JP3573936B2 - 電動機構造およびそれを備えた密閉型圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機構造およびそれを備えた冷凍機および空気調和機などに使用される密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和機などの冷凍サイクルに使用される密閉型圧縮機1Aは、例えば図3に示される構成になっている。両端が閉鎖された筒状の容器(ケース)1の内側には電動要素2と圧縮要素3とが内蔵されている。上記電動要素2は上記ケース1の内壁面側に固定されたステータ4と、このステータ4の内側に回転自在に支持されたロータ5とからなり、このロータ5には回転軸6が貫通状態に結合されている。この回転軸6の一端は圧縮要素3の一部を構成する主軸受7に、回転軸6の他端は副軸受8に回転自在に支持されている。
そして、吸入管9を経て圧縮要素3内に冷媒ガスを吸込み、冷媒ガスを圧縮して圧縮した冷媒ガスは一旦密閉容器1内の高圧空間内に吐出された後、吐出管10から吐出される。
上記密閉型圧縮機1Aは、ケース1、ステータ4、ロータ5、回転軸6、主軸受7、副軸受8などからなる電動機構造を組み立てた後、圧縮要素3その他を装着し両端を閉鎖して製造される。
ステータ4は、外周に例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12個などのように複数のコーナーが均等間隔である多角形状を有しており、ケース1内に前記複数のコーナーの面がケース1の内壁に接して焼嵌め、または圧入によって装着される。
このようにしてステータ4を装着したケース1の中心部に、ロータ5を外挿した回転軸6を、ステータ4とロータ5との間に適当なギャップを保つように挿入して、ケース1の両端部内の主軸受7および副軸受8で同軸性を維持しながらそれぞれ回転軸6を支持し、ケース1と前記両軸受をケース1の外側から溶接して固定して電動機構造が組み立てられる。
多角形状を有するステータ4を焼嵌め、または圧入したケース1は、ケース1の内壁に接するステータ4の各コーナーの面に沿ってケース1両端にかけてケース1内面の形状に歪みが生じる。歪んだケース1と前記両軸受の両方または一方が接触する面の形状または位置が一致していないと、ステータ4を焼嵌めまたは圧入したケース1と両軸受を溶接する時、ケース1と両軸受の隙間または圧入代が不均一となるため、ステータ4とロータ5の均一なギャップが保てず、また両軸受の同軸性が確保できなくなる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、外周に均等間隔で複数のコーナーを有する多角形状のステータ4を焼嵌めまたは圧入したケース1を用いて、ステータ4とロータ5の均一なギャップを維持し、また両軸受の同軸性を確保しつつ両軸受をケース1の外側から溶接して固定した電動機構造およびその電動機構造を備えた密閉型圧縮機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するため請求項1の発明は、外周に略均等間隔で複数のコーナーを有する多角形状のステータを焼嵌めまたは圧入した筒状のケース内に、外周に略均等間隔で前記ステータのコーナー数と同じかあるいは前記コーナー数を割り切れる2以上の整数で割って得られる2以上の整数から選ばれる前記コーナー数より少ない複数のコーナーを有する多角形状の軸受が取付られ、その軸受により前記ケースにロータを外挿した回転軸を支持した電動機構造において、前記ステータのコーナーの位置と前記軸受のコーナーの位置を前記回転軸の軸方向において一致させて配設したことを特徴とするものである。
多角形状を有するステータを焼嵌め、または圧入したケースは、ケースの内壁に接するステータの各コーナーの面に沿って形状に歪みが生じるが、ステータのコーナーの位置と両軸受のコーナーあるいはどちらかの軸受のコーナーの位置を回転軸の軸方向において一致させることにより、ステータとロータのギャップを均一に保て、また両軸受の同軸性が確保できる。
【0005】
本発明の請求項2の発明は、請求項1記載の電動機構造を備えたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
ステータとロータのギャップが均一で、また両軸受の同軸性が確保された電動機構造を備えた本発明の密閉型圧縮機は、冷凍特性などの諸特性に優れる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1および図2に示す図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の電動機構造の一実施例を示す断面説明図であり、図2は図1に示した本発明の電動機構造の平面説明図である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1および図2に示す図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の電動機構造の一実施例を示す断面説明図であり、図2のC−C断面を示す。そして図2は図1に示した本発明の電動機構造の平面説明図である。
図1および図2において、本発明の電動機構造11は、ケース1、ステータ4、ロータ5、回転軸6、主軸受7、副軸受8などから構成されている。
ステータ4は、外周に4−1、4−2、4−3、4−4の合計4個のコーナーが略均等間隔である多角形状を有しており、ケース1内にこのコーナーの面がケース1の内壁に接して焼嵌められて装着されている。図2のAは、ステータ4の4−1、4−2、4−3、4−4の各コーナーがケース1の内壁に接している箇所を示す。
【0008】
そして図2に示したように外周に略均等間隔でステータ4のコーナー数と同じ4個のコーナー7−1、7−2、7−3、7−4を有する多角形状の主軸受7、および外周に略均等間隔でステータのコーナー数と同じ4個のコーナー8−1、図示しない8−2、8−3、図示しない8−4を有する多角形状の副軸受がそれぞれステータ4の各コーナーの位置と両軸受の各コーナーの位置が回転軸6の軸方向において一致させて配設されている。図2のBは、主軸受7の7−1、7−2、7−3、7−4の各コーナーがケース1の内壁に接している箇所を示す。
【0009】
そして、両軸受によりケース1の中心部にロータ5を外挿した回転軸6が支持されている。ケース1と両軸受はケース1の外側から溶接して固定されている。
多角形状を有するステータ4を焼嵌めたケース1は、ケース1の内壁に接するステータ4の4個のコーナーの面に沿って形状に歪みが生じるが、ステータ4の4個のコーナーの位置と両軸受の4個のコーナーの位置を回転軸6の軸方向において一致させて配設してあるので、ステータ4とロータ5のギャップを均一に保て、また両軸受の同軸性が確保できる。
【0010】
この実施例ではステータ4のコーナーの数は4個としたが、前記のように例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12個などとすることができ、これに対応する多角形状の主軸受などのコーナーの数は、ステータ4のコーナー数と同じかあるいは少ない数であり、ステータ4のコーナーの数に対応して例えば下記の表1に示したような数とすることができる。
【0011】
【表1】
【0012】
各コーナーには切り欠きを設けてブリッジ状等にすることがあるが、切り欠きはコーナーの数としては計算しないものとする。
【0013】
本発明の密閉型圧縮機は、電動機構造が本発明の電動機構造を用いた以外は図3に示した密閉型圧縮機と同様になっている。
【0014】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0015】
【発明の効果】
本発明の電動機構造は、外周に均等間隔で複数のコーナーを有する多角形状のステータ4を焼嵌めまたは圧入したケース1を用いて、ステータ4とロータ5の均一なギャップを維持でき、両軸受の同軸性を確保しつつ両軸受をケース1の外側から溶接して固定できる。
本発明の密閉型圧縮機は本発明の電動機構造を備えたので、ステータ4とロータ5のギャップが均一で、また両軸受の同軸性が確保され、冷凍特性などの諸特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機構造の一実施例の全体構成を説明する断面説明図である。
【図2】図1に示した本発明の電動機構造の平面説明図である。
【図3】従来の密閉型圧縮機の全体構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
1A 密閉型圧縮機
1 ケース
2 電動要素
3 圧縮要素
4 ステータ
5 ロータ
6 回転軸
7 主軸受
8 副軸受
4−1、4−2、4−3、4−4、7−1、7−2、7−3、7−4、8−1、8−3 コーナー
11 電動機構造
Claims (2)
- 外周に略均等間隔で複数のコーナーを有する多角形状のステータを焼嵌めまたは圧入した筒状のケース内に、外周に略均等間隔で前記ステータのコーナー数と同じかあるいは前記コーナー数を割り切れる2以上の整数で割って得られる2以上の整数から選ばれる前記コーナー数より少ない複数のコーナーを有する多角形状の軸受が取付られ、その軸受により前記ケースにロータを外挿した回転軸を支持した電動機構造において、前記ステータのコーナーの位置と前記軸受のコーナーの位置を前記回転軸の軸方向において一致させて配設したことを特徴とする電動機構造。
- 請求項1記載の電動機構造を備えたことを特徴とする密閉型圧縮機。
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JP34543697A JP3573936B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 電動機構造およびそれを備えた密閉型圧縮機 |
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JPH11178252A JPH11178252A (ja) | 1999-07-02 |
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Family Applications (1)
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JP34543697A Expired - Lifetime JP3573936B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 電動機構造およびそれを備えた密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
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-
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- 1997-12-15 JP JP34543697A patent/JP3573936B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH11178252A (ja) | 1999-07-02 |
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