JP3567666B2 - カラオケ装置の保守装置 - Google Patents
カラオケ装置の保守装置Info
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ装置の機種などに合わせて個別のファイルをコピーすることでカラオケ装置をメンテナンスするカラオケ装置の保守装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信カラオケシステムにおいては、1つのメンテナンスセンタが多数の通信カラオケ装置を管轄しており、メンテナンスセンタは各通信カラオケ装置に順番に電話を架けて、楽曲データのダウンロードなどのメンテナンスを行うようになっていた。メンテナンスセンタは管轄する通信カラオケ装置を効率的にメンテナンスするため、全てのカラオケ装置に対して同じ楽曲データをダウンロードするようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、現在の通信カラオケシステムにおいては、全ての通信カラオケ装置に対して画一的に同じデータがダウンロードされるようになっており、カラオケ装置の機種毎の差異を反映した楽曲データをダウンロードしたり、設置店の地域や特性を反映したCMデータをダウンロードするなどの処理ができない欠点があった。
【0004】
この発明は、オフラインで各カラオケ装置毎に個別のデータをコピーすることにより、カラオケ装置の特性に合わせたメンテナンスを行うことのできるカラオケ装置の保守装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数種類のカラオケ装置に対して、全種類のカラオケ装置に共通の共用データ、および、各種類のカラオケ装置に個別のデータであって、対応するカラオケ装置の種類を識別するIDコードを含む個別データを転送する保守装置であって、前記共用データを記憶する共用データ記憶エリアおよび前記個別データを記憶する個別データ記憶エリアが設定された記憶手段と、前記カラオケ装置と接続するためのインタフェースと、メンテナンスセンタに接続して共用データをダウンロードし、前記共用データ記憶エリアに書き込むダウンロード手段と、前記複数種類のカラオケ装置の種類毎に各々設けられ、各種類のカラオケ装置の個別データを各々記憶した複数の着脱記憶媒体と、前記着脱記憶媒体のデータを読み取って前記個別データ記憶エリアに書き込むセットアップ手段と、保守を行うカラオケ装置が前記インタフェースに接続されたとき、このカラオケ装置のIDコードと前記個別データに含まれるIDコードとを照合し、一致したとき、前記記憶手段に記憶している共用データおよび個別データをカラオケ装置に転送するメンテナンス手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この発明では、着脱記憶媒体から、複数種類のカラオケ装置のうち特定のカラオケ装置に対応するデータ(個別データ)を読み込んで記憶装置に記憶し、これをカラオケ装置に転送する。この転送はこの保守装置の機能として行ってもよく、記憶装置をカラオケ装置に直接接続してカラオケ装置の機能として行わせてもよい。そして、この転送が終了すると、記憶装置に記憶されている個別データを消去する。この消去動作は、次のカラオケ装置のメンテナンスの準備を開始するときでもよい。すなわち、1つのカラオケ装置に対する個別データのみを記憶するようにすることで、容量に限りのある記憶装置を有効利用することができる。さらに、着脱記憶媒体から記憶装置にデータ転記したのち、カラオケ装置に転送することにより、他のデータを一緒に転送することもでき、作業を効率化することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明が適用される通信カラオケシステムの構成を説明する。この通信カラオケシステムは、通信カラオケ装置2,コピー端末装置3およびメンテナンスセンタ1からなっている。図1〜図3は、通信カラオケ装置2,コピー端末装置3およびメンテナンスセンタ1の構成を示す図である。通信カラオケ装置2は、記憶部23に記憶されている楽曲データを演奏部21に入力することによってカラオケ演奏を実行する。コピー端末装置3は、通信カラオケ装置2に対して楽曲データのダウンロード、運用ログの収集、タイマリセット信号の送信などのメンテナンス処理を実行する装置である。また、メンテナンスセンタ1は、コピー端末装置3に対して楽曲データをダウンロードしたり収集した運用ログを吸い上げるなどコピー端末装置3をメンテナンスする。
【0008】
カラオケ装置2が記憶部23に記憶している約1万曲の楽曲データのうち、1部は全てのカラオケ装置に共通データであり、他の一部は特定のカラオケ装置のみにダウンロードされる個別データである。カラオケ曲のなかには、カラオケ装置の機能に応じて編曲などを変えた複数種類の楽曲データが作成されているものがあり、このカラオケ曲に関してはダウンロードするカラオケ装置の機種に対応して個別データとしてダウンロードされる。ただし、カラオケ装置においては、どれが共通データでどれが個別データであるかが意識されることはなく、全て曲番号に応じて選曲・演奏される。一方、コピー端末装置3は記憶装置40に曲データを記憶し、これを通信カラオケ装置2に転記するが、共通データに関してはメンテナンスセンタ1からダウンロードして常時これを記憶しており、個別データに関しては、各通信カラオケ装置2をメンテナンスするときに、着脱記憶媒体47から読み込まれる。着脱記憶媒体47は通信カラオケ装置2の機種毎に複数種類設けられており、メンテナンスする通信カラオケ装置2に合わせたものが媒体駆動部46にセットされ、読み込まれる。
【0009】
ここで、従来の一般的な通信カラオケ装置は、モデムまたはターミナルアダプタを備え、公衆電話回線またはディジタル回線の電話線が常時接続されており、メンテナンスセンタ1が定期的にこの通信カラオケ装置に対して電話を掛けて新曲のダウンロード,ログの収集および運用許可信号であるタイマリセット信号を送信するというオンライン運用の運用形態で動作しているが、上記コピー端末装置3によってメンテナンスを受ける運用形態をオフライン運用という。
【0010】
なお、上記タイマリセット信号は、通信カラオケ装置2に内蔵されている運用許可タイマ30をリセットする信号である。運用許可タイマは、2週間ないし1か月程度でタイムアップする長時間タイマであり、このタイマがタイムアップすると、カラオケ装置の運用が禁止されるものである。これは、カラオケ装置が契約期限を越えて運用されたり、盗難された状態で運用されたりすることを防止するためのものである。
【0011】
図1は、前記通信カラオケ装置2の構成図である。通信カラオケ装置2は、CPUやメモリで構成される制御部20によって制御され、この制御部20には演奏部21,映像再生部22,記憶部23,シリアルインタフェース24,パラレルインタフェース25、運用許可タイマ30などが接続されている。記憶部23はハードディスク記憶装置などで構成されており、約1万曲の楽曲データを記憶するとともに、このカラオケ装置の運用履歴であるログを記録するログ記録エリアを有している。また、運用許可タイマ30は、約1か月程度の期間でタイムアップするタイマであり、制御部20がタイマリセット信号を受信したときリセットされる。この運用許可タイマ30がタイムアップすると、制御部30の機能の一部がロックされ、カラオケ演奏などのカラオケ装置としての運用が出来なくなる。演奏部21は音源装置などを含み、記憶部23から読み出される楽曲データに基づいてカラオケ演奏音を発生する。発生したカラオケ演奏音はアンプ26に入力される。アンプ26はこのカラオケ演奏音を増幅するとともにマイク27から入力された歌唱音声信号を増幅しミキシングしたのちスピーカ28に出力する。また、映像再生部22はビデオCDチェンジャなどを含み、カラオケ演奏に応じてモニタ29に背景映像を表示する。この背景映像には歌詞がスーパーインポーズで表示される。
【0012】
シリアルインタフェース24は、たとえばRS232Cなどの規格のインタフェースで構成されており、オンライン運用されるカラオケ装置の場合にはモデムやターミナルアダプタが接続される。また、パラレルインタフェース25は例えばSCSIなどの規格のインタフェースで構成されている。
【0013】
図2は、この発明の実施形態であるコピー端末装置3の構成を示す図である。このコピー端末装置は、通信カラオケ装置2に対して楽曲データのダウンロード、ログの収集、タイマリセット信号の送信などの動作を実行するものである。この装置はメンテナンス係員によってカラオケ装置2の設置場所へ携帯される装置であるため小型に構成されている。ハードディスク記憶装置などからなる記憶装置40には、メンテナンスするカラオケ装置に配信すべき全ての楽曲データを登録した曲データベース400、カラオケ装置にダウンロードすべきカラオケ曲の曲番号やリリース番号を記憶した全曲リスト401、接続された通信カラオケ装置のログをメンテナンスセンタ1にアップロードするまで記録するログ記録ファイル402などが設定されている。この記憶装置40は、パーソナルコンピュータである制御装置41とSCSI規格のパラレルケーブルで接続されている。制御装置41には、通信制御部42、媒体駆動装置46およびスイッチボックス43が接続されている。通信制御部42はメンテナンスセンタ1と電話回線を介して通信するための制御部である。媒体駆動装置46は、着脱記憶媒体47を受け入れて、この着脱記憶媒体47に記憶されている内容を読み出す装置である。着脱記憶媒体としては、高密度フロッピィディスク(zip(商標)など)や光磁気ディスク(MO,PD,CDRなど)が用いられ、その記憶容量は100Mバイト〜600Mバイト程度である。この着脱記憶媒体は、通信カラオケ装置2の機種毎に複数枚設けられ、それぞれ各機種に対応する個別データが記憶されている。また、この装置は、通信カラオケ装置2と接続するためのシリアルインタフェース44およびパラレルインタフェース45を備えている。パラレルインタフェース45はSCSI規格のインタフェースであり、スイッチボックス43を介して前記記憶装置40に接続される。また、制御装置41は、シリアルケーブルを介してスイッチボックス43を接続しており、パラレルインタフェース45と記憶装置40とを接続するか切断するかを制御する。また、前記制御装置41のシリアルケーブルはデイジーチェーン接続でシリアルインタフェース44に接続されている。通信カラオケ装置2のメンテナンス時には、このシリアルインタフェース44およびパラレルインタフェース45が通信カラオケ装置2のシリアルインタフェース24およびパラレルインタフェース25に接続される。通信カラオケ装置2とコピー端末装置3との信号の送受において、制御信号の送受や全曲リストの送受などの通常の交信はシリアルインタフェース44を介して行う。この場合、スイッチボックス43は記憶装置40とパラレルインタフェース45とを切断している。したがって、制御装置41が記憶装置40にアクセス可能になっている。また、楽曲データのダウンロードやログの収集など大量のデータを送受するタスクについては、スイッチボックス43によって記憶装置40とパラレルインタフェース45とを接続し、すなわち、記憶装置40と通信カラオケ装置2とをSCSI接続し、通信カラオケ装置2が自らのデータ転送機能を用いて上記楽曲データのダウンロードや運用ログのアップロードを行うようにしている。このダウンロード,アップロードの間、制御装置41は、記憶装置40にアクセスしないようにして、SCSI接続上に2台のパーソナルコンピュータが現れないようにしている。
【0014】
図3(A)は前記記憶装置40に設定される全曲リストの構成図である。この全曲リストはメンテナンスセンタ1からコピー端末装置3にダウンロードされるものである。全曲リストはカラオケ装置で演奏可能な全てのカラオケ曲の曲番号と、その曲を演奏するための楽曲データのリリース番号を記憶したものである。上述したように、カラオケ曲のなかには、機種によって搭載している音源や使用できる効果の種類などが異なることに合わせて、それぞれの機種毎に別バージョンの楽曲データがリリースされているものがある。このため、この全曲リストは全ての機種毎にこの機種に適合した全曲のリリース番号を記憶している。
【0015】
同図(B)は曲データベースの構成を示す図である。曲データベースは共通ファイルインデックス420,共通データベース421および個別データベース422からなっている。共通データベース421には全機種の通信カラオケ装置2に対して共通に使用される楽曲データが記憶されている。共通ファイルインデックス420はこの共通データベース421に登録されている曲のリストである。曲を検索するとき、まずこの共通ファイルインデックス420を検索して、その曲が共通データベース421に記憶されているかを判断し、ある場合には共通データベース421からこの楽曲データを読み出し、ない場合には個別データベース422を検索して該当の楽曲データを読み出す。この共通ファイルインデックス420および共通データベース421の内容はメンテナンスセンタ1との交信によってアップデートされる。一方、個別データベース422は、通信カラオケ装置2の機種毎に個別の楽曲データが登録される記憶エリアである。記憶装置40の記憶容量にも限りがあるため、この個別データベース422を設定するエリアは1機種分のみ設けられており、これからメンテナンスする通信カラオケ装置2の機種に合わせた個別データが読み込まれる。この個別データは、前記着脱記憶媒体47から読み込まれる。なお、個別データベースのインデックスは¥機種IDで表現され、この下位ディレクトリに複数の個別データが記憶される。
【0016】
図4は着脱記憶媒体47の構成を示す図である。着脱記憶媒体47は、上記機種毎に複数設けられており、各着脱記憶媒体47は、その機種に対応する個別データ(楽曲データ)を記憶している。各着脱記憶媒体47のルートディレクトリは、この媒体が対応する通信カラオケ装置の機種IDであり、その下位ディレクトリに各リリース番号の楽曲データが記憶されている。
【0017】
図5は、前記メンテナンスセンタ1の構成図である。ハードディスク記憶装置などで構成される記憶装置10には、全曲リスト100、カラオケ装置で演奏可能な全ての楽曲データを登録した全曲データベース101、端末装置である通信カラオケ装置2を管理する端末管理テーブル102、通信カラオケ装置2の運用履歴であるログを集計するログ集計ファイル103などが設定されている。全曲データベース101には全ての共通データ,全ての個別データが記憶されている。共通データはオンラインでコピー端末装置3にダウンロードされるが、個別データは通信頻度が極端に高くなることを防止するため、着脱記憶媒体47としてコピー端末装置3の操作係員に配付される。また、上記端末管理テーブル102には、各端末装置毎にそのIDコード、電話番号、契約有効期限、運用形態(オンライン運用/オフライン運用)、前回メンテナンス日時などのデータが記録されている。また、通信制御部12は公衆電話回線やディジタル回線を介して通信カラオケ装置2やコピー端末装置3と通信するための通信制御部12を備えている。制御装置11は通信制御部12を介して接続された通信カラオケ装置2やコピー端末装置3に対する楽曲データのダウンロードやログの収集を制御する装置であり、パーソナルコンピュータ程度の能力を備えた装置で構成される。
【0018】
図6〜図9は上記メンテナンスセンタ1,通信カラオケ装置2,コピー端末装置3の動作を示すフローチャートである。
図6はコピー端末装置3のセットアップ動作を示すフローチャートである。この動作は、コピー端末装置3を通信カラオケ装置2のメンテナンスに使用するまえに係員によって実行される動作である。同図(A)はメンテナンスセンタから全曲リストや共通データベースに書き込む楽曲データである共通データのダウンロードを受ける動作である。電話回線やインタフェースを介してセンタに接続されると以下の動作を実行する。まず、メンテナンスセンタ1に対して全曲リストを要求する(s1)。メンテナンスセンタ1はこれに応じて、コピー端末装置3に対して全曲リストを送信してくるためこれを受信する(s2)。コピー端末装置3はこの受信した全曲リストで全曲リスト記憶エリア420を上書きしてその内容をアップデートする(s3)。次に、共通データベース421に新たに記憶する楽曲データのダウンロードを要求する(s4)。この新たに記憶する楽曲データは今回ダウンロードされた全曲リストと先に記憶していた全曲リストの差分に基づいて割り出されたものである。メンテナンスセンタ1はこの要求に応じて、未配信の共通楽曲データをダウンロードするため、コピー端末装置3はこれを受信して(s5)、共通データベース421に書き加えてアップデートする(s6)。こののち、共通データインデックス420をアップデートして(s7)動作を終了する。
【0019】
同図(B)は着脱記憶媒体47をセットして個別データベース422を書き換える動作を示している。係員によって着脱記憶媒体47がセットされるとこの動作が実行される。まず、いままで記憶されていた個別データベース422の記憶内容を消去する(s10)。これは、上述したように記憶装置40の記憶容量に限りがあるため、これからメンテナンスする通信カラオケ装置2に合わせた個別データベースのみを作成するためである。そして、着脱記憶媒体47のルートディレクトリである機種IDを読み取り(s11)、この内容に個別データベース422のディレクトリを書き換える(s12)。そして、着脱記憶媒体47に記憶されている個別の楽曲データを読み取って、上記個別データベース422に書き込む(s14)。全ての個別楽曲データを書き込むまでs13,s14の動作を繰り返し(s15)、全データのコピーが終了すると動作を終了する。
【0020】
図7は前記コピー端末装置3が通信カラオケ装置2をメンテナンス(オフラインダウンロード)するときの動作を示すフローチャートである。まず、通信カラオケ装置2のシリアルインタフェース24,パラレルインタフェース25とコピー端末装置3のシリアルインタフェース44,パラレルインタフェース45とを接続して通信状態を設定したのち(s20)、通信カラオケ装置からIDコードを受信する(s21)。このIDコードと個別データベース422のディレクトリである機種IDとを比較し(s22)、一致していればs25以下のメンテナンス動作を実行し、不一致であればメンテナンスができないため通信カラオケ装置2に対してメンテナンスを中止する旨の電文を送信して(s24)、エラー終了する。
【0021】
s25では、タイマリセット信号を送信して、通信カラオケ装置2の運用許可タイマ30をリセットし、継続運用を可能にする。次に、全曲リスト420からこの機種IDに対応する全曲リストを送信する(s26)。こののち通信カラオケ装置2は、自己のファイル転送機能を用いて不足曲のダウンロードおよびログのアップロードを行うため、通信カラオケ装置2のモニタ29に『現在曲をコピー中です電源を抜かないで下さい』の表示を行うよう指示する(s27)。これにより、コピー動作中に誤って電源が抜かれることを防止するとともに、ログの収集中もコピー動作として表示されるため、カラオケ装置からログを収集していることをカラオケ店舗側に知られることがない。そして、スイッチボックス43を切り換えて、通信カラオケ装置2のパラレルインタフェース25に記憶装置40を直接接続する(s28)。これにより、通信カラオケ装置は、不足曲のダウンロードおよびログのアップロードを行う。通信カラオケ装置2からシリアルインタフェース24,44を介して処理終了の通知があれば(s29)、この通信カラオケ装置2に対する処理を終了する。
【0022】
図8は上記コピー端末装置3からオフラインダウンロードを受ける通信カラオケ装置2の動作を示すフローチャートである。まず、コピー端末装置3とシリアルインタフェース24,パラレルインタフェース25を接続して通信状態を確立し(s40)、コピー端末装置3に対してIDコードを送信する(s41)。このIDコードがコピー端末装置3の個別データベース422のディレクトリと一致すればメンテナンス可能であるためs43以下の動作に進む。IDコードが前記個別データベース422のディレクトリと一致しなかった場合にはメンテナンス不可の電文が返信されてくるためそのまま動作を終了する(s42)。
【0023】
s43では、コピー端末装置3からタイマリセット信号を受信し(s43)、これに応じて運用許可タイマ30をリセットする(s44)。次に、この通信カラオケ装置の機種に対応する全曲リストを受信して(s45)、この全曲リストのなかからまだダウンロードされていない不足曲を割り出す(s46)。そして、コピー端末装置3からの指示に応じて、モニタ29に『現在曲をコピー中です電源を抜かないで下さい』の表示を行う(s47)。このときコピー端末装置3のスイッチボックス53によりパラレルインタフェース25が記憶装置40に直接接続されているため、自己のファイル転送機能を用いて不足分の楽曲データをダウンロードする(s48〜s52)。読み込む不足曲のディレクトリを共通ファイルインデックス420で検索し(s48)、個別の楽曲データであれば(s49)、個別データベース422から読み出して自己の記憶部23に書き込む(s50)。また、共通の楽曲データであれば(s49)、共通データベース421から読み出して自己の記憶部23に書き込む(s51)。不足曲の書き込みが全て終了すれば(s52)、運用履歴であるログをアップロードし(s53)、これらの処理終了ののち処理終了信号をコピー端末装置3に送信して(s54)動作を終了する。このとき、モニタ29に「コピーを終了しました」という旨のメッセージを表示する。
【0024】
図9はコピー端末装置3からメンテナンスセンタ1に対するログアップロード動作を示すフローチャートである。同図(A)はコピー端末装置3側の動作を示し、同図(B)はメンテナンスセンタ1側の動作を示している。この動作は、オフラインメンテナンスにより通信カラオケ装置2のログを収集したコピー端末装置3が、このログを再度メンテナンスセンタ1にアップロードするときの動作である。
【0025】
同図(A)において、電話回線またはインタフェースを介してコピー端末装置3をメンテナンスセンタ1に接続する(s70)。そしてメンテナンスセンタ1に対してログの読み込みを要求する(s71)。読み込みがOKであれば、メンテナンスを行った通信カラオケ装置のIDコードを送信するとともに(s72)、この通信カラオケ装置のログをログ記録ファイル402から読み出して送信する(s73)。メンテナンスを行った全ての通信カラオケ装置についてこの動作を行ったのち(s74)、動作を終了する。
【0026】
同図(B)において、コピー端末装置3が接続され(s80)、ログの読み込み要求があれば(s81)、ログの送信を許可する。これに応じてコピー端末装置3から通信カラオケ装置のIDコードおよびログが送信されてくるため、これらを受信し(s82,s83)、ログ管理ファイル103に書き込む(s84)。コピー端末装置3から全てのログが送信されてくれば(s85)、動作を終了する。
【0027】
以上の動作により、各通信カラオケ装置2の機種に合わせて個別の楽曲データをダウンロードすることができ、各通信カラオケ装置2では自己の機能に最も適した動作でカラオケ演奏を実行することができる。
【0028】
また、上記実施形態では、カラオケ装置の機種毎に個別データを設けるようにしているが、個別データの区分はカラオケ装置の機種に限定されるものではなく、カラオケ装置の設置地域や店舗の形態など種々の区分で異なる個別データを設け、上記区分に合わせたメンテナンスをすることができる。
【0029】
また、上記実施形態では、カラオケ曲演奏用の楽曲データのダウンロードのみを説明したが、楽曲データのみならず、通信カラオケ装置において、ゲームや情報提供などカラオケ演奏以外の機能を実現するためのICMデータについても個別データを設け、その区分に合わせて個別にダウンロードすることもできる。
【0030】
また、この実施形態では、全てのカラオケ装置に対して共通に使用できるデータを共通データとして保持しているため、各通信カラオケ装置2に対するメンテナンスを行う際に書き換える個別データベースの大きさを最小限にすることがでてき、コピー端末装置3のセットアップ処理を簡略化することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、各種類のカラオケ装置に対応する個別データを着脱記憶媒体に記憶しておき、カラオケ装置のメンテナンス時にこれを記憶装置に読み込んで通信カラオケ装置に転送するようにしたことにより、記憶装置の容量を大きくしなくても全ての種類のカラオケ装置に対する個別のメンテナンスが可能になる。そして、このことにより、係員がこの保守装置を携帯してカラオケ装置設置店に赴く場合に、運搬が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される通信カラオケシステムの通信カラオケ装置の構成図
【図2】この発明の実施形態であるコピー端末装置の構成図
【図3】同コピー端末装置の記憶装置の構成図
【図4】同コピー端末装置にセットされる着脱記憶媒体の構成図
【図5】前記通信カラオケシステムの通信カラオケ装置の構成図
【図6】前記コピー端末装置の動作を示すフローチャート
【図7】前記コピー端末装置の動作を示すフローチャート
【図8】前記通信カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図9】前記コピー端末装置およびメンテナンスセンタの動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…メンテナンスセンタ、10…記憶装置、100…全曲データベース、
101…端末管理テーブル、102…ログ集計ファイル、
11…制御装置、12…通信制御部、
2…通信カラオケ装置、23…記憶部、24…シリアルインタフェース、
25…パラレルインタフェース、30…運用許可タイマ、
3…コピー端末装置、40…記憶装置、400…全曲データベース、
401…端末管理テーブル、402…ログ記録ファイル、
42…通信制御部、43…スイッチボックス、
44…シリアルインタフェース、45…パラレルインタフェース
46…媒体駆動装置、47…着脱記憶媒体
Claims (1)
- 複数種類のカラオケ装置に対して、全種類のカラオケ装置に共通の共用データ、および、各種類のカラオケ装置に個別のデータであって、対応するカラオケ装置の種類を識別するIDコードを含む個別データを転送する保守装置であって、
前記共用データを記憶する共用データ記憶エリアおよび前記個別データを記憶する個別データ記憶エリアが設定された記憶手段と、
前記カラオケ装置と接続するためのインタフェースと、
メンテナンスセンタに接続して共用データをダウンロードし、前記共用データ記憶エリアに書き込むダウンロード手段と、
前記複数種類のカラオケ装置の種類毎に各々設けられ、各種類のカラオケ装置の個別データを各々記憶した複数の着脱記憶媒体と、
前記着脱記憶媒体のデータを読み取って前記個別データ記憶エリアに書き込むセットアップ手段と、
保守を行うカラオケ装置が前記インタフェースに接続されたとき、このカラオケ装置のIDコードと前記個別データに含まれるIDコードとを照合し、一致したとき、前記記憶手段に記憶している共用データおよび個別データをカラオケ装置に転送するメンテナンス手段と、
を備えたことを特徴とするカラオケ装置の保守装置。
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