JP3556291B2 - 体腔内プローブ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、体腔内に挿入し体腔内臓器を診断する体腔内プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波画像診断を行うための体腔内超音波プローブや体腔内臓器の観察像を得る内視鏡など体腔内プローブでは挿入部を体腔内に挿入し体腔内臓器の診断が行われる。これら体腔内プローブの挿入部の先端側には先端部を構成する硬質の先端外殻部が設けられており、この先端外殻部の中には超音波探触子や光学系装置などが収納されるようになっていた。また、この先端外殻部を診断対象臓器に当接させたり、診断に最適な観察視野を得られるよう、先端外殻部を任意の方向に向けることができるように先端部の後方には湾曲部を連設しているものがある。
【0003】
この先端外殻部は、信号ケーブルなどを延出する超音波探触子など、精密で高価な内蔵物を容易に収納することができるように、複数の部材を組み合わせて構成するようにしていた。また、この先端外殻部は、水密性が要求されるので、複数の部材を組み合わせたとき、部材同士が互いに水密になるように接着固定していた。さらに、先端外殻部の手元側端部を挿入部の例えば、湾曲部を構成する湾曲節輪の最先端の節輪に接続するため、略円筒状に形成していた。このように、先端外殻部を構成する複数の部材は、形状が複雑なばかりでなく、且つ水密な接着も要求されるので、比較的精度が高くて安価なプラスチック成形品が用いられていた。
【0004】
一方、湾曲部は、複数の湾曲節輪を挿入部軸方向に組み合わせ、この湾曲節輪の外周をステンレス製のブレード様の網状管で覆い、さらにこの網状管に弾性外皮を被覆して形成されていた。
【0005】
前記弾性外皮の先端外殻部への取り付け方法としては、例えば特公平5−60378号公報の内視鏡の先端構造に、先端部本体(本明細書の先端外殻部に相当)の手元側端部の外周面に直接被せた弾性外皮の外周面を糸締めするという方法が示されている。この方法では、糸の表面に接着剤を塗布し、この接着剤が硬化して先端外殻部と弾性外皮との接続部を水密にしている。また、実開平4−99910号公報には先端硬質部(本明細書の先端外殻部に相当)の連結用突子を挿嵌した連結リングと軟性部(本明細書の弾性外皮に相当)との接続部を糸巻きした上で接着剤を塗布して水密固定し、さらにこの水密固定した糸巻き部を薄肉カバー部材で被着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公平5−60378号公報や実開平4−99910号公報のように先端外殻部と弾性外皮とを糸締めしてこの糸締め部分に接着剤を塗布するという接着方法では、接着剤が先端外殻部と弾性外皮との隙間に流入して、プラスチック性の先端外殻部と弾性外皮とを接着剤によって接着固定してしまうことがあった。このため、弾性外皮を修理・交換する必要が生じて弾性外皮を先端外殻部から取り外そうとした際、弾性外皮が先端外殻部に接着固定されていることによって、先端外殻部の接着剤付着部に外力が加わって先端外殻部を損傷するおそれがある。万一、先端外殻部を損傷させてしまうと、弾性外皮のみならず先端外殻部も交換しなければならず、修理・交換の効率が悪かった。
【0007】
また、複数の部材を接着して形成した先端外殻部は、この先端外殻部に働く外力や経時変化などにより部材同士の接着部が剥がれ、且つ先端外殻部と湾曲部の節輪との接続部が解かれてしまうと、先端外殻部を構成する部材が節輪から脱落してしまうおそれがあった。万一、生体内で部材が脱落してしまうと、脱落した部材を回収するのに余計な時間と労力を費やすばかりでなく、生体内臓器を傷付けるおそれなどがあり危険であった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、湾曲部を形成する弾性外皮を修理・交換する際、先端外殻部を損傷なく再使用可能にして弾性外皮の交換が容易で、且つ複数の部材を接着して形成した先端外殻部が経時変化や外力などによって、万が一接着部が剥離しても先端外殻部を形成する部材が生体内で脱落しない安全な体腔内プローブを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による体腔内プローブは、内蔵物を収納する収納部を複数の部材で形成した硬質の先端外殻部と、複数の湾曲節輪を連接して、この湾曲節輪の外周面に可撓性の外皮を被覆して形成した湾曲部とを接続した挿入部を体腔内に挿入して体腔内診断を行う体腔内プローブにおいて、前記先端外殻部の脱落を防止する脱落防止手段を有する管状金属部材であって、且つ外周全体に設けられたフランジ部を先端部側に形成した前記管状金属部材を介して前記先端外殻部と湾曲部とが接続されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
この構成によれば、硬性の先端外殻部と可撓性の湾曲部とがフランジ部を形成した管状金属部材を介して接続されるので、湾曲部を形成する外皮を糸締め後、接着剤を塗布して水密接着したとき、接着剤が先端外殻部に流入して外皮と先端外殻部とが固着することがない。また、先端外殻部と管状金属部材との接続部には脱落防止手段を設けてあるので、先端外殻部が湾曲部に固定されている管状金属部材から抜け落ちない。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図1は体腔内超音波プローブの外観形態を示す側面図、図2は図1の超音波プローブの先端部及び湾曲部の拡大断面図、図3は先端外殻部の概略構成を示す斜視図、図4はフランジ部を先端側に形成した管状金属部材を示す斜視図、図5は先端外殻部と管状金属部材との接続部の構成を示す斜視図である。なお、本実施例では体腔内プローブを超音波プローブで説明する。
【0012】
図1に示すように体腔内超音波プローブ(以下超音波プローブと略記)1は、先端部21,湾曲部22及び硬質管23を連設した挿入部2と、湾曲操作ノブ33を配した湾曲操作部3とで構成され、この湾曲操作部3には第1の把持部31及び第2の把持部32を有する。なお、符号4は後述する信号ケーブル束であり、符号51は後述する音響レンズである。
【0013】
図2に示すように湾曲部22は、最先端に位置する先端節輪24aに複数の節輪24b,24b...を連接して湾曲節輪24を形成し、この湾曲節輪24に可撓性を有するゴム部材で形成した弾性外皮25を被覆している。この湾曲部22は、前記図1の湾曲操作部3の湾曲操作ノブ33を操作することにより、先端節輪24aに接続されているワイヤ26が移動して湾曲動作するようになっている。
【0014】
前記先端部21には例えばシリコンゴムなどの軟性材料で形成した音響レンズ51及び電子スキャン方式のリニアアレー超音波探触子52を備えた超音波出射部5が樹脂性で硬質の先端外殻部6に内蔵されている。前記超音波探触子52には多数の同軸ケーブルからなる信号ケーブル束4が電気的に接続されており、このケーブル束4は先端外殻部6,湾曲部22,硬質管23,第1の把持部31及び,湾曲操作部3を経て第2の把持部32の後方より外部に導出している。
【0015】
なお、前記超音波出射部5を内蔵した略円筒形状の先端外殻部6は、細径部6aを管状金属部材7の内孔に嵌挿する一方、この管状金属部材7の外周面74に先端節輪24aを接続すると共に、外皮25を外周面74に被せて湾曲部22に一体的に接続されている。
【0016】
ここで,図2から図4を参照して先端外殻部6の構成を説明する。
図3に示すように先端外殻部6は、第1の部材61と第2の部材62とからなり、第1の部材61には音響レンズ51を位置決め固定する開口部63を設け、第2の部材62には超音波探触子52を収納する空間部64を設けている。
【0017】
前記第1の部材61の手元側端部には細径部6aを形成する第1の円筒状端部65が設けられ、この分割面上には軸方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止手段の被嵌合部として凹部65aを形成している。一方、前記第2の部材62の手元側端部には細径部6aを形成する第2の円筒状端部66が設けられ、この分割面上には軸方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止手段の嵌合部となる凸部66aを形成している。すなわち、前記第1の部材61と第2の部材62とを組みつけたとき、第1の部材61の凹部65aと第2の部材62の凸部66aとが嵌合して軸方向へ位置ずれがおこらないようになっている。なお、第1の部材61の第1の円筒状端部65には後述する脱落防止手段を構成する透孔65bが設けてある。
【0018】
図3及び図4に示すように内孔71を有する管状金属部材7は、先端外殻部側にフランジ部72を有し、このフランジ部72の外径を先端外殻部6の手元側に位置する太径部6b(図2参照)と略同一径に形成している。
【0019】
また、前記フランジ部72の手元側に隣接して湾曲部22を構成する外皮25が被覆される外周面73には後述する脱落防止手段を構成する皿穴73aが、前記内孔71に嵌挿される先端外殻部細径部6aを形成する第1の円筒状端部65に設けた透孔65bに対応する位置に設けてある。
【0020】
さらに、外周面73の手元側に隣接する前記管状金属部材7の手元側には、前記湾曲節輪24の先端節輪24aを嵌合する円筒端部74が設けてある。円筒端部74には前記先端節輪24aをビス27で螺合固定するためのネジ穴74aが設けてある。
【0021】
なお、フランジ部72の外周面は図のように軸方向に同一径であっても、軸方向手元側に向かって太径部6bの径から外周面73の径に滑らかに接続するテーパー形状であってもよい。
【0022】
ここで、上述のように構成した超音波プローブの組み立てを説明する。
まず、図3に示すように先端外殻部6を形成する第1の部材61と第2の部材62との間に音響レンズ51及びリニアアレー超音波探触子52を所定の位置になるように収納し、細径部6aを構成する第1の円筒状端部65に形成した凹部65aに第2の円筒状端部66に形成した凸部66aを嵌合させて第1の部材61と第2の部材62とを水密に接着して図5に示すような先端部21を形成する。
【0023】
次に、先端部21を構成する先端外殻部6の細径部6aを管状金属部材7の内孔71に嵌挿する。このとき、管状金属部材7の外周面73に設けた皿穴73aと先端部21を構成する先端外殻部6の第1の円筒状端部65に設けた透孔65bとを一致させ、この皿穴73a及び透孔65bにピン75を嵌挿して水密に接着する。すなわち、このピン75,管状金属部材7の皿穴73a及び先端外殻部細径部6aの透孔65bとで先端部21の脱落防止手段を構成している。
【0024】
なお、管状金属部材7の円筒端部74に先端節輪24aを嵌挿し、ネジ27を先端節輪24aに設けた穴を介してネジ穴74aに螺合することによって、管状金属部材7に先端節輪24aを固定している。また、前記ピン75は管状金属部材7に接着固定され、ピン75の頭部は皿状で、管状金属部材7の外周面73から突出しないようになっている。
【0025】
次いで、湾曲節輪24の外周面を被覆した図示しない網状管にはさらに可撓性を有する外皮25が被覆している。すなわち、この外皮25は、管状金属部材7のフランジ部72の手元側端面まで延出し、この外皮25の先端面がフランジ部端面に当接するようにして網状管の外周面を被覆している。この外皮25は、前記図2に示すように管状金属部材7の外周面73を覆い、糸締めにて糸締め部9を形成して管状金属部材7に固定されている。なお、この糸締め部9には接着剤が塗布されて水密が保たれている。このとき、接着剤はフランジ部72を超えて先端外殻部側に流入しない。
【0026】
上述のように構成した超音波プローブ1の作用を説明する。
体腔内超音波プローブ1は、何らかの外的要因により外皮25に損傷が生じて、外皮25を交換あるいは修理しなければならなくなる可能性がある。このとき、まず、外皮を管状金属部材7に固定している糸締め部9を刃物などで切り割き、管状金属部材7より外皮25を取り外し、湾曲部22より破損した外皮25を除去する。万一、糸締め部9に塗布した接着剤が外皮25と管状金属部材7との間に流入して両部材を接着している場合でも、刃物などで接着部を剥して外皮25を湾曲部22から除去していく。
【0027】
次に、この管状金属部材7に外皮25の残存破片や接着剤の一部が残っている場合にはそれらを削り取って除去する。
【0028】
次いで、新しい外皮25を湾曲部22の網状管に被せ、外皮先端を管状金属部材7のフランジ部72の手元側端面に当接させて位置決めを行い、管状金属部材7の外周面上の外皮25を糸締めして糸締め部9に接着剤を塗布して外皮25の交換修理を完了する。
【0029】
一方、体腔内に超音波プローブ1を挿入して超音波診断を行っている最中、万一、先端部21を構成する先端外殻部6の第1の部材61と第2の部材62との接着部や先端部21を構成する細径部6aと管状金属部材7の内孔71との接着部が外力などによって剥がれるようなことがあっても、第1の部材61に挿入部1の軸方向先端の向きに外力が加わった場合、第1の円筒状端部65の透孔65bに嵌挿したピン75によって第1の部材61の軸方向移動が阻止されると共に、この第1の部材61と第2の部材62とが第1の円筒状端部65に形成した凹部65aと第2の円筒状端部66に形成した凸部66aとを嵌合させて組み合わされているので第2の部材62の軸方向移動が阻止されている。
【0030】
このように、外皮を交換・修理するとき、湾曲部が先端部に対してフランジ部を有する管状金属部材を介して接続固定されているので、湾曲部を構成する外皮を管状金属部材に糸締め部を形成して接着固定した場合、先端外殻部と外皮とが直接接触していないことにより、糸締め部に塗布した接着剤が先端外殻部に付着することがないので、先端外殻部を破損することなく容易に外皮を交換することができる。このことにより、先端外殻部を破損することが無くなるので、修復効率が大幅に向上する。
【0031】
また、先端部と湾曲部とを管状金属部材を介して接続固定するとき、先端部を構成する先端外殻部の細径部に位置ずれ防止手段として凹部及び凸部を設けて嵌合する一方、この先端外殻部の細径部を脱落防止手段を介して接続しているので、先端部と湾曲部との接続部の安全性が大幅に向上して安心して検査・処置を行うことができる。
【0032】
なお、本実施例では超音波プローブについて説明したが、先端部に観察光学系などを配設した内視鏡の先端部と湾曲部との接続についても同様に構成することが可能である。また、先端部に接続されるのは湾曲部に限らず可撓管部などであってもよいことはいうまでもない。
【0033】
図6ないし図9は本発明の第2実施例に係り、図6は先端外殻部の概略構成を示す斜視図、図7はフランジ部を先端側に形成した管状金属部材を示す斜視図、図8は先端外殻部と管状金属部材との接続部の構成を示す斜視図、図9は超音波プローブの先端部及び湾曲部を示す断面図である。本実施例では、特に先端外殻部の組立性を向上させ、且つ先端部の防水性を向上させた超音波プローブを提供するものである。
【0034】
本実施例では先端外殻部6Aの分割線を前記第1実施例の図3に示したような音響レンズ51に略平行な中心軸近傍の平面で上下方向に略2分割する代わりに、図6に示すように先端外殻部6Aを音響レンズ51及び超音波探触子52を収納する収納部163を設けた超音波ハウジング162と、音響レンズ51を所定の位置に位置決め固定する蓋部161とで構成している。
【0035】
なお、本実施例では超音波ハウジング162と蓋部161との軸方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止手段とし蓋部161に切欠き部161aを形成し、超音波ハウジング162に突起部162aを設けている。そして、蓋部161を超音波ハウジング162のハウジング立ち上がり部162bと突起部162aとの間に配置することにより、軸方向への位置ずれが防止される。
【0036】
また、先端外殻部6Aの第1の円筒状端部65の細径部6aには脱落防止手段を構成する透孔65bが設けてあるが、この透孔65bに対応する管状金属部材7の皿穴72aの位置は図7に示すように前記第1実施例で外周面73に設ける代わりにフランジ部72に設けてある。その他の構成は前記第1実施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0037】
ここで、上述のように構成した超音波プローブの組み立てを説明する。
まず、図6に示すように先端外殻部6Aを形成する超音波ハウジング162に音響レンズ51及びリニアアレー超音波探触子52配置し、蓋部161を超音波ハウジング162のハウジング立ち上がり部162bと突起部162aとの間に配置して水密に接着して図8に示すような先端部21を形成する。
【0038】
次に、先端部21を構成する先端外殻部6Aの細径部6aを管状金属部材7の内孔71に嵌挿する。このとき、管状金属部材7のフランジ部72に設けた皿穴72aと先端部21を構成する先端外殻部6Aの第1の円筒状端部65に設けた透孔65bとを一致させ、この皿穴72a及び透孔65bにピン75aを嵌挿して水密に接着する。
【0039】
次いで、図9に示すようには、先端部21と湾曲部22とを接続する。このとき、外皮25の管状金属部材7への装着は、前記実施例1と同様である。なお、本実施例ではピン75aは管状金属部材7のフランジ部72に接着固定されているため外皮25には被覆されていないが、ピン75aの頭部はフランジ部の面から突出することがないようになっている。
【0040】
上述のように構成した超音波プローブの作用を説明する。
超音波プローブの先端部21を構成する先端外殻部6Aを超音波ハウジング162と蓋部161とで構成することにより、音響レンズ51及び超音波探触子52の収納が容易となり、さらに、蓋部161を超音波ハウジング162のハウジング立ち上がり部162bと突起部162aとの間に配置するだけで軸方向への位置ずれを防止した組み立てが行える。
【0041】
また、外皮25を交換・修理する場合は、前記第1実施例と同様であるが、万一先端外殻部6Aを交換修理しなければならない事態が発生したとき、管状金属部材7のフランジ部72に接着固定されているピン75aを取り外すと共に、先端外殻部6Aの細径部6aと管状金属部材7との接着を解くことによって、外皮を傷つけることなく、先端外殻部6Aを管状金属部材7から取り外ずせる。そして、管状金属部材7から取り外した先端外殻部6Aを構成する超音波ハウジング161と蓋部162との接着部を解いて超音波探触子52を取り外す。ここで、新しい超音波ハウジング161及び蓋部162に超音波探触子52を収納して、先端外殻部6Aを管状金属部材7に水密接着する。そして、管状金属部材7の皿穴72aにピン75aを挿入して水密接着することにより、先端外殻部6Aの交換修理が完了する。その他の作用は前記実施例と同様である。
【0042】
このように、超音波プローブの先端部を構成する先端外殻部を超音波ハウジングと蓋部とで構成することにより、接着部が減少して水密性がさらに向上すると共に、組立性が向上する。また、先端外殻部だけの交換・修理が必要となった場合、外皮を被覆することなく管状金属部材から先端外殻部を取り外すことができる。その他の効果は前記第1実施例と同様である。
【0043】
図10は上述の実施例の先端部と管状金属部材との別の接続方法を説明する図である。
図10に示す先端外殻部6Bは、前記第1実施例と略同様に2分割したものであり、細径部6aに雄ねじ部77を設けている。そして、フランジ部72を有する管状金属部材7aの内孔71には前記細径部6aの雄ねじ77に螺合する雌ねじ71bが形成してある。すなわち、前記細径部6aの雄ねじ77と管状金属部材7aの内孔に形成した雌ねじ71bとにより、軸方向位置ずれ防止手段及び脱落防止手段を構成している。このため、前記第1実施例で設けた第1の円筒状端部65の凹部65a及び透孔65bが不要であると共に、第2の円筒状端部66の凸部66aと管状金属部材7の皿穴73aとが不要になる。その他の構成は上述の実施例と同様であり同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0044】
上述のように構成した超音波プローブの前記先端部21と管状金属部材7aとの接続は、先端部21を構成する先端外殻部6Bの細径部6aの雄ねじ部77を管状金属部材7aの内孔71に形成した雌ねじ部71bに螺合した状態で水密接着する。
【0045】
このように、先端外殻部と管状金属部材とを螺合接続することにより、先端外殻部と管状金属部材との接続が容易となり、作業性が大幅に向上する。一方、使用中の先端部の脱落に関しては、2つの部材を一体にした先端外殻部が管状金属部材に螺合により固定されているので接続強度が増加すると共に、軸方向への位置ずれ及び先端外殻部の管状金属部材からの脱落が雄ねじ部と雌ねじ部とによって防止される。また、先外殻端部と管状金属部材との接続において、部材点数及び加工工数が減少して安価な超音波プローブを提供することができる。その他の作用及び効果は上述の実施例と同様である。
【0046】
図11は前記図10の管状金属部材7aと湾曲節輪24の先端節輪24aとの接続を示す図である。
【0047】
図に示すように、先端部21が接続された管状金属部材7aの円筒端部74に先端節輪24aを嵌挿する。ここで、先端節輪24aに形成したネジ穴24cに止めネジ78を螺合する。すると、この止めネジ78の先端が円筒端部74に突き当たる。この止めネジ78の押圧力により、管状金属部材7aに先端節輪24aを固定して、外皮を被覆する。なお、固定強度増大させるために止めネジ78を複数本使用してもよい。
【0048】
上述のように超音波プローブを構成することによって、外皮25の交換・修理は、実施例1と同様でに行える。その他の作用及び効果は前記実施例と同様であり同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0049】
[付記]
1.内蔵物を収納する収納部を複数の部材で形成した硬質の先端外殻部と、複数の湾曲節輪を連接してこの湾曲節輪の外周面に可撓性の外皮を被覆して形成した湾曲部とを接続した挿入部を体腔内に挿入して体腔内診断を行う体腔内プローブにおいて、前記先端外殻部と湾曲部とをフランジ部を先端部側に形成した管状金属部材を介して接続する一方、前記管状金属部材からの先端外殻部の脱落を防止する脱落防止手段を設けた体腔内プローブ。
【0050】
2.先端部側にフランジ部を形成した管状金属部材の内周面に先端外殻部を挿嵌し、前記管状金属部材のフランジ部手元側の外周面に湾曲部を形成する最先端の湾曲節輪を接続すると共に、湾曲部を形成する外皮を被覆して水密接着する付記1記載の体腔内プローブ。
【0051】
3.前記先端部の管状金属部材からの脱落防止手段をピンと先端部及び管状金属部材に設ける孔とで構成する付記1記載の体腔内プローブ。
【0052】
4.前記脱落防止手段を先端部に形成した雄ねじ部と管状金属部材に形成した雌ねじ部とで構成する付記1記載の体腔内プローブ。
【0053】
5.前記先端外殻部を形成する複数の部材に挿入軸方向への位置ずれを互いに防止する位置ずれ防止手段を設けた付記1記載の体腔内プローブ。
【0054】
6.前記位置ずれ防止手段が先端外殻部を形成する部材同士の分割面に形成した凹部及び凸部である付記5記載の体腔内プローブ。
【0055】
7.前記可撓性を有する外皮がゴム製である付記1記載の体腔内プローブ。
【0056】
8.前記先端外殻部に収納される内蔵物が超音波探触子である付記1記載の体腔内プローブ。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、湾曲部を形成する弾性外皮を修理・交換する際、先端外殻部を損傷なく再使用可能にして弾性外皮の交換が容易で、且つ複数の部材を接着して形成した先端外殻部が経時変化や外力などによって、万が一接着部が剥離しても先端外殻部を形成する部材が生体内で脱落しない安全な体腔内プローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図1は体腔内超音波プローブの外観形態を示す側面図
【図2】図1の超音波プローブの先端部及び湾曲部の拡大断面図
【図3】先端外殻部の概略構成を示す斜視図
【図4】フランジ部を先端側に形成した管状金属部材を示す斜視図
【図5】先端外殻部と管状金属部材との接続部の構成を示す斜視図
【図6】図6ないし図9は本発明の第2実施例に係り、図6は先端外殻部の概略構成を示す斜視図
【図7】フランジ部を先端部側に形成した管状金属部材を示す斜視図
【図8】先端外殻部と接続部材との接続部の構成を示す斜視図
【図9】超音波プローブの先端部及び湾曲部を示す断面図
【図10】上述の実施例の先端部と管状金属部材との別の接続方法を説明する図
【図11】前記図10の管状金属部材と湾曲節輪の先端節輪との接続を示す図
【符号の説明】
6…先端外殻部
7…管状金属部材
22…湾曲部
24…湾曲節輪

Claims (1)

  1. 内蔵物を収納する収納部を複数の部材で形成した硬質の先端外殻部と、複数の湾曲節輪を連接して、この湾曲節輪の外周面に可撓性の外皮を被覆して形成した湾曲部とを接続した挿入部を体腔内に挿入して体腔内診断を行う体腔内プローブにおいて、
    前記先端外殻部の脱落を防止する脱落防止手段を有する管状金属部材であって、且つ外周全体に設けられたフランジ部を先端部側に形成した前記管状金属部材を介して前記先端外殻部と湾曲部とが接続されたことを特徴とする体腔内プローブ。
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