JP3559992B2 - シャワーフック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は浴室等においてシャワーヘッドを掛止して保持するためのシャワーフック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来浴室においては、洗い場水栓に対して可撓性のシャワーホースを介して接続されたシャワーヘッドを保持するため、浴室の壁にシャワーフック装置及びスライドバーを含むシャワーヘッド保持装置を設置することが行われている。
【0003】
図18はその一例を示している。同図において200はそのシャワーヘッドで、可撓性のシャワーホース202を介して図示を省略する洗い場水栓に接続されている。
204はシャワーヘッド保持装置で、浴室の壁に設置された縦向きのスライドバー206と、このスライドバー206にスライド可能に固定されたシャワーフック装置208とを含んでいる。
【0004】
210はシャワーフック装置208における本体で挿通孔212を有しており、その挿通孔212においてスライドバー206にスライド可能に固定されている。
この本体210にはハンドル214が設けられており、そのハンドル214の回転操作によって、挿通孔212における本体210のスライドバー206への固定と固定解除とがなされる。
【0005】
本体210にはまたフック部216が設けられている。
このフック部216は縦の掛止孔218を有しており、その掛止孔218に対してシャワーヘッド200を差し込み掛止することで、シャワーヘッド200がフック部216に、即ちシャワーフック装置208に保持されるようになっている。
【0006】
ここで掛止孔218の内面には、シャワーヘッド200のテーパ形状に対応したテーパ形状の掛止面が形成されている。
その掛止面は下端から上端にかけて幅が広がる向きのテーパ形状とされており、そのためシャワーヘッド200を掛止孔218に対し下向きに差し込むだけで、シャワーヘッド200を掛止孔218に掛止し保持させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの種従来のシャワーフック装置208の場合、これを取り付けるためにはスライドバー206の設置時に、そのスライドバー206を挿通孔212に挿通させる状態にシャワーフック装置208を同時に設置しなければならず、後においてシャワーフック装置208をスライドバー206から簡単に取り外したり、或いは既に設置されているスライドバー206に対して後付けでシャワーフック装置208を簡単に取り付けるといったことができないものであった。
【0008】
従って例えば各家庭等において、使用者が既に設置してあるスライドバー206に対して後付けで好みのシャワーフック装置208を取り付けるといったことができないものであった。
【0009】
更に従来一般のシャワーフック装置208の場合、同一のシャワーフック装置208においてハンドル214をスライドバー206に対して左側に位置させたり又は右側に位置させたりすること(フック部216をスライドバー206に対して右側に位置させたり左側に位置させたりすること)のできないものであって、フック部を右側に位置させる場合には右側専用の、また左側に位置させる場合には左側専用のシャワーフック装置208をそれぞれ必要とするといった問題があった。
【0010】
尤も、図18においてフック部216を本体210と別体とした上で本体210のフック取付部220を回転可能となし、そしてフック部216をフック取付部220に脱着可能となしておくことで、本体210を縦のスライドバー206回りに180°回転させ、そしてフック取付部220を水平な軸心回りに180°回転させた後、そこに一旦取り外したフック部216を取り付けるようになすことで、同一のシャワーフック装置208を右利き用及び左利き用の何れにも、即ちフック部216がスライドバー206に対して右側に位置する状態及び左側に位置する状態の何れにも設置できるようにするといったことが考えられる。
しかしながらそのようにした場合、シャワーフック装置208のフック部216周りの構造が複雑化してしまうといった問題を生ずる。
【0011】
また従来のシャワーフック装置208は何れも縦向きのスライドバーに対して取り付けられることを前提としており、従って例えば横向きのスライドバーに対してこれを取り付けるということのできない問題があった。
【0012】
近年、浴槽への給湯システムは自動給湯システムが主流となっており、この場合浴槽に対して給水,給湯等を行うための浴槽側の水栓が取り付いていないケースが多く、このような場合、浴槽を洗ったり注し湯をしたりする際、洗い場水栓側のシャワーヘッドを浴槽側に持ち来して、そのシャワーヘッドから給水,給湯等を行ったりするが、この場合浴槽側の壁にシャワーヘッドを掛止して保持する部分がなく、それら作業をするに際して不便を生じていた。
【0013】
このため、場合によって浴槽側の壁にシャワーフック装置を追加設置するといったことも行われているが、この場合シャワーヘッドの掛止保持可能な位置が固定されてしまい、シャワーヘッドを使っての作業を円滑に行うことができない。更にまた、浴槽側の壁にシャワーフック装置を追加設置したくても、そこに横向きの握りバー等が設置されていたりするとこれが邪魔となって、シャワーフック装置の追加設置可能な位置が握りバーを避けた位置に限定されてしまうといった問題が生じていた。
【0014】
この場合において浴槽側の壁に設置されている横向きの握りバーに対してシャワーフック装置を取り付けることができれば好都合であるが、従来のシャワーフック装置の場合そのような機能は有していない。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のシャワーフック装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、(A)スライドバーを挿通させる挿通孔を有し、該挿通孔において該スライドバーに対しスライド可能に固定される本体と、(B)該本体に設けられるとともに軸心方向の両端が開口形状の掛止孔を有し、該掛止孔に対してシャワーヘッドを該開口を通じ軸心方向に掛止させるフック部とを備え、且つ該本体は(イ)軸心と直角方向に間隔を隔てた状態で該軸心方向に延び出す複数のアームを備えた内筒部材と、(ロ)軸心方向一端が開口形状の外筒部材と、(ハ)前記アームの先端部に脱着可能に結合されて該外筒部材の開口を閉鎖するエンドキャップと、(ニ)該エンドキャップと反対側の軸心方向端部に設けられて前記本体を前記スライドバーに固定操作するためのハンドルと、(ホ)該ハンドルの回転により前記内筒部材の内部で軸心方向に進退する第1挟持部材と、(ヘ)前記エンドキャップに相対回転可能に保持されて、該第1挟持部材とともに前記スライドバーを挟持する第2挟持部材とを有するとともに、前記外筒部材には前記エンドキャップに続く部分において且つ前記アームとアームとの間の部分において前記スライドバーを挿通する挿通孔が形成されており、該挿通孔を横切る分割線に沿って該外筒部材が軸心方向に分割可能とされていることを特徴とする。
【0016】
請求項2のものは、請求項1において、前記フック部が前記本体の側方に突き出す状態で設けてあるとともに、前記外筒部材における前記フック部に固定の第1部分と、前記挿通孔形成部分である第2部分とが軸心方向に分割可能且つ該第1部分が該第2部分及び前記内筒部材に対し回転方向位置が可変となしてあって、互いに嵌合する該第1部分の内周面と該内筒部材の外周面とに、嵌合の回転角度位置を90°ごとに規制する位置決手段が設けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項3のものは、請求項2において、前記位置決手段として、前記外筒部材における前記第1部分の内周面と前記内筒部材の外周面との一方に軸心方向に延びる突起が、他方に溝がそれぞれ設けてあることを特徴とする。
【0018】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記フック部の掛止孔の内面には、該掛止孔の軸心方向の中間位置から該掛止孔の各端の開口に向って幅が互いに逆向きに広がる形態の一対の掛止面が形成してあることを特徴とする。
【0019】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記掛止孔の軸心方向の中間位置には、シャワーヘッドの回転防止用の弾性材から成る突出部が設けてあることを特徴とする。
【0020】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、スライドバーにスライド可能に固定される本体と、掛止孔においてシャワーヘッドを掛止させるフック部とを備えたシャワーフック装置において、その本体を、軸心と直角方向に間隔を隔てて延びる複数のアームを備えた内筒部材と、その外側の外筒部材と、外筒部材の軸心方向一端の開口を閉鎖するエンドキャップと、その反対側の軸心方向端部に設けられたハンドルと、そのハンドルの回転により内筒部材の内部で軸心方向に進退する第1挟持部材と、エンドキャップに相対回転可能に保持され、上記第1挟持部材とともにスライドバーを挟持する第2挟持部材とを含んで構成し、且つその外筒部材にスライドバーを挿通する挿通孔を形成するとともに、その挿通孔を横切る分割線に沿って外筒部材を軸心方向に分割可能となしたもので、このシャワーフック装置の場合、スライドバーに固定される本体が挿通孔部分で軸心方向に分割可能であることから、予め設置してあるスライドバーに対しこれを挟むように挿通孔をスライドバーに嵌め合わせ且つ分割部分を軸心方向に結合することで、シャワーフック装置をスライドバーに対して後付けで取り付けることが可能となる。
【0021】
従って本発明によれば、例えば各家庭等においてスライドバーが既に設置してある状態で、必要に応じ後付けでシャワーフック装置をスライドバーに対しスライド可能に取り付けるといったことが可能となる。
またその際、使用者の好みのシャワーフック装置を取り付けることが可能となる。
【0022】
次に請求項2のものは、フック部を本体の側方に突き出す状態に設けるとともに、外筒部材を、そのフック部に固定の第1部分と挿通孔形成部分である第2部分とを軸心方向に分割可能となし、且つその第1部分を第2部分及び内筒部材に対して回転方向位置を可変となし、そして互いに嵌合する第1部分の内周面と内筒部材の外周面とに、嵌合の回転角度位置を90°ごとに規制する位置決手段を設けたもので、このシャワーフック装置の場合、フック部の位置を単独で本体の軸心回りに90°ごと変更することができる。
【0023】
従って、例えばそのフック部を本体の軸心回りに180°位置変更することで、同一のシャワーフック装置を用いてこれを縦のスライドバーに対し、フック部が右側に来る位置にも又左側に来る位置にも取り付けることができる。
即ち同一のシャワーフック装置を右利き用としてもまた左利き用としても構成することができる。
【0024】
更にまたフック部を本体の軸心回りに90°位置変更することで、このシャワーフック装置を縦向きのスライドバーに対しても、また横向きのスライドバーに対しても取り付けることが可能となる。
それ故、洗い場水栓から延び出したシャワーヘッドを用いて浴槽に注し湯をしたり或いは浴槽を洗ったりする際、そのシャワーヘッドを、浴槽側の壁に設置した横向きのスライドバーに取り付けられたシャワーフック装置に保持させておいて、その状態で作業を行うことが可能となり、しかもスライドバーに沿ってシャワーヘッドの保持位置が変更可能であって、最も使い易い位置にシャワーヘッドを位置させておくことができるため、同作業の作業性が飛躍的に向上する。
【0025】
更にまたそのシャワーフック装置の取付用スライドバーとして横向きの握りバーを用いることができるため、浴槽側にシャワーフック装置を追加設置する際に、その設置位置が握りバーを避けた位置に限定されてしまうといった不都合も解消することができる。
【0026】
このシャワーフック装置はまた、フック部が本体の軸心回りに180°位置変更可能であるため、L仕様の横向きのスライドバーに対しても、またR仕様の横向きのスライドバーに対しても、フック部が本体に対し何れも同じ側に、例えば洗い場側に来るようにして取り付けることが可能となる。
即ち洗い場から見て、横向きのスライドバー(握りバー)が右側の位置に設置されている場合、また左側に設置されている場合の何れであっても、フック部が例えば本体に対し何れも洗い場側に位置するような状態で取り付けることが可能となる。
【0027】
ここで上記位置決手段として、外筒部材における第1部分の内周面と内筒部材の外周面とに、軸心方向に延びる突起と溝とを設けておき、それらを嵌め合せることで、第1部分と内筒部材との回転方向位置を定めるようになすことができる(請求項3)。
【0028】
請求項4のものは、上記フック部の掛止孔の内面に、掛止孔の軸心方向の中間位置から掛止孔の各端の開口に向って幅が互いに逆向きに広がる形態の一対の掛止面を形成したもので、このようにしておくことで、フック部を本体の軸心回りに180°位置変更して右利き用から左利き用に或いはその逆になした場合においても、その掛止孔に対しシャワーヘッドを適正に掛止することができる。
【0029】
或いはまた横向きのスライドバーに対しシャワーフック装置を取り付けるようにし、その際L仕様のスライドバーに対してシャワーフック装置を取り付けた場合にも、更にはまたR仕様のスライドバーに対しシャワーフック装置を取り付けた場合にも、適正に掛止孔に対しシャワーヘッドを掛止することができる。
【0030】
請求項5のものは、掛止孔の軸心方向の中間位置に弾性材から成る突出部を設けたもので、このようにしておけば、掛止孔にシャワーヘッドを掛止させたとき、その弾性材をシャワーヘッドに弾性接触させることで、掛止孔に掛止したシャワーヘッドが回転方向に位置ずれしてしまうのを良好に防止することができる。
【0031】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1,図2において、10は本例のシャワーフック装置で、断面が円形状をなす本体12と、その本体12の軸心と直角方向の側方に突き出す形態で設けられたフック部14とを有している。
フック部14には掛止孔16が設けられており、そこにシャワーヘッドを掛止するようになっている。
【0032】
この掛止孔16の内面には、軸心方向の中間位置から各端の開口に向って幅が互いに逆向きに広がる形態のテーパ形状の掛止面18が形成されている。
即ち掛止孔16は、図1(A)中上側の開口を通じて掛止孔16にシャワーヘッドを掛止した場合にも、更にはまた図中下側の開口を通じ掛止孔16にシャワーヘッドを掛止した場合の何れであっても、良好にこれを掛止保持できるようになっている。
【0033】
尚この掛止孔16の軸心方向中間位置には、弾性材から成るゴムストッパ(突出部)20が内側に突き出す状態で設けられている。
このゴムストッパ20は、掛止孔16に掛止したシャワーヘッドが回転方向に位置ずれするのを防止する作用をなすものである。
【0034】
上記本体12には挿通孔22が形成されており、その挿通孔22に後述のスライドバー74,80を挿通させるようにして、本体12がそのスライドバー74,80にスライド可能に固定されるようになっている。
本体12は軸心方向の一端が開口形状をなしていて、その開口がエンドキャップ24にて閉鎖されている。
更にまたそのエンドキャップ24とは反対側の軸心方向端部にハンドル26が回転可能に設けられている。
このハンドル26は、本体12をスライドバー74,80に固定し或いはまたその固定を解除操作するための部分である。
【0035】
本体12は、図3(B)に示しているように外筒部材28と内筒部材30とを有している。
内筒部材30には、回転部材32と、スライドバー74,80を挟持するための第1挟持部材34とがその内部に組み込まれている。
これら回転部材32と第1挟持部材34とには雌ねじ部36と雄ねじ部38とが設けられていて、それらが螺合されている。
一方の回転部材32は、固定ビス40によって上記ハンドル26と締結され、それら回転部材32とハンドル26とが一体回転するようになっている。
【0036】
ここで回転部材32には外向きのストッパ42が設けられており、また一方内筒部材30には内向きのストッパ43が設けられていて、それらストッパ42,43の軸心方向の当接により回転部材32が図3(B)中左方向に後退阻止されている。
一方、上記第1挟持部材34には図4(B)に示しているように突起44が設けられており、この突起44が内筒部材30に形成された溝45にスライド可能(軸心方向)に嵌め合されている。
【0037】
即ちこのシャワーフック装置10にあっては、ハンドル26を回転操作するとこれと一体に回転部材32が回転し、このとき第1挟持部材34が雌ねじ部36と雄ねじ部38との作用によって螺進し、挿通孔22に挿通されたスライドバー74,80の外面を押圧してこれを固定する。
尚第1挟持部材34の内面は、外形が円形のスライドバー74,80に対応した形状の円弧形状の押圧面46とされている。
【0038】
内筒部材30には、図5〜図7,図9,図10に示しているように、軸心と直角方向に互いに間隔を隔てた状態で軸心方向に延び出す一対のアーム48が、周方向に180°隔たった2位置に設けられている。
これらアーム48の先端部には雄ねじ部50が設けられていて、その雄ねじ部50に対し上記エンドキャップ24の雌ねじ部52がねじ結合されている。
【0039】
図5及び図8に示しているようにこのエンドキャップ24の内側には、上記第1挟持部材34と協働してスライドバー74,80を挟持するための第2挟持部材54が保持されている。
この第2挟持部材54は、結合ピン56によってエンドキャップ24に対し相対回転可能に且つ抜止状態で結合されている。
この第2挟持部材54の内面もまた、スライドバー74,80に対応した形状の円弧形状の押圧面46とされている。
【0040】
図1〜図3及び図5に詳しく示しているように、外筒部材28は、上記フック部14の固定された第1部分58と、挿通孔22を形成している部分(第2部分60)とが分割線Pで軸心方向に分割可能とされている。
更にまた、第2部分60が挿通孔22の丁度半分の位置の分割線Pに沿って半体60Aと60Bとに2分割可能とされている。
【0041】
即ち外筒部材28は、第1部分58が第2部分60及び内筒部材30に対して本体12の軸心回りの回転角度位置が変更可能とされており、且つ90°ごとにその位置が規制されるようになっている。
詳しくは、図4(A)に示しているように第1部分58の内周面には、周方向に沿って90°ごとに位置決突起62が設けられている一方、内筒部材30の外周面には対応する90°ごとの位置において位置決溝64が形成されており、それら位置決手段としての位置決突起62と位置決溝64との嵌合に基づいて、第1部分58が、フック部14とともに第2部分60及び内筒部材30に対し、本体12の軸心回りの回転角度位置において90°ごとにその位置が変更可能且つ変更位置に固定されるようになっている。
これによりフック部14の位置を単独で本体12の軸心回りに90°ごと変更することができる。
【0042】
尚、図5に示しているように第2部分60における半体60Aと60Bとは、互いの回転方向位置を規定するための位置決突起66と位置決凹部68とが設けられている。
半体60A,60Bは、互いに相手側の位置決突起66と位置決凹部68とに対し、自身の位置決凹部68と位置決突起66とを嵌め合せることで回転方向位置が定められる。
即ち半体60Aと60Bとを合せた状態で丁度円形の挿通孔22を形成するように、それらの組合せ位置が定まるようになっている。
【0043】
尚、図4(C)に示しているように第2挟持部材54と内筒部材30とは、内筒部材30詳しくはアーム48の内周面に形成された位置決突起70と、第2挟持部材54の外周面に形成された位置決凹部72との嵌合により回転方向位置が定められる。
【0044】
図11〜図17は本例のシャワーフック装置10の作用を示している。
先ず図11(I)は、シャワーフック装置10を縦向きのスライドバー74に取り付けた状態を示している。
このシャワーフック装置10は、縦向きのスライドバー74に沿って上下にスライド可能、即ち上下に位置調節可能である。
図11(I)に示す状態では正面(ハンドル26に対する正面)から見てフック部14が本体12に対し左側、即ちスライドバー74に対し左側に位置している。
【0045】
本例のシャワーフック装置10は、この状態から図11(II)に示す状態、即ちフック部14がスライドバー74及び本体12に対し右側に位置する状態に付け替えることができる(図12参照)。
換言すれば、本例のシャワーフック装置10は図11(I)に示す状態及び(II)に示す状態の何れの状態でもスライドバー74に対し取り付けることができる。
【0046】
ここで図11(I)に示す状態から(II)に示す状態にシャワーフック装置10を付け替えるには次のようにすれば良い。
即ち、先ずエンドキャップ24を取り外した上で、図13に示しているように内筒部材30をハンドル26等とともに外筒部材28から軸心方向に抜き出し、しかる後フック部14及び外筒部材28における第1部分58を、図11(I)及び図13(A)に示す状態から本体12の軸心回りに180°回転させ、図11(II)及び図13(B)に示しているようにフック部14が本体12に対し右側の位置に来るようにする。
【0047】
その後再び内筒部材30をハンドル26等とともに外筒部材28の内部に挿入し、更にその先端にエンドキャップ24をねじ結合することで、フック部14の位置ないし向きを、図11(I)に示す状態から(II)に示すように本体12の軸心回りに180°逆向きの状態とすることができる。
そしてこの状態でシャワーフック装置10をスライドバー74に取り付けることで、図11(II)に示す状態を実現することができる。
【0048】
このようにすれば、同一のシャワーフック装置10を用いてこれを縦のスライドバー74に対し、フック部14が右側に来る位置にも又左側に来る位置にも取り付けることができ、同一のシャワーフック装置10を右利き用としてもまた左利き用としても構成することができる。
【0049】
尚このとき、フック部14における掛止孔16は上下の向きが逆向きとなるが、そのフック部14の内面は孔軸心方向の中間位置を境として図中上側部分の掛止面18と下側部分の掛止面18とが互いに対称形状をなしているため、図11(I)に示す状態の下においても又(II)に示す状態の下においても、適正にその掛止孔16に対しシャワーヘッドを各端の開口を通じ軸心方向に掛止することができる。
【0050】
本例のシャワーフック装置10はまた、図17に示しているように浴室における浴槽76側の壁78に横向きの握りバーが設置されている場合において、これを横向きのスライドバー80としてそこに取り付けることが可能である。
【0051】
詳しくは、図14(I)に示しているように(図14(I)は図11(I)と同じ状態である)、縦向きのスライドバー74に取り付いていたシャワーフック装置10を、上記と同様にして図15に示すように本体12を分解及び再結合することで、図14(II)に示しているように横向きのスライドバー80に対しシャワーフック装置10を、その横向きのスライドバー80に沿ってスライド可能に取り付けることができる。
尚このときには、フック部14及び外筒部材28の第1部分58の回転角度位置を本体12の軸心回りに90°変更(図では第2部分60及び内筒部材30側の回転角度位置を90°変更)することとなる。
【0052】
本例によれば、シャワーフック装置10を縦向きのスライドバー74に対しても横向きのスライドバー80に対しても取り付けることができるため、浴槽76に対し洗い場水栓84(図17参照)から延び出したシャワーヘッドを用いて注し湯をしたり或いは浴槽76を洗ったりする際、そのシャワーヘッドを浴槽76側の壁78に設置した横向きのスライドバー80に保持させた状態で作業を行うことができ、しかもスライドバー80に沿ってシャワーヘッドの保持位置が変更可能であって、最も使い易い位置にシャワーヘッドを位置させておくことができ、同作業の作業性が飛躍的に向上する。
【0053】
またそのスライドバー80として横向きの握りバーを用いることができるため、浴槽76側にシャワーフックを追加設置する際に、その設置位置が握りバーを避けた位置に限定されてしまうといった不都合も解消することができる。
【0054】
更にまた本例のシャワーフック装置10は、そのフック部14の回転角度位置が本体12の軸心回りに180°変更可能であるため、図16(I)に示す状態(この状態は図14(II)と同じ状態)から再び本体12を分解してフック部14の位置ないし向きを180°変更し、その後本体12を再結合して横向きのスライドバー80にシャワーフック装置10を取り付けることで、図16(II)に示す状態とすることができ、従ってシャワーフック装置10をスライドバー80に対しフック部14が左側に来る位置と右側に来る位置との間で取付位置を変更することができる。
【0055】
このことはまた、図17(B)に示しているように横向きのスライドバー80が洗い場82から見て左側の壁78に設置されている場合にも、また図17(A)に示しているように横向きのスライドバー80が洗い場82から見て右側の壁78に設置されている場合にも、同じシャワーフック装置10を用いて対応できることを意味している。
【0056】
即ち同じシャワーフック装置10を、図17(B)のスライドバー80に対しても、また図17(A)のスライドバー80に対しても(スライドバー80がR仕様のものでもL仕様のものでも)取り付けることができることを意味している。
尚、図17(A),(B)から明らかなように、これら何れの場合においても、フック部14は本体12に対し何れも同じ側、詳しくはこの例では洗い場82側に位置している。
【0057】
ここでフック部14を本体12の軸心回りに180°位置変更することで掛止孔16の上下の向きが逆向きとなるが、この場合においても、掛止孔16に設けられた一対の掛止面18の作用により、適正に掛止孔16に対しシャワーヘッドを掛止することができる。
【0058】
本例のシャワーフック装置10は、外筒部材28における第2部分60が、挿通孔22を横切る分割線Pに沿って軸心方向に分割可能とされているため、挿通孔22においてスライドバー74,80を挟む形で取付けでき、従って例えば各家庭等において既に設置してあるスライドバー74,80に対し、必要に応じ後付けでシャワーフック装置10をスライド可能に取り付けることができ、またその際使用者の好みのシャワーフック装置10を取り付けることができる。
【0059】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシャワーフック装置を外観状態で示す斜視図である。
【図2】同じ実施例のシャワーフック装置の平面図及び正面図である。
【図3】図2におけるア−ア断面図,イ−イ断面図である。
【図4】図2におけるウ−ウ断面図,エ−エ断面図,オ−オ断面図である。
【図5】同じ実施例のシャワーフック装置を分解して示す分解斜視図である。
【図6】同じ実施例のシャワーフック装置を図5とは異なる分解状態で示す分解斜視図である。
【図7】同じ実施例のシャワーフック装置を図5,図6とは異なる分解状態で示す分解斜視図である。
【図8】同じシャワーフック装置におけるエンドキャップとその周辺部を分解して示す分解斜視図である。
【図9】同じ実施例のシャワーフック装置の略全体を分解して示す分解断面図である。
【図10】図9の分解状態を斜視図で表す図である。
【図11】同じ実施例のシャワーフック装置の取付けの変更例を示す図である。
【図12】図11の(I)から(II)への取付けの変更を示す作用図である。
【図13】図12と同じ取付けの変更を斜視図で示す作用説明図である。
【図14】図11とは異なる取付けの変更例を示す図である。
【図15】図14の取付けの変更を斜視図で示す作用説明図である。
【図16】図11及び図14とは異なる取付けの変更例を示す図である。
【図17】浴室の内部を示す平面図である。
【図18】従来のシャワーフック装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 シャワーフック装置
12 本体
14 フック部
16 掛止孔
18 掛止面
20 ゴムストッパ(突出部)
22 挿通孔
24 エンドキャップ
26 ハンドル
28 外筒部材
30 内筒部材
34 第1挟持部材
48 アーム
54 第2挟持部材
58 第1部分
60 第2部分
62 位置決突起
64 位置決溝
74,80 スライドバー
分割線

Claims (5)

  1. (A)スライドバーを挿通させる挿通孔を有し、該挿通孔において該スライドバーに対しスライド可能に固定される本体と、(B)該本体に設けられるとともに軸心方向の両端が開口形状の掛止孔を有し、該掛止孔に対してシャワーヘッドを該開口を通じ軸心方向に掛止させるフック部とを備え、且つ該本体は
    (イ)軸心と直角方向に間隔を隔てた状態で該軸心方向に延び出す複数のアームを備えた内筒部材と
    (ロ)軸心方向一端が開口形状の外筒部材と
    (ハ)前記アームの先端部に脱着可能に結合されて該外筒部材の開口を閉鎖するエンドキャップと
    (ニ)該エンドキャップと反対側の軸心方向端部に設けられて前記本体を前記スライドバーに固定操作するためのハンドルと
    (ホ)該ハンドルの回転により前記内筒部材の内部で軸心方向に進退する第1挟持部材と
    (ヘ)前記エンドキャップに相対回転可能に保持されて、該第1挟持部材とともに前記スライドバーを挟持する第2挟持部材と
    を有するとともに、前記外筒部材には前記エンドキャップに続く部分において且つ前記アームとアームとの間の部分において前記スライドバーを挿通する挿通孔が形成されており、該挿通孔を横切る分割線に沿って該外筒部材が軸心方向に分割可能とされていることを特徴とするシャワーフック装置。
  2. 請求項1において、前記フック部が前記本体の側方に突き出す状態で設けてあるとともに、前記外筒部材における前記フック部に固定の第1部分と、前記挿通孔形成部分である第2部分とが軸心方向に分割可能且つ該第1部分が該第2部分及び前記内筒部材に対し回転方向位置が可変となしてあって、互いに嵌合する該第1部分の内周面と該内筒部材の外周面とに、嵌合の回転角度位置を90°ごとに規制する位置決手段が設けてあることを特徴とするシャワーフック装置。
  3. 請求項2において、前記位置決手段として、前記外筒部材における前記第1部分の内周面と前記内筒部材の外周面との一方に軸心方向に延びる突起が、他方に溝がそれぞれ設けてあることを特徴とするシャワーフック装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記フック部の掛止孔の内面には、該掛止孔の軸心方向の中間位置から該掛止孔の各端の開口に向って幅が互いに逆向きに広がる形態の一対の掛止面が形成してあることを特徴とするシャワーフック装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記掛止孔の軸心方向の中間位置には、シャワーヘッドの回転防止用の弾性材から成る突出部が設けてあることを特徴とするシャワーフック装置。
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