JP3559027B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遅延波を合成して受信信号を復調する受信装置及び受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IMT2000−TDDでは、タイムスロットの中央にパイロット系列であるミッドアンブルが挿入されている。このミッドアンブルは、送信側において1つのベーシックミッドアンブルコードを巡回させて作成される。
【0003】
ミッドアンブルを作成する方法の一例(Kが1から8までの場合、Kはミッドアンブルシフトの種類)を、図7を用いて説明する。ミッドアンブルシフト801−1〜801−8は、144チップ長であり、128チップからなる2つの既知系列であるベーシックミッドアンブル802を組み合わせて、この範囲で16チップ毎に巡回シフトさせて8つのミッドアンブルシフト(8種類)を作成する。そして、各ユーザ信号には、8種類のミッドアンブルのうちのどれかが割当てられて送信される。ユーザへのミッドアンブルの割当て方法としては、使用する拡散コードとミッドアンブルコードとの関係があらかじめ決められているDefault midamble割当て方式、ユーザ毎に個別のミッドアンブルコードが用いられるUE specific midamble割当て方式及び全てのユーザ共通のミッドアンブルコードが用いられるCommon midamble割当て方式の3つの方式がある。Default midamble割当て方式におけるスロットの一例を図8に示す。
【0004】
受信側では、受信信号に含まれるミッドアンブル相関を取る際に、ベーシックミッドアンブルコードを16チップ毎に巡回シフトさせながら相関演算を行い、この演算結果に基づいて、図9に示すように、ミッドアンブルシフト1からミッドアンブルシフト8まで順番に連続した遅延プロファイルを作成していく。そして、作成した遅延プロファイルよりパスを選択し、選択したパスをレイク合成し、レイク合成結果及び遅延プロファイルを用いてJD処理を行う。
【0005】
遅延プロファイルは、ミッドアンブルシフト毎に連続して作成されるが、受信フィルタの特性により、後ろのミッドアンブルシフトの先頭サンプルの歪んだ電力の一部が前のミッドアンブルシフトの遅延プロファイルの後方に現れてしまうことがある。即ち、図10に示すように、ミッドアンブルシフト1とミッドアンブルシフト2に着目すると、ミッドアンブルシフト1においては、電力値が、しきい値1104を越えるサンプル1101、1102、1103がパスとして選択される。しかし、パス1103は、ミッドアンブルシフト1の後方のサンプルであるため、ミッドアンブルシフト2の遅延プロファイルにおける先頭サンプル1105の歪んだ電力が含まれている可能性がある。
【0006】
【非特許文献1】
Anja Klein,Ghassan,Kawas Kaleh,Paul Walter Baier著「Zero Forcing andMinimum Mean−Square−Error Equalization for Multiuser Detection in Code−Division Multiple−Access Channels」IEEE Trans.Vehicular Technology vol.45 No.2、MAY 1996、p.276−287
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の受信装置においては、他のミッドアンブルシフトの遅延プロファイルにおける先頭パスの歪んだ電力値が、自分のミッドアンブルシフトの遅延プロファイルの後方に現れている場合でも、全て自分の遅延プロファイルにおける電力値とみなしてパス選択をしていたため、復調特性の劣化等が生じるという問題がある。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、他のミッドアンブルシフトの遅延プロファイルにおけるパス歪み成分を自分のパスとして選択しないようにすることにより、特性劣化を防ぐことができる受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の受信装置は、受信フィルタを用いて受信信号の帯域を制限する帯域制限手段と、受信信号に含まれるミッドアンブルとベーシックミッドアンブルコードを所定量巡回させて相関演算を行う相関演算手段と、相関演算の演算結果に基づいてミッドアンブルシフト毎の連続した遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段と、前記受信フィルタの特性により前記遅延プロファイルにおいて生じる各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの前に現れる歪み電力を示す先頭パス歪み成分をミッドアンブルシフト毎に作成する歪み成分作成手段と、ミッドアンブルシフト毎に前記遅延プロファイルが隣接する後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分の電力値を前記遅延プロファイルから取り除く除去手段と、前記後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルを用いてパスを選択するパス選択手段と、前記パス選択手段により選択したパスを用いてミッドアンブルシフト毎に受信信号を復調する復調手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルの後方に、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれている場合は、先頭パス歪み成分を取り除いた後に、自分のパスがあればパス選択を行い、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれていない場合は、自分のパスがあればそのままパス選択を行うため、特性劣化を生じることなく受信信号を復調することができる。
【0011】
本発明の受信装置における前記歪み成分作成手段は、前記先頭サンプルの電力値に前記受信フィルタの係数を乗算することによって、前記先頭サンプルをピーク電力値として前方へ向けて電力値が減少傾向である所定サンプル数分の前記先頭パス歪み成分を作成する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、先頭パス歪み成分は、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの電力値に、受信フィルタの係数を乗算することによって作成するので、各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルより隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分の電力値を確実に取り除くことができる。
【0013】
本発明の基地局装置は、上記のいずれかに記載の受信装置を具備する構成を採る。また、本発明の通信端末装置は、上記のいずれかに記載の受信装置を具備する構成を採る。
【0014】
これらの構成によれば、各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルの後方に、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれている場合は、先頭パス歪み成分を取り除いた後に、自分のパスがあればパス選択を行い、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれていない場合は、自分のパスがあればそのままパス選択するため、特性劣化を生じることなく、基地局装置と通信端末装置とで行われる通信品質を良好にすることができる。
【0015】
本発明の受信方法は、受信フィルタを用いて受信信号の帯域を制限する工程と、受信信号に含まれるミッドアンブルとベーシックミッドアンブルコードを所定量巡回させて相関演算を行う工程と、相関演算の演算結果に基づいてミッドアンブルシフト毎の連続した遅延プロファイルを作成する工程と、前記受信フィルタの特性により前記遅延プロファイルにおいて生じる各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの前に現れる歪み電力を示す先頭パス歪み成分をミッドアンブルシフト毎に作成する工程と、ミッドアンブルシフト毎に前記遅延プロファイルが隣接する後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分の電力値を前記遅延プロファイルから取り除く工程と、前記後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルを用いてパスを選択する工程と、選択したパスを用いてミッドアンブルシフト毎に受信信号を復調する工程と、を具備することである。
【0016】
この方法によれば、各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルの後方に、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれている場合は、先頭パス歪み成分を取り除いた後に、自分のパスがあればパス選択を行い、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分が含まれていない場合は、自分パスがあればそのままパス選択するため、特性劣化を生じることなく受信信号を復調することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、遅延プロファイルにおけるミッドアンブルシフト毎の先頭サンプルを用いて、先頭サンプルより前方へ数サンプル分の先頭パス歪み成分をミッドアンブルシフト毎に作成し、隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分の電力値を取り除いた後の遅延プロファイルを用いて、ミッドアンブルシフト毎にパスを選択することである。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る受信装置の構成を示す図である。本実施の形態の受信装置は、アンテナ101、無線受信部102、相関演算部103、遅延プロファイル作成部104、歪み成分作成部106、除去部107、パス選択部108、JD演算部109、逆拡散・レイク合成部110、AFC(Automatic Frequency Control)部111及びSIR測定部112とから主に構成される。
【0020】
帯域制限手段である無線受信部102は、アンテナ101で受信された信号に対して、ダウンコンバート等の所定の受信処理を施してベースバンド信号に変換し、相関演算部103及び逆拡散・レイク合成部110へ出力する。また、無線受信部102は、図示しない受信フィルタ(例えば、ロールオフフィルタ)を用いて、受信信号に対してノイズをできる限り拾わないように帯域制限を行う。
【0021】
相関演算部103は、無線受信部102から入力した受信信号に含まれるミッドアンブルと呼ばれるパイロット信号部と既知のベーシックミッドアンブルを所定量巡回させたミッドアンブル系列との相関演算を行い、演算結果を遅延プロファイル作成部104へ出力する。
【0022】
遅延プロファイル作成部104は、相関演算部103から入力した演算結果に基づいて、ミッドアンブルシフト毎に連続した図9に示すような遅延プロファイルを作成し、歪み成分作成部106及び除去部107へ出力する。8種類のミッドアンブルシフトを使用する場合には、各ユーザは、ミッドアンブルシフト1からミッドアンブルシフト8までのいずれかのミッドアンブルシフトを用いる。なお、各ユーザは、任意のミッドアンブルシフトを1つ若しくは複数使用する。また、ミッドアンブルシフトの種類は、8種類以外でも良い。
【0023】
遅延プロファイルは、ミッドアンブルシフト1からミッドアンブルシフト8まで順番に作成され、ミッドアンブルシフト8の遅延プロファイルの次にはミッドアンブルシフト1の遅延プロファイルが作成され、以下は同様に繰り返し作成される。
【0024】
歪み成分作成部106は、遅延プロファイル作成部104から入力した遅延プロファイルより、各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの電力値に受信フィルタの係数を乗算することによって、先頭サンプルをピーク電力値とするサンプル毎に前方へ向けて電力値が減少傾向にある所定サンプル数分の先頭パス歪み成分を作成する。作成した先頭パス歪み成分は、無線受信部102における受信フィルタの特性によって生じる電力値とほぼ同じになる。歪み成分作成部106は、作成した先頭パス歪み成分を除去部107へ出力する。歪み成分作成部106におけるこれらの処理は、各ミッドアンブルシフトが通信中であるか否かに関わらず、全ミッドアンブルシフトについて行われる。また、各ミッドアンブルシフトは、先頭サンプルを先頭パスのピークとみなして、常に先頭サンプルを先頭パス歪み成分を作成する際に使用する。なお、先頭パス歪み成分の作成方法については、後述する。
【0025】
除去部107は、遅延プロファイル作成部104にて作成された遅延プロファイルから歪み成分作成部106にて作成された先頭パス歪み成分の電力値を、サンプル毎に取り除く。そして、除去部107は、先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルをパス選択部108へ出力する。なお、先頭パス歪み成分を取り除く方法については、後述する。
【0026】
パス選択部108は、除去部107から入力した各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルを用いて、あらかじめ設定したしきい値を超えるピークをパスとして選択し、選択したパスをAFC部111、SIR測定部112、JD演算部109及び逆拡散・レイク合成部110へ出力する。パス選択部108におけるしきい値の設定は、ミッドアンブルシフト毎にピークの電力値に所定の定数を乗算することによってミッドアンブルシフト毎に設定する方法、雑音レベルに定数を乗算して求めた値をしきい値に設定する方法及び1つのミッドアンブルシフトについて求めたしきい値を、全てのミッドアンブルシフトで共通のしきい値とする方法等の任意の方法が適用できる。
【0027】
復調手段であるJD演算部109は、逆拡散・レイク合成部110から入力したレイク合成された受信信号、及びパス選択部108から入力した選択したパス情報に基づいて、1タイムスロットに渡って受信信号にJD演算処理を行い、図に記載のない復号部へ出力して受信データが得られる。ここで、JD演算とは、例えば特願2001−156625に記載されているような演算方法である。
【0028】
復調手段である逆拡散・レイク合成部110は、パス選択部108から入力した選択したパス情報及び無線受信部102から入力した受信信号を用いて、逆拡散及びレイク合成し、JD演算部109へ出力する。
【0029】
AFC部111は、パス選択部108にて選択したパスを用いて、受信信号の位相差を検出し、検出した位相差より受信側の周波数を調整するための信号を、図示しない周波数調整部へ出力する。
【0030】
SIR測定部112は、パス選択部108にて選択したパスを用いて、信号電力対干渉電力の比を測定し、測定結果を出力する。なお、SIRの測定は、選択したパスを用いずに行うことも可能である。
【0031】
次に、受信装置の動作の一例(Kが1から8までの場合)について、図2のフロー図を用いて説明する。アンテナ101にて受信した受信信号は、無線受信部102にて受信フィルタによる処理やダウンコンバートなどの所定の受信処理が施されてベースバンド信号に変換され、相関演算部103で相関演算され、相関演算された受信信号より遅延プロファイル作成部104にて遅延プロファイルが作成される(ステップ(以下「ST」と記載する)201)。次に、歪み成分作成部106は、各ミッドアンブルシフトの先頭パスのピークとみなした先頭サンプルを用いて先頭パス歪み成分を作成し(ST202)、ミッドアンブルシフトKに1を設定する(ST203)。次に、除去部107は、ミッドアンブルシフト毎の遅延プロファイルから隣接後方ミッドアンブルシフトの先頭パス歪み成分の電力値を取り除く(ST204)。次に、除去部107は、K=8であるか否かを判定する(ST205)。K=8でなければ、Kの値に1を加算する(ST206)。一方、ST205において、K=8であれば、パス選択部108において、先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルを用いて、電力値がしきい値以上であるサンプルをパスとして選択する(ST207)。次に、選択したパスを用いて、ミッドアンブルシフト毎にJD演算部109においてJD処理を行い(ST208)、これを復号して受信データを得る。なお、Kの値を8とするのは一例であり、ミッドアンブルシフトの数に応じて任意に変更可能である。
【0032】
次に、歪み成分作成部106における先頭パス歪み成分の作成方法及び除去部107における先頭パス歪み成分を取り除く方法について説明する。説明の便宜上、ミッドアンブルシフト1とミッドアンブルシフト2のみについて説明するが、ミッドアンブルシフト3からミッドアンブルシフト8についても同様である。
【0033】
最初に、ミッドアンブルシフト1の後方の所定サンプル数分の雑音成分を除く電力値が、ミッドアンブルシフト2の遅延プロファイルにおける先頭パスの歪み電力である場合について、図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4において、横軸は時間であり、縦軸は電力値である。各ミッドアンブルシフトの遅延プロファイルは、32のサンプル数より形成され、各サンプルにおいて所定の電力値を有する。1チップは、1サンプルである場合に限らず、任意のサンプル数にすることができる。図3より、サンプル301は、隣接前方ミッドアンブルシフトであるミッドアンブルシフト1の先頭パスとみなした先頭サンプルであり、サンプル302は、隣接後方ミッドアンブルシフトであるミッドアンブルシフト2の先頭パスとみなした先頭サンプルである。先頭パスは、32サンプルの間隔でミッドアンブルシフト毎に選択される。
【0034】
パス選択部108は、しきい値303以上の電力値を有するサンプルをパスとして選択するので、図3の状態でパス選択部108にてパスを選択し、同一パスとみなせるパスを削除すると、サンプル301とサンプル304がミッドアンブルシフト1のパスとして選択されることになる。しかし、サンプル304の雑音成分を除いた電力値は、ミッドアンブルシフト2の遅延プロファイルにおける歪み電力値であるため、このままサンプル304をミッドアンブルシフト1のパスとして選択すると、特性劣化を生じてしまう。そこで、歪み成分作成部106において、ミッドアンブルシフト2のサンプル302の電力値に受信フィルタの係数を乗算することによって、2サンプル数分の先頭パス歪み成分を作成する。作成された先頭パス歪み成分は、電力値が前方へ向かうにつれて減少傾向にあるサンプル毎に段差をもつものである。
【0035】
図3の場合は、サンプル302の電力値を用いて作成されたミッドアンブルシフト2の先頭パス歪み成分は、サンプル305、304の雑音成分を除いた部分とほぼ同一であり(サンプル305、304の斜線部)、先頭パス歪み成分の電力値は、サンプル305、304の雑音成分を除いた部分とほぼ同一の電力値となる。そして、除去部107において、サンプル305、304の雑音成分を除いた電力値から歪み成分作成部106で作成した先頭パス歪み成分の電力値を、サンプル毎に取り除くと、図4に示すように、電力値がほぼ雑音のみに近い状態になる。
【0036】
パス選択部108は、ミッドアンブルシフト2の先頭パス歪み成分を取り除いた後のミッドアンブルシフト1の遅延プロファイルを用いてパス選択を行うため、サンプル301のみをミッドアンブルシフト1のパスとして選択する。
【0037】
なお、先頭パス歪み成分を作成するサンプル数は、2サンプル数分に限らず、ミッドアンブルシフト2の遅延プロファイルの電力値が、ミッドアンブルシフト1の遅延プロファイルの後方に存在する可能性がある任意のサンプル数分を作成することができる。また、ミッドアンブルシフト1の後方所定サンプル数分の電力値から先頭パス歪み成分の電力値を取り除いた後に、後方所定サンプル数分にミッドアンブルシフト1の電力値が残っている場合に、その後方所定サンプルの電力値がしきい値未満であれば、その後方所定サンプル数分はパスとして選択されない。
【0038】
次に、ミッドアンブルシフト2の先頭の所定サンプル数分の雑音成分を除く電力値が、ミッドアンブルシフト1の遅延プロファイルにおける後方パスの歪み電力である場合について、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6において、横軸は時間であり、縦軸は電力値である。図5より、サンプル501は、隣接前方ユーザであるミッドアンブルシフト1の先頭パスとみなした先頭サンプルであり、サンプル504は、隣接後方ユーザであるミッドアンブルシフト2の先頭パスとみなした先頭サンプルである。
【0039】
パス選択部108は、しきい値506以上の電力値を有するサンプルをパスとして選択するので、図5の状態でパス選択部108にてパスを選択し、同一パスとみなされるパスを削除すると、サンプル501、502、503がミッドアンブルシフト1のパスとして選択されることになる。しかし、サンプル503の電力値は、ミッドアンブルシフト2の遅延プロファイルにおける歪み電力である可能性がある。このように、サンプル503の電力値が、ミッドアンブルシフト2の歪み電力である場合、サンプル503をミッドアンブルシフト1のパスとして選択すると、特性劣化を生じてしまう。そこで、サンプル503が、ミッドアンブルシフト1のパスであるか否かを判定する必要がある。そこで、歪み成分作成部106において、サンプル504の電力値に受信フィルタの係数を乗算することによって、2サンプル数分の先頭パス歪み成分を作成する。即ち、歪み成分作成部106は、無線受信部102で用いた受信フィルタとほぼ同一のフィルタを作成し、サンプル504より前方へ2サンプル数分の先頭パス歪み成分を作成する。作成された先頭パス歪み成分は、電力値が前方へ向かうにつれて減少傾向にあるサンプル毎に段差をもつものである。
【0040】
図5の場合は、サンプル504の電力値を用いて作成されたミッドアンブルシフト2の先頭パス歪み成分507、508(斜線部)は、サンプル503、505の一部であり、先頭パス歪み成分の電力値は、サンプル503、505の電力値よりも小さくなる。そして、除去部107において、サンプル505、503の電力値から歪み成分作成部106で作成した先頭パス歪み成分507、508の電力値を取り除くと、図6に示すように、サンプル602、601は、除去部107において先頭パス歪み成分507、508を取り除く前の電力値よりも電力値が少し小さい状態になる。即ち、サンプル601、602の電力値は、サンプル503、505の電力値から歪み成分作成部106で作成した先頭パス歪み成分507、508の電力値を引いた電力値とみなされる。
【0041】
サンプル601の電力値は、先頭パス歪み成分507、508を取り除いた後も、しきい値506以上であるため、サンプル601は、ミッドアンブルシフト1のパスとして選択される。したがって、パス選択部108は、先頭パス歪み成分507、508を取り除いた後のミッドアンブルシフト1の遅延プロファイルを用いてパス選択を行うため、サンプル501、502、601をミッドアンブルシフト1のパスとして選択する。このように、ミッドアンブルシフト1のパスであるサンプル601をパスとして選択することにより、ミッドアンブルシフト1の復調性能の劣化を防ぐことができる。
【0042】
このように、本実施の形態の受信装置及び受信方法によれば、遅延プロファイルから先頭パス歪み成分の電力値をサンプル毎に取り除いてパス選択を行うので、遅延プロファイルの後方に他のミッドアンブルシフトの歪み電力が現れている場合に、特性劣化を生じることなく受信信号を復調することができる。また、AFC部111において、選択したパスを用いて受信側の周波数を調整するので、特性劣化を生じることなく受信側の周波数を調整することができる。また、選択したパスを用いてSIRを測定するので、特性劣化を生じることなくSIRを測定することができる。また、遅延プロファイルの後方の選択したパスが、自分のパスであるか否かを判定する際に、各ミッドアンブルシフトが、他のミッドアンブルシフトが通信中であるか否かを判定する必要がないので、パス選択の処理が簡単であり、受信信号の処理速度の遅延を防ぐことができる。また、各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルをパスとみなして、常に先頭サンプルを用いて先頭パス歪み成分を作成するので、先頭パス歪み成分の作成が容易である。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、復調方法としてJD復調を用いる場合について説明したが、JD復調以外の復調方法を用いても良い。また、歪み成分作成部106及び除去部107において、先頭サンプルの電力値から雑音成分を除いた残りの電力値に受信フィルタの係数を乗算して先頭パス歪み成分を作成し、前方隣接ミッドアンブルシフトの後方所定サンプル数分の電力値の雑音成分を除いた残りの電力値から、作成した先頭パス歪み成分をサンプル毎に取り除くようにしても良い。また、本実施の形態における受信装置は、基地局装置及び通信端末装置に用いることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、他のミッドアンブルシフトの遅延プロファイルにおけるパス歪み成分を自分のパスとして選択しないようにすることにより、特性劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に係る受信装置の動作を示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイルを示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイルを示す図
【図5】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイルを示す図
【図6】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイルを示す図
【図7】ミッドアンブルシフトを作成する方法を示した図
【図8】スロットを示す図
【図9】遅延プロファイルを示す図
【図10】遅延プロファイルを示す図
【符号の説明】
101 アンテナ
102 無線受信部
103 相関処理部
104 遅延プロファイル作成部
106 歪み成分作成部
107 除去部
108 パス選択部
109 JD演算部
110 逆拡散・レイク合成部

Claims (5)

  1. 受信フィルタを用いて受信信号の帯域を制限する帯域制限手段と、受信信号に含まれるミッドアンブルとベーシックミッドアンブルコードを所定量巡回させて相関演算を行う相関演算手段と、相関演算の演算結果に基づいてミッドアンブルシフト毎の連続した遅延プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段と、前記受信フィルタの特性により前記遅延プロファイルにおいて生じる各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの前に現れる歪み電力を示す先頭パス歪み成分をミッドアンブルシフト毎に作成する歪み成分作成手段と、ミッドアンブルシフト毎に前記遅延プロファイルが隣接する後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分の電力値を前記遅延プロファイルから取り除く除去手段と、前記後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルを用いてパスを選択するパス選択手段と、前記パス選択手段により選択したパスを用いてミッドアンブルシフト毎に受信信号を復調する復調手段と、を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 前記歪み成分作成手段は、前記先頭サンプルの電力値に前記受信フィルタの係数を乗算することによって、前記先頭サンプルをピーク電力値として前方へ向けて電力値が減少傾向である所定サンプル数分の前記先頭パス歪み成分を作成することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の受信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の受信装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  5. 受信フィルタを用いて受信信号の帯域を制限する工程と、受信信号に含まれるミッドアンブルとベーシックミッドアンブルコードを所定量巡回させて相関演算を行う工程と、相関演算の演算結果に基づいてミッドアンブルシフト毎の連続した遅延プロファイルを作成する工程と、前記受信フィルタの特性により前記遅延プロファイルにおいて生じる各ミッドアンブルシフトの先頭サンプルの前に現れる歪み電力を示す先頭パス歪み成分をミッドアンブルシフト毎に作成する工程と、ミッドアンブルシフト毎に前記遅延プロファイルが隣接する後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分の電力値を前記遅延プロファイルから取り除く工程と、前記後方ミッドアンブルシフトの前記先頭パス歪み成分を取り除いた後の遅延プロファイルを用いてパスを選択する工程と、選択したパスを用いてミッドアンブルシフト毎に受信信号を復調する工程と、を具備することを特徴とする受信方法。
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