JP3567110B2 - Electric reel for fishing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣時の誤操作防止を図りつつ、手動操作によってスプールをフリー回転可能状態から釣糸巻取可能状態に復帰させることが可能な魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特許第2858625号等に開示されているように、従来の魚釣用電動リールでは、クラッチ切換レバーを手動操作してスプールをフリー回転可能状態に切り換えた状態において、リール本体の操作パネル上のクラッチ切換スイッチを押圧操作することによって、スプールを釣糸巻取可能状態に自動復帰させることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば船上の魚釣時に、釣り人は、揺れる船上でクラッチ切換レバーを手動操作した後、リール本体を握持保持しながら釣糸の繰出操作を行う。このような状態において、魚釣状況に応じてリール本体の握持保持位置を移動したり、或いは、不用意の外力が作用して、リール本体の操作パネル上のクラッチ切換スイッチに押圧力が加わると、それだけで、クラッチ切換スイッチが押圧操作され、その結果、スプールを釣糸巻取可能状態に誤作動復帰させてしまう場合がある。
【0004】
本発明は、このような問題を解決するために成されており、その目的は、魚釣時の誤操作防止を図りつつ、手動操作によってスプールをフリー回転可能状態から釣糸巻取可能状態に復帰させることが可能な魚釣用電動リールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の魚釣用電動リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールと、このスプールを回転駆動させるモータと、スプールをフリー回転可能状態と釣糸巻取可能状態に切換可能なクラッチ機構と、リール本体上に設けられ、手動でスライド操作又は回転操作することによってモータを回転駆動させることが可能なクラッチ復帰機構と、前記スプールのフリー回転可能状態と釣糸巻取可能状態とを検出することが可能なクラッチ状態検出装置とを備えており、前記クラッチ機構の切換操作に連動してモータを正逆回転方向に回転制御可能に構成され、モータを正回転制御することによって釣糸をスプールに巻回させ、モータを逆回転制御することによってスプールをフリー回転可能状態から釣糸巻取可能状態に切り換えることが可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る魚釣用電動リールについて、添付図面を参照して説明する。
【0007】
図1に示すように、図中向かって右側に手動ハンドル2が取り付けられたリール本体4の左右フレーム(図示しない)の間には、スプール軸6が軸受によって回転可能に且つ直接支持されており、このスプール軸6を囲繞するようにスプール8が配置されている。
【0008】
また、左右フレームの間には、後述する一方向クラッチ10によって正逆回転方向に回転可能なスプール駆動モータ12(以下、モータという)が保持されており、このモータ12には、左フレーム(反ハンドル側)方向に延出した左側駆動軸14a、及び、右フレーム(ハンドル側)に延出した右側駆動軸14bが取り付けられている。
【0009】
左側駆動軸14aには、モータ12の回転運動を減速して出力する第1の減速機構16(例えば、遊星ギヤを用いた減速機構)が設けられており、一方、右側駆動軸14bには、一方向クラッチ10が設けられている。
【0010】
第1の減速機構16は、左側駆動軸14aに回り止め嵌合された駆動歯車18から連動歯車21を介してスプール駆動用歯車24に連結されている。
【0011】
スプール駆動用歯車24は、スプール軸6の反ハンドル側(左フレーム側)に回り止め嵌合されており、スプール軸6のハンドル側(右フレーム側)には、第2の減速機構26が設けられている。
【0012】
以上の構成によれば、モータ12の回転運動は、第1の減速機構16を介して所定量だけ減速された後、駆動歯車18から連動歯車21を介してスプール駆動用歯車24に伝達される。そして、スプール駆動用歯車24に伝達されたモータ12の回転運動は、スプール軸6を介して第2の減速機構26に伝達された後、第2の減速機構26によって所定量だけ減速されてスプール8に伝達される。
【0013】
第2の減速機構26は、その一例として、遊星ギヤを用いた減速機構を適用しており、スプール軸6に回り止め嵌合された太陽歯車28と、この太陽歯車28に噛合した複数の遊星歯車30と、これら遊星歯車30が常時噛合するようにスプール8の端面に刻設された内歯歯車32とを備えている。
【0014】
複数の遊星歯車30は、夫々、遊星歯車支持体34に回転可能に支持されており、この遊星歯車支持体34は、スプール8に取り付けられたブラケット36に嵌合すると共に、軸受38を介してスプール軸6に回転可能に支持されている。なお、ブラケット36は、軸受40を介して右フレーム42に回転可能に支持されている。
【0015】
また、スプール軸6のハンドル側には、魚釣時に手動ハンドル2を回転操作した際に、釣糸に対して所望の制動力を与えつつ且つ所望の回転力でスプール8を釣糸巻取方向に回転させるための釣糸巻取機構が配置されている。
【0016】
この釣糸巻取機構において、スプール軸6と同軸上に駆動力伝達軸44が軸受を介して回転可能に配置されており、この駆動力伝達軸44には、クラッチレバー46のON/OFF操作によって軸方向にスライド自在に構成され且つ上述した遊星歯車支持体34に対して係合又は非係合させることが可能なピニオン48が取り付けられている。
【0017】
ピニオン48には、その外周面に円周溝50が形成されており、この円周溝50には、クラッチレバー46のON/OFF操作によって軸方向にスライドさせることが可能なスライド片52が係合している。
【0018】
また、ピニオン48には、ハンドル軸54に取り付けられたドライブギヤ56が噛合しており、このドライブギヤ56とハンドル軸54との間には、魚釣時(クラッチON時)にスプール8を釣糸繰出方向へ回転させる際に、スプール8の回転に所望の制動力を与えることが可能な周知のドラグ機構58が配置されている。
【0019】
このような釣糸巻取機構によれば、クラッチレバー46をON/OFF操作してスライド片52を軸方向にスライドさせて、ピニオン48を遊星歯車支持体34に対して係合又は非係合させることによって、手動ハンドル2の回転運動をドラグ機構58から第2の減速機構26を介してスプール8に伝達又は非伝達させることができる。
【0020】
また、ハンドル軸54の基端部には、モータ12によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させる際に、これに連動してハンドル軸54が回転しないように、逆転防止機構が設けられている。
【0021】
この逆転防止機構は、外周面にラチェット爪60aが所定ピッチで形成されたラチェット60と、ラチェット爪60aに対して一定の付勢力で常時係合しているストッパ62とを備えており、ラチェット60は、ハンドル軸54に回り止め嵌合されている。
【0022】
このような逆転防止機構によれば、モータ12によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させる際には、ラチェット爪60aにストッパ62が係合することによって、モータ12の回転に連動してハンドル軸54が回転するのを防止することができる。これに対して、手動ハンドル2の回転操作によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させる際には、手動ハンドル2の回転操作に連動してハンドル軸54を回転させることができる。
【0023】
ここで、手動でクラッチレバー46をON/OFF操作することによって、釣糸をスプール8から繰り出す動作及び釣糸をスプール8に巻き取る動作について説明する。
【0024】
まず、手動でクラッチレバー46をOFF操作すると(クラッチOFF時:図4(a)参照)、スライド片52によってピニオン48が遊星歯車支持体34に対して非係合状態となり、スプール8は、フリー回転可能状態に維持される。この状態において、釣糸は、仕掛けの自由落下によってスプール8から繰り出される。
【0025】
そして、釣糸が所望量繰り出されたとき(仕掛けが、例えば所望の棚に到達したとき)、手動でクラッチレバー46をON操作すると(クラッチON時:図4(b)参照)、スライド片52によってピニオン48が遊星歯車支持体34に対して係合状態となるため、スプール8は、釣糸巻取可能状態に維持される。
【0026】
この状態において、魚の当たりがあったとき、モータ12を駆動してスプール8を巻取駆動させるか、若しくは、手動ハンドル2を回転操作してスプール8を巻取駆動させる。
【0027】
モータ12を駆動した場合、モータ12の回転運動(仮に、正回転方向の運動という)は、第1の減速機構16を介して所定量だけ減速された後、駆動歯車18に出力される。このとき、駆動歯車18は、正回転方向に回転する。
【0028】
駆動歯車18が正回転方向に回転すると、その回転運動は、連動歯車21を介してスプール駆動用歯車24に伝達され、スプール駆動用歯車24を正回転方向に回転させる。そして、スプール駆動用歯車24の正回転方向の回転運動は、更に、スプール軸6を介して第2の減速機構26に伝達される。なお、このときのスプール駆動用歯車24及びスプール軸6の回転方向(即ち、正回転方向)は、釣糸繰出時のスプール8の回転方向と同一方向となっている。
【0029】
第2の減速機構26に伝達されたスプール駆動用歯車24の回転運動は、スプール軸6に回り止め嵌合された太陽歯車28に伝達され、この太陽歯車28を正回転方向に回転させる。
【0030】
この状態において、上述した逆転防止機構によってハンドル軸54の回転が規制されているため、このハンドル軸54にドライブギヤ56を介して連結したピニオン48の回転も規制される。この結果、このピニオン48が係合した遊星歯車支持体34は、回転すること無く一定位置に静止した状態に維持される。
【0031】
従って、太陽歯車28が正回転方向に回転した際、遊星歯車支持体34に回転可能に支持された複数の遊星歯車30は、太陽歯車28の回りを公転すること無く、一定位置で逆回転方向に自転する。
【0032】
この状態において、複数の遊星歯車30の逆回転方向の回転運動は、スプール8の端面に刻設された内歯歯車32に伝達され、この内歯歯車32を逆回転方向に回転させる。このとき、内歯歯車32の回転に伴ってスプール8は、釣糸巻取方向に回転する。この結果、釣糸は、図示しない釣糸案内機構を介してスプール8に均一に巻き取られる。なお、このような電動巻取時には、上述した逆転防止機構が機能しているため、手動ハンドル2が連動して高速で回転するのを防止することができる。
【0033】
一方、手動ハンドル2を回転操作した場合、手動ハンドル2の回転運動は、ハンドル軸54からドラグ機構58を介してドライブギヤ56に伝達された後、ピニオン48から遊星歯車支持体34に伝達され、この遊星歯車支持体34を逆回転方向に回転させる。
【0034】
遊星歯車支持体34には、複数の遊星歯車30が回転可能に支持されているため、遊星歯車支持体34が逆回転方向に回転すると、この回転と共に、複数の遊星歯車30は、自転しながら太陽歯車28の回りを公転する。
【0035】
このとき、遊星歯車30の公転運動が、太陽歯車28に伝達され、この太陽歯車28を逆回転方向に回転させようとする。
【0036】
太陽歯車28は、スプール軸6に回り止め嵌合しているため、太陽歯車28の逆回転方向の回転力は、スプール軸6からスプール駆動用歯車24に伝達され、このスプール駆動用歯車24を逆回転方向に回転させる力となって働くと共に、更に、このスプール駆動用歯車24から連動歯車21を介して駆動歯車18に伝達され、この駆動歯車18を逆回転方向に回転させる力となって働く。
【0037】
このとき、駆動歯車18に働いた力は、第1の減速機構16を介して左側及び右側駆動軸14a,14bに伝達され、モータ12を逆回転方向に回転させる力となって作用する。
【0038】
しかしながら、モータ12の右側駆動軸14bには、一方向クラッチ10が設けられているため、駆動歯車18を逆回転方向に回転させる力は、この一方向クラッチ10によって規制される。
【0039】
この結果、太陽歯車28は、逆回転方向に回転することは無い。従って、複数の遊星歯車30は、非回転状態の太陽歯車28の回りを自転しながら逆回転方向に公転する。
【0040】
このとき、複数の遊星歯車30の回転運動は、ロス無く内歯歯車32に伝達され、この内歯歯車32を逆回転方向に回転させる、この結果、内歯歯車32の回転に伴ってスプール8が釣糸巻取方向に回転するため、釣糸は、図示しない釣糸案内機構を介してスプール8に均一に巻き取られる。
【0041】
ところで、クラッチOFF時(スプール8のフリー回転可能状態)において、釣糸をスプール8から繰り出す際、通常、モータ12は停止させておく。
【0042】
この場合、モータ12の左側駆動軸14aに機械的に連結しているスプール軸6は非回転状態に維持されるため、このスプール軸6に回り止め嵌合された太陽歯車28も非回転状態に維持される。
【0043】
この状態で、スプール8を釣糸繰出方向にフリー回転させると、スプール8には、各種減速機構(例えば、第2の減速機構26)のギヤ抵抗が作用する。具体的には、非回転状態の太陽歯車28の回りを自転しながら公転する複数の遊星歯車30と、これら遊星歯車30に噛合している内歯歯車32との間のギヤ抵抗等によって、スプール8に回転抵抗が作用する。このため、スプール8を円滑且つ軽快に回転させることができなくなってしまう。
【0044】
このような回転抵抗を無くする或いは軽減する方法としては、スプール8のフリー回転による釣糸繰出時に、例えばスプール8に対して所定の回転力を付加する方法が挙げられる。
【0045】
そこで、本実施の形態の魚釣用電動リールには、モータ12の正回転方向の回転運動を釣糸繰出時(クラッチOFF時)に利用することによって、釣糸繰出時のスプール8に加わる第2の減速機構26等の回転抵抗を軽減或いは無くして釣糸繰出動作を円滑且つ軽快に行うための糸送り機構が設けられている。
【0046】
本実施の形態において、糸送り機構には、その一例として、スプール軸6の外周面に所定の間隔で配置された複数の遠心カラー64が設けられており、これら遠心カラー64は、スプール軸6の回転運動(回転速度)に応じた遠心力によって、その外径寸法が拡大して、スプール8の内周面8aに所望の摩擦力で接触するように設計されている。
【0047】
遠心カラー64としては、例えばO−リングやブレーキシュー等を適用することが可能であり、スプール軸6が非回転状態にあるとき、遠心カラー64の外周面とスプール8の内周面8aとの間に若干の隙間が形成されるように、遠心カラー64は、その形状及び配置が規定されている。
【0048】
このような糸送り機構を始動させるタイミングは、クラッチOFF時の釣糸繰出前に予め又は事後的に任意に設定することが可能である。
【0049】
例えば予め糸送りを設定した場合において、仕掛けの自由落下によってスプール8から釣糸が繰り出されて、スプール8が所定の回転速度に達したとき(例えば、仕掛けの落下速度が一定(安定)したとき)、モータ12を駆動させると、上述したようにスプール軸6は、釣糸繰出時のスプール8の回転方向と同一方向に回転し始める。
【0050】
そして、スプール軸6の回転速度が上昇すると、各々の遠心カラー64に働く遠心力が増加する。この結果、遠心カラー64の外径寸法が拡大して、その外周面がスプール8の内周面8aに接触する。このとき、スプール軸6の回転運動が、各々の遠心カラー64を介してスプール8に伝達され、スプール8に対して所定の回転力が付加される。
【0051】
この場合、遠心カラー64が完全にスプール8の内周面8aに接触して、スプール軸6の回転運動が全てスプール8に伝達されると、スプール8が釣糸繰出速度を越えて回転し、釣糸のバックラッシュが生じてしまう。
【0052】
そこで、本実施の形態の糸送り機構は、このようなバックラッシュが生じない程度の回転力をスプール8に付加するように構成されている。
【0053】
具体的には、モータ12によってスプール軸6を回転させた際に、第2の減速機構26の複数の遊星歯車30を自転させない程度の回転力がスプール8に付加されるように、スプール8の内周面8aに対する遠心カラー64の接触圧が調整されている。
【0054】
このように遠心カラー64がスプール8の内周面8aに接触すると、スプール軸6に回り止め嵌合された太陽歯車28とスプール8に刻設された内歯歯車32とは、同一の回転速度で同一方向(即ち、釣糸繰出方向)に回転し始める。このとき、複数の遊星歯車30は、太陽歯車28の回転と共に一体的に且つ自転すること無く太陽歯車28の回りを釣糸繰出方向に沿って公転する。この結果、スプール8は、第2の減速機構26のギヤ抵抗(具体的には、複数の遊星歯車30の自転によるギヤ抵抗)を無くした状態で円滑且つ軽快に回転することになる。
【0055】
上述の説明では、手動でクラッチレバー46をON/OFF操作する動作を説明したが、本実施の形態の魚釣用電動リールは、モータ12の正回転運動によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させると共に、モータ12の逆回転運動によってスプールフリー回転可能状態(クラッチOFF)から釣糸巻取可能状態(クラッチON)に自動復帰させる機能を有している。
【0056】
このような機能を実現するために、本実施の形態の魚釣用電動リールは、一方向クラッチ10のON/OFF操作に連動してモータ12を正逆回転方向に回転制御することができるように構成されている。
【0057】
本実施の形態に適用した一方向クラッチ10は、保持フレーム42aに保持された状態でモータ12の右側駆動軸14bに取り付けられており、特に図2及び図3に示すように、一方向クラッチ10の外輪体202には、筒体204が回り止め嵌合されている。筒体204の外周には、ラチェット爪車206が回り止め嵌合されていると共に、歯車208が一体的に形成されている。
【0058】
また、保持フレーム42aには、クラッチ復帰用ギヤ210が回転自在にネジ止めされていると共に、クラッチレバー46のON/OFF切換操作に連動して、一方向クラッチ10を逆転阻止状態から逆転可能状態に切り換えることが可能なストッパ片212が設けられている。
【0059】
クラッチ復帰用ギヤ210は、筒体204の外周に形成された歯車208に常時噛合している。
【0060】
ストッパ片212は、その先端部212aがラチェット爪車206の爪部206aに常時噛合するように、付勢バネ214によって付勢されており、この付勢バネ214の付勢力に抗してストッパ片212の基端部212bを押圧することによって、ストッパ片212の先端部212aとラチェット爪車206の爪部206aとの係合状態を解除させることができるようになっている(特に、図5参照)。
【0061】
ストッパ片212の先端部212aとラチェット爪車206の爪部206aとの係合状態を解除させるための構成として、図4及び図5に示すように、本実施の形態の魚釣用電動リールには、クラッチレバー46のON/OFF切換操作に連動して一定方向にスライド可能なスライドプレート216が設けられており、このスライドプレート216には、ストッパ片212の基端部212bを押圧可能な押圧部216aが立ち上げられている。
【0062】
具体的には、スライドプレート216は、クラッチレバー46のON/OFF切換操作に連動して、押圧部216aをストッパ片212の基端部212bに押圧させる方向(矢印D1方向)及び押圧部216aをストッパ片212の基端部212bから離間させる方向(矢印D2方向)にスライドさせることができるように構成されている。また、スライドプレート216は、位置決め保持用バネ218の付勢力によって、押圧部216aをストッパ片212の基端部212bに押圧させた状態(クラッチOFF状態)と、押圧部216aをストッパ片212の基端部212bから離間させた状態(クラッチON状態)とに夫々位置決め保持されるようになっている。
【0063】
このような構成において、クラッチレバー46が図4(b)及び図5(b)の状態に位置付けられている場合(クラッチON状態)、ストッパ片212の先端部212aがラチェット爪車206の爪部206aに係合しているため、一方向クラッチ10は、逆転阻止状態に維持される。この結果、モータ12(右側駆動軸14b)は、正回転方向にのみ回転可能な状態(即ち、釣糸巻取可能状態)となる。
【0064】
次に、クラッチレバー46を操作して、クラッチON状態からクラッチOFF状態(図4(a)及び図5(a)参照)に切り換えると、スライドプレート216の押圧部216aによってストッパ片212の基端部212bが押圧され、その結果、ストッパ片212の先端部212aとラチェット爪車206の爪部206aとの係合状態が解除される。この状態において、一方向クラッチ10は、逆転可能状態に維持されるため、モータ12(右側駆動軸14b)は、正回転方向及び逆回転方向に回転フリーな状態となる。
【0065】
また、上記の筒体204は、クラッチOFF状態において、モータ12(右側駆動軸14b)の逆回転に連動して逆回転方向Rbに回転可能であって、且つ、正回転方向Rfに回転規制されるようになっている。この場合、筒体204の正回転方向Rfへの回転を規制する機構として、保持フレーム42aと筒体204との間に介在させた回転規制部材(例えば、Oリング)205(図2及び図3参照)を適用している。
【0066】
このように回転規制部材205を設けたことによって、クラッチOFF状態において、糸送り動作を行うためにモータ12を正回転させたとき、右側駆動軸14bの正回転方向の回転運動に連動して筒体204が共回りすることが防止される。
【0067】
また、スライドプレート216には、電動復帰用当接片216bが立ち上げられており、一方、クラッチ復帰用ギヤ210には、電動復帰用当接片216bに当接可能な電動復帰用突部220が設けられている。
【0068】
このような構成において、クラッチレバー46が図4(a)及び図5(a)の状態に位置付けられている場合(クラッチOFF状態)、モータ12(右側駆動軸14b)を逆回転させると、これに連動して、筒体204が逆回転方向Rbに回転する。この筒体204には、歯車208を介してクラッチ復帰用ギヤ210が連結されているため、筒体204が逆回転方向Rbに回転すると、クラッチ復帰用ギヤ210が時計回りに矢印S方向に回転する。クラッチ復帰用ギヤ210には、電動復帰用突部220が設けられているため、クラッチ復帰用ギヤ210の回転に伴って電動復帰用突部220が移動する。そして、この電動復帰用突部220が、スライドプレート216の電動復帰用当接片216bに当接すると、このとき電動復帰用突部220から電動復帰用当接片216bに作用した当接力によって、スライドプレート216を矢印D2方向に移動させる。
【0069】
そして、スライドプレート216が、完全に矢印D2方向に移動して、クラッチレバー46が図4(b)の状態に位置付けられたとき、スライドプレート216の押圧部216aとストッパ片212の基端部212bとの間の押圧状態が無くなるため、ストッパ片212には、付勢バネ214の付勢力が作用し、先端部212aがラチェット爪車206の爪部206aに係合する。この結果、クラッチが、ON状態に復帰される。
【0070】
また、本実施の形態では、手動ハンドル2の手動操作に連動してクラッチOFF状態からON状態に自動復帰させることができるように構成されている。
【0071】
このため、スライドプレート216には、図4に示すように、手動復帰用当接片216cが立ち上げられており、一方、ハンドル軸54に回り止め嵌合されたラチェット60には、手動復帰用当接片216cに当接可能な復帰用ピン222が突設されている。
【0072】
この復帰用ピン222は、クラッチON状態(図4(b)参照)において、その回転軌跡が手動復帰用当接片216cから回避した位置に位置付けられると共に、且つ、クラッチOFF状態(図4(a)参照)において、その回転軌跡上に手動復帰用当接片216cが位置付けられるように配置されている。
【0073】
このような構成において、クラッチレバー46が図4(a)の状態に位置付けられている場合(クラッチOFF状態)、手動ハンドル2を介してハンドル軸54を回転操作すると、これに連動して、ラチェット60の復帰用ピン222が回転して、スライドプレート216の手動復帰用当接片216cに当接する。このとき、復帰用ピン222から手動復帰用当接片216cに作用した当接力によって、スライドプレート216を矢印D2方向に移動させる。
【0074】
そして、スライドプレート216が、完全に矢印D2方向に移動して、クラッチレバー46が図4(b)の状態に位置付けられたとき、スライドプレート216の押圧部216aとストッパ片212の基端部212bとの間の押圧状態が無くなるため、ストッパ片212には、付勢バネ214の付勢力が作用し、先端部212aがラチェット爪車206の爪部206aに係合する。この結果、クラッチが、ON状態に復帰される。
【0075】
また、上述したような本実施の形態の魚釣用電動リールには、魚釣時の誤操作防止を図りつつ、手動操作によってスプールをフリー回転可能状態(クラッチOFF状態)から釣糸巻取可能状態(クラッチON状態)に復帰させるクラッチ復帰機構が設けられている。
【0076】
クラッチ復帰機構としては、例えば図1に示すようなスライド式クラッチ復帰機構即ちスライドスイッチ300を適用することが可能であり、この場合、スライドスイッチ300は、リール本体4の操作パネル4a上に配置させることができる。そして、スライドスイッチ300をスライド操作(平行移動)すると、そのスライド操作に連動してモータ12が逆回転制御されることによって、クラッチをOFF状態からON状態に復帰させることができる。
【0077】
この場合、モータ12の逆回転制御を安定して確実に行うために、モータ12を逆回転させる前に予めクラッチON/OFF状態を検出しておくことが好ましい。そこで、クラッチON/OFF状態を予め検出する手段として、本実施の形態の魚釣用電動リールには、図4に示すようなクラッチ状態検出装置が設けられている。
【0078】
クラッチ状態検出装置は、リール本体4側に固定された磁気センサ302と、スライドプレート216側に固定された磁石304とを備えており、磁気センサ302が磁石304を検出している状態(図4(a)参照)では、磁気センサ302からクラッチOFF状態を知らせる信号が出力され、これに対して、磁気センサ302が磁石304を検出していない状態(図4(b)参照)では、磁気センサ302からクラッチON状態を知らせる信号が出力される。
【0079】
従って、磁気センサ302からクラッチON状態を知らせる信号が出力されている状態では、スライドスイッチ300をスライド操作しても、モータ12の逆回転制御は行われない。これに対して、磁気センサ302からクラッチOFF状態を知らせる信号が出力されている状態では、スライドスイッチ300をスライド操作することによって、モータ12を逆回転制御することができ、その結果、クラッチをOFF状態からON状態に復帰させることができる。そして、クラッチがON状態に復帰すると、磁気センサ302からクラッチON状態を知らせる信号が出力され、それに同期してモータ12の逆回転が停止制御される。
【0080】
このように、本実施の形態に適用したスライド式クラッチ復帰機構によれば、例えば船上の魚釣時に、揺れる船上でクラッチ切換レバーを手動操作した後、リール本体4を握持保持しながら釣糸の繰出操作を行っている状態において、魚釣状況に応じてリール本体4の握持保持位置を移動したり、或いは、不用意の外力が作用して、リール本体4の操作パネル4a上のスライドスイッチ300に押圧力が加わった場合であっても、それだけで、スライドスイッチ300がスライド操作されることは無い。その結果、スプール8が釣糸巻取可能状態に誤作動復帰してしまうことを防止できる。
【0081】
また、スライド式クラッチ復帰機構に加えて、クラッチ状態検出装置を設けたことによって、クラッチをOFF状態(スプール8のフリー回転可能状態)からON状態(釣糸巻取可能状態)に復帰させる際のモータ12の逆回転制御を安定して確実に行うことが可能となる。つまり、磁気センサ302からクラッチOFF状態を知らせる信号が出力されているときに、モータ12の逆回転制御が行われ、釣糸巻取可能状態に復帰した後においては、直ちにモータ12の逆回転が停止制御される。このため、釣糸巻取可能状態復帰後のモータ12による不必要な釣糸の巻き上げ現象(オーバーラン現象)を確実に防止することができる。
【0082】
更に、本実施の形態の魚釣用電動リールは、モータ12の正回転運動によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させると共に、モータ12の逆回転運動によってスプールフリー回転可能状態(クラッチOFF)から釣糸巻取可能状態(クラッチON)に自動復帰させるように構成されているため、例えば、クラッチOFF状態での釣糸繰り出し操作中において、モータ12の正回転方向の回転運動を利用することによって、釣糸繰出性の向上を図ることが可能となる等の幅広い対応が可能となる。
【0083】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることは無く、以下のように種々変更することが可能である。
【0084】
上述した実施の形態では、スライド式クラッチ復帰機構即ちスライドスイッチ300を適用したが、これに代えて、例えば図6に示すような回転式クラッチ復帰機構即ち回転レバー400を適用しても上記実施の形態と同様の作用効果を実現することが可能である。
【0085】
この第1の変形例に係る回転レバー400は、魚釣時に釣り人がリール本体4を握持する際に邪魔にならない位置に配置することが好ましいが、図6では、その一例として、リール本体4の上部側面に配置している。
【0086】
このような回転レバー400によれば、上述した実施の形態と同様に、クラッチ状態検出装置の磁気センサ302からクラッチOFF状態を知らせる信号が出力されている状態において、回転レバー400を矢印T(図6(b)参照)方向に回転操作することによって、モータ12を逆回転制御することができ、その結果、クラッチをOFF状態からON状態に復帰させることができる。そして、クラッチがON状態に復帰すると、磁気センサ302からクラッチON状態を知らせる信号が出力され、それに同期してモータ12の逆回転が停止制御される。
【0087】
また、第2の変形例として、手動ハンドル2の回転操作(例えば、釣糸巻取方向への回転操作)によってクラッチをOFF状態からON状態に復帰させるように構成しても良い。この場合、手動ハンドル2の釣糸巻取方向への回転状態を検出するために、この第2の変形例の魚釣用電動リールには、ハンドル回転検出装置が設けられている。
【0088】
ハンドル回転検出装置は、手動ハンドル2の回転状態を検出可能な任意の箇所に配置することが可能であるが、本変形例では、その一例として、ハンドル軸54を介して手動ハンドル2に連結されたラチェット60にハンドル回転検出装置を配置している。
【0089】
具体的には、図4に示すように、ハンドル回転検出装置は、ラチェット60に固定された磁石500と、リール本体4に固定された磁気センサ(図示しない)とを備えており、磁気センサは、磁石500の移動方向を検出することができるように構成されている。
【0090】
このような構成によれば、手動ハンドル2を釣糸巻取方向に回転操作すると、その回転運動は、ハンドル軸54を介してラチェット60に伝達され、このラチェット60を釣糸巻取方向に回転させる。そして、ラチェット60と共に回転する磁石500の移動方向を磁気センサが検出して、手動ハンドル2が釣糸巻取方向に回転操作されていることを判別する。このとき、磁気センサから出力された検出信号に基づいて、モータ12の逆回転制御が行われる。この場合も、上述した実施の形態と同様に、クラッチ状態検出装置の磁気センサ302からクラッチOFF状態を知らせる信号が出力されている状態において、手動ハンドル2を回転操作することによって、モータ12を逆回転制御することができ、その結果、クラッチをOFF状態からON状態に復帰させることができる。そして、クラッチがON状態に復帰すると、磁気センサ302からクラッチON状態を知らせる信号が出力され、それに同期してモータ12の逆回転が停止制御される。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、魚釣時の誤操作防止を図りつつ、手動操作によってスプールをフリー回転可能状態から釣糸巻取可能状態に復帰させることが可能な魚釣用電動リールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用電動リールの全体の構成を示す図。
【図2】図4(a)のA−A線に沿う断面図。
【図3】図4(a)のB−B線に沿う断面図。
【図4】(a)は、クラッチOFF状態を示す図、(b)は、クラッチON状態を示す図。
【図5】(a)は、クラッチOFF状態を示す部分拡大図、(b)は、クラッチON状態を示す部分拡大図。
【図6】(a)及び(b)は、本発明の第1の変形例に適用した回転式クラッチ復帰機構の動作説明図。
【符号の説明】
4 リール本体
8 スプール
12 モータ
300 クラッチ復帰機構(スライドスイッチ)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a fishing electric reel capable of returning a spool from a freely rotatable state to a fishing line take-up state by a manual operation while preventing erroneous operations during fishing.
[0002]
[Prior art]
For example, as disclosed in Japanese Patent No. 2858625 or the like, in a conventional electric reel for fishing, in a state where a clutch switching lever is manually operated to switch a spool to a freely rotatable state, an operation panel on a reel body is controlled. By pressing the clutch changeover switch, the spool can be automatically returned to a state in which the fishing line can be wound.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, for example, when fishing on a boat, the angler manually operates the clutch switching lever on the rocking boat, and then performs the fishing line feeding operation while gripping and holding the reel body. In such a state, the gripping / holding position of the reel body is moved or an careless external force is applied in accordance with the fishing situation, and a pressing force is applied to the clutch changeover switch on the operation panel of the reel body. Then, the clutch changeover switch is pressed by itself, and as a result, the spool may be returned to the fishing line take-up enabled state.
[0004]
The present invention has been made to solve such a problem, and an object thereof is to return a spool from a freely rotatable state to a fishing line take-up state by a manual operation while preventing erroneous operations during fishing. It is an object of the present invention to provide an electric fishing reel capable of performing the above-mentioned operations.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, an electric fishing reel according to the present invention includes a spool rotatably supported by a reel body, a motor for driving the spool to rotate, a spool capable of free rotation and a fishing line winding. A clutch mechanism that can be switched to a releasable state, and a clutch return mechanism that is provided on the reel body and that can rotationally drive the motor by manually sliding or rotating.A clutch state detecting device capable of detecting a free rotatable state and a fishing line windable state of the spool, and rotating the motor in the forward and reverse rotation directions in conjunction with the switching operation of the clutch mechanism. The fishing line is wound around the spool by controlling the motor in the forward rotation, and the spool can be switched from the free rotation enabled state to the fishing line take-up state by controlling the motor in the reverse rotation.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an electric fishing reel according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0007]
As shown in FIG. 1, a spool shaft 6 is rotatably and directly supported by bearings between left and right frames (not shown) of a reel body 4 to which a manual handle 2 is attached on the right side in the drawing. A
[0008]
Further, a spool drive motor 12 (hereinafter, referred to as a motor) rotatable in forward and reverse rotation directions by a one-
[0009]
The left drive shaft 14a is provided with a first reduction mechanism 16 (for example, a reduction mechanism using a planetary gear) that reduces the rotational motion of the
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
According to the above configuration, the rotational motion of the
[0013]
As an example, the
[0014]
Each of the plurality of
[0015]
When the manual handle 2 is rotated during fishing, the
[0016]
In this fishing line winding mechanism, a driving force transmission shaft 44 is rotatably disposed via a bearing coaxially with the spool shaft 6, and the driving force transmission shaft 44 is turned on / off by operating a
[0017]
A
[0018]
A
[0019]
According to such a fishing line winding mechanism, the
[0020]
At the base end of the
[0021]
The reverse rotation prevention mechanism includes a
[0022]
According to such a reverse rotation prevention mechanism, when the
[0023]
Here, an operation of feeding the fishing line from the
[0024]
First, when the
[0025]
Then, when the fishing line has been fed out by a desired amount (when the mechanism reaches a desired shelf, for example), when the
[0026]
In this state, when a fish hits, the
[0027]
When the
[0028]
When the
[0029]
The rotational movement of the
[0030]
In this state, since the rotation of the
[0031]
Therefore, when the
[0032]
In this state, the rotational motion of the plurality of
[0033]
On the other hand, when the manual handle 2 is rotated, the rotational motion of the manual handle 2 is transmitted from the
[0034]
Since the plurality of
[0035]
At this time, the orbital motion of the
[0036]
Since the
[0037]
At this time, the force applied to the
[0038]
However, since the one-way clutch 10 is provided on the
[0039]
As a result, the
[0040]
At this time, the rotational motion of the plurality of
[0041]
By the way, when the clutch is off (the
[0042]
In this case, since the spool shaft 6 mechanically connected to the left drive shaft 14a of the
[0043]
In this state, when the
[0044]
As a method of eliminating or reducing such a rotational resistance, a method of applying a predetermined rotational force to the
[0045]
Therefore, in the electric fishing reel according to the present embodiment, the rotation motion of the
[0046]
In the present embodiment, as an example, the thread feed mechanism is provided with a plurality of
[0047]
As the
[0048]
The timing for starting such a line feed mechanism can be arbitrarily set before or after the fishing line is fed when the clutch is off.
[0049]
For example, when the line feed is set in advance, when the fishing line is unwound from the
[0050]
When the rotational speed of the spool shaft 6 increases, the centrifugal force acting on each
[0051]
In this case, when the
[0052]
Therefore, the yarn feeding mechanism of the present embodiment is configured to apply a rotational force to the
[0053]
Specifically, when the
[0054]
When the
[0055]
In the above description, the operation of manually turning on / off the
[0056]
In order to realize such a function, the electric fishing reel according to the present embodiment can control the rotation of the
[0057]
The one-way clutch 10 applied to the present embodiment is mounted on the
[0058]
A
[0059]
The clutch returning
[0060]
The
[0061]
As shown in FIGS. 4 and 5, the electric reel for fishing according to the present embodiment is configured as shown in FIGS. 4 and 5 as a configuration for releasing the engagement between the tip 212a of the
[0062]
Specifically, the
[0063]
In such a configuration, when the
[0064]
Next, when the
[0065]
In the clutch OFF state, the
[0066]
By providing the
[0067]
An electric
[0068]
In such a configuration, when the
[0069]
Then, when the
[0070]
Further, in the present embodiment, the clutch is automatically returned from the OFF state to the ON state in conjunction with the manual operation of the manual handle 2.
[0071]
For this reason, as shown in FIG. 4, a manual
[0072]
When the return pin 222 is in the clutch ON state (see FIG. 4B), its rotation locus is positioned at a position avoiding the manual
[0073]
In such a configuration, when the
[0074]
Then, when the
[0075]
Further, in the electric fishing reel according to the present embodiment as described above, the spool can be manually rotated from the free rotatable state (clutch OFF state) to the fishing line rewindable state while preventing erroneous operation during fishing. A clutch return mechanism for returning to the clutch ON state is provided.
[0076]
As the clutch return mechanism, for example, a slide type clutch return mechanism as shown in FIG. 1, that is, a
[0077]
In this case, in order to stably and reliably perform the reverse rotation control of the
[0078]
The clutch state detecting device includes a
[0079]
Therefore, in the state where the signal notifying the clutch ON state is output from the
[0080]
As described above, according to the slide-type clutch return mechanism applied to the present embodiment, for example, during fishing on a boat, after manually operating the clutch switching lever on the rocking boat, the fishing line is released while the reel body 4 is gripped and held. In the state where the reeling-out operation is being performed, the grip holding position of the reel body 4 is moved according to the fishing condition, or a careless external force is applied to the slide switch on the operation panel 4a of the reel body 4. Even when a pressing force is applied to the
[0081]
Also, by providing a clutch state detecting device in addition to the slide-type clutch return mechanism, a motor for returning the clutch from the OFF state (the free rotation state of the spool 8) to the ON state (the fishing line windable state) is provided. 12, the reverse rotation control can be stably and reliably performed. That is, the reverse rotation control of the
[0082]
Further, the electric fishing reel according to the present embodiment rotates the
[0083]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be variously modified as follows.
[0084]
In the above-described embodiment, the slide-type clutch return mechanism, that is, the
[0085]
It is preferable that the
[0086]
According to such a
[0087]
As a second modification, the clutch may be returned from the OFF state to the ON state by a rotation operation of the manual handle 2 (for example, a rotation operation in the fishing line winding direction). In this case, in order to detect the rotating state of the manual handle 2 in the fishing line winding direction, the electric reel for fishing of the second modified example is provided with a handle rotation detecting device.
[0088]
The handle rotation detection device can be arranged at any position where the rotation state of the manual handle 2 can be detected. In the present modification, as an example, the handle rotation detection device is connected to the manual handle 2 via the
[0089]
Specifically, as shown in FIG. 4, the handlebar rotation detection device includes a
[0090]
According to such a configuration, when the manual handle 2 is rotated in the fishing line winding direction, the rotation is transmitted to the
[0091]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a fishing electric reel capable of returning a spool from a freely rotatable state to a fishing line rewindable state by a manual operation while preventing erroneous operations during fishing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an entire configuration of a fishing electric reel according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 3 is a sectional view taken along the line BB in FIG.
4A is a diagram showing a clutch OFF state, and FIG. 4B is a diagram showing a clutch ON state.
5A is a partially enlarged view showing a clutch OFF state, and FIG. 5B is a partially enlarged view showing a clutch ON state.
FIGS. 6A and 6B are explanatory views of the operation of a rotary clutch return mechanism applied to a first modified example of the present invention.
[Explanation of symbols]
4 reel body
8 spool
12 motor
300 Clutch return mechanism (slide switch)
Claims (1)
このスプールを回転駆動させるモータと、
スプールをフリー回転可能状態と釣糸巻取可能状態に切換可能なクラッチ機構と、
リール本体上に設けられ、手動でスライド操作又は回転操作することによってモータを回転駆動させることが可能なクラッチ復帰機構と、
前記スプールのフリー回転可能状態と釣糸巻取可能状態とを検出することが可能なクラッチ状態検出装置とを備えており、
前記クラッチ機構の切換操作に連動してモータを正逆回転方向に回転制御可能に構成され、モータを正回転制御することによって釣糸をスプールに巻回させ、モータを逆回転制御することによってスプールをフリー回転可能状態から釣糸巻取可能状態に切り換えることが可能な魚釣用電動リール。A spool rotatably supported by the reel body,
A motor for rotating this spool,
A clutch mechanism capable of switching the spool between a freely rotatable state and a fishing line take-up state;
A clutch return mechanism provided on the reel body and capable of rotating the motor by manually performing a sliding operation or a rotating operation ;
A clutch state detection device capable of detecting a free rotation enabled state and a fishing line windable state of the spool,
The rotation of the motor can be controlled in the forward and reverse rotation directions in conjunction with the switching operation of the clutch mechanism. An electric fishing reel that can be switched from a freely rotatable state to a fishing line take-up state .
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