JP3568506B2 - 液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置に関し、特に、非表示時とは異なるベント配向状態に遷移させて表示を行うOCB液晶モードを用いた液晶表示装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、ノートブック型パソコンに始まり、現在ではデスクトップ型パソコンや携帯電話のディスプレイに使用されている。さらに、近年ではこれらに加えて液晶TVへの応用が始まっている。しかしながら、現在広く使用されているTN(Twisted Nematic)液晶モードは視野角や応答速度などの面で、特にTV用途としては動画表示性能に多くの課題が残る。
【0003】
そこで、近年ではTN液晶モードに変わる液晶モードとして、OCB(Optically self−Compensated Birefringence )液晶モードの研究が盛んになっている。OCB液晶モードはTN液晶モードと較べて、視野角も広く、応答速度も速いことから動画表示により適した液晶モードといえる。ただし、OCB液晶モードは映像表示を行う前に独自の駆動が必要である。つまり、OCB液晶モードでは映像表示が可能なベンド配向(図2(b),(c)参照)と、映像表示が不可能なスプレイ配向の二つの配向状態(図2(a)参照)があり、スプレイ配向にあるOCB液晶をベンド配向に移行させる(以下、この現象を転移と呼ぶ)には、液晶層に一定時間高電圧(例えば約25V)を印加するなどの特別な駆動が必要である。但し、転移に関する駆動は本発明とは直接関係がないので詳細な説明は省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、OCB液晶はスプレイ配向からベンド配向に転移しても一定時間以上、所定のレベル以上の電圧(例えば約2.1V)が液晶層に印加されない状態が続くと、ベンド配向を維持することができずにスプレイ配向に戻ってしまう現象(以下、この現象を逆転移と呼ぶ)が起こるという問題があった。
【0005】
なお、現時点では、非表示時(電圧無印加時)と異なる配向状態に転移させて表示を行う液晶モードはOCB液晶モードだけであるので、このような問題はOCB液晶モードにしか生じないが、将来、OCB液晶モードと同様に非表示時と異なる配向状態に転移させて表示を行う液晶モードが開発されれば、そのような液晶モードにも同様の問題が生じる。
【0006】
本発明は、非表示時とは異なる配向状態に転移させて表示を行う液晶モードを採用する場合に、逆転移の発生を抑制しつつ映像表示が可能な液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係る液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置は、表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、 前記複数の画素の各々にスイッチング素子が設けられ、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オン及びオフされることにより各画素において該オン時に前記映像信号が書き込まれるとともに該オフ時に該書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって保持され、前記ゲート線に所定の電圧が重畳されることによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記ゲート線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧が重畳されるものである(請求項1、11)。かかる構成とすると、非表示とは異なるベンド配向状態において、逆転移の発生を抑制しつつ映像を表示することができる。また、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳することにより、確実にOCB液晶層逆転移を防止することができる。また、かかる構成にすると、簡単な構成で逆転移防止電圧を映像信号に対応する電圧に重畳することができ、より詳しくはゲート線を利用して逆転移防止電圧を重畳できる。
【0011】
また、前記各ゲート線に重畳される所定の電圧が、互いに逆極性であるものを含むようにしてもよい(請求項2、12)。かかる構成とすると、画素電圧の極性などによる対向電極への電圧カップリングの影響を低減することができる。
【0012】
また、前記逆転移防止電圧をΔVd、前記液晶容量の容量をClc、前記制御容量の容量をCst、前記スイッチング素子の寄生容量をCgdとすると、前記ゲート線に重畳される所定の電圧が、Clc+Cst+Cgd)/Cst×ΔVdであるとしてもよい。かかる構成とすると、所望の逆転移防止電圧を適切に設定することができる。
【0013】
また、前記複数の画素がマトリクス状に形成され、前記複数の画素の行又は列毎に前記ゲート線が形成されるとともに前記複数の画素の列又は行毎にソース線が形成され、前記各画素は各々のスイッチング素子を介して対応する前記ソース線に接続されるとともに各々のスイッチング素子の制御端子が対応する前記ゲート線に接続され、前記各画素のスイッチング素子の前記ゲート線毎の順次オン動作にタイミングを合わせて前記ソース線を通じて前記映像信号が各画素に供給されるものとしてもよい。
【0014】
また、前記所定の電圧が各ゲート線単位で重畳されるものとしてもよい。
【0015】
また、前記所定の電圧が複数の前記ゲート線単位で重畳されるものとしてもよい。かかる構成とすると、ゲート線の駆動回路の構成を簡素化することができる。
【0016】
また、前記複数のゲート線が、連続する画素の行又は列に対応するものであるとしてもよい。
【0017】
また、前記スイッチング素子が薄膜トランジスタからなるものとしてもよい。
【0019】
本発明に係る液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置は、表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された前記映像の表示部を有し、 前記複数の画素の各々にスイッチング素子が設けられ、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オン及びオフされることにより各画素において該オン時に前記映像信号が書き込まれるとともに該オフ時に該書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって保持され、共通線をさらに有し、前記共通線に所定の電圧が重畳されることによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記共通線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧が重畳されるものである(請求項3、13)。かかる構成としても、簡単な構成で逆転移防止電圧を重畳することができる。
【0020】
また、前記逆転移防止電圧をΔVd、前記液晶容量の容量をClc、前記制御容量の容量をCst、前記スイッチング素子の寄生容量をCgdとすると、前記共通線に重畳される所定の電圧は、(Clc+Cst+Cgd)/Cst×ΔVdとなり得る。かかる構成とすると、所望の逆転移防止電圧を適切に設定することができる。
【0021】
また、前記共通線が前記画素の行又は列毎に形成され、前記所定の電圧が各共通線単位で重畳されるものとしてもよい。
【0022】
また、前記共通線が前記画素の行又は列毎に形成され、前記所定の電圧が複数の前記共通線単位で重畳されるものとしてもよい。かかる構成とすると、共通線を駆動する回路の構成を簡素化することができる。
【0023】
また、前記複数の共通線が、連続する画素の行又は列に対応するものであるとしてもよい。
【0024】
共通線をさらに有し、他の制御容量が前記共通線と前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体との間に形成され、前記共通線に他の所定の電圧が重畳されることによって、前記他の制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に他の逆転移防止電圧がさらに重畳されるものとしてもよい(請求項4、14)。かかる構成とすると、2つの逆転移防止電圧が少なくとも部分的に重なり合っているときには、より高い電圧を映像信号に応じた電圧に重畳することができるので、ゲート線の駆動回路や共通線の駆動回路の耐圧が低い場合に有効に逆転移を防止することができる。
【0025】
また、前記逆転移防止電圧及び前記他の逆転移防止電圧の少なくともいずれかが重畳されるものとしてもよい。
【0026】
また、前記逆転移防止電圧及び前記他の逆転移防止電圧の双方が重畳されるものとしてもよい。
【0027】
また、前記逆転移防止電圧をΔVd1、前記他の逆転移防止電圧をΔVd2、前記制御容量の容量をCst1、前記他の制御容量の容量をCst2としたとき、前記映像信号に応じた電圧に重畳される総逆転移防止電圧ΔVdは、
ΔVd=ΔVd1+ΔVd2
となり得、前記ゲート線に重畳される所定の電圧は、
(Clc+Cst1+Cgd)/Cst1×ΔVd1となり得、かつ前記共通線に重畳される他の所定の電圧は、
(Clc+Cst2+Cgd)/Cst2×ΔVd2となり得る。かかる構成とすると、2つの逆転移防止電圧を所望のものに適切に設定することができる。
【0028】
本発明に係る液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置は、表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に、スイッチング素子が設けられた前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、少なくとも前記液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オンされることにより各画素において書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記スイッチング素子のオフ時に保持され、前記対向電極の電位を一時的に変化させることによって前記液晶容量を介して前記逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に重畳するものである(請求項5、15)。かかる構成とすると、簡単な構成で逆転移防止電圧を重畳することができる。
【0029】
また、前記対向電極が前記複数の画素の所定のグループ毎に形成されてなるものとしてもよい。かかる構成とすると、対向電極の電位を画素の所定のグループ毎に制御することにより、そのグループ毎に異なった逆転移防止電圧を設定することができる。
【0030】
また、前記逆転移防止電圧が、前記映像信号のフレーム期間における時間軸上の一定位置に位置する重畳期間に渡って重畳されるものとしてもよい(請求項6、16)。かかる構成とすると、全画素において同時に逆転移防止電圧を重畳することができる。そのため、例えば、その重畳期間に合わせて表示用の光を暗くすることによりシャープな映像表示を得ることができる。
【0031】
また、前記液晶表示装置が前記OCB液晶層の変調度に応じてその透過率が変化させられる表示用の光を供給する照明装置を有し、前記照明装置が、前記重畳期間に合わせて表示用の光の供給量を減少させるものであるとしてもよい(請求項7、17)。かかる構成とすると、映像表示時と重畳期間との間のコントラスト比が向上するので、シャープな映像表示を得ることができる。
【0032】
また、前記重畳期間が、前記映像信号のブランキング期間内に位置するものとしてもよい(請求項8、18)。かかる構成とすると、映像表示に支障を来たすことなく逆転移防止電圧を重畳することができる。
【0033】
また、前記映像の表示がノーマリホワイトモードに設定され、前記逆転移防止電圧の重畳中における前記液晶層に印加される電圧の取り得る電圧範囲が、黒表示電圧以上の電圧範囲を含むものとしてもよい。かかる構成とすると、液晶層に印加される電圧が、黒表示電圧以上となった場合に、動画の切れが向上する。
【0034】
また、前記映像の表示がノーマリブラックモードに設定され、前記逆転移防止電圧の重畳中における前記液晶層に印加される電圧の取り得る電圧範囲が、白表示電圧以上の電圧範囲を含むものとしてもよい。かかる構成としても、液晶層に印加される電圧が、白表示電圧以上となった場合に、動画の切れが向上する。
【0036】
また、前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の10%以上であるとしてもよい(請求項9、19)。かかる構成とすると、好ましい映像表示が得られる。
【0037】
また、前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の50%以上であるとしてもよい(請求項10、20)。かかる構成とすると、動画ボケを防止することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図、図2は図1の液晶表示装置の液晶パネルの構成及び液晶の配向状態を示す断面図であって、(a)は無電圧下における配向状態を示す図、(b)は表示時の下限電圧下における配向状態を示す図、(c)は表示時の上限電圧下における配向状態を示す図、図3は図1の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図、図4は図3のIV−IV断面図である。
【0040】
図1に示すように、本実施の形態に係る液晶表示装置100は、表示部を構成する液晶パネル200と、液晶パネル200を駆動するゲートドライバ102及びソースドライバ103と、ゲートドライバ102及びソースドライバ103を制御する駆動制御部101と、液晶パネル200の後述する対向電極Cntxの電位を制御する対向電圧制御部106と、液晶パネル200に表示用の光を供給するバックライト105と、バックライト105の輝度を制御するバックライト輝度制御部104と、図示されない転移電圧印加回路とを備えている。
【0041】
図2〜図4を併せて参照すると、液晶パネル200には、画素1がマトリクス状に形成され、このマトリクス状に形成された画素1の全体が表示画面を構成している。本実施の形態では、画素1がn行m列のマトリクスに形成されているものとし、画素1の行及び列に対応する構造体、信号等のうち、任意のものを表す場合にはそれらを示す符号にそれぞれx及びyの添え字を付して表す。この場合、x及びyは、それぞれ、1≦x≦n、1≦y≦mの値を取るものとする。
【0042】
図2に示すように、液晶パネル200は、互いに対向する対向基板201とTFT基板202との間に液晶層210が挟持され、両基板201,202の外側に位相差板203,204及び偏光板205,206がこの順にそれぞれ配設されて構成されている。
【0043】
TFT基板202は、図4に示すように、断面視においては、大略、ガラス基板3の内面にゲート線Gx、絶縁層4、画素電極2及びソース線Sy、並びに配向膜(図示せず)等がこの順に積層されるように形成されるとともにゲート線Gx、ソース線Sy及び画素電極2に接続されるようにスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor:図4には示さず)が形成されて構成されている。そして、TFT基板202は、図1及び図3に示すように、平面視においては、n本のゲート線G1〜Gnとm本のソース線S1〜Smとが互いに直交するように形成され、このゲート線G1〜Gnとソース線S1〜Smとによって区画されるようにしてn行m列の画素1が形成されている。そして、各画素1毎に、各画素1に対応するゲート線Gx及びソース線Syの互いの交差点近傍にTFT10が形成されている。TFT10は、ソース、ドレイン、及びゲートが、それぞれ、ソース線Sy、画素電極2、及びゲート線Gxに接続されている。また、画素電極2の一部が、絶縁層4を介して(図4参照)前行の画素1に対応するゲート線Gx−1に重なるように形成され、この部分に蓄積容量(制御容量)30が形成されている。ここで、以下、「〜行の画素に対応するゲート線」を「〜段のゲート線」と略記する。また、「〜行又は〜列の画素に対応する〜」を「〜行又は〜列の〜」と略記する。そして、ゲート線G0〜Gn、ソース線S1〜Sm、及び対向電極Cnt1〜Cntnが、それぞれ、ゲートドライバ102、ソースドライバ103、及び対向電圧制御部106に接続されている。なお、ゲート線G0は第1行の画素電極2との間に後述する蓄積容量を形成するために設けられたものである。
【0044】
一方、対向基板201は、大略、ガラス基板(図示せず)の内面に対向電極Cnt1〜Cntn(図1参照)及び配向膜(図示せず)等が順に積層形成されて構成されている。図1では、対向電極Cnt1〜Cntnは、TFT基板202のマトリクス状の画素電極2の行に対応するように帯状にn本形成されているように描かれているが、実際には一方のガラス基板のほぼ全面に設けられている。
【0045】
次に、以上のように構成された液晶表示装置100の動作(駆動方法)を説明する。
【0046】
図1〜図4において、まず、液晶表示装置100が停止状態にあるときは、図2(a)に示すように、液晶層210は液晶分子210aがスプレイ配向をしている。そして、液晶表示装置100を始動すると、図示されない転移電圧印加回路により、液晶層210に所定の電圧(約25V)が所定時間印加され、液晶層210が図2(b),(c)に示すようなベンド配向に転移する。そして、液晶層210は、表示時における下限電圧下では図2(b)に示すように液晶分子210aが比較的湾曲した状態になり、表示時における上限電圧下では図2(c)に示すよう液晶分子210aが比較的立った状態になる。本実施の形態では、ノーマリホワイトモードを採用しているので、白表示及び黒表示時に、それぞれ、図2(b)及び図2(c)に示す状態になる。なお、ノーマリブラックモードの場合はこの逆になる。そして、このベンド配向の状態において、一定期間以上一定の電圧(通常、約2.1V)が印加されないと、スプレイ配向に逆転移する。
【0047】
そして、このように液晶層210がベンド配向に転移した後、駆動制御部101に制御されて、ゲートドライバ102及びソースドライバ103が以下のように動作する。また、その間、対向電圧制御部106が対向電極Cnt1〜Cntnの電位を所定値に制御し、バックライト輝度制御部104がバックライト105から液晶パネル200に供給する光の輝度(正確には光量)を所定値に制御する。
【0048】
すなわち、ゲートドライバ102が、ゲート線G1〜Gnを通じてゲート信号を出力して、画素1のTFT10をゲート線Gx毎に順次オンする。一方、ソースドライバ103は、映像信号110に基づいてソース信号を生成し、これをゲート信号にタイミングを合わせて、ソース線S1〜Smを通じて出力する。これにより、各画素1の画素電極2がソース信号に対応する電位に順次充電され、液晶層210が画素1毎に画素電極2の電位と対向電極Cntxの電位との差電圧(以下、液晶印加電圧という)に応じて変調され、バックライト105から供給される光に対する液晶パネル200の透過率が画素1毎にこの変調の程度に応じて変化する。そして、以上の動作が映像信号110のフレーム毎に繰り返されることにより、液晶パネル200の表示画面に映像信号110に応じた映像が表示される。なお、以下、画素1の画素電極2がソース信号の電位に対応する電位に充電されることを、画素電極2にソース信号が書き込まれると表現する。
【0049】
次に、図1〜図6を用いて、この動作を詳しく説明する。図5は図1の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電極、及び対向電極の電位の変化を示す波形図、図6は逆転移防止電圧を説明するための図であって、(a)は画素における信号系統の等価回路を示す回路図、(b)はゲート信号における重畳電圧と画素電極に重畳される電圧との関係を示すタイミングチャート、(c)はノーマリホワイトモードにおける液晶印加電圧に対する液晶パネルの透過率の変化を示すグラフ、(d)はノーマリブラックモードにおける液晶印加電圧に対する液晶パネルの透過率の変化を示すグラフである。
【0050】
ゲートドライバ102は、図5に示すようなゲート信号Vg1〜Vgnを、それぞれ、ゲート線G1〜Gnに出力する。なお、ゲート線G0にはゲート信号Vgnと同じ信号が出力される。図5において、符号Tfは映像信号110におけるフレーム期間(フレーム周波数frの逆数)を示す。対向電極Cnt1〜Cntnの電位(以下、対向電圧という)Vcnt1〜Vcntnは、所定の一定値となるように設定されている。そして、図示されないソース信号は、ここでは、フレーム期間Tf毎に対向電圧Vcnt1〜Vcntnとの相対的な極性(ソース信号の電圧と対向電圧Vcnt1〜Vcntnとの差電圧、すなわち液晶印加電圧の極性:以下、単にソース信号の極性という)が反転させられている。以下、このソース信号が正及び負の極性になるフレーム期間を、それぞれ、正フレーム期間及び負フレーム期間という。
【0051】
ゲート信号Vg1〜Vgnは、書き込み期間TwにVgon、正フレームにおける重畳期間TarにVgar’、負フレームにおける重畳期間TarにVgar”、保持期間Thの重畳期間Tar以外の期間にVgoffの値を取る4値信号からなっている。書き込み期間Twは、ここでは、フレーム期間Tfを画素の行数nに等分した長さに設定されている。そして、各ゲート信号Vg1〜Vgnは、時間軸上におけるその書き込み期間Twの位置が、その対応する画素の行の順番が大きくなるにつれて、フレーム期間Tfの先頭から書き込み期間Twの幅づつ後方にずれていくように設定されている。そして、フレーム期間Tfからこの書き込み期間Twを除いた残りの期間が保持期間Thとなっている。そして、この保持期間Th内に所定長に渡って重畳期間Tarが設定されている。この重畳期間Tarは保持期間Th内であればその時間軸上の位置は任意であるが、ここでは、保持期間Thの時間軸上の略中央に位置するように設定されている。一方、ゲート信号Vg1〜Vgnの電圧値Vgon及びVgoffは、TFT10が、それぞれ、オン(導通)及びオフ(遮断)する値に設定されている。以下、このVgon及びVgoffを、それぞれ、ゲートオン電圧及びゲートオフ電圧と呼ぶ。また、ゲート信号Vg1〜Vgnの電圧値Var’及びVar”は、それぞれ、ゲートオフ電圧Vgoffより重畳電圧Varだけ高い値及びゲートオフ電圧Vgoffより重畳電圧Varだけ低い値に設定され、かつ共にTFT10がオンしないような値に設定されている。ここで、各電圧波形の具体例を示すと、例えば、画素電圧Vdx(ソース信号の電圧)の最大値及び最小値はそれぞれ5V及び−5V、対向電圧Vcntxは0V、ゲート信号Vgxのゲートオン電圧Vgon及びゲートオフ電圧Vgoffはそれぞれ10V及び−10V、重畳電圧Varは6Vに設定される。また、フレーム期間Tfは16.6msであり、書き込み期間Twは数十μsに設定される。また、重畳期間Tarは、後述する、画素電圧に重畳される電圧ΔVに応じて適宜設定される。
【0052】
このような設定により、ゲートドライバ102からゲート信号Vg1〜Vgnがゲート線G1〜Gnに出力されると、n行m列の画素1において、TFT10が、フレーム期間Tf毎に、列単位で行の順番に書き込み期間Twだけ順次オンする。そして、この各画素1におけるTFT10のオン期間(書き込み期間Tw)にタイミングを合わせて、ソースドライバ103から画素1の列毎にソース信号が出力され、そのソース信号がTFT10のオン期間に各画素1の画素電極2に書き込まれ、各画素1の画素電極2の電位(以下、画素電圧という)Vd1〜Vdnがそのソース信号の電位に略等しいものとなる。そして、各画素1において、書き込み期間Twが終了し、TFT10がオフするとその時点における画素電圧Vd1〜Vdnが保持される。なお、一般にソース信号、ひいては画素電圧Vdxは表示映像に依存した複雑な波形となるが、ここでは、簡略化のため逆転移が起こり得る一定電圧が印加されているものと仮定する。さらに、画素電圧Vdxには、TFT10のスイッチングに伴う当該段のゲート信号Vgxの変化によって、突き抜けと呼ばれる変化が生じるが、この説明は省略する。
【0053】
次に、本発明の特徴である逆転移防止電圧について説明するが、これは全ての画素について同様であるので、任意の1つの画素に着目してこれを説明する。第x行の画素1において、TFT10がオフした後、重畳期間Tfが到来すると、前段のゲート信号Vgx−1が重畳電圧Varだけ変化してVar’又はVar”になる(図6(b)にはVar’になる場合を示している)。すると、図6(b)に示すように、画素電圧Vdが、蓄積容量30を介してゲート信号Vgx−1における重畳電圧Varによる変化の影響を受けて変化する。この画素電圧Vdxの変化(以下、画素電極重畳電圧という)ΔVdは、以下のようになる。
【0054】
図6(a)に示すように、画素1の信号系統の等価回路においては、TFT10を介してソース線Syと接続された画素電極2が、対向電極Cntx及び前段のゲート線Gx−1と、それぞれ、液晶容量20及び蓄積容量30を介して接続されている。また、TFT10のドレイン及びこの延長部分たる画素電極2と当該段のゲート線Gxとの間には寄生容量Cgdが存在する。従って、液晶容量20及び蓄積容量30の容量を、それぞれ、Clc及びCstとすると、画素電極重畳電圧ΔVdは、
ΔVd=(Cst/(Clc+Cgd+Cst))Var・・・式(1)
となる。
【0055】
ここで、これらの数値の具体例を示すと、ΔVdは3V、Cstは0.4〜0.5pF、Clcは0.4〜0.5pF、Cgdは0.004〜0.005pF、Varは前述の通り6Vである。
【0056】
一方、逆転移電圧と表示時における電圧との関係は6(c)に示すようになっている。すなわち、ノーマリホワイトモードの場合、表示部の透過率は液晶印加電圧が増大するに連れて低下する。従って、白表示電圧Vwが表示時における下限電圧として設定され、黒表示電圧Vbが表示時における上限電圧として設定されている。この白表示電圧Vwから黒表示電圧Vbに至る電圧範囲R1が映像信号に応じて液晶印加電圧が取り得る電圧範囲である。そして、逆転移電圧、すなわち、一定期間以上これ以上の電圧が印加されないとOCBモードの液晶層210が逆転移を起こす閾値電圧Vtが、この表示電圧範囲R1内に存在する。従って、映像信号によって書き込まれた液晶印加電圧だけでは、それが逆転移電圧Vtを一定期間以上下回る場合には、液晶層210が逆転移することになる。しかし、本実施の形態では、画素電極重畳電圧ΔVdが、画素電圧Vdxひいては液晶印加電圧に重畳されるので、この画素電極重畳電圧ΔVdを|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶印加電圧が取り得る電圧範囲は、逆転移電圧Vtを上回る電圧範囲R2へと移動し、それにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。この画素電極重畳電圧ΔVdは1V以上とするのが望ましい。また、このとき、電圧範囲R2が黒表示電圧Vb以上の電圧範囲を含むことが望ましい。このようにすると、液晶印加電圧が黒表示電圧Vb以上となった場合には、画面に黒が表示されることになり、動画の切れが向上するからである。
【0057】
また、図6(c)から判るように、画素電極重畳電圧ΔVdを画素電圧Vdxに重畳すると液晶パネル200の透過率が低下することから、重畳期間Tarは短い程良い。本件発明者の実験によると、重畳期間Tarがフレーム期間Tfの10%以上であれば、好ましい映像表示が可能であることが確認されている。さらには、重畳期間Tarがフレーム期間Tfの50%以上であれば、動画ボケを防止する効果が得られる。
【0058】
なお、図5においてゲート信号Vgxの重畳電圧Varの極性を、ソース信号の極性に一致するよう設定したが、これは画素設計や電圧設定に応じて適宜設定することができ、必ずしも一致させる必要はない。
【0059】
また、本実施の形態では蓄積容量30を前段ゲート型としたが、蓄積容量を画素電極2と後段のゲート線Gx+1との間に形成する後段ゲート型としてもよい。
【0060】
また、本実施の形態においては、1つのゲート線単位で重畳電圧Varを印加しているが、隣接するあるいは離隔した複数のゲート線単位で重畳電圧Varを印加してもよい。つまり、1つのゲート線毎に異なるタイミングで重畳電圧Varを印加するのではなく、複数のゲート線毎に異なるタイミングで重畳電圧Varを印加してもよい。この場合、その印加される全ての重畳電圧Varの極性は、正の極性及び負の極性が略半数ずつであることが望ましい。これは、画素電圧の極性などによっては、対向電極への電圧カップリングの影響を取り除くために、重畳電圧Varの極性が全て同じではない方がよい場合が多いからである。
【0061】
また、本実施の形態ではノーマリホワイトモードとしたが、ノーマリブラックモードとすることもできる。この場合、図6(d)に示すように、白表示電圧Vwと黒表示電圧Vbとが入れ替わるが、その他の点はノーマリホワイトモードの場合と同様である。
【0062】
以上に説明したように、本実施の形態の液晶表示装置及びその駆動方法によれば、画素における保持期間中に画素電極重畳電圧ΔVを画素電圧に一時的に重畳することによって、OCB液晶の逆転移を防止することができる。なお、以降、この画素電極重畳電圧ΔVのような液晶層210の逆転移を防止するための電圧を逆転移防止電圧と呼ぶ。
実施の形態2
図7は本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。図7において図5と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0063】
図7に示すように、本実施の形態は、実施の形態1とは異なり、ゲート信号Vg1〜Vgnに重畳電圧Varを重畳する重畳期間Tarを、時間軸上においてフレーム期間Tf内に対し一定位置に位置するよう設定したものである。その他の点は実施の形態1と同様である。重畳期間Tarは、ここでは、フレーム期間Tfの末尾に位置するよう設定されている。そして、書き込み期間Twは、フレーム期間Tfから重畳期間Tarを除いた期間を行数nに等分した長さに設定されている。このような構成とすると、全てのゲート信号G1〜Gnにおいて同時に重畳電圧Varが重畳されるので、下記変形例に示すように、バックライトをこの重畳電圧Varの重畳に合わせて暗くすることによりシャープな映像を得ることが可能になる。また、重畳期間Tarがフレーム期間Tfの末尾に位置するので、これを映像信号110のブランキング期間内に位置させることができ、それにより、映像の表示に支障を来たすことなく重畳電圧Varを重畳することができる。
【0064】
次に、本実施の形態の変形例を説明する。本変形例では、図1において、点線で示すように、駆動制御部101のクロック信号121がバックライト輝度制御部104に入力され、バックライト輝度制御部104が、このクロック信号121に基づいて、重畳期間Tarに渡ってバックライト105の輝度を下げあるいはバックライト105を消す。これにより、映像表示時と重畳期間Tarとのコントラスト比が上がり、よりシャープな映像表示が可能となる。その結果、液晶表示装置の表示上の課題の一つである、特にテレビなどの動画表示時におけるボケを低減することができる。
実施の形態3
図8は本発明の実施の形態3に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図、図9は図8の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。図8及び図9において、それぞれ、図1及び図5と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0065】
図8に示すように、本実施の形態は、実施の形態1と異なり、制御駆動部101のクロック信号122が対向電圧制御部106に入力されている。その一方、画素電極とゲート線Gxとの間には蓄積容量が形成されておらず、従って、図1の蓄積容量形成のみを目的とした1段目のゲート線G0も設けられてはいない。これ以外の点は、実施の形態1と同様である。なお、必要に応じて蓄積容量を形成しても良い。
【0066】
次に、以上のように構成された液晶表示装置100の動作(駆動方法)を説明する。
【0067】
図8及び図9に示すように、対向電圧制御部106は、保持期間Th内の重畳期間Tarに渡って、対向電圧Vcntxに重畳電圧Varを重畳するようにこれを制御する。重畳期間Tarは、実施の形態2と同様に、フレーム期間Tfに対し時間軸上一定位置に位置するよう設定されており、具体的には、フレーム期間Tfの末尾に設定されている。重畳電圧Varの極性は、ソース信号の極性と反対である。つまり、正フレームでは負の極性の重畳電圧Varが重畳され、負フレームでは正の極性の重畳電圧Varが重畳される。その結果、この重畳電圧Varがそのまま液晶印加電圧に重畳され、実施の形態1における画素電極重畳電圧ΔVdと同様に作用する。従って、この重畳電圧(逆転移防止電圧)Varを実施の形態1における画素電極重畳電圧ΔVdと同様に設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。また、本実施の形態では、画素電極の電位を変化させないので、重畳期間Tarの前後において画素電極の電位の変動が少ない利点がある。
【0068】
また、本実施の形態の変形例として、図8において、点線で示すように、駆動制御部101のクロック信号121をバックライト輝度制御部104に入力し、バックライト輝度制御部104が、このクロック信号121に基づいて、重畳期間Tarに渡ってバックライト105の輝度を下げあるいはバックライト105を消すよう構成してもよい。それにより、映像表示時と重畳期間Tarとのコントラスト比が上がり、よりシャープな映像表示が可能となる。
【0069】
なお、重畳期間Tarを実施の形態1と同様に、保持期間Thに対し時間軸上一定位置に位置するよう設定してもよい。この場合、対向電極Cnt1〜Cntnを、TFT基板のマトリクス状の画素電極2の行に対応するように帯状にn本形成するとともに、図10に示すように、対向電圧制御部106に各対向電極Cnt1〜Cntnを互い並列に接続し、対向電圧制御部106によって各対向電極Cnt1〜Cntnの対向電圧Vcnt1〜Vcntnを個別に制御すればよい。
実施の形態4
図11は本発明の実施の形態4に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。図11において、図7及び図9と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0070】
本実施の形態は実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせたもので、液晶表示装置が、図8の構成において、図1に示す、第1行の画素の画素電極との間に蓄積容量30を形成するためのゲート線G0を有している。
【0071】
以上のように構成された液晶表示装置100では、図1、図8及び図11に示すように、ゲートドライバ102が、フレーム期間Tfの末尾に設定された重畳期間Tarに渡って第1の重畳電圧Var1をゲート信号Vg1〜Vgnに重畳し、対向電圧制御部106が、重畳期間Tarに渡って第2の重畳電圧Var2を対向電圧Vcnt1〜Vcntnに重畳する。これにより、液晶印加電圧は、第1の重畳電圧Var1による画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2とが重畳されたものとなる。従って、この画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2とを加えた電圧を図6(c),(d)の|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。また、本実施の形態では、画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2との2つの電圧を逆転移防止電圧として用いることができるので、逆転移防止電圧を実施の形態1及び2よりも高くすることができるため、重畳期間Tarを短縮することができる。
【0072】
また、実施の形態3と同様に、バックライト輝度制御部104が駆動制御部101からのクロック信号121に基づいて重畳期間Tar中にバックライト105を暗くするよう構成することにより、よりシャープな映像表示を得ることができる。
【0073】
また、重畳期間Tarを実施の形態1と同様に、保持期間Thに対し時間軸上一定位置に位置するよう設定してもよい。
実施の形態5
実施の形態1、2、及び4では、蓄積容量がゲート線上に形成された(以下、オンゲート型という)液晶表示装置に本発明を適用する場合を例示したが、本発明の実施の形態5は、蓄積容量が共通線上に形成された(以下、共通線型という)液晶表示装置に本発明を適用する場合を例示したものである。
【0074】
図12は本発明の実施の形態5に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図、図13は図12の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図、図14は図13のXIV−XIV断面図である。図12、図13、及び図14において、それぞれ、図1、図3、及び図4と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0075】
図12〜図14に示すように、本実施の形態では、実施の形態1と異なり、画素1の行毎に、ゲート線Gxに平行に共通線Comxが形成されている。この共通線Comxは、絶縁層4を介して画素電極2の下方に位置するように配設され、同一行に属する各画素電極2との間に蓄積容量(制御容量)30がそれぞれ形成されている。従って、図1の蓄積容量形成のみを目的としたゲート線G0は形成されいない。そして、各共通線Com1〜Comnの電位(以下、共通電圧という)Vcom1〜Vcomnを、共通電圧制御部107が制御駆動部101のクロック信号に基づいて制御している。これ以外の点は、実施の形態1と同様である。
【0076】
次に、以上のように構成された液晶表示装置の動作(駆動方法)を図12〜図15を参照して説明する。図15は図12の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図であり、図15において図5と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図15において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図15では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。もちろん、重畳期間Tar以外における共通電圧Vcomxを対向電圧Vcntxと異なる一定電圧に設定しても構わない。
【0077】
図12〜図15において、共通電圧制御部107は、保持期間Th内の重畳期間Tarに渡って、共通電圧Vcomxに重畳電圧Varを重畳するようにこれを制御する。重畳期間Tarは、実施の形態1と同様に、時間軸において保持期間Thの略中央に位置に位置するよう設定されている。重畳電圧Varの極性は、ソース信号から画素電極に書き込まれた画素電圧Vdxの極性と同一である。これにより、重畳期間Tfが到来すると、共通電圧Vcomxが重畳電圧Varだけ変化し、この重畳電圧Varによる変化の影響を蓄積容量30を介して受けて、画素電圧Vdxが変化する。この画素電圧Vdxの変化、すなわち画素電極重畳電圧ΔVdは実施の形態1で述べた式(1)で与えられる。
【0078】
従って、この画素電極重畳電圧ΔVdを、図6(c),(d)の|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。
【0079】
なお、本実施の形態においては、1つの共通線単位で重畳電圧Varを印加しているが、隣接するあるいは離隔した複数の共通線単位で重畳電圧Varを印加してもよい。
実施の形態6
図16は本発明の実施の形態6に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。図16において図15と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図16において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図16では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。
【0080】
図16に示すように、本実施の形態は、実施の形態5とは異なり、共通電圧Vcom1〜Vcomnに重畳電圧Varを重畳する重畳期間Tarを、時間軸上においてフレーム期間Tf内に対し一定位置に位置するよう設定したものである。その他の点は実施の形態5と同様である。重畳期間Tarは、ここでは、フレーム期間Tfの末尾に位置するよう設定されている。そして、書き込み期間Twは、フレーム期間Tfから重畳期間Tarを除いた期間を行数nに等分した長さに設定されている。このような構成とすると、全ての共通電圧Vcom1〜Vcomnにおいて同時に重畳電圧Varが重畳されるので、下記変形例に示すように、バックライトをこの重畳電圧Varの重畳に合わせて暗くすることによりシャープな映像を得ることが可能になる。また、重畳期間Tarがフレーム期間Tfの末尾に位置するので、これを映像信号110のブランキング期間内に位置させることができ、それにより、映像の表示に支障を来たすことなく、重畳電圧Varを重畳することができる。
【0081】
次に、本実施の形態の変形例を説明する。本変形例では、図12において、点線で示すように、駆動制御部101のクロック信号121がバックライト輝度制御部104に入力され、バックライト輝度制御部104が、このクロック信号121に基づいて、重畳期間Tarに渡ってバックライト105の輝度を下げあるいはバックライト105を消す。これにより、映像表示時と重畳期間Tarとのコントラスト比が上がり、よりシャープな映像表示が可能となる。
実施の形態7
図17は本発明の実施の形態7に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。図17において、図9及び図16と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図17において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図17では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。
【0082】
本実施の形態は実施の形態3と実施の形態6とを組み合わせたもので、対向電圧制御部106が、図12に点線で示すように、駆動制御101からクロック信号122を入力されている。
【0083】
以上のように構成された液晶表示装置100では、図12及び図17に示すように、共通電圧制御部107が、フレーム期間Tfの末尾に設定された重畳期間Tarに渡って第1の重畳電圧Var1を共通電圧Vcom1〜Vcomnに重畳し、対向電圧制御部106が、重畳期間Tarに渡って第2の重畳電圧Var2を対向電圧Vcnt1〜Vcntnに重畳する。これにより、液晶印加電圧は、第1の重畳電圧Var1による画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2とが重畳されたものとなる。従って、この画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2とを加えた電圧を図6(c),(d)の|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。また、本実施の形態では、画素電極重畳電圧ΔVdと第2の重畳電圧Var2との2つの電圧を逆転移防止電圧として用いることができるので、逆転移防止電圧を実施の形態3及び6よりも高くすることができるため、重畳期間Tarを短縮することができる。
【0084】
また、実施の形態3と同様に、バックライト輝度制御部104が駆動制御部101からのクロック信号121に基づいて重畳期間Tar中にバックライト105を暗くするよう構成することにより、よりシャープな映像表示を得ることができる。
【0085】
また、重畳期間Tarを実施の形態5と同様に、保持期間Thに対し時間軸上一定位置に位置するよう設定してもよい。
実施の形態8
図18は本発明の実施の形態8に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図、図19は図18の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図、図20は図19のXX−XX断面図である。図18〜図20において、図1〜図4、及び図12〜図14と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0086】
本実施の形態は、実施の形態1と実施の形態5とを組み合わせたもので、実施の形態1の構成において、さらに、実施の形態5で述べたように、画素1の行毎に、ゲート線Gxに平行に共通線Comxが形成され、この共通線Comxと同一行に属する各画素電極2との間に蓄積容量がそれぞれ形成されている。本実施の形態では、画素電極2とゲート線Gxとの間に形成された蓄積容量を第1の蓄積容量31と呼び、画素電極2と共通線Comxとの間に形成された蓄積容量を第2の蓄積容量32と呼ぶ。
【0087】
次に、以上のように構成された液晶表示装置の動作(駆動方法)を図18〜図22を参照して説明する。図21は図18の液晶表示装置の画素における信号系統の等価回路を示す回路図、図22は図18の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。図21において図6(a)と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図22において図5及び図15と同一符号は同一又は相当する部分を示す。さらに、図22において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図22では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。
【0088】
図18〜図22において、ゲートドライバ102は、保持期間Th内の重畳期間Tarに渡って、ゲート信号Vgx−1に第1の重畳電圧Var1を重畳し、共通電圧制御部107は、その重畳期間Tarに渡って、共通電圧Vcomxに第2の重畳電圧Var2を重畳するようにこれを制御する。重畳期間Tarは、実施の形態1と同様に、時間軸において保持期間Thの略中央に位置に位置するよう設定されている。第1、第2の重畳電圧Var1,Var2の極性は、共に、ソース信号から画素電極に書き込まれた画素電極Vdxの極性と同一である。これにより、重畳期間Tfが到来すると、ゲート信号Vgx−1及び共通電圧Vcomxが、それぞれ、第1の重畳電圧Var1及び第2の重畳電圧Var2だけ変化し、この第1の重畳電圧Var1及び第2の重畳電圧Var2による変化の影響を、それぞれ、第1の蓄積容量31及び第2の蓄積容量32を介して受けて、画素電圧Vdxが変化する。この画素電圧Vdxの変化たる画素電極重畳電圧(逆転移防止電圧)ΔVdは以下のようになる。
【0089】
図21に示すように、画素1の信号系統の等価回路においては、第1の蓄積容量31と第2の蓄積容量32とが互いに並列に接続されている。従って、第1の蓄積容量31及び第2の蓄積容量32の容量を、それぞれ、Cst1及びCst2とすると、画素電極重畳電圧ΔVdは、
ΔVd=(Cst1/Ct)Var1+(Cst2/Ct)Var2・・・式(2)
となる。
【0090】
ここで、Ct=Cgd+Clc+Cst1+Cst2であり、Cgd及びClcは、実施の形態1で説明したように、それぞれ、TFT10のゲート−ドレイン間の寄生容量及び液晶容量20の容量である。
【0091】
従って、この画素電極重畳電圧ΔVdを、図6(c),(d)の|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。
【0092】
本実施の形態において、ゲート線Gxのみに重畳電圧を重畳した場合には実施の形態1と、共通電圧のみに重畳電圧を重畳した場合には実施の形態5と同じになる。本実施の形態では、第1の重畳電圧Var1と第2の重畳電圧Var2とが同じタイミングで同じ期間だけ重畳されている。このように第1の重畳電圧Var1と第2の重畳電圧Var2とが少なくとも部分的に重なり合っているときには、より高い電圧を画素電圧に重畳することができるので、ゲートドライバ102や共通電圧制御部107の耐圧が低い場合に逆転移を防止するのに有効である。また、それらの耐圧が充分に高い場合には、第1の重畳電圧Var1と第2の重畳電圧Var2とを離隔した期間に印加して、1フレーム期間Tf内に二度重畳電圧を重畳することでゲートドライバ102及び共通電圧制御部107の負荷を低減することができる。
【0093】
なお、本実施の形態においては、1つのゲート線及び共通線単位でそれぞれ第1、第2の重畳電圧Var1,Var2を印加しているが、隣接するあるいは離隔した複数のゲート線及び共通線単位でそれぞれ第1、第2の重畳電圧Var1,Var2重畳電圧Varを印加してもよい。
実施の形態9
図23は本発明の実施の形態9に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。図23において図22と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図23において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図23では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。
【0094】
図23に示すように、本実施の形態は、実施の形態8とは異なり、ゲート信号Vg1〜Vgn及び共通電圧Vcom1〜Vcomnに、それぞれ、第1の重畳電圧Var1及び第2の重畳電圧Var2を重畳する重畳期間Tarを、時間軸上においてフレーム期間Tf内に対し一定位置に位置するよう設定したものである。その他の点は実施の形態8と同様である。重畳期間Tarは、ここでは、フレーム期間Tfの末尾に位置するよう設定されている。そして、書き込み期間Twは、フレーム期間Tfから重畳期間Tarを除いた期間を行数nに等分した長さに設定されている。このような構成とすると、全ての共通電圧Vcom1〜Vcomnにおいて同時に重畳電圧Varが重畳されるので、下記変形例に示すように、バックライトをこの重畳電圧Varの重畳に合わせて暗くすることによりシャープな映像を得ることが可能になる。また、重畳期間Tarがフレーム期間Tfの末尾に位置するので、これを映像信号110のブランキング期間内に位置させることができ、それにより、映像の表示に支障を来たすことなく重畳電圧Varを重畳することができる。
【0095】
次に、本実施の形態の変形例を説明する。本変形例では、図18において、点線で示すように、駆動制御部101のクロック信号121がバックライト輝度制御部104に入力され、バックライト輝度制御部104が、このクロック信号121に基づいて、重畳期間Tarに渡ってバックライト105の輝度を下げあるいはバックライト105を消す。これにより、映像表示時と重畳期間Tarとのコントラスト比が上がり、よりシャープな映像表示が可能となる。
実施の形態10
図24は本発明の実施の形態10に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。図24において、図9及び図23と同一符号は同一又は相当する部分を示す。また、図24において、共通電圧Vcomxは、重畳期間Tarを除き、対向電圧Vcntxと同じ一定電圧になるよう設定されており、図24では、この共通電圧Vcomxを重畳期間Tarにおいてのみ一点鎖線で示している。
【0096】
本実施の形態は実施の形態3と実施の形態8とを組み合わせたもので、対向電圧制御部106が、図18に点線で示すように、駆動制御101からクロック信号122を入力されている。
【0097】
以上のように構成された液晶表示装置100では、図18及び図24に示すように、ゲートドライバ102がフレーム期間Tfの末尾に設定された重畳期間Tarに渡って第1の重畳電圧Var1をゲート信号Vg1〜Vgnに重畳し、共通電圧制御部107がその重畳期間Tarに渡って第2の重畳電圧Var2を共通電圧Vcom1〜Vcomnに重畳し、かつ対向電圧制御部106がその重畳期間Tarに渡って第3の重畳電圧Var3を対向電圧Vcnt1〜Vcntnに重畳する。これにより、液晶印加電圧は、第1、第2の重畳電圧Var1,Var2による画素電極重畳電圧ΔVdと第3の重畳電圧Var3とが重畳されたものとなる。従って、この画素電極重畳電圧ΔVdと第3の重畳電圧Var3とを加えた電圧を図6(c),(d)の|Vt−Vw|より大きく設定することにより、液晶層210の逆転移を防止することができる。また、本実施の形態では、第1〜第3の重畳電圧Var1〜Var3の3つの重畳電圧を逆転移防止電圧に利用できるので、逆転移防止電圧をより高くすることができる。そのため、重畳期間Tarをより短縮することができる。
【0098】
また、実施の形態9と同様に、バックライト輝度制御部104が駆動制御部101からのクロック信号121に基づいて重畳期間Tar中にバックライト105を暗くするよう構成することにより、よりシャープな映像表示を得ることができる。
【0099】
また、重畳期間Tarを、実施の形態8と同様に、保持期間Thに対し時間軸上一定位置に位置するよう設定してもよい。
【0100】
なお、前記実施の形態2〜10において、実施の形態1で述べたように、重畳期間がフレーム期間Tfの10%以上であれば、好ましい映像表示が可能であり、50%以上であれば、動画ボケを防止する効果が得られる。また、ノーマリブラックモードとすることもできる。
【0101】
また、前記実施の形態2、4〜10において、ゲート信号Vgx及び共通電圧Vcomxの重畳電圧Var,Var1,Var2の極性は、ソース信号の極性に必ずしも一致させる必要はない。また、その印加される全ての重畳電圧Var,Var1,Var2の極性は、正の極性及び負の極性が略半数ずつであることが望ましい。また、蓄積容量を画素電極2と後段のゲート線Gx+1との間に形成する後段ゲート型としてもよい。
【0102】
また、前記実施の形態3、4、7、9、10において、対向電圧Vcntxにおける重畳期間Tarを、フレーム期間Tf内の時間軸上の一定位置に設定する場合には、各対向電圧Vcntxを独立して制御する必要がないので、画素1の行毎に対向電極Cntxを設ける必要はなく、対向基板201の略全面に渡って1つの対向電極を設けてもよい。これは、実施の形態1、2、5、6、8においても同様であることは言うまでもない。
【0103】
また、上記実施の形態1〜10では、逆転移防止電圧が1フレーム期間毎に重畳されるが、例えば、映像信号のフレーム周波数が高いような場合には、逆転移防止電圧が複数フレーム期間毎に1回重畳されるようにしてもよい。
【0104】
また、上記実施の形態1〜10では、スイッチング素子10としてTFTを用いたがこれに代えて、ダイオードを用いてもよい。
【0105】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、非表示時とは異なる配向状態に転移させて表示を行う液晶モードの液晶表示装置において、逆転移の発生を抑制しつつ映像を表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の液晶表示装置の液晶パネルの構成及び液晶層の配向状態を示す断面図であって、(a)は無電圧下における配向状態を示す図、(b)は表示時の下限電圧下における配向状態を示す図、(c)は表示時の上限電圧下における配向状態を示す図である。
【図3】図1の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図1の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電極、及び対向電極の電位の変化を示す波形図である。
【図6】逆転移防止電圧を説明するための図であって、(a)は画素における信号系統の等価回路を示す回路図、(b)はゲート信号における重畳電圧と画素電極に重畳される電圧との関係を示すタイミングチャート、(c)はノーマリホワイトモードにおける液晶印加電圧に対する液晶パネルの透過率の変化を示すグラフ、(d)はノーマリブラックモードにおける液晶印加電圧に対する液晶パネルの透過率の変化を示すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図8の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。
【図10】本発明の実施の形態3の変形例に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、及び対向電圧の変化を示す波形図である。
【図12】本発明の実施の形態5に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図13】図12の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】図12の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【図16】本発明の実施の形態6に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【図17】本発明の実施の形態7に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【図18】本発明の実施の形態8に係る液晶表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図19】図18の液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す平面図である。
【図20】図19のXX−XX断面図である。
【図21】図18の液晶表示装置の画素における信号系統の等価回路を示す回路図である。
【図22】図18の液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【図23】本発明の実施の形態9に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【図24】本発明の実施の形態10に係る液晶表示装置におけるゲート信号、画素電圧、対向電圧、及び共通電圧の変化を示す波形図である。
【符号の説明】
1 画素
2 画素電極
3 ガラス基板
4 絶縁層
10 TFT
20 液晶容量
30 蓄積容量
31 第1の蓄積容量
101 駆動制御部
32 第2の蓄積容量
100 液晶表示装置
101 駆動制御部
102 ゲートドライバ
103 ソースドライバ
104 バックライト輝度制御部
105 バックライト
106 対向電圧制御部
107 共通電圧制御部
110 映像信号
121,122 クロック信号
200 液晶パネル
201 対向基板
202 TFT基板
203,204 位相差板
205,206 偏光板
210 液晶層
210a 液晶分子
Cgd ゲート−ドレイン間寄生容量
Clc 液晶容量の容量
Cnt1〜Cntn 対向電極
Com1〜Comn 共通線
Cst,Cst1,Cst2 蓄積容量の容量
G0〜Gn ゲート線
R1,R2 電圧範囲
S1〜Sm ソース線
Tar 重畳期間
Tar1〜Tar3 第1〜第3の重畳期間
Tf フレーム期間
Th 保持期間
Tw 書き込み期間
Var 重畳電圧
Var1〜Var3 第1〜第3の重畳電圧
Vb 黒表示電圧
Vcnt1〜Vcntn 対向電圧
Vcom1〜Vcomn 共通電圧
Vd1〜Vdn 画素電圧
Vg1〜Vgn ゲート信号
Vgon ゲートオン電圧
Vgoff ゲートオフ電圧
Vt 逆転移電圧
Vw 白表示電圧
ΔVd 画素電圧に重畳される電圧

Claims (20)

  1. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、
    黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、
    互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、 前記複数の画素の各々にスイッチング素子が設けられ、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オン及びオフされることにより各画素において該オン時に前記映像信号が書き込まれるとともに該オフ時に該書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって保持され、
    前記ゲート線に所定の電圧が重畳されることによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記ゲート線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧が重畳される液晶表示装置
  2. 前記各ゲート線に重畳される所定の電圧が、互いに逆極性であるものを含む請求項記載の液晶表示装置。
  3. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、
    黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、
    互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、 前記複数の画素の各々にスイッチング素子が設けられ、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オン及びオフされることにより各画素において該オン時に前記映像信号が書き込まれるとともに該オフ時に該書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって保持され、
    共通線をさらに有し、前記共通線に所定の電圧が重畳されることによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記共通線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧が重畳される液晶表示装置。
  4. 共通線をさらに有し、他の制御容量が前記共通線と前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体との間に形成され、前記共通線に他の所定の電圧が重畳されることによって、前記他の制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に他の逆転移防止電圧がさらに重畳される請求項記載の液晶表示装置。
  5. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込 まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置において、
    黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するため、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧が前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳されており、
    互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に、スイッチング素子が設けられた前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、
    少なくとも前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オンされることにより各画素において書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記スイッチング素子のオフ時に保持され、
    前記対向電極の電位を一時的に変化させることによって前記液晶容量を介して前記逆転移防止電圧前記映像信号に対応する電圧に重畳される液晶表示装置。
  6. 前記逆転移防止電圧が、前記映像信号のフレーム期間における時間軸上の一定位置に位置する重畳期間に渡って重畳さることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  7. 前記OCB液晶層の変調度に応じてその透過率が変化させられる表示用の光を供給する照明装置を有し、
    前記照明装置が、前記重畳期間に合わせて表示用の光の供給量を減少させるものである請求項記載の液晶表示装置。
  8. 前記重畳期間が、前記映像信号のブランキング期間内に位置する請求項記載の液晶表示装置。
  9. 前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の10%以上である請求項1記載の液晶表示装置。
  10. 前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の50%以上である請求項記載の液晶表示装置。
  11. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置の駆動方法であり、互いに対向する一対の基板間に前記液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、前記複数の画素の各々にスイッチング素子が設けられ、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オン及びオフされることにより各画素において該オン時に前記映像信号が書き込まれるとともに該オフ時に該書き込まれた映像信号に対応する電圧が、前記液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって保持される液晶表示装置の駆動方法であって、黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するよう、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳する際に
    前記ゲート線に所定の電圧を重畳することによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記ゲート線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧を重畳する液晶表示装置の駆動方法。
  12. 前記各ゲート線に重畳される所定の電圧が、互いに逆極性であるものを含む請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  13. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置の駆動方法であり、互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に、スイッチング素子が設けられた前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された前記映像の表示部を有し、少なくとも前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オンされることにより各画素において書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記スイッチング素子のオフ時に保持され、共通線をさらに有する液晶表示装置の駆動方法であって、黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するよう、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳する際に、
    前記共通線に所定の電圧を重畳することによって、前記液晶容量とは別個に前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体と前記共通線との間に形成された制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に前記逆転移防止電圧を重畳する液晶表示装置の駆動方法。
  14. 共通線をさらに有し、他の制御容量が前記共通線と前記画素電極又は前記画素電極に接続された導電体との間に形成された液晶表示装置の駆動方法であって、前記共通線に他の所定の電圧を重畳することによって、前記他の制御容量を介して前記映像信号に対応する電圧に他の逆転移防止電圧をさらに重畳する請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  15. 表示用のベンド配向状態と非表示用のスプレイ配向状態を有するOCB液晶層と、複数の画素とを有し、前記複数の画素に映像信号がフレーム毎に順次書き込まれて各画素に前記映像信号に対応する電圧が保持され、前記保持された電圧に応じて前記OCB液晶層の変調度が制御されて映像が表示される液晶表示装置の駆動方法であり、互いに対向する一対の基板間に前記OCB液晶層が挟持され、前記一対の基板の一方の内面に、スイッチング素子が設けられた前記複数の画素に対応する画素電極が形成され、かつ前記一対の基板の他方の内面に対向電極が形成された上記映像の表示部を有し、少なくとも前記OCB液晶層を挟む前記画素電極と前記対向電極との間の液晶容量によって、前記スイッチング素子がゲート線を通じて順次オンされることにより各画素において書き込まれた前記映像信号に対応する電圧が、前記スイッチング素子のオフ時に保持される液晶表示装置の駆動方法であって、黒表示電圧と白表示電圧との間に存在する閾値電圧よりも小さい前記映像信号に対応する電圧を一定期間以上、前記OCB液晶層に印加することに起因して前記表示用のベンド配向状態から前記非表示用のスプレイ配向状態に移行する逆転移を防止するよう、前記映像信号に対応する電圧の保持期間内に、前記閾値電圧と前記映像信号に対応する電圧の下限電圧との差電圧の絶対値以上の逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に一時的に重畳する際に
    前記対向電極の電位を一時的に変化させることによって前記液晶容量を介して前記逆転移防止電圧を前記映像信号に対応する電圧に重畳する液晶表示装置の駆動方法。
  16. 前記逆転移防止電圧が、前記映像信号のフレーム期間における時間軸上の一定位置に位置する重畳期間に渡って重畳されることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  17. 前記液晶表示装置が前記OCB液晶層の変調度に応じてその透過率が変化させられる表示用の光を供給する照明装置を有し、
    前記照明装置が、前記重畳期間に合わせて表示用の光の供給量を減少させるものである請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  18. 前記重畳期間が、前記映像信号のブランキング期間内に位置する請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  19. 前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の10%以上である請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。
  20. 前記逆転移防止電圧を重畳する期間が、前記映像信号のフレーム期間の50%以上である請求項19記載の液晶表示装置の駆動方法。
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