JP3557485B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はパワーステアリング装置に関し、特に検出したトルクと車速との処理を一元化したパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵輪の操作力を補助するパワーステアリング装置として電動式のものが開発されている。これは操舵輪に加えられたトルクを検出し、検出したトルクに応じて操舵機構に設けている電動機を駆動して操舵輪の操作力を補助する構造となっている。
本願出願人は特願平6−205765号において、この種のトルク検出装置として自動車の操舵輪の操作により生ずるトルクでインダクタンスが変化するコイルに、発振回路の発振出力を与え、該コイルに誘起する交流電圧により前記トルクを検出するトルク検出装置を提案している。
【0003】
自動車が停車時又は低速で走行中の場合、操舵負荷が重い故操舵輪の操作力を補助するアシスト力を大きくさせ、自動車が高速で走行中の場合、操舵負荷が軽い故操舵輪の操作力を補助するアシスト力をその速度に応じて小さくさせる必要がある。このためには操舵輪の操作により生ずるトルクを検出して得たトルク信号及び自動車の速度を検出して得た車速信号の2信号を処理して所要のアシスト力で操舵機構に設けている電動機を駆動しなければならない。
【0004】
従ってトルク信号及び車速信号のデータを夫々マイクロコンピュータで処理してデューティ比を求め、求めたデューティ比に基づきモータの駆動回路を制御している。しかし2信号をマイクロコンピュータで処理しなければならないのでその処理が複雑であった。この車速信号及びトルク信号を一元化して処理すべく特開平2−88361 号公報においてステアリングを駆動するモータ、操舵トルクを変位に変換するトルク−変位変換器と該変換器の出力を電気信号に変換するポテンショメータとを有するトルクセンサ、該トルクセンサの出力を受け前記モータを駆動する手段、車速の増加と共に出力が減少するF/V 変換回路及び該F/V 変換回路の出力を前記ポテンショメータの+側電源電圧として供給する手段を備えた電動式パワーステアリング装置が提案されている。
【0005】
この従来例においては、車速が増加した場合F/V 変換回路の出力が減少し、トルクセンサのポテンショメータの電源電圧が減少する。従ってポテンショメータの出力を減少し、ステアリングを駆動するモータの回転力が小さくなる。このようにポテンショメータを有するトルクセンサを備えた電動式パワーステアリング装置において、トルク信号と車速信号の2信号を検出し、マイクロコンピュータを利用せず、アシスト力を得ている故、検出後の処理が容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例の実施例によればポテンショメータはトルク−変位変換器の右方向角度変位に応じた右方向電気信号を出力する第1のポテンショメータ及びトルク変位変換器の左方向角度変位に応じた左方向電気信号を出力する第2のポテンショメータにより構成され、またモータはバッテリ電源により駆動されている。それ故、ポテンショメータの特性が同一でない場合、操舵輪の回転角度の変化率が左と右とで同一とならず、ポテンショメータの調整が困難である。また自動車のバッテリ電源はエンジン点火・気温の激変等のためその電圧変動率が大きく操舵トルク又は車速に応じたアシスト力を得るためバッテリ電源を使用することに困難な側面があるという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、パワーステアリング装置で生成した生成電圧でモータを駆動すべくトルクに基づいてコイルに誘起した電圧値を単一のトルクセンサで検出し、その値を車速に応じて補正することにより、トルク信号及び車速信号を一元的に処理して得たデータに基づきモータの駆動回路を制御するパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るパワーステアリング装置は、車両の操舵輪の操作により生ずるトルクに応じてインダクタンスが変化するコイルに、発振回路の出力を与えて誘起させた誘起電圧により前記トルクを検出する単一のトルクセンサを備え、検出したトルクに応じてアシスト力を調整するパワーステアリング装置において、前記車両の速度を検出して得たパルス信号に基づき直流電圧を生成する直流電圧生成回路と、該直流電圧生成回路で生成した直流電圧に基づき前記発振回路の出力の振幅を制限する振幅制限回路とを備えたことを特徴とする。
第2発明に係るパワーステアリング装置は、前記振幅制限回路は前記パルス信号の周期が短い場合、前記発振回路の出力の振幅を低下させることを特徴とする。
【0009】
【作用】
第1発明に係るパワーステアリング装置では、直流電圧生成回路が車両の速度を検出して得たパルス信号に基づき車両の速度に応じた直流電圧を生成し、その生成した直流電圧に基づいて操舵トルクを検出するコイルに与える交流を発振する発振回路の発振電圧を制御することにより車両の速度に応じてコイルの誘起電圧値を制限する。それ故、車両の速度及び操舵トルクに応じたアシスト力が調整される。
第2発明に係るパワーステアリング装置では、振幅制限回路は車両の速度を検出して得たパルス信号の周期が短い場合、前記発振回路の出力の振幅を低下させる。それ故、車両の速度が速い場合検出したトルクは補正されて小さくなり生成されるアシスト力は小さい。
【0010】
【実施例】
以下本発明をその実施例を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係るトルク検出装置における要部の回路図である。図において9は車速センサであり、単位時間当たりのパルス数が自動車の速度に比例するパルス信号を、車速信号としてF/V コンバータ10へ与える。この車速信号が第1コンデンサC及び第1ダイオードDを直列に介して差動増幅器1の一側入力端子へ与えられ、第1コンデンサC及び第1ダイオードDの接続点と接地間に第2ダイオードDが接続され、差動増幅器1の+側入力端子は接地され、その出力端子と一側入力端子との間に第6抵抗R及び第2コンデンサCが並列に接続されてF/V コンバータ10を構成している。
【0011】
図2はF/V コンバータ10の特性を示す車速及び出力電圧の関係を示すグラフである。単位時間における車速パルス数即ち周波数は車速に比例しており、これがF/V コンバータ10で電圧に変換される。車速0の場合出力電圧は0であり、最高車速の場合出力電圧はVより小さく、車速と出力電圧とは比例している。
【0012】
F/V コンバータ10における差動増幅器1の出力端子は、差動増幅器2の+側入力端子及び差動増幅器3の一側入力端子に接続され、差動増幅器2の一側入力端子に電圧+Vが与えられ、差動増幅器3の+側入力端子に電圧+Vが与えられ、差動増幅器2 (又は3) の出力端子は差動増幅器4 (又は5) の+側入力端子に接続され、差動増幅器4の出力端子と一側入力端子との間に第3ダイオードDが接続され、差動増幅器5の出力端子と一側入力端子との間にダイオードDが接続され、両差動増幅器4, 5の出力端子は第5ダイオードD,第6ダイオードDを介して接続されて振幅制限回路20を構成する。
【0013】
両差動増幅器2, 3の増幅度は1であり、差動増幅器4 (又は5) は、その+側入力端子の電圧が負 (又は正) である場合にボルテージフォロアとして動作する。そして差動増幅器4は速度の増加に比例して−Vから直線的に増加する負電圧を生成し、差動増幅器5は、速度の増加に比例して+Vから直線的に減少する正電圧を生成する。
【0014】
図3は振幅制限回路20における両差動増幅器2, 3の入出力特性を示すグラフである。図において(a) は差動増幅器2の入出力特性を示し、車速0において出力電圧は−Vであり、車速が速くなるに従い出力電圧の絶対値は直線的に小となる。また(b) は差動増幅器3の入出力特性を示し、車速0において出力電圧は+Vであり、車速が速くなるに従って出力電圧は直線的に小となる。
【0015】
差動増幅器4 (又は5) は、その+側入力端子の電圧が負 (又は正) である場合にボルテージフォロアとして動作する。それ故、その入出力特性は図3(a) {又は図3(b) }に示すものとほぼ同様である。即ち任意の車速における両差動増幅器4, 5の出力電圧は、その極性が逆であり、その絶対値は等しい。この正, 負の両出力電圧は両ダイオードD,Dにより短絡しない。この両出力電圧が後述するように発振回路30の発振振幅を制限すべく動作する。
【0016】
図1に戻り説明する。振幅制限回路20における両ダイオードD , Dの接続点は第7抵抗R及び第8抵抗Rを直列に介して差動増幅器6の+側入力端子に接続され、その+側入力端子と接地間に第3コンデンサCが接続される。差動増幅器6の出力端子は、その一側入力端子と接続され、両抵抗R, Rの接続点と第4コンデンサCを介して接続され、差動増幅器7の一側入力端子と第9抵抗Rを介して接続される。差動増幅器7の+側入力端子は接地され、差動増幅器7の出力端子はその一側入力端子と第5コンデンサCを介して接続され、振幅制限回路20における両ダイオードD , Dの接続点と第10抵抗R10を介して接続されて、発振回路30を構成している。差動増幅器6はバターワース型の低域炉波器を形成し、発振周波数において位相が90°遅れ、利得が1/√2倍となる。差動増幅器7は積分回路を形成し発振周波数において位相が 270°遅れる。そして利得を√2倍以上とすることにより発振回路30は発振する。この発振出力は差動増幅器7の出力端子から第10抵抗R10を介して振幅制限回路20へ与えられる。同じく発振回路30が発振した発振出力は、差動増幅器6の出力端子から図示しない回路へ直流電圧を含んで与えられる。
【0017】
図4は発振回路の差動増幅器7の出力端子における出力電圧の波形を示すグラフである。図において横軸は時間軸であり、縦軸は電圧軸であり、出力電圧の振幅はVである。そしてV>Vである。
次に発振回路30の発振振幅を制限する動作について説明する。通常の速度において振幅制限回路20の差動増幅器4 (又は5) の出力電圧は−V (又は+V) である。また発振回路30の差動増幅器7の発振振幅はVであり、V>Vである故、差動増幅器7の発振出力の値は、+Vを越えた場合第6ダイオードDで+Vに制限され、−Vを越えた場合第5ダイオードDで−Vに制限される。
【0018】
図5は両ダイオードD, Dの接続点の電圧波形を示すグラフである。図において横軸は時間軸であり、縦軸は電圧軸である。そして車速が大となる場合、Vの値は直線的に小となり、発振回路30の発振振幅も小となる。
図6は温度補償のためにコイルを2系統設けてトルクを検出し、アシスト力を調整するパワーステアリング装置の要部ブロック図である。図において10はF/V コンバータであって、図示しない車速センサから与えられる車速信号のパルス周波数を電圧に変換する。振幅制限回路20は、その変換された電圧に基づき発振回路30の発振振幅を制限する。
【0019】
発振回路30は直流電源Eを供給されており、発振回路30の差動増幅器6の出力端子が出力する発振電圧は直流電圧を含んで電流増幅回路31、反転電流増幅回路32及びサンプリングパルス発生回路27,28 へ与えられる。電流増幅回路31の出力端子と、反転電流増幅回路32の出力端子との間には、温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの直列回路が介装されている。温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの直列回路には、主回路用の第1抵抗Rと第2抵抗Rとの直列回路及びフェイルセーフ用である補助回路用の第1抵抗R′と第2抵抗R′との直列回路が夫々並列接続されている。温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの接続部は、差動増幅回路35の一側入力端子及び差動増幅回路36の一側入力端子と接続されている。
【0020】
主回路用の第1抵抗Rと第2抵抗Rとの接続部は、差動増幅回路35の他側入力端子と接続されている。補助回路用の第1抵抗R′と第2抵抗R′との接続部は、差動増幅回路36の他側入力端子と接続されている。差動増幅回路35の出力端子は同期検波回路22の入力端子と、差動増幅回路36の出力端子は同期検波回路25の入力端子と接続されている。サンプリングパルス発生回路27のパルス出力端子は同期検波回路22のサンプリングパルス入力端子と、サンプリングパルス発生回路28のパルス出力端子は同期検波回路25のサンプリングパルス入力端子と接続されている。
【0021】
同期検波回路22の出力端子はサンプルホールド回路23の入力端子と、同期検波回路25の出力端子はサンプルホールド回路26の入力端子と接続されている。サンプルホールド回路23の出力端子は電圧・電流変換回路39の入力端子と、サンプルホールド回路26の出力端子は電圧・電流変換回路40の入力端子と接続されている。電圧・電流変換回路39から主回路用のトルク検出信号Tが出力され、電圧・電流変換回路40から補助回路用のトルク検出信号T′が出力されている。
【0022】
図7は、同期検波回路22(25)及びサンプルホールド回路23(26)の構成例を示すブロック図である。同期検波回路22は、サンプリングパルスが与えられサンプリングパルスに同期してスイッチング動作を行うスイッチング回路24と、スイッチング回路24の入力端子に直列接続され、スイッチング回路24のオン抵抗より大である抵抗Rとで構成されている。
【0023】
サンプルホールド回路23は、スイッチング回路24の出力端子及び電圧・電流変換回路39間に接続された抵抗Rと、抵抗Rと電圧・電流変換回路39との接続点及び接地端子間に接続されたコンデンサCと、コンデンサCに並列接続されたプルダウン抵抗Rとで構成されている。コンデンサCとプルダウン抵抗Rの接続点は、電源Eを介して接地されている。尚、抵抗Rは無くてもよい。
【0024】
以下に、このような構成のトルク検出装置の動作を、図8〜図16に示す各部の電圧波形図を参照しながら説明する。
発振回路30を発振動作させると、発振回路30は、図8に示すように、直流電圧Vによりバイアスされた発振電圧Vを出力する。そして、この直流電圧Vを含んだ発振電圧Vが電流増幅回路31及び反転電流増幅回路32へ入力され、電流増幅回路31は、図9に示すように、発振回路30の出力電圧と同位相の交流電圧V及び正の直流電圧Vを出力する。
【0025】
一方、反転電流増幅回路32は、図10に示すように、発振回路30の発振電圧の位相を 180°ずらせた交流電圧V及び正の直流電圧Vを出力する。これにより温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの直列回路の両端には交流電圧VとVとの差電圧、つまり発振電圧Vの2倍の高い電圧が与えられる。
【0026】
また、温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの直列回路の両端には同電位の直流電圧Vが与えられている為、温度補償コイルL及びトルク検出コイルLには、直流電流は流れない。そして、温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの接続部の交流電圧は、図11に示すように、トルク検出コイルLのインピーダンスが温度補償コイルLのインピーダンスより大きい場合は、発振電圧Vと同位相の交流電圧Vの変化をし、反対に小さい場合は発振電圧Vと逆位相の交流電圧Vの変化をする。
【0027】
また、第1抵抗Rと第2抵抗Rとの接続部の直流電圧は、両抵抗RとRとが等しい場合は、図12に示すように、直流電圧Vとなる。そして、温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの接続部の電圧及び第1抵抗Rと第2抵抗Rとの接続部の電圧が、差動増幅回路35へ入力されて差動増幅され、その出力電圧は、図13に示すように、変化して同期検波回路22へ入力される。
ここで、発振回路30の発振電圧Vがサンプリングパルス発生回路27へ入力されており、発振電圧V(の交流部分)の正電圧に同期して、図14に示すように、サンプリングパルスSPa を発生しており、このサンプリングパルスSPa が同期検波回路22へ与えられる。
【0028】
同期検波回路22は、サンプリングパルスSPa がHレベルにあるときに、差動増幅回路35の出力電圧V(の交流部分)の正の期間(出力電圧Vのときは負の期間)の電圧を片検波し、その検波電圧は図15に示す脈流波形になる。この脈流波形の検波電圧は、同期検波回路22のサンプリングパルスSPa がHレベルでないときは、サンプルホールド回路23のコンデンサCの充放電により、サンプリングパルスSPa の後縁部の値を保持され、図16に示す保持電圧VSAとなってサンプルホールド回路23に保持され、電圧・電流変換回路39へ入力される。
【0029】
電圧・電流変換回路39へ入力された電圧信号VSAは、電流信号に変換されると共に、所定のオフセット値が与えられて、主回路用のトルク検出信号Tとして出力される。このトルク検出信号Tに基づいて操舵力を補助するモータ(図示せず)を駆動することにより、操舵力を適正に補助することができる。
【0030】
一方、温度補償コイルLとトルク検出コイルLとの接続部の電圧及び補助回路用の第1抵抗R′と第2抵抗R′との接続部の電圧が、差動増幅回路36へ入力されて差動増幅され、主回路用のトルク検出信号Tを得たと同様の動作により、電圧・電流変換回路40から、主回路用のトルク検出信号Tと同様に変化する補助回路用のトルク検出信号T′を出力する。これにより、主回路用のトルク検出信号が消滅した場合は、補助回路用のトルク検出信号によりフェイルセーフ動作に移行できる。
【0031】
そして主回路用 (又は補助回路用) のトルク検出信号T(又はT′)は発振回路30の振幅に応じて変化し、発振回路30の振幅は車速に応じて制限される。従ってトルク検出信号T(又はT′)は車速に応じて変化する。
図17は操舵輪に加えられたトルク及びトルク検出信号の関係を示す特性図である。図において(a) は車速が時速0km におけるトルク対トルク検出信号の関係を示し、(b) は時速 100km におけるトルク対トルク検出信号の関係を示し、いずれも直線形である。そして図17(b) の傾斜は図17(a) の傾斜より緩やかである。このように車速に応じて発振回路30の発振振幅を変化させることによりトルク検出信号を車速に応じて補正したものでモータを駆動する電力を生成しアシスト力を調整する。
【0032】
【発明の効果】
第1発明に係るパワーステアリング装置は、操舵トルク信号と車速信号を一元化して処理し、車速及び操舵トルクに応じてモータを駆動する電力を生成する。またトルクセンサが単一である故、その調整が容易であり、バッテリ電源の電圧変動の影響が少ない効果を有する。
第2発明に係るパワーステアリング装置は、車速を示すパルス信号の周期が短い場合、発振回路の出力の振幅を低下させるべくスライスし、検出したトルクを小さく補正する。従ってアシスト力を小さく調整することが容易であり、バッテリ電圧の電圧変動の影響が少ない効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーステアリング装置における要部の回路図である。
【図2】図1におけるF/V コンバータの特性を示すグラフである。
【図3】図1における振幅制限回路における両差動増幅器2,3の入出力特性を示すグラフである。
【図4】図1における発振回路の差動増幅器7の出力電圧波形を示す波形図である。
【図5】図1における振幅制限回路の振幅制限動作を示すグラフである。
【図6】本発明に係るパワーステアリング装置のブロック図である。
【図7】同期検波回路及びサンプルホールド回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】発振回路の出力電圧波形を示す波形図である。
【図9】電流増幅回路の出力電圧波形を示す波形図である。
【図10】反転電流増幅回路の出力電圧波形を示す波形図である。
【図11】温度補償コイルとトルク検出コイルとの接続部の交流電圧の波形を示す波形図である。
【図12】第1抵抗と第2抵抗の接続部の直流電圧の波形を示す波形図である。
【図13】差動増幅回路35の出力電圧波形を示す波形図である。
【図14】サンプリングパルスを示す波形図である。
【図15】同期検波回路の検波電圧の波形を示す波形図である。
【図16】サンプルホールド回路の保持電圧の波形を示す波形図である。
【図17】図6に示すトルク検出装置のトルク対トルク検出信号特性図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7 差動増幅器
9 車速センサ
10 F/V コンバータ
20 振幅制限回路
30 発振回路

Claims (2)

  1. 車両の操舵輪の操作により生ずるトルクに応じてインダクタンスが変化するコイルに、発振回路の出力を与えて誘起させた誘起電圧により前記トルクを検出する単一のトルクセンサを備え、検出したトルクに応じてアシスト力を調整するパワーステアリング装置において、
    前記車両の速度を検出して得たパルス信号に基づき直流電圧を生成する直流電圧生成回路と、該直流電圧生成回路で生成した直流電圧に基づき前記発振回路の出力の振幅を制限する振幅制限回路とを備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記振幅制限回路は前記パルス信号の周期が短い場合、前記発振回路の出力の振幅を低下させる請求項1記載のパワーステアリング装置。
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