一直線上に沿って相互に嵌合して回転動力を伝達する軸継手によって連結され、したがって構成の簡略化と組立て、分解の作業性が良好である。
【0013】
このような軸継手は、たとえばスプライン軸継手であってもよく、またはキー、止めねじなどを用いたいわばソケット形の軸継手などであってもよく、そのほかの構成であってもよい。遊星歯車増速機と発電機もまた同様な軸継手によって連結されてもよい。このような軸継手は、連結作業および連結の解除が容易である。
【0014】
また本発明は、遊星歯車増速機と発電機との組合せ体は、羽根車の回転軸線方向に沿うハウジングの両側に配置されることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、遊星歯車増速機と発電機との組合せ体が、ハウジングに関して羽根車の軸線方向の両側に配置され、これによって遊星歯車増速機と発電機との組合せ体の数を、できるだけ多くして、遊星歯車増速機と発電機とをさらに小形化し、しかも総発電力を大きくすることが可能である。
【0020】
また本発明は、遊星歯車増速機は、軸線方向に順次的に、複数段の回転太陽歯車機構が、配置されて構成されることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、遊星歯車増速機は、複数段の回転太陽歯車機構すなわち差動遊星歯車機構が、軸線方向に直列に連結されて構成され、したがって風力が弱く、羽根車の回転速度が低い状態であっても、発電機を希望する高速度で回転することが可能であり、しかもこのような遊星歯車増速機の構成を小形化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の風力発電装置1の一部の斜視図である。風力が安定して容易に得られる山間部または断崖絶壁などの建設場所には、たとえば約100メートルの高さを有する柱2が立設され、この柱2の上端部には、鉛直軸線まわりに旋回可能な旋回台3が取付けられる。風車の回転翼である羽根車4は、ほぼ水平な回転軸線5を有する。この羽根車4は、ハウジング6に回転自在に支持される。ハウジング6には、羽根車4の回転軸線5に沿う図1の左右両側に遊星歯車増速機7と、この遊星歯車増速機7によって回転駆動される発電機8とを含む組合せ体9が、回転軸線5の各側方に合計6つずつ、取付けられる。ハウジング6と組合せ体9とは、風防カバー11によって覆われる。ハウジング6は、旋回台3に取外し可能に固定される。風防カバー11もまた、旋回台3に取外し可能に固定される。羽根車4とハウジング6とが取外し可能であり、またハウジング6と組合せ体9の遊星歯車増速機7とが分割されて組立て可能であり、こうして比較的小形であって小重量の構成要素4,6,9,11などを、後述の図15に示されるように、ヘリコプタ12を用いて、索条13によって参照符14で示されるように吊下げて空輸することができる。したがって風力発電装置1を、山間部、断崖絶壁などの建設場所に、建設道路を設けることなく、したがって地球環境を悪化することなく、陸送困難な場所であっても、風力発電装置の建設が可能である。
【0023】
図2はハウジング6と組合せ体9を示す斜視図であり、図3はハウジング6と組合せ体9とを示す側面図であり、図4はハウジング6と組合せ体9とを示す正面図であり、図5はハウジング6と組合せ体9の一部を示す分解斜視図である。これらの図面を参照して、ハウジング6は基本的に下から上に順に、下ハウジング部16と中間下ハウジング部17と中間上ハウジング部18と帽状の上ハウジング部19とを含み、これらの各ハウジング部16〜19は、水平な横の分割面21〜22で上下に分割されることができ、上下に重なるフランジ継手24〜26によって取外し可能に連結される。各ハウジング部16〜19の水平断面はほぼ長方形であり、中空である。
【0024】
下ハウジング部16のフランジ27は、旋回台3に取外し可能に固定される。下ハウジング部16の上部に設けられた外向きフランジ28と中間下ハウジング部17の下部に設けられた外向きフランジ29とに、ボルトが挿通されてナットで締付けられることによって、フランジ継手24が構成される。また同様に、中間下ハウジング部17の上部に固定されたフランジ31と中間上ハウジング部18の下部に固定されたフランジ32とに、ボルトが挿通されてナットで締付けられることによって、フランジ継手25が構成される。中間上ハウジング部18の上部に固定された外向きフランジ33と上ハウジング部19の下部に設けられた外向きフランジ34とに、ボルトが挿通してナットで締付けられることによって、フランジ継手26が構成される。
【0025】
羽根車4に取外し可能に固定される回転軸36は、たとえばキーを用いた軸継手37を介して取外し可能に回転軸38に連結される。この回転軸38には、第1歯車39が固定される。こうして第1歯車39は、羽根車4に取外し可能に連結されることになる。
【0026】
第1歯車39の周方向には、下から上に順に合計3組の第1〜第3の対41〜43を成す第2歯車44a,44b;45a,45b;46a,46bが、第1歯車39の周方向に等間隔をあけて配置される。参照符の添字a,bを省略して総括的に数字だけで示すことがある。第2歯車44,45,46は、同一構成を有し、第1歯車39よりも小径である。
【0027】
図6は、図4の切断面線VI−VIから見た断面図である。第1歯車39の回転軸38は、軸受47,48によって中間下ハウジング部17、中間上ハウジング部18に回転自在に支持される。軸受47,48は、これらのハウジング部17,18に取外し可能である。第2歯車45の軸線方向両側に延びて固定される回転軸49は、軸受51,52によって中間下ハウジング部17と中間上ハウジング部18とに回転自在に設けられる。これらの軸受51,52は、ハウジング部17,18に取外し可能に取付けられる。残余の第2歯車44もまた、第2歯車45と同様に、下ハウジング部16と中間下ハウジング部17とに軸受を介して取付けられ、また同様に第2歯車46も中間上ハウジング部18と上ハウジング部19とに取外し可能な軸受を介して取付けられる。
【0028】
図7は、組合せ体9の遊星歯車増速機7とその付近の拡大断面図である。遊星歯車増速機7のケーシング54は、フランジ継手55によって、ボルト56を用いて取外し自在に中間下ハウジング部17と中間上ハウジング部18とに固定される。遊星歯車増速機7は、その軸線57に沿って複数(この実施の形態ではたとえば2)の回転太陽歯車機構58,59が直列に配置されて構成される。第1段の回転太陽歯車機構58の中空入力軸61には、第2歯車45aの回転軸49の端部が嵌合し、スプライン軸継手62によって軸線方向に取外し可能に連結される。入力軸61は、公転腕である遊星枠63に連なる。入力軸61と遊星枠63とは、軸受64によって、ケーシング54に取付けられる。遊星枠63には、遊星歯車65が、回転軸66まわりに回転自在に取付けられる。この遊星歯車65は、軸線57のまわりに複数(たとえば3または4など)、配置される。遊星歯車65は、軸線57まわりに回転する第1太陽歯車67に噛合う。
【0029】
第2段の回転太陽歯車機構59は、回転太陽歯車機構58と類似の構成を有し、第1太陽歯車67の回転軸68にスプライン軸継手69によって連結された公転腕である遊星枠71が、ケーシング54に軸線57まわりに回転自在に支持されており、この遊星枠71には、遊星歯車72が回転軸73によって回転自在に取付けられる。この遊星歯車72は、第1太陽歯車74に噛合う。ケーシング54には、各回転太陽歯車機構58,59の遊星歯車65,72が噛合う内歯歯車である第2太陽歯車75,76が固定される。
【0030】
回転太陽歯車機構59の第1太陽歯車74の回転軸77は、スプライン軸継手78によって軸線57方向に嵌合して取外し可能に連結されることができる。このスプライン軸継手78によって、発電機8の回転軸79が回転駆動される。発電機8は、組合せ体9の遊星歯車増速機7のケーシング54に、フランジ継手81によって取外し可能に取付けられる。回転軸67,77には、軸線57上に凸部91,92が形成され、回転軸49,67の凹所に相互に回転自在に嵌まり込み、軸線が一直線上に保たれる。
【0031】
図8〜図15を参照して、本件風力発電装置1の組立作業の手順を説明する。前述の図1に示されるように、建設場所に立設された柱2の上部に設けられた旋回台3上には、下ハウジング部16のフランジ27が固定される。
【0032】
図8は下ハウジング部16の斜視図であり、図9は下ハウジング部16に第1の対41の第2歯車44a,44bが取付けられた状態を示す斜視図である。旋回台3上に取外し可能に固定された下ハウジング部16上には、前述の図7に示される軸受51が設けられた第1の対41の第2歯車44a,44bが乗載される。この下ハウジング部16の上部には、軸受51に対応して上向きの半円形の切欠き84が設けられ、この切欠きに軸受51が支持される。
【0033】
図10は、中間下ハウジング部17および第1歯車39を据付ける状態を示す斜視図である。図9の状態で、中間下ハウジング部17を下ハウジング部16上に載せ、フランジ継手24によって取外し可能に固定し、その上に、第1歯車39を据付け、軸受47,48を、中間下ハウジング部17の半円形切欠き85,86に支持する。第2歯車44a,44bの軸受51には、中間下ハウジング部17の下向き半円形の切欠き87が嵌まり込む。
【0034】
図11は、中間下ハウジング部17上に第1歯車39と第2の対を構成する第2歯車45a,45bを据付けた状態を示す斜視図である。中間下ハウジング部17には、図11(1)に示されるように軸受51を介して据付ける。こうして第1歯車39には、第2歯車44a,44b;45a,45bが噛合った状態となる。
【0035】
図12は、中間上ハウジング部18上に第3の対43を構成する第2歯車46a,46bを据付けた状態を示す斜視図である。中間下ハウジング部17には、フランジ継手25によって中間上ハウジング部18が取外し可能に連結される。第1歯車39の軸受47には、中間上ハウジング部18の下向きの半円形の切欠き88が嵌まり込む。残余の第1および第2歯車の軸受も同様にして、取外し可能に各ハウジング部に支持される。
【0036】
図13は、中間上ハウジング部18上に上ハウジング部19を据付けた状態を示す斜視図である。図13(1)に示されるように、上ハウジング部19は、フランジ継手26によって中間上ハウジング部18に取外し可能に連結される。こうして図13(2)に示されるように第1歯車39は、第2歯車46a,46bに噛合う。
【0037】
図14は、図13の状態においてさらに、組合せ体9を据付ける状態を示す斜視図である。図14(1)に示されるように、第2歯車44,45,46の各回転軸49に、遊星歯車増速機7を取外し可能に連結し、さらにその遊星歯車増速機7に発電機8を取外し可能に連結する。本発明の実施の他の形態では、遊星歯車増速機7と発電機8とを先ず連結した状態とし、この状態で遊星歯車増速機7を第2歯車44の回転軸49に連結するようにしてもよい。こうして図14(2)に示されるように組合せ体9は回転軸38の軸線5の両側に取付けられる。このような図8〜図14に示される組立時において、図15に示されるようにヘリコプタ12から索条13を介して参照符14で示される各構成要素が吊上げられて組立作業が行われる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の本発明によれば、山間部、断崖絶壁などの機材運搬が困難な場所における風力発電装置が容易に可能になる。羽根車とハウジングと遊星歯車増速機とは、分割および組立て可能であり、建設場所における高精度の組立て作業が容易に可能である。遊星歯車増速機と発電機とは複数、設けられ、小形化が可能であり、このことによってもまた、運搬が容易であるとともに、既存の汎用品をそのまま利用することができ、原価の低減が可能であり、されに遊星歯車増速機と発電機とを含む複数の組合せ体のうちの1つが故障しても、残余の組合せ体によって発電動作を行わせることができ、運転の続行が可能である。風力発電装置は、たとえば高さ100メートル程度の高い柱の上部に、たとえば直径50メートルの羽根車を取付けて構成される大形であり、このような本件風力発電装置であっても、山間部などに輸送の道路を建設する必要がなく、したがって地球環境を悪化することなく、たとえばヘリコプタなどを用いた空輸などによって、分割された各構成要素を運搬することができ、こうして風力を有効に利用することができる山間部、断崖絶壁などで、風力発電装置の建設が可能になる。
また羽根車によって回転駆動される第1歯車の周方向に複数の小径の第2歯車が配置され、各第2歯車によって遊星歯車増速機が駆動され、羽根車と第1歯車とは取外し可能であり、第2歯車と遊星歯車増速機とは取外し可能であり、こうして分割輸送が容易に可能となる。
さらにハウジングを上下の複数のハウジング部に分割し、この水平な分割面が、第1および第2歯車の回転軸線を通る仮想平面とすることによって、ハウジング部と第1歯車と第2歯車との組立て、分解作業を容易に行うことができ、作業性が向上される。
【0039】
請求項2の本発明によれば、第2歯車は、合計3組の第1〜第3の対を成す合計6つの第2歯車を持ち、これらの第1および第2歯車の軸線を含む上下に合計3つの水平な分割面で、4つのハウジング部に分割可能とし、こうしてハウジング部と第1歯車と第2歯車との組立て作業が容易であり、また分解作業が容易である。
【0040】
請求項3の本発明によれば、第2歯車と遊星歯車増速機とが軸線方向に相互に嵌合する軸継手によって連結されるので、組立て、分解作業がさらに容易になる。
【0041】
請求項4の本発明によれば、羽根車の軸線方向に沿って、ハウジングの両側に、前記組合せ体が配置され、したがって多数の組合せ体を用いて発電を行うことができ、これによって遊星歯車増速機と発電機とを小形化し、しかも大電力を得ることが容易に可能になる。
【0044】
請求項5の本発明によれば、遊星歯車増速機は、複数段の回転太陽歯車機構を直列に同一軸線上に配置して構成され、これによって風力が弱く、したがって羽根車の回転速度が低い状態であっても、発電機を希望する高速度で回転することができ、希望する回転力を得ることができ、また希望する交流周波数を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の風力発電装置1の一部の斜視図である。
【図2】ハウジング6と組合せ体9を示す斜視図である。
【図3】ハウジング6と組合せ体9とを示す側面図である。
【図4】ハウジング6と組合せ体9とを示す正面図である。
【図5】ハウジング6と組合せ体9の一部を示す分解斜視図である。
【図6】図4の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】組合せ体9の遊星歯車増速機7とその付近の拡大断面図である。
【図8】下ハウジング部16の斜視図である。
【図9】下ハウジング部16に第1の対41の第2歯車44a,44bが取付けられた状態を示す斜視図である。
【図10】中間下ハウジング部17および第1歯車39を据付ける状態を示す斜視図である。
【図11】中間下ハウジング部17上に第1歯車39と第2の対を構成する第2歯車45a,45bを据付けた状態を示す斜視図である。
【図12】中間上ハウジング部18上に第3の対43を構成する第2歯車46a,46bを据付けた状態を示す斜視図である。
【図13】中間上ハウジング部18上に上ハウジング部19を据付けた状態を示す斜視図である。
【図14】図13の状態においてさらに、組合せ体9を据付ける状態を示す斜視図である。
【図15】ヘリコプタ12による各構成要素14の運搬、組立作業を示す図である。
【符号の説明】
1 風力発電装置
2 柱
3 旋回台
4 羽根車
5 回転軸線
6 ハウジング
7 遊星歯車増速機
8 発電機
9 組合せ体
16 下ハウジング部
17 中間下ハウジング部
18 中間上ハウジング部
19 上ハウジング部
21,22,23 分割面
39 第1歯車
41 第1の対
42 第2の対
43 第3の対
44a,44b;45a,45b;46a,46b 第2歯車
54 ケーシング
58,59 回転太陽歯車機構
61 入力軸
62 スプライン軸受
63,71 遊星枠
65,72 遊星歯車
67,74 第1太陽歯車
69 スプライン軸継手
75,76 第2太陽歯車

Claims (5)

  1. 羽根車と、
    羽根車が回転自在に支持されるハウジングと、
    ハウジングに取付けられ、羽根車の動力が与えられる複数の遊星歯車増速機と、
    各遊星歯車増速機によってそれぞれ回転駆動される複数の発電機とを有し、
    少なくとも羽根車とハウジングと遊星歯車増速機とが、分割および組立て可能に構成され、
    ハウジングには、
    羽根車に取外し可能に連結される第1歯車と、
    第1歯車の周方向に配置され、第1歯車に噛合い、第1歯車よりも小径であり、遊星歯車増速機に取外し可能に連結される複数の第2歯車とが、収納され、
    ハウジングは、第1および第2歯車の回転軸線を通る水平な分割面で上下に分割可能であることを特徴とする風力発電装置。
  2. 第2歯車は、
    第1歯車の下方の左右に第1の対を成して、
    第1歯車の左右両側方に第2の対を成して、および
    第1歯車の上方の左右に第3の対を成して、
    それぞれ配置され、
    ハウジングは、これらの各対毎の第1および第2歯車の軸線を含む前記水平な分割面で、上下の少なくとも4つのハウジング部に、分割されることを特徴とする請求項1記載の風力発電装置。
  3. 第2歯車と、遊星歯車増速機と、発電機とは、一直線上に回転軸線を有し、
    少なくとも第2歯車と遊星歯車増速機とは、軸線方向に相互に嵌合して回転動力を伝達する軸継手によって連結されることを特徴とする請求項1または2記載の風力発電装置。
  4. 遊星歯車増速機と発電機との組合せ体は、羽根車の回転軸線方向に沿うハウジングの両側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の風力発電装置。
  5. 遊星歯車増速機は、軸線方向に順次的に、複数段の回転太陽歯車機構が、配置されて構成されることを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載の風力発電装置。
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