JP3567680B2 - 浴槽の脚取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂製の浴槽の脚取り付け構造に係り、詳しくは、浴槽の下面に一体に連成される脚の取り付け部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルやアクリル等の樹脂の注入により製造される浴槽では、図17に示すように、下面の長手方向2個所に支持用の脚Fが取り付けられる。
【0003】
この脚Fのために、浴槽21の下面部には厚肉の取り付け部が一体に連成されるのが普通で、従来、その取り付け部は図18および図19に示すような形状になっている。
【0004】
図18に示す取り付け部22は、主として広幅の脚Fwに対応するもので、浴槽21の下面部の左右ほぼ全幅にわたって厚肉に形成されている。
【0005】
図19に示す取り付け部22は、狭幅の脚Fnに対応するもので、浴槽21の下面部の幅方向2個所にあって、それぞれが厚肉に形成されている。
【0006】
これらの取り付け部22は、浴槽21が設置される床面と平行になる取り付け下面を有しており、この取り付け下面に脚F(Fw,Fn)が水平に取り付けられる。
【0007】
これに対して、図20に示すように、浴槽21に上記のような取り付け部22を設けない場合もあり、その場合は、浴槽21の底壁全体が均一の肉厚に形成されており、均一の肉厚の部分に脚Fが直接取り付けられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図18や図19に示すように、浴槽21の下面部に取り付け部22を連成して、その取り付け部22に脚Fを取り付けるようにした構造では、取り付け部22により脚Fの取り付け位置が決まり、また、取り付け部22を介して脚Fが所定の水平姿勢に取り付けられるので、脚の取り付け作業を迅速、容易に進めることができるのであるが、取り付け部22が厚肉で、この部分には多量の樹脂材料が流入するので、材料ロスが多くなる、という問題がある。
【0009】
しかも、前記の脚の取り付け部22には、多量の樹脂材料が流入することで、硬化に時間がかかり、成形のスピードアップが図れない、という問題もある。
【0010】
このうち、図18のような、浴槽21の全幅にわたる取り付け部22は、広幅の脚Fwだけでなく、狭幅の脚Fnの取り付けにも使用できる利点があるものの、上記した問題が顕著で、狭幅の脚Fn用の取り付け部22よりも材料ロスが多く、硬化にも時間がかかる。
【0011】
これに対して、浴槽21の下面部に厚肉の取り付け部22を設けずに、浴槽21の底壁に直接脚を取り付けるようにした構造では、材料ロスや硬化の遅れは生じないものの、浴槽21の底部が特にわずかな曲率をもって形成されているものでは、脚Fを水平に取り付けることが難しくなり、脚Fの取り付け作業が面倒になる。
【0012】
このように、従来の浴槽における脚の取り付け構造は、浴槽に脚の取り付け部を設ける場合でも、設けない場合でも、それぞれに問題があり、いずれかの欠点を受容するしかなかった。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、脚の取り付け作業を困難にすることなく、できるだけ材料ロスを少なくするとともに、成形時間の短縮化を図ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために、注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、以下のような構成を採用した。
【0015】
注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って3個以上に分割した形で一体に連成され、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設されている構成とした。また、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、かつ、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設されている構成とした。さらに、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽のほぼ全幅にわたって形成され、この取り付け部は、多数のスリット状の溝により、浴槽の幅方向に並列する多数本の突条に分割されていることに加え、浴槽の幅方向両端にある突条には、脚位置決め用のリブが突設されている構成とした。
【0016】
あるいは、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが浴槽の側壁から底壁の中央部に向かう方向に設定され、かつ、そのスリット状の溝の底を、浴槽の他の薄肉部分の外面に添うよう、側壁側が深く、底面の中央部側が浅くなる形に形成されている構成とした。また、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが、エア抜き孔に近い箇所の取り付け部では、エア抜き孔に向かう樹脂材料の流れ方向に合わせた構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施形態
図1および図2は、本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は、第1実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図、図2はその底面図である。
【0018】
これらの図において、符号1は浴槽で、1aはその側壁、1bは底壁、2は脚の取り付け部、Fwは広幅の脚である。
【0019】
浴槽1は、ポリエステルやアクリル等の樹脂の注入により成形されるもので、その下面に取り付け部2が一体に連成され、この取り付け部2の下面に支持用の脚(この実施形態では広幅の脚Fw)が接着剤により取り付けられるようになっている。
【0020】
取り付け部2は、浴槽1の幅方向に沿って少なくとも3個に分割した形で形成されており、取り付け部2,2どうしの間には浴槽1の底壁1b側への凹部3がある。これで、浴槽1の底壁1bは、取り付け部2の個所で厚肉になっているが、凹部3の個所では浴槽1の他の部分と同一の薄肉になっている。
【0021】
そして、各取り付け部2の下面は、脚Fwが接着される取り付け面とされ、これらの取り付け下面は、浴槽1が設置される床面と平行になるように同一面に形成されている。
【0022】
なお、浴槽1の幅方向に並ぶ取り付け部2,…のうち、両端にある取り付け部2,2には脚位置決め用のリブ4が突設されている。
【0023】
上記の構成において、取り付け部2の下面には広幅の脚Fwが接着剤により取り付けられる。この場合、広幅の脚Fwとは全幅で接着するものではないので、接着剤が少なくて済む。
【0024】
また、取り付け部2が幅方向に沿って3個以上に分割されていることで、広幅の脚Fw用の取り付け部としては、厚肉部分の体積が図18に示した従来のものよりも小さいため、樹脂材料が少なくて済み、硬化時間も短縮される。
【0025】
図示例では、取り付け部2は浴槽1の幅方向に沿って3個に分割されているが、それ以上の個数に分割することも可能である。
【0026】
このような取り付け部2は、広幅の脚Fwに限らず、幅方向両端の取り付け部2,2を利用して、狭幅の脚を取り付けることもできる。
【0027】
(2)第2の実施形態
図3および図4は本発明の第2の実施形態を示すもので、図3は、第2実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図、図4はその底面図である。
【0028】
この実施形態では、第1実施形態と同様に、浴槽1の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部2が、浴槽1の幅方向に沿って3個に分割した形で一体に連成されているが、各取り付け部2にはそれぞれスリット状の溝5が複数本設けられており、これらのスリット状の溝5により、各取り付け部2は数本の突条に分割されている。
【0029】
なお、幅方向両端にある取り付け部2,2には、脚の位置決め用リブ4が突設されている。
【0030】
この第2実施形態では、厚肉の取り付け部2にスリット状の溝5が設けられることで、厚肉部分の体積が一層小さくなり、樹脂材料や接着剤の使用量が減少するばかりでなく、成形の際、取り付け部2の厚肉部分に成形金型の一部が食い込むので、放熱面積が広くなり、硬化時間が大幅に短縮される。
【0031】
また、スリット状の溝5の深さは、その溝5底面から浴槽1の内壁の底面までの厚さが浴槽1の内外壁面の厚さと略同じになるように設定されることで、取り付け部2での強度を保証している。
【0032】
なお、図面には、広幅の脚と狭幅の脚Fnとを選択的に取り付けられるよう、浴槽1の幅方向に沿って3個の取り付け部2,…を設けたが、狭幅の脚Fnのみを使用する場合は、中央の取り付け部2を省略して、幅方向両端にのみ取り付け部2を設けてもよい。
【0033】
また、図3および図4では、取り付け部2を浴槽1の幅方向に分割する向きでスリット状の溝5を設けたが、スリット状の溝5の形成形態はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、スリット状の溝5を浴槽1の幅方向と平行に設けてもよいし、また、図6に示すように、格子状に設けてもよい。
【0034】
(3)第3の実施形態
図7および図8は、本発明の第3の実施形態を示すもので、図7は、第3実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図、図8はその底面図である。
【0035】
この第3実施形態では、浴槽1の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部2が、浴槽1のほぼ全幅にわたって一体に連成されているが、この取り付け部2の下面は、浴槽1が設置される床面と平行になるように同一面に形成されている。よって、この取り付け部2は均一の肉厚ではないが、これには多数のスリット状の溝5が設けられ、これらのスリット状の溝5により、取り付け部2は、浴槽1の幅方向に並列する多数の突条に分割されている。なお、幅方向両端にある突条には脚の位置決め用リブ4が突設されている。
【0036】
この構成では、広幅の脚Fwと狭幅の脚Fnとを選択的に取り付けられるほか、脚の幅を自由に設定して取り付けることができる。すなわち、脚にスリット状の溝5に嵌まる突起を予め設けておくことで、幅寸法が種々の脚であっても、容易に任意の場所に取り付けることができ、脚の設計変更を容易に行える。
【0037】
また、取り付け部2が浴槽1のほぼ全幅にわたる大きさであるにもかかわらず、厚肉部分の体積が小さく、樹脂材料や接着剤の使用量が少なくて済み、また、成形の際、金型との接触面積が広いので、硬化時間が短い。
【0038】
(4)第4の実施形態
注入樹脂により製造される浴槽は、図9に示すように、底壁を上にして成形されるのであって、その場合、成形金型Mu,Md間のキャビティCに対しては、浴槽のフランジに近い高さ位置に樹脂材料を注入するゲートGが設定され、上位となる浴槽の底面の一個所にエア抜きの孔Hが設定されるのが普通である。そのため、注入された樹脂材料は浴槽の側壁部分から底壁部分へと流入する。
【0039】
この場合、浴槽の下面に脚の取り付け部を形成したものでは、図10に示すように、取り付け部に対応するキャビティCaで樹脂材料の流路が広がっているから、渦流が生じ、取り付け部用のキャビティCaの隅にエアが溜まることになり、その結果、角の欠けた取り付け部ができるおそれがある。
【0040】
このようなことは、スリット状の溝を形成した取り付け部についても同様に生じるものと考えられる。
【0041】
この問題に対処したのが、図11および図12に示す第4の実施形態で、図11は取り付け部を有する浴槽要部の底面図、図12は、その取り付け部に対応する成形金型の要部の断面図で、(イ)は取り付け部の厚肉部分での断面を、(ロ)はスリット状の溝の部分での断面をそれぞれ示す。
【0042】
これらの図に示すように、浴槽1の幅方向両端に設けられる取り付け部2であって、スリット状の溝5を有するものについては、スリット状の溝5の向きが浴槽1の側壁1aから底壁1bの中央部に向かう方向に設定され、かつ、そのスリット状の溝5の底を、浴槽1の他の薄肉部分の外面に添うよう、側壁1a側が深く、底壁1bの中央部側が浅くなる形に形成されている。
【0043】
これで、成形の際、成形金型Mu,Md間のキャビティCでは、取り付け部2の厚肉部分に対応する個所で、図12(イ)に示すように、樹脂材料の流路が広がっているが、それに隣り合うスリット状の溝5の部分では、図12(ロ)に示すように、流路が他の薄肉部分と同じ広さで、樹脂材料は円滑に流れるから、この部分の流れに引かれて、厚肉部分に入った樹脂材料も滞留することなく、円滑に流れ、エアを溜めることがない。これによって、取り付け部2に対応するキャビティCaの各部には隙間なく樹脂材料が充填され、欠けのない取り付け部2が成形される。
【0044】
特に、この第4の実施形態のように、取り付け部2の肉厚が浴槽1の側壁1aから底壁1bの中央部に向かうに従って小さくして、底壁1bの中央部側では段差が生じないようにしておけば、強度が保証されるのみならず、注入された樹脂材料の側壁1aから底壁1bへの流れに沿ってエアが確実に排出されるため、エアが溜まることがない。
【0045】
(5)第5の実施形態
樹脂の注入により成形されるこの種の浴槽は、前記したように、底壁を上にして成形されるが、その際、スリット状の溝を有する取り付け部の形成には、次のような問題の生じることが考えられる。
【0046】
すなわち、図13に示すように、成形金型Mu,Md間のキャビティCのうち、取り付け部に対応するキャビティCaは、下に開いた空間であり、その上部には、上金型Muのうち、スリット状の溝を形成する突部が下向きに突出することになる。この場合、スリット状の溝が取り付け部を横切るものであると、取り付け部に対応するキャビティCaの上部は、上金型の突部で下にのみ開いた数個の小さな空間に仕切られることになり、一旦、これらの仕切り空間内にエアが入り込むと、抜けなくなって、欠けのある取り付け部ができししまうおそれがある。
【0047】
この問題に対処したのが、図14および図15に示す第5の実施形態で、図14は取り付け部を有する浴槽要部の底面図、図15は、取り付け部に対応する成形金型の要部の断面図で、スリット状の溝に対応する部分での断面を示す。
【0048】
この実施形態では、図14に示すように、スリット状の溝5が取り付け部2を横切らないよう、その長さが取り付け部2の広がり面の内側に収まる値とされて、スリット状の溝5で仕切られる部分が取り付け部2の周縁で互いに連続するようになっている。
【0049】
このようにすると、取り付け部2に対応するキャビティCaでは、図15に示すように、スリット状の溝5を形成する上金型Muの突部により、キャビティCaの上部が分断されるようなことはなく、スリット状の溝5の間の空間は、取り付け部2周縁の空間につながる。
【0050】
このように、取り付け部2に対応するキャビティCaでは、各部が上側で互いに連通しているから、上側でも樹脂材料の流れが良く、エアが溜まることがなく、欠けのない取り付け部2ができる。
【0051】
(6)第6の実施形態
スリット状の溝を有する取り付け部を成形する際、スリット状の溝を形成する上金型の突部が樹脂材料の流れを阻害するおそれがあるが、浴槽の底面のエア抜き孔に近い個所では、そのエア抜き孔に向けて樹脂材料が流れるので、図16の第6実施形態に示すように、エア抜き孔Hに近い個所の取り付け部2では、そのスリット状の溝5の向きを、エア抜き孔Hに向かう樹脂材料の流れ方向に合わせておくことが望ましい。
【0052】
【発明の効果】
本発明では、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って3個以上に分割した形で一体に連成され、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設され、また、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、かつ、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設されているので、脚を容易に所定の姿勢に取り付けることができる。
【0053】
本発明では、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽のほぼ全幅にわたって形成され、この取り付け部は、多数のスリット状の溝により、浴槽の幅方向に並列する多数本の突条に分割されていることに加え、浴槽の幅方向両端にある突条には、脚位置決め用のリブが突設されているので、脚を容易に所定の姿勢に取り付けることができる。
【0054】
本発明では、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが浴槽の側壁から底壁の中央部に向かう方向に設定され、かつ、そのスリット状の溝の底を、浴槽の他の薄肉部分の外面に添うよう、側壁側が深く、底面の中央部側が浅くなる形に形成されているので、成形の際、樹脂材料は円滑に流れるから、エアを溜めることがない。
【0055】
また、浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが、エア抜き孔に近い箇所の取り付け部では、エア抜き孔に向かう樹脂材料の流れ方向に合わせたので、エア抜き孔に向けて樹脂材料が流れるので、樹脂材料が円滑に流れ、エアを溜めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図。
【図2】上記第1実施形態の浴槽要部の底面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図。
【図4】上記第2実施形態の浴槽要部の底面図。
【図5】第2実施形態の変形例を示す浴槽要部の底面図。
【図6】第2実施形態の他の変形例を示す浴槽要部の底面図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る脚取り付け構造を有する浴槽の要部の断面図。
【図8】上記第3実施形態の浴槽要部の底面図。
【図9】一般の浴槽の成形金型の断面図。
【図10】取り付け部についての問題点を指摘するための金型要部の断面図。
【図11】本発明の第4実施形態に係る浴槽の要部の底面図。
【図12】上記第4実施形態の浴槽の取り付け部に対応する金型要部の断面図で、(イ)は取り付け部の厚肉部分での断面を、(ロ)はスリット状の溝の部分での断面をそれぞれ示す。
【図13】取り付け部についての他の問題点を指摘するための金型要部の断面図。
【図14】本発明の第5実施形態に係る浴槽要部の底面図。
【図15】上記第5実施形態の浴槽の取り付け部に対応する金型要部の断面図で、スリット状の溝に対応する部分での断面を示す。
【図16】本発明の第6実施形態に係る浴槽要部の底面図。
【図17】従来の浴槽の一部破断した側面図。
【図18】脚取り付け構造の従来例を示す浴槽要部の断面図。
【図19】脚取り付け構造の他の従来例を示す浴槽要部の断面図。
【図20】脚取り付け構造のさらに他の従来例を示す浴槽要部の断面図。
【符号の説明】
1 浴槽、 2 取り付け部、 5 スリット状の溝、
F 脚(Fw…広幅の脚、Fn…狭幅の脚)
Claims (6)
- 注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、
浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って3個以上に分割した形で一体に連成され、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設されていることを特徴とする浴槽の脚取り付け構造。 - 注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、
浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、かつ、浴槽の幅方向両端にある取り付け部には脚位置決め用のリブが突設されていることを特徴とする浴槽の脚取り付け構造。 - 注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、
浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽のほぼ全幅にわたって形成され、この取り付け部は、多数のスリット状の溝により、浴槽の幅方向に並列する多数本の突条に分割されていることに加え、浴槽の幅方向両端にある突条には、脚位置決め用のリブが突設されていることを特徴とする浴槽の脚取り付け構造。 - 請求項2もしくは3に記載の浴槽の脚取り付け構造において、
スリット状の溝が、各取り付け部を横切らないよう、その広がり面の内側に収まる長さに形成されている浴槽の脚取り付け構造。 - 注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、
浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが浴槽の側壁から底壁の中央部に向かう方向に設定され、かつ、そのスリット状の溝の底を、浴槽の他の薄肉部分の外面に添うよう、側壁側が深く、底面の中央部側が浅くなる形に形成されていることを特徴とする浴槽の脚取り付け構造。 - 注入樹脂により成形される浴槽の下面に支持用の脚を取り付ける構造において、
浴槽の下面に、設置床面と平行になる取り付け下面を有する厚肉の取り付け部が、浴槽の幅方向に沿って複数個に分割した形で一体に連成され、各取り付け部にはそれぞれスリット状の溝が複数本設けられ、スリット状の溝の向きが、エア抜き孔に近い箇所の取り付け部では、エア抜き孔に向かう樹脂材料の流れ方向に合わせたことを特徴とする浴槽の脚取り付け構造。
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