JP3570356B2 - 乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚泥等の含水固形物を自然乾燥させる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の乾燥装置としては、図10に示すように、汚泥101を注入した複数のトレー102と、これらトレー102を保持する棚103とで構成されたものがある。上記各トレー102は、前後左右に四角枠状に設けられた側板104と、これら側板104の下部に設けられたメッシュ状の底部材105とによって、上面が開放された浅い箱状に構成されている。
【0003】
また、上記棚103には上下複数段の保持部106が形成され、各保持部106毎に、複数のトレー102が保持されるように構成されている。また、上記棚103は屋外に設置されている。
【0004】
これによると、各トレー102に汚泥101を注入し、これらトレー102を保持部106に保持する。これにより、各トレー102の汚泥101は天日によって自然乾燥される。
【0005】
この際、天日干しの場合、最上段の保持部106のトレー102は、最も太陽光線に照射され、さらに、上方ほど風通しも良いため、短期間で乾燥する。これに対して、下位の保持部106のトレー102は、上位の保持部106のトレー102の影になって、太陽光線の照射が少なく、乾燥に長期間を要した。したがって、このままでは、各トレー102に対して、乾燥に要する期間(日数)にばらつきが生じてしまい、このようなばらつきを無くすために、下記(1)〜(3)のように、各トレー102を最下段の保持部106から順次上位の保持部106へ移し替えている。
【0006】
すなわち、例えば上記保持部106が上下4段形成されている場合、
(1)作業者は、フォークリフト107等を用いて、最上段の保持部106の乾燥が完了したトレー102を地面に下ろし、これらトレー102から乾燥した汚泥101を手作業で排出する。
【0007】
(2)次に、フォークリフト107等を用いて、上から2段目の保持部106のトレー102を最上段の保持部106へ移し替え、上から3段目の保持部106のトレー102を上から2段目の保持部106へ移し替え、最下段の保持部106のトレー102を上から3段目の保持部106へ移し替え、さらに、上記(1)で空になったトレー102を最下段の保持部106へ移し替える。
【0008】
(3)そして、未乾燥の汚泥101を注入用のホース108から上記最下段の保持部106の空のトレー102へ注入する。
上記(1)〜(3)の作業を一定日数(期間)ごとに行なうことにより、汚泥101が乾燥される。この際、上位の保持部106のトレー102ほど、日数が多く経過しているため、汚泥101の乾燥度合が進んでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、乾燥作業にフォークリフト107等の特別な荷役車両が必要であるといった問題があり、さらに、作業者は上記荷役車両を操縦して多数のトレー102を移し替えなければならないため、労力を要した。さらに、乾燥が完了した汚泥101をトレー102から排出する場合、その都度、作業者が手作業で排出していたため、より一層の労力を要するといった問題もあった。
【0010】
本発明は、乾燥作業において、フォークリフト等の特別な荷役車両を不要とし、さらに、作業者の労力を軽減し得る乾燥装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明は、含水固形物を乾燥させる乾燥装置であって、
上記含水固形物を支持する複数の揺動自在な受け部材と、これら受け部材を一定の乾燥経路に沿って移動させる移動手段とが備えられ、
上記各受け部材は、注入された含水固形物中の水分を下方へ排水可能に構成されており、
乾燥経路上に排出部が形成され、
上記排出部に、乾燥した含水固形物を受け部材から排出させる排出手段が設けられ、
上記排出手段は、受け部材に設けられたピン状の被係合部材と、被係合部材に対して上下いずれか一方から係脱自在で且つ被係合部材と摺動可能な部分を有する係合部材と、係合部材を昇降させる昇降駆動装置とで構成され、
上記係合部材が排出部の受け部材の被係合部材に係合することによって、受け部材が揺動して傾斜するものである。
【0012】
これによると、含水固形物が注入された各受け部材は、移動手段により、乾燥経路に沿って移動する。これにより、各受け部材に対して、乾燥に要する期間(日数)を一定にすることができる。
【0013】
また、各受け部材の移動は移動手段によって行われるため、従来のように作業者がフォークリフト等の荷役車両を操縦する必要はない。これにより、特別な荷役車両は不要となり、作業者の労力も軽減される。
【0014】
さらに、乾燥が完了した受け部材は、移動手段により、乾燥経路上を排出部まで移動する。その後、排出部において、乾燥した含水固形物が、排出手段により、受け部材から排出される。したがって、従来のように作業者が手作業で含水固形物を受け部材から排出する場合に比べて、作業者の労力が軽減される。
【0015】
また、本第2発明は、乾燥経路は、上下複数の水平経路と、これら水平経路の上下間を結ぶ第1の垂直経路と、最上位の水平経路と最下位の水平経路との間を結ぶ第2の垂直経路とで構成されているものである。
【0016】
これによると、含水固形物が注入された各受け部材は、移動手段により、乾燥経路に沿って移動する。この際、受け部材が、一定期間毎に、下位の水平経路から第1の垂直経路を通って上位の水平経路へ移動し、これにより、各受け部材に対して、乾燥に要する期間(日数)を一定にすることができる。また、最上位の水平経路の受け部材は、一定期間経過後、第2の垂直経路を経て、最下位の水平経路に戻る。
【0017】
また、本第3発明は、移動手段は、複数の輪体と、これら輪体に巻回されて乾燥経路に沿って配設された無端回動体と、上記無端回動体を回動させる回動駆動装置とで構成され、
上記無端回動体に複数の受け部材が連結されているものである。
【0018】
これによると、回動駆動装置で無端回動体を回動させることにより、各受け部材が乾燥経路に沿って移動する。
また、本第4発明は、乾燥経路は水平軸心を中心とした円環状に形成されているものである。
【0019】
これによると、含水固形物が注入された各受け部材は、移動手段により、乾燥経路に沿って回転する。この際、各受け部材の垂直方向の位置を水平軸心の前後へずらすことにより、天日の当り具合を均一化でき、これにより、各受け部材に対して、乾燥に要する期間(日数)を一定にすることができる。
【0020】
また、本第5発明は、移動手段は、水平軸心を中心に回転自在な回転体と、この回転体を回転させる回転駆動装置とで構成され、
上記回転体に、受け部材が周方向に複数連結されているものである。
【0021】
これによると、回動駆動装置で回転体を回転させることにより、各受け部材が乾燥経路に沿って回転する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は、浄水過程で発生する汚泥2(含水固形物の一例)を天日で自然乾燥させる乾燥装置であり、屋外に設置されている。上記乾燥装置1は、汚泥2を支持する複数のトレー3(受け部材の一例)と、これらトレー3を保管する棚4と、これらトレー3を上記棚4に形成された一定の乾燥経路5に沿って循環移動させる移動手段6とを備えている。
【0023】
図4に示すように、上記各トレー3は、前後左右各側面と底面とを有して上面が開放された四角箱形状に形成され、多数の交差した棒状部材8によってメッシュ構造に構成されている。これら各棒状部材8間には、水を排出するための一定の隙間が形成されている。また、各トレー3の内側には、汚泥2に含まれる水分のみを排出する濾過用のシート9が敷かれている。
【0024】
図1〜図3に示すように、上記棚4は、左右に複数本並ベられた前部縦支柱14および後部縦支柱15と、これら前部縦支柱14の左右間および後部縦支柱15の左右間に連結された複数本の横部材16と、上記前部縦支柱14と後部縦支柱15との前後間に連結された複数本の連結部材17とで構成されている。上記棚4には上下4段の収納部18a〜18dが形成されており、各収納部18a〜18dにはそれぞれ5台のトレー3が収納可能となっている。また、棚4の上端部には、上方を覆う樹脂製の透明な天板10が設けられている。尚、上記樹脂としては、強度の高いアクリルが最適である。
【0025】
上記乾燥経路5は、上記各収納部18a〜18dを通る上下複数の水平経路19a〜19dと、これら水平経路19a〜19dの上下間を結んでジグザグ状の経路を形成する複数の第1の垂直経路20と、最上位の水平経路19dの終端部と最下位の水平経路19aの始端部とに連続する第2の垂直経路21とで、循環経路として構成されている。
【0026】
上記移動手段6は、棚4に設けられた複数のスプロケット23a〜23h(輪体の一例)と、これらスプロケット23a〜23hに巻回されて上記乾燥経路5に沿って配設されたチェン24(無端回動体の一例)と、最上位の一端のスプロケット23hを回転させることによりチェン24を回動するモータ25(回動駆動装置の一例)とで構成されている。尚、上記スプロケット23a〜23hとチェン24とモータ25とはそれぞれ前後一対設けられており、同期駆動するように構成されている。
【0027】
上記各トレー3の前後面には連結アーム27が前後一対設けられており、前部の連結アーム27の上端が前部のチェン24にピン28を介して連結されている。同様に、後部の連結アーム27の上端も後部のチェン24にピン28を介して連結されている。これにより、各トレー3は、連結アーム27を介して前後両チェン24に垂下され、かつピン28を中心として左右へ揺動自在に連結されている。これにより、上記前後両モータ25を駆動することによって、前後両チェン24が乾燥経路5に沿って回動し、各トレー3が乾燥経路5に沿って移動する。
【0028】
上記第2の垂直経路21の下端部には排出部30が形成されており、この排出部30には、乾燥した汚泥2をトレー3から排出させる排出手段31と、排出した汚泥2を受け取る容器41とが設けられている。図1,図5に示すように、上記排出手段31は、前後一対の係合部材32と、前後両係合部材32を昇降させる前後一対の昇降駆動装置33とで構成されている。尚、上記係合部材32はそれぞれ、トレー3の前後両面の左右一端部に設けられたピン状の被係合部材35に対して下方から係脱自在に構成されている。
【0029】
また、上記昇降駆動装置33は、上下一対のスプロケット36と、これらスプロケット36間に巻回されたチェン37と、上部のスプロケット36を回転駆動させるモータ38とで構成されており、棚4に取付けられている。上記係合部材32は、チェン37に連結されており、ガイドローラ39を介してガイドレール(図示せず)に案内されて昇降するように構成されている。
【0030】
以下に、上記構成における作用を説明する。
汚泥2の乾燥は、例えば、乾燥に要する期間を4週間とすると、5台のトレー3を1組として行われる。すなわち、
(1)図1の状態で、一定期間(例えば1週間)、天日で乾燥した後、前後両モータ25を駆動して、各水平経路19a,19b,19cのトレー3を一段上位の水平経路19b,19c,19dへ移し替える。
【0031】
(2)この際、最上段の水平経路19dのトレー3は第2の垂直経路21に移動し、第2の垂直経路21のトレー3は、排出部30で汚泥2を排出した後、順次、排出部30から最下段の水平経路19aへ移動する。
【0032】
(3)上記のようなトレー3の移動は、一定期間(例えば1週間)毎に行われ、一度に5台分が移動する。したがって、各トレー3が一度移動すると、上記排出部30において、5台のトレー3から汚泥2が排出される。そして、作業者は、未乾燥の汚泥2を、注入用のホース40から最下位の水平経路19a上にある空のトレー3へ注入する。
【0033】
その後、1週間が経過する毎に、上記(1)〜(3)の手順を繰り返すことにより、注入された汚泥2は、乾燥し、4週間後に排出部30から排出される。尚、水平経路19a〜19dのうち、上位の水平経路ほど日数が多く経過しているため、汚泥2の乾燥度合が進んでおり、さらに、最上位の水平経路19d後の第2の垂直経路21において、汚泥2の乾燥度合が最も進む。この際、汚泥2は、乾燥度合が進むほど、その体積が減少するため、トレー3内の汚泥2の高さは乾燥するにつれて低減する。
【0034】
また、図4に示すように、乾燥中において、汚泥2に含まれる水分は、濾過用のシート9を通り、メッシュ状に構成されたトレー3の棒状部材8間から下方へ排出される。
【0035】
また、降雨の際には、雨は棚4の天板10で遮られるため、雨が各トレー3内の汚泥2に降りかかることを防止することができる。さらに、上記天板11は、透明であるため、太陽光線を透過し、以って、汚泥2の乾燥に支障を来すことはない。
【0036】
上記(1)〜(3)に示すように、各トレー3の移動は移動手段6によって行われるため、従来のように作業者がフォークリフト等の荷役車両を操縦する必要はない。これにより、特別な荷役車両は不要となり、作業者の労力も軽減される。
【0037】
また、上記(2)において、排出手段31は、排出部30まで移動したトレー3から乾燥した汚泥2を以下のようにして排出させる。
すなわち、図5に示すように、排出部30のトレー3に対して、排出手段31のモータ38の駆動により、チェン37が回動して、前後一対の係合部材32が下限位置A(仮想線)から上限位置B(実線)まで上昇する。これにより、上記係合部材32が下方から上記排出部30のトレー3の被係合部材35に係合するため、トレー3の左右一端部が持ち上げられ、トレー3がピン28を中心として揺動して傾斜する。これにより、乾燥した汚泥2は、自動的にトレー3の左右他端部から排出され、容器41へ投入される。
【0038】
その後、図5の仮想線で示すように、前後一対の係合部材32が上限位置Bから下限位置Aまで下降することにより、上記係合部材32が被係合部材35の下方に離脱し、空になったトレー3が傾斜姿勢から水平姿勢に戻る。
【0039】
その後、空になったトレー3を最下位の水平経路19aに沿って排出部30の隣りへ移動する。これにより、後続のトレー3が排出部30まで移動する。そして、排出部30において、上記と同様に排出手段31が作動することにより、乾燥した汚泥2が順次自動的にトレー3から排出される。上記のように、乾燥が完了した汚泥2の排出は排出手段31によって行われるため、従来のように作業者が手作業で汚泥2をトレーから排出する場合に比べて、作業者の労力が軽減される。尚、容器41に回収された汚泥2はトラック等で搬送され、煉瓦や瓦等の材料として再利用される。
【0040】
上記実施の形態では、最下位の水平経路19aの空のトレー3に汚泥2を注入し、トレー3を最下位の水平経路19aから順次最上位の水平経路19dへ移し替えているため、最も含水量の多い汚泥2が最下位に位置し、上位の汚泥2ほど含水量が減少する。したがって、トレー3から滴下する水は上位の汚泥2ほど少なくなるため、上位のトレー3から多量の水が下位のトレー3へ降り注ぐことはなく、これにより、乾燥効率が向上する。
【0041】
上記実施の形態では、図1に示すように、棚4に上下4段の収納部18a〜18dを形成しているが、4段に限定されるものではなく、4段以外の複数段形成してもよい。また、各収納部18a〜18d毎に5台のトレー3を収納可能にしているが、5台以外の複数台収納可能にしてもよい。
【0042】
上記実施の形態では、5台のトレー3を1組とし、1回の移動によって各トレー3を5台分移動させているが、5台に限定されるものではなく、1回の移動によって各トレー3を5台以外の複数台分または単数台分移動させてもよい。
【0043】
上記実施の形態では、1週間(一定期間)経過する毎にトレー3を移動しているが、1週間に限定されるものではない。
上記実施の形態では、トレー3に汚泥2を注入して、4週間(複数週間)経過後、排出部30において汚泥2をトレー3から排出しているが、乾燥所要期間は4週間に限定されるものではなく、一定の期間であればよい。
【0044】
上記実施の形態では、モータ25を正転させて、トレー3を最下位の水平経路19aから順次最上位の水平経路19dへ移し替え、さらに、第2の垂直経路21を上方から下方へ移動させているが、上記モータ25を逆転させて、トレー3を最上位の水平経路19dから順次最下位の水平経路19aへ移し替え、さらに、第2の垂直経路21を下方から上方へ移動させてもよい。
【0045】
上記実施の形態では、図1に示すように、モータ25で最上位の一端のスプロケット23hを回転させているが、これ以外のスプロケット23a〜23gのいずれかを回転させてもよい。また、上記スプロケット23a〜23h以外に駆動用のスプロケットをチェン24に歯合させ、この駆動用のスプロケットをモータ25で回転させてもよい。
【0046】
上記実施の形態では、図1に示すように、移動手段6を構成する輪体の一例としてスプロケット23a〜23hを用いるとともに無端回動体の一例としてチェン24を用いたが、輪体としてプーリーを用いるとともに無端回動体としてワイヤーやロープ等を用いてもよい。
【0047】
上記実施の形態では、図5に示すように、スプロケット36とチェン37とモータ38とから成る昇降駆動装置33を用いて係合部材32を昇降させているが、シリンダ装置を用いて係合部材32を昇降させてもよい。
【0048】
上記実施の形態では、排出部30において、トレー3から排出された汚泥2を容器41で受け止めているが、トレー3の下方にベルトコンベヤ等の搬送装置を設置し、トレー3から排出された汚泥2を上記搬送装置で搬送してもよい。また、地面へ排出してもよい。
【0049】
次に、本発明における第2の実施の形態を図6〜図9に基づいて説明する。
60は、汚泥2を天日で自然乾燥させる乾燥装置であり、屋外に設置されている。尚、図6,図7では、上記乾燥装置60を2台並べて設置している。各乾燥装置60は、汚泥2を支持する複数のトレー3と、これらトレー3を一定の乾燥経路61に沿って移動させる移動手段62とを備えている。
【0050】
上記トレー3は、先述の第1の実施の形態と同じように構成されているため、説明を省略する。
上記乾燥経路61は、図8に示すように、左右方向の水平軸心63を中心とした円環状に形成されている。また、上記移動手段62は、上記水平軸心63を中心に回転自在な回転体64と、この回転体64を回転させる回転駆動装置65とで構成されている。
【0051】
上記回転体64は、左右一対の脚部材67の上部間に軸受装置68を介して回転自在に支持された回転軸69と、この回転軸69の両端部および中央部に設けられた複数のアーム体70とで構成されている。上記各アーム体70は十形状に交差した複数本(4本)のアーム71a〜71dを有している。
【0052】
上記各トレー3の左右両側面には連結アーム73が左右一対設けられ、これら連結アーム73の上端部はピン88を介して各アーム71a〜71dの先端部に連結されている。これにより、各トレー3は、連結アーム73を介して左右で相対向する一対のアーム71a〜71d間に垂下されて周方向に複数台(4台)設けられ、かつ上記ピン88を中心として前後へ揺動自在に構成されている。
【0053】
また、上記回転駆動装置65は、上記回転軸69の一端に設けられたスプロケット74(輪体の一例)と、上記スプロケット74の下方に位置しかつ一方の脚部材67に設けられたスプロケット75(輪体の一例)と、これら両スプロケット74,75間に巻回されたチェン76(無端回動体の一例)と、上記一方の脚部材67に設けられかつ上記スプロケット75を回転駆動させるモータ77とで構成されている。上記モータ77を駆動することにより、チェン76が回動し、回転軸69と共にアーム体70が回転して、各トレー3が乾燥経路61上を回転する。
【0054】
また、図6,図8に示すように、上記乾燥経路61上において、最上位と最下位との中間部における前端部には排出部79が形成されており、この排出部79には、乾燥した汚泥2をトレー3から排出させる排出手段80が設けられている。
【0055】
図8,図9に示すように、上記排出手段80は、係合部材81と、この係合部材81を昇降させる昇降駆動装置82とで構成されている。上記係合部材81は、トレー3の左右両側面の前部に設けられたピン状の被係合部材84に対して上方から係脱自在に構成されている。尚、図6に示すように、上記各排出手段80は、上記各被係合部材84に対向するように、左右方向において複数設置されている。
【0056】
また、上記昇降駆動装置82は、複数のスプロケット85と、これらスプロケット85間に巻回されたチェン86と、下部のスプロケット85を回転駆動させるモータ87とで構成されている。上記係合部材81は、下限位置A(図9の実線参照)と上限退避位置B(図9の仮想線参照)との間を昇降し、上限退避位置Bにおいては起立して上記トレー3の前方へ退避するように構成されている。
【0057】
尚、図7に示すように、上記排出部79の下方には、各トレー3から排出された汚泥2を受け取って搬送するベルトコンベヤ90(搬送装置の一例)が設置され、ベルトコンベヤ90の排出側には容器91が設置される。
【0058】
以下、上記構成における作用を説明する。
汚泥2の乾燥は、例えば、図6に示すように、左右4台のトレー3を一組とし、4週間かけて行われる。すなわち、
(1)図6状態で、一定期間(例えば1週間)、天日で乾燥した後、排出部79に位置する左右4台のトレー3から乾燥した汚泥2が排出され、排出された汚泥2は、ベルトコンベヤ90で搬送されて、容器91へ投入され、容器91ごとトラック等で運ばれる。
【0059】
(2)上記のように汚泥2を排出した後、図8に示すように、両モータ77を駆動して、回転体64を反時計回りに1/4回転する。これにより、各トレー3が乾燥経路61に沿って1/4回転し、上記(1)において汚泥2を排出して空になったトレー3が排出部79から乾燥経路61の最下位に達する。そして、作業者は、未乾燥の汚泥2を、注入用のホース40から上記乾燥経路61の最下位にある空のトレー3へ注入する。
【0060】
(3)その後、1週間が経過する毎に、回転体64を反時計回りに1/4ずつ回転し、上記(1),(2)の手順を繰り返す。これにより、乾燥経路61の最下位で空のトレー3に注入された汚泥2は、トレー3に支持された状態で、4週間かけて排出部79まで乾燥経路61上を回転し、排出部79で排出される。尚、汚泥2は、乾燥度合が進むほど、その体積が減少するため、トレー3内の汚泥2の高さは乾燥するにつれて低減する。
【0061】
上記(1)〜(3)に示すように、各トレー3の移動(回転)は移動手段62によって行われるため、従来のように作業者がフォークリフト等の荷役車両を操縦する必要はない。これにより、特別な荷役車両は不要となり、作業者の労力も軽減される。
【0062】
また、上記(1)において、排出手段80は、排出部79に位置するトレー3から乾燥した汚泥2を以下のようにして排出させる。
すなわち、図9に示すように、排出部79のトレー3に対して、排出手段80のモータ87の駆動により、チェン86が回動して、係合部材81が上限退避位置B(仮想線参照)から下限位置A(実線参照)まで下降する。これにより、係合部材81が上方から上記排出部79のトレー3の被係合部材84に係合するため、トレー3の前部が押し下げられ、トレー3がピン88を中心として揺動して傾斜する。これにより、乾燥した汚泥2は、自動的にトレー3の前端部からベルトコンベヤ90上に排出される。
【0063】
その後、図9の仮想線で示すように、係合部材81が下限位置Aから上昇して上限退避位置Bへ戻ることにより、上記係合部材81が被係合部材84から離脱し、空になったトレー3が傾斜姿勢から水平姿勢に戻る。その後、各トレー3を乾燥経路61に沿って回転させる場合、上記係合部材81は、上限退避位置Bに退避しているため、トレー3や被係合部材84に干渉することはない。
【0064】
上記のように、乾燥が完了した汚泥2の排出は排出手段80によって行われるため、従来のように作業者が手作業で汚泥2をトレーから排出する場合に比べて、作業者の労力が軽減される。
【0065】
尚、上記第2の実施の形態において、乾燥装置60の上方を透明な樹脂(アクリル等)製の天板で覆って、雨よけとしてもよい。
上記第2の実施の形態では、図6に示すように、乾燥装置60を2台並べて設置しているが、汚泥2の処理量等に応じて、3台以上設置したり、あるいは1台のみ設置してもよい。また、乾燥装置60を複数台設置する場合、回転軸69同士を軸継手で一体に連結し、両端の乾燥装置60(またはいずれか一端の乾燥装置60)のみに回転駆動装置65を設けてもよい。
【0066】
上記第2の実施の形態では、図8に示すように、1台の乾燥装置60において、乾燥経路61(周方向)上に4台のトレー3を設けているが、4台に限定されるものではなく、4台以外の複数台であってもよい。また、図6に示すように、水平軸心63の方向に2台のトレー3を設けているが、2台に限定されるものではなく、3台以上または1台であってもよい。さらに、上記のようにトレー3の台数を増減する場合は、それに応じて、アーム体70の数やアーム71a〜71dの数が増減される。
【0067】
上記第2の実施の形態では、図6に示すように、左右4台のトレー3を一組とし、4週間かけて乾燥を行っているが、上記4台以外の複数台または1台を一組としてもよい。また、乾燥所要期間は上記4週間(複数週間)に限定されるものではなく、一定の期間であればよい。
【0068】
上記第2の実施の形態では、1週間(一定期間)経過する毎にトレー3を移動しているが、1週間に限定されるものではない。
上記第2の実施の形態では、図8に示すように、トレー3を乾燥経路61に沿って反時計回りに回転させているが、時計回りに回転させてもよい。
【0069】
上記第2の実施の形態では、回転駆動装置65を、スプロケット74,75とチェン76とモータ77とで構成しているが、スプロケット74,75の代わりにプーリーを用い、チェン76の代わりにワイヤーやロープを用いてもよい。
【0070】
上記第2の実施の形態では、トレー3から排出された汚泥2をベルトコンベヤ90で搬送しているが、ベルトコンベヤ90を設けず、直接、容器91等に排出したり、あるいは地面に排出してもよい。
【0071】
上記第2の実施の形態では、図8に示すように、排出部79を乾燥経路61上の最上位と最下位との中間部における前端部に形成しているが、前端部に限定されるものではなく、乾燥経路61上の別の位置(例えば最下部)であってもよい。
【0072】
上記第1および第2の実施の形態では、図4に示すように、トレー3を複数の棒状部材8でメッシュ状に形成しているが、板に多数の排水用の孔をあけた多孔板で構成してもよい。
【0073】
上記第1および第2の実施の形態では、含水固形物の一例として汚泥2を挙げたが、汚泥2に限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、各受け部材の移動は移動手段によって行われるため、従来のように作業者がフォークリフト等の荷役車両を操縦する必要はない。これにより、特別な荷役車両は不要となり、作業者の労力も軽減される。
【0075】
また、乾燥が完了した受け部材は移動手段によって乾燥経路上を排出部まで移動する。その後、排出部において、乾燥した含水固形物が排出手段によって受け部材から排出される。したがって、従来のように作業者が手作業で含水固形物を受け部材から排出する場合に比べて、作業者の労力が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における乾燥装置の正面図である。
【図2】同、乾燥装置の概略斜視図である。
【図3】同、乾燥装置の側面図である。
【図4】同、乾燥装置のトレーの構成を示す断面図である。
【図5】同、乾燥装置の排出手段の構成を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における乾燥装置の正面図であり、2台の乾燥装置を並べて配置した状態を示す。
【図7】同、乾燥装置の概略斜視図であり、2台の乾燥装置を並べて配置した状態を示す。
【図8】同、乾燥装置の側面図である。
【図9】同、乾燥装置の排出手段の構成を示す側面図である。
【図10】従来の乾燥装置の正面図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置
2 汚泥(含水固形物)
3 トレー(受け部材)
5 乾燥経路
6 移動手段
19a〜19d 水平経路
20 第1の垂直経路
21 第2の垂直経路
23a〜23h スプロケット(輪体)
24 チェン(無端回動体)
25 モータ(回動駆動装置)
30 排出部
31 排出手段
60 乾燥装置
61 乾燥経路
62 移動手段
63 水平軸心
64 回転体
65 回転駆動装置
79 排出部
80 排出手段
Claims (5)
- 含水固形物を乾燥させる乾燥装置であって、
上記含水固形物を支持する複数の揺動自在な受け部材と、これら受け部材を一定の乾燥経路に沿って移動させる移動手段とが備えられ、
上記各受け部材は、注入された含水固形物中の水分を下方へ排水可能に構成されており、
乾燥経路上に排出部が形成され、
上記排出部に、乾燥した含水固形物を受け部材から排出させる排出手段が設けられ、
上記排出手段は、受け部材に設けられたピン状の被係合部材と、被係合部材に対して上下いずれか一方から係脱自在で且つ被係合部材と摺動可能な部分を有する係合部材と、係合部材を昇降させる昇降駆動装置とで構成され、
上記係合部材が排出部の受け部材の被係合部材に係合することによって、受け部材が揺動して傾斜することを特徴とする乾燥装置。 - 乾燥経路は、上下複数の水平経路と、これら水平経路の上下間を結ぶ第1の垂直経路と、最上位の水平経路と最下位の水平経路との間を結ぶ第2の垂直経路とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 移動手段は、複数の輪体と、これら輪体に巻回されて乾燥経路に沿って配設された無端回動体と、上記無端回動体を回動させる回動駆動装置とで構成され、
上記無端回動体に複数の受け部材が連結されていることを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。 - 乾燥経路は水平軸心を中心とした円環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 移動手段は、水平軸心を中心に回転自在な回転体と、この回転体を回転させる回転駆動装置とで構成され、
上記回転体に、受け部材が周方向に複数連結されていることを特徴とする請求項4記載の乾燥装置。
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