JP3559841B2 - 散水ノズルの止水通水機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、操作レバーの操作を軽くするための散水ノズルの止水通水機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の止水通水機構として、実開平4−65150号公報に記載されたものが、従来から知られているが、これを示したのが図2である。
この従来の機構は、ボディ本体bの後端にグリップgを設ける一方、このボディ本体bの先端にヘッド本体hを設けている。
上記ヘッド本体hは、ボディ本体bと相対回転自在にするとともに、それら両者を相対回転して、ヘッド本体hから噴出される水形を、シャワー、ジョーロ、直射あるいは拡散等々に切り換えられるようにしている。
また、ボディ本体bとグリップgとの境界部分には、スプール弁vを設けている。このスプール弁vは、そのスプール1に2つのランド部2、3を設けるとともに、これら両ランド部2、3間を環状溝4としている。
なお、図中符号5、6はランド部2、3の周囲にはめ付けたシールである。
【0003】
そして、一方のランド部2の外方におけるスプール1の一端を外方に突出させるとともに、その突出端7を操作レバー8に接触させている。
また、他方のランド部3の外方におけるスプール1の他端には、スプリング9のバネ力を作用させている。
したがって、スプール弁vは、操作レバー8を回動させない限り、スプリング9の作用で、図示のノーマル位置を保つものである。スプール弁vが、ノーマル位置にあるときには、両ランド部2、3が、グリップgに形成した流入路10の開口10aをまたいでそれを閉じる。このとき、ボディ本体b側に形成した中継路11の開口11aは、他方のランド部3の外方に位置し、上記開口10aとの連通が遮断された状態を保つ。
【0004】
このノーマル状態から、操作レバー8を回動すると、スプール1がスプリング9のバネ力に抗して移動し、他方のランド部3が後方開口スリットs側に位置する。したがって、両開口10a及び11aが、環状溝4及びスリットsを介して連通し、流入路10に導入された圧力水を中継路11に導く。
このとき、一方のランド部2の環状溝4側の側面には、圧力水の高圧が作用するが、操作レバー8側の面には圧力がまったく作用しない。そのために、このランド部2に対する作用力は、操作レバー8に抗する力となる。
また、他方のランド部3の両側面には、圧力水の高圧が作用するが、ランド部3の環状溝4側における受圧面積に対して、スプリング9側の受圧面積の方が、スプール1のシャフト部分の断面積分だけ大きくなる。
したがって、この場合も、他方のランド部3の両側面に対する作用力が、操作レバー8に抗する力となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにした従来の止水通水機構では、スプール弁を開いているとき、そのスプール1に作用する力が、操作レバー8に抗する力となるので、その開弁状態を維持するために、かなり大きな力を必要とする。そのために、長時間の継続使用時には、疲労を感じるという問題があった。
また、操作レバー8を操作するために、スプール1に対する作用力以上の力を必要とするということは、この操作レバー8の構造等の強度を十分に維持しなければならない。
この発明の目的は、操作レバーを操作するときも、それを開弁状態に維持するときにも、圧力水の圧力作用をまったく受けない止水通水機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、蛇口等に接続する流入路と、この流入路を噴水口に連通させる中継路とを設け、これら流入路と中継路との間に、両流路を連通させたりその連通を遮断したりするスプール弁を設けてなる散水ノズルの止水通水機構を前提にする。
上記の機構を前提にしつつ、この発明は、スプール弁のスプールには、3つの第1〜第3ランド部を設けるとともに、これら第1〜第3ランド部の受圧面の面積を全て等しくする一方、閉弁時には、一方の端部に位置する第1ランド部と中央の第2ランド部とで中継流路の開口をまたいでそれをふさぎ、中央の第2ランド部と他方の端部に位置する第3ランド部とで流入路の開口をまたいでそれをふさぎ、全開時には、第1ランド部と第2ランド部とが流入路の開口と中継路の開口をまたいでそれら第1、2ランド部間に形成した環状溝を介して流入路及び中継路の両者を連通させるとともに、閉弁から全開への移行過程で、中央の第2ランド部が流入路の開口を通過する構成にした点に特徴を有する。
【0007】
この発明は、上記のように構成したので、操作レバーを操作すれば、スプール弁のスプールが移動して流入路と中継路とを連通させたり、あるいはその連通を遮断したりする。
そして、スプールに形成した第1〜第3ランド部は、その受圧面積を全て等しくするとともに、一方の端部に設けた第1ランド部と中央に設けた第2ランド部、及びその第2ランド部と他方の端部に設けた第3ランド部とのそれぞれが、それらの圧力作用を全てキャンセルする。したがって、操作レバーには、圧力水の圧力の影響がなく、その分、操作力を軽くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に示した実施例は、そのスプール弁の構造を改良したもので、その他は従来と同様である。したがって、以下には、従来との相違点についてのみ詳細に説明し、従来と同一の構成要素については、同一符号を用いることにする。
スプール弁vは、そのスプール1の一方の端部(図面左端部)から順に、第1〜第3ランド部12〜14を設けている。そして、第1ランド部12と第2ランド部13との間に第1環状溝15が形成され、第2ランド部13と第3ランド部14との間に第2環状溝16が形成されている。
また、第1環状溝15を挟んで互いに対向する第1、2ランド部12、13の受圧面積、及び第2環状溝16を挟んで互いに対向する第2、3ランド部13、14の受圧面積をすべて等しくしている。
なお、図中符号17〜19は、各ランド部12〜14の周囲にはめたシールである。このシール17、19の機能で、第1ランド部12の外側面及び第3ランド部14の外側面に圧力が作用しないようにしている。また、シール17〜19で、全閉時に第1環状溝15と第2環状溝16とを遮蔽しする。
さらに、第3ランド部14の外側は、外壁筒20内に形成したスプリング室21に臨ませているが、このスプリング室21は、小孔22を介して大気に解放している。
【0009】
上記のようにしたスプール1は、それが図示のノーマル位置にあるとき、第1ランド部12と第2ランド部13とで中継路11の開口11aをまたいでそれをふさぐ。また、第2ランド部13と第3ランド部14とで流入路10の開口10aをまたいでそれをふさぐ。
このノーマル位置で、流入路10に圧力水が導入されると、その圧力が第2環状溝16側の第2、3ランド部13、14に作用する。しかし、この第2、3ランド部13、14の受圧面積が等しいので、両ランド13、14に対する圧力作用が全てキャンセルされ、スプール1を移動させる力は発生しない。
したがって、上記ノーマル状態から、操作レバー8を回動してスプール弁vを切り換えるときに、この操作レバー8に対する反力は、スプリング9のバネ力だけとなる。
【0010】
次に、上記ノーマル状態から操作レバー8を回動すれば、スプール1がスプリング9に抗して図面右方向に移動する。このスプールの移動過程で、中央の第2ランド部13が、流入路10の開口10a側に移動するとともに、その最大ストローク位置において、第2ランド部13が開口10aを完全に通過する。そして、この最大ストローク位置においては、開口10a及び11aが、第1ランド部12と第2ランド部13との間に位置するので、両開口10a、11aが、第1環状溝15を介して連通することになる。この時、第1、2ランド部12、13には、第1環状溝15に導かれた圧力が作用するが、この第1環状溝15側における第1、2ランド部の受圧面積が等しいので、その圧力作用は全てキャンセルされる。そして、第2環状溝16は、流入路10との連通が完全に遮断されるので、この第2環状溝16側における第2、3ランド部13、14には、流入路10側の圧力が作用しない。
【0011】
したがって、上記フルストローク位置において、スプール1に対する圧力作用が全てキャンセルされることになり、操作レバー8に作用する力は、スプリング9のバネ力だけとなる。
また、スプール1が上記のフルストローク位置以前にある時には、第1、2環状溝15、16の両方に圧力水が導かれるが、第1、2環状溝15、16内における第1〜第3ランド部12〜14の受圧面積が等しいので、その圧力作用は全てキャンセルされる。したがって、この場合にも、操作レバー8に作用する力は、スプリング9のバネ力だけとなる。
上記のように、この実施例によれば、スプール1がどのような位置にあっても、そのスプール1に作用する力が、全てキャンセルされるので、操作レバー8に作用する力は、スプリング9のバネ力だけとなる。したがって、従来のように圧力水の圧力作用で、操作レバー8の操作力が左右されたりしない。
【0012】
【発明の効果】
この発明の散水ノズルによれば、操作レバーに対する操作力を、スプリングのバネ力だけにできるので、それを長時間使っても、疲労感を感じない。また、握力が小さい子供などにも、簡単に使える。
さらに、操作レバーに作用する力が小さいので、それだけ、操作レバーやその取付け機構等の強度を上げなくてもよい。したがって、その分、コスト・ダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施例の要部の断面図である。
【図2】従来の散水ノズルの止水通水機構の断面図である。
【符号の説明】
v スプール弁
1 スプール
10 流入路
11 中継路
12 第1ランド部
13 第2ランド部
14 第3ランド部
Claims (1)
- 蛇口等に接続する流入路と、この流入路を噴水口に連通させる中継路とを設け、これら流入路と中継路との間に、両流路を連通させたりその連通を遮断したりするスプール弁を設けてなる散水ノズルの止水通水機構において、スプール弁のスプールには、3つの第1〜第3ランド部を設けるとともに、これら第1〜第3ランド部の受圧面の面積を全て等しくする一方、全閉時には、一方の端部に位置する第1ランド部と中央の第2ランド部とで中継流路の開口をまたいでそれをふさぎ、中央の第2ランド部と他方の端部に位置する第3ランド部とで流入路の開口をまたいでそれをふさぐ構成にし、かつ、全開時には、第1ランド部と第2ランド部とが流入路の開口と中継路の開口をまたいでそれら第1、2ランド部間に形成した環状溝を介して両開口を連通させるとともに、閉弁から全開への移行過程で、中央の第2ランド部が流入路の開口を通過する構成にした散水ノズルの止水通水機構。
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JP32502195A JP3559841B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 散水ノズルの止水通水機構 |
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JP32502195A JP3559841B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 散水ノズルの止水通水機構 |
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JP32502195A Expired - Fee Related JP3559841B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 散水ノズルの止水通水機構 |
Country Status (1)
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- 1995-11-20 JP JP32502195A patent/JP3559841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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