JP3560155B2 - Cdmaにおける並列伝送システム及び方法 - Google Patents
Cdmaにおける並列伝送システム及び方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access)における並列伝送システムに関する。特に、本発明は、バースト誤りに対して回線品質を高めると同時に符号化率の可変時に増大するパンクチャリング率に起因する伝送信号の品質劣化の防止を可能にするCDMAにおける並列伝送システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、端末と基地局の間では、上記CDMAのシングルコード伝送又はマルチコード伝送が行われ、同一データが1つの経路で伝送されている。
従来技術として、例えば、特開平9−321665号公報にはCDMAの並列伝送システムが開示されている。
【0003】
上記公報では、品質信号に応じてn種類の拡散符号を決定し、さらに、伝送すべき情報信号をn個に分割し、分割した情報信号に上記拡散符号をそれぞれ乗じることが開示されている。
上記公報の例でも、分割された情報信号がマルチコードにより並列伝送されているが、同一データは1つの経路で伝送されている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、上記並列伝送の従来技術では、同一データに対して1つの経路のため、バースト誤りが発生すると、情報の一部に劣化が生じるという問題がある。
さらに、上記CDMAの符号化率を可変にする場合には、パンクチャリングが採用される。
【0005】
しかしながら、パンクチャリング率が増大すると、伝送信号の品質劣化が発生するという問題がある。
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、バースト誤りに起因し、パンクチャリングの増大に起因する伝送信号の品質劣化の防止を可能にするCDMAにおける並列伝送システム及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために、端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送システムにおいて、符号化され、複数に分配され、それぞれ符号化率が可変にされた同一データを複数の異なる拡散コードで拡散し複数経路で基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信する端末送受信部と、前記端末からの受信信号を前記複数の拡散コードで逆拡散して得た各前記同一データを合成する基地局送受信部と、前記基地局送受信部から各前記同一データを受信した時の回線品質情報を前記端末送受信に送信し前記端末送受信部では前記基地局送受信部から受信した回線品質情報に基づき拡散又は逆拡散を行う拡散コードの数を決定し決定された拡散コード数に応じた同一データの分配を行うよう拡散コード数を閉ループ制御する拡散コード数制御部とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システムを提供する。
【0007】
この手段により、同一の情報データを複数の経路で送信することにより、ダイバーシティ効果が得られるようになり、バースト誤りに起因して、伝送信号が品質劣化するのを防止することが可能になる。また、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくできるので、処理量の低減、消費電力の低減が可能になる。
【0008】
好ましくは、前記端末送受信部には複数のレートマッチング部、前記基地局送受信部には複数のレートデマッチング部が設けられ、各前記レートマッチング部、各前記レートデマッチング部は拡散コード毎に各前記同一データの入力データ列に対して異なるレートマッチング、レートデマッチングを行い、符号化率を可変にする。さらに、好ましくは、各前記レートマッチング部は、拡散コード毎に各同一データの入力データ列の異なるビットに対してリピティション又はパンクチャリングを行い、各前記レートデマッチング部は各前記レートマッチング部によりリピティション又はパンクチャリングされた各同一データの入力データ列のビットを元に戻す。
この手段により、符号化率を可変にでき、パンクチャリングの増大に起因する伝送信号の品質劣化の防止が可能になる。
【0009】
好ましくは、前記端末送受信部には複数のインタリーブ部、前記基地局送受信部には複数のデインタリーブ部が設けられ、各前記インタリーブ部は拡散コード毎に各同一データの入力データ列に対して異なるインタリーブパターンでインタリーブを行い、各前記デインタリーブ部は各前記インタリーブ部でインタリーブされた各同一データの入力データ列を元に戻す。
この手段のインタリーブによりバースト誤りに対する耐性を上げることが可能になる。
好ましくは、前記端末送受信部では、各前記同一データの拡散又は逆拡散を行う拡散コード数N+1に対して1拡散コード当たりの送信電力は、前記シングル拡散コード伝送に関する送信電力の1/(N+1)にする。
この手段により、通常のシングル拡散コード伝送と干渉量が同等になる。
【0010】
さらに、本発明は、端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送システムにおいて、前記端末で送信すべき同一データを複数に分配する分配処理部と、分配された各前記同一データに異なるレートマッチングを行う複数のレートマッチング部と、レートマッチングされた各前記同一データに異なるインタリーブを行う複数のインタリーブ部と、インタリーブされた各前記同一データを送信するために異なる拡散コードで拡散処理を行う複数の拡散処理部と、前記分配処理部の分配数、前記拡散処理部の拡散コード数を回線品質に応じて決定し、決定した前記拡散コード数のデータを拡散して前記基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信させるための拡散コード数決定部と、前記基地局で受信信号を前記拡散処理部の前記拡散コードで各前記同一データに逆拡散処理する逆拡散処理部と、逆拡散処理で得られた各前記同一データのデインタリーブを行う複数のデインタリーブ部と、デインタリーブされた各前記同一データのレートデマッチングを行う複数のレートデマッチング部と、レートデマッチングされた各前記同一データを合成処理する合成処理部と、各前記同一データを受信した時の回線品質を測定して、測定した回線品質の情報を拡散処理して前記端末の前記拡散コード数決定部に送信させるための回線品質測定部と、受信信号を逆拡散して得た、決定された前記拡散コード数を判定し、判定した前記拡散コード数だけ前記デインタリーブの処理、前記レートデマッチングの処理を行わせる拡散コード数判定部とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システムを提供する。
この手段により、同一の情報データを複数の経路で送信することにより、ダイバーシティ効果が得られるようになり、バースト誤りに起因して、伝送信号が品質劣化するのを防止することが可能になり、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくしたので、処理量の低減、消費電力の低減が可能になり、さらに、パンクチャリングの増大に起因する伝送信号の品質劣化の防止が可能になり、さらに、インタリーブによりバースト誤りに対する耐性を上げることが可能になる。
【0011】
さらに、本発明は、端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送方法において、符号化され、複数に分配され、それぞれ符号化率が可変にされた同一データを複数の異なる拡散コードで拡散し複数経路で基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信する工程と、前記端末からの受信信号を前記複数の拡散コードで逆拡散して得た各前記同一データを合成する工程と、前記基地局から各前記同一データを受信した時の回線品質情報を前記端末に送信し前記端末では前記基地局から受信した回線品質情報に基づき拡散又は逆拡散を行う拡散コードの数を決定し決定された拡散コード数に応じた同一データの分配を行うように拡散コード数閉ループ制御する工程とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システムを提供する。
【0012】
この手段により、同一の情報データを複数の経路で送信することにより、ダイバーシティ効果が得られるようになり、バースト誤りに起因して、伝送信号が品質劣化するのを防止することが可能になり、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくしたので、処理量の低減、消費電力の低減が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るCDMAにおける並列伝送システムの端末側送受信部の概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、基地局と送受信を行う端末の端末側送受信部20の送信部にはCRC(Cyclic Redundancy Check)付加部21が設けられ、CRC付加部21はCRCを付加することにより情報データを符号化する。
【0014】
CRC付加部21の出力側にはチャンネルコーディング部22が接続され、チャンネル符号化(Channel coding)部22は符号化された情報データを畳み込み符号又はターボ(Turbo)符号等によりチャンネル符号化する。
チャンネル符号化部22の出力側には分配処理部23が接続され、分配処理部23はチャンネル符号化された同一の上記情報データをコード数(N+1)に分配して、同一の情報データを複数の経路で送信することにより、ダイバーシティ効果が得られるようにする。
【0015】
分配処理部23の出力側には複数のレートマッチング(Rate Matching)部24−0〜24−Nが接続され、レートマッチング部24−0〜24−Nは、分配処理部23によりN個に分配された同一の上記情報データをそれぞれ入力し、入力された情報データ列のリピティション(Repetition)又はパンクチャリング(Puncturing)によるレートマッチングを行い、これにより符号化率を可変にし、無線区間に伝送できるビット数に調節する。
【0016】
レートマッチング部24−0〜24−Nの出力側にはインタリーブ(Interleave)部25−0〜25−Nがそれぞれ接続され、インタリーブ部25−0〜25−Nは、レートマッチングされた上記情報データをそれぞれ入力し、入力した上記情報データのビットを異なるインタリーブパターンで入れ替えるインタリーブによりバースト誤りに対する耐性を上げる。
【0017】
インタリーブ部25−1〜25−Nの出力側にはマッピング(Mapping)部26−0〜26−Nがそれぞれ接続され、マッピング部26−0〜26−Nはインタリーブされた上記情報データをそれぞれ入力し、入力した上記情報データを所定のフォーマットでDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)1〜Nの物理チャンネルにマッピングし、送信データDPDCH61−0〜61−Nを出力する。
【0018】
マッピング部26−0〜26−Nの出力側には拡散処理部27−0〜27−Nがそれぞれ接続され、拡散処理部27−0〜27−Nは相互に異なる拡散コード0〜Nをそれぞれ有し、送信データDPDCH61−0〜61−Nをそれぞれ入力し、入力した送信データDPDCH61−0〜61−Nを異なる拡散コード0〜Nで拡散処理して送信する。
【0019】
なお、端末側送受信部20の送信電力は、通常のシングル拡散コード伝送と干渉量を同等にするため、1拡散コード当たりの送信電力は1/(N+1)とする。
分配処理部23の入力側には拡散コード数決定部28が接続され、拡散コード数決定部28は、コード数(N+1)を決定し、分配処理部23に拡散コード数(N+1)を出力する。
【0020】
並列伝送によって処理量、消費電力が増加するのを避けるために、処理量削減、消費電力削減を考慮して、レートマッチング部24−0〜24−N以降の処理は、拡散コード数決定部28で決定された拡散コード数分だけ行われるようにしてある。
すなわち、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくするような制御が行われる。
【0021】
拡散コード数(N+1)は、端末側送受信部20と基地局間で形成される閉ループ(Closed Loop)の適応制御により、基地局で受信された回線品質情報に基づいて、以下のように、決定される。
拡散コード数決定部28の出力側にはTFCI(Transport Format Combination Indicator)多重部29が接続され、TFCI多重部29は、拡散コード数決定部28から拡散コード数(N+1)を入力し、入力した拡散コード数(N+1)をDPCCH(DedicatedPhysical Contorol Channel)のTFCI部の情報に変換し多重する。
【0022】
TFCI多重部29には拡散処理部30が接続され、拡散処理部30はTFCI多重部29から入力した送信データDPCCH62を拡散処理して送信する。さらに、端末側送受信部20には逆拡散処理部31が設けられ、逆拡散処理部31は基地局からの受信信号を逆拡散処理し、受信データDPCCH63を出力する。
【0023】
逆拡散処理部31の出力側には回線品質情報抽出部32が接続され、回線品質情報抽出部32は逆拡散処理部31から入力した受信データDPCCH63から回線品質情報を抽出し、拡散コード数決定部28に出力する。
図2は本発明に係るCDMAにおける並列伝送システムの基地局側送受信部の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
本図に示すように、端末と送受信を行う基地局の基地局側送受信部40の受信部には、逆拡散処理部48が設けられ、逆拡散処理部48は、端末側送受信部20の送信部の拡散処理部30からの送信データDPCCH62を逆拡散処理して、受信データDPCCH65を出力する。
逆拡散処理部48の出力側にはTFCI抽出部49が接続され、TFCI抽出部49は逆拡散処理部48から受信データDPCCH65を入力し、DPCCHのTFCI部の情報を復号し出力する。
【0025】
TFCI抽出部49の出力側には抽出し拡散コード数判定部50が接続され、拡散コード数判定部50は、TFCI抽出部49から復号されたDPCCHのTFCI部の情報を入力し、そのフレームに使用されている拡散コード数(N+1)を判定する。
並列伝送によって処理量、消費電力が増加するのを避けるために、処理量削減、消費電力削減を考慮して、後述する逆拡散処理部41−0〜41−N以降の処理は、拡散コード数判定部50で判定された拡散コード数分だけ行われる。
【0026】
すなわち、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくするような制御が行われる。
さらに、逆拡散処理部48の出力側には回線品質測定部51が接続され、回線品質測定部51は受信データDPCCH65を入力し受信データDPCCH65のパイロット(Pilot)部から受信SIRを測定し、回線品質を示す回線品質情報を得る。
【0027】
回線品質測定部51の出力側には回線品質情報多重部52が接続され、回線品質情報多重部52は回線品質測定部51から回線品質情報を入力しDPCCHに多重して送信データDPCCH66を出力する。
回線品質情報多重部52には拡散処理部53が接続され、拡散処理部53は回線品質情報多重部52から送信データDPCCH66を受信し拡散処理して、送信し、端末側送受信部20の逆拡散処理部31に受信データDPCCH63として受信させる。
【0028】
さらに、基地局側送受信部40の受信部には複数の逆拡散処理部41−0〜41−Nが設けられ、逆拡散処理部41−0〜41−Nは拡散処理部27−0〜27−Nから送信される情報データとして送信データDPDCH61−0〜61−Nを受信しそれぞれの拡散コードによって逆拡散処理し受信データDPDCH64−0〜64−Nを出力する。
【0029】
逆拡散処理部41−0〜41−Nの出力側にはデマッピング部(Demapping)42−0〜42−Nがそれぞれ接続され、デマッピング部42−0〜42−Nは受信データDPDCH64−0〜64−Nをそれぞれ入力し、デマッピングを行う。
デマッピング部42−0〜42−Nの出力側にはデインタリーブ(Deinterleave)部43−0〜43−Nがそれぞれ接続され、デインタリーブ部43−0〜43−Nはデマッピング部42−0〜42−Nからそれぞれ入力したデータについて、それぞれ拡散コード毎に異なったデインタリーブパターンでデンインタリーブを行う。
【0030】
すなわち、インタリーブ部25−0〜25−Nのそれぞれで使用されたインタリーブパターンがデインタリーブパターンとして用いられる。
デインタリーブ部43−0〜43−Nの出力側にはレートデマッチング(Rate Dematching)部44−0〜44−Nがそれぞれ接続され、レートデマッチング部44−0〜44−Nはデインタリーブ部43−0〜43−Nからそれぞれ入力したデータについて、それぞれ拡散コード毎に異なったレートデマッチパターンでレートデマッチングを行う。
【0031】
レートデマッチング部44−0〜44−Nの出力側には軟判定合成処理部45が接続され、軟判定合成処理部45はレートデマッチング部44−0〜44−Nからのデータを入力し、拡散コード数判定部50で判定された拡散コード数に基づくそれぞれの拡散コードで復号したデータについて軟判定合成し、分配して送信された同一の情報データを合成する。
【0032】
軟判定合成処理部45にはチャンネル復号化(Channel Decoding)部46が接続され、チャンネル復号化部46は軟判定合成処理部45からのデータを入力し、畳み込み復号又はターボ(Turbo)復号によりチャンネル復号処理を行う。
チャンネル復号化部46にはCRCチェック部47が接続され、CRCチェック部47はチャンネル復号化部46からのデータを入力し、CRCチェックを行う。
【0033】
図3は図1における端末側送受信部20の拡散コード数決定部28による拡散コード数の決定を説明する図である。
本図に示すように、端末側送受信部20の拡散コード数決定部28は、回線品質劣化と拡散コード数N+1の関係データを保持する。拡散コード数決定部28は、保持する関係データに基づいて、基地局側送受信部40から送信される回線品質をパラメータとして、拡散コード数を決定する。
【0034】
このようにして、回線品質に応じて、同一のデータを並列に伝送する経路数を決定し又は判定する。
前述のように、レートマッチング数、インタリーブ数は、決定された拡散コード数と同一になるように設定され、さらに、決定された拡散コード数は基地局側送受信部40に送信される。
【0035】
図4は図1における端末側送受信部20のレートマッチング、図2における基地局側送受信部40のレートデマッチングを説明する図である。
本図に示すように、端末側送受信部20のレートマッチング、基地局側送受信部40のレートデマッチングにより、可変の符号化率の実現が可能になる。
本図(a)に示すように、一例として、拡散コード数がN+1=2に決定されている場合に、端末側送受信部20では同一のデータがレートマッチング部24−0〜24−1に分配される。6ビットから8ビットへのリピティション(Repetition)時には、レートマッチング部24−0の入力データ列に対して、レートマッチング部24−0の出力データ列のように、ビット「1」と「3」がリピティションされる。
【0036】
これに対して、基地局側送受信部40のレートデマッチング部44−0では、レートマッチング部24−0でリピティションされたビット「1」、「3」が除去される。
レートマッチング部24−1の入力データ列に対して、レートマッチング部24−1の出力データ列のように、ビット「2」と「4」がリピティションされる。
【0037】
これに対して、レートデマッチング部44−0では、レートマッチング部24−0でリピティションされたビット「2」、「4」が除去される。
本図(b)に示すように、10ビットから8ビットへのパンクチャリング(Puncturing)時には、レートマッチング部24−0の入力データ列に対して、レートマッチング部24−0の出力データ列のように、ビット「1」と「5」がパンクチャリングされる。
【0038】
これに対して、レートデマッチング部44−0では、レートマッチング部24−0でパンクチャリングされたビット「1」、「5」が挿入されるが、不定(Dで示されている)となる。
レートマッチング部24−1の入力データ列に対して、レートマッチング部24−1の出力データ列のように、ビット「2」と「6」がパンクチャリングされる。
【0039】
これに対して、レートデマッチング部44−1では、レートマッチング部24−1でパンクチャリングされたビット「2」、「6」が挿入されるが、不定(Dで示されている)となる。
本図(c)に示すように、レートデマッチング部44−0〜44−1の出力データ列を軟判定合成した後には不定なビットは消滅する。
【0040】
拡散コード毎に異なるビットがパンクチャリングされるようなレートマッチングパターンが使用されるため、上記のように、レートデマッチング部44−0〜44−1の出力データ列に不定となるビットがあっても、軟判定合成した後には不定となるビットがなくなる。
図5は図1における端末側送受信部20のインタリーブ、図2における基地局側送受信部40のデインタリーブを説明する図である。
【0041】
上記のように、一例として、拡散コード数がN+1=2に決定されている場合に、本図(a)に示すように、端末側送受信部20のインタリーブ部25−0の入力データ列(01234567)に対して、インタリーブ部25−0の出力データ列が(04261537)となるようなインタリーブパターンでインタリーブが行われる。
【0042】
本図(b)に示すように、端末側送受信部20のインタリーブ部25−1の入力データ列(01234567)に対して、インタリーブ部25−1の出力データ列が(73516240)となるようなインタリーブパターンでインタリーブが行われる。
このように、インタリーブ部25−0〜25−1では異なるインタリーブパターンでインタリーブが行われる。
【0043】
本図(a)、(b)に示すように、基地局側送受信部40のデインタリーブ部43−0〜43−1では、インタリーブ部25−0、25−1でそれぞれ使用されたインタリーブパターン(04261537)、(73516240)でデインタリーブが行われる。
図6は端末側送受信部20と基地局側送受信部40間で送受信される無線フレーム構成例を説明する図である。
【0044】
本図に示すように、無線フレームは、周期Tsuper=2560msのスーパフレームであり、それぞれが周期Tf=10msであるフレーム#0〜フレーム#255で構成される。
さらに、各フレームは、それぞれが周期Ts=0.666smであるスロット#0〜スロット#14で構成される。
【0045】
各スロットは、DPDCH#0〜DPDCH#N、DPCCHで構成される。各DPDCHはNdataビットのデータで構成され、分配された同一データの送受信に使用される。
DPCCHはNpilotビットのPilot、NTFCIビットのTFCIで構成され、決定した拡散コード数、回線品質の情報の送受信に使用される。
以上の説明では、端末を送信側、基地局を受信側としたが、この逆に、端末を受信側、基地局を送信側としてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同一データを複数に分配し、分配された各同一データを異なる拡散コードで拡散して送信し、受信信号を拡散コードで逆拡散して得た各同一データを合成し、各同一データを送受信した時の回線品質に応じて、複数に分配された各同一データの拡散又は逆拡散を行う拡散コード数を閉ループ制御するようにしたので、同一の情報データを複数の経路で送信することにより、ダイバーシティ効果が得られるようになり、バースト誤りに起因して、伝送信号が品質劣化するのを防止することが可能になり、回線品質が良いほど並列伝送を行うための拡散コード数を少なくしたので、処理量の低減、消費電力の低減が可能になる。
【0047】
さらに、拡散コード毎に異なるレートマッチングパターンの処理を行い、さらに、拡散コード毎に異なるビットでパンクチャリングを行うようにしたので、符号化率を可変にでき、パンクチャリングの増大に起因する伝送信号の品質劣化の防止が可能になる。
さらに、拡散コード毎に異なるインタリーブを行うようにしたので、インタリーブによりバースト誤りに対する耐性を上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCDMAにおける並列伝送システムの端末側送受信部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るCDMAにおける並列伝送システムの基地局側送受信部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1における端末側送受信部20の拡散コード数決定部28による拡散コード数の決定を説明する図である。
【図4】図1における端末側送受信部20のレートマッチング、図2における基地局側送受信部40のレートデマッチングを説明する図である。
【図5】図1における端末側送受信部20のインタリーブ、図2における基地局側送受信部40のデインタリーブを説明する図である。
【図6】端末側送受信部20と基地局側送受信部40間で送受信される無線フレーム構成例を説明する図である。
【符号の説明】
20…端末側送受信部
21…CRC付加部
22…チャンネル符号化部
23…分配処理部
24−0〜24−N…レートマッチング部
25−0〜25−N…インタリーブ部
26−0〜26−N…マッピング部
27−0〜27−N、30、53…拡散処理部
28…拡散コード数決定部
29…TFCI多重部
32…回線品質情報抽出部
40…基地局側送受信部
31、41−0〜41−N、48…逆拡散処理部
42−0〜42−N…デマッピング部
43−0〜43−N…デインタリーブ部
44−0〜44−N…レートデマッチング部
45…軟判定合成処理部
46…チャンネル復号化部
47…CRCチェック部
49…TFCI抽出部
50…拡散コード数判定部
51…回線品質測定部
52…回線品質情報多重部
61−0〜61−N…送信データDPDCH
62、66…送信データDPCCH
63、65…受信データDPCCH
64−0〜64−N…受信データDPDCH
Claims (7)
- 端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送システムにおいて、
符号化され、複数に分配され、それぞれ符号化率が可変にされた同一データを複数の異なる拡散コードで拡散し複数経路で基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信する端末送受信部と、
前記端末からの受信信号を前記複数の拡散コードで逆拡散して得た各前記同一データを合成する基地局送受信部と、
前記基地局送受信部から各前記同一データを受信した時の回線品質情報を前記端末送受信に送信し前記端末送受信部では前記基地局送受信部から受信した回線品質情報に基づき拡散又は逆拡散を行う拡散コードの数を決定し決定された拡散コード数に応じた同一データの分配を行うよう拡散コード数を閉ループ制御する拡散コード数制御部とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システム。 - 前記端末送受信部には複数のレートマッチング部、前記基地局送受信部には複数のレートデマッチング部が設けられ、各前記レートマッチング部、各前記レートデマッチング部は拡散コード毎に各前記同一データの入力データ列に対して異なるレートマッチング、レートデマッチングを行い、符号化率を可変にすることを特徴とする、請求項1に記載のCDMAにおける並列伝送システム。
- 各前記レートマッチング部は、拡散コード毎に各同一データの入力データ列の異なるビットに対してリピティション又はパンクチャリングを行い、各前記レートデマッチング部は各前記レートマッチング部によりリピティション又はパンクチャリングされた各同一データの入力データ列のビットを元に戻すことを特徴とする、請求項2に記載のCDMAにおける並列伝送システム。
- 前記端末送受信部には複数のインタリーブ部、前記基地局送受信部には複数のデインタリーブ部が設けられ、各前記インタリーブ部は拡散コード毎に各同一データの入力データ列に対して異なるインタリーブパターンでインタリーブを行い、各前記デインタリーブ部は各前記インタリーブ部でインタリーブされた各同一データの入力データ列を元に戻すことを特徴とする、請求項1に記載のCDMAにおける並列伝送システム。
- 前記端末送受信部では、各前記同一データの拡散又は逆拡散を行う拡散コード数N+1に対して1拡散コード当たりの送信電力は、前記シングル拡散コード伝送に関する送信電力の1/(N+1)にすることを特徴とする、請求項1に記載のCDMAにおける並列伝送システム。
- 端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送システムにおいて、
前記端末で送信すべき同一データを複数に分配する分配処理部と、
分配された各前記同一データに異なるレートマッチングを行う複数のレートマッチング部と、
レートマッチングされた各前記同一データに異なるインタリーブを行う複数のインタリーブ部と、
インタリーブされた各前記同一データを送信するために異なる拡散コードで拡散処理を行う複数の拡散処理部と、
前記分配処理部の分配数、前記拡散処理部の拡散コード数を回線品質に応じて決定し、決定した前記拡散コード数のデータを拡散して前記基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信させるための拡散コード数決定部と、
前記基地局で受信信号を前記拡散処理部の前記拡散コードで各前記同一データに逆拡散処理する逆拡散処理部と、
逆拡散処理で得られた各前記同一データのデインタリーブを行う複数のデインタリーブ部と、
デインタリーブされた各前記同一データのレートデマッチングを行う複数のレートデマッチング部と、
レートデマッチングされた各前記同一データを合成処理する合成処理部と、
各前記同一データを受信した時の回線品質を測定して、測定した回線品質の情報を拡散処理して前記端末の前記拡散コード数決定部に送信させるための回線品質測定部と、
受信信号を逆拡散して得た、決定された前記拡散コード数を判定し、判定した前記拡散コード数だけ前記デインタリーブの処理、前記レートデマッチングの処理を行わせる拡散コード数判定部とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システム。 - 端末と基地局間でデータを拡散コードで拡散、逆拡散して送受信が行われるCDMAにおける並列伝送方法において、
符号化され、複数に分配され、それぞれ符号化率が可変にされた同一データを複数の異なる拡散コードで拡散し複数経路で基地局にシングル拡散コード伝送と同等の送信電力で送信する工程と、
前記端末からの受信信号を前記複数の拡散コードで逆拡散して得た各前記同一データを合成する工程と、
前記基地局から各前記同一データを受信した時の回線品質情報を前記端末に送信し前記端末では前記基地局から受信した回線品質情報に基づき拡散又は逆拡散を行う拡散コードの数を決定し決定された拡散コード数に応じた同一データの分配を行うように拡散コード数閉ループ制御する工程とを備えることを特徴とするCDMAにおける並列伝送システム。
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