JP3560272B2 - Pump type foaming container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体に一体的に設置された泡出しポンプのノズル体を押し下げることにより、容器内に収納されている液体を、容器外から吸入した空気と混合して泡立てた状態で、ノズル体の泡通路を通して吐出するようにした、シャンプー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等の容器として使用されるポンプ式泡出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器本体に一体的に設置された泡出しポンプのノズル体をスプリングの付勢力に抗して押し下げ(及び押し下げ解除)操作することにより、容器内に収納されているシャンプー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等の液体を、泡出しポンプ内に吸い上げて容器外から吸入した空気と混合することで泡状にしてから、ノズル体の泡通路を通して容器外に吐出するようにしたポンプ式泡出し容器については、本出願人によっても幾つかの提案がなされ、様々な構造のものが既に従来公知となっている。(例えば、国際公開WO92/08657号公報,特開平4−293568号公報,実開平3−7963号公報,実開平6−32346号公報,実開平6−69161号公報等参照)
【0003】
すなわち、上記のような各引用公報により開示されているポンプ式泡出し容器では、大径の空気用シリンダと小径の液用シリンダを同心的に一体成形した二重シリンダと、空気用シリンダに摺接する空気用ピストンと液用シリンダに摺接する液用ピストンを一体化したピストン体とにより、容器外の空気を吸入する空気室と、容器内の液体を吸い上げる液室と、空気室からの空気と液室からの液体を混合して泡立てる混合室と、空気室と混合室を連通する空気通路とが形成されて、空気室の吸気孔と液室の入口及び出口に対してそれぞれ逆止弁が配設されるように構成された泡出しポンプが、ピストン体の上端に連結されるノズル体が容器上方に突出するように、二重シリンダの上端部を容器の口部に固定することで容器本体に対して一体的に設置されている。
【0004】
そのような構造のポンプ式泡出し容器によれば、ピストン体の上端部に連結されているノズル体を操作部として、スプリングの付勢力に抗してノズル体を一旦押し下げてから押し下げを解除することにより、ノズル体とピストン体が上昇することで、容器外の空気を空気室に吸入すると共に容器内の液体を液室に吸い上げて泡出しの準備がなされ、その後は、スプリングの付勢力に抗してノズル体を押し下げることにより、空気室からの空気と液室からの液体により混合室で泡が形成され、泡通路の途中でシート状の多孔体を通して均質な泡とされてから、泡通路の末端の吐出口から泡が吐出される。
【0005】
上記のような従来公知のポンプ式泡出し容器の泡出しポンプにおいて、空気室の負圧時にのみ開口される吸気孔は、液用ピストンを連結する筒状の上部小径部と空気用シリンダに摺接する筒状の下部大径部を中間連結部を介して同心的に一体成形した空気用ピストンの中間連結部に開設されており、この吸気孔を開閉する逆止弁について、上記の各引用公報のうちの実開平6−69161号公報以外の公報に示されているものでは、ボール弁が使用されていて、ボール弁のボールは吸気孔の周縁部下面側の弁座とボール脱落防止用の突起部との間を所定量上下動可能に装着されている。
【0006】
そのようなボール弁を使用した逆止弁によれば、ノズル体(ピストン体)を押し下げる時のスピードがかなり遅い場合には、空気室の圧力がボール弁をその自重に抗して押し上げるに必要なだけ上昇せず、従って、ボール弁が弁座に密着しないために完全に閉鎖されない吸気孔から空気室の空気が抜けてしまい、その結果、混合室へ空気が供給されないままノズル体が降下してしまって、ノズル体を押し下げてもノズル体から泡が出てこないという事態が発生するという欠点がある。
【0007】
これに対して、実開平6−69161号公報に示されているものでは、吸気孔を開閉するための逆止弁として、ボール弁ではなく、空気通路の開閉弁を兼ねる弾性弁体が使用されており、この弾性弁体は、筒状の基部と、該筒状基部の下端近傍から外方に延びる薄肉円環状の外方弁部と、筒状基部の下端近傍から内方に延びる薄肉円環状の内方弁部とを備えた構造となっている。
【0008】
そのような弾性弁体は、その筒状基部の少なくとも一部が、吸気孔と空気通路の間で、空気用ピストンの中間連結部に形成された縦壁部の内面と接触し、その外方弁部の上側外縁部が、吸気孔よりも外側の中間連結部の下面と接触し、その内方弁部の下側内縁部が、空気通路の入口よりも下方で、液用ピストンの外周面に形成された環状突部の上面と接触するように、空気用ピストンの中間連結部の空気室側に装着することで、ノズル体が上限位置にある時に吸気孔を閉鎖しているように設置されている。
【0009】
そのような弾性弁体を吸気孔の開閉と空気通路の開閉をそれぞれ行うような逆止弁として使用したポンプ式泡出し容器では、吸気孔の逆止弁にボール弁を使用したものと比べて、ノズル体をゆっくりと押し下げても、空気室の空気が吸気孔から漏れることがなく、空気室で加圧された空気は、内方弁部の内縁側を押し上げて、液用ピストンの環状突部の上面から内方弁部を離して空気通路の入口を開口し、該空気通路を通って混合室に圧入されるので、ノズル体から泡が出てこないというようなことはない。
【0010】
また、ノズル体(ピストン体)の押し下げを解除すると、空気室は直ちに大気圧になり、上方へ変位していた内方弁部の内縁部は元の位置に戻り、その後でスプリングの付勢力により上昇するノズル体の上昇に伴って空気用ピストンが上昇することにより生じる空気室の負圧は、内方弁部の空気通路の閉鎖を維持させる働きをするので、泡を吐出した後で混合室やノズル体の泡通路に残った泡が空気通路を逆流して空気室に入るのを防止できるという利点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような吸気孔を開閉するための逆止弁として空気通路の開閉弁を兼ねる弾性弁体を使用した従来公知のポンプ式泡出し容器では、スプリングの弾性による付勢力でピストン体が上昇(空気用ピストンが上昇)することにより空気室が負圧となり、それにより生じる空気室内外の差圧によって弾性弁体の外方弁部の外縁部が下方に変位(空気用ピストンの中間連結部から離れるように変位)することで、空気室の吸気孔が開口するようになっている。
【0012】
この時、外方弁部の外縁部が変位し難いものであれば、吸気孔は開口し難くなり、吸気孔が直ぐに開口しないと、空気室内の負圧の程度が高くなって、ピストン体の上昇に対する抵抗力として働くので、ピストン体の上昇スピードが遅くなり、その結果、連続して泡を吐出する際に待ち時間が長くなり(使用者は望みの量の泡を早く吐出できないのでイライラする)、甚だしいときはピストン体が上限位置にまで上昇しない(所定量の泡を吐出できない)という結果となってしまうことから、そのような事態が生じないように、弾性弁体の外方弁部は成形できる範囲内でより薄肉(大体0.10mm〜0.20mm)にし、空気室内外の僅かな差圧でも変位できるようにしている。
【0013】
一方、ノズル体(ピストン体)の押し下げに伴って下降する空気用ピストンにより空気室の空気が加圧され、その圧力により弾性弁体の内方弁部の内縁部が変位させられて、液用ピストンの環状突部の上面から離れることにより、空気通路の入口側は開口されるが、その際に、内方弁部の内縁部が変位し難いものであれば、空気通路を開口するのに強い力を要するので、使用者に使い難いという感じを与えるため、そのような事態が生じないように、弾性弁体の内方弁部も成形可能な限り薄肉(大体0.10mm〜0.20mm)にしている。
【0014】
なお、弾性弁体の筒状基部は、空気室内が加圧された時も減圧された時も、空気用ピストンの中間連結部の縦壁部内面との接触状態を維持するため、および、弾性弁体の装着を容易にするために、あまり薄肉であることは好ましくないので、外方弁部や内方弁部よりも少し厚肉(大体0.20mm以上)にしている。
【0015】
しかしながら、その後の研究の結果、ポンプ式泡出し容器の逆止弁(吸気孔と空気通路の逆止弁)として上記のような弾性弁体を使用した場合にも、未だ以下に述べるような欠点があることが判明した。即ち、弾性弁体の金型加工精度や成形精度に起因する寸法誤差によると思われるが、上記のような弾性弁体を使用したタイプのポンプ式泡出し容器でも、ノズル体をゆっくり押し下げると、空気室の空気が吸気孔から外に漏れてしまったり、また、ノズル体が上昇中に、混合室に残っていた泡が空気通路を逆流して液用ピストン外周面の環状突部と内方弁部との隙間から空気室に入ってしまうようなものが、数百個に一個の割合で発生することが判明し、その原因を究明したところ、次のような事実が判明した。
【0016】
すなわち、上記のような弾性弁体を使用したポンプ式泡出し容器では、ノズル体(ピストン体)を押し下げて空気室の空気を加圧すると、弾性弁体と空気用ピストンの中間連結部の縦壁部内面とは単に摩擦係合しているだけなので、空気の圧力で弾性弁体全体が少し上方へずれるように移動するし、また、ノズル体(ピストン体)がスプリングの付勢力により上昇するのに伴って空気室が負圧になった時には、弾性弁体全体が下方にずれるように移動することがある。
【0017】
この時、筒状基部の壁厚が厚すぎたり、空気用ピストンの縦壁部内面との接触面積が広すぎると、ノズル体の押し下げを解除しても、筒状基部と縦壁部との間の摩擦抵抗により弾性弁体全体が直ぐには下降しない(元の位置に戻らない)ので、ノズル体の上昇に伴って空気室が負圧状態になっても、吸気孔を閉じている外方弁部の外縁部が直ぐには開口せず、また、内方弁部の内縁部が液用ピストンの環状突部と直ぐには接触しないので、混合室にある泡が空気通路を逆流して空気室に入ってしまう。
【0018】
同様に、ノズル体の上昇に伴って空気室が負圧状態になった時には、吸気孔から空気が空気室に入るが、弾性弁体全体も下方へずれるように移動するので、ノズル体の上昇が終わり、空気室が大気圧と同じ圧力になっても、外方弁部が吸気孔の外側で中間連結部の下面と接触していない状態、即ち、吸気孔を閉鎖していない状態になることがあり、その後、ノズル体(ピストン体)をゆっくり押し下げると、空気室の空気の圧力は僅かしか上がらないので、外方弁体の外縁部を変位させて吸気孔の外側で中間連結部の下面と接触させる力とならず、空気は閉鎖されていない吸気孔から外へ漏れてしまう結果となる。
【0019】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、具体的には、空気室の吸気孔を開閉するための逆止弁として空気通路の開閉弁を兼ねる弾性弁体を使用したポンプ式泡出し容器において、ノズル体の押し下げを停止したときに、混合室にある泡が空気通路を逆流して空気室に入ってしまうことがなく、また、ノズル体をゆっくり押し下げたときに、空気室の空気が吸気孔から外に漏れて所定量の空気が混合室に供給されないということが起きないようにすることを課題とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、大径の空気用シリンダと小径の液用シリンダを同心的に一体成形した二重シリンダと、空気用シリンダに摺接する空気用ピストンと液用シリンダに摺接する液用ピストンを一体化したピストン体とにより、容器外の空気を吸入する空気室と、容器内の液体を吸い上げる液室と、空気室からの空気と液室からの液体を混合して泡立てる混合室と、空気室と混合室を連通する空気通路とが形成されており、液用ピストンを連結する筒状の上部小径部と空気用シリンダに摺接する筒状の下部大径部を中間連結部を介して同心的に一体成形した空気用ピストンに対して、その中間連結部に空気室の吸気孔が開設され、その上部小径部と液用ピストンの間に空気通路が形成されていると共に、この吸気孔と空気通路をそれぞれ開閉する逆止弁として、筒状基部の下端部近傍から外方に薄肉円環状の外方弁部を延ばし内方に薄肉円環状の内方弁部を延ばした軟質合成樹脂製の弾性弁体が、空気室の大気圧時には、外方弁部の上側外縁部が吸気孔よりも外側で中間連結部の下面に接触し、内方弁部の下側内縁部が空気通路の入口よりも下方で液用ピストンの外周面に設けられた環状突部の上面に接触することで、吸気孔と空気通路の両方を閉鎖し、また、空気室の負圧時には、外方弁部が弾性変形することで吸気孔のみを開口し、空気室の加圧時には、内方弁部が弾性変形することで空気通路のみを開口するように、空気用ピストンの中間連結部の空気室側に取り付けられているポンプ式泡出し容器において、空気用ピストンの中間連結部の吸気孔と空気通路の間に、上方に突出する環状溝部を一体的に形成して、この環状溝部の径方向内側の縦壁部と弾性弁体の筒状基部の内周面とが接触するように、この環状溝部に空気用ピストンの下面側から弾性弁体の筒状基部を挿入すると共に、この環状溝部の縦壁部と筒状基部の接触面の少なくとも一方に、縦壁部に対して筒状基部を上下動不能に固定するための凸部又は凹部を形成していることを特徴とするものである。
【0021】
上記のような構成によれば、ノズル体(ピストン体)を押し下げて空気室の空気を加圧したり、ノズル体(ピストン体)の押し下げ解除で空気室の空気が負圧になっても、弾性弁体の筒状基部が空気用ピストンに対して上下動不能に固定されていることで、弾性弁体が上方や下方にずれて移動するようなことはなく、その結果、弾性弁体の上下方向のずれに起因する混合室からの泡の逆流や空気室からの空気の漏れが起きるようなことはない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポンプ式泡出し容器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明の一実施形態に係るポンプ式泡出し容器について、図1は、ノズル体(ピストン体)が上限位置で停止している状態でのポンプ式泡出し容器の全体構造(容器の下部は省略)を示し、図2は、泡出しポンプの第3逆止弁に使用される弾性弁体の形状を示し、図3は、第3逆止弁で空気通路の入口と吸気孔が何れも閉鎖されている状態を示し、図4は、第3逆止弁で弾性弁体により空気通路の入口のみが開口されている状態を示し、図5は、第3逆止弁で吸気孔のみが開口されている状態を示し、図6は、泡出しポンプの押し下げ操作時の作動状態を部分的に示し、図7は、泡出しポンプの押し下げ解除時の作動状態を部分的に示すものである。また、図8は、本発明のポンプ式泡出し容器の他の実施形態について、ノズル体(ピストン体)が上限位置で停止している状態での泡出しポンプの全体構造を示すものである。
【0023】
本実施形態のポンプ式泡出し容器1では、図1に示すように、容器本体2の口部に冠着されるベースキャップ3を貫通して、泡出しポンプの上端吐出部であるノズル体4がベースキャップ3よりも上方に突出しており、該ノズル体4を上方から覆うように、ベースキャップ3に対してオーバーキャップ5が嵌着されている。
【0024】
合成樹脂製の容器本体2は、シャンプー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等、界面活性剤を含有する液体を収容するもので、該容器本体2には、その口部2aの外周面に雄ネジ部が形成されており、スカート部31の内周面に雌ネジ部を形成したベースキャップ3が、泡出しポンプを容器本体2に対して固定すると共に容器本体2内の気密を保つような状態で、パッキン11を介して、容器本体2の口部2aに螺合により冠着されている。
【0025】
泡出しポンプは、操作部及び吐出部となるノズル体4と、シリンダ体である二重シリンダ6と、ピストン体である空気用ピストン7及び液用ピストン8とを主要な構成部品とするものであり、二重シリンダ6の上端周縁部が容器本体2の口部2aとベースキャップ3とにより挟持されることで、容器本体2に対して固定されているもので、以下、そのような泡出しポンプの各部分の具体的な構造について説明する。
【0026】
泡出しポンプの二重シリンダ6は、一つの部品として射出成型法により合成樹脂で一体成形されたものであり、同心的に配置された大径の空気用シリンダ61と小径の液用シリンダ62とが連結部分63を介して一体的に成形されたものであって、空気用シリング61の上端開口縁部には、環状のパッキン11を介して容器本体2の口部2a上端に載置される円環状のフランジ部64が形成されている。
【0027】
二重シリンダ6の空気用シリンダ61は、フランジ部64に続いて容器本体2の口部2aの上端部の内径と同等若しくは少し小径の外径を有する短い大径部分と、それより僅かに小径で均一な内径の長いシリンダ壁とからなる筒状であって、該シリンダ壁の下端から上方に反転して、連結部分63が径方向内方に延びている。
【0028】
二重シリンダ6の液用シリンダ62は、その上端が連結部分63の径方向内端に連なって該連結部分63から下方に延びているもので、同一内径をもつ円筒形のシリンダ壁62aの下端に、内径を小さくしながら、後述する筒状係止体の下端の受け部となる円環状の台座部62bが形成され、その下方でボール弁12の弁座となる漏斗状の弁座部62cが形成され、さらにその下方に、容器本体2内から液用シリンダ62内に液体を導くための導液管13を圧入するための円筒形の下部穴部62dが形成されていて、下部穴部62dに圧入された導液管13は、容器本体2の底部付近にまで延びている。
【0029】
泡出しポンプの空気用ピストン7と液用ピストン8は、それぞれが別個の部品として合成樹脂で射出成型法により成形され、その後で一つのピストン体として同心的に一体連結されているものであって、二重シリンダ6に対して、空気用ピストン7の摺動シール部74が空気用シリンダ61のシリンダ壁内面に沿って摺動し、液用ピストン8の摺動シール部8bが液用シリンダ62のシリンダ壁62aの内面に沿って摺動するように設置されており、空気用ピストン7の上端にはノズル体4が連結されている。
【0030】
空気用ピストン7は、軸心部の上部小径部71と、該上部小径部71と同心的に配置された下部大径部72とを、中間連結部73を介して一体的に形成したもので、下部大径部72の上端から径方向内側に中間連結部73が形成され、中間連結部73の内側周縁部から上部小径部71が上方に立ち上がっていて、下部大径部72の下端には、空気用シリンダ61のシリンダ内面との間で充分に気密性を確保でき、且つ、該シリンダ内面に対して上下方向に摺動できるように、摺動シール部74が一体的に形成されている。
【0031】
液用ピストン8は、全体が略円筒形状をしており、その軸心中空部は上部側の内径が下部側の内径よりも小さく形成されていて、上端部の内面側には、内径が上方に行く程大径となる擂鉢状(又は漏斗状)の弁座部8aが形成され、中途部の外周面には、後述する弾性弁体17の内方弁部との接触面となる環状突部8cが形成され、下端部には、液用シリンダ62のシリンダ壁62a内面を液密状態で上下動する摺動シール部8bが形成されていて、摺動シール部8bの内側は、後述するコイルスプリング14の上端側を受け部となるように円環状に形成されている。
【0032】
空気用ピストン7と液用ピストン8は、液用ピストン8の上端部分が空気用ピストン7の上部小径部71の下部内側に圧入されることで、一つのピストン体として一体的に連結されており、そのように一体化されたピストン体7,8は、上記の二重シリンダ6に対して、空気用ピストン7を空気用シリンダ61内に挿入し、液用ピストン8を液用シリンダ62内に挿入することによって、一体的に上下動が可能なように組み付けられている。
【0033】
なお、泡出しポンプのピストン体7,8と二重シリンダ6の間には、圧縮された状態のコイルスプリングが介装されている。すなわち、液用シリンダ62の下端付近と液用ピストン8の下端付近との間に、筒状係止体16の下端に形成された円環状の受け部16aを介して、コイルスプリング14が介装されていて、このコイルスプリング14のバネ力によりピストン体7,8は二重シリンダ6に対して常に上方に付勢されている。
【0034】
上記のような構造の二重シリンダ6とピストン体(空気用ピストン7及び液用ピストン8)とにより、空気用シリンダ61および連結部分63と空気用ピストン7と液用ピストン8とに囲まれて空気室Aが形成され、液用シリンダ62と液用ピストン8の内側に液室Bが形成され、液室Bの上方で空気用ピストン7の上部小径部71の上部の内側に混合室Cが形成されていると共に、空気室Aから混合室Cに空気を送り込むための空気通路Dが形成されている。
【0035】
すなわち、空気用ピストン7の上部小径部71は、その上部内側が混合室Cになり、その下部内側が液用ピストン8の圧入部になっていると共に、液用ピストン8が圧入される上部小径部71の下部内面には、同一幅で同一深さの縦溝部が円周方向で等間隔に複数本設けられることで、液用ピストン8の外面との間に、空気通路Dが円周方向で均等な通路面積となるように形成されており、上部小径部71の上部で混合室Cとなる部分の内周面には、複数本の縦リブ71aが円周方向で等間隔となるように放射状に設けられ、混合室Cの上端はノズル体4の泡通路Gに連通している。
【0036】
上部小径部71の下部で空気通路Dとなる各縦溝部を形成するための各縦リブ(各溝部の両側)は、液用ピストン8が圧入可能なように、その内面を結ぶ仮想円の内径が(各縦リブの上端付近を除いて)液用ピストン8の外径と略等しくされていると共に、各縦リブの上端付近(縮径された上部の直下)では、各縦リブの内面を結ぶ仮想円の内径が、液用ピストン8を圧入できないように縮径された上部の内径と略等しくされていて、それにより、上部小径部71の下部に液用ピストン8が圧入された状態で、各縦溝部により断面逆L字状の空気通路Dが形成されている。なお、空気通路Dを形成するための縦溝部(縦リブ)については、空気用ピストン7の上部小径部71の内面側ではなく、液用ピストン8の外面側に設けても良い。
【0037】
ピストン体の上端(空気用ピストン7の上部小径部71)に連結されるノズル体4は、側壁部が内筒部4aと外筒部4bの二重壁に形成され、内筒部4a内を通って上方で屈曲するようにL字形の貫通孔が泡通路Gとして形成されているもので、ピストン体7,8を組み付けた二重シリンダ6にベースキャップ3を冠着した後、ノズル体4の内筒部4aの下端部を空気用ピストン7の上部小径部71の上端に外嵌させて固着することで、ノズル体4とピストン体7,8は一体的に連結され、空気用ピストン7の上部小径部71の上部内側に形成された混合室Cとノズル体4の泡通路Gが連通される。
【0038】
ノズル体4の泡通路Gには、空気用ピストン7との連結に先立って、シート状の多孔体9a,9bを両端に張設した多孔体ホルダー9が、混合室Cの下流側で泡通路G内に挿着されており、この多孔体ホルダー9は、例えば、合成樹脂製の糸を編んだ網体をシート状の多孔体9a,9bとして、筒状の合成樹脂製スペーサー9cの両端に該網体を溶着して取付けたようなものであって、上流側(混合室Cに近い側)の多孔体9aの網目よりも下流側(吐出口に近い側)の多孔体9bの網目の方が細かくなるように形成されている。
【0039】
泡出しポンプを容器本体2の口部2aと挟持して固定するためのベースキャップ3については、中央部を開口した頂壁部3aと、頂壁部3aの外周縁部から垂下して途中で外面側に段差部を形成したスカート部3bと、頂壁部3aの開口縁部から直立した直立壁3cとからなり、頂壁部3aの下面には、空気用シリンダ61の大径部内面と接触する環状の筒部と、それよりも小径で環状の筒部がそれぞれ垂下形成されている。
【0040】
ベースキャップ3のスカート部3bは、段差部よりも下方の内周面が雌ネジ部となっていて、スカート部3bの雌ネジ部が容器本体2の口部2aの外周面に形成された雄ネジ部に螺合されることで、ベースキャップ3は容器本体2の口部2aに冠着され、更に、ベースキャップ3のスカート部3bの段差部には、オーバーキャップ5が嵌着される。
【0041】
また、ベースキャップ3の頂壁部3aの開口縁部から直立した直立壁3cは、その先端部の厚さが先細りとなり、且つ、該先端部の内径が次第に小径となっていて、ピストン体7,8に対して上方から固着するノズル体4は、その外筒部4bが、空気が通過できる僅かな隙間をもって、直立壁3cの先端部により案内されることとなる。
【0042】
上記のような構造の各部品を備えた本実施形態のポンプ式泡出し容器1には、更に、ベースキャップ3の直立壁3cの内周縁とノズル体4の外筒部4bの外周面との間隙を介して、容器本体2のヘッドスペース(液面Wよりも上方の空間部)に外部の空気を導入するために、空気用シリンダ61のシリンダ壁上部に空気孔Eが開設されており、空気用ピストン7の摺動シール部74は、ピストン体(空気用ピストン7)が上限位置にある状態で、空気孔Eの部分を内側から覆うように、断面が浅いコの字形状となるように形成されている。
【0043】
また、液室Bに対して、液用シリンダ62の下端付近の漏斗状の弁座部62c上にはボール弁12が載置されており、この弁座部62cとボール弁12とによって液室Bの負圧時に液室Bの下端入口を開口する第1逆止弁が構成されていると共に、液用ピストン8と液用シリンダ62の内側には合成樹脂製の棒状弁体15が設置され、液用シリンダ62の下部には棒状弁体15の上昇を制限する合成樹脂製の筒状係止体16が設置されていて、棒状弁体15の上端付近と液用ピストン8の上端付近とによって液室Bの加圧時に液室Bの上端出口を開口する第2逆止弁が構成されている。
【0044】
すなわち、液用ピストン8と液用シリンダ62の内側に設置される棒状弁体15は、その上部側が大径で下部側が小径に形成されていると共に、液用ピストン8の上端付近の内周面に形成されている擂鉢状の弁座部8aに対して、棒状弁体15の上端付近の外周面には、更に大径で逆円錐状の弁体部15aが、少なくともその最大外径部が液用ピストン8の弁座部8aの最小内径部よりも大径となるように形成されていて、この棒状弁体15の弁体部15aと液用ピストン8の弁座部8aとによって第2逆止弁が構成されている。
【0045】
棒状弁体15の小径の下端部には、その上部に対して段差部を形成するような径大部15bが下端を先細りとした状態で形成されており、この径大部15bが筒状係止体16により所定範囲だけ上下動可能なように保持されていることで、棒状弁体15は、液用シリンダに対して所定範囲だけ上下動可能なように保持されていて、そのような棒状弁体15によって液用ピストン8(および空気用ピストン7)の上限位置が規制されている。
【0046】
すなわち、筒状係止体16は、液用シリンダ62下部の台座部62bに支えられた状態で立設されており、その下端部には円環状の受け部16aが形成され、その上方は液通路となる縦方向の開口溝(又は割溝)16bを放射状に複数本設けた筒部として形成され、更にその上方は完全な(無孔の)円筒部16cとして形成され、その上端部には内向環状突起16dが形成されていて、下端部の受け部16aがコイルスプリング14の下端側の受け部となっている。
【0047】
そのような筒状係止体16の上端部に形成された内向環状突起16dにより、棒状弁体15の下端の径大部15bを係止して、棒状弁体15の上昇を阻止することで、棒状弁体15の弁体部15aが液用ピストン8の弁座部8aに当接することと共働して、コイルスプリング14により上方に付勢されている液用ピストン8(および空気用ピストン7)の上限位置が規制されている。なお、この筒状係止体16の下端部によって第1逆止弁のボール弁12の上昇距離が規制されている。
【0048】
上記のように液室Bの下端入口と上端出口にそれぞれ逆止弁(第1逆止弁と第2逆止弁)が設けられている泡出しポンプにおいて、更に、空気用ピストン7の中間連結部73に開設された吸気孔F(図示したものでは2個)と、空気用ピストン7と液用ピストン8の圧入連結部分に形成された空気通路Dの入口側(空気室A側)とに対して、空気室Aの負圧時にのみ吸気孔Fから空気室Aに空気を吸入し、且つ、空気室Aの加圧時にのみ空気室Aと空気通路Dを連通させるように作動する第3逆止弁が設けられている。
【0049】
この第3逆止弁は、空気用ピストン7の中間連結部73の外周側下面と、空気用ピストン7の中間連結部73と上部小径部71の境界よりも僅か下方の位置で液用ピストン8の外周面に形成された環状突部8cの上面と、空気通路Dの入口と吸気孔Fとを閉鎖し得る位置に配設された軟質合成樹脂製の弾性弁体17とによって構成されている。
【0050】
弾性弁体17は、図2に示すように、短い円筒状の筒状基部17aに対して、筒状基部17aの下端部近傍から外方に延びる薄肉で円環状の外方弁部17bと、筒状基部17aの下端部近傍から内方に延びる薄肉で円環状の内方弁部17cを一体的に形成したものであって、外方弁部17bは、その下面側が凸面状で上面側が凹面状となるように形成され、内方弁部17cは、その上面側が凸面状で下面側が凹面状となるように形成されている。
【0051】
なお、本実施形態では設けていないが、弾性弁体17の外方弁部17bの上面側外縁部と内方弁部17cの下面側内縁部には、それぞれの弁座と接触した際の気密性向上のために、環状突起をそれぞれ設けることが望ましい。
【0052】
上記のような弾性弁体17を所定位置に固定するために、図3に示すように、空気用ピストン7の中間連結部73には、液用ピストン8の上部外面と上部小径部71の内面との間に形成された空気通路Dと、中間連結部73に開設された吸気孔Fとの間で、下面側(空気室A側)から弾性弁体17の筒状基部17aを挿入できるように、上方に突出する環状溝部73aが一体的に形成されている。
【0053】
そして、本実施形態では、空気用ピストン7の中間連結部73に形成された環状溝部73a内に挿入された弾性弁体17の筒状基部17aは、筒状基部17aの内周面側で、環状溝部73aの径方向内側の縦壁部73bに接触していて、縦壁部73b側の接触面に形成された凸部と、筒状基部17a側の接触面に形成された凹部とが係合することで、弾性弁体17の筒状基部17aは、縦壁部73bに対して移動しないように固定されている。
【0055】
なお、筒状基部17aと中間連結部73(縦壁部)の接触面に形成される凸部と凹部については、何れの側に凸部を形成し何れの側に凹部を形成しても良いし、一方の側に凸部と凹部を形成し、他方の側にそれと対応する凹部と凸部を形成しても良く、その組み合わせは適宜変更可能であり、形成される凸部や凹部の数についても適宜変更可能なものである。
【0056】
弾性弁体17は、筒状基部17aが空気用ピストン7の中間連結部73(縦壁部73b)に固定されている状態で、外方弁部17bの上面側外縁部が吸気孔Fよりも径方向外側で中間連結部73の下面(空気室A側)に接触すると共に、内方弁部17cの下面側内縁部が液用ピストン8に形成された環状突部8cの上面と接触するように、空気室Aの内部に設置されていて、弾性弁体17の内方弁部17cは、その上方の中間連結部73の下面に対して、上方へ変位するのに十分な間隔をもっている。
【0057】
上記のように弾性弁体17が設置された第3逆止弁では、通常は、図3に示すように、外方弁部17bの外縁部が中間連結部73の下面に接触して、空気室Aと外気の連通路である吸気孔Fを閉鎖し、また、内方弁部17cの内縁部が液用ピストン8の環状突部8cに接触して、空気室Aから空気通路Dへの入口部分を閉鎖している。
【0058】
そして、空気用ピストン7が下降して空気室Aの圧力が高まると、図4に示すように、弾性弁体の内方弁部17cが上方に変位(弾性変形)して環状突部8cから離れることにより、空気通路Dの入口を開口し、また、逆に空気用ピストン7が上昇して空気室Aが負圧になると、図5に示すように、弾性弁体の外方弁部17bが下方に変位(弾性変形)して中間連結部73の下面から離れることにより、吸気孔Fを開口することとなる。
【0059】
以上に述べたような構造の各部材からなる本実施形態のポンプ式泡出し容器の組み立て方の一例について以下に説明する。
【0060】
まず、二重シリンダ6の空気用シリンダ61のフランジ部64下面にパッキン11を装着し、また、液用シリンダ62の中に、第1逆止弁を構成するボール弁12を挿入した後、筒状係止体16を挿入し、その上からコイルスプリング14を挿入する。一方、空気用ピストン7に弾性弁体17を筒状基部17a側から挿入し、次に棒状弁体15と液用ピストン8を空気用ピストン7の上部小径部71内に挿入する。
【0061】
それにより、空気用ピストン7の上部小径部71の下部の内径(各縦リブの内面を結ぶ仮想円の内径)と液用ピストン8の外径とは略等しいので、この押し込みにより空気用ピストン7と液用ピストン8とは固着されるが、その際、弾性弁体17の筒状基部17aは、空気用ピストン7の中間連結部73の環状溝部73a内に収容されると共に、この環状溝部73aを構成する一方(内側)の縦壁部73bの面に、筒状基部17aの一方の側面(内面)が接触し、該接触面の凹部と凸部が係合して、筒状基部17aが環状溝部73a内で移動しないように固定されていて、この状態で、弾性弁体17の外方弁部17bの上面側外縁部は、吸気孔Fよりも外方側の中間連結部73の下面に、また、弾性弁体17の内方弁部17cの下面側内縁部は、液用ピストン8の環状突部8cの上面に、それぞれ接触することとなる。
【0062】
弾性弁体17の組み付けについては、弾性弁体17の外方弁部17b(および内方弁部17c)が円環状なので、中間連結部73の吸気孔Fが形成されている部分との位置合わせをする必要がなく、それだけポンプの組立作業が容易なものとなっており、また、弾性弁体17自体についても、射出成形方法等によって簡単に一体成形することができ、且つ、各部分が薄肉板状であるため、低い製造コストで製造することができる。
【0063】
次に、上記のように組み立てた空気用ピストン7と液用ピストン8と弾性弁体17と棒状弁体15の連結体を、既にボール弁12やコイルスプリング14や筒状係止体16を挿入してある二重シリンダ6内に、両方の中心軸を合せて挿入する。この際、棒状弁体15の下端部の径大部15bが筒状係止体16の内向の環状突起16dの部分を押し広げて通過できる様に少し強く押し込む。
【0064】
そして、上記のような各部材の連結体に対して、更に、空気用ピストン7の上部小径部71側からベースキャップ3を被せて、二重シリンダ6のフランジ部64をベースキャップ3のスカート部3bと頂壁部3a下面の環状筒部の間に圧入させることで、ベースキャップ3に対して二重シリンダ6を保持させると共に、それとは別に、両端に多孔シート(網体)9a,9bを設けた多孔体9を、ノズル体4の内筒部4aの下端側から泡通路4c内に挿入してから、このノズル体4を、ベースキャップ3の直立壁3cを通して、空気用ピストン7の上部小径部71の上端部に外嵌して圧入する。
【0065】
上記のようにして組み立てられたベースキャップ3付きの泡出しポンプに対して、その液用シリンダ62の下部穴部62dに導液管13を圧入する一方、容器本体2内に所望の液体を所定量充填してから、ベースキャップ3付きの泡出しポンプを導液管13の側から容器本体2内に挿入して、ベースキャップ3を回転させ、容器本体2の口部2aにベースキャップ3を螺合して冠着してから、さらに、ノズル体4を覆うように、オーバーキャップ5をベースキャップ3のスカート部3b外面の段差部に嵌合することで、図1に示すようなポンプ式泡出し容器の組み立てが完成する。
【0066】
上記のように組み立てられた本実施形態のポンプ式泡出し容器の作動状態について以下に説明する。
【0067】
ポンプ式泡出し容器1は、その組み立て完成時から容器本体2内に液体が充填されて消費者が使用を開始する直前まで、図1に示すように、ピストン体7,8がコイルスプリング14の付勢力により上限位置まで上昇している状態で、容器本体2のヘッドスペースへの外気導入手段として空気用シリンダ7のシリンダ壁の上部に開設された空気孔Eは、空気用ピストン7の摺動シール部74によって閉じられている。
【0068】
また、第1逆止弁では、ボール弁12が弁座部62cに密着して液室Bの下端入口が閉鎖されており、第2逆止弁では、棒状弁体15の弁体部15aが擂鉢状の弁座部8aと密着して液室Bの上端出口が閉鎖されており、第3逆止弁では、弾性弁体17の外方弁部が吸気孔Fより外周側の中間連結部73の下面に接触して、吸気孔Fが閉鎖されていると共に、弾性弁体17の内方弁部が液用ピストン8の環状突部8cの上面に接触して、空気通路Dの入口が閉鎖されている。
【0069】
そのような状態から、消費者が使用を開始して最初にノズル体4を押し下げると、図6に示すように、該ノズル体4に上部が連結されている空気用ピストン7と、この空気用ピストン7の上部小径部71内にその上部が圧入されている液用ピストン8が、ピストン体として一体的に下降するのに対して、棒状弁体15は、空気用ピストン7の上部小径部71上部の混合室Cに形成された縦リブ71aの下端と当接するまでは下降せず(当接してからはこの縦リブ71aに押し下げられて下降する)、したがって、第2逆止弁では、ピストン体(空気用ピストン7と液用ピストン8)が降下し始めると、棒状弁体15の弁体部15aと液用ピストン8の弁座8aとが離れて、液室Bの上端出口は開口される。
【0070】
このとき、第1逆止弁では、ボール弁12が弁座部62cに密着したままで液室Bの下端が閉鎖されており、また、第3逆止弁では、空気ピストン7の下降により加圧された空気室Aの空気圧により、弾性弁体17が中間連結部73側への押圧力を受けるため、図4に示すように、中間連結部73に対して固定された筒状基部17aに対し、外方弁部17bはその上面側内縁部が中間連結部73下面に更に強く接触され、内方弁部17cは上方へ撓んでその下面側内縁部が液用ピストン8の環状突部8c上面から離れるため、吸気孔Fは閉鎖状態を維持し、空気通路Dの入口は開口される。
【0071】
そのため、消費者が使用を開始して、最初にノズル体4を押し下げたときには、空気室Aから混合室Cに空気が送り込まれると共に、液室Bからは溜まっていた空気だけが混合室Cに送り込まれることから、ノズル体4の泡通路Gからは空気だけが吐出されることとなる。
【0072】
そのような最初のノズル体4の押し下げを解除すると、コイルスプリング14の付勢力により液用ピストン8が上昇し、これと一体的に空気用ピストン7も直ちに上昇すると共に、その僅か後で、上昇した液用ピストン8の弁座部8aが棒状弁体15の弁体部15aに接触して上方への力を付与するために、棒状弁体15も上昇を開始して、図7に示すように、ピストン体7,8は上限位置にまで戻る。
【0073】
そのようにノズル体4の押し下げを解除することで空気用ピストン7と液用ピストン8が一体的に上昇することにより、空気室Aが負圧状態となると共に、第2逆止弁では、棒状弁体15の弁体部15aと液用ピストン8の弁座部8aとが密着して、液室Bの上端出口(混合室Cの入口)が閉鎖され、しかも、液用ピストン8と一体的に棒状弁体15が上昇するため、液室Bも負圧状態となる。
【0074】
そうすると、液室Bの負圧状態により、第1逆止弁では、ボール弁12が弁座部62cから離れて液室Bの下端が開口され、また、第3逆止弁では、図5に示すように、中間連結部73に対して固定された筒状基部17aに対し、外方弁部17bは下方へ撓んでその下面側内縁部が中間連結部73下面から離れ、内方弁部17cは下方に復帰してその下面側内縁部が液用ピストンの環状突部22上面に接触するため、吸気孔Fは開口され、空気通路Dの入口は閉鎖される。
【0075】
その結果、液室Bには、導液管13を通して容器本体2内の液体が吸い上げられると共に、ノズル体4の外筒部4bの外周面とベースキャップ3の直立壁3cの内周面との隙間から進入した外部の空気が、吸気孔Fを通して空気室Aに供給されて、泡出しの準備状態が完了される。
【0076】
なお、容器本体2内から液室Bに液体が吸い上げられることで、その分だけ容器本体2のヘッドスペースの容積が増加するため、そのままではヘッドスペースが負圧状態となるが、図6の状態から図7の状態になるまでの間は、空気孔Eが開口したままであり、ノズル体4の外筒部4bの外周面とベースキャップ3の直立壁3cの内周面との隙間から進入した外部の空気が、空気孔Eから直ちに容器本体2内へ吸い込まれるため、そのようなヘッドスペースが負圧状態は直ちに解消される。
【0077】
上記のように液室Bに液体が満たされて、且つ、図1に示した状態に戻った段階で、再びノズル体4を押し下げると、泡出しポンプのピストン体7,8および各逆止弁(第1〜第3逆止弁)は、上記の押し下げ操作時と同様に作動して、その結果、ピストン体7,8の下降に連れて空気室Aと液室Bが加圧されることで、空気室Aの空気が空気通路Dを通って混合室Cに空気が圧送されると共に、液室Bの液体が混合室Cに送り込まれて、両者は混合室Cで混ざり合って泡立てられてから、ノズル体4の泡通路Gに配設されたシート状の多孔体(網体)9a,9bを、目の粗い方9aから目の細かい方9bへと順に通過して、細かく均質な泡に再形成された後、ノズル体4の先端開口部から吐出される。
【0078】
そして、ノズル体4の押し下げ操作を解除すると、泡出しポンプのピストン体7,8および各逆止弁(第1〜第3逆止弁)は、上記の押し下げ操作の解除時と同様に作動して、その結果、液室Bには、再び容器本体2内の液体が導液管13を通して吸い込まれると共に、空気室Aには、容器外部の空気が吸気孔Fから吸い込まれて泡出しの準備状態となり、以後、ノズル体4の押し下げ操作と該操作の解除を繰り返すことによって、ノズル体4の泡通路Gの開口部から所望量の泡を吐出させることができる。
【0079】
その際、第3逆止弁では、図3〜図5に示すように、弾性弁体17の筒状基部17aが中間連結部73に対して固定されて移動せず、外方弁部17bと内方弁部17cがそれぞれ撓むだけであって、ノズル体4の上昇が上限位置で停止して空気室Aが負圧状態でなくなると、直ちに外方弁部17bが元の形状に戻って中間連結部73の下面に接触し、また、ノズル体4の下降が下限位置で停止して空気室Aが加圧状態でなくなると、直ちに内方弁部17cが元の形状に戻って液用ピストン8の環状突部8cの上面に接触する。
【0080】
以上に説明したような本実施形態のポンプ式泡出し容器によれば、空気室Aの吸気孔Fを開閉する第3逆止弁に弾性弁体17(外方弁部17b)を使用していることで、吸気孔Fをボール弁で開閉する従来のポンプ式泡出し容器と比べて、ノズル体4をゆっくりと押し下げても、空気室Aから空気を外部に漏らすことなく加圧することができて、常に所望量の空気を混合室Cに送り込むことができ、その結果、予め設定した気液混合比率よりも液比率の多い泡がノズル体4の泡通路Gから吐出されたり、更には液体が泡立たないままノズル体4の泡通路Gから吐出されたりするようなことが起きることはない。
【0081】
また、ノズル体4の押し下げを解除して、空気室Aが加圧状態でなくなると、空気通路Dの入口が弾性弁体17(内方弁部17c)によって閉鎖され、その後でノズル体4の上昇に連れて空気用ピストン7が上昇することにより生じる空気室Aの負圧状態は、弾性弁体17(内方弁部17c)による空気通路Dの閉鎖を維持するように働くため、泡を吐出した後で混合室Cやノズル体4の泡通路Gに残った泡が空気通路Dを逆流して空気室Aに入るのを防止できて、空気室Aに液体や泡が溜まるようなことはない。
【0082】
特に、本実施形態では、弾性弁体17の筒状基部17aは、空気用ピストン7の中間連結部73(環状溝部73aの縦壁部73b)に対して、両方の接触面に形成された凸部と凹部の係合により上下動不能に確実に固定されていることから、ノズル体4の押し下げと押し下げ解除の操作を繰り返し行っても、ピストン体7,8の上昇により弾性弁体17が中間連結部73に対して所定位置よりも下方にずれるようなことがなく、ピストン体7,8の上昇が停止して空気室Aの負圧状態が解消されると、直ちに外方弁部17bが元の形状に戻って中間連結部73の下面に接触するため、次にノズル体4の押し下げ操作が開始されるまでに吸気孔Fは迅速に閉鎖されていて、ピストン体7,8の下降による空気室Aの加圧時に、空気室Aの空気が外部に漏れることを確実に防止することができる。
【0083】
また、ピストン体7,8の下降により弾性弁体17が中間連結部73に対して所定位置よりも上方にずれるようなこともなく、ピストン体7,8の押し下げを停止して空気室Aの加圧状態が解消されると、直ちに内方弁部17cが元の形状に戻って液用ピストン8の環状突部8cの上面に接触するため、ノズル体4が押し下げ解除で上昇を開始するまでに空気通路Dの入口が迅速に閉鎖されていて、ピストン体7,8の上昇による空気室Aの負圧時に、混合室Cの泡が空気通路Dを逆流して空気室Aへ入ることも確実に防止することができる。
【0084】
なお、本実施形態のポンプ式泡出し容器では、その組み立て完成時から消費者が使用を開始する直前まで、容器が輸送中等に長時間振動を受けたり、長時間横倒しの状態に置かれたとしても、また、消費者が不使用時に容器を横倒しの状態に置いても、ノズル体4を動かさない限り、空気孔Eが空気用ピストン7の摺動シール部74により閉鎖されているので、容器本体2内の液体が空気孔Eを通って空気室Aに侵入したり容器の外に漏洩したりするようなことはない。
【0085】
また、輸送時の振動や容器の横倒しや転倒等により、第1逆止弁(ボール弁12)が開口して容器本体2内の液体が液室Bに入ったり、更には、気温の急上昇に伴う容器本体2の内圧の急上昇により、容器本体2内の液体が第1逆止弁のボール弁12を押し上げて液室Bに入ったとしても、コイルスプリング14により液用ピストン8が上方に付勢され、筒状係止体16により棒状弁体15の上昇が阻止されて、液用ピストン8の弁座部8aと棒状弁体15の弁体部15aとが強く密着していることで、ノズル体4を動かさない限り液室Bの上端出口は確実に閉鎖されているため、液室Bの液体が混合室Cに出て容器の外に漏洩したり空気室Aへ逆流するようなことはない。
【0086】
以上、本発明のポンプ式泡出し容器の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に示した具体的な構造にのみ限定されるものではなく、例えば、弾性弁体17自体の具体的な構造について、上記の実施形態では、弾性弁体17の外方弁部17bと内方弁部17cを強度の向上や歪防止等の観点から湾曲させているが、各弁部17b,17cを必ずしも湾曲させる必要はなく、また、既に上記の説明中でも述べたように、上記の実施形態では、弾性弁体17の外方弁部17bの上面側外縁部と内方弁部17cの下面側内縁部に特に環状の突起を設けていないが、弁座との密着性を向上させるためには環状の突起を設けるのが望ましい。
【0087】
また、空気用ピストン7の中間連結部73と弾性弁体17との係合についても、既に上記の説明中でも述べたように、上記の実施形態に示したような構造に限らず、筒状基部17aの外周面側と環状溝部73aの径方向外側の縦壁部73cとを係合させたり、或いは、筒状基部17aの内外両面と環状溝部73aの両側の縦壁部73b,73cとをそれぞれ係合させたりしても良く、係合のために筒状基部17aと中間連結部73の接触面に形成される凸部と凹部についても、何れの側に凸部を形成し何れの側に凹部を形成ても良いし、一方の側に凸部と凹部を形成し、他方の側にそれに対応する凹部と凸部を形成しても良く、形成される凸部や凹部の数についても自由である。
【0088】
さらに、上記の実施形態に示したポンプ式泡出し容器は、不使用時にはノズル体4やピストン体7,8がコイルスプリング14の付勢力によりその上限位置に固定されるものであるが、本発明は、例えば、図8に示すような、すなわち、少なくとも消費者が使用を開始する前にはノズル体4やピストン体7,8がコイルスプリング14の付勢力に抗してその下限位置に固定されているような、タイプの異なるポンプ式泡出し容器に対しても実施可能なものである。(なお、図8は、ノズル体4やピストン体7,8が上限位置にある状態を示している。)
【0089】
すなわち、図8に示した他の実施形態に係るポンプ式泡出し容器では、ベースキャップ3が同心的に形成された2個の部材、すなわち、容器の口部に螺合して二重シリンダを固定する大キャップ31と、大キャップ31の頂壁部を突き抜けて上方に突出する二重シリンダ6の上端部に固定される小キャップ32とからなり、該小キャップ31の中央開口周縁から直立した直立壁32cを貫通して上方に突出した空気ピストン7の上部小径部71に対して、ノズル体4の内筒部4aが固着されている。
【0090】
そして、その組み立て完成時から消費者が使用を開始する前までは、ノズル体4を押し下げた状態で、ノズル体4の内筒部4aと外筒部4bの間に形成された係合筒部(あるいは雌ネジ部)4dと、小キャップ32の直立壁32cの外周面に形成された係合部(あるいは雄ネジ部)32dとを係合(あるいは螺合)することにより、コイルスプリング14の付勢力に抗して、ノズル体4やピストン体7,8が下限位置に固定されている。
【0091】
また、空気用ピストン7の下部大径部72の上端部と下端部にそれぞれ形成された摺動シール部74a,74bによって、空気用シリンダ61に開設された空気孔Eが閉鎖されるように構成されており、さらに、液室Bの上部にある第2逆止弁の弁体にボール弁18を使用していて、不使用時でノズル体4やピストン体7,8が下限位置にある時には、液用シリンダ62の下端部に装着されたプラグ部19(筒状係止体16に相当)と液用ピストン8の下端部に形成されたソケット部8d(摺動シール部8bに相当)とによって、液室Bがその下部で閉鎖されるように構成されている。
【0092】
本発明の他の実施形態に係る図8に示したポンプ式泡出し容器は、図1に示したポンプ式泡出し容器と比べて、上記のような構造を有する点では異なるが、ノズル体4の押し下げ操作とその解除による泡出しの作動状態や、弾性弁体17による第3逆止弁の構成および作用効果については格別相違するものではない。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のポンプ式泡出し容器によれば、空気室内に空気を導入する吸気孔と空気室から混合室に空気を送り出す空気通路とをそれぞれ開閉するための弾性弁体を、その基部を所定位置からずれないように固定してその弁部分のみが動くように設置したことで、吸気孔と空気通路のそれぞれを遅れることなく開閉させることができ、その結果、ノズル体を押し下げたときに空気室内の空気が吸気孔から外に漏れて所定量の空気が混合室内に供給されなかったり、ノズル体の押し下げを解除したときに混合室内の泡が空気通路を逆流して空気室に入ってしまうようなことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ式泡出し容器の一実施形態について、ノズル体(ピストン体)が上限位置で停止している状態を示す縦断面図。
【図2】図1に示した実施形態において第3逆止弁に使用されている弾性弁体を示す斜視図。
【図3】図1に示した実施形態における第3逆止弁の部分を示す一部拡大縦断面図。
【図4】図3に示した第3逆止弁のノズル体の押し下げ操作時(ピストン体の下降時)における作動状態を示す一部拡大縦断面図。
【図5】図3に示した第3逆止弁のノズル体の押し下げ解除時(ピストン体の上昇時)における作動状態を示す一部拡大縦断面図。
【図6】図1に示した実施形態において、ノズル体の押し下げ操作によりピストン体を下限位置まで押し下げている状態を示す要部縦断面図。
【図7】図1に示した実施形態において、ノズル体の押し下げ操作を解除してピストン体を再び上限位置まで上昇させている状態を示す要部縦断面図。
【図8】本発明のポンプ式泡出し容器の他の実施形態について、ノズル体(ピストン体)が上限位置で停止している状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ポンプ式泡出し容器
2 容器本体
3 ベースキャップ
4 ノズル体
5 オーバーキャップ
6 二重シリンダ
7 空気用ピストン(ピストン体)
8 液用ピストン(ピストン体)
9 多孔体ホルダー(多孔体)
12 ボール弁(第1逆止弁)
15 棒状弁体(第2逆止弁)
17 弾性弁体(第3逆止弁)
17a 筒状基部(弾性弁体の)
17b 外方弁部(弾性弁体の)
17c 内方弁部(弾性弁体の)
61 空気用シリンダ(二重シリンダの)
62 液用シリンダ(二重シリンダの)
71 上部小径部(空気用ピストンの)
72 下部大径部(空気用ピストンの)
73 中間連結部(空気用ピストンの)
73b 縦壁部(中間連結部の)
A 空気室
B 液室
C 混合室
D 空気通路
E 空気孔
F 吸気孔
G 泡通路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is directed to a nozzle in a state in which a liquid contained in a container is mixed with air sucked from outside the container and foamed by pushing down a nozzle body of a foaming pump integrally provided in the container body. The present invention relates to a pump-type foaming container used as a container for a shampoo, a hand soap, a face wash, a hairdressing agent, a shaving agent, etc., which is discharged through a foam passage of a body.
[0002]
[Prior art]
By pushing down (and releasing) the nozzle body of the foaming pump integrally installed in the container body against the urging force of the spring, the shampoo, hand soap, face wash, A pump that draws a liquid such as a hairdressing agent, shaving agent, etc. into a foaming pump and mixes it with air sucked from outside the container to form a foam, and then discharges it to the outside of the container through the foam passage of the nozzle body. Several proposals have been made by the present applicant for the type foaming container, and various structures are already known in the art. (See, for example, International Publication WO92 / 08657, JP-A-4-293568, JP-A-3-7963, JP-A-6-32346, JP-A-6-69161, etc.)
[0003]
That is, in the pump type foaming container disclosed in each of the above cited publications, a double cylinder in which a large-diameter air cylinder and a small-diameter liquid cylinder are formed concentrically and integrally, and a pneumatic cylinder. The air chamber that sucks air outside the container, the liquid chamber that sucks up liquid inside the container, and the air from the air chamber are formed by an air piston that comes into contact and a piston body that integrates a liquid piston that slides on the liquid cylinder. A mixing chamber for mixing and bubbling the liquid from the liquid chamber and an air passage communicating between the air chamber and the mixing chamber are formed, and a check valve is provided for each of the intake port of the air chamber and the inlet and outlet of the liquid chamber. The foaming pump, which is configured to be disposed, fixes the upper end of the double cylinder to the mouth of the container such that the nozzle body connected to the upper end of the piston body projects above the container. Integral to the body It is installed.
[0004]
According to the pump-type foaming container having such a structure, the nozzle body connected to the upper end portion of the piston body is used as the operation unit, and the nozzle body is once pressed down against the urging force of the spring, and then released. As a result, the nozzle body and the piston body rise, so that the air outside the container is sucked into the air chamber and the liquid inside the container is sucked up into the liquid chamber to prepare for bubbling. By depressing the nozzle body against it, bubbles are formed in the mixing chamber by the air from the air chamber and the liquid from the liquid chamber, and the foam is formed into a uniform foam through the sheet-like porous body in the middle of the foam passage. Foam is discharged from the discharge port at the end of the passage.
[0005]
In the foaming pump of the conventionally known pump-type foaming container as described above, the suction hole opened only at the time of the negative pressure of the air chamber slides between the cylindrical upper small-diameter portion connecting the liquid piston and the air cylinder. A check valve that opens and closes the intake hole is provided at an intermediate connection portion of an air piston in which a contacting cylindrical lower large-diameter portion is formed concentrically and integrally via an intermediate connection portion. In the publications disclosed in Japanese Unexamined Patent Publication No. 6-69161, a ball valve is used, and the ball of the ball valve is provided with a valve seat on the lower surface side of the peripheral portion of the intake hole to prevent the ball from falling off. It is mounted so as to be able to move up and down by a predetermined amount between the protrusions.
[0006]
According to the check valve using such a ball valve, when the speed at which the nozzle body (piston body) is pushed down is considerably slow, the pressure of the air chamber is necessary to push up the ball valve against its own weight. As a result, the air in the air chamber escapes from the intake port that is not completely closed because the ball valve does not adhere to the valve seat, and as a result, the nozzle body descends without supplying air to the mixing chamber. As a result, there is a drawback that a situation occurs in which bubbles do not come out of the nozzle body even when the nozzle body is pushed down.
[0007]
On the other hand, in Japanese Unexamined Utility Model Publication No. 6-69161, an elastic valve body that doubles as an on-off valve for an air passage is used as a check valve for opening and closing an intake hole, instead of a ball valve. The elastic valve body includes a cylindrical base, a thin annular outer valve portion extending outward from a vicinity of a lower end of the cylindrical base, and a thin circle extending inward from a vicinity of a lower end of the cylindrical base. It has a structure including an annular inner valve portion.
[0008]
In such an elastic valve body, at least a part of the cylindrical base portion is in contact with an inner surface of a vertical wall portion formed at an intermediate connection portion of the air piston between the intake hole and the air passage, and the outer surface thereof is The upper outer edge of the valve portion contacts the lower surface of the intermediate connecting portion outside the intake hole, and the lower inner edge of the inner valve portion is below the inlet of the air passage, and the outer peripheral surface of the liquid piston By installing it on the air chamber side of the intermediate connection part of the air piston so that it comes in contact with the upper surface of the annular projection formed at the nozzle, it is installed so that the intake hole is closed when the nozzle body is at the upper limit position Have been.
[0009]
In a pump-type foaming container using such an elastic valve body as a check valve that opens and closes an intake port and opens and closes an air passage, respectively, as compared with a valve using a ball valve as a check valve for an intake port. Even when the nozzle body is slowly pushed down, the air in the air chamber does not leak from the air intake hole, and the air pressurized in the air chamber pushes up the inner edge of the inner valve portion, and the annular protrusion of the liquid piston is formed. Since the inlet of the air passage is opened by separating the inner valve portion from the upper surface of the portion, and the air is press-fitted into the mixing chamber through the air passage, there is no possibility that the bubbles do not come out of the nozzle body.
[0010]
When the nozzle body (piston body) is released from depression, the air chamber immediately becomes atmospheric pressure, the inner edge of the inner valve portion that has been displaced upward returns to the original position, and then the urging force of the spring The negative pressure in the air chamber, which is generated when the air piston rises with the rising nozzle body, serves to maintain the air passage of the inner valve section closed. There is an advantage that bubbles remaining in the bubble passage of the nozzle body can be prevented from flowing back through the air passage and entering the air chamber.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a conventionally known pump-type foaming container using an elastic valve body also serving as an open / close valve of an air passage as a check valve for opening and closing the above-described intake hole, the piston body is biased by the elasticity of the spring. As the air piston rises (the air piston rises), the air chamber becomes negative pressure, and the differential pressure generated outside and inside the air chamber causes the outer edge of the outer valve portion of the elastic valve body to be displaced downward (intermediate connection of the air piston). Displaced away from the air chamber), the air inlet of the air chamber is opened.
[0012]
At this time, if the outer edge of the outer valve portion is not easily displaced, the intake hole becomes difficult to open, and if the intake hole is not opened immediately, the degree of negative pressure in the air chamber increases, and the piston body Acting as a resistance to the rise, the lifting speed of the piston body is slowed, resulting in a long waiting time when continuously discharging foam (the user is frustrated because he cannot discharge the desired amount of foam quickly. In extreme cases, the piston body does not rise to the upper limit position (a predetermined amount of foam cannot be discharged). As a result, the outer valve portion of the elastic valve body is designed to prevent such a situation from occurring. Is made thinner (approximately 0.10 mm to 0.20 mm) within a moldable range so that it can be displaced even by a slight differential pressure inside and outside the air chamber.
[0013]
On the other hand, the air in the air chamber is pressurized by the air piston descending with the depression of the nozzle body (piston body), and the pressure causes the inner edge of the inner valve portion of the elastic valve body to be displaced. By separating from the upper surface of the annular projection of the piston, the inlet side of the air passage is opened, but at this time, if the inner edge of the inner valve portion is not easily displaced, the air passage is opened. Since a strong force is required, the user feels difficult to use. To prevent such a situation from occurring, the inner valve portion of the elastic valve body is formed as thin as possible (approximately 0.10 mm to 0.20 mm). )I have to.
[0014]
The cylindrical base of the elastic valve body maintains the contact state with the inner surface of the vertical wall of the intermediate connecting portion of the air piston when the air chamber is pressurized or depressurized, and In order to facilitate mounting of the valve body, it is not preferable that the thickness be too thin. Therefore, the thickness is made slightly thicker (approximately 0.20 mm or more) than the outer valve portion and the inner valve portion.
[0015]
However, as a result of subsequent research, even when the above-described elastic valve element is used as a check valve (check valve for the intake port and the air passage) of the pump-type foaming container, the following disadvantages still remain. It turned out that there is. In other words, it is thought to be due to dimensional errors caused by mold processing accuracy and molding accuracy of the elastic valve body.However, even with a pump-type foaming container using the above-described elastic valve body, when the nozzle body is slowly pushed down, When the air in the air chamber leaks out from the air intake hole, and while the nozzle body is rising, the bubbles remaining in the mixing chamber flow back through the air passage, and the annular protrusion on the outer peripheral surface of the liquid piston and the inward direction. It has been found that one in hundreds of air bubbles enter the air chamber through the gap between the valve part and the cause is investigated. The following facts have been found.
[0016]
That is, in the pump type foaming container using the above-described elastic valve body, when the nozzle body (piston body) is pushed down to pressurize the air in the air chamber, the vertical connection of the intermediate connection portion between the elastic valve body and the air piston is made. Since the inner surface of the wall is merely frictionally engaged, the entire elastic valve body moves slightly upward by air pressure, and the nozzle body (piston body) rises by the urging force of the spring. Accordingly, when the pressure in the air chamber becomes negative, the entire elastic valve body may move so as to shift downward.
[0017]
At this time, if the wall thickness of the cylindrical base portion is too thick or the contact area of the air piston with the inner surface of the vertical wall portion is too large, even if the depression of the nozzle body is released, the connection between the cylindrical base portion and the vertical wall portion will not occur. Because the entire elastic valve body does not immediately descend (do not return to the original position) due to frictional resistance between them, even if the air chamber becomes negative pressure as the nozzle body rises, the outside that closes the intake hole Since the outer edge of the valve does not open immediately, and the inner edge of the inner valve does not immediately contact the annular protrusion of the liquid piston, bubbles in the mixing chamber flow back through the air passage and the air chamber. Will enter.
[0018]
Similarly, when the air chamber enters a negative pressure state due to the rise of the nozzle body, air enters the air chamber from the intake hole, but the entire elastic valve body also moves so as to shift downward, so that the nozzle body rises. Ends, and even if the air chamber becomes the same pressure as the atmospheric pressure, the outer valve portion does not contact the lower surface of the intermediate connecting portion outside the intake port, that is, the state where the intake port is not closed. Then, when the nozzle body (piston body) is pushed down slowly, the pressure of the air in the air chamber rises only slightly, so that the outer edge of the outer valve body is displaced, There is no force to contact the lower surface, resulting in air leaking out of the unclosed air intake.
[0019]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems. Specifically, an elastic valve body that also serves as an on-off valve for an air passage is used as a check valve for opening and closing an intake hole of an air chamber. In the pump type foaming container, when the depression of the nozzle body is stopped, the bubbles in the mixing chamber do not flow backward through the air passage and enter the air chamber, and when the nozzle body is slowly pushed down, It is an object of the present invention to prevent a situation in which a predetermined amount of air is not supplied to the mixing chamber due to the air in the air chamber leaking out of the air inlet.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a double cylinder in which a large-diameter air cylinder and a small-diameter liquid cylinder are formed concentrically and integrally, an air piston sliding in contact with the air cylinder, and a liquid cylinder. An air chamber that sucks air outside the container, a liquid chamber that sucks up liquid inside the container, and air from the air chamber and liquid from the liquid chamber are formed by a piston body that integrates a liquid piston that slides on the cylinder. A mixing chamber for mixing and foaming, and an air passage connecting the air chamber and the mixing chamber are formed, and a cylindrical upper small diameter portion connecting the liquid piston and a cylindrical lower large diameter slidingly contacting the air cylinder. For the air piston that is integrally formed concentrically through the intermediate connection part, the air connection hole is opened in the intermediate connection part, and an air passage is formed between the upper small diameter part and the liquid piston. And this intake hole As a check valve for opening and closing the air passage, respectively, extended inward valve portion of the thin annularly inwardly extending outward valve portion of the thin-walled annular outward from the vicinity of the lower end portion of the cylindrical base portion Made of soft synthetic resin When the elastic valve element is at atmospheric pressure in the air chamber, the upper outer edge of the outer valve portion contacts the lower surface of the intermediate connecting portion outside the intake hole, and the lower inner edge of the inner valve portion is the inlet of the air passage. By contacting the upper surface of the annular projection provided on the outer peripheral surface of the liquid piston below the upper side, both the intake hole and the air passage are closed, and at the time of the negative pressure of the air chamber, the outer valve portion is closed. Only the intake hole is opened by elastic deformation, and at the time of pressurization of the air chamber, only the air passage is opened by elastic deformation of the inner valve section. In the attached pump-type foaming container, between the intake hole and the air passage at the intermediate connection portion of the air piston, An annular groove that protrudes upward is formed integrally, and the annular groove is used for air so that the vertical inner wall in the radial direction of the annular groove and the inner peripheral surface of the cylindrical base of the elastic valve body are in contact with each other. The cylindrical base of the elastic valve body is inserted from the lower surface side of the piston, and At least one of the contact surfaces between the vertical wall portion and the cylindrical base portion is provided with a convex portion or a concave portion for fixing the cylindrical base portion to the vertical wall portion so as not to move vertically. .
[0021]
According to the above configuration, even if the air in the air chamber becomes a negative pressure when the nozzle body (piston body) is pressed down to pressurize the air in the air chamber or the nozzle body (piston body) is released from being depressed, the elasticity is maintained. Since the cylindrical base of the valve element is fixed to the air piston so that it cannot move up and down, the elastic valve element does not move upward or downward, and as a result, the elastic valve element moves up and down. There is no backflow of bubbles from the mixing chamber or leakage of air from the air chamber due to the misalignment.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the pump-type foaming container of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 shows the overall structure of the pump-type foaming container (lower part of the container) in a state where the nozzle body (piston body) is stopped at the upper limit position. FIG. 2 shows the shape of the elastic valve element used for the third check valve of the foaming pump. FIG. 3 shows the third check valve in which either the inlet of the air passage or the intake hole is provided. FIG. 4 shows a state in which only the inlet of the air passage is opened by the elastic valve body in the third check valve, and FIG. 5 shows only the intake hole in the third check valve. FIG. 6 shows a part of an operation state of the foaming pump at the time of pushing down operation, and FIG. 7 partially shows an operating state of the foaming pump at the time of releasing the pushing down. is there. FIG. 8 shows the overall structure of the bubble pump according to another embodiment of the pump-type foam container of the present invention in a state where the nozzle body (piston body) is stopped at the upper limit position.
[0023]
In the pump-
[0024]
The
[0025]
The foaming pump mainly includes a nozzle body 4 serving as an operation unit and a discharge unit, a
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
A compressed coil spring is interposed between the
[0034]
The
[0035]
That is, the upper small-
[0036]
Each vertical rib (both sides of each groove) for forming each vertical groove serving as the air passage D below the upper small-
[0037]
The nozzle body 4 connected to the upper end of the piston body (the upper small-
[0038]
Prior to connection with the
[0039]
With respect to the base cap 3 for holding the foaming pump between the mouth 2a of the
[0040]
The skirt portion 3b of the base cap 3 has a female screw portion on the inner peripheral surface below the step portion, and the female screw portion of the skirt portion 3b is formed on the outer peripheral surface of the mouth portion 2a of the
[0041]
The
[0042]
The pump-
[0043]
A
[0044]
That is, the rod-shaped
[0045]
At the lower end of the small diameter of the rod-shaped
[0046]
That is, the cylindrical locking member 16 is erected while being supported by the pedestal portion 62b below the
[0047]
The large diameter portion 15b at the lower end of the rod-shaped
[0048]
In the bubble pump having the check valves (the first check valve and the second check valve) provided at the lower end inlet and the upper end outlet of the liquid chamber B as described above, furthermore, the intermediate connection of the
[0049]
The third check valve is located at a position slightly lower than the outer peripheral lower surface of the intermediate connecting
[0050]
As shown in FIG. 2, the
[0051]
Although not provided in the present embodiment, the outer peripheral portion on the upper surface side of the
[0052]
In order to fix the above-mentioned
[0053]
In the present embodiment, the
[0055]
In addition, Convex and concave portions formed on the contact surface between the
[0056]
The
[0057]
In the third check valve provided with the
[0058]
Then, when the pressure of the air chamber A increases due to the lowering of the
[0059]
An example of how to assemble the pump-type foaming container of the present embodiment composed of the members having the above-described structure will be described below.
[0060]
First, the packing 11 is attached to the lower surface of the
[0061]
As a result, the inner diameter of the lower portion of the upper small-
[0062]
Regarding the assembling of the
[0063]
Next, the connected body of the
[0064]
Then, the base cap 3 is further placed on the connected body of the above members from the upper
[0065]
The
[0066]
The operating state of the pump type foaming container of the present embodiment assembled as described above will be described below.
[0067]
As shown in FIG. 1, the pump-
[0068]
In the first check valve, the
[0069]
In such a state, when the consumer starts to use and presses down the nozzle body 4 for the first time, as shown in FIG. 6, the
[0070]
At this time, in the first check valve, the lower end of the liquid chamber B is closed while the
[0071]
Therefore, when the consumer starts using and presses down the nozzle body 4 for the first time, air is sent from the air chamber A to the mixing chamber C, and only the air accumulated from the liquid chamber B is transferred to the mixing chamber C. As a result, only air is discharged from the bubble passage G of the nozzle body 4.
[0072]
When the first depression of the nozzle body 4 is released, the
[0073]
By releasing the depression of the nozzle body 4 as described above, the
[0074]
Then, due to the negative pressure state of the liquid chamber B, the
[0075]
As a result, the liquid in the
[0076]
In addition, since the volume of the head space of the container
[0077]
When the liquid chamber B is filled with the liquid as described above and the state returns to the state shown in FIG. 1, the nozzle body 4 is pushed down again, and the
[0078]
Then, when the pressing down operation of the nozzle body 4 is released, the
[0079]
At that time, in the third check valve, as shown in FIGS. 3 to 5, the
[0080]
According to the pump type foaming container of the present embodiment as described above, the elastic check 17 (
[0081]
When the depression of the nozzle body 4 is released and the air chamber A is no longer in a pressurized state, the inlet of the air passage D is closed by the elastic valve body 17 (
[0082]
In particular, in the present embodiment, the
[0083]
Further, the lowering of the
[0084]
In addition, in the pump-type foaming container of the present embodiment, from the time when the assembly is completed to immediately before the consumer starts to use, it is assumed that the container is subjected to vibration for a long time during transportation or the like or is placed in a state of lying down for a long time. Also, even if the consumer puts the container sideways down when not in use, the air hole E is closed by the sliding
[0085]
Further, the first check valve (ball valve 12) is opened to cause the liquid in the
[0086]
As mentioned above, although one Embodiment of the pump type foaming container of this invention was described, this invention is not limited only to the specific structure shown in the said embodiment, For example, the
[0087]
Further, the engagement between the intermediate connecting
[0088]
Furthermore, in the pump type foaming container shown in the above embodiment, the nozzle body 4 and the
[0089]
That is, in the pump type foaming container according to another embodiment shown in FIG. 8, the base cap 3 is screwed into two members formed concentrically, that is, the mouth of the container to form a double cylinder. The
[0090]
Then, from the time of completion of the assembly to the time before the consumer starts using, the engagement cylinder formed between the
[0091]
Further, the air holes E formed in the
[0092]
The pump-type foaming container shown in FIG. 8 according to another embodiment of the present invention is different from the pump-type foaming container shown in FIG. 1 in having the above-described structure. There is no particular difference in the operating state of the bubble release due to the pressing down operation and its release, and the configuration and operation and effect of the third check valve by the
[0093]
【The invention's effect】
According to the pump-type foaming container of the present invention as described above, the elastic valve body for opening and closing the intake hole for introducing air into the air chamber and the air passage for sending air from the air chamber to the mixing chamber, respectively. By fixing the base so that it does not deviate from the predetermined position and installing only the valve part, it is possible to open and close each of the intake hole and the air passage without delay, and as a result, the nozzle body is pushed down When the air in the air chamber leaks out of the air intake hole and a predetermined amount of air is not supplied to the mixing chamber, or when the nozzle body is released from being depressed, the bubbles in the mixing chamber flow back through the air passage and flow into the air chamber. It is possible to surely prevent such a situation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a state in which a nozzle body (piston body) is stopped at an upper limit position in one embodiment of a pump-type foaming container of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an elastic valve element used for a third check valve in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing a third check valve in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing an operating state of the third check valve shown in FIG. 3 at the time of pressing down a nozzle body (at the time of lowering a piston body).
5 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing an operating state of the third check valve shown in FIG. 3 when the nozzle body is released from being pushed down (when the piston body is raised).
FIG. 6 is a vertical sectional view of a main part showing a state in which a piston body is pushed down to a lower limit position by a pushing-down operation of a nozzle body in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a main part showing a state in which the operation of pressing down the nozzle body is released and the piston body is raised again to the upper limit position in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a state in which a nozzle body (piston body) is stopped at an upper limit position in another embodiment of the pump-type foaming container of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 pump type foaming container
2 Container body
3 Base cap
4 Nozzle body
5 Overcap
6 Double cylinder
7. Piston for air (piston body)
8 Piston for liquid (piston body)
9 Porous body holder (porous body)
12 Ball valve (first check valve)
15 Rod-shaped valve (second check valve)
17 Elastic valve body (third check valve)
17a Cylindrical base (for elastic valve body)
17b Outer valve part (of elastic valve body)
17c Inner valve part (of elastic valve body)
61 Air cylinder (double cylinder)
62 Cylinder for liquid (of double cylinder)
71 Upper small diameter part (of air piston)
72 Lower large diameter part (of air piston)
73 Intermediate connection (of air piston)
73b Vertical wall part (of middle connecting part)
A air chamber
B liquid chamber
C mixing room
D Air passage
E air hole
F Intake hole
G bubble passage
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