JP3564755B2 - 液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造 - Google Patents

液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、液晶樹脂複合体を成形するに際して、スクリューの回転により成形用素材のマトリックス樹脂のみを可塑化溶融させて成形を行うようにした液晶樹脂複合体の成形機に用いるスクリュー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶樹脂複合体の成形方法として、熱可塑性液晶樹脂と該液晶樹脂の液晶転移温度よりも低い最低成形可能温度を有する熱可塑性マトリックス樹脂とを含有し、該マトリックス樹脂中において、所定長さに長さを揃えて切断された上記液晶樹脂が繊維状態で存在してなる成形用素材(ペレット)を、回転スクリューを備えた成形機の可塑化溶融部で混錬し、上記マトリックス樹脂のみを溶融させて成形を行う方法は公知である。
かかる成形方法では、上記ペレットがスクリューの回転に伴う剪断力の作用によって内部発熱し、主としてこの熱により、ペレットの温度がマトリックス樹脂の最低成形可能以上でかつ上記液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲(以下、この温度範囲をモールドウインドウと称する。)内にまで昇温し、マトリックス樹脂のみが溶融状態となり、液晶樹脂の繊維化状態を維持したままで成形を行うことができる。
【0003】
尚、上記成形機用のスクリュー構造については、種々の改良・工夫が積み重ねられており、繊維強化材を含有する樹脂複合体を成形することを特に前提としたものではないが、例えば、特開平4−219221号公報では、スクリュー本体に設けられた正規のフライト(メインフライト)に加えて、溶融樹脂を未溶融樹脂から分離するためにサブフライトを設けることにより、比較的短いスクリューで、色分散を含む樹脂の溶融混練性能の向上と可塑化の均一性の向上を図るようにしたものが開示されている。また、メインフライトに加えてサブフライトを設け、このサブフライトの形状(深さや広さ)を様々に工夫することにより、材料樹脂の溶融混練の均一性や良好な色分散性の確保や色替え時間等の作業時間の短縮などを図るようにしたものが種々考案されている(例えば、特開昭61−227003号公報,特開平4−31021号公報,特開平5−50488号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の成形方法では、スクリューの回転に伴う剪断力の作用により、ペレット内部の液晶樹脂が切断され、その長さが混錬前に揃えた所定長さに保たれなくなるので、成形された樹脂成形品の力学的特性(つまり強度や剛性)に悪影響を及ぼすという問題があった。
同様の問題は、例えばガラス繊維等の他の種類の繊維を強化材として用いた繊維強化樹脂について、そのマトリックス樹脂を可塑化溶融させて成形を行う場合にも一般的に生じており、この問題に対する有効な対策を講じるために種々研究が積み重ねられている。
【0005】
そして、その一環として、成形用素材中に配合された強化繊維が可塑化溶融装置内で可塑化し始めたマトリックス樹脂中で剪断作用を受ける状態をモデル化し、このモデルにおける強化繊維の破損モードを設定して解析することにより、成形用素材中の強化繊維が破損する条件を導き出す試みがなされている。
このようにして強化繊維の破損条件を導き出すことにより、逆に、可塑化溶融時における強化繊維の破損を抑制するための方法・条件を見出だすことが可能になる。
【0006】
上記モデルでは、例えば図17に示すように、成形機の可塑化溶融部のバレル壁面2a’はヒータ(不図示)の加熱によって所定の高温に保たれており、可塑化溶融工程の初期においては、まず、このバレル壁面2a’に接した領域にマトリックス樹脂が可塑化溶融されて流動状態となった層MF(所謂メルトフィルム:厚さh)が形成される。
そして、成形用素材のまだ可塑化されていない部分SB(所謂ソリッドベッド)にその一端側が保持された強化繊維SFについて、その他端側がある長さLだけ上記メルトフィルムMF中に突き出たモデルが考えられている。
【0007】
尚、成形機の可塑化溶融部でペレットが溶融混練される場合、その初期においては、上述のようにバレル壁面2a’に接した領域にメルトフィルムMFが形成され、その後、可塑化溶融されたマトリックス樹脂は、一般に、図18に示すように、スクリュー10’のフライト溝内において、ソリッドベッドSBと上流側(図18における右側)のフライト10F’’との間に溜まって所謂メルトプール部MPを形成する。そして、ソリッドベッドSBの該メルトプール部MPに境界を接する部分では、このメルトプール部MPからの伝熱によって溶融が促進され、メルトプール部MP中にマトリックス樹脂が溶け込む。従って、メルトプール部MPは、ペレットPT’の可塑化溶融の進行に伴って(つまり、下流側(図18における左側)に向かうに連れて)大きくなる。
また、この状態では、ソリッドベッドSBは、その下流側(ノズル側)がフライト10F’’に当接した状態で、内径側がスクリュー本体10’の外周部に当接し、外径側がメルトフィルムMFで覆われている。つまり、上記ソリッドベッドSBは、スクリュー本体10’に対して比較的流動しにくい状態となっており、スクリュー10’の回転に伴って移動する際のメルトフィルムMFに対する移動速度は比較的高くなる。
【0008】
上記のモデル(図17参照)では、メルトフィルムMF内の溶融マトリックス樹脂の上記強化繊維SFに対する相対的な流動に起因して(つまり強化繊維SFに作用する剪断に起因して)該強化繊維SFに曲げモーメントあるいは引張力等が作用する結果、強化繊維SFが折れて破損に至るものと考えられる。尚、メルトフィルムMFと強化繊維SFとの相対速度Vは、バレル壁面2a’に近付くほど大きくなる(最高値Vo)。
従って、上記強化繊維SFの一端側を保持するソリッドベッドSBと上記メルトフィルムMFとの間の相対的な移動を抑制することができれば、強化繊維SFに作用する剪断を低減することができ、強化繊維SFの折損を有効に防止することが可能になる。
また、ペレットPT’が可塑化溶融される際にメルトフィルムMF中に溶け込む分量の比率を低くすることができれば、それだけ、強化繊維SFが折損するおそれは少なくなる。
【0009】
そこで、この発明は、上記ソリッドベッドとメルトフィルムとの間の相対的な移動およびソリッドベッドからメルトフィルム中への溶け込み量を抑制することにより、可塑化溶融工程における剪断力の作用による液晶繊維の破断を有効に抑制することができる液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、本願の請求項1に係る発明(以下、第1の発明という)は、熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、該ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとその下流側フライトとの間にメルトプール部を積極的に形成させるメルトプール形成手段であり、上記スクリューには正規のフライト間にサブフライトが設けられており、このサブフライトと上記正規のフライトとが途中で入れ代わることを特徴としたものである。
【0016】
願の請求項2に係る発明(以下、第2の発明という)は、熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、下流側のフライト溝部におけるメルトプール部を上流側のフライト溝部におけるメルトプール部よりも浅く形成したことを特徴としたものである。
【0018】
願の請求項3に係る発明(以下、第3の発明という)は、熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、上記スクリューの正規のフライト間に、上記ソリッドベッドを破断するサブフライトを設け、上記サブフライトの内径側に該サブフライトの上流側と下流側とを連通させる連通孔が設けられ、かつ、上記サブフライトと上流側の正規のフライトとの間に形成されるフライト溝部について、下流側のフライト溝部の容積が上流側のフライト溝部の容積よりも小さくなるように設定したことを特徴としたものである。
【0019】
願の請求項4に係る発明(以下、第4の発明という)は、熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、上記メルトプール部の内径側が凹状にへこんでおり、その幅が上流側の凹部よりも下流側の凹部の方が広く設定されていることを特徴としたものである。
【0024】
【発明の効果】
願の第1の発明によれば、上記ソリッドベッド浮遊促進手段を設けたので、上記成形用素材が可塑化溶融される際には、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進される。これにより、従来、ソリッベッドが、その下流側でフライトに当接し、かつ、内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。すなわち、該ソリッドベッドと上記メルトフィルムとの間の相対的な移動を抑制することができ、強化繊維としての繊維状の液晶樹脂 ( 液晶繊維 ) に作用する剪断を低減することができる。また、ソリッドベッドはスクリュー本体に対して流動し易くなることにより分断化され易くなり、しかも、成形用素材中のマトリックス樹脂は、可塑化溶融される際にソリッベッドを浮かせる溶融樹脂中にも溶け込むので、ソリッドベッドとの相対速度が大きく高い剪断が作用するメルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができ、それだけ液晶繊維が折損するおそれが少なくなり、その有効な折損防止を図ることができるようになる。
特に、上記ソリッドベッド浮遊促進手段として上記メルトプール形成手段を設けたので、上記ソリッドベッドとその下流側フライトとの間にメルトプール部を積極的に形成させることができ、従来、ソリッドベッドの下流側が下流側フライトに当接していた場合に比べて、ソリッドベッドがスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。また、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドとその下流側フライトとの間に形成された上記メルトプール部にも溶け込むので、メルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができる。
また、特に、上記スクリューには正規のフライト間にサブフライトが設けられており、このサブフライトと上記正規のフライトとが途中で入れ代わるようにしたので、スクリューの回転に伴ってメルトプールをソリッドベッドの上流側から下流側へ移動させることができる。この結果、従来、フライトに当接していたソリッドベッドの下流側においてもメルトプール部への溶け込みを生じさせることができるようになる。また、ソリッドベッドのスクリュー本体に対する流動性を高めることができる。
【0028】
願の第2の発明によれば、上記ソリッドベッド浮遊促進手段を設けたので、上記成形用素材が可塑化溶融される際には、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進される。これにより、従来、ソリッベッドが、その下流側でフライトに当接し、かつ、内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。すなわち、該ソリッドベッドと上記メルトフィルムとの間の相対的な移動を抑制することができ、強化繊維としての繊維状の液晶樹脂 ( 液晶繊維 ) に作用する剪断を低減することができる。また、ソリッドベッドはスクリュー本体に対して流動し易くなることにより分断化され易くなり、しかも、成形用素材中のマトリックス樹脂は、可塑化溶融される際にソリッベッドを浮かせる溶融樹脂中にも溶け込むので、ソリッドベッドとの相対速度が大きく高い剪断が作用するメルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができ、それだけ液晶繊維が折損するおそれが少なくなり、その有効な折損防止を図ることができるようになる。
特に、上記ソリッドベッド浮遊促進手段として上記溶融樹脂潜入促進手段を設けたので、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進することができ、従来、ソリッドベッドの内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。また、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間に潜入した溶融樹脂中にも溶け込むので、メルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができる。
また、特に、下流側のフライト溝部におけるメルトプール部を上流側のフライト溝部におけるメルトプール部よりも浅く形成したので、メルトプール部内の圧力を下流側ほど高くすることができ、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入をより容易に行わせることができる。
【0030】
願の第3の発明によれば、上記ソリッドベッド浮遊促進手段を設けたので、上記成形用素材が可塑化溶融される際には、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進される。これにより、従来、ソリッベッドが、その下流側でフライトに当接し、かつ、内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。すなわち、該ソリッドベッドと上記メルトフィルムとの間の相対的な移動を抑制することができ、強化繊維としての繊維状の液晶樹脂 ( 液晶繊維 ) に作用する剪断を低減することができる。また、ソリッドベッドはスクリュー本体に対して流動し易くなることにより分断化され易くなり、しかも、成形用素材中のマトリックス樹脂は、可塑化溶融される際にソリッベッドを浮かせる溶融樹脂中にも溶け込むので、ソリッドベッドとの相対速度が大きく高い剪断が作用するメルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができ、それだけ液晶繊維が折損するおそれが少なくなり、その有効な折損防止を図ることができるようになる。
特に、上記ソリッドベッド浮遊促進手段として上記溶融樹脂潜入促進手段を設けたので、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進することができ、従来、ソリッドベッドの内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。また、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間に潜入した溶融樹脂中にも溶け込むので、メルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができる。
また、特に、上記スクリューの正規のフライト間に上記サブフライトを設けたので、スクリューの回転に伴って該サブフライトによりソリッドベッドを破断することができ、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間へ溶融樹脂を容易かつ確実に潜入させることができるようになる。
更に、特に、上記サブフライトの内径側に上記連通孔を設けたので、該サブフライトの上流側から下流側に向かってメルトプール部の溶融樹脂を導いて、サブフライトでその一部が破断されたソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間へ溶融樹脂を容易に潜入させることができる。しかも、上記サブフライトと上流側の正規のフライトとの間に形成されるフライト溝部について、下流側のフライト溝部の容積が上流側のフライト溝部の容積よりも小さくなるように設定したので、該フライト溝部内の圧力を下流側ほど高くすることができ、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を、より容易かつ確実に行わせることができる。
【0031】
願の第4の発明によれば、上記ソリッドベッド浮遊促進手段を設けたので、上記成形用素材が可塑化溶融される際には、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進される。これにより、従来、ソリッベッドが、その下流側でフライトに当接し、かつ、内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。すなわち、該ソリッドベッドと上記メルトフィルムとの間の相対的な移動を抑制することができ、強化繊維としての繊維状の液晶樹脂 ( 液晶繊維 ) に作用する剪断を低減することができる。また、ソリッドベッドはスクリュー本体に対して流動し易くなることにより分断化され易くなり、しかも、成形用素材中のマトリックス樹脂は、可塑化溶融される際にソリッベッドを浮かせる溶融樹脂中にも溶け込むので、ソリッドベッドとの相対速度が大きく高い剪断が作用するメルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができ、それだけ液晶繊維が折損するおそれが少なくなり、その有効な折損防止を図ることができるようになる。
特に、上記ソリッドベッド浮遊促進手段として上記溶融樹脂潜入促進手段を設けたので、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進することができ、従来、ソリッドベッドの内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べてスクリュー本体に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリューの回転に伴ってソリッベッドが移動する際のメルトフィルムに対する移動速度を遅くすることができる。また、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間に潜入した溶融樹脂中にも溶け込むので、メルトフィルム中に溶け込む比率を低くすることができる。
また、特に、上記メルトプール部の内径側が凹状にへこんでいるので、このへこんだ部分(凹部)からソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間へメルトプール部の溶融樹脂を容易に潜入させることができる。また、凹部の幅は下流側ほど広く設定されているので、ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を、より容易かつ確実に行わせることができる。
【0034】
【実施例】
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の第1実施例について説明する。図1は、この第1実施例に係る、例えば射出成形機とされた成形機1の全体構成を概略的に示す断面説明図である。この図に示すように、本実施例に係る射出成形機1は、略円筒状に形成された成形機本体2と、該本体2の下流側(図1における左側)の先端に固定されたノズルヘッド3と、上記成形機本体2の内部に回転可能でかつ軸方向へ摺動可能に収納されたスクリュー10と、成形機本体2の後方(図1における右方)に配置された駆動装置6とを備えており、該駆動装置6は、上記スクリュー10を所定の回転速度で駆動するモータ7と、スクリュー10に射出動作を行わせる射出シリンダ8とで構成されている。
また、上記成形機本体2の後部の側面には、成形用素材としてのペレットPTを成形機本体2の内部に投入するためのホッパ5が設けられている。更に、成形機本体2およびノズルヘッド3の外周側には、これらの内部を所定温度に加熱するためのヒータ9が配設されている。
【0035】
上記ペレットPTは、熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されたもので、本実施例では、この液晶樹脂複合体のペレットPTを調製するに際し、熱可塑性マトリックス樹脂および熱可塑性液晶樹脂として、例えば、それぞれ以下のものを用いた。
(a) 熱可塑性液晶樹脂
・材質名 : 全芳香族ポリエステル樹脂
・商品名 : ベクトラA950 (ポリプラスチックス(株)製)
・液晶転移温度 : 280℃
(b) 熱可塑性マトリックス樹脂
・材質名 : ポリスチレン樹脂(PS樹脂)
・商品名 : エスブライト9M (昭和電工(株)製)
・最低成形可能温度 : 160℃
【0036】
上記ペレットPTの調製は次のようにして行った。すなわち、上記マトリックス樹脂と液晶樹脂とを所定の配合比で配合し、これを2軸押出機により所定の剪断速度および延伸比で押し出してストランド形態の液晶樹脂複合体を成形し、これを所謂ペレタイザーで所定長さ毎に切断してペレットを得た。
尚、上記液晶樹脂複合体のペレットPTの調製に用いる熱可塑性マトリックス樹脂および熱可塑性液晶樹脂としては、熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度が高くなる組み合わせであればよく、上記(a),(b)に示したもの以外に、他の種々の組み合わせのものを用いることができる。
【0037】
以上のようにして調製したペレットPTを、を上記ホッパ5から成形機本体2の内部に投入すると、この投入されたペレットPTは、上記ヒータ9からの加熱によって昇温するとともに、スクリュー10の回転に伴う剪断力の作用によって内部発熱し、ペレットPTの温度がマトリックス樹脂の最低成形可能以上でかつ上記液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内(モールドウインドウ内)の温度にまで昇温し、マトリックス樹脂のみが溶融状態となり、液晶樹脂の繊維化状態を維持したままで成形を行うことができる。
この場合、上記成形機本体2の内壁面2a(所謂、バレル壁面)は、上記ヒータ9からの加熱によって所定温度に保たれており、ペレットPTが可塑化溶融される場合、上述のように、その初期においては、上記バレル壁面2aに接した領域にメルトフィルムが形成され、その後、可塑化溶融されたマトリックス樹脂は、一般に、スクリュー10のフライト溝内において、ソリッドベッドと上流側フライトとの間に溜まってメルトプール部を形成する(図18参照)。
【0038】
本実施例では、図2に示すように、上記スクリュー10の途中部において、正規のフライト10F(メインフライト10F)間にサブフライト10Fsが設けられており、このサブフライト10Fsと上記メインフライト10Fとが途中で入れ代わるようになっている。
すなわち、d点を始点としてスタートしたサブフライト10Fsは、d点から徐々に高くなりe点を経てf点でメインフライト10Fと同じ高さになる。以後、この高さが保たれる。つまり、メインフライト10F’となる。一方、メインフライト10Fは、A点から徐々に低くなりB点でサブフライト10Fs’となった後、C点で消滅する。すなわち、メインフライト10Fが途中で消滅し、他方、サブフライト10Fsがメインフライト10F’となり、メインフライト10Fとサブフライト10Fsとが入れ代わるのである。
【0039】
上記のように構成されたスクリュー10を回転させることにより、図3に示すように、スクリュー10の回転に伴ってメルトプールMPをソリッドベッドSBの上流側(図3における右側)から下流側(図3における左側)へ移動させることができる。
この結果、従来、フライト(メインフライト10F)に当接していたソリッドベッドSBの下流側においてもメルトプール部MPへの溶け込みを生じさせることができるようになる。また、ソリッドベッドSBのスクリュー本体10に対する流動性を高めることができるのである。
【0040】
すなわち、本実施例では、正規のフライト10F(メインフライト10F)間に設けられてメインフライト10Fと途中で入れ代わるサブフライト10Fsが、既に可塑化溶融された溶融樹脂(メルトプール部MP)中にソリッドベッドSBを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段としてのメルトプール形成手段を構成している。
上記ソリッドベッドSBとその下流側フライト10F’との間にメルトプール部MPを積極的に形成させるかかるメルトプール形成手段を設けることにより、ソリッドベッドSBとその下流側フライト10F’との間にメルトプール部MPが形成されてソリッドベッドSBの浮遊が促進され、従来、ソリッドベッドの下流側が下流側フライトに当接していた場合に比べて、ソリッドベッドSBがスクリュー本体10に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリュー10の回転に伴ってソリッベッドSBが移動する際のメルトフィルムMFに対する移動速度を遅くすることができる。すなわち、ソリッドベッドSBとメルトフィルムMFとの間の相対的な移動を抑制することができ、強化繊維としての繊維状の液晶樹脂(液晶繊維)に作用する剪断を低減することができるのである。
また、ソリッドベッドSBはスクリュー本体10に対して流動し易くなることにより分断化され易くなり、しかも、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドSBとその下流側フライト10F’との間に形成された上記メルトプール部MPにも溶け込むので、メルトフィルムMF中に溶け込む比率を低くすることができる。従って、それだけ液晶繊維が折損するおそれが少なくなり、その有効な折損防止を図ることができるようになる。
【0041】
次に、本発明の実施例の第1参考例について説明する。本参考例では、上記ソリッドベッドとその下流側フライトとの間に、他のメルトプール部の溶融樹脂を導いてメルトプール部を形成することにより、上記ソリッドベッドとその下流側フライトとの間にメルトプール部を積極的に形成させるようにしている。
すなわち、本参考例では、図4に示すように、スクリュー20の途中部において、フライト20Fの内径側に、該フライト20Fの上流側のフライト溝部と下流側のフライト溝部とを連通させる連通穴21が設けられている。フライト20Fの上流側と下流側とを比較した場合、一般に、フライト下流側の方が上流側よりも圧力が高くなるので、上記連通穴21を介して、フライト下流側のメルトプールMPからソリッドベッドSBとその下流側フライト20Fとの間に溶融樹脂が導かれ、この溶融樹脂がソリッドベッドSBを上流側に押圧して下流側フライト20Fとの間にメルトプールMPが形成される。
【0042】
このように、フライト20Fの内径側に、該フライト20Fの上流側のフライト溝部と下流側のフライト溝部とを連通させる連通穴21を設けることにより、上記ソリッドベッドSBとその下流側フライト20Fとの間に、他のメルトプール部MP(該フライト20Fの下流側のメルトプールMP)の溶融樹脂を導いてメルトプール部MPを形成するようにしたので、容易かつ確実に、ソリッドベッドSBとその下流側フライト20Fとの間にメルトプール部MPを形成することができる。
【0043】
図5は、第1参考例の変形例を示している。この変形例では、スクリュー本体23に、一つのフライト溝内においてソリッドベッドSBの上流側と下流側とを連通させる連通孔24が設けられており、この連通孔24を介して、ソリッドベッドSBの上流側のメルトプール部MPから、ソリッドベッドSBとその下流側フライト23Fとの間に溶融樹脂が導かれてこの部分にメルトプール部MPが形成される。
【0044】
また、図6は、第1参考例の他の変形例を示している。この変形例では、スクリュー26の途中部にフライト26Fの一部がとぎれた部分が設けられており、この部分より、ソリッドベッドSBの上流側のメルトプール部MPからソリッドベッドSBとその下流側フライト26Fとの間に溶融樹脂が導かれる。
【0045】
更に、図7は、第1参考例の更に他の変形例を示している。この変形例では、ソリッドベッドSBの上流側と下流側とを連通させる連通孔29,29が、やや斜めに傾斜しながらスクリュー本体28をほぼ径方向に横断して設けられており、この連通孔29,29を介して、ソリッドベッドSBの上流側のメルトプール
部MPから、ソリッドベッドSBとその下流側フライト28Fとの間に溶融樹脂が導かれてこの部分にメルトプール部MPが形成される。
このようにして、ソリッドベッドSBの上流側のみならず下流側にもメルトプール部MPが形成されると、両メルトプール部MP間のソリッドベッドSBは浮遊し易くなり、下流側への移動に伴って比較的容易に分断される。
【0046】
次に、本発明の実施例の第2参考例について説明する。本参考例では、図8に示すように、成形機31の本体32内に収納されたスクリュー30の途中部に、フライト30Fが所定数のピッチだけ存在しないフライト非存在部を設けることにより、ソリッドベッドSBとその下流側フライト30Fとの間にメルトプール部を積極的に形成させるものである。上記フライト非存在部では、樹脂材料(ソリッドベッドSB及び溶融樹脂)は、上流側から送られて来る樹脂材料の流れによって下流側に送られる。
【0047】
このように、スクリュー30の途中部にフライト30Fが存在しないフライト非存在部を設けたので、このフライト非存在部ではソリッドベッドSBは上流側および下流側ともにフライト30Fに当接することがなくなり、スクリュー本体30に対する流動性が高まるとともに、メルトプールへの溶け込み量を多くすることができるのである。
【0048】
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、上述のソリッドベッド浮遊促進手段として、ソリッドベッドSBとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段が設けられている。
すなわち、図9に示すように、スクリュー40の途中部から下流側においては、スクリュー本体40の外周部の各フライト溝の底壁を構成する部分は、上流側に向かって立ち上がるような傾斜面を構成しており、フライト溝内のメルトプール部MPのマトリックス樹脂は、この傾斜面に沿って下流側に移動し、その際、ソリッドベッドSBとスクリュー本体40の外周部との間に潜入し易くなるようになっている。
つまり、ソリッドベッドSBとその上流側フライト40Fとの間に形成されたメルトプール部MPの溶融樹脂は、この傾斜に沿ってソリッドベッドSBとスクリュー本体40との間に潜入できるようになっている。また、下流側ではこの溶融樹脂の潜入に伴ってソリッドベッドSBの分断化が促進される。
【0049】
このように、ソリッドベッド浮遊促進手段として上記溶融樹脂潜入促進手段を設けたので、上記ソリッドベッドSBとスクリュー本体40の外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進することができ、従来、ソリッドベッドの内径側がスクリュー本体の外周部に当接していた場合に比べて、ソリッドベッドSBがスクリュー本体40に対し流動し易くなり、溶融混練時、スクリュー40の回転に伴ってソリッベッドSBが移動する際のメルトフィルムMFに対する移動速度を遅くすることができる。また、マトリックス樹脂は、可塑化溶融される際に、ソリッドベッドSBとスクリュー本体40の外周部との間に潜入した溶融樹脂中にも溶け込むので、メルトフィルムMF中に溶け込む比率を低くすることができる。
【0050】
特に、本実施例では、フライト溝底壁の傾斜の度合は下流側のフライト溝部ほど急勾配になっている。つまり、下流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPは上流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPよりも浅く形成されている。
このように、下流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPを上流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPよりも浅く形成したので、メルトプール部MP内の圧力を下流側ほど高くすることができ、ソリッドベッドSBとスクリュー本体40の外周部との間への溶融樹脂の潜入をより容易に行わせることができる。
【0051】
図10は、第2実施例の変形例を示している。この変形例では、フライト45F間のフライト溝の上流側部分、つまりメルトプール部MPが形成される側のみについて底壁(スクリュー本体45の外周部)に傾斜が設けられ、この傾斜の度合は、図9の場合と同様に、下流側のフライト溝部ほど急勾配になっており、下流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPは上流側のフライト溝部におけるメルトプール部MPよりも浅く形成されている。
【0052】
次に、本発明の実施例の第3参考例について説明する。本参考例では、図11に示すように、スクリュー50のメインフライト50F間にソリッドベッドSBを破断するサブフライト50Fsを設けて、ソリッドベッドSBとスクリュー本体50の外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進するようにしている。
すなわち、本参考例では、上記スクリュー50のメインフライト50F間に上記サブフライト50Fsを設けたので、スクリュー50の回転に伴って該サブフライト50FsによりソリッドベッドSBを破断することができ、ソリッドベッドSBとスクリュー本体50の外周部との間へ溶融樹脂を容易かつ確実に潜入させることができるようになる。
また、より好ましくは、サブフライト50Fsの内径側部分にサブフライト50Fsの上流側と下流側とを連通させる連通穴51を設けることにより、比較的大きな塊状のソリッドベッドSBの内径側に導いて、この塊状のソリッドベッドSBとスクリュー本体50の外周部との間へ、溶融樹脂をより容易に潜入させることができるようになる。
【0053】
次に、本発明の第3実施例について説明する。本実施例では、図12に示すように、サブフライト60Fsの内径側に該サブフライト60Fsの上流側と下流側とを連通させる連通孔61が設けられ、かつ、上記サブフライト60Fsと上流側のメインフライト60Fとの間に形成されるフライト溝部MP1,MP2,MP3について、下流側のフライト溝部の容積が上流側のフライト溝部の容積よりも小さくなるように設定されている(MP3<MP2<MP1)。
【0054】
上記サブフライト60Fsの内径側に上記連通孔61を設けたので、該サブフライト60Fsの上流側から下流側に向かってメルトプール部MP2又はMP3の溶融樹脂を導いて、サブフライト60Fsでその一部が破断されたソリッドベッドSBとスクリュー本体60の外周部との間へ溶融樹脂を容易に潜入させることができる。
尚、上記連通孔61は、下流側に向かって立ち下がる傾斜状に設けられており、メルトプール部MP2又はMP3の溶融樹脂を、より容易にソリッドベッドSBとスクリュー本体60の外周部との間へ導くことができるようになる。
しかも、上記サブフライト60Fsと上流側のメインフライト60Fとの間に形成されるフライト溝部MP1,MP2,MP3について、下流側のフライト溝部の容積が上流側のフライト溝部の容積よりも小さくなるように設定したので、該フライト溝部内の圧力を下流側ほど高くすることができ、ソリッドベッドSBとスクリュー本体60の外周部との間への溶融樹脂の潜入を、より容易かつ確実に行わせることができる。
【0055】
次に、本発明の第4実施例について説明する。本実施例では、図13に示すように、メルトプール部MPの内径側を凹状にへこませ、その幅を上流側の凹部よりも下流側の凹部の方が広くなるように設定して(D3>D2>D1)、ソリッドベッドSBとスクリュー本体70の外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進するようにしている。
すなわち、本実施例では、上記メルトプール部MPの内径側が凹状にへこんでいるので、このへこんだ部分(凹部D1,D2,D3)からソリッドベッドSBとスクリュー本体70の外周部との間へメルトプール部MPの溶融樹脂を容易に潜入させることができる。また、凹部D1,D2,D3の幅は下流側ほど広く設定されているので、ソリッドベッドSBとスクリュー本体70の外周部との間への溶融樹脂の潜入を、より容易かつ確実に行わせることができる。
【0056】
次に、本発明の実施例の第4参考例について説明する。図14に示すように、本参考例に係る射出成形装置100では、第1実施例において示されたもの(図1参照)と、スクリュー110を除いては同様に構成され、基本的に同様の作用を行う射出成形機101と、後述するように、該射出成形機101のフライト溝部内に溶融マトリックス樹脂を押し出す押出機102とで構成されている。
該押出機102は、本体103内に回転自在かつ軸方向へ摺動自在に収納された押出スクリュー104と、該スクリュー104を回転させるモータ107と、スクリュー104に押出動作を行わせるシリンダ装置108とを備え、押出機本体103の後部には材料ペレットを投入するためのホッパ105が取り付けられている。
【0057】
参考例では、押出機102のホッパ105には、熱可塑性マトリックス樹脂のみでなるペレットが投入される。ホッパ105内に投入されたペレット(熱可塑性マトリックス樹脂)は、押出スクリュー104の回転に伴って可塑化溶融されて押し出されるようになっている。
上記射出成形機101のスクリュー110の内部には、図15に示すように、フライト110F間に形成されるフライト溝部に、上記押出機102から押し出された溶融マトリックスを供給するための供給路111が設けられている。該供給路111は、フライト溝部内においてソリッドベッドSBとその下流側フライト110Fとの間に開口している。
従って、上記押出機102から溶融マトリックス樹脂を押し出すことにより、押し出された溶融マトリックス樹脂は上記ソリッドベッドSBとその下流側フライト110Fとの間に供給され、この部分にメルトプール部MPを形成するようになっている。
【0058】
次に、本発明の実施例の第5参考例について説明する。本参考例では、メルトフィルム部に熱可塑性液晶樹脂繊維が存在することを規制する規制手段がフライト溝部に設けられている。
すなわち、本参考例では、図16に示すように、メルトフィルム部MFに熱可塑性液晶樹脂繊維が存在することを規制するために、ソリッドベッドSBをスクリュー本体120の外周部側に位置させるように位置規制する位置規制手段として、フライト120F間に形成されたフライト溝部に、所定メッシュの金網121が配設されている。
【0059】
一方、本参考例では、成形用材料として、熱可塑性液晶樹脂と該液晶樹脂の液晶転移温度よりも低い最低成形可能温度を有する熱可塑性マトリックス樹脂とで成り、上記液晶樹脂がマトリックス樹脂中に繊維状に配向されてなる液晶樹脂複合体を含有するペレットPT1と、熱可塑性マトリックス樹脂のみでなるペレットPT2とが用いられるようになっており、上記金網121のメッシュサイズは、上記マトリックス樹脂のみでなるペレットPT2及びその溶融樹脂(マトリックス樹脂)は通過させるが、上記液晶樹脂複合体を含有するペレットPT1は通過させることがないように設定されている。
また、上記金網121は、下流側に向かうに連れて低くなるように(つまり内径側に位置するように)設けられている。
【0060】
そして、本参考例では、上記金網121の内側にペレットPT1が、外側にペレットPT2が投入されるようになっている。
従って、スクリュー120の回転に伴ってペレットPT1のマトリックス樹脂およびペレットPT2が可塑化溶融された場合、ペレットPT2の溶融マトリックス樹脂は金網121の外側から内側に通過するが、ソリッドベッドを構成するペレットPT1は、金網121を通過できないため外側への移動が規制され、メルトフィルム部MFに接触することはない。すなわち、メルトフィルム部MFに熱可塑性液晶樹脂繊維が存在することが規制されるようになっている。
また、このとき、液晶樹脂複合体を含有する上記ペレットPT1は、金網121の内側で溶融マトリックス樹脂中に浮遊させられるようになっている。
【0061】
このように、本参考例によれば、フライト溝部に上記金網121を設けて液晶樹脂複合体を含有するペレットPT1をスクリュー本体120の外周部側に位置させるように、つまり、上記ペレットPT1がメルトフィルムMF側に位置しないように位置規制することができ、ペレットPT1内の液晶繊維が上記メルトフィルム部MFに存在することが規制されるので、該液晶繊維がメルトフィルム部MFで折損することを有効に防止できる。
【0062】
尚、上記各実施例は射出成形機についてのものであったが、本発明に係るスクリュー構造は、射出成形機に限らず、液晶樹脂複合体を成形用材料として行う、例えば押出成形あるいはブロー成形など他の種類の成形に使用される成形機においても有効に適用することができる。
また、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る射出成形機の全体構成を示す断面説明図である。
【図2】上記射出成形機のスクリューの一部を示す正面説明図である。
【図3】上記射出成形機本体内におけるスクリューとソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図4】本発明の実施例の第1参考例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図5】第1参考例の変形例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図6】第1参考例の他の変形例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図7】第1参考例の更に他の変形例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図8】本発明の実施例の第2参考例に係る射出成形機の全体構成を示す断面説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図10】第2実施例の変形例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図11】本発明の実施例の第3参考例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図12】本発明の第3実施例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図13】本発明の第4実施例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図14】本発明の実施例の第4参考例に係る射出成形機および押出機の全体構成を示す断面説明図である。
【図15】 第4参考例に係るスクリュー構造の要部とソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【図16】本発明の実施例の第5参考例に係るスクリュー構造の要部と液晶樹脂複合体ペレットの溶融状態を示す断面説明図である。
【図17】メルトフィルム中に突き出た補強繊維のモデルを示す説明図である。
【図18】従来例に係るスクリュー構造におけるソリッドベッドの溶融状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…射出成形機
10, 0,45, 0,70…スクリュー
10F,10F', 0F,45F, 0F,70F…フライト
10Fs,10Fs', 0Fs …サブフライト
D1,D2,D3…凹部
MP,MP1,MP2,MP3…メルトプール部
T…ペレット
SB…ソリッドベッド

Claims (4)

  1. 熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、
    上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け
    該ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとその下流側フライトとの間にメルトプール部を積極的に形成させるメルトプール形成手段であり、
    上記スクリューには正規のフライト間にサブフライトが設けられており、このサブフライトと上記正規のフライトとが途中で入れ代わる、
    ことを特徴とする液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造。
  2. 熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、
    上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、
    上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、
    下流側のフライト溝部におけるメルトプール部を上流側のフライト溝部におけるメルトプール部よりも浅く形成した
    ことを特徴とする液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造。
  3. 熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、
    上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、
    上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、
    上記スクリューの正規のフライト間に、上記ソリッドベッドを破断するサブフライトを設け、
    上記サブフライトの内径側に該サブフライトの上流側と下流側とを連通させる連通孔が設けられ、かつ、上記サブフライトと上流側の正規のフライトとの間に形成されるフライト溝部について、下流側のフライト溝部の容積が上流側のフライト溝部の容積よりも小さくなるように設定した
    ことを特徴とする液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造。
  4. 熱可塑性マトリックス樹脂中に該熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度よりも高い液晶転移温度を有する熱可塑性液晶樹脂が繊維状に複合化されてなる成形用素材を、上記熱可塑性マトリックス樹脂の最低成形可能温度以上でかつ上記熱可塑性液晶樹脂の液晶転移温度未満の範囲内の温度に可塑化溶融させる成形機用のスクリュー構造であって、
    上記成形用素材が可塑化溶融される際に、既に可塑化溶融された溶融樹脂中にソリッドベッドを浮かせるように促進するソリッドベッド浮遊促進手段を設け、
    上記ソリッドベッド浮遊促進手段は、上記ソリッドベッドとスクリュー本体外周部との間への溶融樹脂の潜入を促進する溶融樹脂潜入促進手段であり、
    上記メルトプール部の内径側が凹状にへこんでおり、その幅が上流側の凹部よりも下流側の凹部の方が広く設定されている
    ことを特徴とする液晶樹脂複合体の成形機用スクリュー構造。
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