JP3559850B2 - V型エンジン - Google Patents
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、V型エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両に搭載されるV型エンジンには、シリンダブロックに第1及び第2シリンダヘッドを搭載して略V字形状に第1気筒及び第2気筒を形成するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなV型エンジンは、略V字形状に形成される第1気筒及び第2気筒の間に、第1及び第2シリンダヘッドに連絡される第1及び第2吸気マニホルドが配置され、さらに吸気通路に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタを備えることがあり、この場合には狭い空間に配置されるため、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンクの組付に配慮する必要がある。
【0004】
また、第1気筒及び第2気筒の間の狭い空間に、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタをコンパクトに配置できない場合があり、エンジン外形線から外方に突出すると、車両へのエンジン配置スペースの確保が困難になる。
【0005】
さらに、第1気筒及び第2気筒の間の狭い空間に、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタを配置するに当たっては、第1及び第2シリンダヘッド、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタの加工性や吸気効率、さらには燃料噴射効率を向上させるように配慮する必要がある。
【0006】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、吸気マニホルド、インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性を向上し、エンジンのコンパクト化を可能にし、さらに加工性や吸気効率、さらには燃料噴射効率を向上させるV型エンジンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダブロックに第1及び第2シリンダヘッドを搭載して略V字形状に第1気筒及び第2気筒を形成するV型エンジンにおいて、
前記第1及び前記第2シリンダヘッドに連絡される集合吸気マニホルドを上流のサージタンク側にてエンジン縦中心線上に集まる形状に一体形成し、
前記集合吸気マニホルドのシリンダヘッド側フランジ部を前記エンジン縦中心線に対して交差して鈍角をなすように形成し、
前記シリンダヘッド側フランジ部に前記第1及び前記第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタを備え、
前記集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と前記第1及び前記第2インジェクタとを、前記第1気筒と前記第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置し、
前記第1及び前記第2インジェクタは、本体部と、この本体部からの分枝部とで全体形状がy状をなし、
前記第1及び前記第2インジェクタは、前記本体部が前記集合吸気マニホルドの吸気通路に沿うべく上部ほどエンジン縦中心線に近接し、前記本体部からの前記分枝部が反吸気通路側に位置する一方、前記本体部の上端との前記分枝部の谷間に燃料配管を配置したことを特徴としている。
【0008】
集合吸気マニホルドを第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に合わせて連通し、吸気通路の位置ずれなく組み付けることができる。また、集合吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0009】
また、集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と第1及び第2インジェクタを、第1気筒と第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置することができ、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0011】
また、第1及び第2インジェクタは、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に対する噴射角度を小さくすることができ、吸気による影響を軽減でき燃料噴射効率を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のV型エンジンについて説明する。図IはV型エンジンの断面図、図2はV型エンジンの平面図、図3は集合吸気マニホルド部の断面図、図4は集合吸気マニホルドの側面図、図5は集合吸気マニホルドを示す図である。
【0013】
図において、符号1は、一般にこの発明の実施の形態に従って組み立てられたエンジンを示し、多気筒V型であり、クランクケース2にオイルパン3が組みつけられ、さらにクランクケース2にはV角をなして傾けられたシリンダバンク4,5を有するシリンダブロック6を備えている。この実施の形態において、エンジン1は、V型8気筒であり、シリンダブロック6に第1及び第2シリンダヘッド7,8を搭載して略V字形状に第1気筒9及び第2気筒10を形成している。
【0014】
シリンダバンク4,5には、それぞれピストン11,12が往復動可能に設けられ、このピストン11,12はコンロッド13,14を介してクランク軸15と連結されている。第1及び第2シリンダヘッド7,8には、点火プラグ16,17が燃焼室18,19に臨むように設けられている。また、第1及び第2シリンダヘッド7,8には、吸気通路20,21及び排気通路22,23が燃焼室18,19に開口して設けられ、この開口部は動弁機構24,25を構成するカム26,27により作動する図示しない吸気弁及び排気弁により開閉される。
【0015】
排気通路22,23には排気マニホルド28,29が接続され、吸気通路20,21には集合吸気マニホルド30が接続されている。この第1及び第2シリンダヘッド7,8に連絡される集合吸気マニホルド30は、その上流のサージタンク31側にてエンジン縦中心線L1上に集まる形状に一体形成されている。集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30aは、平面線L2で示すようにエンジン縦中心線L1に対して直交するように形成され、シリンダヘッド側フランジ部30b,30cは平面線L3,L4で示すようにエンジン縦中心線L1に対して交差して平面線L3,L4のなす角θが鈍角をなすように形成されている。サージタンク31は、第1気筒9の上方に配置され、吸気管32a,32bを介して集合吸気マニホルド30の第1及び第2吸気通路30d,30eとに連通している。
【0016】
集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30c近傍には、エンジン縦中心線L1上に単一のガス還流通路40が配設され、シリンダヘッド側フラジ部30b,30cの開口部30b1,30c1からガス還流通路40に連絡する連絡孔41,42を穿設し、この連絡孔41,42の下流側端部41a,42aをガス還流通路40のガス還流口として機能させている。連絡孔41,42は、シリンダヘッド側フランジ部30b,30cに形成された切欠き30b2,30c2から穿孔ドリルを用いて容易に形成することができる。
【0017】
ガス還流通路40の上流側は、ガス配管43を介して排気マニホルド28,29に連通され、排気系からの排気ガスを吸気系に還流する。なお、ガス還流通路40には、燃料タンク内に生じるブローバイガスを還流させるようにしても良い。
【0018】
さらに、集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30cには、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタ50,51が備えられ、それぞれの第1及び第2インジェクタ50,51には、燃料配管52,53を介して燃料が供給される。集合吸気マニホルド30のサージタンク側フランジ部30a、第1及び第2インジェクタ50,51及び燃料配管52,53は、第1気筒9と第2気筒10とを結ぶエンジン外形線L5内に配置されている。
【0019】
このように、集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30cをエンジン縦中心線L1に対して交差して鈍角をなすように形成することで、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に合わせて連通し、吸気通路20,21に対して位置ずれなく組み付けることができる。集合吸気マニホルド30、第1及び第2インジェクタ50,51、さらにはサージタンク31等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0020】
また、集合吸気マニホルド30のサージタンク側フランジ部30aと第1及び第2インジェクタ50,51とは、第1気筒9と第2気筒10とを結ぶエンジン外形線L5内に配置され、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0021】
さらに、シリンダヘッド側フランジ部30c,30d近傍において、エンジン縦中心線L1上に単一のガス還流通路40を配設しており、ガス還流通路40が共用され、しかもガス還流通路40及び連絡孔41,42を外方から加工でき、かつ加工箇所が低減して加工性が向上する。
【0022】
また、第1及び第2インジェクタ50,51は、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に対する噴射角度αを小さくすることができ、吸気による影響が軽減されるため燃料噴射効率を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】
前記したように、請求項1記載の発明は、集合吸気マニホルドのシリンダヘッド側フランジ部をエンジン縦中心線に対して交差して鈍角をなすように形成したから、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に合わせて連通し、吸気通路の位置ずれなく組み付けることができる。また、集合吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0024】
また、集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と第1及び第2インジェクタを、第1気筒と第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置したから、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0026】
また、第1及び第2インジェクタは、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に対する噴射角度を小さくすることができ、吸気による影響を軽減でき燃料噴射効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型エンジンの断面図である。
【図2】V型エンジンの平面図である。
【図3】集合吸気マニホルド部の断面図である。
【図4】集合吸気マニホルドの側面図である。
【図5】集合吸気マニホルドを示す図である。
【符号の説明】
1 V型エンジン
6 シリンダブロック
7,8 第1及び第2シリンダヘッド
9 第1気筒
10 第2気筒
20,21 吸気通路
30 集合吸気マニホルド
30b,30c シリンダヘッド側フランジ部
30b1,30c1 開口部
40 ガス還流通路
41,42 連絡孔
50,51 第1及び第2インジェクタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、V型エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両に搭載されるV型エンジンには、シリンダブロックに第1及び第2シリンダヘッドを搭載して略V字形状に第1気筒及び第2気筒を形成するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなV型エンジンは、略V字形状に形成される第1気筒及び第2気筒の間に、第1及び第2シリンダヘッドに連絡される第1及び第2吸気マニホルドが配置され、さらに吸気通路に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタを備えることがあり、この場合には狭い空間に配置されるため、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンクの組付に配慮する必要がある。
【0004】
また、第1気筒及び第2気筒の間の狭い空間に、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタをコンパクトに配置できない場合があり、エンジン外形線から外方に突出すると、車両へのエンジン配置スペースの確保が困難になる。
【0005】
さらに、第1気筒及び第2気筒の間の狭い空間に、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタを配置するに当たっては、第1及び第2シリンダヘッド、第1及び第2吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタの加工性や吸気効率、さらには燃料噴射効率を向上させるように配慮する必要がある。
【0006】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、吸気マニホルド、インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性を向上し、エンジンのコンパクト化を可能にし、さらに加工性や吸気効率、さらには燃料噴射効率を向上させるV型エンジンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダブロックに第1及び第2シリンダヘッドを搭載して略V字形状に第1気筒及び第2気筒を形成するV型エンジンにおいて、
前記第1及び前記第2シリンダヘッドに連絡される集合吸気マニホルドを上流のサージタンク側にてエンジン縦中心線上に集まる形状に一体形成し、
前記集合吸気マニホルドのシリンダヘッド側フランジ部を前記エンジン縦中心線に対して交差して鈍角をなすように形成し、
前記シリンダヘッド側フランジ部に前記第1及び前記第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタを備え、
前記集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と前記第1及び前記第2インジェクタとを、前記第1気筒と前記第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置し、
前記第1及び前記第2インジェクタは、本体部と、この本体部からの分枝部とで全体形状がy状をなし、
前記第1及び前記第2インジェクタは、前記本体部が前記集合吸気マニホルドの吸気通路に沿うべく上部ほどエンジン縦中心線に近接し、前記本体部からの前記分枝部が反吸気通路側に位置する一方、前記本体部の上端との前記分枝部の谷間に燃料配管を配置したことを特徴としている。
【0008】
集合吸気マニホルドを第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に合わせて連通し、吸気通路の位置ずれなく組み付けることができる。また、集合吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0009】
また、集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と第1及び第2インジェクタを、第1気筒と第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置することができ、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0011】
また、第1及び第2インジェクタは、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に対する噴射角度を小さくすることができ、吸気による影響を軽減でき燃料噴射効率を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のV型エンジンについて説明する。図IはV型エンジンの断面図、図2はV型エンジンの平面図、図3は集合吸気マニホルド部の断面図、図4は集合吸気マニホルドの側面図、図5は集合吸気マニホルドを示す図である。
【0013】
図において、符号1は、一般にこの発明の実施の形態に従って組み立てられたエンジンを示し、多気筒V型であり、クランクケース2にオイルパン3が組みつけられ、さらにクランクケース2にはV角をなして傾けられたシリンダバンク4,5を有するシリンダブロック6を備えている。この実施の形態において、エンジン1は、V型8気筒であり、シリンダブロック6に第1及び第2シリンダヘッド7,8を搭載して略V字形状に第1気筒9及び第2気筒10を形成している。
【0014】
シリンダバンク4,5には、それぞれピストン11,12が往復動可能に設けられ、このピストン11,12はコンロッド13,14を介してクランク軸15と連結されている。第1及び第2シリンダヘッド7,8には、点火プラグ16,17が燃焼室18,19に臨むように設けられている。また、第1及び第2シリンダヘッド7,8には、吸気通路20,21及び排気通路22,23が燃焼室18,19に開口して設けられ、この開口部は動弁機構24,25を構成するカム26,27により作動する図示しない吸気弁及び排気弁により開閉される。
【0015】
排気通路22,23には排気マニホルド28,29が接続され、吸気通路20,21には集合吸気マニホルド30が接続されている。この第1及び第2シリンダヘッド7,8に連絡される集合吸気マニホルド30は、その上流のサージタンク31側にてエンジン縦中心線L1上に集まる形状に一体形成されている。集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30aは、平面線L2で示すようにエンジン縦中心線L1に対して直交するように形成され、シリンダヘッド側フランジ部30b,30cは平面線L3,L4で示すようにエンジン縦中心線L1に対して交差して平面線L3,L4のなす角θが鈍角をなすように形成されている。サージタンク31は、第1気筒9の上方に配置され、吸気管32a,32bを介して集合吸気マニホルド30の第1及び第2吸気通路30d,30eとに連通している。
【0016】
集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30c近傍には、エンジン縦中心線L1上に単一のガス還流通路40が配設され、シリンダヘッド側フラジ部30b,30cの開口部30b1,30c1からガス還流通路40に連絡する連絡孔41,42を穿設し、この連絡孔41,42の下流側端部41a,42aをガス還流通路40のガス還流口として機能させている。連絡孔41,42は、シリンダヘッド側フランジ部30b,30cに形成された切欠き30b2,30c2から穿孔ドリルを用いて容易に形成することができる。
【0017】
ガス還流通路40の上流側は、ガス配管43を介して排気マニホルド28,29に連通され、排気系からの排気ガスを吸気系に還流する。なお、ガス還流通路40には、燃料タンク内に生じるブローバイガスを還流させるようにしても良い。
【0018】
さらに、集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30cには、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタ50,51が備えられ、それぞれの第1及び第2インジェクタ50,51には、燃料配管52,53を介して燃料が供給される。集合吸気マニホルド30のサージタンク側フランジ部30a、第1及び第2インジェクタ50,51及び燃料配管52,53は、第1気筒9と第2気筒10とを結ぶエンジン外形線L5内に配置されている。
【0019】
このように、集合吸気マニホルド30のシリンダヘッド側フランジ部30b,30cをエンジン縦中心線L1に対して交差して鈍角をなすように形成することで、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に合わせて連通し、吸気通路20,21に対して位置ずれなく組み付けることができる。集合吸気マニホルド30、第1及び第2インジェクタ50,51、さらにはサージタンク31等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0020】
また、集合吸気マニホルド30のサージタンク側フランジ部30aと第1及び第2インジェクタ50,51とは、第1気筒9と第2気筒10とを結ぶエンジン外形線L5内に配置され、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0021】
さらに、シリンダヘッド側フランジ部30c,30d近傍において、エンジン縦中心線L1上に単一のガス還流通路40を配設しており、ガス還流通路40が共用され、しかもガス還流通路40及び連絡孔41,42を外方から加工でき、かつ加工箇所が低減して加工性が向上する。
【0022】
また、第1及び第2インジェクタ50,51は、第1及び第2シリンダヘッド7,8に形成された吸気通路20,21に対する噴射角度αを小さくすることができ、吸気による影響が軽減されるため燃料噴射効率を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】
前記したように、請求項1記載の発明は、集合吸気マニホルドのシリンダヘッド側フランジ部をエンジン縦中心線に対して交差して鈍角をなすように形成したから、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に合わせて連通し、吸気通路の位置ずれなく組み付けることができる。また、集合吸気マニホルド、第1及び第2インジェクタ、さらにはサージタンク等の組付性が向上し、しかも吸気通路の曲げを大きくすることができ吸気効率が向上する。
【0024】
また、集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と第1及び第2インジェクタを、第1気筒と第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置したから、エンジンのコンパクト化が可能であり、車両へのエンジン配置スペースの確保が容易になる。
【0026】
また、第1及び第2インジェクタは、第1及び第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に対する噴射角度を小さくすることができ、吸気による影響を軽減でき燃料噴射効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型エンジンの断面図である。
【図2】V型エンジンの平面図である。
【図3】集合吸気マニホルド部の断面図である。
【図4】集合吸気マニホルドの側面図である。
【図5】集合吸気マニホルドを示す図である。
【符号の説明】
1 V型エンジン
6 シリンダブロック
7,8 第1及び第2シリンダヘッド
9 第1気筒
10 第2気筒
20,21 吸気通路
30 集合吸気マニホルド
30b,30c シリンダヘッド側フランジ部
30b1,30c1 開口部
40 ガス還流通路
41,42 連絡孔
50,51 第1及び第2インジェクタ
Claims (1)
- シリンダブロックに第1及び第2シリンダヘッドを搭載して略V字形状に第1気筒及び第2気筒を形成するV型エンジンにおいて、
前記第1及び前記第2シリンダヘッドに連絡される集合吸気マニホルドを上流のサージタンク側にてエンジン縦中心線上に集まる形状に一体形成し、
前記集合吸気マニホルドのシリンダヘッド側フランジ部を前記エンジン縦中心線に対して交差して鈍角をなすように形成し、
前記シリンダヘッド側フランジ部に前記第1及び前記第2シリンダヘッドに形成された吸気通路に燃料を噴射する第1及び第2インジェクタを備え、
前記集合吸気マニホルドのサージタンク側フランジ部と前記第1及び前記第2インジェクタとを、前記第1気筒と前記第2気筒とを結ぶエンジン外形線内に配置し、
前記第1及び前記第2インジェクタは、本体部と、この本体部からの分枝部とで全体形状がy状をなし、
前記第1及び前記第2インジェクタは、前記本体部が前記集合吸気マニホルドの吸気通路に沿うべく上部ほどエンジン縦中心線に近接し、前記本体部からの前記分枝部が反吸気通路側に位置する一方、前記本体部の上端との前記分枝部の谷間に燃料配管を配置したことを特徴とするV型エンジン。
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