JP3570535B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学材料を用いた表示装置に用いられる光アドレス装置を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、その駆動方式によって、電気アドレス方式、熱アドレス方式、および光アドレス方式に分類される。これらのうち、直視型表示装置として現在もっとも多く用いられているのは、電気アドレス方式のパッシブマトリクス(PM)方式ならびにアクティブマトリクス(AM)方式である。
【0003】
近年、表示装置の大型化や高精細化に対するニーズが高まっている。しかしながら、従来の方式の液晶表示装置では、これらのニーズに十分に対応できておらず、市販品で対角20インチ、試作段階でも対角30インチ程度が限界となっているのが現状である。とくに、PM方式では、画素数の増加に伴い、クロストークのためにコントラストが低下するという問題がある。また、AM方式では、スイッチング素子(特に薄膜トランジスタ:TFT)を無欠陥で多数作り込むことが困難であるという問題がある。
【0004】
これに対し、TFTのような半導体スイッチング素子を用いないAM方式液晶表示装置として、1990年にアメリカのTektronix社のT.Buzakらによってプラズマアドレス方式液晶表示装置(PALC)が開発された(例えば、特開平1−217396号公報)。PALCの断面構造を模式的に図1に示す。
【0005】
PALC100は、液晶セルとプラズマセルとを積層した構成をしている。基板1と、誘電体セパレータ4との間に液晶層3が挟持されており、信号電極(列電極)2と、誘電体セパレータ4との間の電位差によって、液晶層3が駆動される。プラズマセルは、基板9と誘電体セパレータ4との間隙が複数のリブ隔壁6で分割された複数のプラズマ放電チャネル5を有している。プラズマ放電チャネル5には、イオン化可能なガスが封入されており、カソード7とアノード8との間に放電パルス電圧を印加することによって、プラズマが発生する。複数のプラズマ放電チャネル5は、信号電極(列電極)2と直交する方向に延びており、カソード7とアノード8とが走査電極(行電極)10として機能し、線順次走査される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したPALC方式を用いた液晶表示装置は、TFTを用いた液晶表示装置に比べ、比較的簡単に大型化を行うことが出来る。しかしながら、PALCに用いられている誘電体セパレータ4はガラスからなる薄板であり、これは高価である上に表示装置が大きくなればなるほど取り扱いが難しく、表示装置作製中に破損する確率が高くなる。
【0007】
さらに、PALCの駆動時においてこの薄板ガラスのプラズマ側表面は擬似的な電極として働くが、そのガラスの厚さは約50〜100ミクロンであり、一般的なネマティック液晶層の厚さである3〜6ミクロンに比べて10倍以上の厚みを持っている。このためPALCを駆動する際には液晶層を有効に駆動する電圧の10倍以上の電圧を印加する必要が有る。このことは駆動回路の負担を増やすと共に消費電力の増加、それに伴う発熱などの問題を引き起こす。
【0008】
さらに、上記の薄板ガラスは強度的に脆弱であるので、薄板ガラス上に電極を形成することは非常に困難である。従って、プラズマ放電用の電極は、図1に示したように、基板平面に対して平行に形成される。これは、表示装置の開口率を低下させる原因であり、表示品位を低下させるので好ましくない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、大型化や高精細化に適した低コスト、高歩留まりな液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
本発明の液晶表示装置は、複数のプラズマ発光チャネルを有し、該プラズマ発光チャネルは、第1基板と、該第1基板に対向する第2基板と、該第1基板と第2基板との間に形成されたリブ隔壁と、該第1基板と、該第2基板と、該リブ隔壁によって包囲された空間にイオン化可能なガスを有し、該第1基板および該第2基板のそれぞれ対向する面は、第1電極および第2電極を有し、該第1電極はプラズマ発光チャネルの全面に形成された透明電極であって、該プラズマ発光チャネルから発生した光は、光によってアドレスするべく、該第1基板および該第1電極を透過して出射される、光アドレス装置と、
第3基板と、第4基板と、該第3基板と該第4基板との間に挟持された液晶層と、
該第3基板の該液晶層側に設けられた電極層と、
該第4基板の該液晶層側に設けられたマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
該複数の画素電極と光導電層を介して電気的に接続された互いに平行なストライプ状の複数の信号電極と、を備え、
該光アドレス装置は、該第4基板の外側に設けられ、該光導電層の少なくとも一部に光を照射し、かつ該光をスイッチングすることによって該光導電層の電気伝導度を変化させ、該画素電極と該信号電極との電気的接続をスイッチングし、そのことによって、該液晶層を光アドレスするものであり、そのことによって上記目的が達成される。
【0011】
前記第1電極は、前記複数のプラズマ発光チャネルに共通の単一の電極であってもよい。
【0012】
前記第1電極は、前記複数のプラズマ発光チャネルごとに形成されたストライプ状の電極であってもよい。
【0013】
前記第1電極に接続された金属電極を更に有してもよい。
【0014】
前記金属電極の少なくとも一部は、前記第1基板に垂直な方向から見たときに前記リブ隔壁と重なる位置に形成されていることが好ましい。
【0015】
本発明の光アドレス装置は、複数のプラズマ発光チャネルを有し、該プラズマ発光チャネルは、第1基板と、該第1基板に対向する第2基板と、該第1基板と第2基板との間に形成されたリブ隔壁と、該第1基板と、該第2基板と、該リブ隔壁によって包囲された空間にイオン化可能なガスを有し、該第1基板および該第2基板のそれぞれ対向する面は、第1電極および第2電極を有し、該第1電極および該第2電極は互いに平行なストライプ状の電極であって、該第1電極の少なくとも一部は、該第1基板に垂直な方向から見たときに該リブ隔壁と重なる位置に形成されている、光アドレス装置と、
第3基板と、第4基板と、該第3基板と該第4基板との間に挟持された液晶層と、
該第3基板の該液晶層側に設けられた電極層と、
該第4基板の該液晶層側に設けられたマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
該複数の画素電極と光導電層を介して電気的に接続された互いに平行なストライプ状の複数の信号電極と、を備え、
該光アドレス装置は、該第4基板の外側に設けられ、該光導電層の少なくとも一部に光を照射し、かつ該光をスイッチングすることによって該光導電層の電気伝導度を変化させ、該画素電極と該信号電極との電気的接続をスイッチングし、そのことによって、該液晶層を光アドレスするものであり、そのことによって上記目的が達成される。
【0017】
前記光アドレス装置は、前記第1電極に接続された金属電極を更に有し、前記第3基板または前記第4基板は、ブラックマトリクスをさらに有し、該金属電極の少なくとも一部は、前記第1基板に垂直な方向から見たときに、該ブラックマトリクスと重なる位置および/または表示領域外に形成する構成としてもよい。
【0018】
以下、作用について説明する。
【0019】
本発明による光アドレス装置のプラズマ発光チャネルの放電用電極の一方は、透明電極からなり、プラズマ発光チャネルの全面に形成されている。従って、放電用電極による開口率の低下が抑制される。また、本発明の他の光アドレス装置は、ストライプ状の一対の放電用電極を用いるが、ストライプ状電極の少なくとも一部がリブ隔壁やブラックマスクと重なる位置または表示領域外に形成されるので、放電電極による開口率の低下が少ない。
【0020】
本発明の液晶表示装置のは、光導電層を介して画素電極(またはストライプ状電極)に電気的に接続された信号電極と、光導電層に光照射する複数の光源とを有している。光導電層に選択的に光照射することによって、信号電極に接続される画素電極(例えば、行を線順次的に)を選択することができる。従って、対向電極(例えば、列電極)と画素電極との間に印加された電圧を、光源のスイッチングによって線順次走査することができる。即ち、液晶層を光アドレスすることができる。液晶層に電圧を印加するための電極、光導電層および光源の配置は種々に選択することができる。
【0021】
本発明による液晶表示装置は、従来のPALCのプラズマセルと類似した構成の光アドレス装置を用いるが、光を用いてアドレスするので、PALCのように非常に薄いガラスシートを用いる必要がない。即ち、光の強度と光導電層の感度とが十分であれば、プラズマ発光部と光導電層との間に設けられる基板の厚さに制限はなく、製造工程でのハンドリング等を考慮して適宜設計することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0023】
(実施形態1)
本実施形態による液晶表示装置200を模式的に図2に示す。液晶表示装置200は、光アドレス装置200aと、対向電極12を有する基板11と、これらの間に挟持された液晶層13とを有している。対向電極12は、ITO(インジウム錫酸化物)などの透明導電材料を用いて、表示領域のほぼ全面に形成されている。必要に応じて、カラーフィルタを形成してもよい。
【0024】
光アドレス装置200aは、基板19と基板24との間隙が複数のリブ隔壁20で分割された複数のストライプ状のプラズマ発光チャネル21を有している。プラズマ発光チャネル21には、イオン化可能なガスが封入されており、第1電極22と第2電極23との間に交流電圧を印加することによって、プラズマが発生する。第1電極22は、複数のプラズマ発光チャネル21に共通の単一の電極として形成しても良いし、各プラズマ発光チャネル21毎に、ストライプ状の電極として形成してもよい。開口率を高めるために、第1電極22は、少なくともプラズマ発光チャネル21の全面に形成することが好ましい。
【0025】
基板19の液晶層13側の面(プラズマ発光チャネル21とは反対側)の表面には、液晶層13側から、信号電極14、光導電層15、画素電極16が形成されている。画素電極16は、マトリクス状に配置された複数のドット状の電極である。信号電極14は、互いに平行な複数のストライプ状の電極であり、プラズマ発光チャネル21の延びる方向と直交する方向に延びている。信号電極14と画素電極16とは、光導電層15を介して接続されている。光導電層15は、複数の信号電極14と複数の画素電極16に対して共通の単一の光導電膜として形成しても良いし、それぞれの信号電極14毎に、ストライプ状の光導電膜を形成しても良い。勿論、画素電極16毎に、ドット状の光導電膜を形成することもできる。
【0026】
また、画素電極16の端部(リブ隔壁20に対応する位置)の下には、絶縁層17で覆われた金属配線18が形成されている。金属配線18/絶縁層17/画素電極16は蓄積容量(補助容量)として機能する。この例では、金属配線18を信号電極14と直交する方向(プラズマ発光チャネル21と平行な方向)に延びるストライプ状の電極として形成したが、これに限られない。
【0027】
光アドレス装置200aの発光効率を高めるために、プラズマ発光チャネル21に封入するガスの種類やガス圧およびプラズマ発光チャネルの構造(空間の大きさ)等を最適化すればよい。例えば、紫外線を発光させる場合には、例えば、ヘリウム、キセノンやこれらの混合ガスを用いることができる。さらに、これらの混合ガスに水銀を混合することによって近紫外線を発光させることができる。また、可視光を発光させる場合には、ネオンとキセノンの混合ガスなどを用いるか、または、プラズマ発光チャネル21の内壁に適切な蛍光体を塗布し、紫外線を可視光に変換する構成としてもよい。アドレス用の光として紫外線を用いると透過型液晶表示装置を形成することができるという利点がある。
【0028】
本発明による液晶表示装置においては、光アドレス用の光源からの光の強度と光導電層の感度とが十分であれば、液晶セルと光アドレス装置200aとの間に設けられる基板19の材料や厚さに制限はなく、製造工程の歩留まりを考慮して適宜設定することができる。紫外線を用いる場合には、例えば、石英基板や溶融シリカ基板などを用いることができる。また、大画面の表示装置を構成する場合には、基板19を複数の基板で構成してもよい。
【0029】
光導電層15の材料は、アドレス用の光に対して電気伝導度が十分に変化する材料を、アドレス用の光の波長や強度および装置の構成を考慮して、公知の材料から選択すればよい。紫外線に対しては、例えば、酸化チタンを用いることができる。また、可視光に対しては、アモルファスシリコンを用いることができる。
【0030】
プラズマ発光を用いた表示装置として、いわゆるプラズマ表示装置(PDP)が知られている。PDPは、プラズマ発光された紫外線を蛍光体で可視光に変換し、その可視光を表示に用いる、自発光型の表示装置である。それに対し、本発明による液晶表示装置においては、プラズマ発光によって得られた光を、画素をアドレスするために用いる。表示に用いる光は、従来の液晶表示装置と同様に、透過型の場合にはバックライトからの光であり、反射型の場合には周囲光である。従って、プラズマ発光の強度は光導電層の電気伝導度を十分に変化させることが可能であればよく、比較的弱い光を用いることができる。例えば、プラズマ発光による紫外線を用いる場合においては、その輝線を用いる必要がなく、光導電層の感度や基板の透過率特性を考慮して、最適化すればよい。
【0031】
本実施例による光アドレス装置200aおよび液晶表示装置200の動作原理を図3を参照しながら説明する。なお、蓄積容量は簡単のために省略する。
【0032】
選択されたプラズマ発光チャネル21内の電極22および電極23との間に交流電圧を印加することによって、プラズマ発光チャネル21内のガスがイオン化され、プラズマが発生する。プラズマはそのガスの種類やガス圧によって種々の波長の光を発生する(図3(a))。
【0033】
この光は基板19および画素電極16を通過し、光導電層15に照射される。光照射された光導電層15は、その電気伝導度が増加し、導電体となり、画素電極16と信号電極14とが電気的に接続される。光導電層15が導電状態の時に、対向電極12と信号電極14との間に駆動電圧を印加すると、画素電極16と対向電極12との間の液晶層13に電圧が印加され、画素に対応する領域の液晶層13aが駆動される(図3(b))。
【0034】
次に、電極22と23との間の電圧を切り、プラズマ発光を停止すると、光導電層15の電気伝導度は低下し絶縁体となり、画素電極16と信号電極14とは電気的に絶縁される。画素電極16、光導電層15と対向電極12とこれらの間の液晶層13はキャパシタとして機能するので、先に印加された駆動電圧に対応する電荷が画素電極16上に保持され、液晶層13aの駆動状態は保持される(いわゆるサンプルホールドである)(図3(c))。蓄積容量を形成することによって、さらに、電荷保持特性を改善することができる。
【0035】
プラズマ発光が停止した状態(消光状態)では、対向電極12と信号電極14との間に駆動電圧を印加しても、画素電極16と信号電極14とは、電気的に切り離されているので、画素電極16上の液晶層13は駆動されない。次のフレーム(またはフィールド)で、プラズマ発光チャネル25aが選択される期間(プラズマ発光する期間)に、画素電極16に新たな駆動電圧が印加される。消光状態において、対向電極12と信号電極14との間に電圧を印加した場合に駆動される液晶層は、信号電極14上の液晶層に限られるので、この部分をブラックマトリクス等で覆っておけば表示品質の低下の問題はない。
【0036】
本実施例による光アドレス装置200aおよび液晶表示装置200は、例えば、以下の方法で形成することができる。図4A〜4Cを参照しながらその製造方法を説明する。
【0037】
図4A(a)および(b)に示すように、約1.1mm厚のガラス基板11上に厚さ約50nmのITO(対向電極)をスパッタ法により形成し、対向電極12を形成する。必要に応じて、配向膜やカラーフィルタを形成してもよい。
【0038】
図4B(a)〜(d)に示すように、例えば、約1.1mm厚のガラス基板24に対し、例えば、ニッケルを約1μm厚にスパッタ法で堆積し、エッチングによりストライプ状の電極23を形成する(図4B(a)および(b))。この上に、ガラスペーストを厚み約20μmになるように塗布・焼成し、絶縁層26を形成し、絶縁層26の上に、約200nmの酸化マグネシウム層27を形成する(図4B(c))。得られた基板の表面に、スクリーン印刷法により約300μmのリブ隔壁20を、例えばガラスペーストを用いて形成する(図4B(d))。
【0039】
図4C(a)〜(f)に示すように、まず、約0.7mm厚の基板19上に、約15nm厚の透明導電膜22をスパッタ法により全面に形成する。次に、ガラスペーストを厚み20μmになるように塗布・焼成し、絶縁層28を形成し、その後、約200nm厚の酸化マグネシウム層29を形成する(図4C(a))。紫外線をアドレス光として用いる場合には、基板19の材料として、紫外線を透過する材料(例えば、石英や溶融シリカ)を用いることが好ましく、加えて、信号電極14部分(以下に述べる)に対応した位置に、透明電極22/絶縁層28/酸化マグネシウム29を形成しない領域を設けることが好ましい(図4D)。
【0040】
さらに、基板19の反対側の面に約0.1μm厚のアルミを蒸着し、ストライプ状にエッチングし、アルミ配線18を形成する(図4C(b))。得られたアルミ配線18を陽極酸化することにより、その表面に酸化膜17を形成する(図4C(c))。その上に、約15nm厚の透明導電膜をスパッタ法により形成し、ドット状にエッチングして画素電極16を形成する(図4C(d))。ここで、このアルミ配線18/酸化膜17/画素電極16の構造が蓄積容量として働く。
【0041】
さらに、この上にスパッタ法により約0.1μmの酸化チタン膜を光導電層15として形成する(図4C(e))。この上に、例えば、アルミを用いて、ストライプ状の信号電極14を形成する。信号電極14とアルミ配線18とのストライプ方向は互いに直交している。必要に応じて、配向膜を形成してもよい。
【0042】
次に、信号電極14と電極23のストライプ方向が互いに直交し、電極22と電極23が対向するように、基板19と基板24とを貼りあわせ、リブ隔壁20で形成される溝の内部を減圧した後に、例えば、ヘリウムとキセノンの混合ガスを封入し、プラズマ発光チャネル21を形成する。
【0043】
最後に、対向電極12と信号電極14とが対向するように、基板11と基板19とを、例えば5μmのスペーサーを介して貼りあわせ、この空隙にネマティック液晶材料を注入し、液晶層13を形成し、液晶表示装置200が得られる。液晶層13は、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置に用いられている液晶材料を用いて形成することができる。例えば、ネマティック液晶、コレステリック液晶などの液晶材料を用いることができる。
【0044】
液晶表示装置200の電極22と電極23との間に、約150Vの交流電圧を印加することにより、ヘリウムとキセノンの混合ガスをプラズマ化し、紫外光を発生させることができる。紫外線を発光した状態で、対向電極12と信号電極14との間に、駆動電圧を印加することにより、画素電極16上の液晶層13を駆動することができる。
【0045】
なお、電荷保持時間は、画素電極16の下のアルミ配線18の幅や酸化膜17の厚み、種類(酸化膜17上にさらに窒化シリコンをスパッタする等)などを変えることにより、変更が可能なことは言うまでもない。
【0046】
プラズマ発光チャネルの構造および材料は上記の例に限られず、発光波長に応じて、ガス種、ガス圧、放電電圧(直流または交流や電圧値)を考慮して適宜設定すればよい。絶縁層や酸化マグネシウム層を省略することもできる。
【0047】
(実施形態2)
実施形態1の光アドレス装置および液晶表示装置を大型化すると、ITOなどの透明導電材料は電気伝導率が比較的低いので、電極22をITOで形成すると、信号電圧の遅延、電圧波形の歪や振幅の低下等の問題を生じる場合がある。本実施形態では、上記の問題を回避するために、透明電極に電気的に接続された金属電極を形成する。
【0048】
本実施形態の装置においては、実施形態1の液晶表示装置200の基板19と電極22との間に、例えば、アルミを用いて金属電極を形成する。用いられる金属材料は、アルミに限られずITOよりも電気抵抗の低い材料であればよい。
【0049】
金属電極の好ましい配置を図5を参照しながら説明する。液晶表示装置200の表示領域を図5(a)の参照符号50で表される領域であるとする。基板19に透明電極22を形成する前、または後に、図5(b)に示す金属電極51および金属電極52を形成する。金属電極51は表示領域50外に形成され、金属電極52は表示領域50内のリブ隔壁20(図2参照)に対応する位置に形成されることが好ましい。また、対向基板(図2の基板11)にブラックマトリクスを形成する場合には、基板面から見て、金属電極52がブラックマトリクスと重なるように形成することが好ましい。
【0050】
(実施形態3)
本実施形態では、放電用電極として、金属材料からなるストライプ状の電極を形成する。その他の構成は、実施形態1と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0051】
図6を参照しながら、本実施形態を説明する。基板61(実施形態1の基板11に対応)にカラーフィルタ層63(例えば、R:63a、G:63bを含む)とブラックマトリクス64とが形成されている。基板69(実施形態1の基板19に対応)には、例えば、ニッケル配線からなる電極72(実施形態1の電極22に対応)が形成されている。この電極72は、平行部72aと凸部72bを有し、平行部72aはリブ隔壁80と、凸部72bはブラックマトリクス64と、基板61に垂直な方向から見たときにそれぞれ重なる位置に形成されている。また、基板74(実施形態1の基板24に対応)上には、例えば、ニッケル配線からなる電極73(実施形態1の電極23に対応)が形成されている。この電極73は、平行部73aと凸部73bを有し、平行部73aはリブ隔壁80と、凸部73bはブラックマトリクス64と、基板61に垂直な方向から見たときにそれぞれ重なる位置に形成されている。本実施形態では、ガラスペーストと酸化マグネシウム層を省いてある。このように、プラズマ放電用の電極72および電極73をブラックマトリクス64やリブ隔壁80と少なくとも一部を重ねることによって、プラズマ放電用の電極による開口率の低下を抑制することができる。なお、これらの電極の凸部をすべてのブラックマトリクス下に配置する必要はなく、装置の構成に応じて改変してもよい。例えば、赤、緑、青の3原色のカラーフィルタをワンセットとして、その両側にのみ配置してもよい。本実施形態の光アドレス装置は、電極72と電極73との間に、例えば、200Vの直流(パルス)電圧を印加することによって、プラズマ発光を起こすことができる。
【0052】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、新しい光アドレス装置およびそれを用いた新しい方式の液晶表示装置が提供される。本発明による液晶表示装置は、TFTなどのアクティブ素子を必要としないので、高い歩留まりで比較的安価に製造できる。さらに、光によってアドレスするので、従来のPALCで必要とされるきわめて薄い(約50μm程度)誘電体セパレータを必要とせず、従来のPALCよりも比較的安価に高歩留まりで作製できる上に、従来のPALCに比べて低電圧で駆動できる液晶表示装置を提供することができる。
【0053】
本発明による光アドレス装置のプラズマ発光チャネルの放電用電極の一方は、透明電極からなり、プラズマ発光チャネルの全面に形成されている。従って、放電用電極による開口率の低下が抑制される。また、本発明の他の光アドレス装置は、ストライプ状の一対の放電用電極を用いるが、ストライプ状電極の少なくとも一部がリブ隔壁やブラックマトリクスと重なる位置または表示領域外に形成されるので、放電電極による開口率の低下が少ない。
【0054】
本発明における透過型の表示装置においてバックライトを置く場合に、バックライトと表示装置との間に紫外線吸収層(例えば高分子からなるフィルムなど)を適時追加しても構わない。また、本発明による液晶表示装置では、液晶層の構造には制限がなく(例えばホスト−ゲスト型液晶、コレステリック液晶、高分子分散型液晶など)公知の液晶層を広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPALCの断面構造を模式的に示す図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の一例を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明における液晶表示装置の動作原理を示す模式的な断面図である。
【図4A】本発明による液晶表示装置の製造方法の例を示す概略図である。
【図4B】本発明による液晶表示装置の製造方法の例を示す概略図である。
【図4C】本発明による液晶表示装置の製造方法の例を示す概略図である。
【図4D】本発明による液晶表示装置に用いられる中間の基板の構成例を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明による光アドレス装置の金属配線の配置例を示す模式図である。
【図6】本発明による液晶表示装置の金属配線の配置例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板
2 信号(列)電極
3 液晶層
4 誘電セパレータ
5 プラズマ放電部
6 リブ隔壁
7 カソード
8 アノード
9 ガラス基板
10 走査(行)電極
11 第1基板
12 対向電極
13 液晶層
14 信号電極(列電極)
15 光導電層
16 画素電極(ドット状)
17 絶縁層
18 金属配線
19 基板
20 リブ隔壁
21 プラズマ発光チャネル
22 第1電極(放電用電極)
23 第2電極(放電用電極)
24 基板

Claims (7)

  1. 複数のプラズマ発光チャネルを有し、
    該プラズマ発光チャネルは、第1基板と、該第1基板に対向する第2基板と、該第1基板と第2基板との間に形成されたリブ隔壁と、該第1基板と、該第2基板と、該リブ隔壁によって包囲された空間にイオン化可能なガスを有し、
    該第1基板および該第2基板のそれぞれ対向する面は、第1電極および第2電極を有し、
    該第1電極はプラズマ発光チャネルの全面に形成された透明電極であって、該プラズマ発光チャネルから発生した光は、光によってアドレスするべく、該第1基板および該第1電極を透過して出射される、光アドレス装置と、
    第3基板と、第4基板と、該第3基板と該第4基板との間に挟持された液晶層と、
    該第3基板の該液晶層側に設けられた電極層と、
    該第4基板の該液晶層側に設けられたマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
    該複数の画素電極と光導電層を介して電気的に接続された互いに平行なストライプ状の複数の信号電極と、を備え、
    該光アドレス装置は、該第4基板の外側に設けられ、該光導電層の少なくとも一部に光を照射し、かつ該光をスイッチングすることによって該光導電層の電気伝導度を変化させ、該画素電極と該信号電極との電気的接続をスイッチングし、そのことによって、該液晶層を光アドレスする液晶表示装置。
  2. 前記第1電極は、前記複数のプラズマ発光チャネルに共通の単一の電極である請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1電極は、前記複数のプラズマ発光チャネルごとに形成されたストライプ状の電極である請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1電極に接続された金属電極を更に有する請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 前記金属電極の少なくとも一部は、前記第1基板に垂直な方向から見たときに前記リブ隔壁と重なる位置に形成されている請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 複数のプラズマ発光チャネルを有し、
    該プラズマ発光チャネルは、第1基板と、該第1基板に対向する第2基板と、該第1基板と第2基板との間に形成されたリブ隔壁と、該第1基板と、該第2基板と、該リブ隔壁によって包囲された空間にイオン化可能なガスを有し、
    該第1基板および該第2基板のそれぞれ対向する面は、第1電極および第2電極を有し、
    該第1電極および該第2電極は互いに平行なストライプ状の電極であって、該第1電極の少なくとも一部は、該第1基板に垂直な方向から見たときに該リブ隔壁と重なる位置に形成されている、光アドレス装置と、
    第3基板と、第4基板と、該第3基板と該第4基板との間に挟持された液晶層と、
    該第3基板の該液晶層側に設けられた電極層と、
    該第4基板の該液晶層側に設けられたマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
    該複数の画素電極と光導電層を介して電気的に接続された互いに平行なストライプ状の複数の信号電極と、を備え、
    該光アドレス装置は、該第4基板の外側に設けられ、該光導電層の少なくとも一部に光を照射し、かつ該光をスイッチングすることによって該光導電層の電気伝導度を変化させ、該画素電極と該信号電極との電気的接続をスイッチングし、そのことによって、該液晶層を光アドレスする液晶表示装置。
  7. 前記光アドレス装置は、前記第1電極に接続された金属電極を更に有し、
    前記第3基板または前記第4基板は、ブラックマトリクスをさらに有し、
    該金属電極の少なくとも一部は、前記第1基板に垂直な方向から見たときに、該ブラックマトリクスと重なる位置および/または表示領域外に形成されている、請求項1または6に記載の液晶表示装置。
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