JP3562752B2 - アルキル硫酸エステル塩の製法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアルキル硫酸エステル塩の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平2−218656公報には、高嵩密度粉粒状活性剤を製造するに際し、アルキル硫酸エステルとしてアルキル基の炭素数が10〜16のアルキル硫酸エステルの混合物を特定濃度範囲に調整することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高純度のアルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステル塩(例えば、全アルキル硫酸エステル塩の95重量%以上がアルキル基の炭素数が12のもの。)は、アルキル基の炭素数が12付近のアルキル硫酸エステル塩の混合物と比較して融点や粘度が高く、測定が困難であったため、粘度特性の報告が無かった。したがって、アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステル塩は、その高濃度域では、アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルの中和により上記アルキル硫酸エステル塩を得ることは不可能と考えられていた。そのため、アルキル硫酸エステル塩が低濃度のスラリーとして得られる条件で中和を行い、該スラリーの噴霧乾燥により所望のアルキル硫酸エステル塩が生産されてきた。このような製法には、低濃度のスラリーを噴霧乾燥させるための大規模な乾燥装置と多大な乾燥エネルギーを要する。
本発明の目的は、アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステル塩の高濃度水溶液を効率良く安定的に生産する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルが95重量%以上を占めるアルキル硫酸エステルを用い、式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度よりマイナス3重量%からプラス10重量%の範囲のアルキル硫酸エステル塩の濃度のアルキル硫酸エステル塩水溶液が得られるように芒硝濃度を考慮しつつ中和を行うアルキル硫酸エステル塩の製法
式(1):〔アルキル硫酸エステル塩濃度〕=80−7×〔芒硝濃度〕0.45
(ただし、芒硝濃度は〔該水溶液中の芒硝重量〕/〔該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩重量〕を重量%で表した値である。)に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるアルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルは、高純度のもの、具体的にはアルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルが、原料として用いられる全アルキル硫酸エステルの95重量%以上を占めるものである。かかる高純度のアルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルは、例えば、獣脂、ヤシ油及びパーム油等の天然油脂から得られる脂肪族アルコール、又はオキソ合成及びチーグラ合成等の化学合成によって得られる合成アルコールを蒸留して得られる、全アルコールの95重量%以上がラウリルアルコールである高純度のラウリルアルコールを、硫酸化することにより得られる。
【0006】
中和に使用するアルカリ剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム及びトリエタノールアミン等があるが、特に水酸化ナトリウムが好ましい。かかるアルカリ剤は、一種類の化合物を単独で用いても良く、二種類以上の化合物を混合して用いてもよい。
【0007】
中和は、アルキル硫酸エステルとアルカリ剤とを混合して接触させることにより達成される。中和の際の反応温度は60〜100℃が好ましく、70〜80℃がより好ましい。反応物の固化を抑える観点から60℃以上が好ましく、分解を抑える観点から100℃以下が好ましい。
【0008】
アルカリ剤添加量は中和によりアルキル硫酸エステル塩が生成する程度であれば良く、アルキル硫酸エステル1モルに対して1.0〜1.2モルが好ましく、1.0〜1.1モルがより好ましい。アルキル硫酸エステル又はアルキル硫酸エステル塩の分解を抑える観点から、アルカリ剤量はアルキル硫酸エステル1モルに対して1.0モル以上が好ましい。また、界面活性剤としての物性の劣化や粘度の急激な増加を抑える観点から、アルカリ剤量はアルキル硫酸エステル1モルに対して1.2モル以下が好ましい。
【0009】
本発明において、得られるアルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の濃度は、芒硝濃度に対して、式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度よりマイナス3重量%からプラス10重量%の範囲であり、好ましくは該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の濃度が68重量%未満の場合では式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度よりマイナス3重量%からプラス10重量%の範囲、68重量%以上の場合ではマイナス3重量%からプラス7重量%の範囲であり、より好ましくは該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の濃度に関わらずマイナス3重量%からプラス7重量%の範囲である。得られるアルキル硫酸エステル塩水溶液の粘度を混合操作やラインへの送液操作が容易に実施できる程度にする観点から、アルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の濃度は式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度よりマイナス3重量%からプラス10重量%の範囲が好ましい。
【0010】
ここで、式(1)は、
式(1):〔アルキル硫酸エステル塩濃度〕=80−7×〔芒硝濃度〕0.45
(ただし、芒硝濃度は〔該水溶液中の芒硝重量〕/〔該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩重量〕を重量%で表した値である。)である。アルキル硫酸エステル塩水溶液中の芒硝重量はJAOCS,44,299(1967)の記載に従って測定する。また、アルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の重量はISO 2271によって測定する。なお、得られるアルキル硫酸エステル塩水溶液におけるアルキル硫酸エステル塩の濃度は、〔該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩重量〕/〔該水溶液重量〕を重量%で表した値である。
【0011】
得られるアルキル硫酸エステル塩水溶液中にリン酸塩が含まれていても式(1)を用いることができる。リン酸塩の量は該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩の100重量%に対して1.0重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下が特に好ましい。
【0012】
芒硝は、例えば原料アルキル硫酸エステルに残存する硫酸から生成する。また、中和反応時に芒硝を添加して、所定の量にしてもよい。
【0013】
かかる範囲にアルキル硫酸エステル塩濃度を調整するには、例えば、アルカリ剤を水溶液として反応系に添加する場合、水の添加量を調整すれば良い。このとき、中和反応によって生成する水の量を考慮すれば、より厳密に上記濃度を設定できるため、好ましい。
【0014】
本発明においては、得られるアルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩濃度を、該塩水溶液中の芒硝濃度に応じて所定の範囲に特定することにより、中和反応の操作に支障をきたすことなくアルキル硫酸エステル塩水溶液を得ることができる。
【0015】
中和に使用する反応器は特に限定されないが、本発明の製法を有効に利用する観点からループ除熱型反応器を使用することが好ましい。ループ除熱型反応器を用いることにより、連続的にアルキル硫酸エステルをアルカリ剤により中和させることができる。
【0016】
このループ除熱型反応器は図1に示す如く、アルキル硫酸エステル及びアルカリ剤の中和反応を行う反応器1と該反応器1に接続したループ反応管2、アルキル硫酸エステル供給ライン10、及びアルカリ剤供給ライン11を備えている。このループ反応管2は、一端2a及び他端2bがそれぞれ反応器1に接続されてループを形成しており、ループ反応管2の上流側にポンプ3が、下流側に熱交換器4がそれぞれ配設され、且つ反応器1と熱交換器4との間にループ反応管2から反応生成物であるアルキル硫酸エステル塩の一部を次工程に抜き出す分岐管5が形成されている。また、上記反応器1はアルキル硫酸エステル、アルカリ剤及び循環するアルキル硫酸エステル塩水溶液とを攪拌混合する攪拌翼6を有している。この攪拌翼6は高い剪断力を付与でき、通常1000〜3000rpmで駆動するようになっている。なお、場合により反応器1とポンプ3の配置順序を替えて使用することもできる。
なお、図1に示すループ除熱型反応器は、原料の混合を行うために攪拌翼を設けたものである。攪拌翼以外の混合手段としては、例えば、ラインミキサー、マイルダー、遠心ポンプ等が挙げられる。
【0017】
上記反応器1内にアルキル硫酸エステル及びアルカリ剤を投入すると、攪拌翼6が作用してアルキル硫酸エステル及びアルカリ剤を混合して中和反応を促進し、アルキル硫酸エステル塩を生成させる。この際、中和熱が発生するが、熱交換器4によって除熱冷却されたアルキル硫酸エステル塩の一部がループ反応管2の他端2bから上記反応器1に還流されて中和熱による温度上昇を抑制するため、アルキル硫酸エステル塩は熱分解することなく円滑に生成する。
なお、上記分岐管5から抜き出されたアルキル硫酸エステル塩は次工程の混合器等(図示せず)へ給送され、該混合器でビルダーなどの他の洗剤組成物成分と混合される。また、芒硝を反応器に供給する場合、例えば、アルカリ剤と芒硝とをライン中で混合してアルカリ剤供給ライン11から供給しても良い。
【0018】
上記の如く、アルキル硫酸エステル及びアルカリ剤を所定のモル比及びアルカリ剤を所定の水溶液濃度になるように供給すると反応器1内で中和反応が起こり、アルキル硫酸エステル塩が生成する。
【0019】
また、ループ除熱型反応器を用いて製造を行う場合、循環倍率(反応器内の内容物の循環流量÷原料供給量)は5〜40倍が好ましく、10〜20倍がより好ましい。熱交換器での除熱効率の低下を抑える観点から5倍以上が好ましく、系内の圧力の上昇を抑える観点から40倍以下が好ましい。
また、攪拌翼を用いて混合する場合、翼先端速度は5m/s以上が好ましく、10〜20m/sがより好ましい。混合力不足による分解を抑える観点から5m/s以上が好ましく、機械的発熱による熱分解を抑える観点から20m/s以下が好ましい。
【0020】
系内の反応温度は上記と同様である。所定の温度範囲に系内を維持するには、例えば熱交換器に通液する温水の温度又は水量を調節することにより達成される。その他の中和のための条件は上記のとおりである。
【0021】
アルキル硫酸エステル塩水溶液からアルキル硫酸エステル塩を製造する方法は特に限定されるものではなく、通常用いられる公知の真空薄膜乾燥法等が用いられる。また、噴霧乾燥を行うことなく、該塩水溶液の状態のままで次工程に送液しても良い。
【0022】
【実施例】
実施例1
図1に示したループ除熱型反応器を用い、以下の条件で連続反応を行った。
アルキル硫酸エステル組成
アルキル硫酸エステル:97.9重量%(分子量267)
(但し、該アルキル硫酸エステルにおいて、アルキル基の炭素数が12のものは98重量%を占める。)
遊離硫酸:1.1重量%
未反応アルコール:1.0重量%
水酸化ナトリウム水溶液濃度:32重量%
【0023】
反応条件
アルキル硫酸エステルに対する水酸化ナトリウムのモル比:1.06
原料供給量:13kg/hr(アルキル硫酸エステルと水酸化ナトリウムの合計)
滞留時間:5.5分間(ループ内容量1.2L)
循環倍率:15倍
攪拌混合器(マイルダー)翼先端速度:15m/s
反応温度:80〜85℃
pH:10〜11
【0024】
上記反応条件で連続反応を行った結果、アルキル硫酸エステル塩濃度72.1重量%のペースト状反応物が安定的に得られた。
【0025】
実施例2〜4
実施例1と同一装置、同一原料を用い、反応条件を表1に示す如く変えて中和反応を行った。
【0026】
比較例1
実施例1と同一装置、同一原料を用い、反応条件を表1に示す如く変えて中和反応を行った。即ち、実施例1〜4に比べて、加える水酸化ナトリウム水溶液濃度を低くして中和反応を行った。
【0027】
比較例2
実施例1と同一装置、同一原料を用い、反応条件を表1に示す如く変えて中和反応を行った。すなわち、実施例1〜4に比べて水酸化ナトリウム水溶液の濃度を高くして中和反応を行った。
【0028】
実施例1〜4及び比較例1、2における中和反応の主な条件及び結果を表1に示す。実施例1においては、製造操作は安定して行うことができた。実施例2では、実施例1に比べて水酸化ナトリウム水溶液濃度を低くしたため、また、実施例3では、実施例1に比べて水酸化ナトリウム水溶液濃度を高くしたため、いずれも生成するアルキル硫酸エステル塩水溶液の粘度が高くなる傾向が見られるものの、ほぼ安定して製造操作を行うことができた。また比較例1では、実施例1に比べて水酸化ナトリウム水溶液濃度が低過ぎるため、また比較例2では水酸化ナトリウム水溶液濃度が高過ぎるため、生成する前記塩水溶液の粘度が高くなり過ぎ、製造できなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
実施例5〜7
アルキル硫酸エステル組成
アルキル硫酸エステル:98.6重量%(分子量267)
遊離硫酸:0.2重量%
未反応アルコール:1.2重量%
実施例1と同一装置、反応条件を表2に示す如く変えて中和反応を行った。
【0031】
比較例3及び4
実施例5と同一装置、同一原料を用い、反応条件を表2に示す如く変えて中和反応を行った。
【0032】
実施例8〜10
アルキル硫酸エステル組成
アルキル硫酸エステル:97.9重量%(分子量267)
遊離硫酸:1.1重量%
未反応アルコール:1.0重量%
【0033】
反応条件
原料供給量:13kg/hr(アルキル硫酸エステルと水酸化ナトリウムと芒硝の合計)
実施例1と同一装置、反応条件を表2に示す如く変えて中和反応を行った。アルカリ剤と一緒に芒硝を装置内に供給した。添加した芒硝量は生成するアルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩100重量部に対して8.5重量部であった。
【0034】
比較例5及び6
実施例8と同一装置、同一原料を用い、反応条件を表2に示す如く変えて中和反応を行った。
【0035】
実施例5〜10及び比較例3〜6における中和反応の主な条件及び結果を表2に示す。実施例5〜10においては、製造操作は安定して行うことができた。また比較例3、5はそれぞれ実施例5、8に比べて水酸化ナトリウム水溶液濃度が低過ぎるため、また比較例4、6は実施例6、9に比べて水酸化ナトリウム水溶液濃度が高過ぎるため、生成するアルキル硫酸エステル塩水溶液の粘度が高くなり過ぎ、製造できなかった。
【0036】
【表2】
【0037】
尚、表に示す芒硝濃度は、〔アルキル硫酸エステル塩水溶液中の芒硝重量〕/〔アルキル硫酸エステル塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩重量〕を重量%で表した値であり、濃度差とは、〔アルキル硫酸エステル塩水溶液中に生成するアルキル硫酸エステル塩濃度(重量%)〕−〔当該アルキル硫酸エステル塩水溶液中の芒硝濃度に対して上述の式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度(重量%)〕である。
【0038】
尚、表に示す操作性の意味は以下の通りである。
◎:非常に安定に製造できた。
○:安定に製造できた。
△:若干支障はあるが、製造できた。
×:製造できなかった。
【0039】
参考例1
アルキル硫酸エステル塩水溶液における、アルキル硫酸エステル塩濃度と該塩水溶液の粘度との関係を調べた。ここで、アルキル硫酸エステル塩としてはアルキル基の炭素数が12のナトリウム塩を用いた。
【0040】
粘度の測定は次のようにして実施した。
粘度計はHaake社製回転式粘度計(RT20/M10)を用い、センサーはSK1−0.5を用いた。2分間に剪断速度を0から250(s−1)に定率に増加させて測定を行った。アルキル硫酸エステル塩水溶液は70℃に維持した。剪断速度56(s−1)の結果を図2に示す。なお、図2において、△、●、○はそれぞれ該塩水溶液中のアルキル硫酸エステル塩を100重量%としたときの芒硝量が、0.3、1.5、10重量%のデータである。
【0041】
図2より、以下の事実が示された。
1)アルキル硫酸エステル塩に含有されている芒硝の濃度増加に従って、アルキル硫酸エステル塩水溶液の粘度の極小値がアルキル硫酸エステル塩の低濃度側に移動する。
2)アルキル硫酸エステル塩に含有されている芒硝の濃度に関わらず、アルキル硫酸エステル塩水溶液の粘度が極小値となるアルキル硫酸エステル塩の濃度よりも低濃度の範囲では急激に該塩水溶液の粘度が上昇するが、高濃度の範囲ではその粘度の上昇は低濃度の範囲に比べ緩やかである。
3)アルキル硫酸エステル塩水溶液の流動状態での見掛け粘度は中和反応の操作が可能な程度である。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、これまで不可能とされてきた、アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステル塩の高濃度水溶液を該水溶液に存在する芒硝濃度を考慮しつつ、その粘度が極小値となる値から特定範囲内になるように中和反応に使用するアルカリ剤濃度を調整することにより、効率良く安定的に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ループ除熱型反応器の一例である。
【図2】図2は、アルキル硫酸エステル塩水溶液における、アルキル硫酸エステル塩濃度と該塩水溶液の粘度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 反応器
2 ループ反応管
2a ループ反応管の一端
2b ループ反応管の他端
3 ポンプ
4 熱交換器
5 分岐管
6 攪拌翼
10 アルキル硫酸エステル供給ライン
11 アルカリ剤供給ライン
Claims (2)
- アルキル基の炭素数が12のアルキル硫酸エステルが95重量%以上を占めるアルキル硫酸エステルを用い、式(1)で表されるアルキル硫酸エステル塩濃度よりマイナス3重量%からプラス10重量%の範囲のアルキル硫酸エステル塩の濃度のアルキル硫酸エステル塩水溶液が得られるように芒硝濃度を考慮しつつ中和を行うアルキル硫酸エステル塩の製法
式(1):〔アルキル硫酸エステル塩濃度〕=80−7×〔芒硝濃度〕0.45
(ただし、芒硝濃度は〔該水溶液中の芒硝重量〕/〔該水溶液中のアルキル硫酸エステル塩重量〕を重量%で表した値である。)。 - ループ除熱型反応器を用いて連続的にアルキル硫酸エステルをアルカリ剤により中和させる請求項1記載の製法。
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