JP3553646B2 - プレスライフモニタ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は加工内容毎に異なるプレスの疲労度を累積して出力するプレスライフモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプレスは、成形中に発生する荷重によりプレス本体に疲労が蓄積され、疲労度が限界を越えると故障が発生したり、プレス本体が破損するなどの原因となる。
このため従来では適当な時期にプレス本体をオーバホールして、疲労の限界に達している部品や、摩耗した部品を新しい部品と交換するなどのメンテナンスを行っている。
また成形中プレス本体に加わる荷重を表示器に表示して、この表示によりプレスの疲労度が判断できるようにした装置が例えば実公平3−53838号公報や実開平7−3900号公報(実願平5−34538号)などで提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしプレス本体に蓄積される疲労は、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工等の加工内容により大きく異なる。
このため加工内容に関係なくプレス作業中に発生する荷重を検出し、これを表示する従来の方法では、プレス本体に蓄積された疲労度を正確に把握できず、その結果メンテナンス時期を誤ったために重大な事故が発生するなどの不具合があった。
この発明はかかる不具合を改善するためになされたもので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工に応じて異なる疲労度を累積して検出することにより、メンテナンス時期が正確に判断できるようにしたプレスライフモニタを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、プレス作業時プレス本体1に加わる荷重を検出する手段と、
この検出手段で検出されたプレス荷重により荷重曲線を求め、予めデータとして記憶されている荷重曲線と比較することで絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれの加工内容であるかを判断する手段と、
この判断手段が絞り加工、リストライク加工を判断した時は正の負荷最大荷重を検出し、かつその正の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出し、前記判断手段がブランクトリム加工を判断した時は正及び負の負荷最大荷重を検出し、かつその正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出する手段と、
前記算出手段で算出した負荷最大荷重とプレス能力の比より疲労係数をそれぞれ算出する手段と、
前記算出手段で算出した疲労係数を疲労度として累積する手段と、
前記累積手段で累積された疲労度を出力する手段を具備したことを特徴とするプレスライフモニタである。
第2の発明は、第1の発明において累積手段により累積された疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を予め設定されたしきい値と比較して、累積疲労度がしきい値に達したときにこれを表示してなるプレスライフモニタである。
第3の発明は、第1の発明において累積手段により累積された累積疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を色分けして表示部に表示してなるプレスライフモニタである。
【0005】
【作 用】
第1の発明によれば、検出したプレス荷重の荷重曲線によって絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれかであるかを判断し、絞り加工、リストライク加工の場合には正の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、ブランクトリム加工の場合には正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、これらの算出した疲労係数を累積した疲労度とし、その疲労度を出力するようにしたので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工をするプレスのプレス本体に蓄積された疲労度を記憶結果より正確に判断できる。
これによってプレス本体のメンテナンス時期を誤ることが少なくなるため、重大な事故や故障が発生するのを未然に防止することができる。
第2の発明によれば、予めしきい値を設定して、このしきい値と累積疲労度を比較し、累積疲労度がしきい値を越えたときに表示するので、作業者にメンテナンス時期を確実に通報することができる。
第3の発明によれば、累積された疲労度を色分けして表示部に表示するので、表示部を見るだけでプレス本体に蓄積された疲労度が容易に把握できる。
【0006】
【実 施 例】
この発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
図1はプレスライフモニタの設けられたプレスの概略構成図、図2はプレスライフモニタのブロック図を示す。
図1において、1はプレス本体で、上下動自在なスライド2を有しており、このスライド2の下面に取付けられた上型3aと、ボルスタ1a上に固定された下型3bよりなる金型3でワーク(図示せず)をプレス加工できるようになっている。
【0007】
図1中4はプレス本体1の上部に設けられたスライド駆動機構(図示せず)の一部を構成するコンロッドで、下端がダイハイト調整用のねじ軸5を介して上記スライド2の例えば2個所に設けられたポイント6に接続されており、これらポイント6または上記コンロッド4に、プレッシャゲージまたは歪ゲージよりなる荷重検出器7が設けられて、この荷重検出器7により検出された荷重はプレスライフモニタ本体10へ入力されるようになっている。
【0008】
上記プレスライフモニタ本体10は、図2に示すように荷重検出器7より入力された信号を増幅するアンプ11と、アンプ11より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器12と、加工内容に応じて疲労係数を算出する演算処理装置13と、演算結果を累積記憶するメモリ14及び累積された疲労度をランプやバー形LEDで色表示したり、音声や文字で表現する表示部15より構成されている。
【0009】
次に図3ないし図6に示す図面を参照して作用を説明すると、プレスライフモニタ本体10のメモリ14内には図3に示すプレス荷重に対する疲労係数と、図4の(イ)ないし(ハ)に示す加工内容に応じた荷重曲線が予めデータとして記憶されている。
すなわち図4の(イ)は絞り加工の荷重曲線を、図4の(ロ)はブランクトリム加工の荷重曲線を、そして図4の(ハ)はリストライク加工の荷重曲線を示すものである。
【0010】
いま、図5に示すフローチャートのステップ101でプレス作業を開始すると、ステップ102で図4の(イ)ないし(ハ)に示す荷重曲線を基に加工内容が判断され、絞り加工の場合はステップ103へ、ブランクトリム加工の場合はステップ103′へ、またリストライク加工の場合はステップ103″へ進む。
そして絞り加工の場合は、ステップ103で演算処理装置13により正の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算された後、ステップ104でメモリ14に予め記憶された荷重−疲労係数曲線を基に疲労係数が演算されると共に、ステップ105で、すでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
【0011】
またブランクトリム加工の場合は、ステップ103′で正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算処理装置13により演算された後、ステップ104′で疲労係数が演算されると共に、ステップ105ですでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
さらにリストライク加工の場合は、ステップ103″で正の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算処理装置13で演算された後、ステップ104″で疲労係数が演算されると共に、ステップ105ですでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
【0012】
一方演算処理装置13はステップ106で、メモリ14に累積記憶された疲労度と、予め設定されたしきい値とを比較し、累積疲労度がしきい値より小さい場合はステップ107へ進んでなにも処理をしないが、累積疲労度がしきい値と等しいか、これより大きくなった場合はステップ108へ進んで疲労度が限界を越えたことを表示部15へ出力する。
【0013】
なお表示部15に図6に示すようなバー形LED表示装置を用いた場合は、メモリ14に記憶された累積疲労度を表示部15へ出力して色表示する。
すなわち累積疲労度がしきい値より小さい場合は緑色のLED15aを点灯させ、しきい値に近づいた場合は黄色のLED15bを点灯させる。
そしてしきい値を越えた場合は赤色のLED15cを点灯することにより、作業者は表示部15を見ることにより疲労度がどの程度蓄積されているかを容易に判断することができる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、検出したプレス荷重の荷重曲線によって絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれかであるかを判断し、絞り加工、リストライク加工の場合には正の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、ブランクトリム加工の場合には正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、これらの算出した疲労係数を累積した疲労度とし、その疲労度を出力するようにしたので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工をするプレスのプレス本体に蓄積された疲労度を記憶結果より正確に判断できる。
これによってプレス本体のメンテナンス時期を誤ることが少なくなるため、重大な事故や故障が発生するのを未然に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、予めしきい値を設定して、このしきい値と累積疲労度を比較し、累積疲労度がしきい値を越えたときに表示するので、作業者にメンテナンス時期を確実に通報することができる。
請求項3に係る発明によれば、累積された疲労度を色分けして表示部に表示するので、表示部を見るだけでプレス本体に蓄積された疲労度が容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になるプレスライフモニタを採用したプレスの概略構成図である。
【図2】この発明の一実施例になるプレスライフモニタのブロック図である。
【図3】荷重と疲労係数の関係を示す線図である。
【図4】(イ)ないし(ハ)は加工内容により異なる荷重とクランク角の関係を示す線図である。
【図5】この発明の一実施例になるプレスライフモニタの作用を示すフローチャートである。
【図6】この発明の一実施例になるプレスライフモニタの表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…プレス本体、2…スライド、7…荷重検出器、10…プレスライフモニタ、15…表示部。
【産業上の利用分野】
この発明は加工内容毎に異なるプレスの疲労度を累積して出力するプレスライフモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプレスは、成形中に発生する荷重によりプレス本体に疲労が蓄積され、疲労度が限界を越えると故障が発生したり、プレス本体が破損するなどの原因となる。
このため従来では適当な時期にプレス本体をオーバホールして、疲労の限界に達している部品や、摩耗した部品を新しい部品と交換するなどのメンテナンスを行っている。
また成形中プレス本体に加わる荷重を表示器に表示して、この表示によりプレスの疲労度が判断できるようにした装置が例えば実公平3−53838号公報や実開平7−3900号公報(実願平5−34538号)などで提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしプレス本体に蓄積される疲労は、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工等の加工内容により大きく異なる。
このため加工内容に関係なくプレス作業中に発生する荷重を検出し、これを表示する従来の方法では、プレス本体に蓄積された疲労度を正確に把握できず、その結果メンテナンス時期を誤ったために重大な事故が発生するなどの不具合があった。
この発明はかかる不具合を改善するためになされたもので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工に応じて異なる疲労度を累積して検出することにより、メンテナンス時期が正確に判断できるようにしたプレスライフモニタを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、プレス作業時プレス本体1に加わる荷重を検出する手段と、
この検出手段で検出されたプレス荷重により荷重曲線を求め、予めデータとして記憶されている荷重曲線と比較することで絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれの加工内容であるかを判断する手段と、
この判断手段が絞り加工、リストライク加工を判断した時は正の負荷最大荷重を検出し、かつその正の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出し、前記判断手段がブランクトリム加工を判断した時は正及び負の負荷最大荷重を検出し、かつその正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出する手段と、
前記算出手段で算出した負荷最大荷重とプレス能力の比より疲労係数をそれぞれ算出する手段と、
前記算出手段で算出した疲労係数を疲労度として累積する手段と、
前記累積手段で累積された疲労度を出力する手段を具備したことを特徴とするプレスライフモニタである。
第2の発明は、第1の発明において累積手段により累積された疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を予め設定されたしきい値と比較して、累積疲労度がしきい値に達したときにこれを表示してなるプレスライフモニタである。
第3の発明は、第1の発明において累積手段により累積された累積疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を色分けして表示部に表示してなるプレスライフモニタである。
【0005】
【作 用】
第1の発明によれば、検出したプレス荷重の荷重曲線によって絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれかであるかを判断し、絞り加工、リストライク加工の場合には正の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、ブランクトリム加工の場合には正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、これらの算出した疲労係数を累積した疲労度とし、その疲労度を出力するようにしたので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工をするプレスのプレス本体に蓄積された疲労度を記憶結果より正確に判断できる。
これによってプレス本体のメンテナンス時期を誤ることが少なくなるため、重大な事故や故障が発生するのを未然に防止することができる。
第2の発明によれば、予めしきい値を設定して、このしきい値と累積疲労度を比較し、累積疲労度がしきい値を越えたときに表示するので、作業者にメンテナンス時期を確実に通報することができる。
第3の発明によれば、累積された疲労度を色分けして表示部に表示するので、表示部を見るだけでプレス本体に蓄積された疲労度が容易に把握できる。
【0006】
【実 施 例】
この発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
図1はプレスライフモニタの設けられたプレスの概略構成図、図2はプレスライフモニタのブロック図を示す。
図1において、1はプレス本体で、上下動自在なスライド2を有しており、このスライド2の下面に取付けられた上型3aと、ボルスタ1a上に固定された下型3bよりなる金型3でワーク(図示せず)をプレス加工できるようになっている。
【0007】
図1中4はプレス本体1の上部に設けられたスライド駆動機構(図示せず)の一部を構成するコンロッドで、下端がダイハイト調整用のねじ軸5を介して上記スライド2の例えば2個所に設けられたポイント6に接続されており、これらポイント6または上記コンロッド4に、プレッシャゲージまたは歪ゲージよりなる荷重検出器7が設けられて、この荷重検出器7により検出された荷重はプレスライフモニタ本体10へ入力されるようになっている。
【0008】
上記プレスライフモニタ本体10は、図2に示すように荷重検出器7より入力された信号を増幅するアンプ11と、アンプ11より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器12と、加工内容に応じて疲労係数を算出する演算処理装置13と、演算結果を累積記憶するメモリ14及び累積された疲労度をランプやバー形LEDで色表示したり、音声や文字で表現する表示部15より構成されている。
【0009】
次に図3ないし図6に示す図面を参照して作用を説明すると、プレスライフモニタ本体10のメモリ14内には図3に示すプレス荷重に対する疲労係数と、図4の(イ)ないし(ハ)に示す加工内容に応じた荷重曲線が予めデータとして記憶されている。
すなわち図4の(イ)は絞り加工の荷重曲線を、図4の(ロ)はブランクトリム加工の荷重曲線を、そして図4の(ハ)はリストライク加工の荷重曲線を示すものである。
【0010】
いま、図5に示すフローチャートのステップ101でプレス作業を開始すると、ステップ102で図4の(イ)ないし(ハ)に示す荷重曲線を基に加工内容が判断され、絞り加工の場合はステップ103へ、ブランクトリム加工の場合はステップ103′へ、またリストライク加工の場合はステップ103″へ進む。
そして絞り加工の場合は、ステップ103で演算処理装置13により正の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算された後、ステップ104でメモリ14に予め記憶された荷重−疲労係数曲線を基に疲労係数が演算されると共に、ステップ105で、すでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
【0011】
またブランクトリム加工の場合は、ステップ103′で正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算処理装置13により演算された後、ステップ104′で疲労係数が演算されると共に、ステップ105ですでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
さらにリストライク加工の場合は、ステップ103″で正の負荷最大荷重とプレス能力の比が演算処理装置13で演算された後、ステップ104″で疲労係数が演算されると共に、ステップ105ですでに記憶されている疲労度に累積されてメモリ14に疲労度が記憶される。
【0012】
一方演算処理装置13はステップ106で、メモリ14に累積記憶された疲労度と、予め設定されたしきい値とを比較し、累積疲労度がしきい値より小さい場合はステップ107へ進んでなにも処理をしないが、累積疲労度がしきい値と等しいか、これより大きくなった場合はステップ108へ進んで疲労度が限界を越えたことを表示部15へ出力する。
【0013】
なお表示部15に図6に示すようなバー形LED表示装置を用いた場合は、メモリ14に記憶された累積疲労度を表示部15へ出力して色表示する。
すなわち累積疲労度がしきい値より小さい場合は緑色のLED15aを点灯させ、しきい値に近づいた場合は黄色のLED15bを点灯させる。
そしてしきい値を越えた場合は赤色のLED15cを点灯することにより、作業者は表示部15を見ることにより疲労度がどの程度蓄積されているかを容易に判断することができる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、検出したプレス荷重の荷重曲線によって絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれかであるかを判断し、絞り加工、リストライク加工の場合には正の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、ブランクトリム加工の場合には正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比によって疲労係数を算出し、これらの算出した疲労係数を累積した疲労度とし、その疲労度を出力するようにしたので、絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工をするプレスのプレス本体に蓄積された疲労度を記憶結果より正確に判断できる。
これによってプレス本体のメンテナンス時期を誤ることが少なくなるため、重大な事故や故障が発生するのを未然に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、予めしきい値を設定して、このしきい値と累積疲労度を比較し、累積疲労度がしきい値を越えたときに表示するので、作業者にメンテナンス時期を確実に通報することができる。
請求項3に係る発明によれば、累積された疲労度を色分けして表示部に表示するので、表示部を見るだけでプレス本体に蓄積された疲労度が容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になるプレスライフモニタを採用したプレスの概略構成図である。
【図2】この発明の一実施例になるプレスライフモニタのブロック図である。
【図3】荷重と疲労係数の関係を示す線図である。
【図4】(イ)ないし(ハ)は加工内容により異なる荷重とクランク角の関係を示す線図である。
【図5】この発明の一実施例になるプレスライフモニタの作用を示すフローチャートである。
【図6】この発明の一実施例になるプレスライフモニタの表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…プレス本体、2…スライド、7…荷重検出器、10…プレスライフモニタ、15…表示部。
Claims (3)
- プレス作業時プレス本体1に加わる荷重を検出する手段と、
この検出手段で検出されたプレス荷重により荷重曲線を求め、予めデータとして記憶されている荷重曲線と比較することで絞り加工、ブランクトリム加工、リストライク加工のいずれの加工内容であるかを判断する手段と、
この判断手段が絞り加工、リストライク加工を判断した時は正の負荷最大荷重を検出し、かつその正の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出し、前記判断手段がブランクトリム加工を判断した時は正及び負の負荷最大荷重を検出し、かつその正及び負の負荷最大荷重とプレス能力の比を算出する手段と、
前記算出手段で算出した負荷最大荷重とプレス能力の比より疲労係数をそれぞれ算出する手段と、
前記算出手段で算出した疲労係数を疲労度として累積する手段と、
前記累積手段で累積された疲労度を出力する手段を具備したことを特徴とするプレスライフモニタ。 - 累積手段により累積された疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を予め設定されたしきい値と比較して、累積疲労度がしきい値に達したときにこれを表示してなる請求項1記載のプレスライフモニタ。
- 累積手段により累積された累積疲労度を記憶し、かつ記憶された累積疲労度を色分けして表示部に表示してなる請求項1記載のプレスライフモニタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13697794A JP3553646B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | プレスライフモニタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13697794A JP3553646B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | プレスライフモニタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH081396A JPH081396A (ja) | 1996-01-09 |
JP3553646B2 true JP3553646B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=15187898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13697794A Expired - Fee Related JP3553646B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | プレスライフモニタ |
Country Status (1)
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JP4325142B2 (ja) * | 2002-02-04 | 2009-09-02 | セイコーエプソン株式会社 | プレス機械の試験方法、試験システム、試験用プログラム、および試験用プログラム記録媒体 |
JP6945317B2 (ja) | 2017-03-27 | 2021-10-06 | コマツ産機株式会社 | プレスシステムおよびプレスシステムの制御方法 |
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1994
- 1994-06-20 JP JP13697794A patent/JP3553646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH081396A (ja) | 1996-01-09 |
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