JP3568090B2 - 二酸化炭素液化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の二酸化炭素圧縮機よりなる液化装置を使用して、ビール醗酵時に時系列的に変動しながら発生する二酸化炭素を回収して、エネルギーの有効利用を可能にした、二酸化炭素液化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビール製造時においては、図3に示すように、麦汁冷却器100で冷却された麦汁に酵母室101より酵母を添加することにより始まる主醗酵工程102では、醗酵タンク群103より略99.5%濃度の二酸化炭素111を発生する。
即ち、麦汁に混入した酵母は、麦芽糖を体内酵素マルターゼによりブドウ糖に変換し、更にそれを種々の酵素群によりエチルアルコールと二酸化炭素とに分解する。
上記、二酸化炭素を発生する主醗酵工程102は、酵母を生体細胞とする反応装置系で8〜12日間の反応期間を必要とし、二酸化炭素発生状態も時系列的に一定なものでなく、また、醗酵タンク群103のタンク数を増やし分散し醗酵開始時期をずらしても、土日の休業日が入るため、上限と下限とを挟んで周期的に二酸化炭素発生量は変動する。
【0003】
一方、上記主醗酵工程102と貯酒タンク群104における後醗酵工程105とを経由して、熟成を終えたビールは、蛋白質を凝固させるビール冷却工程106と、凝固した蛋白質を濾過するビール濾過工程107を経て、温調(冷却)濾過留めタンク108を経て、壜詰め、缶詰め、樽詰めの包装工程109に移行するわけであるが、その最終過程において、
1)上記濾過留めタンク108より壜詰め、缶詰め、樽詰めの包装工程迄の配管に設けたビールの仕切りの際、該仕切り部に発生する微生物によるビールの汚染防止のため、二酸化炭素水によるビールの封止遮断が必要である。
2)上記、壜詰め、缶詰め、樽詰めの場合のビールの搬送、及び樽詰め状態よりジョッキに注ぐ際のビール搬送に、ビール泡立ち防止のため二酸化炭素による圧送ないし圧入システムを必要とする。
3)上記、壜詰め、缶詰め、樽詰めの際、ビール充填後に二酸化炭素を介して封印して、空気を完全遮断して酸化を防止する。
等のプロセス用二酸化炭素を必要としている。
なお、上記プロセス用二酸化炭素は略5Kg/cm 、濃度99.97%の高純度二酸化炭素を使用する。
【0004】
上記プロセス用二酸化炭素以外に、二酸化炭素は炭酸飲料ディスペンサ用、食添用に使用され、液化二酸化炭素は冷却剤としての用途を持っている。
また、二酸化炭素が下記特性を持つため、食品工業、医薬品、化学工業分野における有用成分の分離取出しに、液化二酸化炭素を溶媒として使用する液化二酸化炭素抽出、過冷却液化二酸化炭素を昇圧、圧送、臨界温度前後への加温等の操作により得られた超臨界二酸化炭素を使用した超臨界炭酸ガス抽出が多用される傾向にある。
a、毒性の心配がなく、食品添加物として使用制限がない
b、酸化防止作用及び静菌作用がある
c、高純度の割に安価である
d、不活性であるため、引火性、化学反応性がなく安全である
e、比較的低温、低圧の臨界点(Tc=31℃、Pc=7.3MPa)を持つ
f、超臨界二酸化炭素抽出の場合は選択抽出ができる
【0005】
ところで、ビール醗酵工程102に発生する二酸化炭素111は図3に見るように、二酸化炭素液化装置110により液化している。ところが二酸化炭素111の発生量が時系列的に変動するためと、二酸化炭素圧縮機がオイルフリーの容量制御不可能の一定回転、一定容量のレシプロ圧縮機で構成されているため、従来はこの変動を吸収するためバッファータンクを設けたり、特開平8−290909号公報に開示されているように、戻しバイパスや大気ブローを行っていた。
【0006】
上記、バッファータンクは、水を入れたタンクと昇降自在の帽状蓋体とよりなり、流入ガス量が多いときは前記蓋体がガス圧により上昇し、ガスの流入量が小さいときは前記蓋体が自重により下降して、二酸化炭素圧縮機への二酸化炭素供給量が一定に供給できるように調整したものである。
しかし、この装置は大型のもので、例えば運転重量が30トンで、ガス容量が20m のものでは直径3.2m、高さが略8mに達する大きな設備を必要とし、大きな設備空間ばかりでなく、大なる設備コストを必要としていた。
【0007】
上記特開平8−290909号公報に開示されている提案は、上記大型設備であるバッファータンクを不用とする省設置スペース、省コストを図るべくなされたもので、図4に示すように、二酸化炭素発生タンク111a、111bからの二酸化炭素が送気管115を介して洗浄塔112に送られ、洗浄塔112から二酸化炭素が吸入管116によって圧縮機113に吸入され、該圧縮機からの圧縮二酸化炭素が吐出管117にて凝縮器114に供給される構成とした二酸化炭素液化装置において、
洗浄塔112や送気管115に設けた上限圧力調整器118aからの指令信号により送気管115より送気中の二酸化炭素の一部を大気に放出させる圧力調整弁118bを設け、
また、圧縮機の113の吐出管117から分岐して洗浄塔112へ接続した戻し管110を設け、この戻し管に、洗浄塔112や送気管あるいは吸入管116に設けた下限圧力調整器119aよりの指令信号により圧縮機113からの吐出圧縮二酸化炭素の一部を洗浄塔112や吸入管116に戻す圧力調整弁119bを設ける構成としたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、上記提案においては、ビール製造の際、発生する二酸化炭素の全量を補足することは困難で、基準処理量を超過する二酸化炭素発生時期にはその一部を大気中に放出させ、基準量を割る発生時期にはバイパスを介してフィードバックさせ、二酸化炭素圧縮機への二酸化炭素吸入量を所定量に維持するようにしたもので、全量回収の点では未解決である。
【0009】
一方、二酸化炭素は地球温暖化の一要因にも考えられていることからも、徒に大気中に放出して環境汚染をすることは許されない状況にあり、また、上記したように回収した二酸化炭素や液化二酸化炭素は当該プロセスにおいても必要とされ且つプロセス外においても二酸化炭素の無毒、酸化防止作用及び静菌作用、不活性等の特性から特に食品加工面からも、二酸化炭素の全量回収が強く要求されている。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、洗浄塔及び二酸化炭素圧縮機及び液化装置等を含む従来の二酸化炭素液化設備の有効利用を図るべく、第1の発明と第2の発明とよりなる二酸化炭素液化装置を提供するもので、
第1の発明では、従来の設備では解決困難であった時系列的に変動する二酸化炭素の発生量に対応して容量制御可能の二酸化炭素圧縮手段を構成した二酸化炭素第1液化装置を提供し、
第2の発明では、上記第1の発明により容量制御可能とした二酸化炭素の圧縮過程に、二酸化炭素の一部を当該プロセスが要求する高純度、高濃度の二酸化炭素に分離する高純度、高濃度二酸化炭素分離手段を設け、残余の二酸化炭素を圧縮液化工程へ送り込み圧縮及び冷却動力費のコスト削減を図る構成とした、二酸化炭素第2液化装置の提供を目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、上記容量制御可能の二酸化炭素圧縮手段は、従来の二酸化炭素圧縮機の前段に容量制御可能の低段昇圧用のスクリューコンプレッサを設ける構成とし、
また、プロセス用高純度、高濃度二酸化炭素分離手段は、圧縮過程における二酸化炭素の一部を膜濾過による分子選択分離機能を介して供給可能の構成としたものである。
【0012】
即ち、本発明の二酸化炭素第1液化装置は、
ビール醗酵時に発生する二酸化炭素の液化装置において、
二酸化炭素の時系列的発生量の変化に対応してスイング状吐出圧力を高段側の二酸化炭素圧縮機の吸入圧力として出力するブースタ用スクリューコンプレッサを低段側に設けた、ことを特徴とする。
【0013】
また、請求項1記載のスクリューコンプレッサは水インジェクション冷却方式を持つ構成とした、ことを特徴とする。
【0014】
また、請求項1記載の二酸化炭素の時系列的発生量の変化の検出は、ガスバルーン内の圧力変化により構成した、ことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の二酸化炭素第2液化装置は、
ビール醗酵時に発生する二酸化炭素液化装置において、
二酸化炭素の時系列的発生量の変化に対応してスイング状吐出圧力を出力するブースタ用スクリューコンプレッサを低段側に設け、該コンプレッサのスイング状吐出圧により容量制御を可能とした高段側二酸化炭素圧縮機の前段側と後段側の間にメンブランフィルタを設け、略99.97%、7Kg/cm の二酸化炭素を得るようにした、ことを特徴とする。
【0016】
【作用】
従って本発明の二酸化炭素第1液化装置によれば、二酸化炭素圧縮機用レシプロ圧縮機はオイルフリーの一定回転数で容量制御不能の構造となっているが、これを解決するために低段側にブースタ用の容量制御可能のスクリューコンプレッサを使用して前記容量制御可能の二酸化炭素圧縮手段を構成した。
【0017】
即ち、スクリューコンプレッサの容量制御用のスライドバルブの作動により、醗酵タンクより発生する二酸化炭素の発生量が時系列的に変動しても、例えば発生量変化を圧力センサで検出して、該検出値により前記スライドバルブを作動させるようにすれば、前記変動する二酸化炭素の発生量に対応してスクリューコンプレッサの吐出側に上下にスイングする圧縮二酸化炭素を出力させることができる。
該出力を定速運転するレシプロ二酸化炭素圧縮機の吸入側に入力させれば、該二酸化炭素圧縮機の出力も吸入圧に対応した容量制御が可能となる。斯くして、従来不可能であった時系列的変動する二酸化炭素に対応所用の多段圧縮を可能とし、発生量が変動する二酸化炭素の液化も可能となる。
【0018】
また、請求項2記載の発明により、請求項1記載のスクリューコンプレツサは、圧縮部に水ないし二酸化炭素水のインジェクションによる冷却をなし、圧縮二酸化炭素の冷却とオイルフリーの圧縮を可能とし、二酸化炭素中への油や不純物の混入を防止するようにしたものである。
【0019】
また、請求項3記載の発明により、請求項1記載の二酸化炭素の時系列的発生量の変化は、ガスバルーン内に発生ガスを分岐充填し、内部圧力の変動を圧力センサ等により検出するようにしたものである。
【0020】
また、請求項4記載の本発明の二酸化炭素第2液化装置により、高段側前段の圧縮を終了した中圧二酸化炭素(略7Kg/cm )を高純度、高濃度二酸化炭素分離手段を形成する膜構造の膜濾過器を濾過させ、高純度、高濃度の二酸化炭素を選別分離し、略60〜70%の圧縮二酸化炭素をプロセス処理に流送可能にしたもので、
一方、残部の低濃度の中圧二酸化炭素は更に多段圧縮して16〜20Kg/cm の高圧二酸化炭素を得て、液化冷却を経て高純度の液化二酸化炭素を得るようにしたもので、圧縮動力費及び冷却動力費の大幅削減を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の二酸化炭素第1液化装置の工程図で、図2は本発明の二酸化炭素第2液化装置の工程図である。
【0022】
図1に示すように、二酸化炭素第1液化装置は、従来の洗浄塔、二酸化炭素圧縮機、液化装置等はそのまま使用する構成とし、前記圧縮機の低段側に容量制御可能のブースタ用スクリューコンプレッサを設けたもので、ガス供給部11と、ブースタ用コンプレッサ部12と、二酸化炭素圧縮部13と、脱湿精製部14と、液化部15と、貯蔵タンク群16(16a、16b)と、気化部17とガスタンク17aとを含む構成とする。
【0023】
上記、ガス供給部11は、醗酵タンクより発生する二酸化炭素の泡抜き取り部11bと二酸化炭素発生量検出用ガスバルーン11aとよりなり、ガスバルーン11aは発生二酸化炭素の一部を導入して導入ガス圧をにより二酸化炭素の発生量の変化を検出できる構成にしてある。
ブースタ用コンプレッサ部12は、水洗浄塔12bと低段側圧縮部を形成するスクリューコンプレッサ12aとより構成し、容量制御用スライドバルブのアクチュエータは前記ガスバルーン11a内のガス圧により作動して吸入量を調整し、略2Kg/cm のスイング状吐出圧力を出力できるようにしてある。
また、圧力室には水インジェクション冷却方式を持つ構成とし、圧縮中の二酸化炭素の冷却と無給油運転を可能にし、圧縮中の二酸化炭素に油分の混入を皆無とする構成にしてある。
【0024】
二酸化炭素圧縮部13は、洗浄塔13cと高段側圧縮部を形成するオイルフリーレシプロ圧縮機13a、13bとより構成し、低段側のブースタ用スクリューコンプレッサ部12よりの容量可変制御されスイング状吐出圧力を持つ低圧二酸化炭素の供給を受け、吸入圧力は容量可変に変動し、16〜20Kg/cm の高圧二酸化炭素を得るようにし、沸点の低い二酸化炭素の凝縮を可能にしてある。
【0025】
脱湿精製部14は、脱湿器14aと精製器14bとより構成し、精製器14bは活性炭素により油分や硫黄分を除去するようにしてある。
油分及び硫黄分等の不純物を除去した高圧二酸化炭素は液化部15で液化され、液化部15の凝縮器15aより、液化二酸化炭素15bは貯蔵タンク群16へ流送され、ついで気化部17で気化されガスタンク17aを経由取出し可能の構成にしてある。
【0026】
図2には、本発明の二酸化炭素第2液化装置の工程図が示してあるが、図に見るように、図1に示す二酸化炭素第1液化装置の高段側二酸化炭素圧縮部の前段と後段のレシプロ圧縮機の中間に高純度、高濃度二酸化炭素分離手段を介在させ、且つ、高段側圧縮機の低段側には図1と同様に容量制御可能のブースタ用スクリューコンプレッサを設けたもので、
ガス供給部11と、ブースタ用コンプレッサ部12と、二酸化炭素圧縮部23と、脱湿精製部14と、液化部15と、脱湿精製部24と、貯蔵タンク群16と、気化部17とガスタンク17aとを含む構成とする。
【0027】
上記構成のなかで、ガス供給部11と、ブースタ用コンプレッサ部12と、脱湿精製部14、24と、液化部15と、貯蔵タンク群16と、気化部17とガスタンク17aの各部の構成は、前記二酸化炭素第1液化装置と同一構成であるので説明を省略する。
【0028】
二酸化炭素圧縮部23は、低段側のブースタ用スクリューコンプレッサ部12よりの容量可変制御したスイング状吐出圧力を持つ低圧二酸化炭素を吸入して容量可変に二酸化炭素を圧縮する高段側圧縮部を形成するオイルフリーの前段レシプロ圧縮機23aと、後段レシプロ圧縮機23bと、洗浄塔23cと、膜濾過構造のメンブランフィルタ20とより構成する。
上記メンブランフィルタ20は、膜濾過構造で前段レシプロ圧縮機23aにより、高段側前段の圧縮を終了した中圧二酸化炭素(略7Kg/cm )を濾過させ、濾過の過程で高純度、高濃度の二酸化炭素を選別分離し、略60〜70%をプロセス処理に向け流送させるようにして高純度、高濃度二酸化炭素分離手段を形成し、残部の低濃度の中圧二酸化炭素は後段レシプロ圧縮機23bを介して多段圧縮して16〜20Kg/cm の高圧二酸化炭素を得るようにしてある。
上記構成により後段レシプロ圧縮機23bの圧縮動力費及び液化部15の冷却動力費の大幅削減を図ることができる。
【0029】
なお、前記メンブランフィルタ20により濾過された高純度、高濃度の略7Kg/cm の中圧二酸化炭素は、脱湿精製部24へ流送され脱湿器24a,精製機24bを介して脱湿と油及び硫黄分等の不純物除去を行い、プロセス処理用二酸化炭素としてプロセス25へ流送するようにしてある。
プロセス25においては、前述したように、濾過留めタンクより壜詰め、缶詰め、樽詰めの包装工程における二酸化炭素水によるビールの封止遮断、及び壜詰め、缶詰め、樽詰めの場合のビールを搬送に使用する二酸化炭素による押圧搬送、及び壜詰め、缶詰め、樽詰め時におけるビールを充填後二酸化炭素による封印等に使用される。
【0030】
なお、液化部25において高圧二酸化炭素の一部は洗浄塔18を介して不純二酸化炭素をパージするようにし、パージした二酸化炭素で炭酸水を作り前段の洗浄塔に使用する。
【0031】
使用に際しての各部の作動状況を図2に示す二酸化炭素第2液化装置により説明する。
醗酵タンク10より時系列的に変動しながら発生する二酸化炭素は、洗浄塔12bを経て低段側ブースタ用スクリューコンプレッサ12aに供給されるが、該コンプレッサに12aにおいては吸入二酸化炭素をガスバルーン11aにおいて検出した供給ガス圧に対応して容量制御される。
ついで、スクリューコンプレッサ12aにより略2Kg/cm に昇圧され且つスイング状吐出圧力を持つ低圧二酸化炭素は、高段側の二酸化炭素圧縮機23に吸入され容量可変に多段圧縮され、略16〜20Kg/cm の高圧二酸化炭素が得られ、液化部15へ脱湿精製部14を介して供給される。
【0032】
液化部15に供給された高圧高純度の二酸化炭素は液化され、液化二酸化炭素15bは、貯蔵タンク16に貯蔵されたのち、必要に応じて気化部17を介してガス化してガスタンク17aを経てプロセス25へ供給される。
なお、上記、貯蔵タンク16に貯蔵された液化二酸化炭素は、ビール醗酵時に発生する時系列的発生量とプロセスにおける二酸化炭素の時系列的消費量の不一致のカバーに使用される。
【0033】
一方前記高段側の前段レシプロ圧縮機23aを経由して前段の圧縮を終了した中圧二酸化炭素(略7Kg/cm )は、前記前段レシプロ圧縮機23a、後段レシプロ23bとの間に介在させたメンブランフィルタ20により濾過され、その60〜70%は濾過の過程で高純度、高濃度の二酸化炭素に選別分離され、脱湿精製部24を経由プロセス25へ供給される。
残部の低濃度の中圧二酸化炭素は前記したように後段レシプロ圧縮機23bを介して多段圧縮して16〜20Kg/cm の高圧二酸化炭素を得るようにしてある。
【0034】
斯くして時系列的変動を伴う二酸化炭素の発生量の変化に対応して、完全回収をなし容量可変の圧縮を可能にして、その一部は高純度の二酸化炭素として圧縮系より分岐させプロセスガスとして利用するとともに、残部は多段圧縮の上高圧二酸化炭素となし液化二酸化炭素として貯蔵しプロセス用二酸化炭素が不足する時使用し作業に支障をきたさないようにしてある。
【0035】
【発明の効果】
本発明の上記構成により、
従来の二酸化炭素液化設備の有効利用を図るとともに、従来の設備では解決困難であった時系列的に変動する二酸化炭素の発生量に対応して容量制御可能にその全量を圧縮液化し、併せてその一部を圧縮過程の中段に当該プロセスが要求する高純度、高濃度の二酸化炭素に分離し、残余の二酸化炭素を圧縮液化工程へ送り込み圧縮及び冷却動力費のコスト削減を図ることができ、従来設備を生かしたなかで、効率的エネルギーの有効利用を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二酸化炭素第1液化装置の工程図である。
【図2】本発明の二酸化炭素第2液化装置の工程図である。
【図3】ビール製造工程を示す図である。
【図4】従来の二酸化炭素液化装置を示す図である。
【符号の説明】
10 醗酵タンク
11 ガス供給部
11a ガスバルーン
12 ブースタ用コンプレッサ部
12a スクリューコンプレッサ
12b、18、23c 洗浄塔
13、23 二酸化炭素圧縮部
13a、13b レシプロ圧縮機
23a 前段レシプロ圧縮機
23b 後段レシプロ圧縮機
14、24 脱湿精製部
14a、24a 脱湿器
14b、24b 精製器
15 液化部
16 貯蔵タンク群
17 気化部
17a ガスタンク
20 メンブランフィルタ
25 プロセス

Claims (4)

  1. ビール醗酵時に発生する二酸化炭素の液化装置において、
    二酸化炭素の時系列的発生量の変化に対応してスイング状吐出圧力を高段側の二酸化炭素圧縮機の吸入圧力として出力するブースタ用スクリューコンプレッサを低段側に設けた、ことを特徴とする二酸化炭素液化装置。
  2. 前記ブースタ用スクリューコンプレツサは水インジェクション冷却方式を持つ構成とした、ことを特徴とする請求項1記載の二酸化炭素液化装置。
  3. 前記二酸化炭素の時系列的発生量の変化の検出はガスバルーン内の圧力変化により構成した、ことを特徴とする請求項1記載の二酸化炭素液化装置。
  4. ビール醗酵時に発生する二酸化炭素液化装置において、
    二酸化炭素の時系列的発生量の変化に対応してスイング状吐出圧力を出力するブースタ用スクリューコンプレッサを低段側に設け、該コンプレツサのスイング状吐出圧により容量制御を可能とした高段側二酸化炭素圧縮機の前段側と後段側の間にメンブランフィルタを設け、略99.97%、7Kg/cm の二酸化炭素を得るようにした、ことを特徴とする二酸化炭素液化装置。
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