JP3554768B2 - データ集計装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、オフィスコンピュータやパーソナルコンピュータにおけるファイル、例えば会計ファイル、人事ファイル、からレコードデータを集計するデータ集計装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オフィスコンピュータや汎用コンピュータ等の事務処理装置においては、会計ファイル、人事ファイル、売上伝票ファイル、在庫ファイル等、各種多様のファイルを記憶管理しているが、各ファイルを構成するレコード構造は、ファイル毎に異なっており、同一レコード形態(レコードを構成する各項目が一致するレコード)毎にまとめて別ファイルとして記憶管理している。
ここで、任意の項目を指定してその項目を含むレコードをファイルから読み出して分類集計する場合において、項目内のデータは最初に分類集計し易いような分類コード体系を作っても、時の経過につれて分類が現実に適合しなくなり、そのままでは分類集計を行うことができなくなるのが現状であった。
そこで、従来においては、この対策として分類集計用のコード変換テーブルを設け、このコード変換テーブルを用いて分類集計に最適なコード体系に変換することによって分類集計する方法が現状広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コード変換テーブルを用いる方法では専門家であるシステムエンジニアが分類集計用のコード体系(変換テーブル)を作成しなければならなかった。即ち、種々の業務上の要望に応じて分類コード体系を作成することは極めて専門的で高度な知識を必要とする為、一般ユーザの業務担当者にあってはその作成は極めて困難であり、システムエンジニアにその作成を依頼しなければならないのが現状であった。
この発明の課題は、集計レコードのレコード名とこれに対応して集計対象を任意に定義しておくだけで、この定義内容を解析してレコード名と集計対象との対応関係等を示す組み合せ情報を生成し、この組み合せ情報に基づいて所定ファイルから読み出されたデータを集計できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、分類コードに対応したデータを複数記憶するデータ記憶手段と、複数階層の集計レベル別に集計レコード名を指定するレコード名欄と、各集計レコード名に対応して抽出対象となる分類コードを指定するコード欄とが複数行分設けられ、任意の集計レベルにおけるレコード名欄に対して任意の集計レコード名が行単位で定義され、その各行に定義された集計レコード名の各に対応して抽出対象となる任意の分類コードが定義された集計定義表、を記憶する定義表記憶手段と、上記集計定義表で定義された各行の集計レコード名に対応した集計レコードのレコードキーを、当該集計定義表における集計レコード名の定義配置位置に基づいて各レコード名毎に生成する生成手段と、上記集計定義表の集計レコード名に対応するコード欄に定義された分類コードに対応するデータを上記データ記憶手段から読み出して、その読み出されたデータを上記集計レコード名に対応して生成された上記レコードキーの集計レコードに対してデータ集計するデータ集計手段と、上記データの集計されたレコードの集計レコード名の集計レベルよりも上位の集計レベルのレコード名欄に定義された上位のレコード名に対応して生成された上記レコードキーの集計レコードに対して、上記分類コードに対応するデータが集計された上記集計レコードの集計データを集計する第2集計手段と、上記各集計レコードにおける各集計データを、上記集計定義表で指定された各階層別の集計レコード名と対応付け、上記集計定義表で指定された階層形態の集計表を作成する集計表作成手段と、を具備したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】
以下、図1〜図26を参照して一実施例を説明する。
図1は本実施例に係るデータ処理装置のブロック構成図である。このデータ処理装置はオフィスコンピュータを構成するもので、専門的知識を有しない業務担当者等が集計定義表を用いて集計レベルに対応して集計対象等を任意に指定しておくだけで、この集計定義表の定義内容に該当するレコードを所定ファイルから読み出して集計レベルに応じた階層構造でレコードを集計し、この集計結果を帳票データとして印刷出力するものである。
入力部1は各種のデータやコマンド等を入力するキー入力装置で、入力部1から入力されたデータはパラメータ設定部2に取り込まれて処理されると共に表示部3に表示出力される。なお、入力部1は所定のキー操作に応答してパラメータ設定部2に対して起動命令を与える。
【0006】
パラメータ設定部2は入力部1からの起動命令に応答して動作し、業務担当者等が所望する任意のレコード集計を指示する為に集計レコードのレコード名や集計対象等を定義する定義表(本実施例にあってはA表)を入力部1から入力されたデータにしたがって生成し、表示部3から表示出力させると共に、パラメータファイル4に設定する。なお、A表については後で詳細に説明するので、ここでは簡単に説明しておくものとする。例えば、所望する帳票として図2に示す様な「損益計算書」を印刷出力させる為に、この帳票の出力イメージにしたがった集計定義表としてのA表を生成しておく。A表は図3に示す様に構成されており、A表は集計レベルに対応して集計レコードのレコード名および集計レコードとして抽出される集計対象項目の項目内容(対象項目コード)等を定義する定義表である。
【0007】
パラメータファイル4はA表に対応してその基本フォーマット(罫線データ等)が予めメーカサイドによって固定的に格納されている他に、入力部1から任意に入力された各種帳票のA表パラメータデータおよび、入力部1から任意に入力された各種の帳票名とA表パラメータデータとを対応付ける対応テーブルが記憶されている。なお、パラメータファイル4には入力部1から任意に指定された帳票印刷時の書式もA表パラメータデータに対応付けて記憶されている。
【0008】
表構造解析部5は帳票印刷時に入力部1から入力された起動命令にしたがって動作し、出力対象として任意に指定された帳票名に対応するA表パラメータデータにしたがって集計レベルに応じた階層構造等を解析し、その解析結果に基づいて構成ファイル6を作成する。なお、構成ファイル6は後で詳述するが、A表内の集計対象項目とそれに対応する集計レコードとの対応関係や集計レベルの階層構造における上下関係等を表わす各種の構成レコードから成るものである。更に、表構造解析部5はパラメータファイル4から印刷書式を読み出して印刷書式メモリ7に設定する。その後、表構造解析部5は展開ファイル作成部8に起動命令を与える。
【0009】
印刷書式メモリ7は任意に設定された印刷書式の他に、図4に示す様に集計レベルに応じた帳票フォーマット(罫線フォーマット)を帳票名に対応させて記憶する。ここで、印刷書式メモリ7内に設定された帳票名および帳票フォーマットは入力部1から任意に入力されてパラメータファイル4に書き込まれたのち表構造解析部5によって設定されたもので、例えば図4に示す帳票フォーマットは図2の「損益計算書」用の罫線フォーマットである。即ち、この帳票フォーマットは集計レベルA、B、Cに対応し、集計レベルA、B、Cを区分する括り用の罫線フォーマットで、各罫線フォーマットの左端部の“ずれ”によって集計レベルの階層構造を表現している。
【0010】
展開ファイル作成部8はデータファイル9を構成する各種のソースファイルA……Nの中から集計対象ファイルを指定したり、この集計対象ファイルから抽出したレコードを1レコードずつ展開レコードとして、展開ファイル10に書き出す。これによって展開ファイル10を作成すると、展開ファイル作成部8は展開集計処理部11に起動命令を与える。なお、展開ファイル10の各レコードは分類コードとデータ値とから成り、この分類コードがA表に定義されている集計対象項目コードに相当している。
【0011】
展開集計処理部11は構成ファイル6を参照しながら展開ファイル10の内容に基づいて1レコードずつ集計レコードを順次作成し、集計ファイル12に書き出す。これによって集計ファイル12を作成すると、展開集計処理部11は印刷処理部13に起動命令を与える。
印刷処理部13は集計ファイル12の内容を印刷書式メモリ7に設定されている印刷書式にしたがって1レコードずつ帳票フォーマットと共にプリンタ14から印字出力させることにより、帳票作成を行う。
【0012】
次に、本実施例の動作を説明する。
先ず、所望する帳票を得る為に入力部1からA表の作成を指示すると、パラメータ設定部2はこれに応答して動作する。先ず、A表作成時にパラメータ設定部2はパラメータファイル4から読み出したA表の基本フォーマットにしたがって表枠等を表示出力させる。いま、A表の基本フォーマットが表示出力されている状態において、業務担当者は入力部1からA表のパラメータデータを入力する。図3はA表にパラメータデータを入力した場合の表示例である。ここで、A表の基本フォーマットにおいて、その列方向の見出し部には3段階の集計レベルに対応して「集計レベルA」、「集計レベルB」、「集計レベルC」の見出し文字列が表示されていると共に「管理単位」および「対象コード」の見出し文字列が表示されている。なお、この集計レベルの階層構造は、A>B>Cの関係にある。いま、図3に示すデータ入力例において、集計レベルAに対応して行No「01」には集計レコードのレコード名として「利益」が入力され、また集計レベルBに対応して行No「02」にはレコード名「売上」、行No「05」にはレコード名「経費−」が入力され、更に集計レベルCに対応して行No「03」にはレコード名「製品売上」、行No「04」に対応してレコード名「部品売上」、行No「06」に対応してレコード名「一般」が入力されている。このようにA表内には集計レベルA、B、Cに対応して集計レコードのレコード名が入力されている。
【0013】
このように集計レベルに対応して集計レコードのレコード名をA表に入力しておくと、ある行に着目した場合、その集計レコードの集計結果はそれよりも前の行において上位レベルにある集計レコードに集計される。つまり、例えば、行No「06」の集計レコードの集計結果はそれよりも上位レベルにある行No「05」の集計レコードに集計され、また行No「05」の集計レコードは、それよりも上位レベルにある行No「01」の集計レコードに集計される。ここで、上位レベルへの集計は通常プラス集計であるが、例えば行No「05」のレコード名「経費−」の様にマイナス符号がレコード名と共に入力されている場合には上位レベルへの集計はマイナス集計となる。
【0014】
また、A表には各行Noに対応して管理単位エリアが設けられており、任意の行を指定してそれに対応する位置に丸印を入力することにより、当該行は項目コードが入力されているエリアであることを示す。これはA表の定義内容を行単位毎に解析する際に、当該丸印が付されている行が解析対象となり、その他の行を対象から外すことによって処理スピードの向上を図る為であると同時に、業務担当者が抽出集計すべきデータがソースファイル(会計ファイルなど)にある事を確認する意味もある。
また、A表の「対象コード」の見出し部に対応する入力エリアには、集計対象項目の具体的な項目内容(項目コード)が入力されている。例えば、行No「01」、即ち、集計レベルAのレコード名「利益」に対応する入力エリアには項目コード「911」が入力されており、また行No「03」において集計レベルCのレコード名「製品売上」に対応する入力エリアには項目コード「111」が入力されており、これによって所定ファイルの集計対象項目のうち項目コード「911」あるいは「111」に該当するレコードを抽出すべきことが定義されている。なお、集計レベルAのレコード名「利益」に対応する入力エリアに定義した項目コード「911」は、例えば営業外利益(株式の利益金、特許料等)を集計対象項目としている。A表の「対象コード」入力エリアには各行に対応して複数の項目コードを入力可能なもので、図3に示すA表の例では2つの項目コードを入力することができるが、A表の基本フォーマットの一部を適宜修正変更可能であり、表枠全体を伸長することによって3以上の項目コードを入力できるようになっている。
このようにしてA表を作成すると、パラメータ設定部2はそのA表パラメータデータをパラメータファイル4に設定する。
【0015】
上述の様にしてA表を作成した後において、入力部1から任意の帳票名を指定してその印刷指令を与えると、表構造解析部5はパラメータファイル4内のA表パラメータデータを解析し、構成ファイル6を作成する処理を行う。
図5〜図7は構成ファイル6を作成する際の動作を示したフローチャートであり、図8〜図13はこの場合における表構造解析部5の動作内容を図式的に示すと共に、図3に示すA表の1行目〜6行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図、また図14は作成された構成ファイル6の内容を具体的に示した図である。なお、構成ファイル6の各レコード構造は「子コード」、「親コード」、「終了印」、「サイン」、「名称」とから成り、「子コード」および「親コード」はA表内の集計対象項目とそれに対応する集計レコードとの対応関係を表わしたり、集計レベルの階層構造における親子関係(上下関係)を表わすコードである。また、「終了印」は親コードに集計レベルAが含まれている場合に“1”となるフラグで、終了印に“1”がセットされている場合にはそれよりも上位レベルへのレコード集計を行わないことを示している。「サイン」はA表内のレコード名にマイナス符号が付されてマイナス集計が定義されている場合に「−」の符号がセットされるものである。「名称」はA表に定義されている集計レコードのレコード名である。
いま、図3に示すA表に基づいてA表の1行目〜6行目に対応して構成レコードが生成される場合を例に挙げて図5〜図7に示すフローチャートを具体的に説明するものとする。
【0016】
先ず、表構造解析部5はA表パラメータの先頭行(1行目)を指定し(ステップA1)、指定行の集計レベルは最上位のレベルAか否かをチェックする(ステップA2)。いま、1行目の集計レベルはAであるので、初期設定の為に、表構造解析部5内の最終項目ワークメモリ(図8の(B)参照)の内容を全てクリアしておくと共に(ステップA3)、現在着目中のレベル(現在レベル)として集計レベルAを指定しておく(ステップA4)。
この状態において、現在レベルと現在着目している行(現在行)の行Noとからレベル行データを生成する(ステップA5)。いま、A表の1行目は集計レベルAであり、かつその行Noは「01」であるので、この現在レベルと行Noとを組み合せたレベル行データ「A01」を生成する。次に、このレベル行データ「A01」と現在行の名称(集計レコードのレコード名「利益」)とを最終項目ワークメモリの現在レベルAに対応する位置にセットする(ステップA6)。図8の(C)はこの場合における最終項目ワークメモリの内容を示している。なお、最終項目ワークメモリは図8の(B)、(C)に示す様に集計レベルA、B、Cに対応してレベル行データおよび名称を記憶する構成となっており、構成レコード作成時のワークメモリである。
【0017】
次に、現在行に対応する管理単位エリアに丸印が付されているか否かをチェックする(ステップA7)。いま、図3に示す様にA表の1行目には丸印が付されているので、図7のステップA23に進み、現在行に入力されている項目コードをその先頭から指定し、この指定コードを構成レコードの子コードとしてセットする(ステップA24)。この場合、項目コードは「911」である為、図8の(A)に示す様に子コードは「911」となる。次に、最終項目ワークメモリ内の現在レベルのレベル行データ「A01」を構成レコードの親コードとしてセットする(ステップA25)。次に、親コードに含まれている集計レベルはAか否かをチェックするが(ステップA26)、この場合、親コードには集計レベルAが含まれているので、これを条件に構成レコードの終了印に“1”をセットする(ステップA27)。次に親コードの名称「利益」を最終項目ワークメモリから読み出して構成レコードの名称としてセットする(ステップA28)。図8の(A)はA表1行目の構成レコードを示し、子コードが「911」、親コードが「A01」、終了印が「1」、「名称」が「利益」となるもので、この構成レコードは構成ファイル6に書き出される(ステップA29)。ここで、子コード「911」と親コード「A01」との組み合せによってA表内において、集計対象の項目コードとそれに対応する集計レコードとの対応関係が示される。
次に現在行に他の項目コードが入力されているか否かをチェックし(ステップA30)、有ればステップA23に戻り、次の項目コードを指定し、以下、上述の動作を1項目ずつ繰り返す。いま、A表の1行目には1つの項目コードしか入力されていないので、A表の1行目に対応する構成レコードは1つしか生成されないが、1行に複数の項目コードが入力されていれば、その項目数に応じた構成レコードが生成されて構成ファイル6に書き出される。
【0018】
このようにして1行目の構成レコードを生成した後、ステップA30で他の項目コード無しが検出されると、図5のステップA8に進み、A表の次行に着目してその行にレコード名が設定されているか否かをチェックする。いま、次の2行目にはレコード名「売上」が設定されているので、現在行を更新して次行の指定を行う(ステップA9)。これによって、A表の2行目が指定されると、ステップA2に戻るが、この場合、2行目の集計レベルはB、したがって、ステップA10に進み、指定行のレベルが現在行レベル以上か否かのエラーチェックを行い、現在レベル以上であれば、最終項目メモリ内で指定行のレベル以下の内容を全てクリアしておく(ステップA11)。
【0019】
いま、2行目の集計レベルBは現在レベルA未満であるので、ステップA12に進み、この指定行のレベルを現在レベルとし、現在レベルの更新を行う。次に、現在レベルと現在行の行Noとからレベル行データを生成し(ステップA13)、このレベル行データを現在行の名称と共に最終項目ワークメモリ内の現在レベルに対応する位置にセットする(ステップA14)。この場合、レベル行データ「B02」および名称「売上」が最終項目ワークメモリの現在レベルBに対応する位置にセットされる。これによって、最終項目ワークメモリの内容は図9の(B)に示す状態から図9の(C)に示す状態となる。次に、このレベル行データ「B02」を図9の(A)に示す様に構成レコードの子コードとしてセットする(ステップA5)。そして、図6のステップA16に進み、最終項目ワークメモリの中から(現在レベル+1)のレベル位置、つまり、1つ前の上位レベル位置に格納されているレベル行データを読み出し、これを構成レコードの親コードとしてセットする。この場合、現在レベルはB、したがって最終項目ワークメモリのレベルAの位置に格納されているレベル行データ「A01」が親コードとなる(図9の(A)参照)。ここで、親コードに含まれているレベルがAであれば(図17)、構成レコードの終了印に“1”をセットする(ステップA18)。次に、子コードの行Noに対応するA表内のレコード名にマイナス符号が付いてい
るか否かをチェックし(ステップA19)、マイナス符号が付いていれば、構成レコードの「サイン」に「−」をセットする(ステップA20)。次に、親コードの名称「利益」を最終項目ワークメモリから読み出して構成レコードの名称としてセットする(ステップA21)。
【0020】
このようにして1レコード分のデータとして子コード「B02」、親コード「A01」、終了フラグ「1」、名称「利益」が揃うと、この構成レコードは構成ファイル6に書き出される。ここで、子コード「B02」と親コード「A01」との組み合せによってA表内の行No「02」、レコード名「売上」の集計レコードとその上位レベルにある行No「01」、レコード名「利益」の集計レコードとの親子関係(上下関係)が示される。
次に、図5のステップA7に戻るが、この場合、現在行の管理単位エリアには丸印が付されていないので、つまり、現在行には項目コードが入力されていないので、項目コードに関する構成レコードの生成処理(ステップA23〜A30)は行わず、そのまま次行の指定に移る(ステップA9)。
【0021】
これによって3行目が指定されるが、3行目の集計レベルはCであり、現在レベルB未満であるので、ステップA12に進み、現在レベルをCに変更したのち、構成レコード生成処理(ステップA13〜A22)に移る。即ち、いま、最終項目ワークメモリの内容が図10の(B)に示す状態において、現在レベルCと現在行の行Noとから生成したレベル行データ「C03」と現在行の名称「製品売上」とを最終項目ワークメモリの現在レベルC位置にセットする(図10の(C)参照)。次に、このレベル行データ「C03」を構成レコードの子コードとしてセットすると共に、最終項目ワークメモリ内の(現在レベル+1)のレベル行データ「C02」を構成レコードの親コードとしてセットする(図10の(A)参照)。なお、この場合には、親コードに含まれているレベルはB、したがって終了印のセットは行われない。次に、親コードとなる位置に格納されている最終項目ワークメモリ内の名称「売上」を読み出して構成レコードの名称としてセットする。これによって図10の(A)に示す様にA表3行目に対応する構成レコードとして先ず、子コードが「C03」、親コードが「B02」、名称が「売上」と成る構成レコードが生成されて構成ファイル6に書き出される。
【0022】
一方、A表の3行目には項目コード「111」が入力され、当該行には丸印が付されているので、ステップA7でそのことが検出され、以下、この項目コードに関する構成レコードの生成処理が行われる(ステップA23〜A30)。即ち、この項目コード「111」を構成レコードの子コードとしてセットすると共に、最終項目ワークメモリ内の現在レベルCのレベル行データ「C03」を構成レコードの親コードとしてセットする。なお、この場合にも親コードのレベルはAではないので、終了印のセットは行われない。次に、親コードの名称「製品売上」を構成レコードの名称としてセットする。これによって、図10に示す様に、子コードが「111」、親コードが「C03」、名称が「製品売上」と成る構成レコードが生成されて構成ファイル6に書き出される。なお、A表3行目には次の項目コードは入力されていないので、この時点でステップA8に戻る。
【0023】
次に、A表の4行目が指定される(ステップA9)。この場合、集計レベルと現在レベルは共にC、したがってステップA10でそのことが検出されてステップA11に進み、最終項目ワークメモリ内において、指定行のレベル以下の内容、この場合にはレベルCの内容が全てクリアされる(図11の(B)参照)。この状態において、レベル行データとして「C04」が生成され、図11の(C)に示す様に、最終項目ワークメモリのレベルCの位置には、このレベル行データと共に、現在行の名称「部品売上」がセットされる。そして、このレベル行データ「C04」が構成レコードの子コードとしてセットされ、また、最終項目ワークメモリ内の(現在レベル+1)のレベル行データ「B03」が構成レコードの親コードとしてセットされ、更に、親コードの名称「売上」が構成レコードの名称としてセットされる。これによって、図11の(A)に示す様な構成レコードが生成されて構成ファイル6に書き出される。
一方、A表4行目にも管理単位に丸印が付いているので、以下、構成レコードの生成が行われ、4行目の項目コード「121」が子コード、最終項目ワークメモリ内の現在レベルのレベル行データ「C04」が親コードとなり、更に親コードの名称「部品売上」が構成レコードの名称となる(図11の(D)参照)。
【0024】
次に、A表の5行目が指定されるが、この場合、5行目の集計レベルはBで現在レベルはC、したがって、図12の(B)に示す様に最終項目ワークメモリにおいて、指定行のレベルB以下の内容が全てクリアされる(ステップA11)。この状態において、レベル行データとして「B05」が生成され、図12の(C)に示す様に、最終項目ワークメモリのレベルBの位置には、このレベル行データと共に現在行の名称「経費−」のうち、マイナス符号を除いた「経費」がセットされる。そして、このレベル行データ「B05」が子コード、最終項目ワークメモリ内の(現在レベル+1)のレベル行データ「A01」が親コード、この親コードの名称「利益」が構成レコードの名称となるレコード(図12の(A)参照)が生成されて構成ファイル6に書き出される。なお、A表5行目の管理単位には丸印が付されていないので、この項目コードに関する構成レコードの生成は行われない。
【0025】
続いて、A表の6行目が指定されるが、この場合、6行目の集計レベルはCで現在レベルはB、したがって、最終項目ワークメモリの内容をクリアする処理(ステップA11)は行われず、最終項目ワークメモリの内容は図13の(B)に示す状態にある。この状態において、レベル行データとして「C06」が生成され、図13の(C)に示す様に最終項目ワークメモリのレベルCの位置にはこのレベル行データと共に現在行の名称「一般」がセットされる。そして、このレベル行データ「C06」が子コード、最終項目ワークメモリ内の(現在レベル+1)のレベル行データ「B05」が親コード、この親コードの名称「経費」が構成レコードの名称となるレコード(図13の(A)参照)が生成されて構成ファイル6に書き出される。ここで、A表の6行目には丸印が付されているので、項目コードに関する構成レコードが生成される。この場合、図13の(D)に示す様に6行目の項目コード「411」が子コード、最終項目ワークメモリ内の現在レベルのレベル行データ「C06」が親コードとなり、更に、親コードの名称「一般」が構成レコードの名称となる。
【0026】
次に、A表の7行目が指定されると、ステップA8でデータ無しが検出されるので、構成ファイル作成処理はこの時点で終了する。このように図3のA表を解析することによって作成された構成ファイル6は図14に示す如くとなる。即ち、この構成ファイル6は9つの構成レコードから成り、1レコード目はA表の1行目、2レコード目はA表の2行目、3および4レコード目はA表の3行目、5および6レコード目はA表の4行目、7レコード目はA表の5行目、8および9レコード目はA表の6行目に対応して生成されたものである。このようにして構成ファイル6を作成すると、表構造解析部5は展開ファイル作成部8に起動命令を与える。
【0027】
すると、展開ファイル作成部8はデータファイル9を構成する各種のソースファイルA……Nの中から集計対象ファイルを指定したり、この集計対象ファイルから抽出したレコードを1レコードずつ展開レコードとして展開ファイル10に書き出す処理を行う。ここで、展開ファイル10を構成する各レコードは分類コード、データ値とから成っている。展開ファイル10を作成すると展開ファイル作成部8は展開集計処理部11に起動命令を与える。
【0028】
展開集計処理部11は構成ファイル6を参照しながら展開ファイル10の内容に基づいて1レコードずつ集計レコードを順次作成し、集計ファイル12に書き出す。この場合、展開集計処理部11は展開ファイル10の内容と構成ファイル6の内容とに基づいて集計ファイル12を部品展開手法にしたがって生成する。図15は展開集計処理部11の動作を示したフローチャートである。なお、図16〜図25は展開集計処理部11の動作内容を具体的に説明する為の図である。
いま、図14に示す構成ファイル6の内容と図16の(A)に示す展開ファイル10の内容とに基づいて集計レコードを生成するものとする。
【0029】
先ず、展開集計処理部11は展開ファイル10の先頭から1レコード分のデータを読み込む(ステップB1)。そして、次のステップB2ではデータ終了か、つまり、展開ファイル10の先頭から全てのレコードを読み出したか否かをチェックする。最初は展開ファイル10の先頭から1レコード分のデータを読み込んだ場合であるから、次のステップB3に進み、構成ファイル6の内容をサーチし、展開レコードの分類コードと一致する子コードを構成ファイル6から検索する。ここで、図16は展開ファイル10から1レコード目のデータを読み込んだ場合の動作内容を示している。いま、図(A)に示す内容の展開ファイル10において、その1レコード目の展開レコードは分類コードが「111」で、データ値が「1,000」であり、この分類コードと一致する子コードを持つ構成レコードは図14に示す構成ファイル6内の4レコード目に存在する為、ステップB3で一致検出が行われてステップB4に進み、集計ファイル12のレコードを生成する。即ち、図16の具体例において、(C)は1レコード目の展開レコード、(D)は一致検出された構成レコードを示し、先ず、展開集計処理部11はこの構成レコード内の子コードに対応する親コード「C03」を読み出し、この親コードをA表の行Noと集計レベルとに分解し、この行No「03」を集計ファイル12の1レコード目の先頭項目に配置し、集計レベル「C」をそれに続けて配置する。そして、この構成レコード内の名称を集計レコードの次の項目に配置する。続いて、展開レコードのデータ値「1,000」を集計レコードの次の項目に配置する。図(E)はこのようにして生成された集計レコードを示している。つまり、この集計レコードはA表の行No「03」に定義されているレコード名「製品売上」、集計レベルCの集計レコードであり、このレコード名に対応してA表に定義されている集計対象コード「111」に該当するデータ「1,000」を集計したものである。
【0030】
次に、ステップB5に進み、今回生成した集計レコードと同一キーを持つレコードが集計ファイル12内に既に格納されているかをチェックし、同一キーを持つ集計レコードが無ければ生成した集計レコードを単に集計ファイル12に書き込む追加集計を行うが(ステップB6)、既に同一キーを持つレコードが集計ファイル12内に格納されていれば、ステップB7に進み、構成レコード内の「サイン」を参照し、マイナス符号がセットされているかをチェックする。この結果、マイナス符号が無ければ、同一キーを持つ既存の集計レコードと今回生成した集計レコードとをプラス集計して1つのレコードにまとめ集計ファイル12に書き込み(ステップB8)、また、マイナス符号が有れば、同一キーを持つ既存の集計レコードと今回生成した集計レコードとをマイナス集計して1つのレコードにまとめ集計ファイル12に書き込む(ステップB9)、いま、図(B)に示す様に集計ファイル12内には集計レコードが何も格納されていない状態にある為、ステップB5で同一キーを持つ既存の集計レコードは存在しないことが検出され、集計ファイル12への追加集計が行われる。
【0031】
次に、構成レコード内に終了印“1”がセットされているかをチェックする(ステップB10)。ここで、上述した如く構成レコード内の終了印は親コードに含まれている集計レベルがAのときに“1”となるもので、終了印が“1”のときにはそのままステップB3に戻るが、終了印が“1”でなければ、新たに展開レコードを生成して展開ファイル10への書き出しを行う(ステップB11)。つまり、今回生成した集計レコードよりも上位レベルにあるレコード名がA表に定義されていれば、今回生成した集計レコードの集計結果を上位レベルにあるレコード名の集計レコードへ集計させる為に、新たな展開レコードを生成して展開ファイル10への書き出しを行う。
【0032】
いま、構成レコード内に終了印“1”はセットされていないので、図(F)に示す様なレコードを新たに生成して展開ファイル10への書き出しを行う。即ち、構成レコード内の親コード「C03」をそのまま分類として先頭項目に配置し、これに続けて展開レコード内のデータ値「1,000」を配置した新たな展開レコードを生成して展開ファイル10へ書き出す。その後、ステップB3に戻り、以下、構成ファイル6の内容を全てサーチし、展開レコード内の分類コード「111」と一致する子コードを持った構成レコードが検出されなくなるまで、上述の動作を繰り返す。この結果、ステップB3で該当レコード無しが検出されて不一致終了となると、ステップB1に戻り、展開ファイル10から次のレコードを読み出す。
【0033】
図17は展開ファイル10から次のレコードを読み込んだ場合の動作内容を示している。ここで、(A)はこの時点の展開ファイル10の内容を示し、図中太線の下に配置したレコードは図16の場合において新たに生成された展開レコードを示している。また、(B)はこの時点における集計ファイル12の内容を示し、図16の場合において生成された集計レコードがその先頭に書き込まれた状態を示している。更に、(C)は展開ファイル10から今回読み出されたレコードを示し、(D)はこの展開レコードの分類キーと一致する子コードを持った構成レコードを示している。ここで、展開集計処理部11はこの展開レコードと構成レコードとから図(E)に示す様な集計レコードを生成する。この集計レコードはA表の行No「04」に定義されているレコード名「部品売上」、集計レベルCの集計レコードであり、このレコード名に対応してA表に定義されている集計対象コード「121」に該当するデータ「2,000」を集計したものである。なお、この場合においても同一キーを持つレコードは集計ファイル12内に存在しない為、集計ファイル12への追加集計が行われる(ステップB6)。また、上述と同様にこの構成レコード内には終了印がセットされていないので、新たな展開レコード(図(F)参照)を生成して展開ファイル10に書き出す(ステップB11)。その後、ステップB3で不一致終了が検出されると、展開ファイル10から次のレコードを読み込む(ステップB1)。
【0034】
同様に図18は展開ファイル10から次のレコードを読み込んだ場合の動作内容を示している。この場合、展開ファイル10から読み出したレコード図(C)とこれに該当する構成レコード図(D)とから図(E)に示す様な集計レコードが生成される。この集計レコードはA表の行No「06」に定義されているレコード名「一般」、集計レベルCの集計レコードであり、このレコード名に対応してA表に定義されている集計対象コード「411」に該当するデータ「800」を集計したもので、集計ファイル12へ追加集計される。また、この場合においても、今回生成した集計レコードの集計結果をそれよりも上位レベルにあるレコード名の集計レコードへ集計させる為に図(F)に示す様な新たな展開レコードが生成される。
【0035】
更に、図19は展開ファイル10から次のレコードを読み込んだ場合の動作内容を示している。この場合においても、展開ファイル10から読み出したレコード図(C)とこれに該当する構成レコード図(D)とから図(E)に示す様な集計レコードが生成される。この集計レコードはA表の行No「01」に定義されているレコード名「利益」、集計レベルAの集計レコードであり、このレコード名に対応してA表に定義されている集計対象コード「911」に該当するデータ「500」を集計したもので、集計ファイル12へ追加集計される。
このように、A表内に集計レベルAのレコード名「利益」に対応して集計対象コード「911」を定義しておけば、その集計対象コードに基づいた集計レコードも生成される。ここで、この対象項目コード「911」を営業外利益の項目とすると、生成レコードはこの営業外利益の集計レコードとなる。なお、この場合、集計レベルはA、したがって、構成レコード内には終了印“1”がセットされている為、新たな展開レコードの生成は行われない。
【0036】
このようにして図16の(A)に示す展開ファイル10の内容を1レコードずつ順次読み出して集計レコードを生成してゆくと、集計ファイル12には図20の(B)に示す様な集計レコードが書き込まれる。この集計ファイル12内の各レコードはA表に定義されている集計対象の項目コード「111」、「121」、「411」、「911」に該当するデータを集計した集計レコードである。これによって、各集計対象項目に対応する集計レコードが全て揃うことになる。
【0037】
次に、この各集計レコードの集計結果を上位レベルにある集計レコードへ集計させる為の処理に移る。先ず、集計レベルBの集計レコードを生成したのち集計レベルAの集計レコードを生成する処理が行われる。ここで、図20〜図22は集計レベルBの集計レコードを生成する場合、図23〜図25は集計レベルAの集計レコードを生成する場合である。
【0038】
図20は図16の場合に新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合の動作内容を示している。この場合、図(C)に示す様に展開レコードの分類コードは「C03」で、これと一致する子コードを持った構成レコードの親コードは図(D)に示す様に「B02」である。したがって、この展開レコードと構成レコードとから図(E)に示す様な集計レコードが生成される。この集計レコードは、A表の行No「03」の集計レコードよりも上位レベルBにある行No「02」、レコード名「売上」の集計レコードであり、図(C)に示す展開レコードのデータ値、つまり、行No「02」の集計結果「1,000」を集計したものである。この場合、集計ファイル12内にはまだ同一キ−を持った集計レコードは存在しない為、この集計レコードは集計ファイル12へ追加集計される。また、この場合においても更に上位レベルにあるレコード名の集計レコードへ集計させる為に図(F)に示す様な展開レコードが新たに生成されて展開ファイル10に書き出される。
【0039】
図21は図17の場合に新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合の動作内容を示している。この場合においても図(C)に示す様に展開レコードの分類コード「C04」と一致する子コードを持った構成レコードの親コードは「B02」である。したがって、この展開レコードと構成レコードとから図(E)に示す様な集計レコードが生成される。この集計レコードはA表の行No「04」の集計レコードよりも上位レベルBにある行No「02」、レコード名「売上」の集計レコードであり、図(C)に示す展開レコードのデータ値(行No「04」の集計結果「2,000」)を集計したものである。ここで、集計ファイル12内では図20の場合に生成された同一キーを持った集計レコードが既に存在する為、今回生成した集計レコードと集計ファイル12内の同一キーを持った集計レコードとを1つのレコードにまとめて集計ファイル12に書き込まれる。即ち、今回生成した集計レコードと既に生成された集計レコードとのデータ値を集計するが、この場合、図(D)に示す様に構成レコード内の「サイン」にはマイナス符号がセットされていないので、プラス集計が行われ、「1,000+2,000=3,000」の値をデータ値とする新たな集計レコード(キー、名称は同じ)を集計ファイル12内の5レコード目、つまり、同一キーを持った集計レコードが格納されていた位置に書き込まれ、その内容を新たな集計レコードに置き換える。これによって、集計ファイル12に新たに書き込まれた集計レコードはそれよりも下位レベルにあるA表の行No「03」、「04」に対応する集計レコードの内容(図21の(B)において1レコード目および2レコード目のレコード内容)を加算集計したものとなる。なお、この場合においても図(F)に示す様な展開レコードが新たに生成される。この展開レコードは図20の場合に生成された展開レコードの分類コード「B02」と同一であるが、データ値は相違している。
【0040】
図22は図18の場合に新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合の動作内容を示し、図(C)に示す展開レコードと図(D)に示す構成レコードから図(E)に示す様な集計レコードが生成されるが、この集計レコードはA表の行No「06」の集計レコードよりも上位レベルBにある行No「05」、レコード名「経費」の集計レコードであり、図(C)に示す展開レコードのデータ値、つまり、行No「06」の集計結果「800」を集計したものである。ここで、集計ファイル12内には同一キーを持った集計レコードは存在しない為、集計ファイル12への追加集計が行われる。また、図(F)に示す様な展開レコードも新たに生成される。
【0041】
このようにして展開ファイル10から図16〜図18の場合に新たに生成された展開レコードを順次読み出してそれに応じて集計レベルBの集計レコードを生成すると、更に図20〜図22で新たに生成された展開レコードを展開ファイル10から順次読み出して集計レコード生成を行う(図23〜図25)。この場合、最上位レベルAの集計レコードを生成する処理である為上位レベルへの集計は不要であり、新たな展開レコードの生成は行われない。
【0042】
図23は図20で新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合で、この時、生成される集計レコードはA表の行No「01」、集計レベルA、レコード名「利益」の集計レコードで、そのデータ値は「1,000」となるが、この場合、この集計レコードと同一キーを持つ集計レコードは集計ファイル12内の4レコード目に存在し、かつ構成レコード内にはマイナス符号がセットされていないので、今回生成された集計レコードと集計ファイル12内の4レコード目の集計レコードとのデータ値が加算集計され、その値「500+1,000=1,500」が集計ファイル12内の4レコード目の内容と書き換えられる。
【0043】
更に、図24は図21で新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合で、この時、生成される集計レコードも図23の場合と同様に集計レベルAの集計レコードであるが、この場合、データ値は「2,000」となる。そして、この場合においても同一キーを持つ集計ファイル12内の4レコード目の集計レコードと加算集計されて1つの集計レコードにまとめられる。
【0044】
最後に図25は図22で新たに生成された展開レコードを読み込んだ場合で、この時、生成される集計レコードも図23の場合と同様に集計レベルAの集計レコードであり、そのデータ値は「800」となる。この場合、構成レコード内にはマイナス符号がセットされているので、今回生成された集計レコードと集計ファイル12内の4レコード目にある同一キーを持った集計レコードとは減算集計され、その値「3,500−800=2,700」が集計ファイル12内の4レコード目の内容と置き換えられる。
【0045】
このようにして得られた集計レベルAの集計レコードの値「2,700」はそれに対応する項目コード「911」の集計レコードの値「500」にそれよりも下位レベルにある「製品売上」のレコード値「1,000」および「部品売上」のレコード値「2,000」をそれぞれ加算集計し、この集計結果に「一般」のレコード値「800」を減算集計したものとなる。したがって、この集計レベルAのレコード値は営業外利益も計上したものとなる。
【0046】
このようにして展開ファイル10内の全レコードが読み出されると、図15のステップB2でデータ終了が検出されてステップB12に進み、集計ファイル12を構成する各レコードをそのキー内容(行No)にしたがって昇順にソートする。図26はこの場合の集計ファイル12の内容を示し、(A)はソート前、(B)はソート後における集計ファイル12の内容を示している。このようにしてソートされた集計ファイル12内の各レコードは帳票出力時の印刷順に並べ替えられる。その後、展開集計処理部11は印刷処理部13を起動させる。
【0047】
すると、印刷処理部13は印刷書式メモリ7の内容を取り込んでその印刷書式にしたがって集計ファイル12の内容を帳票フォーマットと共にプリンタ14から印字出力させることにより帳票作成を行う。この場合、印刷処理部13は集計ファイル12の先頭から1レコードずつ集計レコードを読み出し、この集計レコード内に含まれている集計レベルを判別し、それに対応する括り用の罫線フォーマット(図4参照)を印刷書式メモリ7から読み出し、この罫線フォーマットと共に集計レコード内の名称およびデータ値を1レコードずつ印字出力させる。これによって図2に示す様な帳票(損益計算書)が印字出力され、集計レベルに応じた階層構造のフォーマットと共に図26で示した集計ファイル12の内容が印刷出力される。
【0048】
以上の様に、本実施例においては、業務担当者等が所望する帳票を得る為に集計定義表であるA表内に集計レベルに対応して集計レコードのレコード名を定義し、かつこのレコード名に対応して集計対象コードを定義しておくと、このA表を参照し、集計対象コードに該当するデータが所定ファイルから読み出され、この読み出されたデータはA表の対応するレコード名の集計レコードに集計される他、この集計レコードよりも上位レベルにあるレコード名がA表に定義されておれば、この集計レコードの集計結果が上位レベルにあるレコード名の集計レコードに集計される。一方、上位レベルにある集計レコードへのマイナス集計を定義する為に、レコード名に「−」符号が付加されていれば、そのレコード名における集計レコードの集計結果は上位レベルにある集計レコードにマイナス集計される。また、A表に行No「01」のレコード名「利益」に対応して集計対象の項目コードとして営業外利益、つまり、株式の利益金、特許料等の項目を定義しておけば、この「利益」の集計レコードには営業外利益も計上されたものとなる。
【0049】
また、表構造解析部5はA表パラメータを解析し、部品展開手法によって構成ファイル6を作成しておき、この構成ファイル6を参照して展開集計処理部11が集計ファイル12を作成するようにしたから、展開集計処理部11は集計ファイル12を効率良く作成することが可能となる。つまり、構成ファイル6には集計対象コードとこれに対応付けられているレコード名の集計レコードとの対応関係や各レコード名毎に上位レベルにある集計レコードとの上下関係等、集計レコードを生成する為の必要な情報が全て格納されているので、展開集計処理部11はこの構成ファイル6の内容にしたがって簡単に集計レコードを生成することができ、展開集計処理部11がパラメータファイル4を直接参照するよりも集計ファイル12を効率良く作成することが可能である。
【0050】
また、展開集計処理部11は集計ファイル12を作成したのち、各レコードをその行Noにしたがってソートするようにしたから、集計ファイル12内において各レコードの並び順はA表に定義したレコード名の並び順に対応したものとなり、また印刷処理部13はこの集計ファイル12の内容をその先頭から1レコードずつ読み出し、集計レコードに含まれている集計レベルをチェックし、それに対応して予め決められている罫線フォーマットと共に集計レコードの名称、データ値を印刷出力するもので、作成された帳票の印刷結果はA表の定義内容に対応したものとなり、集計レベルに応じた階層構造の帳票を得ることが可能となる。
【0051】
このように本実施例においては、専門的知識を有しない業務担当者等がA表を用いて集計レベル毎に集計レコードのレコードや集計対象コードを任意に定義しておくだけでこの定義内容に該当するレコードが所定ファイルから読み出されて集計レベルに応じた階層構造でレコードを集計し、その集計レコードをA表の並び順にしたがって集計レベルに応じた罫線フォーマットと共に印字出力するので、誰でも容易に所望する帳票を得ることが可能となる。
【0052】
なお、上記実施例では集計レベル毎に任意のレコード名をA表に入力部1から直接入力するようにしたが、使用するレコード名が予め定まっている場合には、これら使用予定のレコード名をテーブルに記憶しておき、レコード名入力時にこのテーブル内容をウィンドゥ画面に一覧表示させ、その中から任意のレコード名を選択することによってレコード名を入力するようにしてもよい。また、レコード名は名称に限らず、コードであってもよい。
また、上記実施例はA表に集計対象の項目コードを入力するようにしたが、コード以外に名称を入力してもよく、また、A表のマトリックス上の交点位置を指定することによって集計対象を指示するようにしてもよい。
また、A表内にマイナス集計を指示するマイナス符号をレコード名に付加するようにしたが、マイナス集計を指示する情報はA表内のどの位置に入力してもよい。
また、上記実施例の説明ではA表に集計レベルAのレコード名「利益」に対応して営業外利益を集計対象として定義したが、例えばA表の集計レベルBのレコード名「売上」に対応して部外売上等を定義しておけば、この集計レコードにこの部外売上等も計上することが可能である。
更に、構成ファイル6のレコード構造としてはA表に定義されている階層構造等が展開されているものであれば、上記実施例に限定されないことは勿論であり、しかも罫線フォーマットは集計レベルを識別可能であればその形状も限定されることはない。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、集計用のコード体系を予め作成しておかなくても、複数階層の集計レベルに対応して集計レコード名とそのレコードに集計すべき分類コード(複数可)とを集計定義表のフォーマットに沿って行単位で任意に定義しておくだけで、その各集計レコード名に対応するレコードキーが自動生成され、そのレコードキーが生成された集計レコードに対して当該集計レコード名に対応して定義された分類コード対応のデータを自動集計でき、更にこの集計定義表で上位の集計レベルに集計レコード名に対応する集計レコードへも自動集計することができ、この集計された各集計レコードのデータに基いて、上記集計定義表で集計レベル別に階層形式で指定されたレコード名の指定形態と同様のフォーマットの集計表を自動作成することができるものであり、この集計定義表によれば集計定義と集計表のフォーマット定義とを同時に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るデータ処理装置のブロック構成図。
【図2】帳票印刷出力例を示した図。
【図3】集計定義表であるA表に定義された内容を具体的に示した図。
【図4】印刷書式メモリ7内に対応して設定されている集計レベルを区分する括り用の罫線フォーマットを示した図。
【図5】表構造解析部5が構成ファイル6を作成する処理の一部を示したフローチャート。
【図6】図5に続く構成ファイル作成処理の一部を示したフローチャート。
【図7】更に図5に続く構成ファイル作成処理の一部を示したフローチャート。
【図8】A表の1行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図9】A表の2行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図10】A表の3行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図11】A表の4行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図12】A表の5行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図13】A表の6行目に対応して生成される構成レコードの生成過程を示した図。
【図14】図3に示すA表にしたがって作成された構成ファイル6の具体的な内容を示した図。
【図15】展開集計処理部11が構成ファイル6、展開ファイル10の内容から集計ファイル12を作成する場合の動作を示したフローチャート。
【図16】展開集計処理部11が展開ファイル10から最初のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図17】展開集計処理部11が展開ファイル10から2番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図18】展開集計処理部11が展開ファイル10から3番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図19】展開集計処理部11が展開ファイル10から4番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図20】展開集計処理部11が展開ファイル10から5番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図21】展開集計処理部11が展開ファイル10から6番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図22】展開集計処理部11が展開ファイル10から7番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図23】展開集計処理部11が展開ファイル10から8番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図24】展開集計処理部11が展開ファイル10から9番目のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図25】展開集計処理部11が展開ファイル10から最後のレコードを読み出した場合の動作内容を示した図。
【図26】展開集計処理部11が集計ファイル12を作成したのちその各レコードをキー内容にしたがってソートする場合におけるソート前、ソート後の集計ファイル12の内容を示した図。
【符号の説明】
1 入力部
2 パラメータ設定部
3 表示部
4 パラメータファイル
5 表構造解析部
6 構成ファイル
7 印刷書式ファイル
8 展開ファイル作成部
9 データファイル
10 展開ファイル
11 展開集計処理部
12 集計ファイル
13 印刷処理部
14 プリンタ
Claims (1)
- 分類コードに対応したデータを複数記憶するデータ記憶手段と、
複数階層の集計レベル別に集計レコード名を指定するレコード名欄と、各集計レコード名に対応して抽出対象となる分類コードを指定するコード欄とが複数行分設けられ、任意の集計レベルにおけるレコード名欄に対して任意の集計レコード名が行単位で定義され、その各行に定義された集計レコード名の各に対応して抽出対象となる任意の分類コードが定義された集計定義表、を記憶する定義表記憶手段と、
上記集計定義表で定義された各行の集計レコード名に対応した集計レコードのレコードキーを、当該集計定義表における集計レコード名の定義配置位置に基づいて各レコード名毎に生成する生成手段と、
上記集計定義表の集計レコード名に対応するコード欄に定義された分類コードに対応するデータを上記データ記憶手段から読み出して、その読み出されたデータを上記集計レコード名に対応して生成された上記レコードキーの集計レコードに対してデータ集計するデータ集計手段と、
上記データの集計されたレコードの集計レコード名の集計レベルよりも上位の集計レベルのレコード名欄に定義された上位のレコード名に対応して生成された上記レコードキーの集計レコードに対して、上記分類コードに対応するデータが集計された上記集計レコードの集計データを集計する第2集計手段と、
上記各集計レコードにおける各集計データを、上記集計定義表で指定された各階層別の集計レコード名と対応付け、上記集計定義表で指定された階層形態の集計表を作成する集計表作成手段と、
を具備したことを特徴とするデータ集計装置。
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Family Applications (1)
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