JP3564550B2 - パルスエンコーダの接続不良検出回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パルスエンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系にあって、そのパルス信号の出力ラインが断線または短絡したことを検出するパルスエンコーダの接続不良検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、例えばパルスエンコーダを舵角センサとして用いて、そのセンサ信号をECUが読み込んで車両走行時の舵角を検出しながら操舵の制御を行わせるようにするなど、被検体の偏移を検出するパルスエンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系が多用されている。
【0003】
しかして、このような制御系にあっては、パルスエンコーダの出力ラインをECUに接続するに際してその接続の信頼性が問題となり、パルスエンコーダの出力ラインが断線したり短絡すると被検体の偏移を誤検出して制御に不具合を生じてしまうことになる。
【0004】
そのため、従来では、図4に示すように、パルスエンコーダ1から出力するパルス信号AおよびAの否定信号をダイオードD1〜D4からなる回路で整流して、正常時にはその整流信号でホトダイオードPDが発光してホトトランジスタPTがオン状態になることによって出力ラインDがローレベルとなり、各パルス信号のラインが断線したときにはホトトランジスタPT9がオフ状態になって出力ラインDがハイレベルとなるようにした断線検出回路4を設けるようにしている(特開平5−3691号公報参照)。
【0005】
しかし、それは、パルスエンコータ1から出力するパルス信号のラインの断線状態を検出することができるが、断線検出の出力ラインDそのものが断線してローレベルになったときに、ECU2はそれが正常時の信号であると誤検出してしまうものになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、パルスエンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系にあって、パルス信号の出力ラインの断線検出回路を設けて、その検出信号をECUに与えるようにする場合、その検出信号のラインそのものが断線したりすると、ECUにおいてパルス信号ラインの断線状態の誤検出をきたしてしまうことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるパルスエンコーダの接続不良検出回路は、パルスコンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系にあって、パルス信号の出力ラインの接続不良状態を検出するに際して、そのパルス信号の出力ラインのみならず、その接続不良検出信号のラインの接続不良状態をも検出することができるようにするべく、そのパルス信号のレベルが常にプラス側になるように設定するとともに、そのパルスエンコーダから出力するパルス信号のレベルを接地電位側にプルダウンしたうえで、そのパルスエンコーダの出力側に、パルス信号のレベルと予めそのパルス信号のレベルよりも低くなるように設定された基準電圧とを比較して、正常時にはローレベル出力が得られ、その基準電圧以下になるようなパルス信号の出力ラインの断線または短絡時にはハイレベル出力が得られるようにした比較回路を設け、その比較回路の出力を否定回路によって反転した信号をパルスエンコーダの接続不良検出信号としてECUに与えるようにしている。
【0008】
【実施例】
図1は、パルスエンコーダ1の一般的な回路構成を示している。ここでは、ホトダイオードPD1およびホトトランジスタPT1からなるホトカプラを用いて被検体の回転に応じた所定の周期によるスイッチングを行わせることによって、A相の出力端にパルス信号が得られるようになっている。また同時に、ホトダイオードPD2およびホトトランジスタPT2からなるホトカプラを用いて同一の被検体の回転に応じた所定の周期によるスイッチングを行わせることによってB相の出力端にA相よりも90°位相が遅れたパルス信号が得られるようになっている。
【0009】
このようなパルスエンコーダ1から出力するA相、B相の各パルス信号をECU2が読み込むように両者を接続するに際して、本発明では、図2に示すように、パルスエンコータ1の接続不良検出回路3を設けて、両者間の接続不良状態の検出信号をECU2に与えるようにしている。
【0010】
その接続不良検出回路3としては、パルスエンコーダ1から出力するA相のパルス信号のレベルが常にプラス側になるように設定するとともに、そのA相のパルス信号のレベルを抵抗R17によってGND側にプルダウンしたうえで、パルスエンコーダ1のA相の出力側に、そのパルス信号のレベルと予めそのパルス信号のレベルよりも低くなるように設定された基準電圧とを比較して、正常時にはローレベル出力が得られ、その基準電圧以下になるようなパルス信号の出力ラインの断線または短絡時にはハイレベル出力が得られるようにした比較回路IC2を設け、その比較回路IC2の出力を否定回路NOTによって反転した信号をパルスエンコーダの接続不良検出信号としてECU2に与えるようにしている。
【0011】
そのパルスエンコーダ1の接続不良検出回路3のB相側の構成にあってもA相側と全く同じである。そして、A相側およびB相側の各比較回路IC2の出力をオア回路ORを介して否定回路NOTに与えるようにしている。
【0012】
パルスエンコーダ1から出力されるA相およびB相の各パルス信号は、図3に示すように、そのパルス信号のレベルが常にプラス側になるように、例えば、“0”レベルが1.0Vに、“1”レベルが4.58Vになるように設定されている。そして、比較回路IC2は、その比較入力のレベルがパルス信号の出力ラインの断線または短絡によって1.0Vよりも低く設定された基準レベルVref以下になったときにその出力がハイレベルになるようになっている。
【0013】
表1は、このような構成にあって、パルスエンコーダ1およびその接続不良検出回路3とECU2との間における接続状態が正常および異常の場合における各部の信号状態を示している。
【0014】
【表1】
【0015】
しかして、このように構成されたものにあっては、パルスエンコーダ1およびその接続不良検出回路3とECU2との間の接続が正常であるときには、パルスエンコーダ1におけるA相の出力端▲1▼から“0”,“1”のパルス信号が送出される。そして、そのときの比較回路IC2の出力端▲2▼はローレベルLとなり、オア回路ORの出力端▲3▼がローレベルL、否定回路NOTの出力端▲4▼がハイレベルHとなる。そして、そのパルスエンコーダ1の接続不良検出回路3の出力ラインDが接続されるECU2の入力端▲5▼がハイレベルHになる。
【0016】
パルスエンコーダ1およびその接続不良回路3とECU2との間の接続が正常であるときのB相側における各対応する出力端のレベル状態にあっても、A相側と全く同じである。
【0017】
したがって、ECU2は、パルスエンコーダ1の接続不良検出回路3からその出力ラインDを介して送られてくる信号がハイレベルHになっていることをもって、パルスエンコーダ1およびその接続不良検出回路3との接続状態が正常であると判断できるようになる。
【0018】
また、パルスエンコーダ1におけるA相のパルス信号の出力ラインが断線または短絡したときには、そのA相の出力端▲1▼がローレベルLになり、それにより比較回路IC2の出力端▲2▼がハイレベルHとなる。したがって、オア回路ORの出力端▲3▼がハイレベルH、否定回路NOTの出力端▲4▼がローレベルLとなり、パルスエンコーダ1の接続不良検出回路3の出力ラインDが接続されるECU2の入力端▲5▼がローレベルLになる。
【0019】
パルスエンコーダ1におけるB相のパルス信号の出力ラインが断線または短絡したときにも全く同じ状態になる。
【0020】
また、パルスエンコーダ1とECU2とを接続する電源Vccのラインが断線または短絡したときには、各端点▲1▼〜▲5▼が全てローレベルLになる。
【0021】
さらに、パルスエンコーダ1の接続不良回路3の出力ラインDが断線または短絡したときには、その出力ラインDが接続されるECU2の入力端▲5▼がローレベルLになる。
【0022】
したがって、ECU2は,パルスエンコーダ1の接続不良検出回路3からその出力ラインDを介して送られてくる信号がローレベルLになっていることをもって、パルスエンコーダ1およびその接続不良検出回路3、電源Vccラインの接続状態が不良であると判断できるようになる。
【0023】
【効果】
以上、本発明によるパルスエンコーダの接続不良検出回路は、パルスコンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系にあって、そのパルス信号のレベルが常にプラス側になるように設定するとともに、そのパルスエンコーダから出力するパルス信号のレベルを接地電位側にプルダウンしたうえで、そのパルスエンコーダの出力側に、パルス信号のレベルと予めそのパルス信号のレベルよりも低くなるように設定された基準電圧とを比較して、正常時にはローレベル出力が得られ、その基準電圧以下になるようなパルス信号の出力ラインの断線または短絡時にはハイレベル出力が得られるようにした比較回路を設け、その比較回路の出力を否定回路によって反転した信号をパルスエンコーダの接続不良検出信号としてECUに与えるようにしたもので、パルス信号の出力ライン、電源ラインおよびその接続不良検出回路の出力ラインの接続不良状態を検出することができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】パルスエンコーダの一般的な回路構成を示す電気回路図である。
【図2】本発明によるパルスエンコーダの接続不良回路の一実施例を示す電気回路図である。
【図3】同実施例におけるパルスエンコーダから出力されるA相およびB相の各パルス信号を示す図である。
【図4】従来のパルスエンコーダの断線検出回路を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 パルスエンコーダ
2 ECU
3 パルスエンコーダの接続不良検出回路
IC2 比較回路
NOT 否定回路
Claims (1)
- パルスコンコーダから出力するパルス信号をECUが読み込むように両者を接続した制御系にあって、そのパルス信号のレベルが常にプラス側になるように設定するとともに、そのパルスエンコーダから出力するパルス信号のレベルを接地電位側にプルダウンしたうえで、そのパルスエンコーダの出力側に、パルス信号のレベルと予めそのパルス信号のレベルよりも低くなるように設定された基準電圧とを比較して、正常時にはローレベル出力が得られ、その基準電圧以下になるようなパルス信号の出力ラインの断線または短絡時にはハイレベル出力が得られるようにした比較回路を設け、その比較回路の出力を否定回路によって反転した信号をパルスエンコーダの接続不良検出信号としてECUに与えるようにしたパルスエンコーダの接続不良検出回路。
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1999
- 1999-01-13 JP JP04362899A patent/JP3564550B2/ja not_active Expired - Fee Related
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