JP3558971B2 - 通信網の品質クラス識別システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットプロトコル(IP)を用いた通信網において高品質な通信を提供するための通信網の品質クラス識別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
既に、本願出願人は、特願2000−249941号において、通信品質の維持と使用効率の向上を図れる通信網の品質制御管理システムを提案している。このシステムは、例えば図2に示すように、パケット処理装置121,122と、通信マネージャ111,112、パケット交換装置131,132,141〜143とから構成されている。また、品質管理マネージャ101と通信マネージャ111,112及びパケット処理装置121,122との間の通信手段を備えている。
【0003】
パケット処理装置121,122は例えば音声信号のパケット化処理を行い、通信マネージャ111,112は、ユーザ情報の管理と、1つ以上のパケット処理装置の管理、通信を行うためにパケット処理装置121,122との間で実施する呼制御、ユーザ端末161〜164からの通信要求に対する呼受付制御を行う。
【0004】
また、品質管理マネージャ101は、パケット交換装置131,132,141〜143の管理と、パケット交換装置間を結ぶ伝送路における経路管理、各経路における品質クラスの管理、各パケット交換装置から得られる各経路或いは各品質クラスの使用帯域の管理を行い、各パケット交換装置に対して上記の各管理内容を配信する。
【0005】
パケット交換装置131,132,141〜143のそれぞれは、品質管理マネージャ101から配信された内容に基づいて、各パケットの交換処理と送出処理を行う。
【0006】
また、STM交換機151がユーザ端末161とパケット処理装置121との間に介在され、STM交換機152がユーザ端末163とパケット処理装置122との間に介在されている。
【0007】
パケット交換装置131,132,141〜143の間やパケット処理装置121,122とパケット交換装置131,132,141〜143との間を接続することによりパケット通信網171が形成されている。
【0008】
パケット通信網171において音声通信を行う場合、パケット処理装置121,122において、音声パケット及び呼制御信号パケットが生成される。呼制御信号パケットについては通信マネージャ111,112においても生成され、パケット処理装置121,122と通信マネージャ111,112との間、または通信マネージャ111と通信マネージャ112との間で呼制御信号パケットがやりとりされる。
【0009】
ユーザ端末161,162より通信要求があった場合、通信マネージャ111は、通信マネージャ111にて管理されているユーザ情報、発信側ユーザ161,162及び着信側ユーザ163,164と接続する各パケット処理装置情報、要求通信の品質クラス、要求帯域を、品質管理マネージャ101へ通知する。品質管理マネージャ101は、要求帯域に対する受付可否結果を品質管理マネージャ101から通信マネージャ111へ通知する。
【0010】
また、受付結果が可の場合、発信側の通信マネージャ111は、通信可と判断して発信側パケット処理装置121及び着信側通信マネージャ112との間で呼確立のための呼制御処理を行う。
【0011】
一方、受付結果が否の場合には、発信側の通信マネージャ111は、通信否と判断し、発信側パケット処理装置121との間で呼切断のための呼制御処理を行う。
【0012】
品質管理マネージャ101が、通信経路及び品質クラスを決定して各パケット交換装置に設定する方法は、
(イ)通信要求がある度に品質管理マネージャ101が各パケット交換装置131,132,141〜143に対して設定する方法と、
(ロ)品質クラスに基づく経路情報を品質管理マネージャ101が、パケット交換装置131,132,141〜143に予め配信する方法
の2つの方法がある。
【0013】
特に、上記方法(ロ)では、通信要求以前に予め全経路を確立させており、通信要求の度に品質管理マネージャ101から各パケット交換装置131,132,141〜143への経路設定等の情報配信を行う必要がなく、各装置の処理量が軽減される利点がある。
【0014】
また、特に上記方法(ロ)では、品質クラスを識別する方法として、パケット処理装置121,122にてパケットに識別子を付与する方法が考えられている(以後、識別子付与方法と称する)。この識別子付与方法は、予め定められた識別子のみによって品質クラスを識別できるため、処理量の少ない方法である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パケット処理装置121,122がユーザ宅内に設置されることもあり、その場合、パケット処理装置の低価格化が要求される。また、ユーザ宅内設置を目的としたパケット処理装置の開発或いは販売を行う者は数多く、その製品種類も多い。そのため、低価格化のための機能省略という観点や、搭載機能の製品依存性から、宅内配置用のパケット処理装置においては識別子付与を実施できない場合がある。
【0016】
この場合、パケット交換装置131,132、或いはパケット交換装置131とパケット処理装置121の間において、またはパケット交換装置132とパケット処理装置122の間において、該当チャネルを識別し、該当パケットに該当識別子を付与する機能が必要となる。このとき上記該当チャネルの識別方法が課題となる。
【0017】
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、パケットに対して要求品質クラスの識別子を付与できないパケット処理装置を用いた場合においても、パケットの品質クラスを識別できる通信網の品質クラス識別システムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために請求項1では、通信データ信号のパケット化処理を行うパケット処理装置から送出された各パケットの交換処理と送出処理とを行うパケット交換装置を備えると共に前記パケット交換装置間を接続することによって形成されるパケット通信網の品質クラス識別システムにおいて、ユーザ情報の管理と、1つ以上のパケット処理装置の管理、パケット処理装置との間における呼制御を行い、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を実施する通信マネージャと、各通信チャネルの品質クラスを識別し、1つ以上の品質クラス毎にパケットに識別子を付与する品質クラス識別装置とを備えると共に、前記通信マネージャは、パケット処理装置からの通信要求があったときに、前記パケット処理装置から通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を取得して品質クラス識別装置に通知する手段を有し、前記品質クラス識別装置は、前記通信マネージャから通知された前記情報に基づいて、該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別して該当パケットに所定の識別子を付与する手段を備えている通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0019】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、パケット処理装置からの通信要求があったときに、前記品質クラス識別装置により、前記通信マネージャから通知された通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報のうちの少なくとも1つ以上の情報に基づいて、該当チャネルのパケット及びその品質クラスが識別されて該当パケットに所定の識別子が付与される。これにより、パケット処理装置において要求品質クラスを識別するための識別子をパケットに付与することができなくても、パケットに対して識別子を付与することができ、ユーザ宅に配置可能な低価格なパケット処理装置を提供することも可能になる。
【0020】
また、請求項2では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記品質クラス識別装置は、前記要求帯域情報に基づいて、前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域を監視し、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用する申告違反を犯したときに、該当パケットを廃棄する手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0021】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記要求帯域情報に基づいて、前記品質クラス識別装置により前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域が監視され、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用したときに該当パケットが廃棄される。これにより、前記パケット処理装置から送出されたパケット帯域が申告値よりも大きいパケットが、パケット通信網へ送出されるのが防止され、パケット通信網の品質が維持される。
【0022】
また、請求項3では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付可のときに、前記パケット処理装置から取得する情報を前記品質クラス識別装置に通知する手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0023】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記通信マネージャによって、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御が行われると共に、受付が可のときに、前記パケット処理装置から前記通信マネージャが取得する情報が、前記品質クラス識別装置に通知される。これにより、前記品質クラス識別装置は、この通知情報に基づいて、該当チャネルのパケットを識別し、該パケットに所定の品質クラスを表す識別子を付与する。
【0024】
また、請求項4では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付否のときに、前記パケット処理装置から取得するいずれの情報も前記品質クラス識別装置に通知せずに、前記パケット処理装置との間で呼切断処理を行う手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0025】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記通信マネージャによって、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御が行われ、受付否のときには、前記パケット処理装置から取得するいずれの情報も、前記通信マネージャから前記品質クラス識別装置に対して通知されずに、前記通信マネージャと前記パケット処理装置との間で呼切断処理が行われる。
【0026】
また、請求項5では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付否のときに、前記パケット処理装置から取得する情報を前記品質クラス識別装置に通知すると共に前記パケット処理装置との間で呼切断処理を行う手段を有し、前記品質クラス識別装置は、前記呼切断処理が完了した後に前記パケット処理装置から該当チャネルのパケットが送出されたときに、該当パケットを廃棄する手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0027】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記通信マネージャによって呼切断処理が完了した後に前記パケット処理装置から該当チャネルのパケットが送出されたときには、前記品質クラス識別装置によって該当パケットが廃棄されるので、該パケットがパケット通信網へ送出されることが防止され、パケット通信網の品質が維持される。
【0028】
また、請求項6では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記品質クラス識別装置は、前記パケット処理装置からの通信要求があったときに、呼制御信号を監視或いは終端又はこれらの両方を行うことによって、前記パケット処理装置によって生成及び送出される通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報のうちの1つ以上の情報を認識し、該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別して該当パケットに所定の識別子を付与する手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0029】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記パケット処理装置からの通信要求があったときに、前記品質クラス識別装置によって呼制御信号が監視或いは終端される。これにより、前記品質クラス識別装置は前記パケット処理装置から送出される情報を認識することができると共に該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別することが可能になり、前記品質クラス識別装置によって該当パケットに所定の識別子が付与される。
【0030】
また、請求項7では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記品質クラス識別装置は、既にユーザ端末にて該当パケットに識別子が付与されているときに、該識別子を該当パケットに対して本来付与される識別子に付け替える手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0031】
該通信網の品質クラス識別システムによれば、前記パケット処理装置から送出された該当パケットに対してユーザ端末にておいて既に識別子が付与されているときに、前記品質クラス識別装置によって前記該当パケットの識別子が、該パケットに対して本来付与される識別子に付け替えられる。これにより、前記パケット処理装置から送出されたパケットに既に付与されている識別子が該パケットの品質クラスを表す識別子でないときに、該識別子が正しい識別子に変更されるので要求品質を満足する通信を提供することができる。
【0032】
また、請求項8では、請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システムにおいて、前記品質クラス識別装置は、前記要求帯域情報に基づいて、前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域を監視し、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用する申告違反を犯したときに、該当パケットに申告違反したことを表す印を付与する手段を有し、前記品質クラス識別装置を収容するパケット交換装置は、前記申告違反したことを表す印が付与されたパケットが輻輳を発生させるときに該パケットを廃棄する手段を有する通信網の品質クラス識別システムを提案する。
【0033】
該品質クラス識別システムによれば、前記要求帯域情報に基づいて、前記品質クラス識別装置により前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域が監視され、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用したときに前記品質クラス識別装置によって該当パケットに申告違反したことを表す印が付与される。さらに、前記品質クラス識別装置を収容するパケット交換装置によって、前記申告違反したことを表す印が付与されたパケットが輻輳を発生させるときに該パケットが廃棄される。これにより、前記パケット処理装置から送出されたパケット帯域が申告値よりも大きいパケットによる輻輳の発生が防止され、パケット通信網の品質が維持される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0035】
図1は、本発明の通信網の品質クラス識別システムの構成を説明する図である。図において、113は通信マネージャ、123,124はパケット処理装置、133はパケット交換装置、172はパケット通信網、201は品質クラス識別装置である。
【0036】
本実施形態では、パケット処理装置123,124と、パケット交換装置133の間に品質クラス識別装置201を設置する。品質クラス識別装置201は、該当通信チャネルの品質クラスを識別し、1つの品質クラス毎或いは複数の品質クラス毎にパケットに識別子を付与する。該当チャネルの識別は、以下に述べる2つの方法の何れかにより行われる。
【0037】
即ち、第1の方法では、パケット処理装置123,124からの通信要求において、パケット処理装置123,124と通信マネージャ113との間で呼制御が行われる。この呼制御から、通信マネージャ113は該当チャネルの通信パケットに関する情報、品質クラス情報、要求帯域情報を入手する。その後、通信マネージャ113はこれらの情報を品質クラス識別装置201に通知する。この通知情報に基づいて、品質クラス識別装置201は、該当チャネルのパケットを識別して所定の品質クラスを表す識別子を該当パケットに付与する。
【0038】
また、第2の方法では、パケット処理装置123,124からの通信要求において、パケット処理装置123,124と通信マネージャ113との間で呼制御が行われる。品質クラス識別装置201は、この呼制御を直接監視するか或いは終端する手段を備えている。これによって品質クラス識別装置201は、該当チャネルの通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報を入手する。この入手情報に基づいて、品質クラス識別装置201は、該当チャネルのパケットを識別し、所定の品質クラスを表す識別子を該当パケットに付与する。
【0039】
以上の第1又は第2の方法によってパケットに識別子が付与される。
【0040】
また、品質クラス識別装置201は、パケット処理装置123,124から送出される該当パケットのパケット帯域を監視する手段を備えている。前述した第1或いは第2の方法によって入手した要求帯域よりも実際のパケット帯域が上回り、申告違反となった場合は、品質クラス識別装置201は、該当パケットを廃棄する。または、品質クラス識別装置201が、申告違反したことを表現するための印を該当パケットに付与し、この印を有するパケットが輻輳を発生させるようなときに、このパケットをパケット交換装置133において廃棄するようにしても良い。
【0041】
以上の述べたように本実施形態では、該当チャネルの識別が可能となり、該当パケットに所定の品質クラスを表す識別子を付与することができる。また、帯城申告違反のパケットを廃棄することにより、他の通信チャネルの品質の劣化を防止することができる。なお、上記品質クラス識別装置201の機能を、パケット交換装置133において実現する方法を用いてもよい。
【0042】
次に、本実施形態のさらに具体的な例を図3に基づいて説明する。
【0043】
図3は本発明の一実施形態における品質クラス識別システムを適用した品質制御管理システムを示す構成図である。図において、前述した図2の従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、本実施形態と従来例との相違点は、パケット処理装置121とこのパケット処理装置121が接続されるパケット交換機131との間に品質クラス識別装置202を設けると共に、パケット処理装置122とこのパケット処理装置122が接続されるパケット交換機133との間に品質クラス識別装置202を設けたことである。ここで、通信マネージャ111,112及び品質クラス識別装置202,203は前述した通信マネージャ113及び品質クラス識別装置201に対応し、これらと同様の機能を備えている。
【0044】
次に、上記構成のシステムにおいて、第1実施例として、前述した第1の方法適用すると共に呼受付が可能な場合について、図3及び図4を参照して説明する。
【0045】
パケット処理装置121に収容されるユーザ端末162からの音声通信の発呼について説明する。また、パケット処理装置121,122において、音声信号はインターネットプロトコル(以下、単にIPと称する)パケット化される場合を一例として説明する。
【0046】
ユーザ端末162からの発呼に伴い、パケット処理装置121と通信マネージャ111との間において呼制御301が行われる。この呼制御301から、通信マネージャ111は該当チャネルの該当チャネルの発信側IPアドレスと着信側IPアドレス、及びポート番号と、品質クラス情報、要求帯域を知ることができる。ただし品質クラス情報については、ユーザとの契約時に予め決めておき、通信マネージャ111にて既に管理されていてもよい。
【0047】
その後、通信マネージャ111は、これらの情報を基に呼受付制御302を行い、受付可(通信可)と判断すると、該当チャネルの発信側IPアドレスと着信側IPアドレス、及びポート番号と、品質クラス情報、要求帯域を、品質クラス識別装置202に通知する(303)。また、通信マネージャ111は、パケット処理装置131との間で呼確立のための呼制御304を行う。
【0048】
呼制御304が完了した後、該当チャネルの通信パケットがパケット処理装置121から送出される。品質クラス識別装置202は、通知303から得た情報に基づいて、発信側IPアドレスと着信側IPアドレス、及びポート番号により該当チャネルのパケットを識別し、該当品質クラスを表す値を、該当パケットヘッダ内の例えばToS(Type of Service)フィールドに付与する。
【0049】
なお、本実施例において通信マネージャ111が通信可と判断する方法として、通信マネージャ111が品質管理マネージャ101に向けて通信要求を行い、品質管理マネージャ101が要求品質及び帯域に対する受付可の判断をし、受付可であることを通信マネージャ111に返答する方法を用いてもよい。
【0050】
これにより、パケット処理装置121において要求品質クラスを識別するための識別子をパケットに付与することができなくても、パケットに対して識別子を付与することができるので通信品質を良好な状態に維持することができる。さらに、ユーザ宅に配置可能な廉価なパケット処理装置を提供することも可能になる。
【0051】
次に、本実施形態における第2実施例として、前述した第1の方法適用すると共に呼受付が不可能であり且つ品質クラス識別装置への通知を行わない場合について、図3及び図5を参照して説明する。
【0052】
第1実施例と同様に、パケット処理装置121に収容されるユーザ端末162からの音声通信の発呼について説明する。また、パケット処理装置121,122において、音声信号はIPパケット化されるものとする。
【0053】
ユーザ端末162からの発呼に伴い、パケット処理装置121と通信マネージャ111との間において呼制御301が行われてから、通信マネージャ111が呼受付制御302を行う動作までは、第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0054】
通信マネージャ111が受付否(通信否)と判断した場合、通信マネージャ111はパケット処理装置121との間で呼切断のための呼制御305を行う。
【0055】
次に、本実施形態における第3実施例として、前述した第1の方法適用すると共に呼受付が不可能であり且つ品質クラス識別装置への通知を行う場合について、図3及び図6を参照して説明する。
【0056】
第1実施例と同様に、パケット処理装置121に収容されるユーザ端末162からの音声通信の発呼について説明する。また、パケット処理装置121,122において、音声信号はIPパケット化されるものとする。
【0057】
ユーザ端末162からの発呼に伴い、パケット処理装置121と通信マネージャ111との間において呼制御301が行われてから、通信マネージャ111が呼受付制御302による受付否(通信否)と判断する動作までは、前述した第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0058】
通信否と判断した後、通信マネージャ111は該当チャネルの発信側IPアドレスと着信側IPアドレス、及びポート番号と、品質クラス情報、要求帯域、通信否であることを、品質クラス識別装置202に通知する(401)。
【0059】
また、通信マネージャ111はパケット処理装置121との間で呼切断のための呼制御402を行う。
【0060】
呼制御402が完了した後、本来は、該当チャネルの通信パケットはパケット処理装置121から送出されない。しかし何らかの原因で、パケット処理装置121からパケットが送出された場合、品質クラス識別装置202は、通知401から得た情報に基づいて、発信側IPアドレスと着信側IPアドレス及びポート番号により該当チャネルのパケットを識別してこのパケットを廃棄する。
【0061】
これにより、上記パケットがパケット通信網171へ送出されることが防止されるので、パケット通信網171の品質を維持することができる。
【0062】
次に、本実施形態における第4実施例として、前述した第1の方法適用すると共に品質クラス識別装置202,203がパケット帯域を監視し、呼受付が可能な場合について、図3及び図4を参照して説明する。
【0063】
第1実施例と同様に、パケット処理装置121に収容されるユーザ端末162からの音声通信の発呼について説明する。また、パケット処理装置121,122において、音声信号はIPパケット化されるものとする。
【0064】
ユーザ端末162からの発呼に伴い、パケット処理装置121と通信マネージャ111との間において呼制御301が行われてから、呼制御304を完了し、品質クラス識別装置202が該当品質クラスを表す値をToSフィールドに付与するまでの動作は、第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0065】
また、本実施例では、品質クラス識別装置202,203は、通知303における要求帯域情報に基づいて、パケット処理装置121から送出される該当パケットのパケット帯域を監視する。何らかの原因で、パケット処理装置121からのパケットが要求帯域を越え、申告違反した場合は、該当パケットを廃棄する。
【0066】
これにより、上記パケットがパケット通信網171へ送出されることが防止されるので、パケット通信網171の品質を維持することができる。
【0067】
次に、本実施形態における第5実施例として、前述した第2の方法適用すると共に呼受付が可能な場合について、図3及び図7を参照して説明する。
【0068】
第1実施例と同様に、パケット処理装置121に収容されるユーザ端末162からの音声通信の発呼について説明する。また、パケット処理装置121,122において、音声信号はIPパケット化されるものとする。
【0069】
ユーザ端末162からの発呼に伴い、パケット処理装置121と通信マネージャ111との間において呼制御301が行われてから、通信マネージャ111が呼受付制御302を行う動作までは、第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0070】
通信マネージャ111は、呼受付制御302において受付可(通信可)と判断すると、パケット処理装置121との間で呼確立のための呼制御304を行う。
【0071】
品質クラス識別装置202は、呼制御304を直接監視することによって、該当チャネルの発信側と着信側のIPアドレス、及びポート番号と、品質クラス情報、要求帯域を入手する。この入手情報に基づいて、品質クラス識別装置202は、発信側と着信側のIPアドレス及びポート番号によって該当チャネルのパケットを識別し、該当品質クラスを表す値を、該当パケットへッダ内の例えばToSフィールドに付与する。
【0072】
これにより、品質クラス識別装置202はパケット処理装置121から送出される情報を認識することができると共に該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別することが可能になり、品質クラス識別装置202によって該当パケットに所定の識別子を付与することができる。
【0073】
次に、本実施形態における第6実施例として、品質クラス識別装置202,203において識別子の付け替えを行う場合について、図3及び図4を参照して説明する。
【0074】
ここでは前述した第1実施例において、パケット処理装置121がToSフイールドによる該当品質クラスを表す値を付与可能な場合を説明する。この場合、本来は品質クラス識別装置202が該当パケットのToSフィールドに、品質クラスの値を付与する必要はない。しかし何らかの原因で、パケット処理装置121から送出されたパケットのToSフィールド値が、通知303から得た品質クラスの値と異なる場合、品質クラス識別装置202は該当パケットのToSフィールド値を、通知303から得た品質クラス情報の値に変更する。
【0075】
これにより、パケット処理装置121から送出されたパケットに既に付与されている識別子がこのパケットの品質クラスを表す識別子でないときに、この識別子が正しい識別子に変更されるので要求品質を満足する通信を提供することができる。
【0076】
尚、上記各実施例ではユーザ端末162からの音声通信の発呼時におけるパケット処理装置121と品質クラス識別装置202及び通信マネージャ111の動作を主として説明したが、パケット処理装置122と品質クラス識別装置203及び通信マネージャ112も同様の機能を有し、ユーザ端末163,164からの発呼じにも同様の処理が行われることは言うまでもない。
【0077】
また、前述した実施形態及び各実施例は本願発明の一具体例に過ぎず、本願発明がこれらのみに限定されることはない。
【0078】
また、上記実施形態では音声通信に関して説明したが、音声通信以外のデータ通信においても同様の効果が得られることは言うまでもないことである。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信網の品質クラス識別システムによれば、パケット処理装置に該当品質クラスを表す識別子をパケットに付与する機能がない場合も、該当通信チャネルの要求品質クラスに基づく識別子を付与することが可能となる。
【0080】
また、パケット処理装置から送出されるパケット帯域が申告値よりも大きい場合や呼切断されたにも関わらず、パケット処理装置からパケットが送出されたときに該パケットを廃棄するため、不要なパケットがパケット通信網へ送出されるのを防止でき、パケット通信網の通信品質を良好な状態に維持することができる。
【0081】
さらに、パケット処理装置からのパケットの品質クラスを表す識別子が要求品質クラスと異なるものであるとき、品質クラス識別装置が正しい識別子に付け替えるので、要求品質を満足する通信を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の品質クラス識別システムの構成を説明する図
【図2】従来例における品質制御管理システムの構成を説明する図
【図3】本発明の一実施形態における品質クラス識別システムを適用した品質制御管理システムの構成を説明する図
【図4】本発明の一実施形態における第1実施例を説明するメッセージシーケンス図
【図5】本発明の一実施形態における第2実施例を説明するメッセージシーケンス図
【図6】本発明の一実施形態における第3実施例を説明するメッセージシーケンス図
【図7】本発明の一実施形態における第5実施例を説明するメッセージシーケンス図
【符号の説明】
101…品質管理マネージャ、111,112,113…通信マネージャ、121,122,123,124…パケット処理装置、131,132,133…パケット交換装置、141,142,143…パケット交換装置、151,152…STM交換機、161,162,163,164…ユーザ端末、171,172…パケット通信網、181,182,183,184,185,186,187…伝送路、201,202,203…品質クラス識別装置。

Claims (8)

  1. 通信データ信号のパケット化処理を行うパケット処理装置から送出された各パケットの交換処理と送出処理とを行うパケット交換装置を備えると共に前記パケット交換装置間を接続することによって形成されるパケット通信網の品質クラス識別システムにおいて、
    ユーザ情報の管理と、1つ以上のパケット処理装置の管理、パケット処理装置との間における呼制御を行い、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を実施する通信マネージャと、
    各通信チャネルの品質クラスを識別し、1つ以上の品質クラス毎にパケットに識別子を付与する品質クラス識別装置とを備えると共に、
    前記通信マネージャは、パケット処理装置からの通信要求があったときに、前記パケット処理装置から通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報のうちの少なくとも1つ以上の情報を取得して品質クラス識別装置に通知する手段を有し、
    前記品質クラス識別装置は、前記通信マネージャから通知された前記情報に基づいて、該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別して該当パケットに所定の識別子を付与する手段を備えている
    ことを特徴とする通信網の品質クラス識別システム。
  2. 前記品質クラス識別装置は、前記要求帯域情報に基づいて、前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域を監視し、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用する申告違反を犯したときに、該当パケットを廃棄する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  3. 前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付可のときに、前記パケット処理装置から取得する情報を前記品質クラス識別装置に通知する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  4. 前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付否のときに、前記パケット処理装置から取得するいずれの情報も前記品質クラス識別装置に通知せずに、前記パケット処理装置との間で呼切断処理を行う手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  5. 前記通信マネージャは、ユーザ端末からの通信要求に対する呼受付制御を行い、受付否のときに、前記パケット処理装置から取得する情報を前記品質クラス識別装置に通知すると共に前記パケット処理装置との間で呼切断処理を行う手段を有し、
    前記品質クラス識別装置は、前記呼切断処理が完了した後に前記パケット処理装置から該当チャネルのパケットが送出されたときに、該当パケットを廃棄する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  6. 前記品質クラス識別装置は、前記パケット処理装置からの通信要求があったときに、呼制御信号を監視或いは終端又はこれらの両方を行うことによって、前記パケット処理装置によって生成及び送出される通信パケットに関する情報と、品質クラス情報、要求帯域情報のうちの1つ以上の情報を認識し、該当チャネルのパケット及びその品質クラスを識別して該当パケットに所定の識別子を付与する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  7. 前記品質クラス識別装置は、既にユーザ端末にて該当パケットに識別子が付与されているときに、該識別子を該当パケットに対して本来付与される識別子に付け替える手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
  8. 前記品質クラス識別装置は、前記要求帯域情報に基づいて、前記パケット処理装置から送出される該当パケットのパケット帯域を監視し、該パケット帯域が前記要求帯域を越える帯域を使用する申告違反を犯したときに、該当パケットに申告違反したことを表す印を付与する手段を有し、
    前記品質クラス識別装置を収容するパケット交換装置は、前記申告違反したことを表す印が付与されたパケットが輻輳を発生させるときに該パケットを廃棄する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信網の品質クラス識別システム。
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