JP3556711B2 - 混合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、乳化液あるいは懸濁液等の混合液を製造する為の混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マヨネーズ,サラダドレッシング等の食品、薬用クリーム,ローション,軟膏,香水,リップスティック,化粧クリーム,ボディローション等の日用品、グリース,アスファルト乳化液,石油化学製品等の工業製品に代表されるような乳化液あるいは懸濁液等を製造する為に、一般にホモジナイザーと呼ばれる装置が用いられている。
【0003】
上記のホモジナイザーとしては、上部に設けられたホッパーから原料である溶媒と溶剤の混合物を供給するものがある。
【0004】
一方、例えばアスファルト乳化装置のように、かなりの温度差が存在する溶媒と溶剤を混合する装置では、溶媒である溶融アスファルトと溶剤である界面活性剤等を含む水との混合物を上記ホッパーから供給すると、ホモジナイザー内で遠心力を受けるまでの間に突沸現象が起きる。
【0005】
従来、上記突沸現象を防止するために、特開平5−179252号公報において図4に示すようなアスファルト乳化装置が提案されている。図4中、101は乳化槽、102はローター、103はアスファルト注入パイプ、104は水注入パイプ、105は回転軸である。
【0006】
上記アスファルト乳化装置は、高温の溶融アスファルトと低温の水との供給個所を分離独立させることにより、それらが混合されてからローター102の回転による遠心力を受ける(加圧される)までの時間を短縮することによって、上記突沸現象を防止しようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、高粘度の原料を乳化させるためには、粘度を下げる必要があり、そのため温度を上げなければならない。例えば、前記のアスファルト乳化液の原料となる溶融アスファルトは、アスファルトの種類にもよるが、これまでは通常150〜180℃の温度であった。
【0008】
一方、近年、道路舗装等に用いられるアスファルトは、より高融点のものを使用する傾向にあり、このためアスファルト乳化液の原料である溶融アスファルトの温度が250℃以上となる場合がある。
【0009】
しかしながら、図4に示したような乳化装置では、2液が混合されてから遠心力により加圧されるまでにある程度の時間が有り、上記のように、これまでよりも高温の溶融アスファルトを原料として用いると、溶剤である水をある程度予熱して混合しても、突沸現象が発生するという問題が有った。
【0010】
このような突沸現象が発生すると、作業者にとって危険であると共に、装置を痛めたり、原料ロスを招き、好ましくない。また、混合割合が変動し、乳化液の均一性を低下させたり、品質低下の原因ともなる。
【0011】
本発明は、前記事情に着目し、特に、温度差の大きい原料を混合する場合においても、突沸の発生を防止し得る混合装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するために成された本発明の構成は、以下の通りである。
【0013】
即ち本発明は、少なくとも円板状のローターと該ローターを囲うステーターとを有し、ローターの回転によって複数種の原料を混合する混合装置において、
上記円板状ローターは、その両面にそれぞれ独立して位置する原料導入口と、該原料導入口よりも外周側に突出してそれらを仕切る仕切壁部と、該仕切壁部の外周側に位置する混合室を有することを特徴とする混合装置にある。
【0014】
本発明の混合装置は、さらにその特徴として、
前記ローターが、2枚のローターフランジと該ローターフランジ間に固定されるローターボスとにより構成されていること、
前記原料導入口のそれぞれに、複数の原料導入管が挿入されていること、
前記混合装置は、アスファルト乳化液の製造に用いられる乳化装置であることをも含むものである。
【0015】
本発明の混合装置によれば、複数種の原料が円板状ローターの両面に設けられた原料導入口より分離独立してローター内に供給され、上記原料導入口よりも外周側に突出した仕切壁部の存在により、各原料は混合されることなく外周側に導かれる。そして、各原料は、上記仕切壁部のさらに外周側に位置し、ローターの回転により遠心力の掛かっている混合室内で初めて混合されるものである。
【0016】
このため、温度差の大きな原料を混合する際には、混合によって上昇する低温側の液の温度よりも該低温側の液の沸点が高くなるように、例えばローター回転数を適宜設定して上記混合室内の圧力を高めることで、低温側の液が蒸発することによって生じる突沸を防ぐことができる。
【0017】
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨内において詳細部分は自由に変更できる。
【0018】
【実施例】
図1は本発明の混合装置の一実施例を示す縦断面図であり、1は横型円筒形のステーター、2はステーター1の内径に僅かなギャップを有するように配置される円板状のローター、3a,3bは円板状のローター2の両面からローター2内に各原料を供給するための原料供給用パイプ、4はローター2に固定した回転軸である。
【0019】
ローター2は、図2に示すような2枚のローターフランジ21と、図3に示すような1枚のローターボス22で構成されており、2枚のローターフランジ21間にローターボス22を挟んで固定することにより組み上がる。尚、図1に示した縦断面図では、ローター2の断面は図3のB−B’断面で示している。
【0020】
上記の各部材21,22によって構成される円板状のローター2(図1参照)には、その左右面の内周側にそれぞれ原料導入口23a,23bと、原料導入口23a,23bよりも外周側に突出した仕切壁部24と、仕切壁部24のさらに外周側に位置する混合室25が形成されている。
【0021】
図1に示すように、本装置をアスファルト乳化装置として用いる場合、例えば一方の原料供給用パイプ3aから溶媒である溶融アスファルト5(図中、黒丸で示している)を供給し、他方の原料供給用パイプ3bから溶剤である界面活性剤等を含む水6(図中、白丸で示している)を供給すると、各原料はローター2の回転によりそれぞれ原料導入口23a,23bからローター2内に導入される。そして、仕切壁部24の存在により、導入直後に混合されることなく、仕切壁部24の外周側の混合室25内で初めて混合される。
【0022】
混合室25内は、ローター2の高速回転(最高10000r.p.m.程度)による遠心力によって加圧状態にあり、ここで混合された混合物は、加圧状態のまま2枚のローターフランジ21間の隙間を通り、さらにローター2とステーター1間の僅かなギャップから押し出されることにより各原料が一体となりアスファルト乳化液7となる。このアスファルト乳化液7は、ステーター1に設けられた排出口(不図示)より装置外部に排出される。
【0023】
本発明では、各原料が混合される混合室25内の圧力を効率良く高めることの必要性から、ローター2の構成及び形状が重要である。このため、本実施例では、特に図3に示したローターボス22の仕切壁部24となる部分を、内側に適当な傾斜を持たせることで原料の流れをスムーズにすると共に、外周部分を凹凸形状に加工することにより効率良く加圧状態を創出できるものとしている。
【0024】
本実施例ではローター2を複数の部材によって構成しているが、掘削加工品を用いることもできる。
【0025】
また、本実施例は原料供給用パイプをローター2の両面に1系統づつ設けたものであるが、本発明の混合装置は、ローター2の両面に原料供給手段をそれぞれ複数系統設けることもできる。これにより、多種類の原料の混合が可能になると共に、高温原料と低温原料とを分けて平板状ローターのそれぞれの面から供給することで突沸の発生も防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各原料を加圧領域内で初めて混合することができるため、特に、温度差の大きい原料を用いる場合においても突沸現象の発生を完全に防止することができる。
【0027】
これにより、より均一で高品質の乳化液や懸濁液等の混合液を安定して得られると共に、装置の耐久性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】ローターフランジの詳細図である。
【図3】ローターボスの詳細図である。
【図4】従来例のアスファルト乳化装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステータ
2 ローター
3a,3b 原料供給用パイプ
4 回転軸
5 溶融アスファルト
6 水
7 アスファルト乳化液
21 ローターフランジ
22 ローターボス
23a,23b 導入口
24 仕切壁部
25 混合室
101 乳化槽
102 ローター
103 アスファルト注入パイプ
104 水注入パイプ
105 回転軸

Claims (4)

  1. 少なくとも円板状のローターと該ローターを囲うステーターとを有し、ローターの回転によって複数種の原料を混合する混合装置において、
    上記円板状ローターは、その両面にそれぞれ独立して位置する原料導入口と、該原料導入口よりも外周側に突出してそれらを仕切る仕切壁部と、該仕切壁部の外周側に位置する混合室を有することを特徴とする混合装置。
  2. 前記ローターが、2枚のローターフランジと該ローターフランジ間に固定されるローターボスとにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
  3. 前記原料導入口のそれぞれに、複数の原料導入管が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
  4. 前記混合装置は、アスファルト乳化液の製造に用いられる乳化装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の混合装置。
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