JP3566591B2 - Film forming apparatus and film forming method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,基板上に供給された処理液を基板の回転により拡散させて,基板上に処理液の膜を形成する膜形成装置及び膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造技術の分野では,LCD(液晶表示装置)基板上に形成された半導体層,絶縁体層,電極層を選択的に所定のパターンにエッチングする場合に,半導体ウェハの場合と同様にLCD基板の表面にレジスト膜を形成することが行われている。そして,このようなレジスト膜の形成においては,従来よりスピンコータが多く使用されている。
【0003】
このスピンコータには,載置したLCD基板を回転させるスピンチャックと,スピンチャックを全周にわたって包囲する回転カップと,スピンチャック及び回転カップを回転させる駆動モータとが装備されている。このスピンコータでLCD基板上にレジスト膜を形成する場合には,先ず回転するLCD基板の中央部にレジスト液を滴下し,その後レジスト液を遠心力で同心円状に拡散させている。
【0004】
ところで,LCD基板に滴下されたレジスト液は滴下当初は同心円状に拡散して行くが,このLCD基板の周辺部まで同心円状に拡散するとは限らず,かかる同心円状の拡散が途中で途切れてしまう場合があった。この場合には,LCD基板上にレジスト液の塗り残しが発生してしまい,均一なレジスト膜を形成することが困難になる。従って従来では,レジスト液をLCD基板に対して過剰に滴下することで,レジスト液の塗り残しが起こらないようにしていたが,これではレジスト液使用量の低減化を図ることが不可能であった。また,LCD基板の回転加速度が小さいと,レジスト液による同心円状の拡散が途中で途切れてしまい,LCD基板上にレジスト液の塗り残し部分が発生してしまう場合があった。
【0005】
このような点を解決するために,従来では高トルクのモータを使用する場合があった。即ち,高トルクのモータを使用してLCD基板を大きな回転加速度で回転させることにより,レジスト液に働く遠心力を大きくして,レジスト液をLCD基板の中央部から周辺部まで同心円状に均一に拡散させていた。これにより,レジスト液の低減化を達成することができ,かつLCD基板上に均一な厚さのレジスト膜を形成することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら今日,LCD基板は拡大化しつつあり,その重量も重くなっている。従って,従来のモータではかかるLCD基板を大きな回転加速度で回転させることが困難となり,所定の回転速度に達するまでに長い時間を要してしまい,LCD基板の中央部から周辺部までレジスト液を同心円状に均一に拡散させることができなくなるおそれが生じる。その結果,レジスト液を過剰に滴下しなければ,均一な厚さのレジスト膜が形成できなくなってしまう。またより高いトルクのモータを使用して大きな回転加速度を得ようとしても,そのようなモータは存在せず,仮に存在したとしても,装置の大型化による装置の価格上昇やフットプリントの肥大化につながってしまうという問題がある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり,基板に対する処理液の供給量を低減化させることができ,かつ基板上に均一な処理液の膜を形成可能な新しい膜形成装置及び膜形成方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,参考例としての膜形成装置は,基板を回転させる駆動手段と,基板に処理液を供給する処理液供給手段とを備え,基板に対して前記処理液供給手段から処理液を供給し,処理液を前記駆動手段の駆動により回転する基板上に拡散させて,前記処理液の膜を基板上に形成する膜形成装置であって,前記駆動手段の駆動を補助する補助駆動手段を備えている。
【0009】
この膜形成装置によれば,駆動手段で回転する基板をさらに補助駆動手段の駆動で回転させるために,基板が大型化してもこの基板を大きな回転加速度で回転させることができる。従って,基板に供給される処理液を基板の周辺部まで同心円状に均一に拡散させることができる。その結果,処理液供給量が低減し,かつ基板上に処理液の膜を均一な厚さで形成することが可能となる。
【0010】
別の参考例の膜形成装置は,基板を収容する収容容器と,収容容器を回転させる駆動手段と,基板に処理液を供給する処理液供給手段とを備え,基板に対して前記処理液供給手段から処理液を供給し,処理液を前記駆動手段の駆動により回転する収容容器内の基板上に拡散させて,前記処理液の膜を基板上に形成する膜形成装置であって,前記駆動手段の駆動を補助する補助駆動手段を備えている。
【0011】
この膜形成装置によれば,補助駆動手段の補助により収容容器を基板と共に大きな回転加速度で回転させることができる。従って,基板が大型化しても処理液を基板の周辺部まで同心円状に均一に拡散させることができる。その結果,前記参考例の場合と同様に,処理液供給量が低減化し,かつ基板上に処理液の膜を均一な厚さで形成することが可能となる。また,収容容器を回転させることにより,基板近傍の雰囲気がこの基板の回転で乱れないために,形成された処理液の膜に対して悪影響が及ばない。従って,処理液の膜厚均一性が向上する。
【0012】
別の参考例の膜形成装置は,基板を収容する収容容器と,収容容器と基板とを回転させる駆動手段と,基板に処理液を供給する処理液供給手段とを備え,基板に対して前記処理液供給手段から処理液を供給し,収容容器内で回転する基板上に処理液を拡散させて,前記処理液の膜を基板上に形成する膜形成装置であって,前記収容容器を回転させる駆動力を補助する補助駆動手段を備えている。
【0013】
この参考例の膜形成装置によれば,収容容器の回転を補助駆動手段で補助するために,重量の重い収容容器に大きな回転加速度を加えることができ,基板と収容容器とを同一の駆動手段で回転させても基板を大きな回転加速度で回転させることができる。従って,処理液を基板の周辺部まで同心円状に拡散させることができる。その結果,処理液供給量が低減し,かつ基板上に処理液の膜を均一な厚さで形成することが可能となる。
【0014】
また別の参考例によれば,基板に処理液を供給して,前記基板上に前記処理液を拡散させて前記基板に処理液の膜を形成する膜形成装置であって,前記基板を回転させる駆動手段を備え,この駆動手段は,主駆動機構と,この主駆動機構の駆動を補助する補助駆動機構と,この補助駆動機構と前記主駆動機構の稼働時期を一時的にのみ重なるように制御する制御手段とを具備した膜形成装置が提案される。
【0015】
この参考例では,制御手段によって補助駆動機構と前記主駆動機構の稼働時期を一時的にのみ重なるように補助駆動機構が制御されるから,真に補助駆動機構による駆動の補助が必要な場合,例えば回転始動時などにのみ補助駆動機構を稼働させることができる。したがって,基板が大型化しても効率のよい補助駆動機構の稼働の下で,所定の回転加速度を得ることができる。
【0016】
別の参考例によれば,基板に処理液を供給して、前記基板上に前記処理液を拡散させて基板に処理液の膜を形成する膜形成装置であって、前記基板を回転させる駆動手段を備え,前記駆動手段は,主駆動機構と、この主駆動機構の駆動を補助する補助駆動機構と、この補助駆動機構の稼動時期を前記主駆動機構の加速領域の少なくとも一部領域においてのみ行うよう制御する制御手段とを具備したことを特徴とする膜形成装置が提案される。
【0017】
この参考例の膜形成装置によれば,主駆動機構の加速時に補助駆動機構を稼働させるようにしたので,前記参考例と同様,基板が大型化しても効率のよい補助駆動機構の稼働の下で,所定の回転加速度を得ることができる。
【0018】
この場合,前記補助駆動機構は、複数設けられていてもよい。またさらに,そのように複数ある場合,各補助駆動機構のトルクが異なるようにすることが好ましい。ここでトルクが異なる補助駆動機構とは,例えばモータの定格トルクの他,同一モータを使用する場合には,モータの出力軸からプーリやギヤ等の変速伝達手段を介して駆動力を伝達する場合の,両プーリの回転比(タイミングベルトを有する場合も同様),ギヤのギヤ比の違いによって得られるトルクをも含むものである。
【0019】
複数の補助駆動機構を有している場合,その稼動時期については,少なくとも一時期重なっているように制御すれば,条件に応じた最適な加速状況を創出することができる。
【0020】
また前記補助駆動機構と前記主駆動機構のトルクは、補助駆動機構の方を大きくしてもよい。
【0021】
さらにまた補助機構が複数ある場合,その稼働順序については,トルクが大きい補助駆動機構の方から順に稼動するように,制御手段で制御してもよい。
【0022】
また前記複数の補助駆動機構の内、トルクが最も大きい補助駆動機構を稼動する前に,制御手段によって主駆動機構を稼動するように構成してもよい。
【0023】
そして以上の各膜形成装置において,基板の周囲に,基板を収容する収容容器を配置し,当該収容容器を回転させる収容容器の駆動機構をさらに具備すれば,基板と共にこの収容容器を回転させることができ,例えば両者を同期回転させることで,容器内に乱流が発生することを防止することができる。
【0024】
前記収容容器の駆動機構による収容容器の回転数については、前記制御手段によって,前記主駆動機構及び/又は補助駆動機構の回転数に基づいて所望の回転数に設定されるように構成してもよい。
【0025】
また,前記収容容器の駆動機構と前記主駆動機構とを稼働させている間に,補助駆動機構を停止する時期が存在するように,制御手段が制御するようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明によれば,基板を収容する収容容器と,収容容器と基板とを回転させる駆動機構と,基板に処理液を供給する処理液供給手段とを備え,基板に対して前記処理液供給手段から処理液を供給し,収容容器内で前記駆動機構により回転する基板上に処理液を拡散させて,前記処理液の膜を基板上に形成する膜形成装置であって,前記駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて前記駆動機構の駆動を補助する複数の補助駆動機構を備え,前記複数の補助駆動機構は,互いに異なるトルクを有し,前記駆動機構の駆動を補助する際に,前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させる制御手段をさらに備えたことを特徴とする膜形成装置が提供される。
また,本発明によれば,基板に処理液を供給して,前記基板上に前記処理液を拡散させて前記基板に処理液の膜を形成する膜形成装置であって,前記基板を回転させる駆動手段を備え,前記駆動手段は,主駆動機構と,この主駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて主駆動機構の駆動を補助し,互いに異なるトルクを有する複数の補助駆動機構と,この補助駆動機構と前記主駆動機構の稼働時期を一時的にのみ重なるように制御し,かつ前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させるように制御する制御手段と,を具備したことを特徴とする膜形成装置が提供される。
さらに,本発明によれば,基板に処理液を供給して、前記基板上に前記処理液を拡散させて基板に処理液の膜を形成する膜形成装置であって,前記基板を回転させる駆動手段を備え,前記駆動手段は,主駆動機構と,この主駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて主駆動機構の駆動を補助し,互いに異なるトルクを有する複数の補助駆動機構と,この補助駆動機構の稼動時期を前記主駆動機構の加速領域の少なくとも一部領域においてのみ行い,かつ前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させるように制御する制御手段と,を具備したことを特徴とする膜形成装置が提供される。
前記補助駆動機構と前記主駆動機構のトルクは、補助駆動機構の方が大きくてもよい。
前記複数の補助駆動機構の内、トルクが最も大きい補助駆動機構を稼動する前に前記制御手段によって前記主駆動機構を稼動するように構成されていてもよい。
前記基板の周囲には,基板を収容する収容容器が配置され,当該収容容器を回転させる収容容器の駆動機構を具備していてもよい。
前記収容容器の駆動機構による収容容器の回転数は、前記制御手段によって,前記主駆動機構及び/又は補助駆動機構の回転数に基づいて所望の回転数に設定されるようにしてもよい。
前記収容容器の駆動機構と前記主駆動機構とを稼働中に補助駆動機構を停止する時期が存在するように,制御手段が制御してもよい。
前記複数の補助駆動機構は,稼動時期が少なくとも、一時期重なっていてもよい。
前記補助駆動機構は,圧縮空気で駆動する駆動補助手段を有していてもよい。
【0026】
また参考例の膜形成方法としては,基板に処理液を供給して,所定の回転数でこの基板を回転させて前記処理液を拡散させ,基板上に処理液の膜を形成する膜形成方法であって,前記駆動手段と駆動手段の駆動を補助する補助駆動機構とで,基板を回転させることを特徴とする,膜形成方法が提案される。
【0027】
この参考例の膜形成方法にあっては,基板を回転させる駆動手段の駆動をさらに補助駆動機構で補助することにより,基板を大きな回転加速度で回転させることができる。従って,基板に供給された処理液を基板の周辺部まで均一に拡散させることができるから,処理液供給量を低減化させることができ,かつ基板上に処理液の膜を均一な厚さで形成することが可能となる。
【0028】
別の参考例によれば,基板に処理液を供給して,所定の回転数でこの基板を回転させて前記処理液を拡散させ,基板上に前記処理液の膜を形成する膜形成方法であって,前記所定の回転数にする少なくとも加速度領域における少なくとも一部領域において,複数の駆動機構によって加速することを特徴とする,膜形成方法が提案される。
【0029】
この場合も加速度領域において,複数の駆動機構によって加速するようにしたので,基板が大型化しても,大きな回転加速度の下で基板を回転させることができる。
【0030】
この場合,前記複数の駆動機構は,主駆動機構と,この主駆動機構の駆動を補助する少なくとも1つの補助駆動機構で構成してもよい。すなわち,すべて同一の駆動機構による駆動でなくともよい。
【0031】
そして前記所定の回転数に達する前に,前記補助駆動機構の補助を停止させるようにしてもよい。すなわち補助駆動機構による補助がなくとも所定の回転加速度で回転させられる場合になったときには,補助駆動機構による駆動を停止させるようにしてもよい。
【0032】
また前記加速した後,減速領域に入った場合には,前記補助駆動機構による補助を行わないようにしてもよい。
【0033】
前記補助駆動機構が複数ある場合には,これら複数の補助駆動機構のうちの少なくとも1つのみが稼働している時期を有するように,すなわち少なくとも1つの補助駆動機構が常時稼働するようにして運転,制御してもよい。
本発明によれば,基板に処理液を供給して,所定の回転数でこの基板を回転させて前記処理液を拡散させ,基板上に処理液の膜を形成する膜形成方法であって,駆動手段によって回転している基板を複数の補助駆動機構によってさらに回転させることによって,前記駆動手段の駆動を補助し,前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させることによって,基板の回転を加速させることを特徴とする膜形成方法が提供される。
基板を前記所定の回転数にする少なくとも加速度領域における少なくとも一部領域において,前記複数の補助駆動機構による補助が行われてもよい。
前記所定の回転数に達する前に,前記補助駆動機構の補助を停止させてもよい。
前記加速した後に,減速領域において前記補助駆動機構による補助を行わないようにしてもよい。
前記複数の補助駆動機構のうち,少なくとも1つのみが稼働している時期を有していてもよい。
前記複数の補助駆動機構は,稼動時期が少なくとも、一時期重なっていてもよい。
前記補助駆動機構のよる補助は,圧縮空気で駆動する駆動補助手段を用いて行われてもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下,添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。この実施の形態は,塗布現像処理装置内に組み込まれた塗布・周辺部除去装置及びこの塗布・周辺部除去装置を使用してレジスト膜を形成するレジスト膜形成方法として具体化されている。なお,図1は塗布現像処理装置の斜視図を,図2は塗布現像処理装置の平面図をそれぞれ示している。
【0035】
塗布現像処理装置1は図1,2に示すように,例えば矩形状のLCD基板Gを搬入出するローダ部2と,LCD基板Gを処理する第1の処理部3と,この第1の処理部3とインターフェイス部4とを介して連設された第2の処理部5と,この第2の処理部5と例えば露光装置(図示せず)との間でLCD基板Gを授受するためのインターフェイス部7から構成されている。
【0036】
ローダ部2にはカセット載置台10が設けられており,このカセット載置台10には,例えば未処理のLCD基板Gを収納するカセット11,11と,処理済みのLCD基板Gが収納されるカセット12,12とがLCD基板Gの出入口を第1の処理部3側に向けて一列に載置自在である。またローダ部2には,LCD基板Gを搬送自在な副搬送装置13が備えられている。
【0037】
副搬送装置13は搬送レール13aに沿った方向(Y方向)と,各カセット11,12内のLCD基板Gの収納方向(Z方向)に移動自在であり,かつθ方向にも回転自在となるように構成されている。そして,副搬送装置13はLCD基板Gを載置自在な受け渡し台14に対してもアクセス可能となるように構成されている。
【0038】
第1の処理部3には,LCD基板Gに対して所定の処理を施す各種の処理装置が主搬送装置15の搬送レール16を挟んだ両側に配置されている。即ち,搬送レール16の一側には,各カセット11,11から取り出されたLCD基板Gを洗浄するスクラバ洗浄装置17と,LCD基板Gに対して現像処理を施す現像処理装置18とが並んで配置され,搬送レール16の他側には紫外線オゾン洗浄装置19と,LCD基板Gを冷却処理する冷却処理装置20,21と,LCD基板Gを加熱処理する加熱処理装置22とが多段に配置されている。これら各種の処理装置に対するLCD基板Gの搬入出は,主搬送装置15に装備された搬送アーム15aにより行われる。なお,かかる第1の処理部3と後述する第2の処理部5との間に形成された前記インターフェイス部4には,LCD基板Gを載置自在な受け渡し台23が備えられている。
【0039】
第2の処理部5には,主搬送装置25の搬送レール26を挟んだ一側に,本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去装置27が配置され,この搬送レール26を挟んだ他側には,LCD基板Gに疎水化処理を施す疎水化処理装置28と,LCD基板Gを冷却する冷却処理装置29と,加熱処理装置30,30とが多段に配置されている。なお,上記主搬送装置25には第2の処理部5に属する各種処理装置にLCD基板Gを搬入出する搬送アーム25aが装備されている。
【0040】
インターフェイス部7には塗布現像処理装置1と露光装置(図示せず)とのタクトを調整するために,LCD基板Gを一時的に収納して待機させるカセット31,31と,LCD基板Gを載置自在な受け渡し台32と,各カセット31,31,受け渡し台32,露光装置(図示せず)に対してLCD基板Gを搬送自在な副搬送装置33とが装備されている。
【0041】
塗布現像処理装置1は以上のように構成されている。次に,塗布現像処理装置1に組み込まれた塗布・周辺部除去装置27について説明する。
【0042】
塗布・周辺部除去装置27内には図3に示すように,LCD基板Gの表面にレジスト液を供給する供給系34と,LCD基板Gの周辺部に形成された不要なレジスト膜を除去する周辺部除去系35とが隣接配置されている。なお,供給系34及び周辺部除去系35におけるLCD基板Gの搬送は,搬送機構(図示せず)により行われている。
【0043】
供給系34には図4に示すように,LCD基板Gを真空吸着するスピンチャック40が具備されており,スピンチャック40の下部にはバキュームシール部41を介して昇降シリンダ42と連結する回転軸43が接続されている。回転軸43にはスプライン軸受44,45が上下に装着されており,回転軸43の外周面及びスプライン軸受44,45の内周面には回転軸43の長さ方向に沿って溝(図示せず)が設けられている。従って,昇降シリンダ42を稼働させることによりスピンチャック40は昇降可能となる。
【0044】
スピンチャック40の上部及び外周部には,このスピンチャック40を包囲する回転カップ55が具備されている。回転カップ55の底面には,例えばOリング等のシール部材が設けられており,回転カップ55の内部には回転カップ55の底面と,回転カップ55の側壁57と,後述する蓋体84とで囲まれた処理室58が形成されている。
【0045】
回転カップ55の底面は連結筒60の上端と接続しており,この連結筒60の下端は環状の回転外筒61の上端と接続している。回転外筒61はベアリング62を介して環状の固定軸63に接続されており,固定軸63の内方にはベアリング64を介して環状の回転内筒65が配置されている。そして回転内筒65の内方にはスプライン軸受44,45を介して前述の回転軸43が配置されている。これにより,回転軸43は回転内筒65に対して昇降自在で,かつ回転軸43は回転内筒65と一緒に回転するようになっている。
【0046】
さらに回転外筒61には,主駆動機構として従動プーリ67が装着されており,回転内筒65には他の従動プーリ66が装着されている。これらの従動プーリ66,67には共通の駆動モータ68に設けられた駆動プーリ69によって駆動されるベルト70,71が夫々掛け渡されている。従って,スピンチャック40と回転カップ55とは同一の駆動モータ68の駆動により同期して回転するように構成されている。またスピンチャック40の下部と回転カップ55の内側下面には,嵌合部(図示せず)が設けられており,スピンチャック40が下降すると回転カップ55と結合し,スピンチャック40と回転カップ55は同期して回転するように構成されている。
【0047】
回転カップ55の側壁57は上側に向かって縮径したテーパ形状に形成されており,側壁57の上端部にはフランジが設けられている。このフランジには周方向に適宜の間隔をおいて給気口(図示せず)が設けられている。そして,回転カップ55の下面と側壁57との間には排気口(図示せず)が設けられている。従って,回転カップ55が回転すると,給気口(図示せず)から処理室58内に雰囲気が給気され,この給気された雰囲気は排気口(図示せず)から環状のドレンカップ76へと排出される。
【0048】
このドレンカップ76は回転カップ55の周囲に配置しており,内部には環状路77が設けられている。環状路77はドレンカップ76の底部から起立する壁78と,ドレンカップ76の天井部から垂下する壁79とで迂回上に区画されており,壁78と壁79との間に位置する底部には,周方向に適宜の間隔をおいてドレン孔80が形成されている。なお,壁78及び壁79は,例えばドレンカップ76内に入り込んだ気体状のミスト等が壁78や壁79に衝突することで液化する慣性衝突による気液分離作用を意図して設けられている。
【0049】
回転カップ55の上面開口部は,上述した蓋体84が取り付け自在である。蓋体84は,回転カップ55の上面開口部を開放・閉鎖自在であり,この蓋体84の中心部には管体85がベアリング86を介して取り付けられている。この管体85はLCD基板Gに対してレジスト液を塗布することができるように構成されており,かつ回転カップ55の内周面にレジスト液の溶剤を噴射可能に構成されている。そして,蓋体84は昇降機構(図示せず)に接続されており,昇降機構(図示せず)の稼働により昇降自在である。
【0050】
さらに供給系34では,第1の補助駆動機構として,たとえば従動プーリ90が上記回転外筒61に装着されており,従動プーリ90とエアモータ91の駆動軸92に装着された駆動プーリ93との間にはベルト94が掛け渡されている。エアモータ91は上記駆動モータ68の駆動を補助する駆動補助手段として機能しており,駆動モータ68の駆動をエアモータ91で補助することにより,LCD基板Gを収容した回転カップ55が所定の回転加速度で回転することができるようになっている。
【0051】
また第2の補助駆動機構として,従動プーリ97が前記回転外筒61に装着されており,従動プーリ97と,エアモータ91と同一軸出力を持ったエアモータ99の駆動軸100に装着された駆動プーリ101との間には,ベルト98が掛け渡されている。エアモータ99は,前記駆動モータ68の駆動を補助する第2の駆動補助手段として機能しており,駆動モータ68の駆動をエアモータ99で補助することにより,LCD基板Gを収容した回転カップ55が所望の回転速度で回転することができるようになっている。
【0052】
また第1の補助駆動機構と第2の補助駆動機構とは各々回転比,つまりトルクが異なっており,第1の補助駆動機構である駆動プーリ93と従動プーリ90との回転比は,第2の補助駆動機構である駆動プーリ101と従動プーリ97との回転比よりも大きく,その結果トルクも大きくなっている。また第2の補助駆動機構の回転比は,主駆動機構である駆動プーリ69と従動プーリ67との回転比よりも大きくなっており,各補助駆動機構と主駆動機構の回転比は,各補助駆動機構の方が大きくなっている。したがって,駆動機構の駆動時のトルクに関しては,主駆動機構より第2の補助駆動機構の方が大きく,また第2の補助駆動機構より第1の補助駆動機構の方が大きくなる。
【0053】
なお,エアモータ91,99は空気供給源95から供給される圧縮空気で駆動し,この圧縮空気の圧力は調整器96,102で制御されている。またエアモータ91,99と調整器96,102の間には,エアオペバルブ(エアオペレーティングバルブ)103,104が設けられており,図5に示すように,これらエアオペバルブ103,104の開閉を制御は,制御部105が行ない,エアモータ91,99の回転,停止を制御することが可能になっている。なおエアモータ91,99は未駆動時の回転抵抗は問題にならないほど小さく,未駆動時でも回転加速を妨げることはない。また図5に示したように,制御部105によって駆動モータ68の回転,停止も制御可能になっている。主駆動機構と補助駆動機構は,回転カップ55によって繋がっているので,主駆動機構と補助駆動機構との回転数はほぼ同じであり,回転カップ55の回転数は,主駆動機構及び/又は補助駆動機構の回転数に基づき,制御部105にて所望の回転数に設定される。
【0054】
本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去装置27は以上のように構成されている。次に,塗布・周辺部除去装置27の作用,効果について説明する。
【0055】
カセット載置台10上に未処理のLCD基板Gを収納したカセット11が載置されると,副搬送装置13がカセット11にアクセスしてLCD基板Gを1枚抜き取る。次いで,副搬送装置13はローダ部2に装備された受け渡し台14までこのLCD基板Gを搬送し,LCD基板Gを受け渡し台14上に受け渡す。
【0056】
次いで,このLCD基板Gは主搬送装置15の搬送アーム15aに保持された状態で紫外線オゾン洗浄装置19に搬送され,LCD基板Gに付着した有機汚染物が除去される。その後,オゾン洗浄が終了したLCD基板Gは主搬送装置15でスクラバ洗浄装置17に搬送されてスクラブ洗浄処理が施された後,再び搬送アーム15aに保持された状態で受け渡し台23に搬送される。
【0057】
受け渡し台23に受け渡されたLCD基板Gは,主搬送装置25の搬送アーム25aに保持され,疎水化処理装置28に搬送される。この疎水化処理装置28において所定の疎水化処理が終了したLCD基板Gは,搬送アーム25aに保持された状態で塗布・周辺部除去装置27に搬送される。
【0058】
塗布・周辺部除去装置27に搬送されたLCD基板Gは,先ず供給系34に搬入される。この時,スピンチャック40は図6の1点鎖線で示す上昇した位置で待機しており,搬送アーム25aに保持されたLCD基板Gはこの位置でスピンチャック40に受け渡されて真空吸着される。次いで昇降シリンダ42により,スピンチャック40をLCD基板Gと共に図6の1点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで下降させる。下降すると,スピンチャック40と回転カップ55は嵌合部により結合する。
【0059】
またスピンチャック40にLCD基板Gを受け渡した搬送アーム25aが供給系34から退避した後,蓋体84が昇降機構(図示せず)により図7の実線で示す位置から1点鎖線で示す位置まで下降し,回転カップ55の上面開口部を閉鎖する。
【0060】
次いで回転カップ55に収容されたLCD基板Gをまず,制御部105の指示により,駆動モータ68を回転させてスピンチャック40と回転カップ55と共に回転させ,その後に制御部105の指示により,エアオペバルブ103を開き,駆動モータ68の駆動をエアモータ91で補助する。この時,エアオペバルブ104は閉じており,エアモータ99に空気は供給されない。エアモータ91に結合された回転比は,駆動モータ68に結合された主駆動機構の回転比よりも大きく,したがって駆動モータ68のみを駆動させた場合よりもLCD基板Gの回転加速度を大きくすることが可能である。
【0061】
次いで,LCD基板Gの中心部に管体85からレジスト液の溶剤とレジスト液とを順に滴下する。その後,制御部105からの指示によりエアオペバルブ104を開き,エアモータ99も作動させる。この時は,エアモータ91とエアモータ99の稼働時期が重なる。そして所定時間が経過すると,エアモータ99の回転加速度が安定し,制御部105の指示により,エアオペバルブ103を閉じ,エアモータ91への空気の供給を停止し,エアモータ99で駆動モータ68の駆動を補助して回転を加速させる。
【0062】
回転開始時には慣性モーメントにより大きな軸回転力が必要であるためエアモータ91を駆動させるが,ある程度加速した後は,エアモータ99で駆動モータ68の駆動を補助する。このように駆動モータ68を補助しながら,補助駆動機構を,回転比,すなわちトルクが大きい補助駆動機構から順に駆動させることにより,駆動モータ68のみで加速する場合よりも,大きな回転加速度を得ることが可能である。さらに所定時間が経過し,所定の回転数,たとえば1500rpmに達する前に,エアオペバルブ104を閉じ,エアモータ99への空気の供給を停止する。
【0063】
その後,LCD基板Gを例えば1500rpmの最高回転数に達するまで所定の回転加速度で回転させて,LCD基板G上に供給されたレジスト液を同心円状に周辺部まで拡散させる。
【0064】
そして,LCD基板Gが最高回転数に達してから数秒間,LCD基板Gをそのままの状態で回転させることにより,LCD基板G上に均一な膜厚のレジスト膜を形成する。
【0065】
こうして,LCD基板G上にレジスト膜を形成した後は,スピンチャック40と回転カップ55の回転を減速させ,停止する。この減速機構においては,エアモータ91,99による補助は行わない。昇降機構(図示せず)で蓋体84を上昇させて,回転カップ55の上面開口部を開放する。そして,昇降シリンダ42でスピンチャック40を上昇させて,回転カップ55からLCD基板Gを取り出す。次いで,搬送機構(図示せず)により,このLCD基板Gを供給系34から周辺部除去系35まで搬送する。
【0066】
この周辺部除去系35で周辺部の不要なレジスト膜が除去されたLCD基板Gは,搬送アーム25aによって塗布・周辺部除去装置27から搬出される。その後,LCD基板Gは搬送アーム25aに保持された状態で,今度は加熱処理装置30に搬送されて所定の加熱処理が施される。
【0067】
本実施の形態にかかる塗布・周辺部除去装置27では,駆動モータ68の駆動をエアモータ91とエアモータ99とで補助し,所定の回転数にする少なくとも加速度領域の少なくとも一部領域において複数の駆動機構によって加速することにより,LCD基板Gが大型化しても,回転カップ55と共にLCD基板Gを所定の回転加速度で回転させることができる。従って,レジスト液がLCD基板Gの周辺部まで同心円状に途切れることなく均一に拡散する。その結果,LCD基板G上に均一な膜厚のレジスト膜を形成するに際し,従来よりもレジスト液使用量が低減化する。
【0068】
また,LCD基板Gの回転加速度とレジスト液使用量との一般的な関係は,図8に示したグラフに基づいて考察可能である。この図8のグラフは,サイズの異なる3種類のLCD基板G(370×470mm,400×500mm,550×650mmの各LCD基板)を,異なる回転加速度(500rpm/sec,800rpm/sec,1000rpm/sec)で回転させた際のレジスト液使用量をプロットしたものである。なお,縦軸にはレジスト液使用量を,横軸にはLCD基板Gの回転加速度を各々とっている。
【0069】
このグラフによれば,3種類全てのLCD基板Gに対して右下がりのプロットが得られており,LCD基板Gを大きな回転加速度で回転させるほど,レジスト液の使用量が低減化することがわかる。
【0070】
また図8のグラフデータに基づいて,回転加速度500(rpm/sec)で回転させた際のレジスト液使用量と,回転加速度800(rpm/sec)及び1000(rpm/sec)で回転させた際のレジスト液使用量と,の比を各LCD基板Gについて算出し,この比をレジスト液消費率として縦軸に,LCD基板Gの回転加速度を横軸にとってプロットしたグラフが図9のグラフである。図9に示すグラフによれば,LCD基板Gを大きな回転加速度で回転させるほどレジスト消費率が大幅に減少し,その効果はLCD基板Gが大型化するほど大きくなることがわかる。
【0071】
なお,均一な膜厚のレジスト膜を形成するためには,LCD基板Gの回転数が上記1500rpmの最高回転数に達するまで図10の点線で示すように,駆動モータ68の駆動をエアモータ91,99で補助させる必要はなく,所定の回転数に達する前に,エアモータ91,99による補助を停止させてもよい。例えば図10の実線で示すように,最高回転数に到達する途中の点Aまで駆動モータ68の駆動をエアモータ91,99に補助させ,その後,LCD基板Gを駆動モータ68の駆動だけで回転させるようにしてもよい。
【0072】
また前記実施の形態においては,駆動モータ68とエアモータ91,99とで回転軸43をスプライン軸45を介して回転させる例を挙げて説明したが,これら駆動モータ68とエアモータ91,99との回転駆動を伝達させる箇所は前述の実施の形態には限定されない。
【0073】
例えば図11に示すように,回転カップ55の回転外筒61に従動プーリ67を,回転内筒65に従動プーリ90,97をそれぞれ装着し,LCD基板Gに滴下されたレジスト液をLCD基板G上で拡散させるに際し,回転軸43を回転させる駆動モータ68の駆動力をエアモータ91,99で補助するようにしてもよい。
【0074】
即ち,スピンチャック40と回転カップ55とは結合して共に同期して回転するために,かかる構成によっても,LCD基板Gと回転カップ55とを所定の回転加速度で回転させることができる。従って,上記実施の形態と同様に,LCD基板Gに塗布されたレジスト液がこのLCD基板Gの周辺部まで途切れることなく均一に拡散するために,所定の膜厚のレジスト膜を均一に形成することができる。
【0075】
また,LCD基板Gと回転カップ55とが共に回転することにより,このLCD基板Gの回転で処理室58内の雰囲気が乱れない。従って,レジスト膜の膜厚が変化することがなく,形成されたレジスト膜の膜厚均一性が向上する。
【0076】
また,本発明では供給系34に替えて,図12に示す供給系110を提案することもできる。この供給系110は,スプライン軸受44及び回転外筒61の間に介装された中間リング111と,スプライン軸受45及び回転外筒61の間に介装された中間リング112とが取り付けられており,スピンチャック40は回転カップ55に対して昇降自在であり,かつスピンチャック40と回転カップ55とは一緒に回転するようになっている。そして,駆動モータ68の回転駆動力で回転する従動プーリ66と,エアモータ91の回転駆動力で回転する従動プーリ90と,エアモータ99の回転駆動力によって回転する従動プーリ97とが回転外筒61に装着されている。
【0077】
かかる供給系110によっても,スピンチャック40と回転カップ55とが共に同期して回転するために,駆動モータ68とエアモータ91と,エアモータ99とによりスピンチャック40と回転カップ55とを大きな回転加速度で回転させることができる。
【0078】
なお前記実施の形態では,補助駆動機構を2つ設けていたが,もちろんそれに限らず1つ,又は3以上設けるようにしてもよい。補助駆動機構を1つ設けた場合,部品点数を軽減でき装置の小型化が可能である。しかも制御機構が簡素化でき,装置の信頼性が向上する。また補助駆動機構を3つ以上設けた場合には,異なる回転比,つまり異なるトルクの補助駆動機構が増加し,さらに滑らかに加速することが可能になり,基板上に均一な処理膜を形成することが可能である。また補助駆動機構の回転比,すなわちトルクが細分化され,各補助駆動機構によってある程度まで回転加速することが可能なので,主駆動機構をさらに小型化することができる。
【0079】
またエアモータ91を稼働する前に駆動モータ68を作動させるようにしたが,同時に稼働させるようにしてもよい。同時に稼働させた場合,さらに短時間で加速することが可能であり,スループットが向上する。
【0080】
また前記実施の形態では,エアモータ91とエアモータ99の稼働が,少なくとも一時期重なるようになっていたが,そのように全く重なりがなくてもよい。この場合,エアモータ91,99を駆動させる空気の消費量を低減させることができる。エアモータ91の稼働を停止し,エアモータ99の回転加速度が安定するまでの間,加速度は鈍くなるが,駆動モータ68を稼働させているので,減速することはなく,そのときの回転数を保持でき,エアモータ99の回転速度が安定したら,さらに加速することができる。
【0081】
またエアモータ91,99に代えて電気モータを使用しても同様な効果が得られれる。
さらに,エアモータ91,99を作動させるタイミングは,前記した実施の形態にとらわれることなく,適宜変更してもよい。
また蓋体84の中心部に管体85を取り付ける代わりに,管体85を取り付けていたアームを回転カップ55の外に設け,レジスト液や溶剤を塗布してもよい。この場合,レジスト液や溶剤をLCD基板G上に塗布するときは,蓋体84を上昇させて塗布を行う。
【0082】
もちろん,従動プーリ66及び従動プーリ90,97は,図13に示すように,スプライン軸受45を介して回転軸43に装着してもよい。さらに,本発明に使用される基板も,上記実施の形態のようにLCD基板には限定されず,例えばCD基板等であってもよいし,半導体ウエハ等の板形状のものであってもよい。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば,駆動手段の駆動を補助駆動手段が補助するために,大型の基板を大きな回転加速度で回転させることができる。従って,基板上に供給された処理液を基板の周辺部まで均一に拡散させることができ,基板に対して過剰な処理液を供給しなくても,処理液の膜を均一な膜厚で形成することが可能となる。
【0084】
また,収容容器を大きな回転加速度で回転させることにより,基板近傍の雰囲気はこの基板の回転で乱れることがない。従って,この乱れた雰囲気が処理液の膜に悪影響を及ぼすことがなくなり,処理液の膜厚均一性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去装置を有する塗布現像処理装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の塗布現像処理装置の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去装置の平面図である。
【図4】図3の塗布・周辺部除去装置に装備された供給系の構成を示す断面図である。
【図5】補助駆動機構の制御部の構成を示す説明図である。
【図6】図4の供給系にLCD基板が搬入される様子を示す説明図である。
【図7】LCD基板を収容した回転カップを蓋体で閉鎖する様子を示す説明図である。
【図8】LCD基板の回転加速度とレジスト液使用量との関係をサイズの異なる3種類のLCD基板について示したグラフである。
【図9】図8の3種類のLCD基板についてLCD基板の回転加速度とレジスト液消費率との関係を示したグラフである。
【図10】LCD基板の回転数の経時変化を示すグラフである。
【図11】図4の供給系の変更例を示す断面図である。
【図12】図4の供給系の変更例を示す断面図である。
【図13】図4の供給系の変更例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理装置
27 塗布・周辺部除去装置
34 供給系
35 周辺部除去系
40 スピンチャック
43 回転軸
55 回転カップ
66,67 従動プーリ
68 駆動モータ
69 駆動プーリ
90,97 従動プーリ
91,99 エアモータ
G LCD基板[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a film forming apparatus and a film forming method for forming a film of a processing liquid on a substrate by diffusing a processing liquid supplied onto the substrate by rotating the substrate.
[0002]
[Prior art]
In the field of semiconductor manufacturing technology, when a semiconductor layer, an insulator layer, and an electrode layer formed on an LCD (Liquid Crystal Display) substrate are selectively etched into a predetermined pattern, as in the case of a semiconductor wafer, an LCD substrate is used. Forming a resist film on the surface of the substrate. In forming such a resist film, a spin coater has been used more than ever.
[0003]
The spin coater is provided with a spin chuck for rotating the mounted LCD substrate, a rotating cup surrounding the entire spin chuck, and a drive motor for rotating the spin chuck and the rotating cup. When a resist film is formed on an LCD substrate by this spin coater, a resist solution is first dropped onto the center of a rotating LCD substrate, and then the resist solution is concentrically diffused by centrifugal force.
[0004]
By the way, the resist solution dropped on the LCD substrate diffuses concentrically at the beginning of the dropping, but does not always diffuse concentrically to the periphery of the LCD substrate, and such concentric diffusion is interrupted on the way. There was a case. In this case, a residue of the resist solution is left on the LCD substrate, and it is difficult to form a uniform resist film. Therefore, in the past, the resist solution was dripped excessively onto the LCD substrate so that the resist solution was not left uncoated. However, it is impossible to reduce the amount of the resist solution used. Was. If the rotation acceleration of the LCD substrate is small, the concentric diffusion by the resist liquid is interrupted in the middle, and the uncoated portion of the resist liquid may occur on the LCD substrate.
[0005]
In order to solve such a point, a high-torque motor has conventionally been used in some cases. That is, by using a high-torque motor to rotate the LCD substrate with a large rotational acceleration, the centrifugal force acting on the resist solution is increased, and the resist solution is uniformly concentrically formed from the center to the periphery of the LCD substrate. Was spreading. As a result, the amount of the resist solution can be reduced, and a resist film having a uniform thickness can be formed on the LCD substrate.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, today, LCD substrates are expanding and their weight is increasing. Therefore, it is difficult for the conventional motor to rotate the LCD substrate at a large rotational acceleration, and it takes a long time to reach a predetermined rotational speed, and the resist solution is concentrically spread from the center to the peripheral portion of the LCD substrate. There is a possibility that it cannot be diffused uniformly in a shape. As a result, unless the resist solution is dripped excessively, a resist film having a uniform thickness cannot be formed. In addition, even if a motor with higher torque is used to obtain a large rotational acceleration, such a motor does not exist. Even if it does exist, the increase in the size of the device will increase the price of the device and increase the footprint. There is a problem that they are connected.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and a new film forming apparatus and a film forming method capable of reducing a supply amount of a processing liquid to a substrate and forming a uniform film of the processing liquid on the substrate. It is intended to provide a way.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems,As a reference exampleThe film forming apparatus includes a driving unit for rotating the substrate, and a processing liquid supply unit for supplying a processing liquid to the substrate. The processing liquid is supplied to the substrate from the processing liquid supply unit, and the processing liquid is supplied to the driving unit. A film forming apparatus for forming a film of the treatment liquid on the substrate by diffusing the film on the substrate rotated by the driving of the device, and comprising an auxiliary driving means for assisting the driving of the driving means.
[0009]
thisAccording to the film forming apparatus, since the substrate rotated by the driving unit is further rotated by the driving of the auxiliary driving unit, the substrate can be rotated at a large rotational acceleration even if the substrate becomes large. Therefore, the processing liquid supplied to the substrate can be uniformly concentrically diffused to the peripheral portion of the substrate. As a result, the supply amount of the processing liquid is reduced, and the film of the processing liquid can be formed on the substrate with a uniform thickness.
[0010]
A film forming apparatus according to another reference example includes a storage container that stores a substrate, a driving unit that rotates the storage container, and a processing liquid supply unit that supplies a processing liquid to the substrate. Means for supplying a processing liquid from the means, diffusing the processing liquid on a substrate in a rotating storage container by driving the driving means, and forming a film of the processing liquid on the substrate. An auxiliary driving means is provided for assisting the driving of the means.
[0011]
thisAccording to the film forming apparatus, the container can be rotated with a large rotational acceleration together with the substrate with the aid of the auxiliary driving means. Therefore, even if the substrate becomes large, the processing liquid can be uniformly concentrically diffused to the peripheral portion of the substrate. as a result,Reference exampleAs in the case (1), the supply amount of the processing liquid can be reduced, and a film of the processing liquid can be formed on the substrate with a uniform thickness. Further, by rotating the storage container, the atmosphere near the substrate is not disturbed by the rotation of the substrate, so that the formed processing liquid film is not adversely affected. Therefore, the film thickness uniformity of the processing liquid is improved.
[0012]
Another reference exampleThe film forming apparatus includes a storage container that stores the substrate, a driving unit that rotates the storage container and the substrate, and a processing liquid supply unit that supplies a processing liquid to the substrate. A film forming apparatus for supplying a processing liquid, diffusing the processing liquid on a substrate rotating in a storage container, and forming a film of the processing liquid on the substrate, and assisting a driving force for rotating the storage container. Auxiliary driving means.
[0013]
In this reference exampleAccording to the film forming apparatus, since the rotation of the storage container is assisted by the auxiliary driving means, a large rotational acceleration can be applied to the heavy storage container, and the substrate and the storage container are rotated by the same driving means. Also, the substrate can be rotated with a large rotational acceleration. Therefore, the processing liquid can be concentrically diffused to the peripheral portion of the substrate. As a result, the supply amount of the processing liquid is reduced, and the film of the processing liquid can be formed on the substrate with a uniform thickness.
[0014]
AlsoAnother reference exampleAccording to the present invention, there is provided a film forming apparatus for supplying a processing liquid to a substrate and diffusing the processing liquid on the substrate to form a film of the processing liquid on the substrate, comprising a driving unit for rotating the substrate. The driving means includes a main driving mechanism, an auxiliary driving mechanism for assisting the driving of the main driving mechanism, and a control means for controlling the operation timing of the auxiliary driving mechanism and the main driving mechanism to temporarily overlap only temporarily. A film forming apparatus equipped withProposalIs done.
[0015]
thisReference exampleIn this case, since the auxiliary drive mechanism is controlled by the control means so that the operation timings of the auxiliary drive mechanism and the main drive mechanism are temporarily overlapped only temporarily, when it is necessary to actually assist the drive by the auxiliary drive mechanism, for example, the rotation start The auxiliary drive mechanism can be operated only at the time. Therefore, a predetermined rotational acceleration can be obtained under the efficient operation of the auxiliary drive mechanism even if the substrate becomes large.
[0016]
Another reference exampleAccording to the present invention, there is provided a film forming apparatus for supplying a processing liquid to a substrate and diffusing the processing liquid on the substrate to form a film of the processing liquid on the substrate, comprising a driving unit for rotating the substrate, The driving means controls a main driving mechanism, an auxiliary driving mechanism for assisting driving of the main driving mechanism, and an operation timing of the auxiliary driving mechanism in at least a part of an acceleration region of the main driving mechanism. And a control unit.ProposalIs done.
[0017]
thisReference exampleAccording to the film forming apparatus, the auxiliary drive mechanism is operated when the main drive mechanism is accelerated.Reference exampleSimilarly to the above, a predetermined rotational acceleration can be obtained under the efficient operation of the auxiliary drive mechanism even if the substrate becomes large.
[0018]
in this case,SaidA plurality of auxiliary driving mechanisms may be provided. Further, when there are a plurality of such auxiliary driving mechanisms, it is preferable that the torque of each auxiliary driving mechanism is different. Here, the auxiliary drive mechanism having different torque means, for example, when the same motor is used in addition to the rated torque of the motor, and when the driving force is transmitted from the output shaft of the motor via a speed change transmission means such as a pulley or a gear. This also includes the torque obtained by the difference in the rotation ratio of the two pulleys (the same applies to the case with the timing belt) and the gear ratio of the gears.
[0019]
In the case where a plurality of auxiliary drive mechanisms are provided, if the operation timings are controlled so as to overlap at least one time, an optimal acceleration state according to the conditions can be created.
[0020]
The torque of the auxiliary drive mechanism and the torque of the main drive mechanism may be larger for the auxiliary drive mechanism.
[0021]
Furthermore, when there are a plurality of auxiliary mechanisms, the operation order may be controlled by the control means so that the auxiliary drive mechanisms operate in order from the one with the largest torque.
[0022]
AlsoSaidBefore operating the auxiliary drive mechanism with the largest torque among the plurality of auxiliary drive mechanisms, the main drive mechanism may be operated by the control unit.
[0023]
In each of the film forming apparatuses described above, if a container for accommodating the substrate is arranged around the substrate and a drive mechanism for the container for rotating the container is further provided, the container can be rotated together with the substrate. For example, by rotating the both synchronously, it is possible to prevent turbulence from occurring in the container.
[0024]
The rotation speed of the storage container by the drive mechanism of the storage container may be set to a desired rotation speed by the control unit based on the rotation speed of the main drive mechanism and / or the auxiliary drive mechanism. Good.
[0025]
The control unit may control the auxiliary drive mechanism to be stopped while the drive mechanism of the storage container and the main drive mechanism are operating.
According to the present invention, there is provided, in accordance with the present invention, a storage container for storing a substrate, a driving mechanism for rotating the storage container and the substrate, and processing liquid supply means for supplying a processing liquid to the substrate. A film forming apparatus for supplying a processing liquid from the processing liquid supply means to the processing liquid and diffusing the processing liquid on a substrate that is rotated by the driving mechanism in a storage container to form a film of the processing liquid on the substrate. A plurality of auxiliary driving mechanisms for assisting the driving of the driving mechanism by further rotating the substrate rotated by the driving mechanism, wherein the plurality of auxiliary driving mechanisms have different torques from each other; A film forming apparatus is further provided with control means for driving the plurality of auxiliary driving mechanisms in order of increasing torque when assisting driving.
Further, according to the present invention, there is provided a film forming apparatus for supplying a processing liquid to a substrate and diffusing the processing liquid on the substrate to form a film of the processing liquid on the substrate, wherein the substrate is rotated. A driving means, wherein the driving means further rotates a substrate rotated by the main driving mechanism to assist driving of the main driving mechanism, and a plurality of auxiliary driving mechanisms having different torques from each other; Control means for controlling the auxiliary drive mechanism and the operation of the main drive mechanism to temporarily overlap only temporarily, and for controlling the plurality of auxiliary drive mechanisms to be driven in descending order of torque. A film forming apparatus is provided.
Further, according to the present invention, there is provided a film forming apparatus for supplying a processing liquid to a substrate and diffusing the processing liquid on the substrate to form a film of the processing liquid on the substrate, wherein the driving apparatus rotates the substrate. Means for driving the main drive mechanism and a plurality of auxiliary drive mechanisms having different torques from each other by further rotating the substrate rotated by the main drive mechanism to assist driving of the main drive mechanism; Control means for performing an operation timing of the drive mechanism only in at least a part of an acceleration area of the main drive mechanism, and controlling the plurality of auxiliary drive mechanisms to be driven in descending order of torque. A film forming apparatus is provided.
The torque of the auxiliary drive mechanism and the torque of the main drive mechanism may be larger in the auxiliary drive mechanism.
The control unit may be configured to operate the main drive mechanism before operating the auxiliary drive mechanism having the largest torque among the plurality of auxiliary drive mechanisms.
An accommodation container for accommodating the substrate is arranged around the substrate, and a driving mechanism of the accommodation container for rotating the accommodation container may be provided.
The rotation speed of the storage container by the storage container drive mechanism may be set to a desired rotation speed by the control unit based on the rotation speed of the main drive mechanism and / or the auxiliary drive mechanism.
The control means may control such that there is a time to stop the auxiliary drive mechanism while the drive mechanism of the storage container and the main drive mechanism are operating.
The plurality of auxiliary drive mechanisms may be operated at least one time at a time.
The auxiliary driving mechanism may include driving auxiliary means driven by compressed air.
[0026]
AlsoReference exampleAs a film forming method, a processing liquid is supplied to a substrate, and the processing liquid is diffused by rotating the substrate at a predetermined number of rotations to form a film of the processing liquid on the substrate. The method of forming a film, wherein the substrate is rotated by the driving means and an auxiliary driving mechanism for assisting driving of the driving means.ProposalIs done.
[0027]
thisReference exampleIn the film forming method described above, the driving of the driving means for rotating the substrate is further assisted by the auxiliary driving mechanism, whereby the substrate can be rotated at a large rotational acceleration. Therefore, the processing liquid supplied to the substrate can be evenly diffused to the periphery of the substrate, so that the processing liquid supply amount can be reduced and the processing liquid film can be formed on the substrate with a uniform thickness. It can be formed.
[0028]
Another reference exampleAccording to the film forming method, a processing liquid is supplied to a substrate, the substrate is rotated at a predetermined number of revolutions to diffuse the processing liquid, and a film of the processing liquid is formed on the substrate. A film forming method characterized in that acceleration is performed by a plurality of drive mechanisms in at least a part of at least a part of an acceleration region at a predetermined rotation speed.ProposalIs done.
[0029]
Also in this case, in the acceleration region, acceleration is performed by a plurality of driving mechanisms, so that even if the substrate becomes large, the substrate can be rotated under a large rotational acceleration.
[0030]
In this case, the plurality of driving mechanisms may include a main driving mechanism and at least one auxiliary driving mechanism that assists driving of the main driving mechanism. In other words, they need not all be driven by the same drive mechanism.
[0031]
Then, before reaching the predetermined rotation speed, the assist of the auxiliary drive mechanism may be stopped. That is, when it is possible to rotate at a predetermined rotational acceleration without assistance by the auxiliary drive mechanism, the drive by the auxiliary drive mechanism may be stopped.
[0032]
When the vehicle enters the deceleration area after the acceleration, the assisting by the auxiliary driving mechanism may not be performed.
[0033]
When there are a plurality of auxiliary drive mechanisms, the operation is performed such that at least one of the plurality of auxiliary drive mechanisms has a period of operation, that is, at least one auxiliary drive mechanism always operates. , May be controlled.
According to the present invention, there is provided a film forming method for supplying a processing liquid to a substrate, rotating the substrate at a predetermined number of rotations to diffuse the processing liquid, and forming a film of the processing liquid on the substrate. By further rotating the substrate rotated by the driving means by a plurality of auxiliary driving mechanisms, the driving of the driving means is assisted, and the plurality of auxiliary driving mechanisms are driven in descending order of torque, whereby the substrate is rotated. There is provided a film forming method characterized by accelerating rotation.
The assistance by the plurality of auxiliary drive mechanisms may be performed in at least a part of an acceleration area at which the substrate is rotated at the predetermined rotation speed.
Before reaching the predetermined number of revolutions, the assist of the auxiliary drive mechanism may be stopped.
After the acceleration, the assist by the auxiliary drive mechanism may not be performed in the deceleration region.
There may be a time when at least one of the plurality of auxiliary drive mechanisms is operating.
The plurality of auxiliary drive mechanisms may be operated at least one time at a time.
The assisting by the auxiliary driving mechanism may be performed using a driving assisting unit driven by compressed air.
[0034]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. This embodiment is embodied as a coating / peripheral portion removing device incorporated in a coating / developing apparatus and a resist film forming method for forming a resist film using the coating / peripheral portion removing device. 1 is a perspective view of the coating and developing apparatus, and FIG. 2 is a plan view of the coating and developing apparatus.
[0035]
As shown in FIGS. 1 and 2, the coating and developing
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
In the
[0039]
In the
[0040]
In order to adjust the takt time between the coating and developing
[0041]
The coating and developing
[0042]
As shown in FIG. 3, a
[0043]
As shown in FIG. 4, the
[0044]
A rotating
[0045]
The bottom surface of the
[0046]
Further, a driven
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
Further, in the
[0051]
As a second auxiliary driving mechanism, a driven
[0052]
The first auxiliary drive mechanism and the second auxiliary drive mechanism have different rotation ratios, that is, different torques, and the rotation ratio of the
[0053]
The
[0054]
The coating / peripheral
[0055]
When the cassette 11 containing the unprocessed LCD substrate G is mounted on the cassette mounting table 10, the
[0056]
Next, the LCD substrate G is transferred to the ultraviolet /
[0057]
The LCD substrate G transferred to the transfer table 23 is held by the
[0058]
The LCD substrate G transported to the coating / peripheral
[0059]
After the
[0060]
Next, the LCD board G accommodated in the
[0061]
Next, the solvent of the resist solution and the resist solution are sequentially dropped from the
[0062]
At the start of rotation, the
[0063]
Thereafter, the LCD substrate G is rotated at a predetermined rotational acceleration until it reaches the maximum rotation speed of, for example, 1500 rpm, and the resist liquid supplied on the LCD substrate G is concentrically diffused to the peripheral portion.
[0064]
Then, a resist film having a uniform film thickness is formed on the LCD substrate G by rotating the LCD substrate G as it is for a few seconds after the LCD substrate G reaches the maximum rotation speed.
[0065]
After the resist film is formed on the LCD substrate G, the rotation of the
[0066]
The LCD substrate G from which the unnecessary resist film in the peripheral portion has been removed by the peripheral
[0067]
In the coating / peripheral
[0068]
Further, the general relationship between the rotational acceleration of the LCD substrate G and the amount of resist solution used can be considered based on the graph shown in FIG. The graph of FIG. 8 shows that three types of LCD substrates G (370 × 470 mm, 400 × 500 mm, and 550 × 650 mm LCD substrates) having different sizes are subjected to different rotational accelerations (500 rpm / sec, 800 rpm / sec, and 1000 rpm / sec). 4) is a plot of the amount of resist solution used when rotated in FIG. The vertical axis indicates the amount of the resist solution used, and the horizontal axis indicates the rotational acceleration of the LCD substrate G.
[0069]
According to this graph, plots of the lower right are obtained for all three types of LCD substrates G. It can be seen that the more the LCD substrate G is rotated at a large rotational acceleration, the more the amount of the resist liquid used is reduced. .
[0070]
Further, based on the graph data of FIG. 8, the amount of resist solution used when rotating at a rotational acceleration of 500 (rpm / sec) and the amount of resist solution when rotating at a rotational acceleration of 800 (rpm / sec) and 1000 (rpm / sec). FIG. 9 is a graph plotting the ratio of the amount of resist solution used to each LCD substrate G and plotting this ratio as the resist solution consumption rate on the vertical axis and the rotational acceleration of the LCD substrate G on the horizontal axis. . According to the graph shown in FIG. 9, it can be seen that the more the LCD substrate G is rotated at a large rotational acceleration, the more the resist consumption rate is greatly reduced, and the effect becomes larger as the LCD substrate G becomes larger.
[0071]
In order to form a resist film having a uniform thickness, the
[0072]
Further, in the above embodiment, an example has been described in which the
[0073]
For example, as shown in FIG. 11, the driven
[0074]
That is, since the
[0075]
Further, since the LCD substrate G and the
[0076]
Further, in the present invention, a
[0077]
Also with this
[0078]
In the above embodiment, two auxiliary drive mechanisms are provided, but one or three or more auxiliary drive mechanisms may of course be provided. When one auxiliary drive mechanism is provided, the number of parts can be reduced and the size of the device can be reduced. In addition, the control mechanism can be simplified, and the reliability of the device improves. When three or more auxiliary driving mechanisms are provided, the number of auxiliary driving mechanisms having different rotation ratios, that is, different torques increases, and it becomes possible to accelerate more smoothly, thereby forming a uniform processing film on the substrate. It is possible. Further, since the rotation ratio of the auxiliary drive mechanism, that is, the torque, is subdivided and the rotation can be accelerated to some extent by each auxiliary drive mechanism, the size of the main drive mechanism can be further reduced.
[0079]
Although the
[0080]
In the above-described embodiment, the operations of the
[0081]
Similar effects can be obtained by using an electric motor instead of the
Further, the timing for operating the
Instead of attaching the
[0082]
Of course, the driven
[0083]
【The invention's effect】
According to the present invention, the large-sized substrate can be rotated at a large rotational acceleration because the auxiliary driving means assists the driving of the driving means. Therefore, the processing liquid supplied on the substrate can be evenly diffused to the peripheral portion of the substrate, and the processing liquid film can be formed with a uniform thickness without supplying an excessive processing liquid to the substrate. It is possible to do.
[0084]
Further, by rotating the container at a large rotational acceleration, the atmosphere near the substrate is not disturbed by the rotation of the substrate. Therefore, the disturbed atmosphere does not adversely affect the film of the processing liquid, and the uniformity of the film thickness of the processing liquid can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an external appearance of a coating and developing apparatus having a coating and peripheral portion removing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the coating and developing apparatus of FIG. 1;
FIG. 3 is a plan view of the coating / peripheral part removing apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a configuration of a supply system provided in the coating / peripheral part removing device of FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram illustrating a configuration of a control unit of the auxiliary drive mechanism.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a state in which an LCD substrate is carried into the supply system of FIG. 4;
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a state in which a rotating cup containing an LCD substrate is closed with a lid.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the rotational acceleration of the LCD substrate and the amount of resist solution used for three types of LCD substrates having different sizes.
9 is a graph showing the relationship between the rotational acceleration of the LCD substrate and the resist solution consumption rate for the three types of LCD substrates of FIG.
FIG. 10 is a graph showing the change over time of the rotation speed of the LCD substrate.
FIG. 11 is a sectional view showing a modification of the supply system of FIG. 4;
FIG. 12 is a sectional view showing a modification of the supply system of FIG. 4;
FIG. 13 is a sectional view showing a modification of the supply system of FIG. 4;
[Explanation of symbols]
1 Coating and developing equipment
27 Coating and peripheral removal device
34 Supply system
35 Peripheral removal system
40 Spin chuck
43 Rotation axis
55 rotating cup
66, 67 driven pulley
68 Drive motor
69 Drive pulley
90,97 driven pulley
91,99 air motor
G LCD board
Claims (17)
前記駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて前記駆動機構の駆動を補助する複数の補助駆動機構を備え,A plurality of auxiliary driving mechanisms for further rotating the substrate rotated by the driving mechanism and assisting driving of the driving mechanism;
前記複数の補助駆動機構は,互いに異なるトルクを有し,The plurality of auxiliary drive mechanisms have different torques from each other,
前記駆動機構の駆動を補助する際に,前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させる制御手段をさらに備えたことを特徴とする,膜形成装置。A film forming apparatus, further comprising control means for driving the plurality of auxiliary driving mechanisms in order of increasing torque when assisting the driving of the driving mechanism.
前記基板を回転させる駆動手段を備え,Driving means for rotating the substrate,
前記駆動手段は,The driving means includes:
主駆動機構と,Main drive mechanism,
この主駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて主駆動機構の駆動を補助し,互いに異なるトルクを有する複数の補助駆動機構と,A plurality of auxiliary drive mechanisms having different torques from each other by further rotating the substrate rotated by the main drive mechanism to assist the drive of the main drive mechanism;
この補助駆動機構と前記主駆動機構の稼働時期を一時的にのみ重なるように制御し,かつ前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させるように制御する制御手段と,を具備したことを特徴とする,膜形成装置。Control means for controlling the auxiliary drive mechanism and the operating time of the main drive mechanism to temporarily overlap only temporarily, and for controlling the plurality of auxiliary drive mechanisms to be driven in descending order of torque. A film forming apparatus, characterized in that:
前記基板を回転させる駆動手段を備え,Driving means for rotating the substrate,
前記駆動手段は,The driving means includes:
主駆動機構と,Main drive mechanism,
この主駆動機構によって回転する基板をさらに回転させて主駆動機構の駆動を補助し,互いに異なるトルクを有する複数の補助駆動機構と,A plurality of auxiliary drive mechanisms having different torques from each other by further rotating the substrate rotated by the main drive mechanism to assist the drive of the main drive mechanism;
この補助駆動機構の稼動時期を前記主駆動機構の加速領域の少なくとも一部領域においてのみ行い,かつ前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させるように制御する制御手段と,を具備したことを特徴とする,膜形成装置。Control means for performing the operation timing of the auxiliary drive mechanism only in at least a part of the acceleration area of the main drive mechanism, and controlling the plurality of auxiliary drive mechanisms to be driven in descending order of torque. A film forming apparatus, characterized in that:
駆動手段によって回転している基板を複数の補助駆動機構によってさらに回転させることによって,前記駆動手段の駆動を補助し,By further rotating the substrate rotated by the driving means by a plurality of auxiliary driving mechanisms, the driving of the driving means is assisted,
前記複数の補助駆動機構をトルクの大きいものから順に駆動させることによって,基板の回転を加速させることを特徴とする,膜形成方法。A film forming method, wherein the rotation of the substrate is accelerated by driving the plurality of auxiliary drive mechanisms in descending order of torque.
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