JP3572451B2 - 車両用開閉体の駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアやトランクリッドなどの開閉体の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のドア、トランクリッドなどの開閉体を開扉させる場合、車両のキーや携帯操作器に備えられる操作部材を操作して開閉体のロックを開錠し、開閉体のハンドルなどに手をかけて人の力で開閉体が開扉される。荷物を持っているなどの理由によって開閉体のハンドルに手がかけられないと、開閉体を開扉させることが困難である。そこで、開閉体にモータを取り付けて電動で開閉体を開扉させる装置が考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、トランクリッドの開閉をモータで行う場合、雨水の浸入を防ぐためにトランク開口部の外周に設けられているウエザーストリップなどの水密部材が機能するように、モータによってトランクリッドを閉扉させる必要がある。すなわち、トラックリッドを閉扉した状態で水密部材の断面が変形するように十分な駆動力でトランクリッドを閉扉させる。この場合、トランクリッドの閉止時にトランクリッドにたわみが発生してしまう。トランクリッドにたわみが生じると、モータ停止後にトランクリッドの弾性によってたわみが元の状態に戻るので、トランクリッドが跳ねて異音が発する。
【0004】
本発明の目的は、閉扉時に開閉体のたわみによる異音が生じないようにする車両用開閉体の駆動制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1、図4に対応づけて本発明を説明する。
(1)請求項1に記載の発明は、車体に設けられた開口部を閉扉および開扉する車両用開閉体1の駆動制御装置に適用される。そして、開口部を閉扉する向きに開閉体1を駆動する一方、開口部を開扉する向きに開閉体1を駆動する駆動装置8と、開閉体1が閉扉されたことを検出する閉扉検出装置12と、開口部を閉扉するとき、閉扉検出装置12により閉扉が検出された後、開口部を開扉する向きに開閉体1を駆動するように駆動装置8を制御する制御装置9とを備えることにより、上述した目的を達成する。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、駆動装置8が開閉体1を開扉する向きに駆動するときの駆動装置8の駆動量を検出する駆動量検出装置22をさらに備え、制御装置9は、閉扉検出装置12により閉扉が検出された後、駆動量検出装置22により検出される駆動量が所定値以上になるまで、開口部を開扉する向きに開閉体1を駆動するように駆動装置8を制御することを特徴とする。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、閉扉検出装置12によって閉扉が検出された後、開閉体1が開口部を開扉する向きに駆動されてから経過した時間を計時する計時装置19をさらに備え、制御装置9は、計時装置19により計時される計時時間が所定時間以上になるまで、開口部を開扉する向きに開閉体1を駆動するように駆動装置8を制御することを特徴とする。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、駆動装置8が開閉体1を閉扉するときに開閉体1に生じる歪みを検出する歪み検出装置をさらに備え、制御装置9は、閉扉検出装置12により閉扉が検出された後、歪み検出装置により検出される歪みが所定値以下になるまで、開口部を開扉する向きに開閉体1を駆動するように駆動装置8を制御することを特徴とする。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、駆動装置8による駆動力を開閉体1に伝達する動力伝達装置7をさらに備え、制御装置9は、駆動装置8が開閉体1を駆動するとき、駆動装置8による駆動力を開閉体1に伝達し、駆動装置8が開閉体1を駆動しないとき、駆動装置8による駆動力を開閉体1に伝達しないように動力伝達装置7をさらに制御することを特徴とする。
【0006】
なお、上記課題を解決するための手段の項では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)請求項1〜5に記載の発明では、開口部を開閉体によって閉扉するとき、開口部の閉扉が検出された後に開口部を開扉する向きに開閉体を駆動するようにしたから、開閉体に加えられている閉扉方向の力を抜くことができる結果、開閉体に生じるたわみによる異音の発生を防止できる。
(2)請求項2に記載の発明では、上記(1)に加えて、開口部の閉扉が検出された後に開閉体を開扉する向きに駆動する駆動量は、所定値以上になるまでとしたので、開閉体に生じるたわみによる異音の発生を防止できる。
(3)請求項3に記載の発明では、上記(1)に加えて、開口部の閉扉が検出された後に開閉体を開扉する向きに駆動する時間は、所定時間以上になるまでとしたので、開閉体に生じるたわみによる異音の発生を防止できる。
(4)請求項4に記載の発明では、上記(1)に加えて、開口部の閉扉が検出された後に開閉体を開扉する向きに駆動するのは、閉扉時に開閉体に生じた歪みが所定値以下になるまでとしたので、開閉体に生じるたわみによる異音の発生を防止できる。
(5)請求項5に記載の発明では、駆動装置が開閉体を駆動するとき、駆動装置による駆動力を開閉体に伝達し、駆動装置が開閉体を駆動しないとき、駆動装置による駆動力を開閉体に伝達しないようにしたので、駆動装置が動作しない状態において手動で開閉体を動かすことができるから、たとえば、メンテナンス等が容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるトランクリッドの開閉装置を説明する図である。図1において、車両のトランク開口部を開閉するトランクリッド1が設けられている。トランクリッド1は、グースネック3aおよび3bによって支持される。グースネック3aおよび3bの一端はトランクリッド1に固定され、グースネック3aおよび3bの他端は、回動部4aおよび4b(不図示)によって車体に回動可能に支持される。グースネック3aおよび3bが回動部4aおよび4b(不図示)を支点に回動することにより、トランクリッド1が開扉および閉扉される。
【0009】
トランクリッド1の縁部中央にはロック2が設けられている。車体側のトランク開口部外周の縁部には、上記ロック2の位置に対応してストライカ10が設けられている。トランクリッド1が閉扉されるとき、ストライカ10とロック2とが係合する。図2は、トランクリッド1が閉扉された状態のトランクの断面図である。ロック検出スイッチ12は、ストライカ10とロック2とが係合したことを検出し、ロック信号を後述するコントロールユニット9(図1)へ送る。
【0010】
車体側のトランク開口部外周の縁部全周にはさらに、水密部材であるウエザーストリップ11が設けられている。トランクリッド1が閉扉しているとき、ウエザーストリップ11はトランクリッド1と車体との間で弾性変形してトランク内への水の侵入を防止する。トランク内には、ベースプレート20が取り付けられ、このベースプレート20にトランクリッド1を開閉駆動するモータ8と、クラッチ7と、ギヤ6とが取り付けられる。モータ8の出力軸はクラッチ7を介してギヤ6に接続される。ギヤ6はリンク5によってグースネック3aに接続される。トランク内には、トランクリッド1の開閉を制御するコントロールユニット9も設けられている。
【0011】
図3は、上述したトランクリッド1の開閉を制御する回路の概要を表すブロック図である。図3において、図1および図2と共通のブロックには同じ番号が付されている。開閉制御回路は、コントロールユニット9と、モータ回転数検出装置22と、モータ8と、クラッチ7と、ロック検出スイッチ12と、トランク閉操作スイッチ15と、トランク開操作スイッチ14aと、受信器21とを有する。トランク開操作スイッチ14aは車室内に備えられる。トランク開操作スイッチ14aが操作されると、トランク開操作スイッチ14aからコントロールユニット9にトランクリッド開信号が送られる。コントロールユニット9は、トランクリッド開信号に基づいてモータ8およびクラッチ7を制御し、トランクリッド1を開方向に駆動する。モータ回転数検出装置22は、モータ8の回転数を検出し、検出信号をコントロールユニット9に出力する。
【0012】
トランク閉操作スイッチ15は、たとえば、トランクリッド1に備えられる。トランク閉操作スイッチ15が操作されると、トランク閉操作スイッチ15からコントロールユニット9にトランクリッド閉信号が送られる。コントロールユニット9は、トランクリッド閉信号に基づいてモータ8およびクラッチ7を制御し、トランクリッド1を閉方向に駆動する。
【0013】
受信器21は、携帯操作器13から送信される操作信号を受信し、受信した操作信号をコントロールユニット9に送る。たとえば、携帯操作器13に備えられるトランク開操作スイッチ14bが操作されると、受信器21からコントロールユニット9にトランクリッド開信号を送る。コントロールユニット9は、トランクリッド開信号に基づいてモータ8およびクラッチ7を制御し、トランクリッド1を開方向に駆動する。
【0014】
コントロールユニット9について、さらに詳細に説明する。図4はコントロールユニット9の内部を説明する図である。コントロールユニット9は、演算部16と、モータ制御部17と、クラッチ制御部18と、タイマ部19とを有する。演算部16は、受信器21およびトランク開操作スイッチ14aから送られるトランクリッド開信号、あるいはトランク閉操作スイッチ15から送られるトランクリッド閉信号を受信すると、クラッチ制御部18にクラッチ締結指令を出力するとともに、モータ制御部17にモータ駆動指令を出力する。モータ制御部17は、演算部16からの指令に応じてモータ8を所定の方向に駆動する。クラッチ制御部18は、演算部16からの指令に応じてクラッチ7を締結させる。
【0015】
演算部16は、モータ回転数検出装置22から送られた検出信号に基づいて、モータ制御部17にモータ停止指令を出力する。クラッチ制御部18は、演算部16からの指令に応じてクラッチ7を切断する。モータ制御部17は、演算部16からの指令に応じてモータ8を停止する。
【0016】
本発明は、上述したトランクリッド1の開閉動作のうち閉動作、とくに、トランクリッド1が閉扉されてモータ8が停止される動作に特徴があるので、閉動作を中心に説明する。図5は、トランクリッド1の閉動作時に演算部16で行われる処理の流れを示すフローチャートである。図5の処理は、トランク閉操作スイッチ15が操作されることによって起動する。ステップS101において、演算部16は、トランク閉操作スイッチ15を受け付けたか否か、すなわち、トランクリッド閉信号を受けたか否かを判定する。閉信号を受けるとステップS101を肯定判定してステップS102へ進み、閉信号を受けていないときはステップS101を否定判定してトランクリッド閉信号を待つ。ステップS102において、演算部16は、クラッチ制御部18にクラッチ締結指令を出力してステップS103へ進む。
【0017】
ステップS103において、演算部16は、モータ制御部17に閉方向のモータ駆動指令を出力してステップS104へ進む。ステップS104において、演算部16は、ロック信号を受信したか否かを判定する。ロック信号を受けるとステップS104を肯定判定してステップS105へ進み、ロック信号を受けていないときはステップS104を否定判定してステップS103へ戻る。ステップS103に戻ると、演算部16は、モータ8の駆動を継続するようにモータ制御部18にモータ駆動指令を出力する。
【0018】
ステップS105において、演算部16は、モータ制御部17に反転指令を出力してステップS106に進む。これにより、モータ8が反転作動を開始する。ステップS106において、演算部16は、タイマ部19に計時開始指令を出力してステップS107に進む。ステップS107において、演算部16は、モータ回転数検出装置22から回転数検出信号を読み込んでステップS108へ進む。ステップS108において、演算部16は、モータ8の回転数が所定値、すなわち、あらかじめ設定されている回転数以上か否かを判定する。モータ8の反転作動開始からの回転数が所定値以上の場合にステップS108を肯定判定してステップS109へ進み、回転数が所定値未満の場合にステップS108を否定判定してステップS111へ進む。
【0019】
ステップS111において、演算部16は、タイマ部19から計時時間を読み込んでステップS112へ進む。ステップS112において、演算部16は、モータ8の反転作動開始からの経過時間が所定の時間、すなわち、あらかじめ設定されている時間以上か否かを判定する。モータ8の反転作動開始からの計時時間が所定の時間以上の場合にステップS112を肯定判定してステップS109へ進み、計時時間が所定の時間より短い場合にステップS112を否定判定してステップS105へ戻る。ステップS105に戻ると、演算部16は、モータ8の反転を継続するようにモータ制御部18にモータ駆動指令を出力する。
【0020】
ステップS109において、演算部16は、クラッチ制御部18にクラッチ切断指令を出力してステップS110へ進む。ステップS110において、演算部16は、モータ制御部17にモータ停止指令を出力して図5の処理を終了する。
【0021】
モータ8の反転について補足する。トランクリッド1をロックさせるとき、水密部材であるウエザーストリップ11の断面が弾性変形するように十分な力でトランクリッド1を駆動するので、一時的に大きな力がトランクリッド1にかかり、トランクリッド1がたわむ。トランクリッド1がロックされた以降は、トランクリッド1を閉扉する向きの駆動力が不要になるので、モータ8を反転してトランクリッド1に対して加えられている閉扉方向の力を抜いて、トランクリッド1のたわみを戻す。このとき、モータ8を反転し過ぎるとトランクリッド1には開扉する逆方向の力が加わるので、モータ回転数検出装置12によってモータ8の反転方向の回転数を検出する。すなわち、演算部16には、モータ8が反転を開始してからトランクリッド1に対する力が所定より小となるまでの所定の回転数があらかじめ与えられており、ステップS108の判定処理では、与えられた所定の回転数とモータ回転数検出装置12で検出された反転方向の回転数とが比較される。なお、モータ8の回転はギヤ6で減速されるので、トランクリッド1にはロック時にゆるやかに荷重(力)がかけられ、ロック後にゆるやかに荷重(力)が抜かれる。
【0022】
上述したタイマ部19は、モータ制御部17に反転指令が出力されてから実際にモータ8が所定回数の反転を行うまでの時間を計時するために用いられる。すなわち、演算部16には、モータ制御部17に反転指令が出力されてから実際にモータ8が所定数反転するまでに必要な所定の時間があらかじめ与えられており、ステップS112の判定処理では、与えられた所定の時間とタイマ部19で計時された時間とが比較される。
【0023】
以上説明した実施の形態についてまとめる。
(1)トランクリッド1を閉動作しているとき、トランクリッド1が閉扉されてロックされる(ステップS104の肯定判定)とモータ8を反転させる(ステップS105)ようにしたので、トランクリッド1がロックされた後からトランクリッド1をさらに閉扉する方向に回動しない上に、ロック時にトランクリッド1に加えられた力をロック後に抜くことができる。この結果、トランクリッド1に不所望のたわみの発生を防止することができる上に、モータ8、クラッチ7およびギヤ6などに不所望の力が加わることがない。
(2)演算部16は、▲1▼モータ8を反転させてから経過した時間が所定の時間を超える(ステップS112の肯定判定)、▲2▼反転を開始したモータ8の回転数が所定値以上になる(ステップS108の肯定判定)のいずれかの判定によってモータ8の反転を停止するようにしたので、トランクリッド1がロックされた後で、トランクリッド1を開扉する方向に回動しない。2つの判定を行うことによって、より確実にモータ8の反転を停止することができる。この結果、たとえば、トランクリッド1と車体の間に異物をかみ込んだ場合に、モータ8、クラッチ7およびギヤ6などに不所望の力が加わることがない。
(3)演算部16は、クラッチ制御部18にクラッチ切断指令を出力(ステップS109)してからモータ制御部17にモータ停止指令を出力(ステップS110)するようにしたので、モータ8が停止中は必ずクラッチ7が切断される。これにより、たとえば、バッテリの電圧が低下してモータ8を駆動できない場合でも、トランクリッド1を手動で容易に開閉させることができる。
(4)トランク閉操作スイッチ15をトランクリッド1に設けたので、トランクに荷物を積み下ろしする人が作業後にトランクリッド1の閉動作を開始させることができる。これにより、荷物の積み下ろし途中に他の人がトランクリッド1の閉動作を開始させることを防止できる。
【0024】
以上の説明では、ステップS112およびステップS108の2つの判定処理を設けてモータ8の反転を停止するようにしたが、いずれか一方の判定処理のみによってモータ8の反転を停止させるようにしてもよい。
【0025】
また、モータ8を反転させてから経過した時間、および反転を開始したモータ8の回転数に応じてクラッチ7を切断してモータ8を停止させるようにしたが、トランクリッド1に生じるたわみ(歪み)に応じてクラッチ7の切断、およびモータ8の停止を行うようにしてもよい。この場合には、トランクリッド1、もしくはグースネック3a、3bに歪みセンサを設け、モータ8を反転した後で検出される歪みが所定の値より小さくなるとクラッチ7の切断、およびモータ8の停止を行う。
【0026】
さらにまた、トランクリッド1にかかる荷重に応じてクラッチ7の切断、およびモータ8の停止を行うようにしてもよい。この場合には、トランクリッド1、もしくはグースネック3a、3bに荷重センサを設け、モータ8を反転した後で検出される荷重が所定の値より小さくなるとクラッチ7の切断、およびモータ8の停止を行う。
【0027】
上記の説明において、トランク開操作スイッチ14aとトランク閉操作スイッチ15とを別体として説明したが、これらのスイッチは一体のスイッチであってもよい。
【0028】
トランク開操作スイッチ14b,14aは、携帯操作器13および車室内に設けるようにしたが、たとえば、トランクリッド1などの他の位置に設けるようにしてもよい。
【0029】
トランクリッド1をモータ8で駆動するようにしたが、モータ8の代わりに空圧シリンダやアクチュエータによって駆動するようにしてもよい。
【0030】
車両の開閉体としてトランクリッド1を例にあげて説明したが、ウエザーストリップ11のような水密部材が設けられている扉であれば、自動車および建設機械などの他の走行車両に設けられる扉にも本発明を適用することができる。その場合には、グースネックで支持される扉でなくてもよい。
【0031】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明すると、トランクが開口部に、トランクリッド1が開閉体に、モータ8が駆動装置に、ロック検出スイッチ12が閉扉検出装置に、コントロールユニット9が制御装置に、回転数が駆動量に、モータ回転数検出装置22が駆動量検出装置に、タイマ部19が計時装置に、歪みセンサが歪み検出装置に、クラッチ7が動力伝達装置に、それぞれ対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるトランクリッドの開閉装置を説明する図である。
【図2】トランクリッドが閉扉された状態のトランクの断面図である。
【図3】トランクリッドの開閉を制御する回路の概要を表すブロック図である。
【図4】コントロールユニットの内部を説明する図である。
【図5】閉動作時の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…トランクリッド、 2…ロック、
3a,3b…グースネック、 4a,4b…回動部、
7…クラッチ、 8…モータ、
9…コントロールユニット、 10…ストライカ、
12…ロック検出スイッチ、 14a,14b…トランク開操作スイッチ、
15…トランク閉操作スイッチ、 19…タイマ部、
22…モータ回転数検出装置
Claims (5)
- 車体に設けられた開口部を閉扉および開扉する車両用開閉体の駆動制御装置において、
前記開口部を閉扉する向きに前記開閉体を駆動する一方、前記開口部を開扉する向きに前記開閉体を駆動する駆動装置と、
前記開閉体が閉扉されたことを検出する閉扉検出装置と、
前記開口部を閉扉するとき、前記閉扉検出装置により閉扉が検出された後、前記開口部を開扉する向きに前記開閉体を駆動するように前記駆動装置を制御する制御装置とを備えることを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。 - 請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、
前記駆動装置が前記開閉体を開扉する向きに駆動するときの前記駆動装置の駆動量を検出する駆動量検出装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記閉扉検出装置により閉扉が検出された後、前記駆動量検出装置により検出される駆動量が所定値以上になるまで、前記開口部を開扉する向きに前記開閉体を駆動するように前記駆動装置を制御することを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。 - 請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、
前記閉扉検出装置によって閉扉が検出された後、前記開閉体が前記開口部を開扉する向きに駆動されてから経過した時間を計時する計時装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記計時装置により計時される計時時間が所定時間以上になるまで、前記開口部を開扉する向きに前記開閉体を駆動するように前記駆動装置を制御することを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。 - 請求項1に記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、
前記駆動装置が前記開閉体を閉扉するときに前記開閉体に生じる歪みを検出する歪み検出装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記閉扉検出装置により閉扉が検出された後、前記歪み検出装置により検出される歪みが所定値以下になるまで、前記開口部を開扉する向きに前記開閉体を駆動するように前記駆動装置を制御することを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用開閉体の駆動制御装置において、
前記駆動装置による駆動力を前記開閉体に伝達する動力伝達装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記駆動装置が前記開閉体を駆動するとき、前記駆動装置による駆動力を前記開閉体に伝達し、前記駆動装置が前記開閉体を駆動しないとき、前記駆動装置による駆動力を前記開閉体に伝達しないように動力伝達装置をさらに制御することを特徴とする車両用開閉体の駆動制御装置。
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