JP3559809B2 - バフ用洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のボディの塗装面をバア研磨(バフ仕上げ)する際に使用されるバフの洗浄装置に係わり、特に、使用によって汚れたバフを効率良く洗浄し得るバフ用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、自動車の修理工場等においては、ボディの再塗装や修復した塗装面の仕上げとして、研磨部が例えば羊毛で形成されたバフが使用されており、この使用したバフの研磨部には、ゴミやワックス及び酸化物等が付着して汚れるため、定期的に研磨部を洗浄する必要がある。従来、このバフの洗浄には、例えば図7に示す洗浄装置101が使用されている。
【0003】
この洗浄装置101は、円錐状の底面102aを有すると共に脚103によって床面上に支持された洗浄タンク102を有し、この洗浄タンク102の底面102aにノズル104が配置されると共に、洗浄タンク102の上面開口側の周壁の一部にバフセット用の切欠部102bが設けられている。
【0004】
そして、図7の二点鎖線で示すように、洗浄タンク102の切欠部102bにバフ105をセットして、その研磨部105aを洗浄タンク102内に位置させ、この状態でバフ105の電源スイッチをオンさせて研磨部105aを回転させると共に、ノズル104に接続された配管106から所定の洗浄水を上方に向けて、すなわちバフ105の研磨部105aに向けて噴射させることによって研磨部105aを洗浄するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この洗浄装置101にあっては、洗浄タンク102の切欠部102bにバフ105をセットすることによって、その研磨部105aを洗浄タンク102内に単に位置させて洗浄する構造であるため、洗浄作業中、回転作動しているバフ105を作業者が安定保持することが難しく、ノズル104から研磨部105aに向かって噴射される洗浄水が、研磨部105aに良好に当たり難い。また、バフ105の研磨部105aの回転時に、研磨部105aを形成する羊毛等を掻き回す(ほぐす)ことが難しく、これらのことから、研磨部105aの洗浄効率が劣ると共に、洗浄作業の作業性及び安全性の面でも劣るという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、請求項1記載の発明の目的は、バフの研磨部の洗浄効率を向上させると共に、洗浄作業の作業性を向上させ得るバフ用洗浄装置を提供することにある。また、請求項2記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加え、洗浄効率のより向上が図れると共に洗浄作業の安全性を向上させ得るバフ用洗浄装置を提供することにある。また、請求項3記載の発明の目的は、請求項1または2記載の発明の目的に加え、洗浄効率等をより一層向上させ得るバフ用洗浄装置を提供し、請求項4記載の発明の目的は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加え、洗浄作業の作業性をより向上させ得るバフ用洗浄装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、少なくともマイナスイオン水とプラスイオン水からなる洗浄水が供給される洗浄タンク内にバフをセットし、該バフを回転させつつ洗浄する洗浄装置であって、洗浄タンク内に、セットされたバフの研磨部を支持する棒状の支持部材を配置し、該支持部材の下方に洗浄水を上方に向けて噴射し得るノズルを配置すると共に、該洗浄タンク内のノズルから所定の洗浄水を択一的に噴射する如く制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、使用で汚れたバフは、その研磨部が棒状の支持部材上に載置される状態で洗浄タンク内にセットされ、このセットされたバフの回転する研磨部に、制御装置の制御によってノズルからマイナスイオン水(アルカリイオン水)やプラスイオン水(酸性水)等の洗浄水が噴射されて洗浄される。この洗浄の際、バフの回転する研磨部は、固定的に配置されている棒状の支持部材に当接しながら、すなわち羊毛等からなる研磨部が支持部材で掻き回され(ほぐされ)ながら、所定の洗浄水が噴射される。これにより、マイナスイオン水でワックス等の油脂物や酸化物が中和されてコロイド状となり研磨部から分離され、またプラスイオン水で研磨部がリンスされると共に漂白され、バフの研磨部に良好な洗浄状態が容易に得られる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、洗浄タンクにセットされたバフを固定保持するロック機構を有することを特徴とする。このように構成することにより、洗浄タンクにセットされたバフを、ロック機構で洗浄タンクに固定保持することができることから、洗浄作業中、回転しているバフの研磨部の位置を安定化させることができて、洗浄効率がより向上すると共に、回転作動中のバフの洗浄タンクからの飛び出し等が確実に防止されて、洗浄作業の安全性の向上が図れる。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、支持部材が略十字形状に形成され、その外周端が洗浄タンクの内面に弾性支持されていることを特徴とする。このように構成することにより、バフの研磨部が略十字形状の支持部材上に載置されることから、研磨部と支持部材の当接面積が小さくなり、研磨部に各種洗浄水が良好に噴射されると共に、支持部材が例えばスプリング等で弾性支持されていることから、バフの回転時の振動等がスプリング等で吸収され、洗浄中のバフをより安定した状態に保持できて、洗浄効率等がより一層向上する。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、制御装置が、マイナスイオン水用、プラスイオン水用及び水道水用の各足踏みスイッチからの信号に基づいて、ノズルからマイナスイオン水、プラスイオン水、水道水のいずれかを噴射させることを特徴とする。このように構成することにより、マイナスイオン水、プラスイオン水、水道水からなる3種類の洗浄水が、各洗浄水に対応して設けた足踏みスイッチの操作によって、制御装置を介して洗浄タンク内に噴射されることから、各洗浄水の択一的な噴射が確実になると共に手による操作が不要になって、洗浄作業の作業性がより向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わるバフ用洗浄装置の一実施例を示し、図1がその設置状態の一例を示す正面図、図2が図1のA−A線矢視図、図3が図1のB−B線矢視図、図4が洗浄タンクの断面図、図5がロック機構の正面図、図6が配管及び電気系統の一例を示すフロー図である。
【0013】
図1〜図3において、洗浄装置1は、作業台部2aと正面パネル部2bからなる本体2を有し、作業台部2aは、その上面の左寄り側に洗浄タンク3が配置され、この洗浄タンク3の後方側には洗浄作業に必要な各種薬品等の小物を保管する小物入れ部4が設けられている。
【0014】
また、作業台部2aの前面には、洗浄作業中の保護部材と洗浄装置1の移動時の取手を兼ねるバー5が設けられると共に、洗浄しようとするバフ6(図4参照)の電源フラグを差し込むコンセント7が設けられている。さらに、作業台部2aの前面下部には3つの足踏みスイッチ8a〜8cが取り付けられると共に、作業台部2aの底面には排水口9が設けられている。
【0015】
前記正面パネル部2bは、作業台部2aの後方側上部に立設され、その高さ方向の略中間位置に、スイッチ11の操作で点灯もしくは消灯する蛍光灯10が配置されると共に、この蛍光灯10の上部には、アクリル板等からなるパネル12と銘板13が取り付けられている。なお、この正面パネル部2bの内部には、後述する如く洗浄装置1の動作を制御する制御装置としての制御盤14が配置されているが、この制御盤14は、作業台部2aの内部や、本体2の背面等の適宜位置に設けることもできる。
【0016】
前記洗浄タンク3は、図4に示すように、例えばステンレス板の絞り加工によって底面3aが円錐形状に形成され、この円錐形状の底面3aの中心部には孔16が形成されている。この孔16の内部には、配管17に接続されたノズル18が配置されると共に、孔16の下面には、下端が前記排水口9に接続された排水管19の上端が接続されている。また、洗浄タンク3の周壁3bの前面側には、バフ6をセットするための所定長さの切欠部20が設けられており、この切欠部20の幅は、バフ6の本体部6aの幅より若干大きく設定され、また洗浄タンク3の内径は、バフ6の円形の研磨部6bの外径より若干大きく設定されている。
【0017】
さらに、洗浄タンク3の内部には支持部材21が弾性支持状態で上下動可能に配置されている。この支持部材21は、断面円形のステンレス棒によって平面視十字形状に形成されて4つの支持部を有し、各支持部には所定の間隔を有してコロ状の受け部22が一体的に固着されている。また、支持部材21の各支持部の外周端には、下方に向けてスプリング受け棒23が固着され、このスプリング受け棒23は、洗浄タンク3の周壁3b内面に固定した断面コ字状のブラケット24に上下方向に貫通状態で支持されている。
【0018】
そして、スプリング受け棒23のブラケット24内に位置する部分にスプリング25が嵌挿されると共に、その下端には、スプリング受け棒23のブケット24からの抜けを防止するリング26が固定されている。このスプリング25及びブラケット24等によって、スプリング受け棒23、すなわち支持部材21が洗浄タンク3内に弾性支持され、支持部材21が上方から押圧されることによって所定距離下方に移動することになる。
【0019】
前記洗浄タンク3が配置される作業台部2aの左側面上部には、図3に示すように、洗浄タンク3にセットされたバフ6をロックするロック機構27が設けられている。このロック機構27は、図5に示すように、作業台部2aの左側面に固定され、上下一対の板部28a、28bと側壁部28cを有するブケット28と、このブケット28に上下動及び水平方向に回動可能に取り付けられたロックバー29とで構成されている。
【0020】
ロックバー29は、ステンレス棒を略L字形状に屈曲させることによって形成され、その先端側29aにはゴム等からなるロック部30が固定されると共に、基端側29bがブラケット28の板部28a、28b間に上下方向に貫通配置されている。そして、ロックバー29の基端側29bに固定されたリング31とブラケット28の下方の板部28b間にはスプリング32が嵌挿され、基端側29bの下端(板部28bの下方)にはリング33が固定されている。これにより、ロックバー29は、非ロック状態においては図5の実線で示すように、その先端側29aがスプリング32で上方に付勢されると共に、ロック部30が前方を向いた位置に設定されている。
【0021】
また、ロック機構27をロック状態にする場合は、ロックバー29を実線の位置から下方に押して、ブラケット28の側壁部28cに設けたガイド溝34の位置に設定し、この位置でロック部30を洗浄タンク3方向(図3の矢印ハ方向)に水平回転させる。ロックバー29のロック部30が水平回転すると、ロック部30がバフ6の本体6a上面に当接すると共に、このロックバー29の上方への移動もブラケット28のカイド溝34で規制され、これにより、バフ6がロック機構27でロックされることになる。
【0022】
図6は、前記洗浄装置1に関連する配管及び電気系統のフロー図の一例を示しており、以下、これについて図1と対応させながら説明する。先ず、実線で示す配管系統において、洗浄タンク3のノズル18は、バルブ36及び出口電磁弁37を介してポンプ38に接続されると共に、バルブ39及び水道水電磁弁40を介して水道水用のバルブ41と入口電磁弁42に接続されている。この入口電磁弁42は、電子水生成装置43に接続され、ポンプ38は三方電磁弁44を介してアルカリイオン水タンク45と酸性水タンク46にそれぞれ接続されている。そして、電子水生成装置43は、アルカリイオン水タンク45と酸性水タンク46にそれぞれ接続され、アルカリイオン水タンク45には、ドレインタンク47に接続されたオーバーフロー48が設けられ、酸性水タンク46には運転水位を検出するセンサ49が設けられている。
【0023】
なお、電子水生成装置43は、食塩用ポリタンク50(図1参照)から供給される食塩と、軟水器やフィルター(図示せず)を介して入口電磁弁42から供給される水道水とを、内部の電解槽で電気分解することによって、アルカリイオン水(マイナスイオン水)と強酸性水等の酸性水(プラスイオン水)を生成し、この生成されたアルカリイオン水及び酸性水がアルカリイオン水タンク45及び酸性水タンク46にそれぞれ貯留される。
【0024】
また、電子水生成装置43、各タンク45、46及び食塩用ポリタンク50は、図1に示すようにラック51内に適宜に収容配置されて洗浄水供給装置52を構成するが、この洗浄水供給装置52は、この例に限定されるものでもなく、洗浄装置1に所定の洗浄水を供給する適宜構成の洗浄水供給装置52を使用することができる。
【0025】
一方、点線で示す電気系統において、制御盤14にはAC100V電源が接続されると共に、その入力側には、前記3個の足踏みスイッチ8a〜8cとセンサ49が接続されている。さらに、制御盤14の出力側には、前記ポンプ38、出口電磁弁37、水道水電磁弁40、入口電磁弁42、三方電磁弁44等が接続されている。
【0026】
次に、この洗浄装置1の動作、すなわちバフ6の具体的な洗浄作業の一例について説明する。先ず、使用によって羊毛等からなる研磨部6bが汚れたバフ6を、図4の二点鎖線で示すように、その研磨部6bが洗浄タンク3内に位置し、本体部6aが洗浄タンク3の切欠部20内に位置するようにセットする。この状態で、前述したようにロック機構27を作動(回動)させて、ロックバー29のロック部30でバフ6の本体部6aを下方に押圧する。これにより、バフ6が洗浄タンク3にロックされる。
【0027】
そして、バフ6が洗浄タンク3にロックされたら、バフ6の電源ブラグを作業台部2aのコンセント7に差し込み、バフ6の電源スイッチ(図示せず)をオンさせてその研磨部6bを回転させつつ、次の手順で3つの足踏みスイッチ8a〜8cを順に操作する。先ず、最初は、足踏みスイッチ8aを足で押圧操作することにより、制御盤14からの制御信号で水道水電磁弁40が開いて(出口電磁弁37及び入口電磁弁42は閉状態)、開いているバルブ41を介して水道水がノズル18に供給される。
【0028】
この水道水には所定の圧力が付与されているため、その圧力によってノズル18から水道水が上方に向かって、図4の矢印イの如く噴射し、バフ6の回転している研磨部6bに下方から吹き付けられる。この時、研磨部6bは、支持部材21で掻き回された状態で回転しているため、水道水が研磨部6b内(各羊毛間)まで進入して、比較的大きなゴミや異物等が洗い流され、この水道水は、洗浄タンク3の底面3aの孔16から図4の矢印ロの如く排水管19内に排水される。
【0029】
水道水による洗浄が終了すると、足踏みスイッチ8aの押圧操作を解除して、隣りに位置する足踏みスイッチ8bを押圧操作する。この足踏みスイッチ8bの押圧操作により、制御盤14の制御信号で三方電磁弁44がアルカリイオン水側が切り替わると共に、ポンプ38が作動しかつ出口電磁弁37が開く(水道水電磁弁40は閉状態)。これにより、アルカリイオン水タンク45内のアルカリイオン水がポンプ38で汲み上げられてノズル18に供給され、アルカリイオン水がバフ6の研磨部6bに噴射される。
【0030】
このアルカリイオン水が研磨部6bに噴射されることにより、水道水では除去できずに研磨部6bに付着しているワックス等の油脂物や酸化物が、アルカリイオン水と中和してコロイド状となり、研磨部6bを形成する羊毛等から分離、すなわち研磨部6bから除去され、このアルカリイオン水が排水管19から排水される。
【0031】
アルカリイオン水を所定時間供給したら、次に、足踏みスイッチ8bの押圧操作を解除して、足踏みスイッチ8cを押圧操作する。この足踏みスイッチ8cの押圧操作により、制御盤14からの制御信号で、三方電磁弁44が酸性水側に切り替わると共に、ポンプ38が作動しかつ出口電磁弁37が開く(水道水電磁弁40は閉状態)。これにより、酸性水タンク46内の酸性水がポンプ38で汲み上げられてノズル18に供給され、酸性水がバフ6の研磨部6bに噴射される。
【0032】
この酸性水が研磨部6bに噴射されることにより、例えば無数の毛からなる研磨6b部の羊毛がリンスされた状態になると共に漂白され、羊毛の各毛がほぐれかつ色の白い研磨部6bが得られる。酸性水を所定時間供給して洗浄したら、足踏みスイッチ8cの押圧操作を解除する。これにより、一例の洗浄作業が終了し、ロック機構27を解除する等して、洗浄したバフ6を洗浄タンク3から取り出し、例えば研磨部6bを適宜の方法で乾燥させることによって、バフ6が再使用され得る状態となる。
【0033】
そして、このバフ6を使用して自動車のボディを研磨する場合、例えば前記アルカリイオン水をハブ6の研磨部6aに塗布(付着)させたりボディに塗布して使用することにより、アルカリイオン水を界面活性剤として利用することができ、また、研磨時に酸性水を使用することにより、ボディの塗装面の漂白作用と収斂作用が得られ、良好なボディ面を容易に得ることができる。
【0034】
このように、上記実施例の洗浄装置1によれば、洗浄タンク3の底面3aに、水道水、アルカリイオン水及び酸性水を上方に向けて噴射するノズル18を設け、洗浄タンク3内にバフ6の研磨部6bを支持する支持部材21を配置すると共に、バフセット用の切欠部20を設けているため、研磨部6bが汚れたバフ6を洗浄タンク3にセットした際に、支持部材21により研磨部6bを確実に支持することができると共に、回転している研磨部6bの羊毛等を棒状の支持部材21で掻き回し(ほぐし)つつ、所定の洗浄水を研磨部6bに噴射することができる。その結果、研磨部6bの羊毛等に付着したゴミや油脂物等を洗い流すことができて、洗浄効率を向上させることができる。
【0035】
特に、洗浄水として水道水、アルカリイオン水及び酸性水の3種類を使用するすると共に、先ず水道水で大きなゴミを落とし、次にアルカリイオン水で油脂物や酸化物を研磨部6bから分離し、さらに、酸性水で研磨部6bの羊毛等にリンス効果を持たせると共に漂白するため、研磨部6bの汚れを確実かつ効果的に落とすことができる。また、3種類の洗浄水に対応して3つの足踏みスイッチ8a〜8cを設け、この足踏みスイッチ8a〜8cの押圧操作に対応して、所定の洗浄水を択一的に洗浄タンク3内に供給することができるため、予め設定した所定の順序で洗浄水を供給して洗浄することができて、洗浄作業の一層の効率向上を図ることが可能になる。
【0036】
また、洗浄タンク3内に設けられる棒状の支持部材21が、平面視で略十字形状に形成されると共に、各支持部にコロ状の受け部22が設けられているため、支持部材21と研磨部6bの当接面積をより小さくすることができて、研磨部6bに各洗浄水を効果的に噴射することができると共に、棒状の支持部材21及び受け部22が回転する研磨部6bの羊毛等を自動的(機械的)に掻き回す(ほぐす)ことができて、研磨部6b内に付着したゴミ等を容易かつ効率的に除去することができる。
【0037】
また、支持部材21がスプリング25によって弾性支持されているため、洗浄中のバフ6の回転による振動を吸収することができると共に、ロック機構27によるロック時に所定の押圧力を付与させることができ、回転動作しているバフ6を安定して保持することができる。これらのことから、バフ6の研磨部6bのより良好な洗浄効果が容易に得られると共に、バフ6の洗浄タンク3へのセット作業を容易に行うことが可能になる。
【0038】
さらに、作業台部2aにロック機構27を設け、洗浄タンク3にセットされたバフ6を固定保持するため、洗浄作業中のバフ6の洗浄タンク3からの飛び出しを確実に防止することができると共に、バフ6を常時手で押さえたり保持する必要もなくなり、洗浄作業の安全性を向上させることができて、PL法に合致した洗浄装置1を得ることができる。
【0039】
また、本体2の作業台部2aの下部に3つの足踏みスイッチ8a〜8cを設け、足の押圧操作で所定の洗浄水を供給することができるため、各洗浄水を確実に供給することができると共に、洗浄水の供給を足の操作で行い手による操作が不要となり、洗浄装置1の操作性が良好になる等、洗浄作業の作業性を向上させることが可能になる。またさらに、洗浄装置1と洗浄水供給装置52が別体で形成されているため、洗浄水供給装置52をユーザーで適宜に準備させることにより、洗浄装置1自体をより安価に形成することができて、ユーザーへの提供を容易効果的に行うことができる。
【0040】
なお、上記実施例においては、本体2の作業台部2aの下部に各洗浄水に対応した足踏みスイッチ8a〜8cをそれぞれ配置し、各足踏みスイッチ8a〜8cの押圧操作で所定の洗浄水を択一的に洗浄タンク3内に供給するように構成したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば各洗浄水の作動時間と順序を予めタイマーやシーケンサー等で設定し、このタイマー等による制御盤14の制御信号に基づいて、各洗浄水を自動的に切り替え供給するように構成することもできる。
【0041】
また、上記実施例における、配管及び電気系統のフロー図、支持部材21の形状及びその弾性支持構造、ロック機構27の構造、各種洗浄水の種類やその供給方法、バフ6の研磨部6bの材質等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、洗浄タンク内にバフの研磨部を支持する棒状の支持部材を配置すると共に、洗浄タンクの底面のノズルから少なくともマイナスイオン水やプラスイオン水からなる洗浄水を制御装置によって択一的に供給することができるため、羊毛等からなる研磨部を支持部材で掻き回し(ほぐし)つつ所定の洗浄水で洗浄することができ、研磨部の洗浄効率を向上させることができると共に、支持部材上にバフを安定支持できて、洗浄作業の作業性を向上させることができる。
【0043】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、洗浄タンクにセットされたバフをロック機構で洗浄タンクに固定保持することができるため、洗浄作業中、回転している研磨部の位置を安定化させることができて、その洗浄効率をより向上させることができると共に、回転作動中のバフの洗浄タンクからの飛び出し等が確実に防止されて、洗浄作業の安全性を向上させることができる。
【0044】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、バフの研磨部が略十字形状の支持部材上に載置されるため、研磨部と支持部材の当接面積が小さくなり、研磨部に各種洗浄水が良好に噴射されると共に、支持部材が例えばスプリング等で弾性支持されていることから、バフの回転時の振動等がスプリング等で吸収され、洗浄中のバフをより安定した状態に保持できて、洗浄効率等をより一層向上させることができる。
【0045】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3記載の発明の効果に加え、マイナスイオン水、プラスイオン水、水道水からなる3種類の洗浄水が、各洗浄水に対応して設けた足踏みスイッチの操作によって、制御装置を介して洗浄タンク内に所定の順序で噴射されるため、各洗浄水の択一的な噴射を確実に行うことができると共に、手による洗浄水の供給操作が不要になる等、洗浄作業の作業性をより向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバフ用洗浄装置の一実施例を示す設置状態の正面図
【図2】同図1のA−A線矢視図
【図3】同図1のB−B線矢視図
【図4】同洗浄タンクの断面図
【図5】同ロック機構の正面図
【図6】同配管及び電気系統の一例を示すフロー図
【図7】従来の洗浄装置の一例を示す正面図
【符号の説明】
1・・・・・・・洗浄装置
2・・・・・・・本体
3・・・・・・・洗浄タンク
3a・・・・・・底面
6・・・・・・・バフ
6a・・・・・・本体部
6b・・・・・・研磨部
8a〜8c・・・足踏みスイッチ
14・・・・・・制御盤
18・・・・・・ノズル
20・・・・・・切欠部
21・・・・・・支持部材
22・・・・・・受け部
25・・・・・・スプリング
27・・・・・・ロック機構
28・・・・・・ブラケット
29・・・・・・ロックバー
30・・・・・・ロック部
37・・・・・・出口電磁弁
38・・・・・・ポンプ
40・・・・・・水道水電磁弁
42・・・・・・入口電磁弁
43・・・・・・電子水生成装置
44・・・・・・三方電磁弁
45・・・・・・アルカリイオン水タンク
46・・・・・・酸性水タンク
50・・・・・・食塩用ポリタンク
52・・・・・・洗浄水供給装置
Claims (4)
- 少なくともマイナスイオン水とプラスイオン水からなる洗浄水が供給される洗浄タンク内にバフをセットし、該バフを回転させつつ洗浄する洗浄装置であって、前記洗浄タンク内に、セットされたバフの研磨部を支持する棒状の支持部材を配置し、該支持部材の下方に洗浄水を上方に向けて噴射し得るノズルを配置すると共に、該洗浄タンク内のノズルから所定の洗浄水を択一的に噴射する如く制御する制御装置を備えたことを特徴とするバフ用洗浄装置。
- 前記洗浄タンクにセットされたバフを固定保持するロック機構を有することを特徴とする請求項1記載のバフ用洗浄装置。
- 前記支持部材が略十字形状に形成され、その外周端が洗浄タンクの内面に弾性支持されていることを特徴とする請求項1または2記載のバフ用洗浄装置。
- 前記制御装置は、マイナスイオン水用、プラスイオン水用及び水道水用の各足踏みスイッチからの信号に基づいて、前記ノズルからマイナスイオン水、プラスイオン水、水道水のいずれかを噴射させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバフ用洗浄装置。
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