JP3555436B2 - 自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指向性を有するとともに照射方向が可変可能な灯具を照明空間に配設し該灯具の照射方向を制御手段により遠隔制御して成る自動追尾照明システムに用いられる前記灯具の配設位置を照明空間に設定された座標系で特定する自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記照明システムとして、宴会場やホール及び舞台等の会場において、出演者等の照射目標を自動的に追尾し、遠隔制御可能な指向性を有する灯具(スポットライト等)によって照射目標に投光する自動追尾照明システムが提供されている。この種の照明システムを運用する場合には、対象となる照明空間に基準となる座標系を設定し、さらに各灯具が上記照明空間の何れの位置に存在するかを上記基準となる座標系により特定する必要がある。このため、施工時に各灯具をシステムの設計段階で予め決めた位置に厳密に設置するようなことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにして各灯具の位置を特定する方法では、例えば設置後に灯具の設置位置を特定しようとすれば人手に頼って実測しなければならず、複数の灯具の位置を特定するのに多大な時間と労力を要するとともに、設置位置が比較的に高所にある場合が多いことから実測の際に危険が伴うという問題がある。あるいは、各灯具を設置する際に、照明空間に設定された座標系における正確な設置座標が必要となり、灯具の施工に気を使わなければならず、手間がかかるという問題や、灯具の台数が増えるにつれて施工に多大な時間と労力を要するという問題がある。
【0004】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、照明システムに用いられる複数の灯具の位置を灯具の設置後に容易に特定することができて、照明システムを施工するのにあまり気を使わずに済み、灯具の数が増加しても施工の手間がそれ程には増えず、施工時間の短縮及び労力の削減が図れる自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、指向性を有するとともに照射方向が可変可能な灯具を照明空間に配設し該灯具の照射方向を制御手段により遠隔制御して成る自動追尾照明システムに用いられる前記灯具の配設位置を照明空間に設定された座標系で特定する位置特定装置であって、前記灯具の照明空間内における複数の照射位置を前記座標系で特定する座標特定手段と、該座標特定手段で特定された複数の照射位置の座標と各照射位置を照射しているときの前記灯具の照射方向とをそれぞれ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記各照射位置を通り且つ対応する照射方向と同方向の直線の交点を求める交点演算手段とを備えたことを特徴とし、各灯具を設置する際にそれ程正確な座標位置に設置しなくても、設置後に各灯具で照明空間の任意の位置を照射するとともに照射位置の座標を特定することにより、各灯具が設置されている座標系の位置を正確且つ容易に特定することができる。しかも、照射位置は通常床面のような低い場所にあるから、例え人が照射位置を実測する場合でも危険を伴うことがない。その結果、照明システムを施工するのにあまり気を使わずに済み、灯具の数が増加しても施工の手間がそれ程には増えず、施工時間の短縮及び労力の削減が図れる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記座標特定手段が、照明空間における異なる座標位置に配置され互いに異なる周波数の超音波を送信する複数の送信機と、前記灯具の各照射位置に配置され送信機から送信された超音波を受信する受信機と、各送信機から送信される周波数の異なる超音波が受信機で受信されるまでの時間に基づいて各送信機から受信機までの距離を算出し該距離から前記座標系における受信機の位置を照射位置として求める演算部とを具備することを特徴とし、人手に依らずに照射位置の座標が容易に得られるため、各灯具の設置位置をさらに正確且つ容易に特定することが可能となる。しかも、人手で照射位置の座標を実測する場合に比較して人為的な誤差が生じるのを防いで精度の向上が図れる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記座標特定装置が、照明空間の所定位置に配設されて照明空間における各照射位置を撮像する撮像部と、撮像された各照射位置の画像を画像処理するとともに該画像処理結果と撮像部の配設位置とに基づいて前記座標系における各照射位置を求める画像処理演算部とを具備することを特徴とし、照射位置の座標が容易に得られるため、各灯具の設置位置をさらに正確且つ容易に特定することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係る位置特定装置の実施形態を説明する前に、前提となる自動追尾照明システムについて図18を参照して簡単に説明する。
図18に示す自動追尾照明システムは、特開平10−12005号公報に記載されたものであり、天井面23に配設されて照明空間19内の照射目標18を追尾する灯具たるスポットライト11と、スポットライト11を水平方向及び垂直方向において回動自在に支持するブラケット12と、ブラケット12を水平方向に回動させることによってスポットライト11の照射方向の水平角(PAN)を変化させる水平駆動手段13aと、スポットライト11を垂直方向に回動させることによってスポットライト11の照射方向の垂直角(TILT)を変化させる垂直駆動手段13bと、スポットライト11に付設されスポットライト11の照射方向と同一方向を撮像する小型のCCDカメラ14と、CCDカメラ14の映像から人物等の照射目標18を識別して照射目標18の座標を特定する画像認識装置15と、画像認識装置15における照射目標18の座標の移動量からスポットライト11の照射方向の移動量を演算する座標演算装置16と、座標演算装置16の演算結果を水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bのモータの駆動信号に変換して水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bに出力する制御装置17とから構成されている。
【0009】
上記自動追尾照明システムでは、まず、画像認識装置15が、パターンマッチングやカラーマッチング等の既存の画像処理技術を用いて、CCDカメラ14の映像を画像処理する。そして、画像認識装置15は、照射目標18のパターンを認識して、CCDカメラ14の撮像面において、照射目標18の撮像面の中心からのずれを検出する。
【0010】
次に、座標演算装置16が照射目標18の撮像面の中心からのずれからスポットライト11の照射方向の移動量を演算する。現在のスポットライト11の照射方向が、CCDカメラ14の撮像面の略中心に位置している場合、照射目標18の撮像面の中心からのずれと、CCDカメラ14のレンズの焦点距離とからスポットライト11の照射方向を照射目標18に一致させるためにスポットライト11を水平方向において移動させるべき角度量が求められる。また、垂直方向についても、同様の手順でスポットライト11の照射方向の移動角度量を求めることができる。
【0011】
さらに、制御装置17が座標演算装置16の演算結果を水平駆動手段13aの駆動信号に変換して、水平駆動手段13aに出力する。例えば、水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bのモータがポテンショメータ等のセンサーからの検出値をフィードバックしてサーボ駆動されている場合、制御装置17が所望の回転角に応じたセンサーの検出値から水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bのモータの駆動信号を出力して、水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bのモータをそれぞれ動作させている。
【0012】
上述した一連の処理サイクルにより、照射目標18の移動によって、照射目標18がCCDカメラ14の撮像面の中心からずれた場合、そのずれを無くすように、即ち、スポットライト11の照射方向を照射目標18に一致させるように、制御装置17が水平駆動手段13a及び垂直駆動手段13bを逐次駆動制御している。そして、この一連の処理サイクルの繰り返しによって、スポットライト11は照射目標18を追尾して投光することができるのである。
【0013】
(実施形態1)
図1は本実施形態における位置特定装置を示すブロック図であり、上記自動追尾照明システムが有する各スポットライト11の照明空間内における複数の照射位置を照明空間に設定された座標系で特定する座標特定手段3と、座標特定手段3で特定された複数の照射位置の座標と各照射位置を照射しているときのスポットライト11の照射方向とをそれぞれ記憶する記憶手段2と、記憶手段2に記憶された各照射位置を通り且つ対応する照射方向と同方向の直線の交点を求める交点演算手段1とを備えている。
【0014】
次に図2〜図7を参照して本実施形態の位置特定装置の動作を説明する。まず、図2に示すように自動追尾照明システムの照明空間18に基準となる座標系(3次元直交座標系)を設定する。そして、上記システムの制御装置17によってスポットライト11を駆動制御し、スポットライト11のパターン径を絞って照明空間18内の適当な場所(例えば、床面F上の点Qn)に照射させる。
【0015】
ここで、図3(a)(b)に示すように制御装置17では、スポットライト11を設置した際にパンの基準方向イとチルトの基準方向ロとをデータとして有しているので、上記点Qnを照射させたときのスポットライト11自身の座標系における照射方向(p’n ,t’n )を指令値として把握しており、この照射方向(p’n ,t’n )のデータを位置特定装置の記憶手段2に記憶させる。なお、p’n はスポットライト11自身の座標系におけるスポットライト11の基準方向イからのパン角度、t’n は上記座標系におけるスポットライト11の基準方向ロからのチルト角度である。
【0016】
そして、基準座標系における照射点Qnの座標(xn,yn,zn)を実測により求め、座標特定手段3によって照射方向(p’n ,t’n )のデータと対応させて記憶手段2に記憶する。なお、基準座標系を設定したときに予め照射座標を決めておき、その座標にスポットライト11の照射方向を合わせるようにしてもよい。このような照射方向と照射点Qnの組み合わせのデータを3点以上について記憶手段2に記憶し、これらのデータを用いて以下の手順でスポットライト11の取付座標(設置座標)を特定する。なお、以下では、説明を簡単にするために3点の場合(n=1,2,3)について説明する。
【0017】
図4に示すように、照明空間に設定した基準座標系におけるスポットライト11の照射方向(pn,tn)は、スポットライト11自身の座標系における照射方向(p’n ,t’n )と、上記自動追尾照明システムに固有のいくつかのパラメータα1 ,…,αk を用いて下式のように表すことができる。
pn=f(p’n ,α1 ,…,αk ) …(1)
tn=g(t’n ,α1 ,…,αk ) …(2)
ここで、後述するように照射点Qnを通り且つこれと対応する照射方向(pn,tn)と同方向の直線の交点とみなすための評価値Sを下式のように表す。
【0018】
S=h(p1,t1,x1,y1,z1, …,pn,tn,xn,yn,zn )
これらのシステム固有のパラメータαkや評価値Sは、実施するシステムの形態や灯具の種類並びに取付方法によって種々のものが考えられる。例えば、評価値Sとしては、3本の直線の各々2本ずつの交点からできる多角形の面積等を用いることが可能であり、あるいは図4に示すようにシステム固有のパラメータをz軸を中心とした回転のずれθ(=α1:基準座標系とスポットライト11自身の座標系とのxy平面における回転方向のずれ)等を用いることが可能である。
【0019】
図5は本実施形態の位置特定装置における実際の処理フローを示しており、上述したようにしてステップA1〜ステップA8の処理を繰り返すことで3つの照射点Qnの座標座標(xn,yn,zn)と照射方向(p’n ,t’n )のデータとを互いに対応させて記憶手段2に記憶する(n=1,2,3)。
そして、上記のように記憶手段2に記憶した3つの照射点Qnの座標(xn,yn,zn)と照射方向(p’n ,t’n )のデータとに基づいて、交点演算手段1は図6に示すような処理を実行する。ここで、システム固有のパラメータをz軸を中心にした上記回転角θ(=α1)の1つとする(図6のステップB1におけるパラメータ数k=1)。
【0020】
パラメータ数kが決まるとそのパラメータα1の演算範囲(α1min ≦α1≦α1max 、α1min :最小値,α1max :最大値)を設定し(ステップB2)、パラメータα1を順次変化させながら、照明空間18における照射方向(pn,tn)を求めると下式のようになる(ステップB3〜B5)。
pn=f(p’n ,α1 ) …(3)
tn=g(t’n ,α1 ) …(4)
さらに上記照射方向(pn,tn)のときの評価値Sを求め(ステップB6)、その評価値Sが最小となるときのαk,pn,tnを順次αkd ,pnmin ,tnmin に格納する(ステップB7〜B8)。全ての演算範囲について比較した後(ステップB1〜B10)、評価値Sが最小(理想的にはSmin =0)となるときの照射方向(pnmin ,tnmin )と照射点Qnの座標(xn,yn,zn)とから各々の照射点Qnへの照射方向を、図7に示すように3次元空間における直線(この場合は3本の直線)L1,L2,L3として求めれば、これら3本の直線L1〜L3の交点P(xs,ys,zs)が容易に求まる(ステップB11)。ここで、求まった交点Pの座標が照明空間19におけるスポットライト11の取付座標である(図5のステップA10)。
【0021】
さらに、上記αkd には照明空間19の基準座標系におけるスポットライト11自身の座標系のずれ角度θが格納されているので、このαkd の値と交点Pの座標によって、スポットライト11の取付位置及びスポットライト11自身の座標系のずれを特定することができる。
上述のようにして1乃至複数のスポットライト11についてその取付位置を本発明に係る位置特定装置により特定すれば、各スポットライト11の設置がある程度大まかに行えるため、自動追尾照明システムを施工するのにあまり気を使わずに済み、スポットライト11の数が増加しても施工の手間がそれ程には増えず、施工時間の短縮及び労力の削減が図れるという利点がある。
【0022】
ところで、照射点Qnの基準座標系における座標(xn,yn,zn)の特定を上述のように人が実測していたのでは手間がかかるので、以下に説明するような座標特定装置(座標特定手段)3を利用することが望ましい。
図8は座標特定装置3の概略構成を示す図であり、照明空間19に複数台(例えば、4台)の発信機41 〜44 を設置し、スポットライト11が照射された照射点Qnに受信機5を設置する。各発信機41 〜44 からはそれぞれ異なる周波数の超音波を送信し、受信機5にて受信する。受信機5では受信した超音波を図示しない演算部に伝送する。この演算部は発信機41 〜44 の動作も制御しており、発信機41 〜44 から各周波数の超音波が送信されてから受信機5で受信されるまでの時間を演算している。超音波の伝搬速度が音速に略等しく一定であり、しかも伝搬範囲が非常に狭いことから、各周波数の超音波が送信されてから受信されるまでの時間とその伝搬速度により、各発信機41 〜44 から受信機5までの距離が求められる。
【0023】
また、送信機41 〜44 から送信される超音波の伝搬は放射状になることから、各送信機41 〜44 の設置場所と、各送信機41 〜44 から受信機5までの距離とによって受信機5の座標、すなわち照射点Qnの座標(xn,yn,zn)を容易に特定することができる(米国特許5,107,746 、米国特許5,214,615 、米国特許5,412,619 等参照)。
【0024】
上述のような座標特定装置3を利用して照射点Qnの座標を特定すれば、計測ミスのような人為的な影響を回避でき、また実測値を作業者が手入力した場合の誤差を位置特定装置の側で吸収することが可能となり、照射点Qnの座標を特定する精度が向上できるものである。
図9は座標特定手段3の他の概略構成を示す図であり、上述した自動追尾照明システムのCCDカメラ14等を用いて照射点Qnの座標を特定するものである。この座標特定手段3では、パン及びチルトが遠隔操作可能なCCDカメラ14により、照射点Qnが撮像画面の中心に略一致するようにCCDカメラ14の撮像方向を調整して照射点Qnを撮像する。ここで、CCDカメラ14の取付高さが予め判っていれば、CCDカメラ14の基準方向からのパン角度及びチルト角度と上記取付高さとから照明空間19の基準座標系における照射点Qnの座標が容易に求められる。さらに、画像認識装置15、座標演算装置16及び制御装置17を利用して任意の照射点Qnを自動追尾可能とすれば、予め照射方向をプログラミングしておくことにより、床面Fに照射されているパターンをその都度自動追尾することができ、照射点Qnの実測が不要となるだけでなく、上記座標特定装置3のように複数の照射点Qnに受信機5を移動させる手間が不要となって、全く人手を介さずに全自動で照射点Qnの座標特定、ひいてはスポットライト11の取付位置の特定が可能となる。
【0025】
(実施形態2)
本実施形態の位置特定装置の構造は実施形態1と共通である。スポットライト11としては、図10に示すようにパン駆動手段3aの回転軸が床面に垂直且つチルト駆動手段3bの回転軸が床面と水平であるような所謂PTFC型のスポットライトを使用する。ここで、実施形態1と同様にスポットライト11のパン回転軸の基準方向イに対するパン角度をp’n とし(図10(a)参照)、チルト回転軸の基準方向ロに対するチルト角度をt’n とする(同図(b)参照)。なお、パン回転軸は床面Fに対して垂直である(同図(c)参照)。
【0026】
次に図11のフローチャートを参照して本実施形態の動作を説明する。但し、説明を簡単にするために照射点Qnの数を3点とする(n=1,2,3)。
まず、自動追尾照明システムの制御装置17によりパン駆動手段13a及びチルト駆動手段3bを制御してスポットライト11を適当な方向に向け、パターン径を絞って床面F等に照射する(ステップC1〜C3)。そして、この照射点Q1の照明空間19に設定された基準座標系における座標(x1,y1,z1)を実施形態1で説明したような座標特定手段3により特定する(ステップC4)。なお、照射点Qnの座標はz1=0として床面(xy平面)F上で実測により求めることも勿論可能である。また、座標点Q1を照射させたときのスポットライト11自身の座標系における照射方向(p’1,t’1)を制御装置17では指令値として把握しており、この照射方向(p’n ,t’n )のデータが、特定された座標点Q1の座標と対応させて記憶手段2に記憶される(ステップC6,C7)。そして、ステップC2〜C7の処理が3つの照射点Q1〜Q3について繰り返される。
【0027】
本実施形態では、スポットライト11をPTFC型としてパン回転軸を床面に垂直としているため、不確定な値(システム固有のパラメータ)は基準座標系に対するスポットライト11自身の座標系とのxy平面における回転方向のずれθ(=α1)だけである。そこで、図12のフローチャートに示すようにパラメータα1の値を変化させて最終的にスポットライト11の取付座標を求めることができる。
【0028】
ここで、パラメータα1の演算範囲(α1min ≦α1≦α1max 、α1min :最小値,α1max :最大値)を設定し(ステップD1)、また、通常のスポットライト11のパン及びチルトの分解能が0.1°程度が最小の部類に入るから、パラメータα1の最小値α1min から最大値α1max まで0.1°ずつ変えながら、照明空間19における照射方向(p1,t1)を求めると下式のようになる。
【0029】
p1=f(p’1,α1 )=p’1+α1 …(5)
t2=g(t’1)=t’1 …(6)
他の照射点Q2(x2,y2,z2),Q3(x3,y3,z3)についても同様に演算して、x2,y2,z2,p2,t2,x3,y3,z3,p3,t3を求める(ステップD2〜D4)。このようにパン角度p1〜p3、チルト角度t1〜t3並びに照射点Q1〜Q3の座標が求まるので、スポットライト11の照射方向を3次元空間における直線として表すことが可能となる。
【0030】
ここで、パン角度pn及びチルト角度tnから方向余弦を求めると、図10(a)に示すようにy軸が照射方向の基準となるから、方向余弦(ln,mn,nn)は下式のように求まる。
ln=cos(tn)・sin(pn) …(7)
mn=cos(tn)・cos(pn) …(8)
nn=−sin(tn) …(9)
従って、照射方向を表す直線の方程式は照射点Q1について下式のように求められる(直線L1)。
【0031】
x=l1・q+x1
y=m1・q+y1 …(10)
z=n1・q+z1
また、照射点Q2について下式のように求められる(直線L2)。
x=l2・r+x2
y=m2・r+y2 …(11)
z=n2・r+z2
さらに、照射点Q3について下式のように求められる(直線L3)。
【0032】
x=l3・s+x3
y=m3・s+y3 …(12)
z=n3・s+z3
なお、q,r,sは直線L1〜L3を表す媒介変数である。
次に上記3本の直線L1〜L3の交点を求めれば、その交点がスポットライト11の基準座標系における取付位置(取付座標)となる。
【0033】
まず、直線L1,L2の交点を求めるため、式(10)(11)から媒介変数q12,r12を含む下式のような連立方程式を得る。
l1・q12+x1=l2・r12+x2
m1・q12+y1=m2・r12+y2 …(13)
n1・q12+z1=n2・r12+z2
上記式(13)の媒介変数q12を式(10)に代入し、媒介変数r12を式(11)に代入することによって、直線L1,L2の交点P12(u12,v12,w12)が求められる。同様にして、直線L2,L3の交点P23(u23,v23,w23)並びに直線L3,L1の交点P31(u31,v31,w31)も求められる。
【0034】
ここで、3つの交点P12,P23,P31は、パラメータα1が適切でなければ一致することはない。そこで、3つの交点P12,P23,P31が一致しているか否かの評価値Sとして、3つの交点P12,P23,P31を結ぶ線分で囲まれた三角形の面積を用いる。すなわち、3つの交点P12,P23,P31が一致していれば上記三角形の面積がゼロとなるから、三角形の面積である評価値Sが最小となる場合のパラメータα1を求めればよい。
【0035】
而して、各照射方向(p1,t1),(p2,t2),(p3,t3)について評価値Sを求め(ステップD5)、その評価値Sが前回までの最小の評価値Sよりも小さければ、このときのu12,v12,w12,u23,v23,w23,u31,v31,w31並びにα1を、u12min ,v12min ,w12min ,u23min ,v23min ,w23min ,u31min ,v31min ,w31min 並びにα1d に格納する(ステップD7)。そして、α1にステップ量(0.1°)を加えて同様の処理を繰り返す(ステップD1〜D8)。
【0036】
全ての演算範囲(α1min ≦α1≦α1max )についての上記演算が終了した時点で、格納されている上記値から交点の座標(xs,ys,zs)を求める。ここで、理想的には評価値S=0となるのであるが、そうならない場合でも3つの交点P12,P23,P31を頂点とする三角形の重心を求め、この重心を直線L1〜L3の交点と近似することとすれば、基準座標系におけるスポットライト11の取付座標である交点の座標(xs,ys,zs)が下式のように特定できる(ステップD9)。
【0037】
xs=(u12min +u23min +u31min )/3
ys=(v12min +v23min +v31min )/3
zs=(w12min +w23min +w31min )/3
なお、スポットライト11の取付状態(照明空間19の基準座標系におけるスポットライト11自身の座標系のずれ角度θ)はαkd (k=1又は2又は3)に格納された値となる。
【0038】
上述のように、スポットライト11の施工にある程度の手間をかけてスポットライト11の取付状態における不確定なパラメータ(水平性等)を少なくすると、施工後のスポットライト11の微調整は自動で適切に行うことが可能となる。また、照射点Qnの座標の実測等は高所ではなく床面F近辺の高さで行うことができるため、実測に伴う高所の作業が無くなって事故の発生を防ぐことが可能となる。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態は、図13(a)〜(c)及び図15に示すような筒状の本体30a内部の一端側に光源30bを具備し、本体30a内部の他端側に図示しない駆動部により可動自在に配設された反射鏡(ミラー)30cに光源30bの光を反射させ、本体30aのミラー30c側の端部に設けた開口部30dから照明空間19に反射光を照射する、ミラースキャン型スポットライト(所謂ミラースポット)を灯具として用いる自動追尾照明システムに対し、そのミラースポット30の照明空間19における取付位置を特定する点に特徴があり、位置特定装置の構成並びに基本的な動作は実施形態1及び2と共通である。
【0040】
図13に示すように上記ミラースポット30は、α1,α2,α3の3つのパラメータを有しており、パラメータα1は基準座標系のy軸と光源30bの光軸(照射方向の基準方向)ハとの水平方向(パン方向)のずれ角度、パラメータα2は基準座標系のy軸と光源30bの光軸ハとの垂直方向(チルト方向)のずれ角度、パラメータα3は基準座標系のx軸(天井面23あるいは床面F)とミラー30cで反射された光の照射方向に垂直な面とのずれ角度をそれぞれ表す。
【0041】
次に図14のフローチャートを参照して本実施形態の動作を説明する。但し、説明を簡単にするために照射点Qnの数を3点とする(n=1,2,3)。
まず、自動追尾照明システムの制御装置17によりミラースポット30の図示しないパン駆動手段、チルト駆動手段並びにミラー駆動手段をそれぞれ制御してミラースポット30の光軸30bを適当な方向に向け、パターン径を絞って床面F等に照射する。そして、この照射点Q1の照明空間19に設定された基準座標系における座標(x1,y1,z1)を実施形態1で説明したような座標特定手段3により特定する。なお、照射点Qnの座標はz1=0として床面(xy平面)F上で実測により求めることも勿論可能である。また、座標点Q1を照射させたときのミラースポット30自身の座標系における照射方向(p’1,t’1)を制御装置17では指令値として把握しており、この照射方向(p’1,t’1)のデータが、特定された座標点Q1の座標と対応させて記憶手段2に記憶される。そして、上記一連の処理が3つの照射点Q1〜Q3について繰り返される。
【0042】
本実施形態の場合には制御装置17により把握可能な値の他に、上述のように不確定な3つの値(システム固有のパラメータ)α1,α2,α3が存在する。ここで、これら3つのパラメータα1,α2,α3については目視によって大凡の値が判断可能であるから、その値を中心に最小値αkmin 及び最大値αkmax (k=1,2,3)を決めて演算範囲(αkmin ≦αk≦αkmax )を設定する(図14のステップE1〜E3)。そして、通常のミラースポット30のパン及びチルトの分解能が0.1°程度が最小の部類に入るから、パラメータαkの値を最小値αkmin から最大値αkmax まで0.1°ずつ変えながら、照明空間19における照射方向(p1,t1)を求める。
【0043】
まず、照射点Q1(x1,y1,z1)について、ミラースポット30自身の座標系における照射方向(p’1,t’1)を、照明空間19に設定された基準座標系における照射方向(p1,t1)に変換する。ここで、照射方向を表す直線を求めるために、その直線の方向余弦(l1,m1,n1)を考えると、ミラースポット30の自身の座標系における照射方向(p’1,t’1)は制御装置17から指令を出しているので既知である。しかしながら、ミラースポット30自身の座標系x’y’z’は既に説明したようにパラメータα1,α2,α3で表されるずれを有している(図16参照)。
【0044】
そこで、図15に示すようにミラースポット30の(パン,チルト)=(0,0)の基準の方向単位ベクトルを(0,0,−1)とすると、方向余弦(l1,m1,n1)は回転マトリクスを用いて下式のように表すことができる。
【0045】
【式1】
【0046】
上式を整理すると下記のようになる。
【0047】
【式2】
【0048】
次に照射点Q2,Q3についても同様に演算して方向余弦(l2,m2,n2),(l3,m3,n3)を求める(ステップE4〜E6)。そして、照射点Qnに対する方向余弦(ln,mn,nn)を用いて照射点Q1〜Q3に対する直線L1〜L3を求める。従って、照射方向を表す直線の方程式は照射点Q1について下式のように求められる(直線L1)。
【0049】
x=l1・q+x1
y=m1・q+y1 …(14)
z=n1・q+z1
また、照射点Q2について下式のように求められる(直線L2)。
x=l2・r+x2
y=m2・r+y2 …(15)
z=n2・r+z2
さらに、照射点Q3について下式のように求められる(直線L3)。
【0050】
x=l3・s+x3
y=m3・s+y3 …(16)
z=n3・s+z3
なお、q,r,sは直線L1〜L3を表す媒介変数である。
次に上記3本の直線L1〜L3の交点を求めれば、その交点がスポットライト11の基準座標系における取付位置(取付座標)となる。
【0051】
まず、直線L1,L2の交点を求めるため、式(14)(15)から媒介変数q12,r12を含む下式のような連立方程式を得る。
l1・q12+x1=l2・r12+x2
m1・q12+y1=m2・r12+y2 …(17)
n1・q12+z1=n2・r12+z2
上式(17)を解くと媒介変数q12,r12が求められる。ここで、上式(17)を変形してマトリクスで表すと下式のようになる。
【0052】
【式3】
【0053】
ここで、上記行列式を下記のように表す。
F・x=v …(18)
上式(18)における直線の媒介変数であるベクトルxを解くことによって直線L1,L2の交点が求められる。また、上記ベクトルxは数学的に以下のように解くことができる。
【0054】
x=(F’・F)−1・F’・v …(19)
上式(19)でベクトルxの要素q12,r12が求められる。このq12,r12を式(14)(15)のq,rに代入することで直線L1,L2の交点が求められるが、厳密に交点を持たない場合には、図17に示すように2本の直線L1,L2が互いに鎖交し、各々に垂直で最短距離を表す線分と直線L1との交点A2及び直線L2との交点B1が得られる。同様に直線L2,L3についても各々に垂直で最短距離を表す線分と直線L2との交点B3及び直線L3との交点C2が得られ、直線L3,L1についても各々に垂直で最短距離を表す線分と直線L3との交点C1及び直線L1との交点A3が得られる。
【0055】
上述のようにして得られた各交点A2,A3,B1,B3,C1,C2については、2本の直線に厳密な交点が存在する場合、点A2と点B1、点C2と点B3並びに点A3と点C1が一致して演算で求められる値が3点のものであるから、実施形態2で説明したように単純に三角形の面積を評価値Sに用いることができる。しかしながら、点A2と点B1、点C2と点B3、点A3と点C1が各々一致しない場合、図17に示すように単純な三角形とはならず、しかも、上記3組の全てが同時に一致しないという保証もないことから、各点A2,A3,B1,B3,C1,C2を頂点とする立体の頂点の数も規定できない。
【0056】
そこで、図17に示すように点A2と点B1を結ぶ線分の中点P12(u12,v12,w12)と、点C2と点B3を結ぶ線分の中点P23(u23,v23,w23)と、点A3と点C1を結ぶ線分の中点P31(u31,v31,w31)とを求めれば、点A2と点B1、点C2と点B3、点A3と点C1の全ての組が同時に一致するか否かに関係なく、常にこれら3点P12,P23,P31を結ぶ三角形の面積を求めることができるので、評価値Sを三角形の面積としてS=h(u12,v12,w12,u23,v23,w23,u31,v31,w31)とする。そして、この面積Sの値が小さいほど三角形の頂点である3点P12,P23,P31が接近していると考えられる。
【0057】
而して、各照射方向(p1,t1),(p2,t2),(p3,t3)について評価値Sを求め(ステップE7)、その評価値Sが前回までの最小の評価値Sよりも小さければ、このときのu12,v12,w12,u23,v23,w23,u31,v31,w31並びにα1,α2,α3のそれぞれの値を、u12min ,v12min ,w12min ,u23min ,v23min ,w23min ,u31min ,v31min ,w31min 並びにα1d ,α2d ,α3d に格納する(ステップE8)。そして、パラメータα3にステップ量(0.1°)を加えて同様の処理を繰り返す(ステップE3〜E10)。また、パラメータα2にステップ量(0.1°)を加えて同様の処理を繰り返すとともに(ステップE2〜E11)、パラメータα1にステップ量(0.1°)を加えて同様の処理を繰り返す(ステップE1〜E12)。このようにして、パラメータα1,α2,α3についてそれぞれ最大値α1max ,α2max ,α3max まで上記処理を繰り返し、全ての演算範囲についての上記演算が終了した時点でu12min ,v12min ,w12min ,u23min ,v23min ,w23min ,u31min ,v31min ,w31min に格納されている値が図17に示す三角形Tの頂点となる。なお、3本の直線L1〜L3が厳密に交点を持つならば、u12とu23とu31、v12とv23とv31、w12とw23とw31が各々一致し、評価値S=0となるはずである。しかし、そうならない場合、上記三角形Tの頂点の座標から、この三角形Tの重心Gを直線L1〜L3の交点と近似することとすれば、基準座標系におけるミラースポット30の取付座標である交点の座標(xs,ys,zs)が下式のように特定できる(ステップE13)。
【0058】
xs=(u12min +u23min +u31min )/3
ys=(v12min +v23min +v31min )/3
zs=(w12min +w23min +w31min )/3
なお、ミラースポット30の取付状態(照明空間19の基準座標系におけるミラースポット30自身の座標系のずれ角度のパラメータα1,α2,α3)はα1d ,α2d ,α3d に格納された値となる。
【0059】
上述のように、ミラースポット30の取付状態に不確定なパラメータが多数存在する場合であっても拡張して対応可能であって、ミラースポット30の取付位置を特定することができる。また、特定の構造を有するスポットライト11に限らず、照射方向を方向余弦で表すことが可能な灯具であれば、どのような種類の灯具にも対応することができる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1の発明は、指向性を有するとともに照射方向が可変可能な灯具を照明空間に配設し該灯具の照射方向を制御手段により遠隔制御して成る自動追尾照明システムに用いられる前記灯具の配設位置を照明空間に設定された座標系で特定する位置特定装置であって、前記灯具の照明空間内における複数の照射位置を前記座標系で特定する座標特定手段と、該座標特定手段で特定された複数の照射位置の座標と各照射位置を照射しているときの前記灯具の照射方向とをそれぞれ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記各照射位置を通り且つ対応する照射方向と同方向の直線の交点を求める交点演算手段とを備えたので、各灯具を設置する際にそれ程正確な座標位置に設置しなくても、設置後に各灯具で照明空間の任意の位置を照射するとともに照射位置の座標を特定することにより、各灯具が設置されている座標系の位置を正確且つ容易に特定することができ、しかも、照射位置は通常床面のような低い場所にあるから、例え人が照射位置を実測する場合でも危険を伴うことがないという効果がある。その結果、照明システムを施工するのにあまり気を使わずに済み、灯具の数が増加しても施工の手間がそれ程には増えず、施工時間の短縮及び労力の削減が図れるという効果がある。
【0061】
請求項2の発明は、前記座標特定手段が、照明空間における異なる座標位置に配置され互いに異なる周波数の超音波を送信する複数の送信機と、前記灯具の各照射位置に配置され送信機から送信された超音波を受信する受信機と、各送信機から送信される周波数の異なる超音波が受信機で受信されるまでの時間に基づいて各送信機から受信機までの距離を算出し該距離から前記座標系における受信機の位置を照射位置として求める演算部とを具備するので、人手に依らずに照射位置の座標が容易に得られるため、各灯具の設置位置をさらに正確且つ容易に特定することが可能となるという効果がある。しかも、人手で照射位置の座標を実測する場合に比較して人為的な誤差が生じるのを防いで精度の向上が図れるという効果がある。
【0062】
請求項3の発明は、前記座標特定装置が、照明空間の所定位置に配設されて照明空間における各照射位置を撮像する撮像部と、撮像された各照射位置の画像を画像処理するとともに該画像処理結果と撮像部の配設位置とに基づいて前記座標系における各照射位置を求める画像処理演算部とを具備するので、照射位置の座標が容易に得られるため、各灯具の設置位置をさらに正確且つ容易に特定することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】同上の動作を説明するための説明図である。
【図3】同上の動作を説明するための説明図である。
【図4】同上の動作を説明するための説明図である。
【図5】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】同上の動作を説明するための説明図である。
【図8】同上における座標特定手段の動作を説明するための説明図である。
【図9】同上における他の座標特定手段の動作を説明するための説明図である。
【図10】実施形態2の動作を説明するための説明図である。
【図11】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】実施形態3の動作を説明するための説明図である。
【図14】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】同上の動作を説明するための説明図である。
【図16】同上の動作を説明するための説明図である。
【図17】同上の動作を説明するための説明図である。
【図18】本発明の位置特定装置が用いられる自動追尾照明システムを示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 交点演算手段
2 記憶手段
3 座標特定手段
Claims (3)
- 指向性を有するとともに照射方向が可変可能な灯具を照明空間に配設し該灯具の照射方向を制御手段により遠隔制御して成る自動追尾照明システムに用いられる前記灯具の配設位置を照明空間に設定された座標系で特定する位置特定装置であって、前記灯具の照明空間内における複数の照射位置を前記座標系で特定する座標特定手段と、該座標特定手段で特定された複数の照射位置の座標と各照射位置を照射しているときの前記灯具の照射方向とをそれぞれ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記各照射位置を通り且つ対応する照射方向と同方向の直線の交点を求める交点演算手段とを備えたことを特徴とする自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置。
- 前記座標特定手段は、照明空間における異なる座標位置に配置され互いに異なる周波数の超音波を送信する複数の送信機と、前記灯具の各照射位置に配置され送信機から送信された超音波を受信する受信機と、各送信機から送信される周波数の異なる超音波が受信機で受信されるまでの時間に基づいて各送信機から受信機までの距離を算出し該距離から前記座標系における受信機の位置を照射位置として求める演算部とを具備することを特徴とする請求項1記載の自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置。
- 前記座標特定装置は、照明空間の所定位置に配設されて照明空間における各照射位置を撮像する撮像部と、撮像された各照射位置の画像を画像処理するとともに該画像処理結果と撮像部の配設位置とに基づいて前記座標系における各照射位置を求める画像処理演算部とを具備することを特徴とする請求項1記載の自動追尾照明システムに用いられる灯具の位置特定装置。
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