JP3560529B2 - パワーアシスト式移動棚 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源が電動モータでありながら、手動操作感覚で移動棚を操作することができ、回路構成をきわめて簡単にすることができるパワーアシスト式移動棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物置棚を走行車輪によって移動可能としてなる移動棚は、これを複数並べて配置して移動棚装置を構成すれば、物品の出し入れをしようとする物置棚の前面にのみ作業用の通路を形成することができ、他の物置棚は集合させておくことができるため、限られた空間を物品収納空間として効率よく利用することができる利点がある。
【0003】
上記移動棚の駆動形式として、人手によって直接押したり引いたりして動かす形式のものと、回転操作ハンドルを手動で回転操作することにより、減速機構を有してなる動力伝達機構を介して走行車輪に回転力を伝達し、走行車輪を回転駆動して動かす回転操作ハンドル式と、モータの駆動力を利用した電動式とに分けることができる。人手によって直接押したり引いたりする形式のものは、小さな移動棚からなる小規模な移動棚装置にしか採用されておらず、一般的には、回転操作ハンドル式と、電動式に大別することができる。
【0004】
回転操作ハンドル式の移動棚によれば、減速機構を有してなる動力伝達機構を介して回転操作ハンドルの回転力を走行車輪に伝達するため、かなり大きい移動棚であっても人力によって移動させることができる。また、一つの移動棚の回転操作ハンドルを回転操作することによって複数の移動棚を押し動かすことも可能である。しかしながら、やはり人力には限界があり、重量の重い大きな移動棚を回転操作ハンドルの操作で移動させるにはそれ相当の力を必要とする。特に近年では図書館等への移動棚の設置が進み、女性が移動棚を操作する機会が増えており、ひ弱な女性にとって、大型の移動棚を手動で動かすことは大きな負担となっている。
【0005】
その点、電動式移動棚の場合は、移動棚の大きさに応じた出力のモーターを取り付けているので、操作する者が女性、男性にかかわりなく、容易に操作することができる。しかし、電動式移動棚は、特定の移動棚間に作業通路を形成すべき旨の指令が出されると、作業通路を形成すべき位置と、移動することができる空間の位置との関係から、移動すべき移動棚とその移動方向とを割り出し、これに基づいて各移動棚のモータの通電制御及び回転方向の制御を行う必要があり、制御回路あるいは制御のためのソフトウエアが複雑になる。さらに、個々の移動棚について、移動すべき空間がなくなった場合にそれを検出し停止させる必要がある。また、移動空間内に作業者や障害物が存在する場合はこれを検出して停止させる必要がある。その他、安全確保、あるいはモータ保護のための各種の検出回路や制御回路を必要とし、回転操作ハンドル式移動棚と比べるとかなりコスト高となっている。
【0006】
移動棚装置を別の観点からみると、個々の移動棚の移動距離は平均的にはせいぜい1mであり、しかも、ガイドレールに沿って直線的に移動するに過ぎない。さらに、最大移動速度も約4Km/h程度と、人間が歩く程度の速度に過ぎない。このように、移動棚はごく簡単な動きであるにもかかわらず、電動式の場合は複雑な制御を行う必要があるとともに、安全対策を十分に行う必要があるため、回路構成あるいは制御のソフトウエアが複雑になり、コスト高となる難点がある。また、従来の移動棚は移動速度が遅く、900mm〜1000mm程度の作業通路を形成するのに、回転操作ハンドル式移動棚は8秒程度、電動式移動棚は16秒程度というように長い時間を必要とし、その間作業者は待機せざるを得ないため、作業能率がよくなかった。
【0007】
そこで本出願人は、回転操作ハンドルと、この回転操作ハンドルの回転力を走行車輪に伝達する動力伝達機構と、回転操作ハンドルにかかるトルクが所定のトルク以上になったとき駆動されて回転力を走行車輪に与えるモータとを有していることを特徴とするパワーアシスト式移動棚を提案した。特願平11−136932号にかかる発明がそれである。
このようなパワーアシスト式移動棚によれば、外観は回転操作ハンドル式の移動棚でありながら、電動力のアシストを受けることにより、重量の重い移動棚であっても、これを小さな回転操作力で軽快に移動させることができるパワーアシスト式移動棚を提供することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のようなパワーアシスト式移動棚の技術思想に基づきながら、移動制御の判断を人間に任せることにより、回路構成が簡単でコストの安いパワーアシスト式移動棚を提供することを目的とする。
本発明はまた、迅速な移動を可能にして、通路形成時の待機時間を短縮することができ、作業能率の向上を図ることができるパワーアシスト式移動棚を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の移動棚がモータによって互いに収束しかつ任意の移動棚間に作業通路としての空間を形成可能に配置されてなるパワーアシスト式移動棚であって、
移動棚は、走行車輪と、直流モータからなり正逆回転することにより上記走行車輪を正逆回転させて移動棚を往復移動させるモータと、移動棚の側パネルの移動棚移動方向前後端にそれぞれ設けられた操作スイッチと、上記操作スイッチの片方を操作している間だけ上記モータが一方向に回転駆動され上記操作スイッチの他方を操作している間だけ上記モータが逆方向に回転駆動されるように電源を供給する電源供給回路と、を有し、
それぞれの移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有し、
上記操作スイッチは移動棚を移動させようとする向きに操作するものであり、
相隣接する移動棚に相対向して設けられている上記操作スイッチを同時に操作することにより上記相隣接する移動棚を互いに離間する向きに同時に移動させることができることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、複数の移動棚がモータによって互いに収束しかつ任意の移動棚間に作業通路としての空間を形成可能に配置されてなるパワーアシスト式移動棚であって、
上記移動棚は、走行車輪と、直流モータからなり正逆回転することにより上記走行車輪を正逆回転させて移動棚を往復移動させるモータと、移動棚に設けられその移動棚を移動させようとする向きに応じて操作の向きを選択することができる操作スイッチと、上記操作スイッチを片方に向かって操作しているときは上記モータが一方向に回転駆動され上記操作スイッチを他方に向かって操作しているときは上記モータが逆方向に回転駆動されるように電源を供給する電源供給回路と、を有し、
それぞれの移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有することを特徴とすることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、移動棚の走行範囲を制限するエンドストッパと、このエンドストッパに対する当たり部材と、この当たり部材に移動棚が当たることによって蓄勢される蓄勢手段を有していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、走行方向前後面に人体その他の異物が当たったときこれを検知してモータへの電源供給を遮断する安全バーを有していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、モータが駆動されている間だけつながりモータの回転力を走行車輪に伝達するクラッチを有し、このクラッチは、モータへの電源供給によってつながる電磁クラッチ、または、モータの回転駆動によってつながるクラッチであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるパワーアシスト式移動棚の実施の形態について説明する。図1において、符号1,2,3,4,5は、それぞれ第1の移動棚、第2の移動棚、第3の移動棚、第4の移動棚、第5の移動棚を示す。これらのの移動棚はそれぞれ底部に走行車輪14,24,34,44、54を有すると共に、それぞれの走行車輪を回転駆動するモータ13,23,33,34,53を有している。上記各走行車輪は、床に敷設されたレール上を回転し、このレールに案内されて上記各移動棚が移動できるようになっている。
【0016】
図1に示す例では、各移動棚の間口面すなわち物品出し入れ面が紙面に直角な方向に向いていて、各移動棚は間口面に直角方向(紙面と平行な左右方向)に移動するようになっている。本明細書では、各移動棚の間口面を正面または背面とし、間口面に直角をなす垂直面で図1に現れている面を側面という。
上記各モータは、特性上起動時に最大トルクを得ることができるという特徴を有する直流モータで、供給する直流電源の極性を切り替えることによって正逆回転し、それぞれの走行車輪を正逆回転させて移動棚を往復移動させることができるようになっている。各移動棚には、その移動方向両側に操作スイッチが設けられている。図示の例では、各移動棚の側面に側パネルが取付けられ、この側パネルの、移動棚走行方向前後端にそれぞれ設けられている。移動棚1には操作スイッチ11,12が、移動棚2には操作スイッチ21,22が、移動棚3には操作スイッチ31,32が、移動棚4には操作スイッチ41,42が、移動棚5には操作スイッチ51,52がそれぞれ設けられている。
【0017】
各移動棚には、操作スイッチが操作されることによってモータに電源を供給する電源供給回路が設けられている。各移動棚における電源供給回路は、一方の操作スイッチ、例えば図1において左側の操作スイッチ11,21,31,41,51が操作されているときそれぞれのモータ13,23,33,43,53を一方向に回転駆動するように直流電源を供給し、他方の操作スイッチ、例えば図1において右側の操作スイッチ12,22,32,42,52が操作されているときそれぞれのモータ13,23,33,43,53を他方向に回転駆動するように直流電源を供給するようになっている。
【0018】
各移動棚のモータ13,23,33,43,53はクラッチを内蔵し、あるいは、各モータとそれぞれの移動棚の走行車輪14,24,34,44,54との間の動力伝達機構中にクラッチが設けられている。これら各移動棚のクラッチは、それぞれの移動棚のモータが駆動されている間だけつながってモータの回転力を走行車輪に伝達し、それぞれの移動棚のモータが駆動されていないときは、動力の伝達を遮断するようになっている。上記各クラッチは、それぞれの移動棚のモータに通電されるのと同時に通電されてつながる電磁クラッチであってもよいし、モータが回転駆動されることにより、例えば遠心力でつながる形式のクラッチであってもよい。
【0019】
図1は、第3の移動棚3の、左側の操作スイッチ31が右の方に向かって押されることにより、その移動棚3のモータ33が一方向に回転し、移動棚3が右の方に向かって走行し、第2の移動棚2と第3の移動棚3との間に作業通路としての空間が形成される様子を示している。上記操作スイッチ31を押すことによって第3の移動棚のモータ33のみが駆動されると共にその移動棚3のクラッチがつながり、モータ33の回転力が走行車輪34に伝達される。一方、移動棚3以外の移動棚のモータには電源が供給されず、クラッチは動力伝達を遮断しているので、走行車輪側から見た回転抵抗が低くなっており、比較的弱い力で押し動かされ得る状態になっている。そのため、モータ33の駆動に基づく移動棚1の移動で第4、第5の移動棚4,5も図1において右側に向かい押し動かされるようになっいる。
【0020】
以上説明した移動棚3の移動は、操作スイッチ31が操作されている間行われる。図2はその様子を示すもので、操作スイッチ31が右側に向かって押されている間、移動棚3は鎖線3Aで示し、さらに、点線3Bで示すように移動棚3が右に向かって移動する。移動棚2,3間に作業をするのに必要な空間が形成されたと判断したなら操作スイッチ31の操作を止める。これによって移動棚3および移動棚3によって押し動かされていた移動棚も停止する。
【0021】
上記移動棚3の右側の操作スイッチ32を左に向かって押せば、移動棚3は左に向かって移動し、操作スイッチ32の操作を止めれば移動棚3が停止する。以上の動作はどの移動棚においても同じで、左側の操作スイッチを右に向かって押せばその移動棚が右に、右側の操作スイッチを左に向かって押せばその移動棚が左に移動し、操作スイッチの操作を止めれば、その移動棚がその場で停止する。
【0022】
複数の移動棚、図1に示す例の場合5台の移動棚は、全てが互いに集束することができ、かつ、任意の移動棚間に作業通路としての空間を形成することができるようになっている。したがって、場合によっては、最も外側に位置する移動棚1または移動棚5で、クラッチが切れた状態にある他の4台の移動棚を同時に押し動かさなければならない場合もある。そこで、各移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有している必要がある。
【0023】
従来の移動棚の駆動モータは交流モータであり、その特性上起動トルクは低いものであった。そのため、移動させる必要のある移動棚のモータを一斉に駆動して、トルクの低さを補っていた。
これに対して本発明では、回路構成の簡略化を図るために、1台の移動棚のモータのみを駆動し、移動させる必要のある他の移動棚は上記1台の移動棚で押し動かすようにしている。したがって、各移動棚のモータはトルクの大きいもの、特に起動トルクの大きいものにする必要がある。そこで本発明では、特性上起動トルクが大きい直流モータを移動棚の駆動モータとして採用した。
【0024】
なお、配列された複数の移動棚のうち、最も外側の移動棚は多くの移動棚を押し動かす場合が多く、中央部の移動棚は比較的少ない移動棚を押し動かすことになる。そこで、外側に配置される移動棚のモータは比較的トルクの大きいものにし、内側に配置される移動棚のモータは比較的トルクの小さいものにするというように使い分けてもよい。
【0025】
以上説明した実施の形態によれば、各移動棚に、その移動方向両側に操作スイッチを設け、一方の操作スイッチを選択してこれを押圧操作すれば、押圧操作の向きに移動棚が移動するようにしてあるので、あたかも、操作者の手動力で移動棚が移動しているかのように見えて、実はモータの駆動力でアシストされており、重量の重い移動棚でも軽快に移動させることができる。
【0026】
また、モータへの通電は、操作スイッチを押圧操作しているときだけ行われ、このときだけ移動棚が移動し、操作スイッチの押圧操作を解除すれば移動棚が停止するようにし、かつ、移動棚の移動の向きは操作者が判断して操作スイッチを選択操作するようにして、移動棚の制御は操作者の判断に委ねるようにした。そのため、従来の電動式移動棚のように、現在どこに作業通路が形成されているか、どこに作業通路を形成するように指令が出されたか、上記現在の作業通路位置と上記作業通路形成指令との関係からどの移動棚をどの向きに移動させればよいか、というような各種の判断回路と、この判断に基づく各移動棚の制御回路とを省略することができ、回路構成がきわめて簡単でコストの安いパワーアシスト式移動棚を得ることができる。
【0027】
このように、操作者の判断で、モータのアシストのもとに移動棚を移動させるようになっているため、既に形成されている作業通路に作業者が入っていることを操作者が知っている場合は、上記作業通路を狭める向きに移動させることはしないはずである。しかしながら、移動棚の陰になって作業者がいることを知らずに上記作業通路を狭める向きに移動させることもありえる。そこで、万が一そのような事態が生じた場合には、モータへの電源供給を停止させて移動棚を停止させるようにする。
【0028】
図3はそのための安全装置を設けた例を示す。ここでは、説明の煩雑化を避けるために3台の移動棚1,2,3を示す。各移動棚1,2,3の走行方向前後の面には、作業者その他の異物に接触することができる安全バーが設けられている。移動棚1には安全バー15,16が、移動棚2には安全バー25,26が、移動棚3には安全バー35,36が設けられている。これらの安全バーは移動棚の間口面にその幅方向の略全体をカバーするように水平方向に配置されていて、安全バーに作業者等の異物が触れることによって作動するスイッチを内蔵している。安全バーを支持する部材は特に限定されず、例えば、前面パネル、支柱部などによって安全バーを左右方向に支持してもよい。何れかの安全バースイッチが動作することにより、各移動棚のモータへの電源供給が遮断されるようになっている。上記各安全バーは、移動棚の底部近くに配置されているが、もっと高い位置に配置してもよく、また、低部とそれよりも高い位置の両方に設けてもよい。
【0029】
複数の移動棚からなる移動棚装置は、走行可能な範囲が定まっている。図3に示す例では、移動棚装置の走行範囲両端に移動棚の走行範囲を制限するエンドストッパ61,62が設けられている。図3において、左側の移動棚1がエンドストッパ61に当接することによって移動棚1の左側への走行が制限され、右側の移動棚3がエンドストッパ62に当接することによって移動棚3の右側への走行が制限されるようになっている。ただ、エンドストッパ61,62によって移動棚の移動を直接的に制限すると、エンドストッパ61,62に移動棚が衝突したときの衝撃で収納物品が崩れたり落下したりすることがある。そこで、左端に位置する移動棚1の左側に、エンドストッパ61と協働するエンドストッパ装置17を、右端に位置する移動棚3の右側に、エンドストッパ62と協働するエンドストッパ装置37を設け、エンドストッパ61,62に当接したときの衝撃を和らげると共に、そのとき、仮に操作スイッチが操作されたままになっていたとしても、モータへの電源供給を遮断するようにして、モータに過負荷がかかることを防止するようになっている。
【0030】
図4ないし図6は、図3における左側の移動棚1に設けられた上記エンドストッパ装置17の具体例を示す。図4ないし図6において、移動棚は底部に台枠64を有していて、この台枠64の上に棚構造が構築されている。もっとも、棚構造を構築することなく台枠64の上に直接物品を載せるようにしたものでもよい。台枠64の内側天井部にはチャンネル状の鋼材からなる梁65が走行方向に向けて溶接等によって固定されている。梁65は移動棚の間口面側から見て複数個適宜の間隔で配置されている。梁65の下面には移動棚の走行方向前後に向けて、ピローブロック66,66によって走行車輪14,14が回転自在に取付けられている。走行車輪14,14は、床に敷設されたレール80の上に載っていて、レール80上で回転することにより移動棚がレール80の方向に走行するようになっている。走行方向前後の走行車輪14,14の両方またはいずれか一方は、前述のモータによって回転駆動されるようになっている。
【0031】
上記梁65の下面には、前後の走行車輪14,14の間においてL字型のアングル材67が固定され、アングル材67の下面には軸受金具68が固定されている。軸受金具68は前後方向に長く下向きのU字形で、前後の下向きの垂直片に形成された孔を貫いて軸69が固定されている。軸69は2個あり、並行に配置されている。二つの軸69の外側にはエンドストッパ61に対する当たり部材70が嵌められている。当たり部材70は二つの軸69にまたがり、かつ、この二つの軸69に沿って摺動可能に嵌められている。当たり部材70の一部は下に向かって伸び出ていて、この伸び出た部分がエンドストッパ61に当接するようになっている。エンドストッパ61はL字形のアングル材からなり、水平片が床に固定され、垂直片が床から立ち上がってこの垂直片に上記当たり部材70が当たるようになっている。
【0032】
上記二つの軸69の外周側には圧縮コイルばね71が嵌められ、上記軸受金具68の右側の垂直片と上記当たり部材70との間でコイルばね71の反発力が働くことにより、当たり部材70を左側に向かって移動するように付勢し、当たり部材70が上記軸受金具68の左側の垂直片に当たることによって、上記付勢力による当たり部材70の移動を規制している。移動棚が図4において左方に移動して当たり部材70がエンドストッパ61に当接すると、当たり部材70は上記圧縮コイルばね71を圧縮しながら右側に移動する。これによって圧縮コイルばね71は当たり部材70を押し戻そうとする力が蓄勢される。したがって、圧縮コイルばね71は蓄勢手段を構成しているものといえる。
【0033】
上記軸受金具68にはエンドスイッチ73が取付けられている。一方、当たり部材70にはその上側にエンドスイッチ作動金具72が取付けられていて、エンドスイッチ作動金具72の上面にエンドスイッチ73の作動レバー先端が載っている。エンドスイッチ作動金具72は当たり部材70の摺動方向に長く、その上面の長手方向中間部に傾斜面75が形成され、この傾斜面75を境にしてエンドスイッチ作動金具72の上面に高低差がついている。圧縮コイルばね71の付勢力によって当たり部材70が軸受金具68の左側の垂直片に当たっている通常の状態では、エンドスイッチ73の作動レバー先端がエンドスイッチ作動金具72上面の低い位置に載っていて、エンドスイッチ73は作動しない。
【0034】
当たり部材70がエンドストッパ61に当たり、圧縮コイルばね71の付勢力に抗して当たり部材70が図4において右側に移動すると、当たり部材70とともにエンドスイッチ作動金具72も右側に移動し、やがてエンドスイッチ作動金具72の上記傾斜面75がエンドスイッチ73の作動レバー先端を押し上げ、エンドスイッチ73を作動させるようになっている。このエンドスイッチ73の作動により移動棚駆動用のモータへの電源供給が遮断されるようになっている。
【0035】
このように、エンドストッパ装置17を設けることにより、移動棚が移動限界位置まで走行してきたとき、当たり部材70がエンドストッパ61に当たり、圧縮コイルばね71による付勢力に抗しながら当たり部材70を移動させるため、移動棚の走行がエンドストッパ61で制限されたときの衝撃力が圧縮コイルばね71によって吸収され、収納物品が崩れたり落下したりすることを防止することができる。また、上記のように圧縮コイルばね71は、衝撃力を吸収することによって蓄勢され、この蓄勢力が移動棚を押し戻す力として作用する。こうして、移動棚が押し戻されることにより、エンドスイッチ73の作動も解除され、何れかの前記操作スイッチの操作によって、移動棚駆動用のモータへの電源供給が可能な状態になる。
図3における右側のエンドストッパ装置37も、左右の向きがエンドストッパ装置17と逆になっているだけでエンドストッパ装置17と同様に構成されていている。
【0036】
次に、本発明に適用可能な電気回路の例について、図9ないし図12を参照しながら説明する。図9は、1台の移動棚におけるモータへの電源供給回路のみを抜粋して示す。図9において、符号81は、交流を直流に変換して電源として供給する直流安定化電源を示し、符号82は、電磁石によって動作し、供給される直流電源の極性を切り替えることによって、導通する接点を切り替えるコンタクターを示す。右行きスイッチSW1Rは、図1に示す各移動棚の左側に配置された操作スイッチに相当し、左行きスイッチSW1Lは、図1に示す各移動棚の左側に配置された操作スイッチに相当する。
【0037】
上記コンタクター82は、直流電源が一方向に供給されたときに動作する複数の接点と、直流電源が逆方向に供給されたときに動作する複数の接点とを図9において左右対称に有している。右行きスイッチSW1Rがオンの場合は、直流安定化電源81のプラス極から、コンタクター82の右側の接点21,22、左側の接点A1/a,A2/b、右行きスイッチSW1R、リレーRL1のブレイク接点、直流安定化電源81のマイナス極の順に直流電源が供給され、図9において左半分の接点が作動する。これによって直流安定化電源81のプラス極から、コンタクター82の左半分の接点R,U、モータM1、接点W,T、リレーRL1のブレイク接点、直流安定化電源81のマイナス極の順に直流電源が供給され、モータM1が一方向(ここではこの方向を正方向とする)に駆動され、移動棚が図1において右向きに走行するようになっている。
【0038】
左行きスイッチSW1Lがオンの場合は、直流安定化電源81のプラス極から、コンタクター82の左側の接点21,22、右側の接点A1/a,A2/b、左行きスイッチSW1L、リレーRL1のブレイク接点、直流安定化電源81のマイナス極の順に直流電源が供給され、図9において右半分の接点が作動する。これによって直流安定化電源81のプラス極から、コンタクター82の右半分の接点R,U、モータM1、接点W,T、リレーRL1のブレイク接点、直流安定化電源81のマイナス極の順に直流電源が供給され、モータM1には逆向きに電源が供給されることになってモータM1が逆方向に駆動され、移動棚が図1において左向きに走行するようになっている。
【0039】
移動棚が右向きに走行している場合も、左向きに走行している場合も、操作スイッチの操作を止めてスイッチSW1RまたはSW1Lをオフにすれば、コンタクター82への電源供給が停止し、モータM1に給電するためのコンタクター82の接点は中立位置になるため、モータM1への給電が停止し、移動棚の走行が停止する。
【0040】
図10、図11は、図3について説明した前記安全バースイッチとエンドスイッチの電気的な接続関係の例を示すもので、図10は各移動棚ごとに実態に即して示しており、図11は全体の接続関係を整理して示している。図10、図11において、ELBは漏電ブレーカを、PSは直流安定化電源を、ESLは左側のエンドスイッチを、ESR右側のエンドスイッチを、SB1は移動棚1の安全バースイッチを、SB2は移動棚2の安全バースイッチを、SB3は移動棚3の安全バースイッチを、RL1は移動棚1のリレーを、RL2は移動棚2のリレーを、RL3は移動棚3のリレーを、それぞれ示している。上記各スイッチはブレイク接点になっている。各移動棚のリレーRL1、RL2、RL3が並列に接続され、この各リレーの並列接続と、上記各スイッチESL、SB1、SB2、SB3、ESRは直列に接続されてその両端が交流電源に接続されている。したがって、通常は上記各リレーが励磁され、上記各スイッチのうちの一つでも作動してオフになると、上記リレーの全てが励磁されなくなる。
【0041】
図12は、図9について説明した各移動棚におけるモータへの通電回路を等価的に示すもので、M1、M2、M3は、各移動棚における前記コンタクターの電磁石を示す。各コンタクターの電磁石には、前述のように直流電源が極性を正逆に切り換えて供給されるため、図12では、正方向の電源供給と逆方向の電源供給とをM1L,M1R,M2L,M2R,M3L,M3Rというように「L」と「R」に分けて示している。一つの移動棚においては、上記リレーRL1の接点と左行きの操作スイッチSW1Lと電磁石M1Rとの直列接続が直流電源に接続され、上記リレーRL1の接点と右行きの操作スイッチSW1Rと電磁石M1Lとの直列接続が直流電源に接続されている。第2の移動棚においても、リレーRL2の接点と左行きの操作スイッチSW2Lと電磁石M2Rとの直列接続が直流電源に接続され、上記リレーRL2の接点と右行きの操作スイッチSW2Rと電磁石M2Lとの直列接続が直流電源に接続されている。第3の移動棚においても、リレーRL3の接点と左行きの操作スイッチSW3Lと電磁石M3Rとの直列接続が直流電源に接続され、上記リレーRL3の接点と右行きの操作スイッチSW3Rと電磁石M3Lとの直列接続が直流電源に接続されている。
【0042】
図10、図11について説明したように、安全バースイッチとエンドスイッチのうちの一つでも作動するとリレーRL1、RL2、RL3が励磁されなくなり、図12に示す上記各リレーの接点がオフになる。その結果、右行きスイッチまたは左行きスイッチがオンとなっている移動棚においても、図9に示すコンタクター82への通電が遮断され、その移動棚のモータへ通電するためのコンタクター82の接点がオフとなって、モータへの通電が停止し、その移動棚の走行が停止する。
【0043】
このように、本願発明は、操作者の意志に基づいて移動棚の移動を制御するように構成することによって、回路構成がきわめて簡単なパワーアシスト式移動棚を得ることができるが、万が一、作業通路内に作業者などがいるときにこれを知らないで上記作業通路を狭める向きに移動棚を移動させることもありえることを考慮して、安全バースイッチを設け、安全バースイッチが作動したときは移動棚のモータへの通電を遮断して移動棚を停止させるようにした。また、エンドストッパに移動棚が当たったときこれを検知するエンドスイッチを設け、このエンドスイッチが作動したときも移動棚のモータへの通電を遮断して移動棚を停止させるようにした。上記安全バースイッチとエンドスイッチは直列接続すればよく、これらのスイッチを設けたからといって、従来の電動式移動棚の制御回路と比較すれば、回路構成がきわめて簡単であることに変わりはない。
【0044】
以上説明した実施の形態では、走行車輪とモータとの間にクラッチが設けられていて、モータが駆動されていないときはクラッチが切れるようになっていたが、クラッチを設けることが必須の要件というわけではない。その理由を以下に述べる。本願発明にかかるパワーアシスト式移動棚は、駆動源として直流モータを用いている。直流モータは起動トルクが大きいため、減速比を小さくすることができる。減速比が小さいということは、走行車輪を回転させたとき、この回転力がモータに伝わることによる抵抗が比較的小さいということである。従って、走行車輪とモータとの間にクラッチがなくても、一つの移動棚で他の一つまたは複数の移動棚を押し動かそうとするときにかかる負荷は比較的小さい。よって、走行車輪とモータとの間にクラッチが介在していることは必須の要件ではない。また、クラッチがなくても、地震が発生したとき揺れに従って走行車輪をレール上で回転させることができ、地震エネルギーの移動棚への伝達が遮断され、免震効果を得ることができる。
もちろん、クラッチを設けてモータが駆動されている間だけつながるようにしておけば、軽快に押し動かすことができるという利点があり、より大きな免震効果を得ることができる利点もある。
【0045】
上記のように直流モータの使用によって減速比を小さくすることができるということは、移動棚の移動速度を高めることができるということであって、これによって迅速な通路形成を可能にし、移動棚走行時の待機時間を短縮化して作業能率の向上を図ることができる。
【0046】
図1ないし図3に示す実施の形態によれば、所定の場所に作業通路を形成しようとする場合、その作業通路に面することになる二つの移動棚のうち一方だけを操作して通路を形成してもよいが、その作業通路に面することになる二つの移動棚の両方を同時に操作して両側に開かせることもできる。例えば、図1に示す例において、移動棚2と移動棚3との間に作業通路を形成しようとする場合は、移動棚2の右側の操作スイッチ22を左に向かって押し、移動棚3の左側の操作スイッチ31を右側に向かって押す。移動棚2は左に移動し、移動棚3は右に移動し、あたかも、襖や障子を左右に同時に動かして開くような感覚で軽快に移動させることができる。もちろん、そのとき他の移動棚を押し動かすこともできる。このように、形成しようとする作業通路に面する両方の移動棚を同時に両側に移動させれば、上記のように直流モータの使用によってもともと走行速度が速いこととあいまって、迅速な通路形成が可能になる。たとえば、前に述べた900〜1000mm幅の通路を4秒程度で形成することができる。
【0047】
上記のようにして二つの移動棚を同時に左右に移動させると、どっちか一方の移行余裕がなくなってエンドストッパに当たる場合がある。いま、図4ないし図6について説明したエンドストッパ装置17がエンドストッパ61に当たった場合を想定する。エンドストッパ装置17は、その当たり部材70がエンドストッパ61に当たり、当たり部材70がコイルばね71を蓄勢しながら軸69に沿って移動する。当たり部材70とともにエンドスイッチ作動金具72も移動し、その傾斜面75がエンドスイッチ73の作動レバーを押し、エンドスイッチ73を作動させる。その結果、既に説明したように全ての移動棚のモータへの電源供給回路がオフになり、エンドストッパに当たった移動棚のモータが過負荷になるのを防止する。
【0048】
エンドスイッチが作動したままであるとすれば、いずれの移動棚のモータにも電源を供給することができず、移動棚を移動させることができなくなってしまうが、エンドストッパに当たった移動棚は、蓄勢手段としてのコイルばねの蓄積力によって押し戻され、エンドスイッチが現状復帰することによって再び移動可能となる。図4ないし図6に示す例では、コイルばね71の蓄勢力で当たり部材70が押し戻され、このとき当たり部材70はエンドストッパ61を押すため、移動棚は図4において右側に戻されることになる。また、エンドスイッチ73の作動レバーはエンドスイッチ作動金具72の傾斜面75に沿って降下し、エンドスイッチ73の作動が停止する。その結果、各移動棚のモータに電源を供給可能となり、操作スイッチの操作によって移動棚を走行させることが可能な状態になる。
【0049】
図1ないし図3に示す例では、各移動棚の移動方向両側に設けた操作スイッチを、その移動棚を移動させたい向きに押すことによって移動させるようになっているが、他の操作形式によって移動させることもできる。例えば、図7に示す例のように、移動棚8の側パネルの幅方向中央部に一つのグリップ状の操作部材81を設け、この操作部材81をつかんで移動棚8を走行させようとする向きに力を加えるようにする。そして、右向きに力を加えると、図示されない右行きのスイッチ(図9に示すスイッチSW1Rに相当する)が作動し、その移動棚8のモータ83が一方向に回転してその移動棚8を右に向かって移動させるようにする。また、操作部材81に左向きに力を加えると、図示されない左行きのスイッチ(図9に示すスイッチSW1Lに相当する)が作動し、その移動棚8のモータ83が逆向きに回転してその移動棚8を左に向かって移動させるようにする。
【0050】
このように構成しておけば、操作部材81をつかみ、あたかも手動力で押し動かしているかのような感覚で、モータ83によるパワーアシストのもとに軽快に移動棚を移動させることができる。その他、エンドストッパの構成、回路構成などは前述の例を採用すればよい。このような構成においても、前述の例と同様の作用効果を得ることができる。
【0051】
各移動棚の移動方向両側に操作スイッチを設ける場合であっても、その移動棚を移動させたい向きに引っ張ることによって移動させるようにしてもよい。図8はその例を示すもので、移動棚9の側パネルの左右両側にそれぞれグリップ状の操作部材91,92を設け、左側の操作部材91をつかんで左側に向かって引っ張れば、図9に示すスイッチSW1Lに相当するスイッチが作動してその移動棚9のモータ93が一方向に回転し、その移動棚9を左に向かって移動させ、右側の操作部材92をつかんで右側に向かって引っ張れば、図9に示すスイッチSW1Rに相当するスイッチが作動してその移動棚9のモータ93が逆向きに回転し、その移動棚9を右に向かって移動させるようにしたものである。
【0052】
このように構成しておけば、操作部材91または操作部材92をつかみ、あたかも手動で引っ張っているかのような感覚で、モータ93によるパワーアシストのもとに軽快に移動棚を移動させることができる。その他、エンドストッパの構成、回路構成などは前述の例を採用すればよい。このような構成においても、前述の例と同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
本発明は、図示したような間口面に直行する向きに移動するようにした移動棚に限らず、間口面と平行な方向に移動する形式の移動棚にも適用可能であり、かかる形式のものにおいても所期の効果を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、モータの駆動力を利用して移動棚を移動させるようにすると共に、どの移動棚をどの向きに移動させるかは操作者の判断に任せ、手動式の移動棚のような感覚で操作するようにしたため、従来の電動式移動棚のような複雑な制御回路を必要とせず、回路構成がきわめて簡単で、コストの安いパワーアシスト式移動棚を得ることができる。
また、特性上起動トルクが大きい直流モータを移動棚の駆動モータとして採用し、それぞれの移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有するため、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0055】
また、モータを、起動時のトルクが最大トルクとなる直流モータとしたため、一つの移動棚の駆動によって他の移動棚を押し動かすことができ、電気回路上、複数の移動棚相互の連携関係を簡略化でき、この点も回路構成がきわめて簡単になる要因となる。
上記のように、特性上起動トルクの大きい直流モータを用いたため、モータから走行車輪に至る動力伝達系の減速比を小さくすることができ、移動棚の走行速度を早くして迅速な通路形成が可能なパワーアシスト式移動棚を得ることができる。
【0057】
上記のように、どの移動棚をどの向きに移動させるかを操作者の判断に任せるとしても、万が一、操作者が判断を誤って移動棚を移動させることがありえる。そのような場合でも、安全バーを設け、この安全バーの作動によってモータへの電源供給を遮断するように構成することにより、安全性を確保することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパワーアシスト式移動棚の実施形態の外観を示す側面図である。
【図2】上記実施形態において一つの移動棚の操作部材を操作することによって移動棚が移動する様子を示す側面図である。
【図3】本発明にかかるパワーアシスト式移動棚に取付けられる安全バーとエンドストッパ装置の例を概略的に示す側面図である。
【図4】上記エンドストッパ装置の具体例を示す側面図である。
【図5】同上エンドストッパ装置の平面図である。
【図6】同上エンドストッパ装置の正面図である。
【図7】本発明にかかるパワーアシスト式移動棚の別の実施形態を示す外観側面図である。
【図8】本発明にかかるパワーアシスト式移動棚のさらに別の実施形態を示す外観側面図である。
【図9】本発明に適用可能な各移動棚の回路例を示す回路図である。
【図10】本発明に適用可能な安全バーとエンドストッパ装置を含む安全装置の回路例を示す回路図である。
【図11】同上安全装置の回路例を整理して書き改めた回路図である。
【図12】各移動棚の正逆転切り換え回路例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 移動棚
3 移動棚
5 移動棚
11 操作スイッチ
12 操作スイッチ
13 モータ
14 走行車輪
15 安全バー
16 安全バー
17 エンドストッパ装置
31 操作スイッチ
32 操作スイッチ
33 モータ
37 エンドストッパ装置
51 操作スイッチ
52 操作スイッチ
53 モータ
61 エンドストッパ
62 エンドストッパ
71 蓄勢手段としてのコイルばね

Claims (5)

  1. 複数の移動棚がモータによって互いに収束しかつ任意の移動棚間に作業通路としての空間を形成可能に配置されてなるパワーアシスト式移動棚であって、
    上記移動棚は、
    走行車輪と、
    直流モータからなり正逆回転することにより上記走行車輪を正逆回転させて移動棚を往復移動させるモータと、
    移動棚の側パネルの移動棚移動方向前後端にそれぞれ設けられた操作スイッチと、
    上記操作スイッチの片方を操作している間だけ上記モータが一方向に回転駆動され上記操作スイッチの他方を操作している間だけ上記モータが逆方向に回転駆動されるように電源を供給する電源供給回路と、を有し、
    それぞれの移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有し、
    上記操作スイッチは移動棚を移動させようとする向きに操作するものであり、
    相隣接する移動棚に相対向して設けられている上記操作スイッチを同時に操作することにより上記相隣接する移動棚を互いに離間する向きに同時に移動させることができることを特徴とするパワーアシスト式移動棚。
  2. 複数の移動棚がモータによって互いに収束しかつ任意の移動棚間に作業通路としての空間を形成可能に配置されてなるパワーアシスト式移動棚であって、
    上記移動棚は、
    走行車輪と、
    直流モータからなり正逆回転することにより上記走行車輪を正逆回転させて移動棚を往復移動させるモータと、
    移動棚に設けられその移動棚を移動させようとする向きに応じて操作の向きを選択することができる操作スイッチと、
    上記操作スイッチを片方に向かって操作しているときは上記モータが一方向に回転駆動され上記操作スイッチを他方に向かって操作しているときは上記モータが逆方向に回転駆動されるように電源を供給する電源供給回路と、を有し、
    それぞれの移動棚のモータは、他の移動棚を押し動かすことができるだけのトルクを有することを特徴とするパワーアシスト式移動棚。
  3. 移動棚の走行範囲を制限するエンドストッパと、このエンドストッパに対する当たり部材と、この当たり部材に移動棚が当たることによって蓄勢される蓄勢手段を有する請求項1または2記載のパワーアシスト式移動棚。
  4. 走行方向前後面に人体その他の異物が当たったときこれを検知してモータへの電源供給を遮断する安全バーを有する請求項1または2記載のパワーアシスト式移動棚。
  5. モータが駆動されている間だけつながりモータの回転力を走行車輪に伝達するクラッチを有し、このクラッチは、モータへの電源供給によってつながる電磁クラッチ、または、モータの回転駆動によってつながるクラッチである請求項1または2記載のパワーアシスト式移動棚。
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