JP3553401B2 - 医療キット用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、注射器、ガーゼ、綿球、ピンセット等の滅菌処理を要する医療器具を収納し滅菌密封しておくための医療キット用容器であって、特に消毒液溜用ポット部を形成するのに適した構成の医療キット用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の医療現場においては、治療、手術、人工透析等に使用する医療器具、特に注射器、ガーゼ、綿球、ピンセット、止血テープ等の滅菌処理を要する医療器具をプラスチック製袋に詰めて封止し、これを滅菌処理してなる医療キットパックが普及してきている。このような医療キットパックは、開封後すぐに使用することができ、しかも使用後はそのまま廃棄すればよいから滅菌作業及び滅菌装置の簡素化、院内感染の予防、並びに自宅における人工透析(CAPD)等の面からたいへん有効に活用されている。
【0003】
しかし、このような袋詰めの医療キットパックにあっては、ガーゼや綿球などの軟弱部材を袋に詰める作業が律速段階となって生産効率が上がらず生産コスト上昇の要因となっていたほか、使用者の立場からすると、医療手順に従って医療器具が収納されていないために医療器具を使用する際に袋の中で自分が必要な医療器具を探すか、或いは一旦全てを取り出す必要があり、特に自宅における人工透析(CAPD)者等には不便な面もあった。
【0004】
そこで最近では、図6及び図7に示すように、プラスチック製容器61内に複数の収納部62A、62B、62C、62Dを区画形成し、これら収納部62A、62B、62C、62Dに綿球、ガーゼ、ピンセット等の各種医療器具を整理して収納し、上面を密封し滅菌処理してなる容器詰め医療キットパック63が普及しつつある。このような容器詰め医療キットパック63によれば、袋詰めのものに比べて生産効率が高い分だけコスト低減を図ることができ、しかも医療器具が整理された状態で収納されているので使用者にとって大変に使用しやすく、さらには容器61内に消毒液溜用ポット部64も併せて形成することができるから、消毒液溜用ポット部64の使い回しを避けることができ院内感染の予防を一層図ることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような容器詰め医療キットパックの場合には、袋詰めのものに比べて嵩張るため運搬や保管スペースの点が課題であった。特に自宅における人工透析(CAPD)者にとっては、一度に大量の医療キットを病院から自宅に持ち帰る必要があるため、この際の運搬や保管スペースの負担は深刻であった。
【0006】
では単純に容器を小さくすればよいかというと、それだけでは解決できない問題があった。すなわち、消毒液溜用ポット部を形成する場合には、かかるポット部に消毒液を充分に溜められるようにするため、消毒液溜用ポット部にはある程度以上の深さ(20mm程度)が要求される。このために容器の深さ(高さ)を単純に浅く形成することはできなかったのである。
【0007】
そこで本発明は、上記課題に鑑みて、消毒液溜用ポット部を形成する場合であっても、容器全体の深さ(高さ)を浅く(低く)形成することができ、しかもかかる消毒液溜用ポット部に充分な量の消毒液を溜めることができる医療キット用容器を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題解決のため、本発明は、区隔壁によって区画形成された複数の収納部を容器内部に有する医療キット用容器であって、少なくとも一つの収納部である消毒液溜用ポット部を形成する区画壁の中間部を折り戻し可能に折り曲げて当該収納部の底面を当該折り曲げ部よりも上方に位置させるように医療キット用容器を構成した。
【0009】
かかる構成を有する医療キット用容器であれば、折り曲げ形成してある区隔壁を使用する際に折り戻して伸延させることにより、この区画壁によって囲まれてなる消毒液溜用ポット部の深さ及び容積を増大させることができるから、使用する際に深さ及び容積を増大させて充分な量の消毒液を溜めることができる。これより、消毒液溜用ポット部を形成する場合であっても、容器の深さを浅く形成することができ、しかも充分な量の消毒液を溜めることができる医療キット用容器を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0011】
本例の容器1は、フィラー入りポリプロピレンから形成してあり、図1に示すように、適宜幅を有する鍔部2を長方形状の辺部に沿うように形成すると共に、鍔部2の表面中央部に沿って枠状の凸条部3を形成し、この鍔部2の内側に適宜深さの収納部4を形成し、この収納部4内に、前記鍔部2から一段下方位置に仕切壁5を区画形成して区画室6A,6B,6C,6Dを設けてある。
【0012】
これら区画室6A,6B,6C,6Dはそれぞれ、仕切壁5によって囲まれるか、若しくは仕切壁5及び周囲壁7によって囲まれるように形成されているが、これらの中で「区画室6A」は、図2に示すように、この区画室を囲む仕切壁5A及び周囲壁7A(以下、これらを「区画壁8A」という。)の中間部を上方に折り曲げて区画室6Aの底面9Aを当該折り曲げ部10よりも上方に位置するように形成してある。すなわち、この区画室6Aは、下面側から見て当該底面9Aが区画室6A内に凹んだように、言い換えれば区画壁8Aを折り曲げて撓ませた状態に形成してあり、図2に示すように、底面9Aを下方に押圧して区画壁8Aを伸ばす(折り戻す)ことによって区画室6Aの深さ及び容積を増大させることができるように形成してある。
【0013】
これより、この容器1は、上記区画室6Aを消毒液溜用ポット部として使用することにより、容器全体の高さ(深さ)を例えば10mm程度に形成したとしても、上述のように使用する際に消毒液溜用ポット部(区画室6A)の深さを20mm程度に増大させて充分な量の消毒液を溜めることができる。すなわち、容器の厚みを従来の容器よりも薄く形成することができるから、重ねても嵩張ることはなく、輸送時のコスト低減や医療機関等での保管場所の省スペース化を図ることができる。
【0014】
なお、容器1の材質は、上記の如くフィラー入りポリプロピレンに限定するものではない。保形性と可撓性乃至柔軟性とを兼ね備えたプラスチック(樹脂)であれば採用可能である。
【0015】
次に、容器1の使用例を具体的に紹介する。
この容器1は、例えば図3に示すように、区画室6Aを消毒液溜用ポット部として使用し、その他の区画室6B,6C,6Dにはそれぞれ滅菌処理を施した医療器具を収納する。たとえば、区画室6Bには綿球、区画室6Cにはガーゼ、不織布及び止血テープ、区画室6Dにはピンセット及び綿棒を詰める。
このように各区画室に医療器具を詰めた状態で、鍔部2に滅菌紙11を貼着して収納部4を密封する。凸条部3を鍔部2により形成することにより密封を確実に図ることができる。
その後、密封した容器1にガンマ線乃至電子線の照射及びエチレンオキシド処理などの滅菌処理を施せば医療キットパック12を製造することができる。
【0016】
かかる密封工程を、医療キットを袋詰めする場合と比較すると、ガーゼや綿球などの軟弱部材を袋に詰める作業などの律速段階となり得る収納作業がないから生産効率を高めることができ、その分生産コストを安く抑えることができる。
【0017】
この医療キットパック12は、図4に示すように、滅菌紙11を剥がしてパックを開封しさえすれば、そこには滅菌処理された医療器具が整理された状態で収納されているから、直ちに必要な医療器具を使用することができ、救急治療等の迅速さを要求される医療処置に対処することも可能であるし、自宅における人工透析(CAPD)など家庭における医療処置にも大変便利である。
また、消毒を行なう際には、区画室6Aの底面9Aを下方に押圧して区画壁8Aを伸ばして当該区画室6Aの深さを増大させて、この内に充分な量の消毒液を溜めて、区画室6Dに収納されているピンセット及び綿棒などを使って消毒を行なうことができる。
【0018】
そして医療処置が済めば、この医療キットパック12はそのまま廃棄することができ、医療器具の使い回しを避けることができるから院内感染等の予防を図ることができる。
【0019】
なお、本発明の医療キット用容器は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば図5に示すように、上記区画室6Aの如く深さ及び容積を増大させることができる区画室を2か所以上(図では区画室6A及び6B)形成することもできる。また、区画室6Aの深さ及び容積を増大させる手段としては、上記容器1の如き手段のほか、収納部を形成する区画壁をスライド伸縮可能に形成するとか、伸縮可能な素材で形成するとかなどの手段も採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療キット用容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の容器における区画室のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1の容器に医療器具を収納する際の過程を示した斜視図である。
【図4】図3の医療キットパックの医療処置時の使用例を示した斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】従来の医療キット用容器を示す斜視図である。
【図7】図6の医療キット用容器の医療処置時の使用例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 容器
2 鍔部
3 凸条部
4 収納部
5 仕切壁
6 区画室
7 周囲壁
8 区画壁
9 底面
10 折り曲げ部
11 滅菌紙
12 医療キットパック

Claims (3)

  1. 区隔壁によって区画形成された複数の収納部を容器内部に有する医療キット用容器であって、少なくとも一つの収納部である消毒液溜用ポット部を形成する区画壁の中間部を折り戻し可能に折り曲げて当該収納部の底面を当該折り曲げ部よりも上方に形成してなる構成を有する医療キット用容器。
  2. 消毒液溜用ポット部の区画壁を折り戻すと、消毒液溜用ポット部の底面が他の収納部の底面よりも下方に突出するように構成してなる請求項1記載の医療キット用容器。
  3. フィラー入りポリプロピレンから形成されてなる請求項1又は2に記載の医療キット用容器。
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