JP3559403B2 - 測量用スタッフ - Google Patents

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  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水準儀を用いた水準測量に用いられる測量用スタッフに関する。
【0002】
【従来の技術】
水準測量とは、水平方向に向けた基準線を2測点間に設定することにより、それら2測点間の高低差を測定する測量である。この水準測量を行う際には、通常、一方の測点に望遠鏡を配置し、その視準線を水平方向に向けることによって、この視準線を上述の基準線として機能させる。そして、縦方向の標尺が表面上に描かれた測量用スタッフを他方の測点に配置し、望遠鏡によってこの測量用スタッフの標尺を読み取り、読み取った標尺のデータに基づいて両測点間の高低差を算出するのである。
【0003】
このような望遠鏡(以下、「視準望遠鏡」という)とその視準線を水平方向に向けるための機構とを組み合わせた測量機器は、水準儀(レベル)として知られている。例えば、視準望遠鏡の向き如何に拘わらず視準線を自動的に水平方向に向けるオートレベル,視準望遠鏡に気泡管が装着されてなる気泡管レベル,等が従来用いられている。
【0004】
ところで、近年におけるAF(自動焦点調節)技術の発達を背景として、視準望遠鏡に自動焦点調節装置を組み込むことが提案されている。例えば、本出願人は、特願平7−189506号において、自動焦点調節装置を組み込んだ視準望遠鏡(以下、「AF化視準望遠鏡」という)を備えるオートレベルを提案した。
【0005】
このようなAF化視準望遠鏡を備える水準儀(レベル)を用いると、測量者は、測量用スタッフの標尺を視準する際に望遠鏡のピント合わせをする必要が無くなるので、直ぐに、測量用スタッフの標尺を見つけることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の測量用スタッフは、このようなAF化視準望遠鏡を備えた水準儀(レベル)とともに用いられることを想定して構成されてはおらず、只単に、白地の板に黒色の標尺が描かれてなるものであった。従って、このような従来の測量用スタッフが使用されると、AF化視準望遠鏡から測量用スタッフを見た時の背景の色彩や輝度によっては、自動焦点調節装置が正常に働かないことがあった。例えば、背景が空や明度の高い無模様の壁面であると、これら背景と測量用スタッフとの境目にコントラストが生じないので、自動焦点調節装置が焦点位置を検出するのが難しくなる。それでも、測量用スタッフの設置位置までが近距離であれば、標尺自体のコントラストに基づいて焦点位置検出が可能であるが、測量用スタッフの設置位置までが遠距離になると、この標尺自体のコントラストを検知することも難しくなってしまう。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、水準儀に備えられたAF化視準望遠鏡からスタッフを見た時の背景や、水準儀が設置された地点とスタッフが設置された地点との間の距離に拘らず、水準儀に備えられたAF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置を正常に機能させることができる測量用スタッフを提供することを、第1の課題とする。
【0008】
また、本発明は、収納時においてはコンパクトでありながら使用時においてはその幅を拡張することができ、それによってAF情報の信頼性を高めることができ、測量用スタッフとAF化視準望遠鏡との間の距離如何に拘わらずAF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置を正常に機能させることができる測量用スタッフを提供することを、第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記第1の課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、請求項1による測量用スタッフは、自動焦点調節装置を備えた水準儀の視準望遠鏡によって視準される標尺がその一面上に描かれた測量用スタッフであって、前記標尺が描かれた面における幅が一定である部分の全域に亘って、前記標尺の方向と平行な一直線状の境界線を境に、明度が異なる複数の色によって塗り分けられることによって、均一幅の高コントラスト部が描かれていることを特徴とする。
【0010】
測量用スタッフの形状は、この測量用スタッフを測点上に設置したときに標尺が鉛直方向を向くものであれば、どのような形状のものであっても良い。例えば、標尺の方向に伸縮自在な構造を持つ縦長な形状とすることもできる。このようにすれば、収納時にコンパクトになる。色が塗り分けられる境界線は一本であっても複数本であっても、水準儀の自動焦点調節装置を正常に機能させることが可能である。複数本とする場合には、標尺の両側に境界線を引くことができる。この場合、標尺の両側に夫々複数本の境界線を引いても良い。明度が異なる複数の色は、色調が同じであっても異なっていても良く、彩度が同じであっても異なっていても良い。色調及び彩度が同じであるとした場合には、白及び黒とすることができる。なお、「明度」の概念はマンセル表色系に基づく概念であり、円筒座標系で定義した場合にはZ軸方向となる。
【0011】
請求項2による測量用スタッフは、請求項1の複数の色が、互いに色調及び彩度が同じ色であることで、特定したものである。請求項3による測量用スタッフは、請求項1の複数の色が、白色と黒色であることで、特定したものである。
【0012】請求項4による測量用スタッフは、第1の課題に加えて第2の課題をも解決するために、矩形の正面を有するとともに水準儀によって視準される標尺がこの正面上においてその側縁と平行に描かれた本体部と、この本体部の正面の色とは明度が異なる色の面を有する可動板と、この可動板を前記本体部に対して、前記本体部の側方において前記面を前記本体部の正面と平行に向けるとともに前記面の側縁が前記本体部の正面の側縁と接する第1の位置と前記本体部の何れかの外面と重なる第2の位置との間で変位させる変位手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本体部の正面における標尺の形成方向は、この本体部を測点上に設置した場合に鉛直方向を向く方向であれば良い。可動板は、単数であっても複数あっても良い。例えば、2枚の可動板を本体部の正面の両側に配置することができる。この可動板は、第1の位置にあるときに標尺と平行な境界線によって本体部の正面と接するように構成しても良い。そのようにすれば、この測量用スタッフを測点上に配置した時に、高コントラストが左右に生じるので、水準儀の自動焦点調節装置が左右方向の位相差又はコントラストを検知する場合に、検知が容易となる。本体部の正面の色と可動板の前記面の色とは、互いに色調が同じであっても異なっていても良く、互いに彩度が同じであっても異なっていても良く、白及び黒とすることもできる。変位手段は、ヒンジを有していて可動板を回動させるものであっても良いし、スライドレールを有していて可動板をスライドさせるものであっても良い。このようにして変位手段によって可動板を変位させることにより、収納状態をコンパクトにすることができる。本体部は、標尺の形成方向に伸縮するように複数段から構成しても良い。その場合には、格段の本体部に夫々可動板及び変位手段を設ければ良い。このように構成することにより、測量用スタッフの収納状態を更にコンパクトにすることができる。
【0014】
請求項4のようにすれば、高コントラストをなす本体部正面と可動板の面とが標尺と平行な境界線を境に接する結果となるので、水準儀の自動焦点調節装置が左右方向の位相差又はコントラストを検出する場合に、検出が容易となる。
【0015】請求項の測量用スタッフは、請求項の可動板が、前記本体部の正面の両側にそれぞれ備えられていることで、特定したものである。請求項の測量用スタッフは、請求項4の変位手段が、前記可動板を前記本体部に対して回動させるヒンジを有していることで、特定したものである。
【0016】請求項の測量用スタッフは、請求項4の本体部の正面の色と前記可動板の前記面の色とが、互いに色調及び彩度が同じ色であることで、特定したものである。請求項の測量用スタッフは、請求項の本体部の正面の色と前記可動板の前記面の色とは、一方が白色であって他方が黒色であることで、特定したものである。
【0017】請求項の測量用スタッフは、請求項4の可動板の前記面が前記標尺の方向と平行な境界線を境に、明度が異なる複数の色によって塗り分けられていることで、特定したものである。このようにすれば、高コントラストを生じる色の境界線が多数になるので、更に位相差又はコントラストの検知が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
【0019】
【実施形態1】
<測量用スタッフの構成>
図1は、第1の実施の形態による測量用スタッフSの使用状態を示す正面図であり、図2は、その背面図である。また、図3は、この測量用スタッフSの収納状態を示す正面図である。各図は、この測量用スタッフSを鉛直に立てた状態を示している。
【0020】
これらの図面によって示されるように、本実施形態による測量用スタッフSは、相互に入れ子状となっているとともに全体として伸縮自在に構成された本体部としての3個の角柱部1,2,3等から構成されている。以下、これら3個の角柱部1,2,3を、基部側から順に、夫々、「第一節角柱部1」,「第二節角柱部2」,「第三節角柱部3」と言う。
【0021】
各角柱部1,2,3が相互に入れ子状となっている構造を、図3のIV−IV線に沿った横断面図である図4に示す。この図4から明らかなように、最も基端側且つ外側に位置する第一節角柱部1は、全体として中空有底の箱状形状を有している。また、この第一節角柱部1の内側に位置する第二節角柱部2も、全体として中空有底の箱状形状を有している。なお、この第二節角柱部2の横断面における長軸方向の外寸は、第一節角柱部1の横断面における長軸方向の内寸よりも若干小さく、同様に、第二節角柱部2の横断面における短軸方向の外寸は、第一節角柱部1の横断面における短軸方向の内寸よりも若干小さい。従って、第一節角柱部1の内面と第二節角柱部2の外面との間には、間隙が形成されている。また、第二節角柱部2の内側に位置する第三節角柱部3は、内部が密な角柱形状を有している。なお、この第三節角柱部3の横断面における長軸方向の外寸は、第二節角柱部2の横断面における長軸方向の内寸よりも若干小さく、同様に、第三節角柱部3の横断面における短軸方向の外寸は、第二節角柱部2の横断面における短軸方向の内寸よりも若干小さい。従って、第二節角柱部2の内面と第三節角柱部3の外面との間には、間隙が形成されている。
【0022】
これら各角柱部1,2,3の両側面には、各側面の中心に沿って各角柱部1,2,3の中心軸と平行に設けられた変位手段としてのヒンジ10により、可動板としての断面L字状のハイコントラスト板4,5,6が回動自在に取り付けられている。以下、第一節角柱部1に取り付けられたハイコントラスト板4を「第一ハイコントラスト板4」と言い、第二節角柱部2に取り付けられたハイコントラスト板5を「第二ハイコントラスト板5」と言い、第三節角柱部3に取り付けられたハイコントラスト板6を「第三ハイコントラスト板6」と言う。これら各ハイコントラスト板4,5,6は、各角柱部1,2,3の背面側(本体部の何れかの外面と重なる第2の位置)に回動された時には、図7に示すように、各角柱部1,2,3の外形に沿って密着し、各角柱部1,2,3の正面側(本体部の側方において前記面を本体部の正面と平行に向ける第1の位置)に回動された時には、図8に示すように、その先端側の面が各角柱部1,2,3の正面と面一になる。そして、図4に示すように、第二ハイコントラスト板5は、第二節角柱部2の背面側に回動されて折り畳まれたときには、第一節角柱部1の内面と第二節角柱部2の外面との間の間隙に収容可能な嵩となる。同様に、第三ハイコントラスト板6は、第三節角柱部3の背面側に回動されて折り畳まれたときには、第二節角柱部2の内面と第三節角柱部3の外面との間の間隙に収容可能な嵩となる。なお、第一ハイコントラスト板4の長手方向における全長は第一節角柱部1の高さと同じであるが、第二ハイコントラスト板5の長手方向における全長は第二節角柱部2の高さよりも若干短くなっており、この差が第二節角柱部2の第一節角柱部1に対する接続しろとなっている。同様に、第三ハイコントラスト板6の長手方向における全長は第三節角柱部3の高さよりも若干短くなっており、この差が第三節角柱部3の第二節角柱部2に対する接続しろとなっている。
【0023】
図2,及び、この図2のV−V線に沿った横断面図である図5に示すように、第二節角柱部2の背面における上端近傍の中心位置には、円形のロック孔8が穿たれている。一方、第三節角柱部3の背面における下端近傍の中心位置には、このロック孔8よりも若干大径の収容穴12が穿たれている。この収容穴12内には、ロックボタン部材9が、ばね11によって常時突出方向に付勢された状態で、出没自在に収容されている。このロックボタン部材9の出没のストロークは、第二節角柱部2の厚さよりも大きい。また、このロックボタン部材9の外端面の中心には、ロック孔8に嵌入する円柱状のボタン部9aが突出形成されている。なお、このボタン部9aの高さは、第二節角柱部2の厚さと同じとなっている。従って、第三節角柱部3を第二節角柱部2から引き出して、ボタン部9aがロック孔8と正対する位置に来ると、ばね11の付勢力によってボタン部9aがロック孔8に嵌入して、第三節角柱部3が第二節角柱部2に対してロックされる(第三節角柱部3が第二節角柱部2内に戻ることが妨げられる)。この状態では、ボタン部9aの端面が第二節角柱部2の背面と面一となっているので、外部からボタン部9aを押し込んで、ボタン部9aをロック穴8から抜け出させ、第二節角柱部2に対する第三節角柱部3のロックを解除することができる(第三節角柱部3を第二節角柱部2内に戻すことが可能になる)。なお、このようなロック機構は、第一節角柱部1と第二節角柱部2との間にも設けられている。
【0024】
以上の構成により、本実施形態による測量用スタッフSは、図1に示す使用状態から図3に示す収納状態へ変形することができる。
なお、各角柱部1,2,3の正面(一の面)は、白色に塗装され、その中心軸に沿って、黒色塗料で標尺7が描かれている。この標尺7は一種の物差しであり、図示は省略したが、基端(第一節角柱部1の基端)からの高さが各目盛りに書き込まれている。また、各ハイコントラスト板4,5,6の正面(各角柱部1,2,3の正面と面一になる面)は、黒色に塗装されている。従って、各角柱部1,2,3の正面の側縁と各ハイコントラスト板4,5,6の稜線(側縁)とが標尺7の方向と平行な境界線となり、その両側が明度の異なる色(白及び黒)で塗り分けられていることとなる。
<測量用スタッフの使用手順>
以下、以上のように構成された本実施形態による測量用スタッフSを用いて水準測量を行う際の手順について説明する。なお、以下においては、便宜上、水準儀(レベル)として、AF化視準望遠鏡を備えたオートレベル(以下、AF化オートレベルという)が用いられているものとして、説明を進める。なお、本実施形態による測量用スタッフSがAF化視準望遠鏡を備える他のタイプの水準儀,例えば、気泡管レベルとともに用いられても有益な効果が生じることは、以下の説明から明らかである。
【0025】
先ず、測量者は、図3の収納状態にある測量用スタッフSを、鉛直方向に向けて第1の測点上に立てる。この際、AF化オートレベルの設置高さ,即ち、視準線の高さと測点の高さとの差が第一節角柱部1の高さよりも大きいようであれば、第一節角柱部1から第二節角柱部2を引き出して、第二節角柱部2のボタン部9aを第一節角柱部1のロック孔8に嵌入させ、両者を互いにロックさせる。視準線の高さと測点の高さとの差が第一節角柱部1及び第二節角柱部2の高さよりも大きいようであれば、更に、第二節角柱部2から第三節角柱部3を引き出して、第三節角柱部3のボタン部9aを第二節角柱部2のロック孔8に嵌入させ、両者を互いにロックさせる。これら状態においては、各ハイコントラスト板4,5,6は、未だ、各角柱部1,2,3の背面側に折り畳まれたままとなっている(第二節角柱部2及び第三節角柱部3を引き出した時における正面を図6に示し、図6のVII−VII線に沿った横断面を、図7に示す。)。なお、以下の説明においては、第二節角柱部2及び第三節角柱部3を引き出しているものとして、説明を進める。
【0026】
次に、測量者は、各ヒンジ10を中心に、各ハイコントラスト板4,5,6を正面側へ180度回動させる(この状態の正面を図1に示し、背面を図2に示す。)。この結果、図8に示す様に、第三ハイコントラスト板6の正面は、第三節角柱部3の正面と面一になり、図5に示す様に、第二ハイコントラスト板5の正面は、第二節角柱部2の正面と面一になる。同様に、第一ハイコントラスト板4の正面は、第一節角柱部1の正面と面一になる。
【0027】
測量者は、この状態において、AF化オートレベルのAF化視準望遠鏡をこの測量用スタッフSに向け、その自動焦点調節装置を作動させる。この状態においては、各角柱部1,2,3の正面における白色塗装と各ハイコントラスト板4,5,6の正面における黒色塗装により、これら各角柱部1,2,3と各ハイコントラスト板4,5,6との境目のコントラストが非常に高くなっている。従って、AF化オートレベルの自動焦点調節装置が位相差検出方式による測距を行う際に、測距に用いられるCCDセンサからの信号のS/N比を高くすることができる。その結果、AF化オートレベルの自動焦点調節装置は、背景の色彩,明度,模様の如何に拘らず、また、測量用スタッフSまでの距離如何に拘わらず、この各角柱部1,2,3と各ハイコントラスト板4,5,6との境目を検出することにより、この測量用スタッフSまでの距離を測定することができ、AF化オートレベルの視準望遠鏡のピントをこの測量用スタッフSの正面に合わせることができる。
特に本実施例においては、各ハイコントラスト板4,5,6を広げることによって測量用スタッフS全体の幅を元の二倍にまで拡張できる。このように視準物体(測量用スタッフS)の幅が大きくなればなるほど、背景を大きく遮断し、且つ視準物体(測量用スタッフS)の像のAFセンサー上での占有面積が増加するので、AF情報の信頼性を高めることができる。従って、本実施形態の測量用スタッフSによれば、測量用スタッフSとAF化オートレベルとの間の距離如何に拘わらず、AF化オートレベルのAF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置を正常に機能させることができるのである。
【0028】
測量者は、AF化オートレベルの視準望遠鏡のピント合わせが完了したならば、この視準望遠鏡によって測量用スタッフSの正面に描かれている標尺を視準し、その目盛りに書いてある数値(高さ)を読み取る。
【0029】
次に、測量者は、測量用スタッフSを第2の測点まで移動し、鉛直方向を向けて、測量用スタッフSをこの第2の測点上に立てる。そして、上述したのと全く同様にして、AF化オートレベルの視準望遠鏡によって測量用スタッフSの正面に描かれている標尺を視準し、その目盛りに書いてある数値(高さ)を読み取る。
【0030】
測量者は、このようにして読み取られた二つの測点における数値の差分を算出し、得られた算出結果を両測点の高低差とする。
測量が終了した後、測量者は、各ハイコントラスト板4,5,6を、ヒンジ10を中心に各角柱部1,2,3の背面側へ180度回動させ、各角柱部1,2,3の側面及び背面に密着させる。次に、測量者は、各ボタン部9aを押し込んでこれら各ボタン部9aを各ロック孔8から抜け出させるとともに、第二節角柱部2を第一節角柱部1へ、第三節角柱部3を第二節角柱部2へそれぞれ押し込み、各角柱部1,2,3同士のロック状態を解除する。測量者は、各角柱部1,2,3同士を更に収縮させ、測量用スタッフS全体を、図3の収納状態に戻す。
【0031】
なお、以上の説明においては、本実施形態の測量用スタッフSをAF化視準望遠鏡を備えた水準儀とともに用いるものとしたが、本実施形態の測量用スタッフSは、自動焦点調節装置を有さない従前の視準望遠鏡を備える水準儀とともに用いられても、その効果を発揮する。即ち、従前の視準望遠鏡を備える水準儀による測量においては、測量者が肉眼によりスタッフの像を確認しつつマニュアルでピントを合わせるが、各角柱部1,2,3に塗装された白色と各ハイコントラスト板4,5,6に塗装された黒色とが接する境界線のコントラストの見え方を手掛かりにすることで、容易に視準望遠鏡のピント合わせをすることが可能となるのである。
【0032】
また、本実施形態においては、各ハイコントラスト板4,5,6の幅が各角柱部1,2,3の幅の半分であるとしたが、各ハイコントラスト板4,5,6の幅を各角柱部1,2,3の幅と同じにするととも、収納時においては左右のハイコントラスト板4,5,6を重ね合わすように構成しても良い。このように構成すれば、各ハイコントラスト板4,5,6を広げることによって測量用スタッフS全体の幅を元の三倍にまで拡張できるので、AF情報の信頼性をより高めることができる。
【0033】
【実施形態2】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図9は、第2の実施の形態による測量用スタッフSの使用状態における正面図である。図9に示されるように、本第2実施形態は、第1実施形態に比較して、各角柱部21,22,23に取り付けられた各ハイコントラスト板24,25,26の正面に各角柱部21,22,23の標尺27の方向と平行なチャートが描かれていることを、特徴としている。即ち、各ハイコントラスト板24,25,26の正面の中心には、各角柱部21,22,23の標尺27と平行に白筋が描かれており、その両側が黒色に塗装されている。第2実施形態のその他の構成及び使用手順は、第1実施形態のものと同一であるので、その説明を省略する。
【0034】
本第2実施形態の測量用スタッフSによると、各角柱部21,22,23と各ハイコントラスト板24,25,26との境界以外にも、黒色部分と白色部分とが接する高コントラスト部が水平方向に計4箇所存在している。従って、水準儀(レベル)に備えられたAF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置が高コントラスト部を検出する可能性は、第1実施形態の場合よりも高い。従って、本第2実施形態によると、第1実施形態よりも、更にピント合わせが容易になる。
【0035】
【実施形態3】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図10は、第3の実施の形態による測量用スタッフSの使用状態における正面を示す図である。本第3実施形態による測量用スタッフSは、第1実施形態と比較して、各角柱部31,32,33自体の正面を白色と黒色で塗り分けたこと,及び各角柱部31,32,33の側面にハイコントラスト板が取り付けられていないことを特徴とする。即ち、第1実施形態におけるのと同様に、各角柱部31,32,33は、相互に入れ子状となるように構成されている。また、各角柱部31,32,33の正面には、その中心軸に沿って標尺37が描かれているとともに、標尺37から両側縁までの間が中心軸と平行な境界線により二分され、内側が白色に外側が黒色に、夫々塗装されている。
【0036】
本第3実施形態におけるその他の構成及び作業手順は第1実施形態のものと全く同様であるので、その説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の測量用スタッフSによれば、水準儀に備えられたAF化視準望遠鏡からスタッフを見た時の背景や、水準儀が設置された地点とスタッフが設置された地点との間の距離に拘らず、水準儀に備えられたAF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置を正常に機能させることができる。
【0038】
また、矩形の正面を有するとともに水準儀によって視準される標尺がこの正面上に描かれた本体部と、この本体部の正面の色とは明度が異なる色の面を有する可動板と、この可動板を前記本体部に対して、前記本体部の側方において前記面を前記本体部の正面と平行に向ける第1の位置と前記本体部の何れかの外面と重なる第2の位置との間で変位させる変位手段とを備える様に測量用スタッフを構成すれば、可動板を第2の位置に配置した収納状態においてはコンパクトでありながら、可動板を第1の位置へ変位させることによって、測量用スタッフS全体の幅を拡張することができる。このように測量用スタッフの幅が大きくなればなるほど、測量用スタッフが背景を大きく遮断し、且つ測量用スタッフの像のAFセンサー上での占有面積が増加するので、AF情報の信頼性を高めることができる。従って、測量用スタッフとAF化視準望遠鏡との間の距離如何に拘わらず、AF化視準望遠鏡の自動焦点調節装置を正常に機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による測量用スタッフの使用状態を示す正面図
【図2】図1の測量用スタッフの背面図
【図3】本発明の第1の実施の形態による測量用スタッフの収納状態を示す正面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った横断面図
【図5】図2のV−V線に沿った横断面図
【図6】本発明の第1の実施の形態による測量用スタッフの図3に示す状態から図1に示す状態への移行中の状態を示す正面図
【図7】図6のVII−VII線に沿った横断面図
【図8】図1のVIII−VIII線に沿った横断面図
【図9】本発明の第2の実施の形態による測量用スタッフの使用状態を示す正面図
【図10】本発明の第3の実施の形態による測量用スタッフの使用状態を示す正面図
【符号の説明】
1,21,31 第一節角柱部
2,22,32 第二節角柱部
3,23,33 第三節角柱部
4,24,34 第一ハイコントラスト板
5,25,35 第二ハイコントラスト板
6,26,36 第三ハイコントラスト板
7,27,37 標尺
8 ロック孔
9a ボタン部

Claims (9)

  1. 自動焦点調節装置を備えた水準儀の視準望遠鏡によって視準される標尺がその一面上に描かれた測量用スタッフであって、
    前記標尺が描かれた面における幅が一定である部分の全域に亘って、前記標尺の方向と平行な一直線状の境界線を境に、明度が異なる複数の色によって塗り分けられることによって、均一幅の高コントラスト部が描かれていることを特徴とする測量用スタッフ。
  2. 前記複数の色は、互いに色調及び彩度が同じ色であることを特徴とする請求項1記載の測量用スタッフ。
  3. 前記複数の色は、白色と黒色であることを特徴とする請求項1記載の測量用スタッフ。
  4. 矩形の正面を有するとともに水準儀によって視準される標尺がこの正面上においてその側縁と平行に描かれた本体部と、
    この本体部の正面の色とは明度が異なる色の面を有する可動板と、
    この可動板を前記本体部に対して、前記本体部の側方において前記面を前記本体部の正面と平行に向けるとともに前記面の側縁が前記本体部の正面の側縁と接する第1の位置と前記本体部の何れかの外面と重なる第2の位置との間で変位させる変位手段とを備えたことを特徴とする測量用スタッフ。
  5. 前記可動板は、前記本体部の正面の両側にそれぞれ備えられていることを特徴とする請求項4記載の測量用スタッフ。
  6. 前記変位手段は、前記可動板を前記本体部に対して回動させるヒンジを有していることを特徴とする請求項4記載の測量用スタッフ。
  7. 前記本体部の正面の色と前記可動板の前記面の色とは、互いに色調及び彩度が同じ色であることを特徴とする請求項4記載の測量用スタッフ。
  8. 前記本体部の正面の色と前記可動板の前記面の色とは、一方が白色であって他方が黒色であることを特徴とする請求項4記載の測量用スタッフ。
  9. 前記可動板の前記面が前記標尺の方向と平行な境界線を境に、明度が異なる複数の色によって塗り分けられていることを特徴とする請求項4記載の測量スタッフ。
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