JP3568392B2 - 動画像復号化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばMPEG方式で圧縮符号化された信号を復号化して、原画像の解像度より低い解像度の再生画像を得るのに適した画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デジタルTVなどの分野において画像データを圧縮符号化するための画像符号化方式として、MPEG(Moving Picture Expert Group)方式が知られている。
【0003】
MPEG方式の代表的なものに、MPEG1とMPEG2とがある。MPEG1では、順次走査(ノンインターレース)の画像のみ扱われていたが、MPEG2では、順次走査の画像だけでなく、飛び越し走査(インターレース走査)の画像も扱われるようになった。
【0004】
これらのMPEGの符号化には、動き補償予測(時間的圧縮)、DCT(空間的圧縮)及びエントロピー符号化(可変長符号化)が採用されている。MPEGの符号化では、まず、マクロブロック単位ごとに、時間軸方向の予測符号化(MPEG1ではフレーム予測符号化が、MPEG2ではフレーム予測符号化またはフィールド予測符号化)が行われる。
【0005】
マクロブロックは、たとえば、16(水平方向画素数)×16(垂直方向画素数)の大きさのY信号(輝度信号)と、8(水平方向画素数)×8(垂直方向画素数)の大きさのCb信号(色差信号)と、8(水平方向画素数)×8(垂直方向画素数)の大きさのCr信号(色差信号)とからなる。
【0006】
ここでは、説明の便宜上、Y信号についてのみ説明する。予測符号化方式に対応してIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの3種類の画像タイプが存在する。以下においては、フレーム予測符号化を例にとって説明する。
【0007】
(1)Iピクチャ:フレーム内の情報のみから符号化された画面で、フレーム間予測を行わずに生成される画面であり、Iピクチャ内の全てのマクロブロック・タイプは、フレーム内情報のみで符号化するフレーム内号化である。
【0008】
(2)Pピクチャ:IまたはPピクチャからの予測を行うことによってできる画面であり、一般的に、Pピクチャ内のマクロブロック・タイプは、フレーム内情報のみで符号化するフレーム内符号化と、過去の再生画像から予測する順方向フレーム間予測符号化との両方を含んでいる。
【0009】
(3)Bピクチャ:双方向予測によってできる画面で、一般的に、以下のマクロブロック・タイプを含んでいる。
a.フレーム内情報のみで符号化するフレーム内号化
b.過去の再生画像から予測する順方向フレーム間予測符号化
c.未来から予測する逆方向フレーム間予測符号化
d.前後両方の予測による内挿的フレーム間予測符号化
ここで、内挿的フレーム間予測とは、順方向予測と逆方向予測の2つの予測を対応画素間で平均することをいう。
【0010】
MPEG符号器では、原画像の画像データは、16(水平方向画素数)×16(垂直方向画素数)の大きさのマクロブロック単位に分割される。マクロブロック・タイプがフレーム内号化以外のマクロブロックに対しては、マクロブロック・タイプに応じたフレーム間予測が行われ、予測誤差データが生成される。
【0011】
マクロブロック単位毎の画像データ(マクロブロック・タイプがフレーム内号化である場合)または予測誤差データ(マクロブロック・タイプがフレーム間予測符号化である場合)は、8×8の大きさの4つのサブブロックに分割され、各サブブロックの画像データに直交変換の1種である2次元離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform )が数式5に基づいて行われる。つまり、図8に示すように、8×8の大きさのブロック内の各データf(i,j)に基づいて、uv空間(u:水平周波数,v:垂直周波数)における各DCT(直交変換)係数F(u,v)が得られる。
【0012】
【数5】
Figure 0003568392
【0013】
MPEG1では、DCTには、フレームDCTモードのみであるが、MPEG2のフレーム構造では、マクロブロック単位でフレームDCTモードとフィールドDCTモードに切り換えることができる。ただし、MPEG2のフィールド構造では、フィールドDCTモードのみである。
【0014】
フレームDCTモードでは、16×16のマクロブロックが、4分割され左上の8×8のブロック、右上の8×8のブロック、左下の8×8のブロック、右下の8×8のブロック毎にDCTが行われる。
【0015】
一方、フィールドDCTモードでは、16×16のマクロブロックの左半分の8(水平方向画素数)×16(垂直方向画素数)のブロック内の奇数ラインのみからなる8×8のデータ群、左半分の8×16のブロック内の偶数ラインのみからなる8×8のデータ群、右半分の8(水平方向画素数)×16(垂直方向画素数)のブロック内の奇数ラインのみからなる8×8のデータ群および右半分の8×16のブロック内の偶数ラインのみからなる8×8のデータ群の各データ群毎にDCTが行われる。
【0016】
上記のようにして得られたDCT係数に対して量子化が施され、量子化されたDCT係数が生成される。量子化されたDCT係数は、ジグザグスキャンまたはオルタネートスキャンされて1次元に並べられ、可変長符号器によって符号化される。MPEG符号器からは、可変長符号器によって得られた変換係数の可変長符号とともに、マクロブロック・タイプを示す情報を含む制御情報および動きベクトルの可変長符号が出力される。
【0017】
図7は、MPEG復号器の構成を示すブロック図である。
【0018】
変換係数の可変長符号は、可変長復号化器101に送られる。マクロブロック・タイプを含む制御信号はCPU110に送られる。動きベクトルの可変長符号は、可変長復号化器109に送られて復号化される。可変長復号化器109によって得られた動きベクトルは、第1参照画像用メモリ106および第2参照画像用メモリ107に、参照画像の切り出し位置を制御するための制御信号として送られる。
【0019】
可変長復号化器101は、変換係数の可変長符号を復号化する。逆量子化器102は、可変長復号化器101から得られた変換係数(量子化されたDCT係数)を逆量子化してDCT係数に変換する。
【0020】
逆DCT回路103は、逆量子化器102で生成されたDCT係数列を8×8のサブブロック単位のDCT係数に戻すとともに、数式6に示す逆変換式に基づいて8×8の逆DCTを行う。つまり、図8に示すように、8×8のDCT係数F(u,v)に基づいて、8×8のサブブロック単位のデータf(i,j)が得られる。また、4つのサブブロック単位のデータf(i,j)に基づいて1つのマクロブロック単位の再生画像データまたは予測誤差データを生成する。
【0021】
【数6】
Figure 0003568392
【0022】
逆DCT回路103によって生成されたマクロブロック単位の予測誤差データには、そのマクロブロック・タイプに応じた参照画像データが加算器104によって加算されて、再生画像データが生成される。参照画像データは、スイッチ112を介して加算器104に送られる。ただし、逆DCT回路103から出力されたデータがフレーム内号に対する再生画像データである場合には、参照画像データは加算されない。
【0023】
逆DCT回路103または加算器104によって得られたマクロブロック単位の画像データが、Bピクチャに対する再生画像データである場合には、その再生画像データはスイッチ113に送られる。
【0024】
逆DCT回路103または加算器104によって得られたマクロブロック単位の再生画像データが、IピクチャまたはPピクチャに対する再生画像データである場合には、その再生画像データはスイッチ111を介して第1参照画像用メモリ106または第2参照画像用メモリ107に格納される。スイッチ111は、CPU110によって制御される。
【0025】
平均化部108は、メモリ106、107から読出された再生画像データを平均して、内挿的フレーム間予測符号化に用いられる参照画像データを生成する。
【0026】
スイッチ112は、CPU110によって次のように制御される。逆DCT回路103から出力されたデータがフレーム内号に対する再生画像データである場合には、スイッチ112の共通端子が接地端子に切り換えられる。
【0027】
逆DCT回路103から出力されたデータが順方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合または逆方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合には、スイッチ112の共通端子が第1参照画像用メモリ106の出力が送られる端子または第2参照画像用メモリ107の出力が送られる端子のいずれか一方を選択するように切り換えられる。なお、参照画像用メモリ106、107から参照画像が読み出される場合には、可変長復号化器109からの動きベクトルに基づいて、参照画像の切り出し位置が制御される。
【0028】
逆DCT回路103から出力されたデータが内挿的フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合には、スイッチ112の共通端子が平均化部108の出力が送られる端子を選択するように切り換えられる。
【0029】
スイッチ113は、加算器104から送られてくるBピクチャに対する再生画像データ、参照画像用メモリ106に格納されたIピクチャまたはPピクチャに対する再生画像データ、参照画像用メモリ107に格納されたIピクチャまたはPピクチャに対する再生画像データが原画像の順序と同じ順番で出力されるようにCPU110によって制御される。復号器から出力された画像データはモニタ装置に与えられ、モニタ装置の表示画面に原画像が表示される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のMPEG復号器では、参照画像用として2画面分のメモリが必要であり、メモリ容量が大きいという問題があった。
【0031】
この発明は、メモリ容量の低減化が図れる画像復号化装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
この発明による動画像符号化装置は、入力信号から得られた所定の大きさのブロック単位の直交変換係数のうち、垂直周波数の高域部分を残し、且つ、水平周波数の高域部分の係数のみを除去して変換係数を半分に削減する係数削減回路、前記係数削減回路によって削減された変換係数を用いて逆直交変換を行うことにより、ブロック単位毎に水平方向の画素数が1/2に削減された再生画像データまたは時間軸予測誤差データを得る逆直交変換回路、前記逆直交変換回路によって得られた時間軸予測誤差データと所定の参照画像データとに基づいて、水平方向の画素数が1/2に削減された再生画像データを生成する加算器、当該加算器によって得られた再生画像データに対してアダマール変換を行って、前記再生画像データに対してビット方向にデータ量が削減された圧縮データを生成するアダマール符号化回路、ならびに当該アダマール符号化回路によって得られた圧縮データのうち前記参照画像データを生成するために必要な圧縮データを記憶する1または複数の参照画像用メモリを備え、前記参照画像用メモリに格納された前記圧縮データに基づいて、逆量子化およびアダマール逆変換処理を行う行うことにより、前記再生画像データに対応した前記参照画像データが生成されることを特徴とする。
【0036】
前記アダマール符号化回路は、たとえば、前記アダマール変換を4画素単位で行い、その後、4画素単位でデータ量が一定となるように非線形量子化する。
【0037】
前記所定のブロック単位は、水平方向の画素数がMで、垂直方向の画素数がNのM×Nの大きさのブロック単位であり、原画像の符号化時において直交変換が数式7に基づいて行われたとすると、前記逆直交変換回路は数式8に基づいて逆直交変換を行うものが用いられる。
【0038】
【数7】
Figure 0003568392
【0039】
【数8】
Figure 0003568392
【0040】
前記所定のブロック単位は、水平方向の画素数が8で、垂直方向の画素数が8の8×8の大きさのブロック単位であり、原画像の符号化時において直交変換が数式9に基づいて行われたとすると、前記逆直交変換回路は数式10に基づいて逆変換を行うものが用いられる。
【0041】
【数9】
Figure 0003568392
【0042】
【数10】
Figure 0003568392
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して、この発明をMPEG復号器に適用した場合の実施の形態について説明する。主としてY信号に対す復号化処理について説明する。
【0044】
図1は、MPEG復号器の構成を示している。
【0045】
変換係数の可変長符号は、可変長復号化器1に送られる。マクロブロック・タイプを含む制御信号はCPU20に送られる。動きベクトルの可変長符号は、可変長復号化器10に送られて復号化される。可変長復号化器10によって得られた動きベクトルは、ベクトル値変換回路11に送られ、動きベクトルの水平方向の大きさが1/2になるように変換される。ベクトル値変換回路11によって水平方向の大きさが1/2になるように変換された動きベクトルは、第1参照画像用メモリ7および第2参照画像用メモリ8に、参照画像の切り出し位置を制御するための制御信号として送られる。
【0046】
可変長復号化器1は、変換係数の可変長符号を復号化する。逆量子化器2は、可変長復号化器1から得られた変換係数(量子化されたDCT係数)を逆量子化してDCT係数に変換する。水平高域係数除去回路(係数削減回路)3は、図2(a)に示すように、逆量子化器2で生成されたDCT係数列を8(水平方向画素数)×8(垂直方向画素数)のサブブロック単位に対応する8×8のDCT係数F(u,v)(ただし、u=0,1,…7、v=0,1,…7)に戻すとともに、各サブブロックの水平周波数の高域部分のDCT係数を除去して、図2(b)に示すように4(水平周波数方向u)×8(垂直周波数方向v)の数のDCT係数F(u,v)(ただし、u=0,1,…3、v=0,1,…7)に変換する。
【0047】
逆DCT回路4は、水平高域係数除去回路3で生成された4×8の数のDCT係数に、数式11で示すような4×8の逆DCTを施して、図2(c)に示すような元のサブブロック単位のデータが水平方向に1/2に圧縮された4(水平方向画素数)×8(垂直方向画素数)のデータ数からなるデータf(i,j)(ただし、i=0,1,…3、j=0,1,…7)を生成する。
【0048】
【数11】
Figure 0003568392
【0049】
また、このようにして得られた1つのマクロブロックを構成する4つのサブブロック単位に対応する画像データに基づいて水平方向が1/2に圧縮された8×16の1つのマクロブロック単位の再生画像データまたは予測誤差データを生成する。したがって、逆DCT回路4によって得られるマクロブロック単位のデータ量は、原画像のマクロブロック単位の画像データ量の半分となる。
【0050】
逆DCT回路4によって生成された水平方向が1/2に圧縮された8×16のマクロブロック単位の予測誤差データには、そのマクロブロック・タイプに応じた参照画像データ(水平方向が1/2に圧縮された8×16のマクロブロック単位の参照画像データ)が加算器5によって加算され、再生画像データが生成される。参照画像データは、スイッチ13を介して加算器5に送られる。ただし、逆DCT回路4から出力された画像データがフレーム内号に対する再生画像データである場合には、参照画像データは加算されない。
【0051】
逆DCT回路4または加算器5によって得られた水平方向が1/2に圧縮された8×16のマクロブロック単位の生画像データは、アダマール変換符号化回路21に送られる。
【0052】
アダマール変換符号化回路21は、4次アダマール変換処理および量子化処理を行う。アダマール変換符号化回路21は、8×16のマクロブロック単位の再生画像データをブロック分割する。
【0053】
入力画像信号がインターレース画像の場合には、図3(a)に示すように、奇数ラインどうしの隣り合う2つのラインと水平方向に隣合う2画素からなる2×2のブロックおよび偶数ラインどうしの隣り合う2つのラインと水平方向に隣合う2画素からなる2×2のブロックに、生画像データが分割される。
【0054】
入力画像信号がプログレッシブ画像の場合には、図3(b)に示すように、垂直方向の隣合う2つのラインと水平方向に隣合う2画素からなる2×2のブロックに、生画像データが分割される。入力画像信号の種類に応じたブロック分割の切り替えは、CPU20からの制御信号に基づいて行われる。
【0055】
なお、入力される画像がプログレッシブ画像の場合には、図3(d)に示すように、垂直方向の隣合う4つの画素からなる4×1のブロックに生画像データを分割し、入力される画像がインターレース画像の場合には、図3(a)に示すような2×2のブロックに生画像データを分割してもよい。また、入力される画像がインターレース画像の場合には、図3(c)に示すように、奇数ラインどうしのライン間において垂直方向の隣合う4つの画素からなる4×1のブロックおよび偶数ラインどうしのライン間において垂直方向の隣合う4つの画素からなる4×1のブロックに、生画像データを分割してもよい。
【0056】
各ブロック内の各画素の画素値(8ビット)を、図3(a)または図3(b)に示すように、a、b、c、dとすると、各ブロック毎に、次式で表されるようなアダマール変換が行われる。
【0057】
【数12】
Figure 0003568392
【0058】
本来のアダマール変換では係数は1/(4×21/2 )であるが、ここでは、処理を簡単にするために係数を1/4としている。
【0059】
次に、量子化が行われる。ここでは、ビット方向に1/2に圧縮するために、1ブロック内の4画素の画素値の合計に対して、16ビットが割り当てられる。
【0060】
各係数K0、K1、K2、K3に対するビット割り当て方法としては、たとえば、次の表1に示すように、3つの割り当て方法(1)、(2)、(3)が考えられる。ここでは、方法(1)を採用する。
【0061】
【表1】
Figure 0003568392
【0062】
つまり、K0には、8ビットが、K1およびK2には4ビットが、K3には0ビットが割り当てられる。したがって、K0は、上記数式12によって算出された値がそのまま採用される。また、K3は、上記数式12にかかわらず、無視される。
【0063】
K1またはK2については、上記数式12で求められた8ビットの値(−128〜+127)が、図4の量子化・逆量子化テーブルに基づいて、4ビットの値(−8〜+7)に変換される。
【0064】
なお、表1の方法3が採用される場合には、8ビットの係数K1およびK2の値が、たとえば、図5の量子化・逆量子化テーブルに基づいて、3ビットの値(量子化値)に変換される。また、8ビットの係数K3の値が、たとえば、図6の量子化・逆量子化テーブルに基づいて、2ビットの値(量子化値)に変換される。
【0065】
K0、K1、K2に対する量子化値を、K0’、K1’、K2’で表すことにする。上記4次アダマール変換処理および量子化処理によって、8×16のマクロブロック単位の圧縮データが得られる。圧縮データのデータ量は、生画像データのデータ量の1/2となる。したがって、アダマール変換符号化回路21によって得られるマクロブロック単位の圧縮データのデータ量は、原画像のマクロブロック単位の画像データ量の1/4となる。
【0066】
アダマール変換符号化回路21によって得られたマクロブロック単位の圧縮データが、Bピクチャに対する圧縮データである場合には、その圧縮データはスイッチ14に送られる。
【0067】
アダマール変換符号化回路21によって得られたマクロブロック単位の圧縮データが、IピクチャまたはPピクチャに対する圧縮データである場合には、その圧縮データはスイッチ12を介して第1参照画像用メモリ7または第2参照画像用メモリ8に格納される。第1参照画像用メモリ7または第2参照画像用メモリ8に格納される画像データ量は従来の1/4となる。スイッチ12は、CPU20によって制御される。
【0068】
第1アダマール変換復号化回路22は、第1参照画像用メモリ7から読み出された8×16のマクロブロック単位の圧縮データに対して、逆量子化処理およびアダマール逆変換処理を行って、生画像に対応する参照画像データを生成する。
【0069】
つまり、まず、第1参照画像用メモリ7から読み出された圧縮データを構成する各量子化値K0’、K1’、K2’が、逆量子化値K0”、K1”、K2”に変換される。具体的には、K0’に対する逆量子化値K0”はK0’と等しい。
【0070】
K1’およびK2’に対する逆量子化値K1”およびK2”は、図4の量子化・逆量子化テーブルに基づいて求められる。第1参照画像用メモリ7から読み出された圧縮データが、輝度信号(Y信号)に対する圧縮データである場合には、図4の量子化・逆量子化テーブル内のY信号に対する逆量子化値のうち、K1’およびK2’に対応するものがその逆量子化値K1”およびK2”として求められる。第1参照画像用メモリ7から読み出された圧縮データが、色差信号(Cb,Cr信号)に対する圧縮データである場合には、図4の量子化・逆量子化テーブル内のC信号に対する逆量子化値のうち、K1’およびK2’に対応するものがその逆量子化値K1”およびK2”として求められる。
【0071】
このようにして、得られた逆量子化値K0”、K1”、K2”が得られると、次の数式13に基づいて、アダマール逆変換処理が行われる。ただし、この例では、K3”は0として取り扱われる。
【0072】
【数13】
Figure 0003568392
【0073】
これにより、第1参照画像用メモリ7から読み出されたマクロブロック単位の圧縮データが、生画像データに対応した参照画像データに変換される。
【0074】
第2アダマール変換復号化回路23は、第2参照画像用メモリ8から読み出された8×16のマクロブロック単位の再生画像データに対して、上述したと同様な逆量子化処理およびアダマール逆変換処理を行って、生画像データに対応した参照画像データを生成する。
【0075】
平均化部9は、第1アダマール変換復号化回路22および第2アダマール変換復号化回路23から読出された画像データを平均して、内挿的フレーム間予測符号化に用いられる8×16のマクロブロック単位の参照画像データを生成する。
【0076】
スイッチ13は、CPU20によって次のように制御される。逆DCT回路4から出力されたデータがフレーム内号化に対する再生画像データである場合には、スイッチ13の共通端子が接地端子に切り換えられる。
【0077】
逆DCT回路4から出力されたデータが順方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合または逆方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合には、スイッチ13の共通端子が第1アダマール変換復号化回路22からの参照画像データが送られる端子または第2アダマール変換復号化回路23からの参照画像データが送られる端子のいずれか一方を選択するように切り換えられる。
【0078】
なお、参照画像用メモリ7、8から参照画像が読み出される場合には、ベクトル値変換回路11からの動きベクトルに基づいて、その切り出し位置が制御される。ベクトル値変換回路11によって動きベクトルの水平方向の大きさが1/2に変換されているのは、アダマール変換符号化回路21から参照画像用メモリ7、8に送られるマクロブロック単位の画像データが水平方向に1/2に圧縮されたものとなっているためである。
【0079】
逆DCT回路4から出力されたデータが内挿的フレーム間予測符号に対する予測誤差データである場合には、スイッチ13の共通端子が平均化部9の出力が送られる端子を選択するように切り換えられる。
【0080】
スイッチ14は、アダマール変換符号化回路21からスイッチ14に送られてきたBピクチャに対する圧縮データ、参照画像用メモリ7に格納されたIピクチャまたはPピクチャに対する圧縮データ、参照画像用メモリ8に格納されたIピクチャまたはPピクチャに対する圧縮データが原画像の順序と同じ順番で出力されるようにCPU20によって制御される。
【0081】
スイッチ14から出力された圧縮データは、第3アダマール変換復号化回路15によって、上述したと同様な逆量子化処理およびアダマール逆変換処理が行われることにより、生画像データに対応した画像データに変換された後、フォーマット変換回路16に送られる。
【0082】
フォーマット変換回路16は、第3アダマール変換復号化回路15から送られてきた画像データをモニタ装置の水平および垂直走査線数に対応するようにフォーマット変換する。フォーマット後の画像データは、モニタ装置に送られる。
【0083】
上記実施の形態によれば、第1参照画像用メモリ7および第2参照画像用メモリ8として、従来のそれらの容量の1/4のものを用いることができる。
【0084】
ところで、逆量子化器2から得られるサブブロック毎の8×8の変換係数のうち、水平周波数の高域部分のみならず垂直周波数の広域部分を除去し、水平および垂直周波数が共に低い領域の4×4の変換係数のみを用いて4×4の逆変換を行って水平および垂直方向に1/2に圧縮されたデータを生成することが考えられる。このようにすると、第1参照画像用メモリ7および第2参照画像用メモリ8の容量を、上記実施の形態と同様に従来の1/4にすることができる。
【0085】
しかしながら、水平周波数の高域部分のみならず垂直周波数の高域部分をも除去して、4×4の逆変換を行った場合には、復号しようとする画像がインターレース画像である場合には、空間軸と時間軸とが混合されて画像劣化が生じるという問題がある。このような画像劣化が生じるのを防止するため、上記実施の形態では、水平周波数の高域部分の係数のみを除去し、垂直周波数の高域部分の係数を残して、4×8の逆変換を行った後に、アダマール変換符号化を行っているのである。
【0086】
上記実施の形態では、DCT係数の一部を除去した後に逆DCTを行って得た画像に基づいて生画像を生成しているが、DCT係数の一部を除去することなく通常通りの逆DCT(8×8の逆DCT)を行って得た画像に基づいて生画像を生成し、得られた生画像に対してアダマール変換符号化を行うようにしてもよい。
【0087】
また、DCT係数の一部を除去することなく通常通りの逆DCT(8×8の逆DCT)を行って得た画像に基づいて生画像を生成し、得られた生画像に対して水平方向間引きおよび垂直方向間引きのうちの少なくとも一方の間引き処理を行った後に、アダマール変換符号化を行うようにしてもよい。
【0088】
上記実施の形態では、DCT係数の一部を除去した後に、逆DCTを行って得た画像に基づいて生画像を生成しているが、DCT係数の一部を0に置換した後に、逆DCT(8×8の逆DCT)を行って得た画像に基づいて生画像を生成し、得られた生画像に対してアダマール変換符号化を行うようにしてもよい。
【0089】
また、DCT係数の一部を0に置換した後に、逆DCT(8×8の逆DCT)を行って得た画像に基づいて生画像を生成し、得られた生画像に対して水平方向間引きおよび垂直方向間引きのうちの少なくとも一方の間引き処理を行った後に、アダマール変換符号化を行うようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
この発明によれば、メモリ容量の低減化が図れるようになる。
【0092】
さらに、水平周波数の高域部分の係数のみを除去し、垂直周波数の高域部分の係数を残して、逆直交変換を行った場合には、インターレース画像を復号するときに、空間軸と時間軸とが混合されて画像劣化が生じるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG復号器の構成を示すブロック図である。
【図2】水平高域係数除去回路によって水平空間周波数の高域部分が除去された後のDCT係数を示すとともに、逆DCT回路によって逆変換された後のデータを示す模式図である。
【図3】アダマール変換処理を行うためのブロック化を説明するための模式図である。
【図4】量子化・逆量子化テーブルの例を示す模式図である。
【図5】量子化・逆量子化テーブルの例を示す模式図である。
【図6】量子化・逆量子化テーブルの例を示す模式図である。
【図7】従来のMPEG復号器の構成を示すブロック図である。
【図8】MPEG符号器で行われるDCTおよび従来のMPEG復号器で行われる逆DCTを説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 可変長復号化器
2 逆量子化器
3 水平高域係数除去回路
4 逆DCT回路
5 加算器
7 第1参照画像用メモリ
8 第2参照画像用メモリ
9 平均化部
10 可変長復号化器
11 ベクトル値変換回路
12、13、14 スイッチ
15、22、23 アダマール変換復号化回路
16 フォーマット変換回路
20 CPU
21 アダマール変換符号化回路

Claims (4)

  1. 入力信号から得られた所定の大きさのブロック単位の直交変換係数のうち、垂直周波数の高域部分を残し、且つ、水平周波数の高域部分の係数のみを除去して変換係数を半分に削減する係数削減回路、
    前記係数削減回路によって削減された変換係数を用いて逆直交変換を行うことにより、ブロック単位毎に水平方向の画素数が1/2に削減された再生画像データまたは時間軸予測誤差データを得る逆直交変換回路、
    前記逆直交変換回路によって得られた時間軸予測誤差データと所定の参照画像データとに基づいて、水平方向の画素数が1/2に削減された再生画像データを生成する加算器、
    当該加算器によって得られた再生画像データに対してアダマール変換を行って、前記再生画像データに対してビット方向にデータ量が削減された圧縮データを生成するアダマール符号化回路、ならびに
    当該アダマール符号化回路によって得られた圧縮データのうち前記参照画像データを生成するために必要な圧縮データを記憶する1または複数の参照画像用メモリを備え、
    前記参照画像用メモリに格納された前記圧縮データに基づいて、逆量子化およびアダマール逆変換処理を行う行うことにより、前記再生画像データに対応した前記参照画像データが生成される動画像復号化装置。
  2. 前記アダマール符号化回路は、前記アダマール変換を4画素単位で行い、その後、4画素単位でデータ量が一定となるように非線形量子化することを特徴とする請求項1に記載の動画像復号化装置。
  3. 前記所定のブロック単位は、水平方向の画素数がMで、垂直方向の画素数がNのM×Nの大きさのブロック単位であり、原画像の符号化時において直交変換が数式1に基づいて行われたとすると、前記逆直交変換回路は数式2に基づいて逆直交変換を行うものである請求項1又は2に記載の動画像復号化装置。
    Figure 0003568392
    Figure 0003568392
  4. 前記所定のブロック単位は、水平方向の画素数が8で、垂直方向の画素数が8の8×8の大きさのブロック単位であり、原画像の符号化時において直交変換が数式3に基づいて行われたとすると、前記逆直交変換回路は数式4に基づいて逆変換を行うものである請求項1又は2に記載の動画像復号化装置。
    Figure 0003568392
    Figure 0003568392
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