JP3571398B2 - バンプ形成方法とその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、回路基板に実装する半導体素子の素子電極にバンプを形成するバンプ形成方法とその装置とに関し、特に、導電性材料ボールによるバンプ形成方法とその装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体素子を回路基板に実装する方法として、半導体素子を、回路基板上の電極にフェイスダウン実装する、FCB(Flip Chip Bonding)実装方法の採用が増加している。
【0003】
このFCB実装方法におけるバンプ形成方法としては、従来から、ワイヤーボンダーを使用し、SBB(Stud Bump Bonding)方法で金線によってバンプを形成するのが主流である。
【0004】
従来例の金線によるバンプ形成方法とその装置を図12、図13に基づいて説明する。
【0005】
従来例の金線によるバンプ形成装置の斜視図である図12と、従来例の金線によるバンプ形成方法の動作を示す図13とにおいて、半導体素子移送手段6が、トレイ5に詰められて搬送されてきた半導体素子3を吸着して、昇温されたバンプ形成ステージ2の上に移送し、移送されてきた半導体素子3をバンプ形成ステージ2に固定する。超音波ユニット10に保持され超音波による振動がかかる構造になっているキャピラリー14に金線16が通されている。
【0006】
バンプを形成するには、先ず、キャピラリー14に通されている金線16の先端を図示しないスパーク手段によって溶かして球形16aに形成する。キャピラリー14が、キャピラリー14に保持された金線16の先端に形成された球形16aを半導体素子3の素子電極12に押圧する。超音波ユニット10によって超音波による振動が加えられ、前記球形16aは、温度と圧力と超音波による振動とによって素子電極12に1stボンディングされる。キャピラリー14を上昇させ、金線16でループを作るように僅かに横にずらしながら下降させて前記の1stボンディング位置の横に押圧して金線16を切り取り、2ndボンディングして金線16によるバンプ16bを形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来例に構成では、各素子電極上にバンプを一連の動作毎に1個ずつしか形成できないので、生産のタクトタイムが遅く、最近のように、一つの半導体素子に300個以上の素子電極がある場合にはバンプ形成に長時間かかり、生産性が低いという問題点がある。
【0008】
又、バンプの高さにバラツキが発生するので、後工程で、バンプの高さを揃えるレベリング処理が必要になる。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決し、半導体素子の複数の素子電極上に1回の一連の動作で同時にバンプを形成し、且つ、レベリング処理が不要なバンプ形成方法とその装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のバンプ形成方法は、上記の課題を解決するために、形成すべきバンプの大きさに合わせた大きさの導電性材料ボールをバンプを形成すべき電極との接合性が良い導電性材料により形成し、前記導電性材料ボールを導電性材料ボール供給部に層状に配列し、前記の配列された導電性材料ボール層から、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極に対応する位置に配されたボール保持具を有する導電性材料ボール移送手段により、前記導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持してバンプを形成すべき半導体素子上に移送し、前記ボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記のバンプを形成すべき半導体素子の素子電極上に位置決めし、前記位置決め状態で、加温、衝撃力、押圧力の内の少なくとも1つと、超音波振動との組合せによって前記導電性材料ボールを前記素子電極に接合してバンプを形成するバンプ形成方法であって、前記導電性材料ボール供給部はその底部に複数の凹部を有し、導電性材料ボールを前記各凹部に収容し、これら導電性材料ボールの上部が露出するようにして一層に配列することを特徴とする。
【0011】
本発明のバンプ形成装置は、上記の課題を解決するために、半導体素子を装置内に搬入する搬入手段と、装置内で半導体素子を移送する半導体素子移送手段と、バンプを形成した半導体素子を装置から搬出する搬出手段と、バンプを形成する半導体素子を固定するバンプ形成ステージと、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極の位置に対応するボール保持具を有し、バンプ形成用の導電性材料ボールを複数の凹部に上部が露出するように一層に配列して収容する導電性材料ボール供給部と、前記一層に配列された導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持して前記バンプ形成ステージに固定された半導体素子上に移送する導電性材料ボール移送手段と、前記導電性材料ボール移送手段のボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記バンプ形成ステージ上に固定された半導体素子の素子電極上に位置決めする位置決め部と、前記の位置決め状態で前記導電性材料ボールを前記半導体素子の素子電極上に接合する接合手段とを有し、前記接合手段は前記導電性ボール移送手段に超音波振動を与える超音波ユニットであることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明のバンプ形成方法は、形成すべきバンプの大きさに合わせた大きさの導電性材料ボールを、バンプを形成すべき電極との接合性が良い導電性材料により形成して使用するので、バンプ形成に使用する導電性材料の選択範囲が広くなる。
【0013】
また前記導電性材料ボールを導電性材料ボール供給部の底部に設けた複数の凹部に上部が露出するようにして一層に配列しているので、導電性材料ボール移送手段による導電性材料ボールの吸着による取り出しが、確実かつ容易になる。
【0014】
前記の配列された導電性材料ボール層から、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極に対応する位置に配されたボール保持具を有する導電性材料ボール移送手段により、前記導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持してバンプを形成すべき半導体素子上に移送し、前記ボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記のバンプを形成すべき半導体素子の素子電極上に位置決めし、前記位置決め状態で、加温、衝撃力、押圧力の内の少なくとも1つと超音波振動との組合せによって前記導電性材料ボールを前記素子電極に接合してバンプを形成することにより、半導体素子の多数の素子電極に1回の一連の動作で同時にバンプを形成することができ、生産のタクトタイムを大幅に短縮することができ、且つ、バンプの高さを揃えることができる。
【0015】
本発明のバンプ形成方法において、導電性材料ボールを、主物質の外側を別物質で被覆する多層構造とし、必要により、最外層を相互に付着しにくい材質とすると、導電性材料ボールの選択範囲が広がり、作業性が向上する。
【0016】
本発明のバンプ形成装置は、半導体素子を装置内に搬入する搬入手段と、装置内で半導体素子を移送する半導体素子移送手段と、バンプを形成した半導体素子を装置から搬出する搬出手段とを有するので、半導体素子を搬入し、加工し、搬出することができる。
【0017】
バンプを形成する半導体素子を固定するバンプ形成ステージと、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極の位置に対応するボール保持具を有し、バンプ形成用の導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持して前記バンプ形成ステージに固定された半導体素子上に移送する導電性材料ボール移送手段と、前記導電性材料ボール移送手段のボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記バンプ形成ステージ上に固定された半導体素子の素子電極上に位置決めする位置決め部と、前記の位置決め状態で前記導電性材料ボールを前記半導体素子の素子電極上に接合する接合手段とを有し、前記接合手段は前記導電性ボール移送手段に超音波振動を与える超音波ユニットであるので、半導体素子の多数の素子電極に1回の一連の動作で同時にバンプを形成することができ、生産のタクトタイムを大幅に短縮することができ、且つ、バンプの高さを揃えることができる。
【0018】
またバンプを形成する導電性材料ボールを複数の凹部に上部が露出するように一層に配列して収容する導電性材料ボール供給部を有しているので、導電性材料ボール移送手段による導電性材料ボールの吸着による取り出しが、確実かつ容易になる。
【0019】
本発明のバンプ形成装置において、導電性材料ボール移送手段と導電性材料ボール供給部との間に、導電性材料ボールを前記導電性材料ボール供給部から受け取り前記導電性材料ボール移送手段に渡す導電性材料ボール受け渡し手段を付加すると、受け渡し手段の受取り動作と、導電性材料ボール移送手段のバンプ形成動作とが並行して行われ、同一のタクトタイムで、導電性材料ボールの移送個数の確認を確実に行うことができる。
【0021】
又、本発明のバンプ形成装置において、導電性材料ボール移送手段に、除去手段を設けると、ボール保持具以外の位置に導電性材料ボールが付着しているのを除去することができる。
【0022】
又、本発明のバンプ形成装置において、導電性材料ボール移送手段と、導電性材料ボール供給部とを、静電気を帯電しない材質で構成すると、静電気により導電性材料ボールの動きが妨げられることを防止できる。
【0023】
【実施例】
本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第1実施例を図1〜図9に基づいて説明する。
【0024】
半導体素子3の移送方法とその手段は、バンプを形成すべき半導体素子3が詰められた半導体素子トレー5が搬入手段22aによってバンプ形成装置に搬入され、半導体素子移送手段6が、前記搬入された半導体素子トレー5に詰められた半導体素子3を1個ずつ吸着して、順次、ヒータを内蔵するバンプ形成ステージ2上に移送する。
【0025】
バンプ形成ステージ2は半導体素子3をバンプ形成ステージ2上に固定する。
【0026】
バンプ形成が終了すると、再び、前記半導体素子移送手段6が、バンプが形成された半導体素子3をバンプ形成ステージ2上から吸着して、搬出手段22b上にある半導体素子トレー5aに移送する。半導体素子トレー5aが一杯になると、搬出手段22bが半導体素子トレー5aを搬出する。
【0027】
バンプを形成する金製の金属ボール9の移送方法とその手段は、金属ボール9を吸着して移送する金属ボール移送手段1が、図3に示すように、金属ボール供給部8に1層に配列されている金属ボール9を吸着し、図4に示すように、前記のヒータを内蔵し所定温度に加温されたバンプ形成ステージ2上に固定されている半導体素子3上に移送する。尚、金属ボール移送手段1は、超音波ユニット10の先端に保持されている。
【0028】
上記の場合、金属ボール9の材質は、半導体素子3の素子電極12の材質との組合せによって決まり、後述のように、加温と衝撃力と押圧力と超音波振動との2つ以上の組合せによって素子電極に接合する金属を選択する。例えば、素子電極がアルミニウムの場合には金を使用する。但し、金を使用する場合には、金属ボール供給部8内において、金属ボール9同士が付着することがあるので、図9に示すように、金属ボール9を2重構造とし、例えば、内部の主物質19を金、外部の別物質20を樹脂にして金属ボール9どうしの付着を防止する。勿論、バンプを形成するボールは、加温と衝撃力と押圧力と超音波振動等によって、半導体素子3の素子電極12に接合する材質であれば、金属以外の物質で構成しても良い。金属ボール9の大きさは、形成すべきバンプの大きさに合わせて設定する。
【0029】
前記金属ボール移送手段1は、図2に示すように、下面の所定位置に吸着穴11が設けられ、上部に取付けられた吸引チューブ4による空気吸引によって、金属ボール9を吸着する構造になっている。そして、前記吸着穴11の所定位置は、図4に示すように、バンプを形成すべき半導体素子3の素子電極12の位置に対応するように設定されている。更に、吸着穴11の周縁にはテーパー部11aを設けて、金属ボール9の吸着を安定させ、且つ、バンプ形成後にバンプが抜け易いようにしており、吸着穴11の直径とテーパー部11aの形状は、形成すべきバンプの形状と大きさと金属ボール9の大きさとに合わせて調整する。又、金属ボール9が金属ボール移送手段1に静電気で付着しないように、金属ボール移送手段1と金属ボール供給部8とは、帯電防止剤を使用する等して静電気が発生しない材質にしておく。又、金属ボール移送手段1は、図2に示すように、吸着穴11の部分が少し突き出しており、吸着穴11以外の部分には、金属ボール供給部8に1層に配列された金属ボール9が付着しないようにするのが望ましい。
【0030】
勿論、吸着穴11は穴である必要は無く、金属ボール9を保持することができるボール保持具であれば良い。
【0031】
又、金属ボール9を金属ボール供給部8に1層に配列する理由は、図3に示すように、1層に並んでいると、金属ボール移送手段1の所定位置に配置された各吸着穴11が確実に金属ボール9を吸着できるのに対して、配列された金属ボールが2層以上に重なると並んでいる各金属ボール9の上面が揃わず、金属ボール移送手段1の吸着が不安定になるからである。又、図6に示すように、金属ボール供給部8の底部に、金属ボール移送手段1の吸着穴11のピッチに合わせて溝8aを設け、前記溝8aに金属ボール9が1つずつ並ぶようにしても良い。又、図7に示すように、金属ボール供給部8の底部に、切り込み8bを所定ピッチで設け、前記切り込み8bに金属ボール9が1つずつ並ぶようにしても良い。又、図8に示すように、金属ボール供給部8の底部に、波形凹部8cを所定ピッチで設け、前記波形凹部8cに金属ボール9が1つずつ並ぶようにしても良い。又、図8に示すように、金属ボール供給部8に加振手段17を取付け、振動によって、金属ボール9を、1層に並べたり、前記溝8aや切り込み8bや波形凹部8cにはめ込むようにすることができる。尚、前記の加振には、金属ボール移送手段1側の超音波ユニット10の加振を利用できる。
【0032】
金属ボール移送手段1の位置決め方法とその手段は、図1に示す認識手段7、7が、バンプ形成ステージ2上に固定された半導体素子3の位置と、金属ボール移送手段1が金属ボール9を過不足なく吸着しているか否かを確認する。先ず、下側にある認識手段7の確認により、金属ボール移送手段1の吸着穴11以外の部分に金属ボール9が付着しておれば、付着している金属ボール9をエアーブロー等の方法により除去手段21によって除去する。各吸着穴11に吸着している金属ボール9が不足しておれば、金属ボール移送手段1は前工程に戻って再吸着する。次いで、図4に示すように、金属ボール移送手段1を半導体素子3の素子電極12の上に位置決めする。金属ボール移送手段1は、バンプを形成すべき半導体素子3の素子電極に対応する所定位置に吸着穴11を有するので、この位置決めによって、前記各吸着穴11が吸着している各金属ボール9は夫々が対応すべき素子電極位置に位置決めされる。
【0033】
又、金属ボール9を半導体素子3の素子電極に接合する接合方法とその手段は、半導体素子3を固定するバンプ形成ステージ2が内蔵するヒータによる半導体素子3の加温と、金属ボール移送手段1を先端に保持している超音波ユニット10の超音波による加振と、金属ボール移送手段1が吸着保持している金属ボール9を半導体素子3の素子電極に当接させる際の衝撃と、金属ボール移送手段1による押圧とである。これらの加温と超音波による加振と衝撃と押圧とを使用すると、図5に示すように、複数の金属ボール9を半導体素子3の各素子電極12上にバンプ13として同時に接合することができ、且つ、接合されたバンプ13は、金属ボール移送手段1の吸着穴11とテーパー部11aとによって決まる形に形成され、それらの高さが揃う。
【0034】
尚、前記の加温と衝撃と押圧と超音波振動とは、半導体素子3の素子電極12の材質・大きさや金属ボール9の材質・直径等によって調整すれば良い。
【0035】
次に、本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第2実施例を図10に基づいて説明する。
【0036】
本実施例が第1実施例と異なるのは、図10に示すように、金属ボール移送手段1の吸着穴11部分が、キャピラリー14で構成されていることだけであり、他は、第1実施例と同様である。各キャピラリー14は、キャピラリー固定部材15で固定されて、吸引チューブ4に接続されている。図10に示すように、キャピラリー14を使用すると、余分の金属ボール9が金属ボール移送手段1に付着することを完全に防止でき、且つ、キャピラリー14の使用によって、超音波ユニット10の超音波加振による接合効果が増大する。
【0037】
本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第3実施例を図11に基づいて説明する。
【0038】
本実施例が第1実施例と異なるのは、図11に示すように、金属ボール供給部8と金属ボール移送手段1との間に、受け渡し手段18を介在させることだけであり、他は、第1実施例と同様である。受け渡し手段18は、水平を維持して上下方向に移動する支持軸21の回りを上下方向に180°回動する。そして、下方を向き下方に下降して金属ボール供給部8から金属ボール9を受け取り、上昇し180°回転して上方を向き、金属ボール9を、金属ボール移送手段1に渡す。受け渡し手段18が金属ボール供給部8から金属ボール9を受け取る機構は、第1実施例の金属ボール移送手段1の機構と同様のものを使用すれば良い。このようにすると、受け渡し手段18の受取り動作と、金属ボール移送手段1のバンプ形成動作とが並行して行われるので、同一のタクトタイムで、金属ボール9の移送個数の確認を確実に行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明のバンプ形成方法とその装置は、導電性材料ボールを使用することにより、バンプ形成に使用する導電性材料の選択範囲が広くなるという効果を奏する。
【0040】
又、半導体素子の多数の素子電極に1回の一連の動作で同時にバンプを形成することができ、生産のタクトタイムを大幅に短縮することができ、且つ、バンプの高さを揃えることができ従来技術で行っているバンプの高さを揃える工程を省略できるという効果を奏する。
【0041】
又、導電性材料ボールを、主物質の外側を別物質で被覆する多層構造とし、必要により、最外層を相互に付着しにくい材質にすることにより、導電性材料ボールの選択範囲が更に広がり、作業性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の金属ボール移送動作を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の金属ボール移送動作を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の金属ボール位置決め動作と接合動作とを示す図である。
【図5】本発明の第1実施例が形成したバンプを示す図である。
【図6】本発明の第1実施例の金属ボール供給部の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施例の金属ボール供給部の他の例を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例の金属ボール供給部の他の例を示す図である。
【図9】本発明の第1実施例の二重構造の金属ボールの断面図である。
【図10】本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第2実施例の要部を示す斜視図である。
【図11】本発明のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の第3実施例の要部を示す側面図である。
【図12】従来例のバンプ形成方法を使用するバンプ形成装置の斜視図である。
【図13】従来例のバンプ形成方法の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 金属ボール移送手段(導電性材料ボール移送手段)
2 バンプ形成ステージ
3 半導体素子
4 吸引チューブ
5 半導体素子トレイ
5a 半導体素子トレイ
6 半導体素子移送手段
7 認識手段
8 金属ボール供給部(導電性材料ボール供給部)
8a 溝
8b 切り込み
8c 波形
9 金属ボール(導電性材料ボール)
10 超音波ユニット(接合手段)
11 吸着穴
11a テーパー部
12 素子電極
13 バンプ
14 キャピラリー
15 キャピラリー固定部材
17 加振装置
18 受け渡し手段
19 主物質
20 別物質
21 支持軸
22a 搬入手段
22b 搬出手段
Claims (11)
- 形成すべきバンプの大きさに合わせた大きさの導電性材料ボールをバンプを形成すべき電極との接合性が良い導電性材料により形成し、前記導電性材料ボールを導電性材料ボール供給部に層状に配列し、前記の配列された導電性材料ボール層から、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極に対応する位置に配されたボール保持具を有する導電性材料ボール移送手段により、前記導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持してバンプを形成すべき半導体素子上に移送し、前記ボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記のバンプを形成すべき半導体素子の素子電極上に位置決めし、前記位置決め状態で、加温、衝撃力、押圧力の内の少なくとも1つと、超音波振動との組合せによって前記導電性材料ボールを前記素子電極に接合してバンプを形成するバンプ形成方法であって、前記導電性材料ボール供給部はその底部に複数の凹部を有し、導電性材料ボールを前記各凹部に収容し、これら導電性材料ボールの上部が露出するようにして一層に配列することを特徴とするバンプ形成方法。
- 導電性材料ボールは、主物質の外側を別物質で被覆する多層構造とする請求項1に記載のバンプ形成方法。
- 多層構造の導電性材料ボールは、最外層が相互に付着しにくい材質である請求項2に記載のバンプ形成方法。
- 半導体素子を装置内に搬入する搬入手段と、装置内で半導体素子を移送する半導体素子移送手段と、バンプを形成した半導体素子を装置から搬出する搬出手段と、バンプを形成する半導体素子を固定するバンプ形成ステージと、バンプを形成すべき半導体素子の各素子電極の位置に対応するボール保持具を有し、バンプ形成用の導電性材料ボールを複数の凹部に上部が露出するように一層に配列して収容する導電性材料ボール供給部と、前記一層に配列された導電性材料ボールを前記ボール保持具に吸着により取り出し保持して前記バンプ形成ステージに固定された半導体素子上に移送する導電性材料ボール移送手段と、前記導電性材料ボール移送手段のボール保持具に保持されている前記導電性材料ボールを前記バンプ形成ステージ上に固定された半導体素子の素子電極上に位置決めする位置決め部と、前記の位置決め状態で前記導電性材料ボールを前記半導体素子の素子電極上に接合する接合手段とを有し、前記接合手段は前記導電性ボール移送手段に超音波振動を与える超音波ユニットであることを特徴とするバンプ形成装置。
- 請求項4に記載のバンプ形成装置において、導電性材料ボール移送手段と導電性材料ボール供給部との間に、導電性材料ボールを前記導電性材料ボール供給部から受け取り前記導電性材料ボール移送手段に渡す導電性材料ボール受け渡し手段を付加することを特徴とするバンプ形成装置。
- 位置決め部は、画像処理による認識手段を有する請求項4または5に記載のバンプ形成装置。
- 認識手段は、導電性材料ボール移送手段による導電性材料ボールの保持状態を認識する請求項6に記載のバンプ形成装置。
- 導電性材料ボール移送手段は、ボール保持具以外の位置に導電性材料ボールが付着しているのを認識手段が認識した場合に、付着している導電性材料ボールを除去する除去手段を有する請求項6に記載のバンプ形成装置。
- 導電性材料ボール移送手段は、保持している導電性材料ボールの数が不足していることを認識手段が認識した場合に、前工程に戻って導電性材料ボールを保持し直す請求項6に記載のバンプ形成装置。
- 導電性材料ボール移送手段は、静電気を帯電しない材質で構成される請求項4に記載のバンプ形成装置。
- 導電性材料ボール供給部は、静電気を帯電しない材質で構成される請求項4に記載のバンプ形成装置。
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