JP3572063B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載して使用される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
複雑化する自動車の電気回路を簡素化する電気接続箱は、アッパケースとロアケースとの間にバスバーや配線板を介在させて組み合わせて構成され、リレー,ヒューズ,コネクタ,コンデンサ,ダイオード,制御ユニット,PTC等の電気部品が搭載される。ちなみに前記リレー,ヒューズ,コネクタ等のサイズ、特に高さは、それぞれの機能等に応じて異なっている。
【0003】
しかし従来の電気接続箱においては、電気部品を搭載する搭載部に関して、電気部品の高さの違いまでは考慮していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年の自動車は、その外観はできるだけ小さくし、室内はできるだけ広くという思想で設計され、電気接続箱を搭載するスペースが次第に狭くなりつつある。このような事情から電気接続箱については、自動車の車内スペースを確保するため、その厚さを極力薄くすることが望まれている。
【0005】
ちなみに背の高い電気部品を搭載した電気接続箱では、その電気部品がケース外へ過剰に突出し、結果的に厚さが増大した状態となり、自動車のトリム等のボディ側と干渉してしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、搭載する各種電気部品の高さを考慮し、厚さを可能な限り低減させることのできる電気接続箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記目的を達成するため、所定の電気配線を施した配線板を間に介在させて第1のケースと第2のケースとを組み合わせて構成され、上記第1および/または第2のケースの外周面に高さの異なる複数の電気部品がそれぞれ装着される複数の部品配置部を設けた電気接続箱において、
特に前記複数の部品配置部の内、高さの低い電気部品が装着される部品配置部を、前記第1および/または第2のケースに設けた内方に凹む溝状の装着部として構成し、高さの高い電気部品が装着される部品配置部を、前記配線板に突設されて前記第1および/または第2のケースに設けた開口を挿通する筒状の電気部品の装着部として構成し、こらの各部品配置部にそれぞれ装着された電気部品の前記第1および/または第2のケースからの突出高さが略同一となるようにしたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。
電気接続箱1は、基本的には図1に示すように、アッパケース2と、アッパケース2との間にバスバー3、絶縁板4、バスバー5、配線板6、バスバー7〜9を介在させて組み合わされるロアケース10とを有する。この電気接続箱1にはミニヒューズ11、中電流ヒューズ12、リレー13,14、コネクタ15,16等の高さの異なる各種電気部品を搭載される。
【0008】
アッパケース2、絶縁板4、配線板6及びロアケース10は、ポリプロピレン(PP),ナイロンあるいはこれらのポリマーアロイ等の合成樹脂からなり、それぞれ所望形状に成形されている。
またアッパケース2及びロアケース10には、適宜箇所にミニヒューズ11、中電流ヒューズ12、リレー13,14、コネクタ15,16等の高さの異なる各種電気部品が搭載される配置部が設けられている。具体的にはアッパケース2には、例えば図2に示すように高さの異なるコネクタ15,16をそれぞれ配置する配置部2a,2bが、コネクタ15,16の高さを考慮して内方へ凹の溝状に成形される。またロアケース10には、厚さ方向に直交する側方へ延出する延出部10aが一体に形成され、この延出部10aには制御ユニット20が設けられるようになっている。
【0009】
尚、制御ユニット20は、電気接続箱1を介して接続される車載電装部品類を制御する電子制御ユニット(ECU)で、図1に示すように絶縁板4の上方からハウジング4aに嵌合させて延出部10aに固定される。
一方、バスバー3,5及びバスバー7,〜9は、黄銅,純銅,銅合金等の電気電導性の金属板を所望配線形状に成形したもので、所望箇所には接続端子又はタブからなる端子3a,5a.7a,〜9aがその板面と直交する方向にそれぞれ設けられている。
【0010】
絶縁板4は、バスバー5の端子5aが貫通する多数の貫通孔(図示せず)が形成され、その一側にはハウジング4aが設けられている。また絶縁板4の、背の高いコネクタ16を配置する配置部2bに対応する部分は、該配置部2bと干渉しないように切り欠かれている。
ここで、図2及び以下に説明する図3乃至図5においては、絶縁板4及びバスバー5については図面中における錯綜を避けるため省略してある。
【0011】
配線板6は、その上面及び下面に多数の配線溝6a(図2参照)を形成したもので、これらの配線溝6aには電線17が所望形状に配線されている。この配線板6には、その上下両面に所望の電線17(図2参照)と接続される圧接端子6bやタブ(図示せず)が取り付けられる。また配線板6には、バスバー7,〜9の端子7a,〜9aが貫通する多数の貫通孔(図示せず)が形成されている。
【0012】
この配線板6には、その下面に配線された各電線17と一端が接続された複数のタブ6cが一側上面に突出させて取り付けられる。ちなみに複数のタブ6cは、電気接続箱1を組み立てたとき、絶縁板4のハウジング4aに挿通されて制御ユニット20と接続される。尚、図1において、符号RCはリセプタクル端子を示している。
【0013】
基本的には以上のように構成される電気接続箱1において、この実施形態が特徴とするところは、図2に示したように高さの異なるコネクタ15,16を配置する配置部2a,2bが、コネクタ15,16の高さを考慮した深さの内方へ凹む溝状の部品装着部として成形されている。このため、電気接続箱1は、配置部2a,2bにコネクタ15,16をそれぞれ配置(装着)したとき、背の高いコネクタ16のみが外部へ過剰に突出することがなく、コネクタ15,16の突出高さが略同一となるように考慮されている。
【0014】
従って電気接続箱1は、使用に際して背の高いコネクタ16やその電線16aが自動車のボディ側のトリムTRと干渉せず、配置部2bをアッパケース2の内方へ凹ませたことにより、厚さを可能な限り低減させることができる。
ここで配線板としては、図3に示す配線板18のように所望配線形状に成形され、タブ19aを有する複数のバスバー19を互いに絶縁した状態で積層し、これらをモールドしたものを使用してもよい。
【0015】
ところでアッパケース2に設ける配置部については、図4に配置部2cの構造を示すように、各種電気部品の高さを考慮して内方へ突出してアッパーケース2を開口する筒状体として成形しても良い。このような構造とすれば、配置部2cに配置したコネクタ16を絶縁板6の上面まで嵌め込むことができるので、図2に示した配置部2a,2bのように配線板6の圧接端子6bとアッパケース2の板厚を介することなく、直接接続される。
【0016】
従って電気接続箱1は、配置部2cを有するアッパケース2を使用することにより、図4から明らかなようにコネクタ16の上部がコネクタ15と略同じ高さとなって上方へ突出しないので、その厚さを低減させることができる。
更に図5に示すように、配置部2dを、アッパケース2に設けた開口と、配線板6に突設されて前記開口に挿通する筒状の挿着部6dとして成形してもよい。ここで挿着部6dは、アッパーケース2の板面から上方に突出する筒状に形成される。このような配置部2dにコネクタ16を挿着すると、図示のように配線板6の圧接端子6bとアッパケース2の板厚を介することなく、直接接続される。
【0017】
従ってこのような構造の電気接続箱1によれば、前述した配置部2a,2b,2cと同様に、配置部2dを有するアッパケース2及び挿着部6dを有する配線板6を使用することにより、図5から明らかなように、コネクタ16の上部がコネクタ15と略同じ高さとなって上方へ突出しないので、その厚さを低減させることができる。
【0018】
尚、上記実施形態においては、コネクタ15,16を配置する配置部2a,〜2dをアッパケース2側に設けたが、ロアケース10側に設けてその厚さを低減させて自動車のボディ側との干渉を防ぐようにしても良い。また配置部2a,〜2dに配置する電気部品は、コネクタ15,16のみならず、リレー,ヒューズ,コンデンサ,ダイオード,制御ユニット,PTC等、高さの異なる各種電気部品が対象となる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、搭載する各種電気部品の高さを考慮し、その厚さを可能な限り低減させることが可能な電気接続箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気接続箱の基本的な構成を示す分解斜視図である。
【図2】アッパケースに高さの異なる電気部品を配置する配置部を設けた場合を、自動車のボディ及び配線板を含めて示した断面図である。
【図3】図2に示す態様において、配線板の変形例を示す断面図である。
【図4】アッパケースの配置部に関する変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るアッパケースの配置部の断面図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱
2 アッパケース(第1のケース)
2a,2b,2c,2d 配置部
3 バスバー(第1のバスバー)
4 絶縁板
5 バスバー(第1のバスバー)
6 配線板
7,〜9 バスバー(第2のバスバー)
10 ロアケース(第2のケース)
15,16 コネクタ
17 電線
18 配線板
19 バスバー(第2のバスバー)
20 制御ユニット
Claims (1)
- 所定の電気配線を施した配線板を間に介在させて第1のケースと第2のケースとを組み合わせて構成され、前記第1および/または第2のケースの外周面に高さの異なる複数の電気部品がそれぞれ装着される複数の部品配置部を設けた電気接続箱であって、
前記複数の部品配置部の内、高さの低い電気部品が装着される部品配置部を、前記第1および/または第2のケースに設けた内方に凹む溝状の装着部として構成し、高さの高い電気部品が装着される部品配置部を、前記配線板に突設されて前記第1および/または第2のケースに設けた開口を挿通する筒状の電気部品の装着部として構成し、これらの各部品配置部にそれぞれ装着された電気部品の前記第1および/または第2のケースからの突出高さが略同一となるようにしたことを特徴とする電気接続箱。
Priority Applications (1)
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JP2002260409A JP3572063B2 (ja) | 1998-09-17 | 2002-09-05 | 電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP26306098 | 1998-09-17 | ||
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Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11231754A Division JP2000156923A (ja) | 1998-09-17 | 1999-08-18 | 電気接続箱 |
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JP2003134641A JP2003134641A (ja) | 2003-05-09 |
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Family Applications (1)
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JP2002260409A Expired - Fee Related JP3572063B2 (ja) | 1998-09-17 | 2002-09-05 | 電気接続箱 |
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2002
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