JP3573847B2 - 大容量コンデンサへの定電流充電装置 - Google Patents

大容量コンデンサへの定電流充電装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、大容量コンデンサへ、安全かつ確実に、電荷を蓄える為の充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量コンデンサに対して充電を行う場合には、充電開始時における電源投入の際に、大量の充電電流が該大容量コンデンサに一気に流れ込むことを防止する必要がある。
図2は、従来の大容量コンデンサへの定電流充電装置の構成例を示すブロック図である。この図において、101は電源装置、102はコンデンサ充電用スイッチ素子、103は負荷動作用メインスイッチ素子、104は電流制限抵抗、105はコンデンサ、106は負荷である。
このような構成において、コンデンサ充電時には、コンデンサ充電用スイッチ素子102をONにし、負荷動作用メインスイッチ素子103をOFFにする。これによって、電源装置101から出力された電流は、電流制限抵抗104で制限されながら、コンデンサ105に流れ込み、該コンデンサ105を充電する。
コンデンサ105の充電が完了すると、今度は、負荷動作用メインスイッチ素子103をONにし、コンデンサ充電用スイッチ素子102をOFFにする。これによって、電源装置101から出力された電流は、負荷106を動作させる。
【0003】
図3は、従来の大容量コンデンサへの定電流充電装置の他の構成例を示すブロック図である。この図において、201は電源装置、202はスイッチ素子、203はコンデンサ、204は負荷、205はマイクロコンピュータ、206は電流検出装置である。
このような構成において、マイクロコンピュータ205は、スイッチ素子202に制御信号を与え、該スイッチ素子202をON状態にする。これによって、電源装置201から出力された電流は、コンデンサ203に流れ込み、該コンデンサ203を充電する。このとき、充電回路には電流制限抵抗(図2参照)が接続されていないので、上記充電電流は大電流となる。
【0004】
電流検出装置206は、この充電電流値を検出し、マイクロコンピュータ205に通知する。
マイクロコンピュータ205は、電流検出装置206から通知された電流値が、予め定められた基準電流値より大きい場合には、スイッチ素子202をOFF状態にするように制御信号を出力する。
この制御信号により、スイッチ素子202はOFF状態となるので、充電回路は切断され、コンデンサ203には電流が流れ込まなくなる。これにより、電流検出装置206の検出電流値はゼロになるので、この値はマイクロコンピュータ205に通知される。
【0005】
マイクロコンピュータ205は、通知された電流値(ゼロ)に基づき、スイッチ素子202を再びON状態にするように制御信号を出力する。この結果、スイッチ素子202は再びON状態となり、充電電流が流れる。以上述べた動作の繰り返しにより、マイクロコンピュータ205は、電流検出装置206が検出する電流値に基づいて、スイッチ素子202をON/OFF制御しながら、コンデンサ203に対する充電を少しずつ行う。
例えばマイクロコンピュータ205のような制御回路を備えた充電装置には、特開平2−159971号公報や、特開平3−84977号公報に記載のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した電流制限抵抗を用いて充電電流を制限しながら充電を行う従来の定電流充電装置においては、該電流制限抵抗による電圧降下、および、該電流制限抵抗の発熱により、充電効率が低い、という欠点があった。
また、上述した充電電流値を監視しながら該充電電流をON/OFFして充電を行う従来の定電流充電装置においては、充電電流値を監視するための装置(図3に示すマイクロコンピュータ205,電流検出装置206等)が必要となるので、装置が大きくかつ高価なものになる、という欠点があった。
【0007】
この発明は、このような背景の下になされたもので、簡単かつ安価な方法で、コンデンサへの充電を効率的かつスピーディーに行うことができる大容量コンデンサへの定電流充電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、大容量コンデンサへの定電流充電装置において、電源(例えば実施の形態の電源装置Bat)とコンデンサ(例えば実施の形態のコンデンサC)とを接続して構成される充電回路に直列に挿入されると共に、外部からの入力信号に基づいて開閉することにより、該コンデンサを充電するために前記電源から前記コンデンサに流れる電流を制御する、FETまたは前記FETの機能を含むIGBTを利用したスイッチング手段(例えば実施の形態のFET Tr3)と、前記充電回路のコンデンサと並列接続される負荷(例えば実施の形態の負荷Ld)、前記充電回路に直列に挿入した直列抵抗(例えば実施の形態の抵抗R18)と該直列抵抗の両端の電位差を検知する第2の差動増幅器(例えば実施の形態の増幅器AMP2)とを具備し、前記充電回路を流れる充電電流を検出すると共に、該充電電流に比例した電圧を発生する電流検知手段(例えば実施の形態の抵抗R18、増幅器AMP2)と、外部から充電開始信号が入力されると、所定の基準電圧を出力する基準電圧生成手段(例えば実施の形態の抵抗R4〜R7、FET Tr1)と、前記基準電圧と前記第2の差動増幅器の出力電圧との電位差を比較する第1の差動増幅器(例えば実施の形態の増幅器AMP1)を具備し、外部から充電開始信号が入力されると、前記第2の差動増幅器の出力電圧が前記基準電圧よりも小さい場合、前記スイッチング手段を開状態とし、前記第2の差動増幅器の出力電圧が前記基準電圧よりも大きい場合、前記スイッチング手段を閉状態とする開閉制御手段(例えば実施の形態の増幅器AMP1)と、前記スイッチング手段と前記第1の差動増幅器との間に接続されると共に、充電開始時に前記スイッチング手段を制御する制御端子電圧を除々に上昇させることにより、前記コンデンサに対する突入電流を抑制する制御端子電圧コントロール手段(例えば実施の形態の抵抗R14、コンデンサC1、ダイオードD2、及び抵抗R20)とを備え備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置において、前記制御端子電圧コントロール手段により、前記コンデンサに徐々に充電する充電回路と、可変するスイッチング手段の内部抵抗と電流検知手段の直列抵抗を流れる負荷作動回路と、負荷動作時の負荷変動に対して、コンデンサからリカバリ電流を流すことで、変動を抑えるリカバリ電流回路との、3つの回路構成を兼ね備え、前記スイッチング手段の内部抵抗を徐々に減少させることで、前記コンデンサの充電電流を前記コンデンサの限界電流値まで単調に増加させて、前記コンデンサを徐々に充電することを特徴とする。
以上の構成を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置は、電源とコンデンサとを接続して構成される充電回路に、FETまたはIGBTを利用したスイッチング手段を直列に挿入し、充電回路を流れる充電電流を検出する第2の差動増幅器の出力電圧と基準電圧生成手段が生成する基準電圧との比較に基づいてスイッチング手段の開閉を制御することにより、コンデンサに対する充電の開始と終了とを制御すると共に、スイッチング手段と第1の差動増幅器との間に接続された制御端子電圧コントロール手段が、充電開始時にスイッチング手段を制御する制御端子電圧を除々に上昇させることにより、コンデンサに流れる電流を徐々に上昇させ、未充電のコンデンサに対する充電開始時の突入電流を抑制することができる。また、スイッチング手段を構成するFETまたはIGBTが完全に導通状態になると、FETまたはIGBTにおける損失がほとんど無視できる状態となるので、充電が安定状態に達した場合は効率良くコンデンサに電流を流すことができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置において、前記制御端子電圧コントロール手段が、前記第1の差動増幅器の出力端子と前記FETまたは前記IGBTの制御端子との間に接続された抵抗(例えば実施の形態の抵抗R 14 )と、該抵抗と前記FETまたは前記IGBTの制御端子とを結ぶ信号線に一方の端子が接続されると共に、他方の端子が接地されたコンデンサ(例えば実施の形態のコンデンサC 1 )とを備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置は、抵抗とコンデンサとによる時定数に基づいて、充電開始時にスイッチング手段を制御する制御端子電圧を除々に上昇させることにより、簡単な構成で容易にコンデンサに対する突入電流を抑制することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1、または請求項2に記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置において、前記制御端子電圧コントロール手段が、前記第1の差動増幅器の出力端子と前記FETまたは前記IGBTの制御端子との間に接続されると共に、前記FETまたは前記IGBTの応答特性を変化させるダイオード(例えば実施の形態のダイオードD 2 )及び抵抗(例えば実施の形態の抵抗R 20 )を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置は、ダイオードが導通する方向により抵抗を流れる電流を制御することで、FETまたはIGBTの応答特性において立ち上がりを遅くすると共に、反対に立ち下がりを速くし、FETまたはIGBTの発振を防止することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置において、前記基準電圧生成手段が、充電時と充電完了時とで前記基準電圧値を変化させる基準電圧制御手段を含むことを特徴とする。
以上の構成を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置は、基準電圧の変化により、充電時と充電完了時とを区別し、充電完了時に、FETまたはIGBTを閉状態のままとすることでコンデンサに流れる電流を遮断することができる。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置において、前記基準電圧生成手段が、複数の抵抗の組み合せによる分圧回路(例えば実施の形態の抵抗R 4 、R 5 、R 6 、R 7 )と、前記充電開始信号が入力されると前記分圧回路を構成する抵抗の接続を切り換える第1のトランジスタ(例えば実施の形態のトランジスタTr 1 )とを備え、前記基準電圧制御手段が、前記開閉制御手段の出力電圧が所定電圧以上であるか否かを判定する比較器(例えば実施の形態の比較器COM 1 )と、該比較器の出力電圧に応じて、前記分圧回路を構成する抵抗の接続を切り換える第2のトランジスタ(例えば実施の形態のトランジスタTr 2 )とを備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置は、基準電圧生成手段が、基準電圧を分圧回路と第1のトランジスタとにより正確に生成すると共に、基準電圧制御手段が、第2のトランジスタにより分圧回路を構成する抵抗の接続を切り換えることで、生成された基準電圧を容易に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による定電流充電装置の構成例を示す回路図である。この図において、Batは電源装置であり、コンデンサC,FET(またはIGBT)Tr3,抵抗R18が直列に接続された充電回路に対して電流I1を出力する。負荷LdはコンデンサCと並列に接続されている。負荷Ldは、本実施形態では、具体的一例として、モータ回転用のインバータ回路であるとする。コンデンサCは、負荷Ldの動作によって電源装置Batの電源電圧が変動した場合に、該電源電圧の変動を補償する。本実施形態では、具体的一例として、コンデンサCは、容量値4400μFの電解コンデンサであるとする。R1〜R19は抵抗であり、このうち抵抗R18は、充電回路に対して直列に挿入されており、該充電回路に充電電流I1が流れると、その両端に電位差を生じる。ダイオードDは電流を一方向へ(図1に示す例では、トランジスタTr2側からトランジスタTr1側へ)のみ流す。
【0014】
トランジスタTr1は、端子Aの印加電圧に応じてON/OFFし、また、トランジスタTr2は、比較器COM1の出力電圧に応じてON/OFFする。そして、トランジスタTr1,Tr2のON/OFFによって、15〔V〕の電圧に対する、抵抗R4,R5,R6,R7による分圧比が変化し、これによって、増幅器AMP1の+端子の印加電圧が制御される。
FET(またはIGBT)Tr3は、増幅器AMP1の出力電圧に応じてON/OFFし、充電回路の接続および遮断を行うスイッチング素子である。本実施形態では、具体的一例として、FET(またはIGBT)Tr3はパワーFETモジュールであるとする。
【0015】
増幅器AMP1,AMP2は、その+端子と−端子との間の電位差に比例した電圧を出力する差動増幅器である。但し、増幅器AMP1,AMP2は、その−端子の印加電圧が+端子の印加電圧より大きい場合には、その出力電圧を0〔V〕にする。具体的には、増幅器AMP2は、抵抗R18の両端に生じる電位差を検知する。また、増幅器AMP1は、トランジスタTr1,Tr2のON/OFFによって生じる抵抗R4,R5,R6,R7の分圧電圧と、増幅器AMP2の出力電圧との電位差を検知する。
【0016】
比較器COM1は、その−端子の印加電圧(増幅器AMP1の出力電圧)と、+端子に印加される基準電圧(15〔V〕の電圧を抵抗R10と抵抗R11とで分圧した電圧)とを比較し、−端子の印加電圧が+端子の印加電圧より大きい場合には、その出力電圧を0〔V〕にする。
また、C1は、FET(またはIGBT)Tr3のゲート・ソース間電圧VGSの立ち上がりを緩やかにすると共に、ダイオードD2,抵抗R20を通して該ゲート・ソース間電圧VGSの立ち上がりを遅く立ち下がりを速くすることにより、FET(またはIGBT)Tr3の発振を防ぐ。
【0017】
次に、上記構成による大容量コンデンサへの定電流充電装置の動作を説明する。
▲1▼ 充電開始前は、図1に示す端子Aに所定の電圧を印加しておく。これにより、トランジスタTr1はON状態になる。トランジスタTr1がON状態になると、増幅器AMP1の+端子に印加される電圧は0〔V〕になり、故に、増幅器AMP1の出力電圧も0〔V〕になる。
【0018】
増幅器AMP1の出力電圧が0〔V〕であるので、FET(またはIGBT)Tr3はOFF状態になり、故に、コンデンサCに対する充電電流I1は流れない。
充電電流I1が流れていないので、抵抗R18の両端に電位差は生じず、このため、増幅器AMP2の+端子と−端子との間にも電位差は生じず、故に、増幅器AMP2の出力電圧は0〔V〕になる。
以上の結果、増幅器AMP1の−端子に印加される電圧は0〔V〕となる。
【0019】
一方、増幅器AMP1の出力電圧が0〔V〕であるので、比較器COM1の−端子に印加される電圧も0〔V〕になる。
これに対して、比較器COM1の+端子には、15〔V〕の電圧を抵抗R10と抵抗R11とで分圧した電圧が印加されている。
このため、比較器COM1の出力電圧は15〔V〕になり、トランジスタTr2はOFF状態になる。
【0020】
▲2▼ 次に、充電を開始する場合には、図1に示す端子Aの印加電圧を0〔V〕にする。これにより、トランジスタTr1はOFF状態になる。
トランジスタTr1がOFF状態になると、先に述べたように、この時点において、トランジスタTr2はOFF状態であるので、増幅器AMP1の+端子に、15〔V〕の電圧を抵抗R5と抵抗R6とで分圧した電圧が印加される。
また、先に述べたように、この時点において、増幅器AMP1の−端子に印加されている電圧は0〔V〕であるので、増幅器AMP1の出力電圧は徐々に上昇し、FET(またはIGBT)Tr3はON状態になる。
【0021】
▲3▼ FET(またはIGBT)Tr3がON状態になると、充電回路に充電電流I1が流れ、該抵抗R18の両端に電位差が生じる。
これにより、増幅器AMP2の+端子と−端子との間に電位差が生じ、増幅器AMP2の出力電圧が上昇する。
この結果、増幅器AMP2の出力端子から増幅器AMP1の−端子に印加される電圧が、抵抗R5と抵抗R6との分圧により増幅器AMP1の+端子に印加される電圧より大きくなると、増幅器AMP1の出力電圧は0〔V〕になり、FET(またはIGBT)Tr3はOFF状態になる。
【0022】
▲4▼ FET(またはIGBT)Tr3がOFF状態になると、充電回路に充電電流I1が流れなくなり、該抵抗R18の両端電圧が減少する。
これにより、増幅器AMP2の+端子と−端子との間の電位差が減少し、増幅器AMP2の出力電圧が低下する。
この結果、増幅器AMP2の出力端子から増幅器AMP1の−端子に印加される電圧が、抵抗R5と抵抗R6との分圧により増幅器AMP1の+端子に印加される電圧より小さくなると、増幅器AMP1の出力電圧は再度上昇し、FET(またはIGBT)Tr3がON状態になる。
【0023】
▲5▼ 以降、上述した▲3▼,▲4▼の動作を繰り返し、これにより、コンデンサCに対して充電電流I1が少しずつ流れ込み、やがて、充電が完了する。
コンデンサCに対する充電が完了すると、充電電流I1は流れなくなるので、抵抗R18の両端電圧は0〔V〕になる。これにより、増幅器AMP2の+端子と−端子との間の電位差が0〔V〕になり、増幅器AMP2の出力電圧も0〔V〕になる。
この結果、増幅器AMP2の出力端子から増幅器AMP1の−端子に印加される電圧が、抵抗R5と抵抗R6との分圧により増幅器AMP1の+端子に印加される電圧より小さくなると、増幅器AMP1の出力電圧は15〔V〕まで上昇し、FET(またはIGBT)Tr3は常時ON状態になる。
【0024】
▲6▼ 増幅器AMP1の出力電圧が15〔V〕になると、比較器COM1の−端子に印加される電圧も15〔V〕になり、該電圧は、抵抗R10と抵抗R11との分圧により比較器COM1の+端子に印加される電圧より大きくなる。
これにより、比較器COM1の出力電圧は0〔V〕になり、トランジスタTr2はON状態になる。一方、▲2▼で述べたように、端子Aの印加電圧は0〔V〕であるので、トランジスタTr1はOFF状態である。
この結果、増幅器AMP1の+端子には、15〔V〕の電圧を抵抗R4,R5,R6,R7で分圧した電圧が印加される。このとき、抵抗R4,R5,R6,R7の抵抗値を予め計算および調整しておき、上記電圧が希望する値になるように設定することによって、負荷を動作させた時に抵抗R18に流れる電流を制御することができる。
また、端子Bの状態を監視することによって、コンデンサCへの充電が完了したか否かを判断することも可能である。
【0025】
次に、請求項記載の発明と本実施形態との対応関係を説明する。
スイッチング手段……FET(またはIGBT)Tr3
電流検出手段……抵抗R18,増幅器AMP2
基準電圧生成手段……抵抗R4,R5,R6,R7,トランジスタTr1
開閉制御手段……増幅器AMP1
基準電圧制御手段……比較器COM1,トランジスタTr2
【0026】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、簡単かつ安価な方法で、コンデンサへの充電を効率的かつスピーディーに行うことができる。
さらに、この発明によれば、最初に充電開始信号のみを与えておくと、あとは、外部からの制御を必要とせずに独立して、コンデンサの充電を行う。故に、電源装置の電圧が数百ボルトと高く、マイクロコンピュータ等の電源,アースと絶縁して、充電電流を制御したい場合などであっても、本装置と上記マイクロコンピュータ等との間の接続に絶縁されたスイッチング素子(リレー,フォトカプラ,フォトMOSリレー等)を用いることにより、安全かつ確実に充電電流を制御することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による大容量コンデンサへの定電流充電装置の構成を示す回路図である。
【図2】従来の大容量コンデンサへの定電流充電装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来の大容量コンデンサへの定電流充電装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
Bat……電源装置、 Ld……負荷、 C……コンデンサ、
Tr1,Tr2……トランジスタ、 Tr3……FET(またはIGBT)、
AMP1,AMP2……増幅器、 COM1……比較器

Claims (5)

  1. 電源とコンデンサとを接続して構成される充電回路に直列に挿入されると共に、外部からの入力信号に基づいて開閉することにより、該コンデンサを充電するために前記電源から前記コンデンサに流れる電流を制御する、FETまたは前記FETの機能を含むIGBTを利用したスイッチング手段と、
    前記充電回路のコンデンサと並列接続される負荷と、
    前記充電回路に直列に挿入した直列抵抗と該直列抵抗の両端の電位差を検知する第2の差動増幅器とを具備し、前記充電回路を流れる充電電流を検出すると共に、該充電電流に比例した電圧を発生する電流検知手段と、
    外部から充電開始信号が入力されると、所定の基準電圧を出力する基準電圧生成手段と、
    前記基準電圧と前記第2の差動増幅器の出力電圧との電位差を比較する第1の差動増幅器を具備し、外部から充電開始信号が入力されると、前記第2の差動増幅器の出力電圧が前記基準電圧よりも小さい場合、前記スイッチング手段を開状態とし、前記第2の差動増幅器の出力電圧が前記基準電圧よりも大きい場合、前記スイッチング手段を閉状態とする開閉制御手段と、
    前記スイッチング手段と前記第1の差動増幅器との間に接続されると共に、充電開始時に前記スイッチング手段を制御する制御端子電圧を除々に上昇させることにより、前記コンデンサに対する突入電流を抑制する制御端子電圧コントロール手段と
    を備えた大容量コンデンサへの定電流充電装置において、
    前記制御端子電圧コントロール手段により、前記コンデンサに徐々に充電する充電回路と、
    可変するスイッチング手段の内部抵抗と電流検知手段の直列抵抗を流れる負荷作動回路と、
    負荷動作時の負荷変動に対して、コンデンサからリカバリ電流を流すことで、変動を抑えるリカバリ電流回路との、
    3つの回路構成を兼ね備え
    前記スイッチング手段の内部抵抗を徐々に減少させることで、前記コンデンサの充電電流を前記コンデンサの限界電流値まで単調に増加させて、前記コンデンサを徐々に充電することを特徴とする大容量コンデンサへの定電流充電装置。
  2. 前記制御端子電圧コントロール手段が、
    前記第1の差動増幅器の出力端子と前記FETまたは前記IGBTの制御端子との間に接続された抵抗と、
    該抵抗と前記FETまたは前記IGBTの制御端子とを結ぶ信号線に一方の端子が接続されると共に、他方の端子が接地されたコンデンサと
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置。
  3. 前記制御端子電圧コントロール手段が、前記第1の差動増幅器の出力端子と前記FETまたは前記IGBTの制御端子との間に接続されると共に、前記FETまたは前記IGBTの応答特性を変化させるダイオード及び抵抗を備える
    ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置。
  4. 前記基準電圧生成手段が、充電時と充電完了時とで前記基準電圧値を変化させる基準電圧制御手段を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置。
  5. 前記基準電圧生成手段が、
    複数の抵抗の組み合せによる分圧回路と、
    前記充電開始信号が入力されると前記分圧回路を構成する抵抗の接続を切り換える第1のトランジスタとを備え、
    前記基準電圧制御手段が、
    前記開閉制御手段の出力電圧が所定電圧以上であるか否かを判定する比較器と、
    該比較器の出力電圧に応じて、前記分圧回路を構成する抵抗の接続を切り換える第2のトランジスタとを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の大容量コンデンサへの定電流充電装置。
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