JP3568325B2

JP3568325B2 - Anti-androgen agent, hair restorer, and hair cosmetic

Info

Publication number: JP3568325B2
Application number: JP20304596A
Authority: JP
Inventors: 仁正木; 由利岡野; 宏右鳥居
Original assignee: Noevir Co Ltd
Current assignee: Noevir Co Ltd
Priority date: 1996-07-12
Filing date: 1996-07-12
Publication date: 2004-09-22
Anticipated expiration: 2016-07-12
Also published as: JPH1029935A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テストステロンの活性発現を阻害することにより、男性ホルモン依存性疾患である前立腺肥大症，前立腺腫瘍，少年の思春期早期発現症，尋常性ざ瘡，脂漏等の治療，改善に有効な抗アンドロゲン剤、及び男性型脱毛症の予防，改善に有効な養毛剤及び毛髪用化粧料に関する。
【０００２】
さらに詳しくは、テルペン類であるメチルジヒドロイソジャスモネイト（ methyl dihydroisojasmonate ），メチルジヒドロジャスモネイト（ methyl dihydrojasmonate ）より選ばれる１種又は２種を含有して成る、抗アンドロゲン剤、養毛剤及び毛髪用化粧料に関する。
【０００３】
【従来の技術】
男性ホルモンであるテストステロンに依存性の前立腺肥大症，前立腺腫瘍，少年の思春期早期発現症，尋常性ざ瘡，脂漏といった疾患に対して、従来より抗アンドロゲン作用を有する薬剤が用いられてきた。かかる抗アンドロゲン剤としては、酢酸シプロテロンが代表的なものとして挙げられる。この酢酸シプロテロンは、活性型テストステロンであるジヒドロテストステロンの受容体への結合を競合的に阻害するといわれている。
【０００４】
また、男性型脱毛症の改善及び防止には、２，４−ジアミノ−６−ピペリジノピリミジン−３−オキシド（ミノキシジル），セファランチン，ビタミンＥ誘導体，塩化カルプロニウムといった血行促進作用を有するもの、アデノシン三リン酸，ウロガストロン，バイカレイン，パンテテイン−Ｓ−スルホン酸，奇数鎖脂肪酸誘導体といった毛母細胞賦活作用を有するものが主に用いられてきた。
【０００５】
さらに、男性型脱毛症がテストステロン依存性であることから、テストステロンを活性型のジヒドロテストステロンに変換する酵素であるテストステロン５α−リダクターゼを阻害する物質の検討が主としてなされてきた。かかる阻害剤としては、アンドロスタノン誘導体，ビシクロヘプテノン誘導体，フェノキシブタン誘導体，トコフェリルキノン，トロポロン誘導体，ユビキノン等の他、シソ科植物，キク科植物をはじめ多くの植物の抽出物が知られている。
【０００６】
しかしながら、上記の抗アンドロゲン剤，血行促進剤，毛母細胞賦活剤或いはテストステロン５α−リダクターゼ阻害剤の多くは、副作用の発現が懸念されたり、製剤基剤中での安定性が悪かったり、作用が不十分であったりして、十分な抗アンドロゲン活性と安定性及び安全性を充足するものは少なかった。また、植物を基原とするものについては、一定の品質のものを得るのが困難で、さらに製剤に際し好ましくない色や臭いを有するものも多かった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明においては、高い抗アンドロゲン作用を有し、少量の使用でテストステロン依存性疾患を有効に治療，改善することができ、しかも安定性が良好で、副作用がなく安全性にも優れる抗アンドロゲン剤を提供することを目的とした。また、テストステロン依存性の男性型脱毛症を有効に予防，改善し得る養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることをも目的とした。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するに当たり、本発明者らは植物精油中のテルペン類に着目した。すでに植物精油中より、イソピペリテノン，カルボン，ピペリテノンといった、育毛，養毛活性を有するモノテルペン性ケトンが単離されているが、今回新たにジャスミン精油中に含まれる４種のテルペンが非常に優れた抗アンドロゲン作用を有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００９】
すなわち本発明においては、化学式（２）で表されるメチルジヒドロイソジャスモネイト（ methyldihydroisojasmonate ），化学式（３）で表されるメチルジヒドロジャスモネイト（ methyl dihydrojasmonate ）より選ばれる１種又は２種を、アルコール等の担体や製剤基剤中に含有させる。
【化２】

【化３】

【００１０】
シス−ジャスモン等はエタノール，プロピレングリコール，ジプロピレングリコール，グリセリン，１，３−ブチレングリコール，スクワラン等の液体担体、流動パラフィン等の半固形担体、ワセリン等の固形担体に溶解又は分散させたり、マイクロカプセルに内包させたり、ゲル，エマルションといった医薬品基剤，化粧料基剤に含有させる。
【００１１】
なお、シス−ジャスモンについては１００μＭ（１６．４μｇ／ｍｌ）、メチルジヒドロイソジャスモネイトについては２０μＭ（４．５μｇ／ｍｌ）、メチルジヒドロジャスモネイトについては４０μＭ（９．０μｇ／ｍｌ）、ジヒドロジャスモンについては２００μＭ（３３．２μｇ／ｍｌ）程度で十分な抗アンドロゲン効果を得ることができる。
【００１２】
【作用】
本発明において有効成分として用いるシス−ジャスモン，メチルジヒドロイソジャスモネイト，メチルジヒドロジャスモネイト及びジヒドロジャスモンは、高い抗アンドロゲン作用を示す。この作用は、これらがシクロアルカン又はシクロアルケン構造を有することから、ジヒドロテストステロンの受容体に対する結合を競合的に阻害することによるものと考えられる。
【００１３】
従って、本発明に係る抗アンドロゲン剤は、前立腺肥大症，前立腺腫瘍，少年の思春期早期発現症，尋常性ざ瘡，脂漏といったテストステロン依存性疾患に対し、優れた治療，改善効果を示す。また、本発明に係る養毛剤及び毛髪用化粧料は、テストステロン依存性の男性型脱毛症を良好に予防，改善する。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明はローション剤，乳剤，ゲル剤，クリーム，軟膏等の形態で提供することができる。また、ヘアーローション，ヘアートニック，ヘアーミルク，ヘアージェル，ヘアークリーム，ヘアーパック，ヘアートリートメント，ヘアーシャンプー，ヘアーリンスといった形態の養毛剤及び毛髪用化粧料としても提供できる。
【００１５】
【実施例】
さらに本発明について、実施例により詳細に説明する。
【００１６】
シス−ジャスモン，メチルジヒドロイソジャスモネイト，メチルジヒドロジャスモネイト及びジヒドロジャスモンを、エタノール１０．０重量％，ヒドロキシエチルセルロース１．０重量％を含む水溶液よりなる水性基剤に、表１に示す濃度となるように含有させて抗アンドロゲン剤を調製し、実施例１〜実施例４とした。
【表１】

【００１７】
実施例１〜実施例４の抗アンドロゲン作用を、マウスの自然発生乳ガン細胞で、アンドロゲン依存性増殖を示すＳＣ−３細胞株を用いて評価した。ＳＣ−３細胞を０．１２５重量％トリプシン処理によって剥離した後、２重量％牛胎仔血清（ＦＣＳ）を添加したＭＥＭ培地に分散して１．０×１０^４個／ウェルの細胞密度で９６穴マイクロプレートに播種した。２４時間後に培地を試料、もしくは試料及び１０^−８Ｍのジヒドロテストステロンを添加した試験用無血清培地（Ｈａｍ’ｓＦ−１２＋ＭＥＭ（１：１）＋０．５重量％牛血清アルブミン）に交換し、４８時間培養後、培地を０．４ｍｇの２−（４，５−ジメチル−２−チアゾリル）−３，５−ジフェニルテトラゾリウムブロミド（ＭＴＴ）を含有する２重量％ＦＣＳ添加ＭＥＭ培地に交換し、さらに２時間培養後、生成したフォルマザンを５５０ｎｍ及び６５０ｎｍの吸光度の差により求めた。ジヒドロテストステロン及び試料無添加時のＳＣ−３細胞のフォルマザン生成量を１００として、ジヒドロテストステロン添加時、及びさらに試料を添加した場合のフォルマザン生成量（ＭＴＴインデックス）を求め、次式（１）により、ジヒドロテストステロン依存性増殖の阻害率を求めた。なお、式（１）において、ＭＴＴ・Ｉ_ＤＨＴ，ＭＴＴ・Ｉ_Ｃ，ＭＴＴ・Ｉ_Ｓはそれぞれジヒドロテストステロン１０^−８Ｍ添加時のＭＴＴインデックス値，対照のＭＴＴインデックス値，試料添加時のＭＴＴインデックス値を示す。結果は表１に併せて示した。
【数１】

【００１８】
表１において、本発明の実施例１〜実施例４が、有効成分であるシス−ジャスモン等の含有濃度が２４１μＭ〜６１０μＭと低濃度であるにもかかわらず、いずれもＳＣ−３細胞のテストステロン依存性増殖に対して４３〜８６％と高い阻害活性を示すことが認められる。なお、前記濃度範囲において、ＳＣ−３細胞に対する細胞毒性は認められなかった。
【００１９】
［実施例５］ざ瘡治療用クリーム

製法：（１）〜（７）の油相成分を混合，溶解して７５℃に加熱する。一方、（８）〜（１０）の水相成分を混合，溶解して７５℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後４０℃にて（１１），（１２）を添加する。
【００２０】
［実施例６］抗脂漏剤

製法：（５）に（２）を均一に溶解させた後、（１）に（４）を溶解させて添加し、次いで（３）を加えて増粘させ、（６），（７）を添加する。
【００２１】
［実施例７］養毛ローション

製法：（１）〜（３）を順次（４）に添加して可溶化し、次いで（５）〜（７）を添加，溶解する。
【００２２】
［実施例８］ヘアーリンス

製法：（５）〜（９）の水相成分を混合，溶解して７０℃に加熱する。一方（１）〜（４）の油相成分を混合し、７０℃に加熱する。前記水相に油相を添加してホモミキサーにて乳化し、冷却後４０℃にて（１０）を添加，混合する。
【００２３】
［実施例９］ヘアフォーム
（原液処方）

製法：（３）を（２）と（４）の溶解物に添加し、ホモミキサーで均一に乳化する。これを（１），（５）〜（８）の溶液に添加する。充填は缶に原液を充填し、バルブ装着後液化石油ガスを充填する。
【００２４】
［実施例１０］ヘアートリートメント

製法：（１）〜（３）を加熱溶解し、８０℃とする。一方（４）〜（９）の水相成分を混合，加熱溶解し、８０℃とする。これに前記水相を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後３０℃で（１０）〜（１２）を添加，混合する。
【００２５】
上記実施例のうち、実施例５，実施例６，実施例７について、それぞれざ瘡治療効果，ふけ，痒みの防止効果、及び毛髪の成長促進効果を評価した。
【００２６】
まず実施例５について、処方中シス−ジャスモン及びメチルジヒドロイソジャスモネイトを塩酸ピリドキシン１．０重量％に代替し、精製水で全量を１００．０重量％としたものを比較例１として、ざ瘡患者における使用試験を行った。使用試験はざ瘡患者２０名を１群とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれブラインドにて１日２回、１カ月間使用させ、症状の改善状況を観察して行った。症状の改善状況は、「改善」，「やや改善」，「改善を認めず」の３段階で評価し、各評価を得た患者数にて表２に示した。
【表２】

【００２７】
表２において明らかなように、本発明の実施例５使用群では２０名中１９名の患者に改善が認められ、改善の見られなかった患者はいなかった。これに対し、比較例１使用群では改善傾向は見られるものの不十分であり、完全な改善の認められたのは２名のみで、３名においては改善が認められていなかった。
【００２８】
次に実施例６について、処方中メチルジヒドロジャスモネイト及びジヒドロジャスモンを塩酸ピリドキシン１．０重量％に代替し、精製水で全量を１００．０重量％としたものを比較例２として、ふけ症患者における使用試験を行った。使用試験はふけ症患者２０名を１群とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれブラインドにて１日２回、１カ月間使用させ、ふけ及び痒みの各症状の改善状況を評価させて行った。各症状の改善状況は、「改善」，「やや改善」，「改善を認めず」の３段階で評価させ、各評価を得た患者数にて表３に示した。
【００２９】
【表３】

表３において、本発明の実施例６使用群では、全パネラーにおいてふけ症状の改善傾向が認められており、１８名の患者で明確な改善が認められていた。また、痒みについては全患者で明確な改善を認めていた。これに対し比較例２使用群では、各症状について改善傾向を認めるものの、ふけについては４名、痒みについては２名で改善が認められておらず、改善の程度も不十分であった。
【００３０】
続いて実施例７について、処方中のシス−ジャスモン，メチルジヒドロジャスモネイト，ジヒドロジャスモンをヒノキチオール０．２重量％及びセンブリ抽出物２．０重量％に代替し、精製水で全量を１００．０重量％としたものを比較例３として、男性型脱毛症患者における使用試験を行った。使用試験は男性型脱毛症患者２０名を１群とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれブラインドにて１日２回、６カ月間使用させ、６カ月後の発毛の程度を写真撮影により評価して行った。評価は表４に示す判定基準に従って行い、各評価点数を得たパネラー数にて表５に示した。
【表４】

【００３１】
【表５】

表５において示されるように、本発明の実施例７使用群では、全患者において生毛の発生を認めており、ほぼ全員において全体的な発毛が認められていた。また、半数以上の患者において硬毛を認めていた。これに対し、比較例３使用群では、部分的な生毛の発生は認められるものの、全体的な発毛の見られた患者は少なかった。また硬毛を認めた患者は見られなかった。
【００３２】
なお上記使用試験において、本発明の実施例の使用により、皮膚又は頭皮に対する刺激性や感作性は全く認められず、その他の副作用も認められなかった。さらに、本発明の実施例１〜実施例１０については、いずれも良好な保存安定性を示した。
【００３３】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により非常に優れた効果を有し、且つ安全性及び安定性の良好な抗アンドロゲン剤を得ることができ、前立腺肥大症，前立腺腫瘍，思春期早期発現症，尋常性ざ瘡，脂漏等の治療，改善に有効な薬剤、及び男性型脱毛症の予防，改善に有効な養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることができた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is effective for the treatment and improvement of androgen-dependent diseases such as prostatic hypertrophy, prostatic tumor, early puberty in boys, acne vulgaris, seborrhea, etc. by inhibiting the expression of testosterone activity. The present invention relates to a novel antiandrogen, a hair restorer and a hair cosmetic effective for preventing and improving male pattern baldness.
[0002]
More particularly, methyl dihydro iso jasmonate Nate is terpenes (methyl dihydroisojasmonate), comprising one or two selected from methyl dihydrojasmonate Nate (methyl dihydrojasmonate), antiandrogens, for hair tonics and hair Related to cosmetics.
[0003]
[Prior art]
Drugs with antiandrogenic activity have been used for diseases such as prostatic hypertrophy, prostatic tumor, early puberty in boys, acne vulgaris, and seborrhea that are dependent on the male hormone testosterone. . A typical example of such an anti-androgen is cyproterone acetate. This cyproterone acetate is said to competitively inhibit the binding of dihydrotestosterone, an active testosterone, to the receptor.
[0004]
For improving and preventing male pattern baldness, those having a blood circulation promoting action such as 2,4-diamino-6-piperidinopyrimidine-3-oxide (minoxidil), cepharanthin, vitamin E derivatives, carpronium chloride, and adenosine Those having a hair matrix activating action such as triphosphate, urogastron, baicalein, pantethein-S-sulfonic acid, and odd-chain fatty acid derivatives have been mainly used.
[0005]
Furthermore, since male pattern baldness is testosterone-dependent, substances that inhibit testosterone 5α-reductase, an enzyme that converts testosterone to active dihydrotestosterone, have been mainly studied. As such inhibitors, in addition to androstanone derivatives, bicycloheptenone derivatives, phenoxybutane derivatives, tocopherylquinones, tropolone derivatives, ubiquinones and the like, extracts of many plants including Lamiaceae and Asteraceae are known. I have.
[0006]
However, many of the above-mentioned antiandrogens, blood circulation promoters, hair cell activators or testosterone 5α-reductase inhibitors are concerned about the occurrence of side effects, have poor stability in the formulation base, or have an effect. There were few that were insufficient or sufficient antiandrogenic activity and stability and safety. In addition, it is difficult to obtain a plant-based product having a certain quality, and many of the products have an unfavorable color or odor when prepared.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in the present invention, an anti-androgen having high anti-androgen activity, capable of effectively treating and improving testosterone-dependent diseases with a small amount of use, and having good stability, no side effects and excellent safety. It was intended to provide an agent. Another object of the present invention is to provide a hair restorer and a hair cosmetic which can effectively prevent and improve testosterone-dependent male pattern baldness.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In solving the above problems, the present inventors focused on terpenes in plant essential oils. Monoterpene ketones having hair growth and hair growth activities, such as isopiperitenone, carvone, and piperitenone, have been isolated from plant essential oils. The four terpenes newly contained in the essential oils of jasmine are very excellent. The inventors have found that they have an anti-androgen action, and have completed the present invention.
[0009]
That is, in the present invention include methyl dihydroisoquinoline jasmonate Nate represented by the chemical formula (2) (methyldihydroisojasmonate), one or two selected from methyl dihydrojasmonate Nate represented by the chemical formula (3) (methyl dihydrojasmonate) , Alcohol or the like or a formulation base.
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[0010]
Cis-jasmon and the like are dissolved or dispersed in liquid carriers such as ethanol, propylene glycol, dipropylene glycol, glycerin, 1,3-butylene glycol, and squalane, semi-solid carriers such as liquid paraffin, and solid carriers such as petrolatum, and It is encapsulated in capsules or contained in pharmaceutical bases such as gels and emulsions and cosmetic bases.
[0011]
In addition, 100 μM (16.4 μg / ml) for cis-jasmon, 20 μM (4.5 μg / ml) for methyldihydroisojasmonate, 40 μM (9.0 μg / ml) for methyldihydrojasmonate, About 200 μM (33.2 μg / ml) of Jasmon can provide a sufficient anti-androgen effect.
[0012]
[Action]
Cis-jasmon, methyldihydroisojasmonate, methyldihydrojasmonate and dihydrojasmon used as active ingredients in the present invention exhibit high antiandrogenic activity. This action is thought to be due to competitive inhibition of dihydrotestosterone binding to the receptor since they have a cycloalkane or cycloalkene structure.
[0013]
Therefore, the anti-androgen agent according to the present invention exhibits excellent therapeutic and ameliorating effects on testosterone-dependent diseases such as benign prostatic hyperplasia, prostate tumor, early puberty in juveniles, acne vulgaris, and seborrhea. Further, the hair restorer and the hair cosmetic composition according to the present invention favorably prevent and improve testosterone-dependent male pattern baldness.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention can be provided in the form of a lotion, emulsion, gel, cream, ointment and the like. In addition, it can be provided as a hair restorer and a hair cosmetic in the form of hair lotion, hair tonic, hair milk, hair gel, hair cream, hair pack, hair treatment, hair shampoo, hair rinse and the like.
[0015]
【Example】
Further, the present invention will be described in detail with reference to examples.
[0016]
Cis-jasmon, methyldihydroisojasmonate, methyldihydrojasmonate and dihydrojasmon were added to an aqueous base comprising an aqueous solution containing 10.0% by weight of ethanol and 1.0% by weight of hydroxyethylcellulose in the concentration shown in Table 1. Thus, anti-androgens were prepared so as to be as follows.
[Table 1]

[0017]
The antiandrogenic effects of Examples 1 to 4 were evaluated using spontaneous mouse breast cancer cells and the SC-3 cell line showing androgen-dependent growth. SC-3 cells were detached by treatment with 0.125% by weight of trypsin, dispersed in MEM medium supplemented with 2% by weight of fetal calf serum (FCS), and dispersed in 96 wells at a cell density of 1.0 × 10 ⁴ cells / well. Seeded on microplate. After 24 hours, the medium was replaced with a sample or a test serum-free medium (Ham's F-12 + MEM (1: 1) + 0.5% by weight bovine serum albumin) supplemented with the sample and 10 ⁻⁸ M dihydrotestosterone, After culturing for 48 hours, the medium was replaced with a 2% by weight FCS-supplemented MEM medium containing 0.4 mg of 2- (4,5-dimethyl-2-thiazolyl) -3,5-diphenyltetrazolium bromide (MTT). After culturing for 2 hours, the produced formazan was determined from the difference in absorbance at 550 nm and 650 nm. Assuming that the amount of formazan produced by SC-3 cells when dihydrotestosterone and the sample were not added was 100, the amount of formazan produced (MTT index) when dihydrotestosterone was added and when the sample was further added was determined. The inhibition rate of dihydrotestosterone-dependent growth was determined. In the equation _{(1), MTT · I DHT} , MTT · I C, MTT index value at MTT · _{I S} each dihydrotestosterone ^{10 -8} M addition, control of MTT index value, MTT index value at sample application Is shown. The results are shown in Table 1.
(Equation 1)

[0018]
In Table 1, in Examples 1 to 4 of the present invention, although the concentration of the active ingredient cis-jasmon and the like was as low as 241 μM to 610 μM, all were testosterone dependent on SC-3 cells. It is recognized that the compound exhibits a high inhibitory activity of 43 to 86% for sexual proliferation. In the above concentration range, no cytotoxicity to SC-3 cells was observed.
[0019]
[Example 5] Acne treatment cream

Production method: The oil phase components (1) to (7) are mixed and dissolved and heated to 75 ° C. On the other hand, the aqueous phase components (8) to (10) are mixed and dissolved and heated to 75 ° C. Next, the oil phase component is added to the water phase component and pre-emulsified, and then uniformly emulsified by a homomixer. After cooling, (11) and (12) are added at 40 ° C.
[0020]
Example 6 Antiseborrheic

Production method: After (2) is uniformly dissolved in (5), (4) is dissolved in (1) and added, and then (3) is added to thicken, and (6) and (7) are added. Added.
[0021]
[Example 7] Hair restoration lotion

Production method: (1) to (3) are sequentially added to (4) to solubilize, and then (5) to (7) are added and dissolved.
[0022]
[Example 8] Hair rinse

Production method: The aqueous phase components (5) to (9) are mixed and dissolved and heated to 70 ° C. On the other hand, the oil phase components (1) to (4) are mixed and heated to 70 ° C. The oil phase is added to the aqueous phase and emulsified by a homomixer. After cooling, (10) is added and mixed at 40 ° C.
[0023]
[Example 9] Hair foam (stock solution formulation)

Production method: (3) is added to the melts of (2) and (4) and emulsified uniformly with a homomixer. This is added to the solutions (1) and (5) to (8). For filling, a can is filled with a stock solution, and after mounting a valve, liquefied petroleum gas is filled.
[0024]
[Example 10] Hair treatment

Production method: (1) to (3) are heated and melted to 80 ° C. On the other hand, the aqueous phase components (4) to (9) are mixed and dissolved by heating to 80 ° C. The aqueous phase is added thereto with stirring, and the mixture is uniformly emulsified by a homogenizer. After cooling, (10) to (12) are added and mixed at 30 ° C.
[0025]
Among the above examples, Examples 5, 6, and 7 were evaluated for their acne treatment effect, dandruff, itching prevention effect, and hair growth promotion effect.
[0026]
First, in Example 5, Comparative Example 1 was prepared by replacing 1.0% by weight of pyridoxine hydrochloride with cis-jasmon and methyldihydroisojasmonate in the formulation, and changing the total amount to 100.0% by weight with purified water as Comparative Example 1. A use test was performed in acne patients. In the use test, 20 groups of acne patients were used as one group, and each group was allowed to use the examples and comparative examples twice a day for one month with a blind, respectively, and the improvement of symptoms was observed. The state of improvement of the symptoms was evaluated in three stages of “improvement”, “slight improvement”, and “no improvement observed”, and Table 2 shows the number of patients who obtained each evaluation.
[Table 2]

[0027]
As is clear from Table 2, 19 out of 20 patients improved in the group using Example 5 of the present invention, and no patients did not show any improvement. On the other hand, in the group using Comparative Example 1, although the improvement tendency was observed, it was insufficient, and only two persons showed complete improvement, and no improvement was observed in three persons.
[0028]
Next, the dandruff of Example 6 was prepared by replacing methyl dihydrojasmonate and dihydrojasmon in the formulation with 1.0% by weight of pyridoxine hydrochloride and changing the total amount to 100.0% by weight with purified water as Comparative Example 2. A use test was performed in patients. In the use test, 20 dandruff patients were treated as one group, and each group was allowed to use the examples and comparative examples twice a day for one month blind each time to evaluate the improvement status of each symptom of dandruff and itch. went. The improvement status of each symptom was evaluated in three stages of “improvement”, “slight improvement”, and “improvement was not recognized”, and Table 3 shows the number of patients who obtained each evaluation.
[0029]
[Table 3]

In Table 3, in the group using Example 6 of the present invention, improvement tendency of dandruff symptoms was observed in all panelists, and clear improvement was observed in 18 patients. In addition, all patients showed a clear improvement in itch. On the other hand, in the group using Comparative Example 2, although improvement tendencies were observed for each symptom, improvement was not observed in 4 persons for dandruff and 2 persons for itching, and the degree of improvement was insufficient.
[0030]
Subsequently, in Example 7, cis-jasmon, methyldihydrojasmonate, and dihydrojasmon in the formulation were replaced with hinokitiol 0.2% by weight and assembly extract 2.0% by weight, and the total amount was 100.0% with purified water. The use test in a male pattern baldness patient was performed using the percentage by weight as Comparative Example 3. The use test consisted of 20 male pattern baldness patients as one group, and each group was allowed to use the examples and the comparative examples twice a day for 6 months in a blind, respectively, and photographed the degree of hair growth after 6 months. The evaluation was performed according to The evaluation was performed in accordance with the criteria shown in Table 4, and the number of panelists who obtained each evaluation score is shown in Table 5.
[Table 4]

[0031]
[Table 5]

As shown in Table 5, in the group using Example 7 of the present invention, generation of hair growth was observed in all patients, and overall hair growth was observed in almost all the patients. Hard hair was recognized in more than half of the patients. On the other hand, in the group using Comparative Example 3, although the occurrence of partial hair growth was recognized, the number of patients who exhibited overall hair growth was few. In addition, there was no patient with indurated hair.
[0032]
In the above use test, no irritation or sensitization to the skin or scalp was observed at all, and no other side effects were observed by using the examples of the present invention. Furthermore, Examples 1 to 10 of the present invention all showed good storage stability.
[0033]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, it is possible to obtain an anti-androgen having a very excellent effect and good safety and stability, and can be used for benign prostatic hyperplasia, prostate tumor, early puberty, A drug effective for treating and improving acne vulgaris, seborrhea and the like, and a hair restorer and a hair cosmetic effective for preventing and improving male pattern baldness could be obtained.

Claims

That comprising the chemical formula (2) methyl dihydroisoquinoline jasmonate Nate represented by (methyl dihydroisojasmonate), 1 kind or two kinds selected from methyl dihydrojasmonate Nate represented by the chemical formula (3) (methyl dihdrojasmonate) An anti-androgen agent.

That comprising one or two kinds selected from methyl dihydroisoquinoline jasmonate Nate represented by the chemical formula (2) (methyl dihydroisojasmonate), methyl dihydrojasmonate Nate represented by the chemical formula (3) (methyldihydrojasmonate) Characteristic hair restorer.

That comprising one or two kinds selected from methyl dihydroisoquinoline jasmonate Nate represented by the chemical formula (2) (methyl dihydroisojasmonate), methyl dihydrojasmonate Nate represented by the chemical formula (3) (methyldihydrojasmonate) Characterized by hair cosmetics.