JP3558110B2 - 内燃エンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents

内燃エンジンのシリンダヘッド構造 Download PDF

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される内燃エンジンのシリンダヘッド構造に係り、詳しくはSOHC型内燃エンジンのシリンダヘッド構造に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
近年、車両に搭載される火花点火式内燃エンジンにおいて、有害排ガス成分の低減や燃費の向上等を図るため、旧来の吸気管噴射型に代えて燃焼室に直接燃料を噴射する方式の筒内噴射型のガソリンエンジンが種々提案されており、その構成例が、例えば特開平5−240044号公報、特開平8−296446号公報等に開示されている。
【0003】
上述の公報に開示された筒内噴射ガソリンエンジンでは、吸気ポートをシリンダヘッド内を直立に延びるポートとして形成しており、これにより吸気効率の高い吸気を行うとともに燃焼室内に縦方向の旋回渦(逆タンブル流)を生起させることを可能としている。
故に、このような筒内噴射ガソリンエンジンでは燃焼効率が高いものとされており、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)等の有害排ガス成分の排出量を減少させ、燃費を向上させることが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に開示された筒内噴射ガソリンエンジンは、DOHC(ダブルオーバヘッドカムシャフト)型のガソリンエンジンを筒内噴射可能にして構成されている。
ところが、このようなDOHC型のガソリンエンジンは、カムシャフトを2本備えているために製造コストが高いという問題がある。また、カムシャフトを2本備えるということは、シリンダヘッドの幅方向の寸法を広げることになり、エンジン本体を大型化させる要因ともなっている。このようにエンジン本体が大型化すると、例えば、筒内噴射ガソリンエンジンが排気量の比較的小さなものであっても、エンジン全体の大きさを小さくできないことになり、エンジンの車両への搭載性が悪化する虞がある。
【0005】
そこで、比較的製造コストが低く小型化可能なSOHC(シングルオーバヘッドカムシャフト)型のガソリンエンジンに筒内噴射可能な燃料噴射弁を備えて筒内噴射ガソリンエンジンを構成することが考えられる。
この場合、SOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンで上記DOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンと同様の燃焼効率の高い筒内噴射ガソリンエンジンを実現し且つ小型化を図るためには、カムシャフトが1本であることに対する吸排気ポートや点火プラグ等の位置の適正化を図る必要がある。
【0006】
本発明は、上述した事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、SOHC型内燃エンジンのシリンダヘッドにおいて、シリンダヘッド内の各構成部品の配置の適正化を図り、内燃エンジンの小型化と吸気効率、燃焼効率の向上とを実現可能な内燃エンジンのシリンダヘッド構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明では、1本のカムシャフトを有したSOHC型内燃エンジンのシリンダヘッドにおいて、カムシャフトがシリンダ軸線を含む平面を挟んで一側及び他側のいずれか一方に偏倚して設けられており、吸気ポートは、その一端が燃焼室に開口する一方で他端がシリンダヘッドの上面に向けて延び、且つ、その一部がシリンダ軸線に略沿って延びるとともにカムシャフトと該カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する吸気弁及び排気弁のいずれか一方との間の領域内においてロッカアームの2つの腕部の間を通るよう設けられている。
【0008】
これにより、吸気ポートの配置に関し、シリンダヘッド内の空間の有効利用が図られ、内燃エンジンの幅方向の寸法が小さく抑えられて内燃エンジンの小型化が図られる。
また、吸気ポートをシリンダ軸線に略沿って延びる直立ポートとして構成すれば、シリンダヘッド内での吸気ポート設定の自由度が高くなり、吸気ポートは容易にして吸気効率の高い適正なものとされる。これにより、吸気行程において吸入空気がシリンダに対し縦方向で極めて吸気効率よく燃焼室内に導入されることになり、燃焼効率が向上する。例えば、当該直立ポートを有したシリンダヘッド構造をSOHC型の筒内噴射型内燃エンジンに適用すれば、燃焼室内において縦方向に旋回する渦(逆タンブル流)が良好に生起され、燃焼効率がより一層向上する。つまり、吸気行程において吸入吸気がシリンダに対し縦方向で極めて吸気効率よく燃焼室内に導入されることになり、燃焼効率が向上する。つまり、SOHC型の内燃エンジンにおいて、従来のDOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンの場合と同様の効果が得られる。
【0009】
なお、カムシャフトのカム部と該カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する吸気弁及び排気弁のいずれか一方との間に渡されたロッカアームは、吸気ポートとの干渉なく且つ吸気ポートの設定の自由度を極力大きくできるような形状(例えば、Y字形状)とされるのがよい。
また、請求項2の発明では、ロッカアームを腕部と胴部からなる形状(例えば、Y字形状)に形成することにより、吸気ポートが独立の2本からなるような場合であっても、吸気ポートが胴部を挟むように互いに接近して設けられる。これによりロッカアームと吸気ポートが干渉することなく配設され、吸気ポートが良好に略直立に設けられることになる。
また、請求項の発明では、点火栓の挿入孔が、吸気ポートの上流部とカムシャフトとの間または吸気ポートの上流部とカムシャフトの偏倚する側の反対側に位置する吸気弁及び排気弁のいずれか一方との間を通るよう設けられている。
【0010】
これにより、点火栓が好適な位置とされ、また、点火栓の挿入孔がシリンダヘッド内の空間に吸気ポートとの干渉なく且つ吸気ポートの設定の自由度を抑制することなく良好に配設される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1を参照すると、車両に搭載された本発明に係るシリンダヘッド構造を有したSOHC(シングルオーバヘッドカムシャフト)型のガソリンエンジンの縦断面図が示されており、図2を参照すると、ロッカカバーを外した状態での該ガソリンエンジンの上視図が示されている。以下、図1及び図2を参照して本発明に係るSOHC型ガソリンエンジンのシリンダヘッド構造について説明する。
【0012】
同図に示すように、当該SOHC型ガソリンエンジンは、例えば4弁式4気筒からなるSOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンであり、4気筒の全てについて吸気行程のみならず圧縮行程での燃料噴射が可能に構成されている。以下、4気筒のうち1気筒部分のシリンダヘッド構造を代表に説明する。
図1に示すように、SOHC型筒内噴射ガソリンエンジン(以下、単にエンジンと記す)1は、通常のガソリンエンジンと同様に、シリンダブロック2上に、シリンダヘッド4及びロッカカバー6がそれぞれ順に載置され各々ボルト等で固定されて構成されている。
【0013】
同図に示すように、シリンダブロック2の円筒状のシリンダ10には、ピストン12が嵌挿されている。このピストン12は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト(図示せず)に連結されており、クランクシャフトの回転に応じてシリンダ10内を摺動して往復動する。そして、ピストン12の頂面には、公知である従来のDOHC(ダブルオーバヘッドカムシャフト)型の筒内噴射ガソリンエンジンと同様に、半球状のキャビティ16が形成されている。なお、その形状については上記従来のDOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンのものと同様であり、ここではその形状の詳細については説明を省略する。
【0014】
一方、シリンダヘッド4には、シリンダヘッド4の下面とピストン12の頂面とによって区分され形成される燃焼室20に向けて燃料を直接噴射可能にして燃料噴射弁(インジェクタ)22が設けられている。より詳しくは、燃料噴射弁22は、シリンダ10の外周壁近傍に対応する位置に、シリンダ10の中心軸、即ちシリンダ軸線Xに対して斜めに燃料を噴射可能なよう所定の角度を有してシリンダヘッド4にボルト23で取り付けられており、その所定の角度は、上記ピストン12が上死点近傍にあるとき、上記キャビティ16の半球状の底面に沿うようにして燃料を噴射可能な角度とされている。なお、この燃料噴射弁22は、吸気行程のみならず燃焼室20内が高圧となる圧縮行程時においても良好に燃料をシリンダ10内に供給可能なよう、その許容燃料噴射圧は高圧(例えば、50kgf/cm以上)に設定されている。
【0015】
また、シリンダヘッド4には、Y字状に分岐して吸気ポート44が形成されている。詳しくは、シリンダヘッド4の下面には上記シリンダ軸線Xと各気筒の中心軸を結ぶエンジン1の中心線Y(図2参照)を含む基面(平面)の一側に位置して一対の吸気口(吸気開口部、2個の開口部)40,40が形成されており、吸気ポート44は、その一対の分岐ポート部45,45の各下端(一端)が上記一対の吸気口40,40において燃焼室20に臨んで開口する一方、上端(他端)がシリンダヘッド4内で1本のポートとなるよう構成されている。そして、ロッカカバー6には補助ポート44bが形成されており、該補助ポート44bは吸気ポート44の上流部44aと連通して吸気ポートの一部をなしている。
【0016】
また、シリンダヘッド4には、やはりY字状に分岐した排気ポート46が形成されている。詳しくは、シリンダヘッド4の下面には上記基面の他側に位置して一対の排気口(排気開口部、2個の開口部)42,42が形成されており、排気ポート46は、その一対の分岐ポート部47,47の各一端が上記一対の排気口42,42において燃焼室20に臨んで開口する一方、他端がシリンダヘッド4の側面で開口している。つまり、排気ポート46は、排気口42,42からシリンダヘッド4内を水平方向に延びている。
【0017】
吸気口40,40には、分岐ポート部45,45と燃焼室20との連通と遮断とを行う一対の吸気弁(2個の弁部材)50,50が設けられており、一方、排気口42,42には、分岐ポート部47,47と燃焼室20との連通と遮断とを行う一対の排気弁(2個の弁部材)52,52が設けられている。
同図に示すように、吸気弁50,50と排気弁52,52とは、上記吸気口40,40と排気口42,42との位置関係と同様に、上記基面を挟むようにしてシリンダヘッド4に設けられている。即ち、吸気弁50,50が上記基面の一側に、また排気弁52,52が上記基面の他側に設けられている。詳しくは、これら吸気弁50,50と排気弁52,52は、該基面に対してそれぞれ所定の角度を有しており、つまり吸気弁50,50と排気弁52,52とは、シリンダヘッド4内を互いに離反するように延びて設けられている。
【0018】
ところで、これら吸気弁50,50と排気弁52,52は特殊なものではなく、内燃エンジンで一般に使用されるものと同様のものである。従って、吸気弁50,50及び排気弁52,52の軸部の各先端にはそれぞれスプリングシート54,54及びスプリングシート56,56が設けられており、これらスプリングシート54,54及びスプリングシート56,56とシリンダヘッド4の部材間にはそれぞれ吸気弁50,50と排気弁52,52を外嵌するようにしてコイルスプリング60,60及びコイルスプリング62,62が縮設されている。故に、通常は、吸気弁50,50と排気弁52,52とは、これらコイルスプリング60,60及びコイルスプリング62,62に付勢されて吸気口40,40及び排気口42,42を閉じた状態に保持されている。なお、図中符号64及び符号66はそれぞれ吸気弁50、排気弁52の弁ガイドであり、これにより吸気弁50,50、排気弁52,52が弁ガイド64,66に沿い確実に上記所定の角度でもって滑らかに摺動可能とされ、良好に開閉弁可能とされている。
【0019】
また、シリンダヘッド4には、上記基面の一側にオフセット(偏倚)し且つ該基面に沿うようにして1本のカムシャフト30が回転自在に軸支されている。詳しくは、カムシャフト30は、各気筒間及びシリンダヘッド4の両端部に形成された複数の軸支持部32上に支持されており、さらにこれら支持部32に対応して設けられたカムキャップ34によって挟持されてシリンダヘッド4に回転可能に軸支されている。なお、カムキャップ34はそれぞれ一対のボルト38,38で支持部32に固定されている。
【0020】
そして、カムシャフト30には、それぞれ吸気弁50,50及び排気弁52,52に対応するようにして一対のカム部30a,30a及びカム部30bが形成されている。
カム部30a,30aと吸気弁50,50との間にはスイングアーム70,70が介装されている。詳しくは、スイングアーム70,70は、一端がそれぞれ吸気弁50,50の各先端と当接する一方、他端がそれぞれラッシュアジャスタ(ピボット)71,71に回動自在に支持されており、ローラ部74,74がカム部30a,30aと当接している。
【0021】
一方、カム部30bと排気弁52,52との間にはシリンダ軸線X方向で視てY字形状をなすロッカアーム72が渡されている。詳しくは、上記カムキャップ34にはカムシャフト30と平行にしてロッカシャフト76が軸支されており、ロッカアーム72は、該ロッカシャフト76に揺動自在に支持されている。そして、ロッカアーム72の一端に設けられたローラ78がカム部30bと当接し、一方、他端、即ちY字状に分岐した腕部73,73の各先端に設けられた一対のバルブアジャスタ79,79が排気弁52,52の各先端にそれぞれ当接している。なお、当該ロッカシャフト76についても、上記カムシャフト30と同様に上記基面の一側にオフセットして設けられている。
【0022】
従って、カムシャフト30が回転すると、カム部30a,30aの形状に応じてスイングアーム70,70が各々ラッシュアジャスタ71,71を支点に回動するとともに、カム部30bの形状に応じてロッカアーム72がロッカシャフト76回りに揺動することになり、故に吸気弁50,50、排気弁52,52がそれぞれコイルスプリング60,60、コイルスプリング62,62の付勢力に抗して開閉作動することになる。
【0023】
ここで、改めて吸気ポート44について述べると、図1に示すように、吸気ポート44は、シリンダ軸線Xに略沿い僅かにS字状のカーブを描きながらシリンダヘッド4内を吸気口40,40からシリンダヘッド4の上面に向けて延びている。つまり、吸気ポート44はシリンダヘッド4の下面に対し直立するようにしてシリンダヘッド4内を延びている。そして、図2から明らかなように、吸気ポート44,44は、シリンダ軸線X方向から視て、少なくとも一部が吸気弁52,52の各軸部の先端とカムシャフト30とを最短距離で結ぶ線、つまり各軸部先端からカムシャフト30に対して延ばした垂線間の領域を通るようにして吸気弁52,52とカムシャフト30との間を延びている。
【0024】
このように吸気ポート44が直立するように設けられていると、吸気ポート44と上記カムシャフト30やロッカアーム72、ロッカシャフト76との干渉が問題となる。しかしながら、当該エンジン1においては、上述したように、カムシャフト30及びロッカシャフト76は基面の一側にオフセットしており、またロッカアーム72はY字形状に成形されている。従って、当該エンジン1では、吸気ポート44の1本に纏められた上流部44aがロッカアーム72の腕部73,73間を通るように配設され、吸気ポート44とカムシャフト30、ロッカシャフト76との干渉は勿論のこと、ロッカアーム72との干渉が良好に回避されている。これにより、エンジン1の小型化を図った吸気ポート44のレイアウトが実現されている。
【0025】
また、シリンダヘッド4には、燃焼室20の略中央、即ち燃焼室20内の混合気を最も有効に燃焼させることの可能な着火位置に火花発生部を突出させて点火プラグ(点火栓)90が取り付けられている。詳しくは、点火プラグ90は、図1に示すように、シリンダ軸線Xに対して角度を有して取り付けられており、その角度は、点火プラグ90を排気弁52,52と吸気ポート44の間を通って挿入、取り付け可能な角度とされている。つまり、図1を参照すると、点火プラグ90の挿入ガイドとして機能し且つシリンダヘッド4内を飛散する潤滑油が点火プラグ90に付着することを防止するための直管、即ちガイドチューブ(挿入孔)94が設けられており、このガイドチューブ94が、排気弁52,52と吸気ポート44の間を通るようシリンダヘッド4の部材に上記角度をもって固定されている。
【0026】
ところで、このガイドチューブ94についても、上記吸気ポート44の場合と同様、上記ロッカアーム72等との干渉が問題となる。しかしながら、図2に示すように、ガイドチューブ94は吸気ポート44の上流部44aとともにロッカアーム72の腕部73,73間を通るように配設されている。故に、ガイドチューブ94についてもロッカアーム72等との干渉が良好に回避されている。なお、同図に示すように、ガイドチューブ94の上端はオイルシール96を介してロッカカバー6と着脱自在に嵌合している。
【0027】
つまり、本発明に係るシリンダヘッド構造では、吸気ポート44とガイドチューブ94とが、基面に対して一側にオフセットしたカムシャフト30と反対側(他側)の排気弁52,52との間の空間にこれらを繋ぐロッカアーム72との干渉なくそれぞれ良好に配設されている。これにより、シリンダヘッド4内の空間を有効に活用して最適な位置に吸気ポート44を配設でき、またガイドチューブ94を吸気ポート44との干渉なく吸気ポート44の設定自由度を損なうことなく適切に配設できることになり、シリンダヘッド4の幅方向の寸法を小さく抑えてエンジン1の小型化を図ることができる。
【0028】
また、吸気ポート44が直立であることにより、SOHC型筒内噴射ガソリンエンジンではさらに次のような作用、効果が得られる。以下、図3を参照しながら直立の吸気ポート44を有したSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンの作用、効果について説明する。なお、ここでは燃料が圧縮行程で噴射される場合を例に説明する。
【0029】
吸気ポート44がシリンダ軸線Xに略沿い直立にされていると、吸気行程において、ピストン12の下降に伴い分岐ポート部45,45を経て吸気が行われる際、吸入空気はシリンダ10の壁面に沿うようにして燃焼室20内に進入する。このとき、吸気ポート44は僅かにカーブしているのみで略真っ直ぐに延びているため、吸入空気は吸気効率よくスムースに燃焼室20内に導入される。
【0030】
その後、圧縮行程に移行し、ピストン12が上昇すると、その上昇に伴い、ピストン12の頂面に設けられたキャビティ16の半球状の底面に沿うようにして吸入空気が巻き上げられ、吸入空気は、図3中に矢印で示すように、シリンダ壁面からシリンダ中央に向けてシリンダ10内を縦方向に旋回する流れ、即ち渦状の逆タンブル流80となってキャビティ16内で旋回する。
【0031】
そして、ピストン12が上死点近傍に達すると、図3中に示すように、燃料噴射弁22から燃料がキャビティ16の半球状の底面に沿うように、つまり逆タンブル流80と同一方向に噴射されることになるが、この噴射された燃料はキャビティ16内で吸入空気と良好に混合されて燃料噴霧81となり好適な状態で点火プラグ90に達することとなる。
【0032】
ところで、このように燃料が逆タンブル流80とともにキャビティ16内に略閉じこめられたような状態、つまり層状化された状態で点火プラグ90に達することになると、燃料噴射量が少なくても、つまり全体として空燃比が希薄(リーン)であっても点火プラグ90近傍では比較的空燃比が濃い(理論空燃比またはリッチ)状態とされる。従って、その後ピストン12がさらに上死点近傍とされたときには、点火プラグ90によって点火が行われることになるのであるが、点火プラグ90周りでは着火性がよく、故に失火(リーン失火)等の発生もなく極めて良好且つ効率のよい燃焼、即ち層状燃焼が実現されることとなる。なお、層状燃焼の作用と効果についての詳細については、従来のDOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンで明らかにされており、ここではその詳細な説明は省略する。
【0033】
これにより、SOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンにおいて、従来のDOHC型の筒内噴射ガソリンエンジンの場合と同様に燃焼効率を向上させて炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の有害な排ガス成分を低減できることになり、且つ、燃料消費量を極めて少なく抑えて燃費を向上させることができる。
特に、本発明に係るシリンダヘッド構造では、カムシャフト30が基面に対してオフセットして配設されているため、ロッカシャフト76と排気弁52,52間の空間が比較的広く、吸気ポート44の設定自由度が大きなものとされている。従って、吸気ポート44の形状を容易に直立且つ吸気効率の高いものに設定でき、燃焼効率の極めて高い内燃エンジンを実現することが可能である。
【0034】
なお、ここでは、燃料が圧縮行程で噴射される場合を例に説明したが、直立の吸気ポート44を用いることは燃料が吸気行程で噴射されるような場合においても有効である。つまり、直立の吸気ポート44を用いて吸気効率よく吸気を行い逆タンブル流80を生起させることにより、例えば吸気行程で燃料を少量だけ噴射し希薄空燃比での運転を行った場合であっても、燃焼に好適な混合気を良好に生成することができ、やはり燃焼効率及び燃費を向上させることができることとなる。
【0035】
ここで、図4及び図5を参照すると、本発明に係るシリンダヘッド構造を有したSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンの他の実施形態である第2実施形態及び第3実施形態がそれぞれ示されており、以下当該他の実施形態についても説明しておく。
第2実施形態の適用されるエンジン1’では、図4に示すように、上記図1に示した第1実施形態に対し、吸気ポートの位置と点火プラグのガイドチューブの位置が入れ代わったものとされている。つまり、当該第2実施形態では、点火プラグ90’のガイドチューブ94’がシリンダ軸線Xにより一層沿うようにしてロッカアーム72の腕部73,73間に配設され、吸気ポート44’は、その分岐ポート部45’,45’がガイドチューブ94’を跨ぐようにして且つ上流部44a’が腕部73,73間を通るように配設されている。
【0036】
従って、この第2実施形態の場合にも、吸気ポート44’やガイドチューブ94’がロッカアーム72と干渉することなく良好にシリンダヘッド4内に配設され、吸気ポート44’が良好に略直立に設けられることになり、やはり上記第1実施形態の場合と同様の作用、効果が得られることとなる。また、この第2実施形態では、点火プラグ90’をシリンダ10の中央に直立に配設できるので、燃焼室20内の燃料噴霧への点火性を高めて燃焼効率を向上させることができる。
【0037】
第3実施形態が適用されるエンジン1”では、図5に示すように、上記図1に示した第1実施形態に対し、カムシャフトの位置が基面を挟んで対称に位置したものとされている。つまり、当該第3実施形態では、カムシャフト30’が上記基面の一側ではなく他側にオフセットして配設されており、吸気弁50,50がやはり上記基面の他側にオフセットして配設されたロッカシャフト76’回りに回動するロッカアーム72’を介して開閉駆動され、排気弁52,52がスイングアーム70’を介して開閉駆動されるよう構成されている。これらロッカアーム72’及びスイングアーム70’は上記ロッカアーム72、スイングアーム70と略同一のものであり、ロッカアーム72’は上記腕部73,73と同様の腕部73’,73’を有して構成されている。
【0038】
そしてこの場合、点火プラグ90”のガイドチューブ94”がシリンダ軸線Xに沿うようにしてロッカアーム72’の腕部73’,73’間に配設され、吸気ポート44’は、その分岐ポート部45”,45”がガイドチューブ94’の一部を挟むようにして且つ上流部44a”が腕部73’,73’間を通るように配設されている。
【0039】
従って、この第3実施形態の場合にも、吸気ポート44”やガイドチューブ94”がロッカアーム72’と干渉することなく良好にシリンダヘッド4内に配設され、吸気ポート44”が良好に略直立に設けられることになり、やはり上記第1実施形態の場合と同様の作用、効果が得られることとなる。
なお、図示しないが、上記第2実施形態で示した如く、当該第3実施形態をさらに変形させ、吸気ポート44”の位置とガイドチューブ94”の位置とを互いに入れ代えてもよい。
【0040】
また、図6を参照すると、吸気ポート及びロッカアームの形状を変えた変形例が示されており、以下当該変形例について説明する。なお、当該変形例は上記第1乃至第3実施形態の全てに適用可能であるが、ここでは、上記第1実施形態と比較して説明する。
この変形例では、吸気ポートは、上記のようにY字形状に分岐した吸気ポート44とは異なり、独立の2本の吸気ポート145,145で構成されている。また、ロッカアームは、ロッカアーム172として、上記ロッカアーム72と同様にY字形状にして腕部173,173を有するとともに、中心線Y方向で薄肉に成形された胴部172aを有して構成されている。
【0041】
つまり、当該変形例のロッカアーム172を用いるようにすれば、吸気ポートが独立の2本の吸気ポート145,145からなるような場合であっても、これら吸気ポート145,145が薄肉の胴部172aを挟むように互いに接近して配設可能である一方、ガイドチューブ94が腕部173,173間に配設可能とされる。故に、吸気ポート145,145やガイドチューブ94がロッカアーム172と干渉することなく配設され、吸気ポート145,145が良好に略直立に設けられることになり、やはり上記第1実施形態の場合と同様の作用、効果が得られることとなる。
【0042】
以上、説明したように、本発明に係る内燃エンジンのシリンダヘッド構造では、1本のカムシャフトをカムシャフト30、30’のようにシリンダ軸線Xと中心線Yからなる基面の一側または他側にオフセットするように配設している。
従って、直立の吸気ポート44、44’、44”或いは吸気ポート145,145及び点火プラグ90の挿入孔であるガイドチューブ94、94’、94”をカムシャフト30と排気弁52,52またはカムシャフト30’と吸気弁50,50との間の空間を有効に活用してロッカアーム72、72’、172との干渉なく良好に配設することができ、エンジン1の幅方向の寸法を小さく抑えてエンジン1の小型化を図ることが可能である。特に、上記各実施形態では、カムシャフト30,30’がシリンダ軸線X方向から視て吸気弁50,50と排気弁52,52との間に位置して延びているので、カムシャフト30,30’がシリンダヘッド4の幅方向の寸法を広げてしまうこともない。
【0043】
また、直立の吸気ポート44、44’、44”或いは吸気ポート吸気ポート145,145を設定の自由度高く配設できるので、吸気行程において当該直立の吸気ポートを介してシリンダ10の壁面に沿い極めて吸気効率よくスムースに吸気を行い、圧縮行程におけるピストン12の上昇時に燃焼室20内で逆タンブル流80を良好に生起させることが可能である。故に、内燃エンジンが上記エンジン1のようにSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンである場合、燃焼効率の極めて高いSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンを実現することができ、有害な排ガス成分の発生を少なく抑えるとともに燃費の向上を図ることができる。
【0044】
つまり、本発明に係るシリンダヘッド構造を筒内噴射ガソリンエンジンに適用するようにすれば、内燃エンジンの小型化を図るとともに、SOHC型にして廉価且つ低公害化、低燃費化を図った理想的な内燃エンジンを実現することが可能となる。
なお、上記各実施形態では、ロッカカバー6に補助ポート44bを設け、該補助ポート44bをロッカカバー6の上面で開口させるようにしたが、補助ポート44bをロッカカバー6の上面に沿って延長し、シリンダヘッド4の側面側で開口させるようにしてもよい。また、補助ポート44bはロッカカバー6に一体に形成されていなくてもよく、別部品で構成されていてもよい。
【0045】
さらに、上記各実施形態では、4弁式のシリンダヘッド構造について説明したが、これに限らず、吸気ポートが1本からなる2弁式のシリンダヘッド構造であっても本発明を良好に適用可能である。
また、上記各実施形態では、カムシャフト30のカム部30a,30aと吸気弁50,50との間にスイングアーム70,70を介装するようにし、またカムシャフト30’と排気弁52,52との間にスイングアーム70’,70’を介装するようにしたが、これに限らず、カムシャフト30のカム部30a,30aで直接に吸気弁50,50を駆動させ、カムシャフト30’で直接に排気弁52,52を駆動させるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る請求項1の内燃エンジンのシリンダヘッド構造によれば、吸気ポートの配置に関し、シリンダヘッド内の空間の有効利用を図ることができ、内燃エンジンの幅方向の寸法を小さく抑えて内燃エンジンの小型化を図ることができる。
【0047】
また、シリンダヘッド内での設定の自由度が抑制されることなく、吸気ポートをシリンダ軸線に略沿って延びる直立ポートとして構成することもでき、吸気効率を高くして燃焼効率を向上させることができる。
また、請求項2の内燃エンジンのシリンダヘッド構造によれば、吸気ポートが独立の2本からなるような場合であっても、吸気ポートが互いに接近し、ロッカアームと吸気ポート等が干渉することなく配設され、吸気ポートを良好に略直立に設けることができる。
また、請求項の内燃エンジンのシリンダヘッド構造によれば、内燃エンジンの幅方向の寸法に影響を与えることなく点火栓を好適な位置に設定でき、点火栓の挿入孔をシリンダヘッド内の空間に吸気ポートとの干渉なく且つ吸気ポートの設定の自由度を抑制することなく良好に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダヘッド構造を有したSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンの縦断面図であって、シリンダヘッド構造の第1実施形態を示す図である。
【図2】図1に示すSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンのロッカカバーを外した状態での上視図である。
【図3】本発明に係るシリンダヘッド構造を有したSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンの作用及び効果を説明する図である。
【図4】本発明に係るシリンダヘッド構造の他の実施形態(第2実施形態)を示す図である。
【図5】本発明に係るシリンダヘッド構造の他の実施形態(第3実施形態)を示す図である。
【図6】本発明に係るシリンダヘッド構造に適用される吸気ポート及びロッカアームの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン(SOHC型筒内噴射ガソリンエンジン)
2 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
6 ロッカカバー
10 シリンダ
12 ピストン
20 燃焼室
30,30’ カムシャフト
30a カム部
30b カム部
40 吸気口(吸気開口部)
42 排気口(排気開口部)
44,44’,44” 吸気ポート
44a,44a’,44a” 上流部
45,45’,45” 分岐ポート部
46 排気ポート
50 吸気弁
52 排気弁
70 スイングアーム
71 ラッシュアジャスタ
72,72’ ロッカアーム
73,73’ 腕部
76 ロッカシャフト
90 点火プラグ(点火栓)
94、94’ ガイドチューブ(挿入孔)
145 吸気ポート
172 ロッカアーム
172a 胴部
173 腕部

Claims (3)

  1. シリンダヘッドの下面とシリンダ内に嵌挿されたピストンの頂面との間に形成され、前記シリンダヘッドの下面にシリンダ軸線を含む平面を挟んで一側に位置する吸気開口部と他側に位置する排気開口部とを有する燃焼室と、
    前記燃焼室に臨むよう前記シリンダヘッドに設けられた点火栓と、
    一端が前記吸気開口部と連通するとともに、前記シリンダヘッド内を該シリンダヘッドの上面に向かって延びる吸気ポートと、
    一端が前記排気開口部と連通するとともに、前記シリンダヘッド内を該シリンダヘッドの側面に向かって延びる排気ポートと、
    前記吸気開口部を開閉する弁本体及び該弁本体と一体に設けられた軸部を有し、前記吸気ポートから前記燃焼室内への吸気の連通と遮断とを行う吸気弁と、
    前記排気開口部を開閉する弁本体及び該弁本体と一体に設けられた軸部を有し、前記平面を挟んで前記吸気弁と略対称に位置して前記燃焼室内から前記排気ポートへの排気の連通と遮断とを行う排気弁と、
    前記吸気弁及び前記排気弁をそれぞれ開閉駆動させるカム部を有し、前記平面を挟んで一側及び他側のいずれか一方に偏倚し且つ前記平面に略平行に延びて前記シリンダヘッドに軸支された1本のカムシャフトと
    前記カム部と当接するとともに、前記カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する前記吸気弁及び排気弁のいずれか一方の軸部の先端と当接する2つの腕部を有するロッカアームとを備え、
    前記吸気開口部及び前記排気開口部は、前記平面に沿いそれぞれ2個の開口部を有するとともに、前記吸気弁及び前記排気弁は、前記2個の開口部に対応して前記軸部が互いに略平行になるよう設けられた2個の弁部材からなり、前記吸気弁及び排気弁のいずれか一方の2個の弁部材の各軸部の先端が前記ロッカアームの2つの腕部とそれぞれ当接しており
    前記吸気ポートは、前記シリンダ軸線方向から視て少なくとも一部が前記カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する前記吸気弁及び排気弁のいずれか一方の2個の弁部材の各軸部の先端と前記カムシャフトとをそれぞれ最短距離で結ぶ線間の領域内で前記2つの腕部の間を通って延びていることを特徴とする内燃エンジンのシリンダヘッド構造。
  2. シリンダヘッドの下面とシリンダ内に嵌挿されたピストンの頂面との間に形成され、前記シリンダヘッドの下面にシリンダ軸線を含む平面を挟んで一側に位置する吸気開口部と他側に位置する排気開口部とを有する燃焼室と、
    前記燃焼室に臨むよう前記シリンダヘッドに設けられた点火栓と、
    一端が前記吸気開口部と連通するとともに、前記シリンダヘッド内を該シリンダヘッドの上面に向かって延びる吸気ポートと、
    一端が前記排気開口部と連通するとともに、前記シリンダヘッド内を該シリンダヘッドの側面に向かって延びる排気ポートと、
    前記吸気開口部を開閉する弁本体及び該弁本体と一体に設けられた軸部を有し、前記吸気ポートから前記燃焼室内への吸気の連通と遮断とを行う吸気弁と、
    前記排気開口部を開閉する弁本体及び該弁本体と一体に設けられた軸部を有し、前記平面を挟んで前記吸気弁と略対称に位置して前記燃焼室内から前記排気ポートへの排気の連通と遮断とを行う排気弁と、
    前記吸気弁及び前記排気弁をそれぞれ開閉駆動させるカム部を有し、前記平面を挟んで一側及び他側のいずれか一方に偏倚し且つ前記平面に略平行に延びて前記シリンダヘッドに軸支された1本のカムシャフトと、
    前記カム部と当接するとともに、前記カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する前記吸気弁及び排気弁のいずれか一方の軸部の先端と当接するロッカアームとを備え、
    前記吸気開口部及び前記排気開口部は、前記平面に沿いそれぞれ2個の開口部を有するとともに、前記吸気弁及び前記排気弁は、前記2個の開口部に対応して前記軸部が互いに略平行になるよう設けられた2個の弁部材からなっており、
    前記吸気ポートは、前記2個の吸気開口部に対応して2本が独立して延びるとともに、前記シリンダ軸線方向から視て少なくとも該独立した2本の各一部が前記カムシャフトの偏倚する側と反対側に位置する前記吸気弁及び排気弁のいずれか一方の2個の弁部材の各軸部の先端と前記カムシャフトとをそれぞれ最短距離で結ぶ線間の領域を通って延びており、
    前記ロッカアームは、前記2本の吸気ポートの間を通って配設されていることを特徴とする内燃エンジンのシリンダヘッド構造。
  3. 前記点火栓の挿入孔は、前記シリンダ軸線方向から視て、前記領域内且つ前記吸気ポートの上流部と前記カムシャフトとの間または前記吸気ポートの上流部と前記カムシャフトの偏倚する側の反対側に位置する前記吸気弁及び前記排気弁のいずれか一方との間を通るよう設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の内燃エンジンのシリンダヘッド構造。
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