JP3134071B2 - 滅菌消毒キット - Google Patents

滅菌消毒キット

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JP3134071B2
JP3134071B2 JP03007940A JP794091A JP3134071B2 JP 3134071 B2 JP3134071 B2 JP 3134071B2 JP 03007940 A JP03007940 A JP 03007940A JP 794091 A JP794091 A JP 794091A JP 3134071 B2 JP3134071 B2 JP 3134071B2
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sterilized
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良平 石井
ハーディー アン
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アドマル産業株式会社
ラン メッド インコーポレーテッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の患部の治療用と
して有用な滅菌消毒キットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、患者の患部の治療の一
部である消毒作業を行う場合に、アルコール瓶やポビド
ンヨード瓶内に手等で引きちぎった脱脂綿(又はガー
ゼ)をピンセットで摘みつつ浸して脱脂綿にアルコール
やポビドンヨードを含浸させ、患者の患部に塗布するこ
とが一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の消毒方法では、その都度アルコール瓶やポビド
ンヨード瓶の蓋を開けるので、アルコールやポビドンヨ
ードの濃度が低下してしまい、経時的に滅菌力の低下を
招くという問題がある。また、脱脂綿(又はガーゼ)の
保管の仕方によってはこの脱脂綿に空気中の各種の細菌
が付着し、このような細菌が付着した脱脂綿に滅菌力の
低下しているアルコールやポビドンヨードを含浸させて
患部にこすりつけると、細菌(胞子を含む)を撒き散ら
すことになり、院内感染する危険性が高い。
【0004】さらに、上述した従来の消毒方法では、看
護婦等が消毒に必要な各種の用具、即ち、アルコール瓶
やポビドンヨード瓶、脱脂綿、ピンセット等を揃える際
に多くの手間を要し、一つでも揃え忘れると消毒作業に
支障を生じるという問題がある。特に、医師や看護婦が
出張して在宅看護を行う場合に各種の用具の揃え忘れは
患者の治療上多きな問題となる。
【0005】また、上述した従来の消毒方法に用いる各
種の用具は全体として重量が大きく、持ち運びが不便で
あるという問題もある。
【0006】そこで、本発明は、経時的な滅菌力の低下
を招かず、細菌の感染の虞れがなく、用具の揃え忘れの
問題もなくさらに持ち運びにも便利な滅菌消毒キットを
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の滅菌消毒キット
は、一対の消毒済のゴム手袋と、紙及びプラスチックシ
ートの積層体シートと、滅菌された綿棒及び一回の消毒
作業に必要な量のアルコールを収納した第1の密封体
と、滅菌された綿棒及び一回の消毒作業に必要な量のポ
ビドンヨードを収納した第2の密封体とを、前記ゴム手
袋が最上部、前記第2の密封体が最下部となる配列で剥
離可能な開口部を有する封密包装体の内部に収納したも
のである。
【0008】
【作用】上述した構成の滅菌消毒キットによれば、看護
婦等が患者の患部の消毒を行うに際して、予め用意した
封密包装体の剥離可能な開口部を開けて各用具を取りだ
し、まず最上部の消毒済の一対のゴム手袋を両手にはめ
る。
【0009】次に紙及びプラスチックシートの積層体シ
ートを取り出してベットの上又は患者の手や足を載せる
治療テーブルの上面に敷き、細菌等が存在しない清潔な
領域を患者の周辺に作成する。
【0010】次に、第1の密封体を取り出しこれを開封
して、滅菌されかつ一回の消毒作業に必要な量のアルコ
ールが含浸している綿棒を用いて患者の患部を消毒す
る。
【0011】同様に、第2の密封体を取り出しこれを開
封して、滅菌されかつ一回の消毒作業に必要な量のポビ
ドンヨードが含浸している綿棒を用いて患者の患部を消
毒する。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】図1,図2に示す滅菌消毒キット1は、下
側に開口部2を有し、略直方体状の収納空間3を形成し
た透明プラスチック製の収納体4と、この収納体4の開
口部2を覆う状態で収納空間3を密封状態に、かつ、剥
離可能な状態に施封するチベック紙製の蓋体5とからな
る封密包装体6を具備している。この封密包装体6の収
納空間3には、左右一対の消毒済のゴム手袋7a,7b
と、紙及びプラスチックシートを積層した構造で、例え
ば、拡げた状態(図3参照)では50cm四方程度の面
積を有する折り畳み状態の積層体シート8と、滅菌され
た3本の綿棒9及び一回の消毒作業に必要な量のアルコ
ール10を収納した第1の密封体11と、滅菌された3
本の綿棒12及び一回の消毒作業に必要な量のポビドン
ヨード(暗褐色の粉体)13を収納した第2の密封体1
4とを、前記ゴム手袋7a,7bが最上部、前記第2の
密封体14が最下部となる配列で収納し、前記蓋体5に
より第2の密封体14の下側を施封するようになってい
る。
【0014】前記封密包装体6の収納体4及び蓋体5は
予め蒸気滅菌又は所定のガスで滅菌したものを用いるよ
うになっている。
【0015】前記ゴム手袋7a,7bを最上部に配置す
るのは、消毒作業を行う看護婦等が真っ先に手を洗い清
潔にした後、滅菌処理されたゴム手袋7a,7bを手に
着用することでその後の作業に対する細菌混入を排除す
るためである。
【0016】前記ゴム手袋7a,7bの下側に配置する
前記積層体シート8は、細菌が大量に存在する患者のベ
ッドの上等を拡げた状態の積層体シート8により覆い、
細菌を遮断して清潔な治療領域を確保するために用いる
ものである。そして、拡げた状態の積層体シート8の上
に第1,第2の密封体11,14や各種の治療用具を並
べて消毒作業を行うものである。
【0017】この場合に、積層体シート8を構成するプ
ラスチックシートによりこぼれた消毒液等がベット面ま
で浸透することを防止し、紙により消毒液等を吸収する
ようになっている。
【0018】前記第1の密封体11は、図4に示すよう
に、内部に収容スペースを設けた積層包装体15と、前
記収容スペースに収納され、かつ、一回の消毒作業に必
要な量(例えば5乃至10cc)のアルコール10によ
り浸積された消毒済みの3本の綿棒9とにより構成して
いる。尚、アルコール10としては、70%イソプロパ
ノール又は70%エタノールを用いることができる。
【0019】前記ラミネート包装体15の一辺には開封
を行うための切欠部15aが設けられている。
【0020】前記第2の密封体14は、図5に示すよう
に、内部に収容スペースを設けたラミネート包装体16
と、前記収容スペースに収納され、かつ、一回の消毒作
業に必要な量(例えば5乃至10cc)のポビドンヨー
ド13により浸積された消毒済みの3本の綿棒12とに
より構成されている。前記ラミネート包装体16の一辺
には開封を行うための切欠部16aが設けられている。
【0021】次に、上述した構成の滅菌消毒キット1を
用いた患者の消毒方法について説明する。
【0022】看護婦等が患者の患部の消毒を行うに際し
て、まず、自らの手を洗い清潔にした後、予め用意した
封密包装体6の収納体4と、蓋体5とを剥離し、最上部
の消毒済の一対のゴム手袋7a,7bを両手にはめる。
【0023】次に紙及びプラスチックシート製の積層体
シート8を取り出してベットの上又は患者の手や足を載
せる治療テーブルの上面に敷き、細菌等が存在しない清
潔な領域を患者の周辺に作成する。
【0024】次に、第1の密封体11のラミネート包装
体15の切欠部15aを破り、アルコール10により浸
積された消毒済みの3本の綿棒9を取り出して、患者の
患部に各綿棒9を3回に亘ってこすりつけこの患部を消
毒する。3回に亘って患部を消毒するのは消毒作業の万
全を期すためである。
【0025】次に、必要に応じて、第2の密封体14の
ラミネート包装体16の切欠部16aを破り、ポビドン
ヨード13により浸積された消毒済の3本の綿棒12を
取り出して患者の患部に各綿棒9を3回に亘ってこすり
つけこの患部を消毒する。
【0026】このようにして使用される滅菌消毒キット
1によれば、患者の患部に対する消毒を行う場合に、消
毒又は滅菌処理された一対のゴム手袋7a,7b、積層
体シート8を用いるとともに、アルコール10により浸
積された消毒済みの3本の綿棒9やポビドンヨード13
により浸積された消毒済みの3本の綿棒12を用いてい
るので、全て消毒又は滅菌処理された用具により消毒作
業を円滑に遂行でき、細菌の撒き散らし、院内感染とい
う弊害を回避できる。
【0027】また、上述した構成の滅菌消毒キット1に
よれば、アルコール10により浸積された消毒済みの3
本の綿棒9は第1の密封体11内に収納され、ポビドン
ヨード13により浸積された消毒済みの3本の綿棒12
は第2の密封体14内に収納されているので、アルコー
ル10やポビドンヨード13の滅菌力の低下を招くこと
はない。
【0028】また、上述した構成の滅菌消毒キット1に
よれば、一対のゴム手袋7a,7b、積層体シート8、
アルコール10により浸積された消毒済みの3本の綿棒
9、ポビドンヨード13により浸積された消毒済みの3
本の綿棒12が、封密包装体6内に上述した順序で積層
状態で収容されているので、決められた手順で消毒作業
を速かに実行できるとともに、実際の使用時の消毒用具
の揃え忘れが皆無となり、在庫管理もし易く持ち運びも
便利である等種々の利点を有する。
【0029】次に、図6を参照して本発明の他の実施例
を説明する。
【0030】同図に示す滅菌消毒キット1Aは、前記滅
菌消毒キット1の構成に加えて、第2の密封体14の下
側に、ポビドン軟膏を収納した第3の密封体17、ガー
ゼ18、滅菌した所要数の綿棒19をこの順序で配置し
たことが特徴である。
【0031】この滅菌消毒キット1Aによれば、前記滅
菌消毒キット1の作用に加えてガーゼ18、滅菌した所
要数の綿棒19をも用いた消毒作業をも行うことがで
き、より完全な消毒作業を遂行可能である。
【0032】本発明は、上述した実施例のほか、その要
旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたことにより、経時的な滅菌力の低下を招か
ず、細菌の感染の虞れがなく、用具の揃え忘れの問題も
なくさらに持ち運びにも便利な滅菌消毒キットを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての滅菌消毒キットの分解
斜視図
【図2】同上の滅菌消毒キットの斜視図
【図3】同上の滅菌消毒キットにおける積層体シートの
展開平面図
【図4】同上の滅菌消毒キットにおける第1の密封体の
一部切欠平面図
【図5】同上の滅菌消毒キットにおける第2の密封体の
一部切欠平面図
【図6】本発明の実施例の他例としての滅菌消毒キット
の分解斜視図
【符号の説明】
1 滅菌消毒キット 2 開口部 7a ゴム手袋 7b ゴム手袋 8 積層体シート 9 綿棒 10 アルコール 11 第1の密封体 12 綿棒 13 ポビドンヨード 14 第2の密封体
フロントページの続き (72)発明者 アン ハーディー アメリカ合衆国,テキサス州 78255, サン アントニオ ワゴンス ウエスト 9215 (56)参考文献 特開 昭50−149175(JP,A) 実開 昭64−20857(JP,U) 実開 平3−98814(JP,U) 実開 昭58−4200(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の消毒済のゴム手袋と、紙及びプラ
    スチックシートの積層体シートと、滅菌された綿棒及び
    一回の消毒作業に必要な量のアルコールを収納した第1
    の密封体と、滅菌された綿棒及び一回の消毒作業に必要
    な量のポビドンヨードを収納した第2の密封体とを、前
    記ゴム手袋が最上部、前記第2の密封体が最下部となる
    配列で剥離可能な開口部を有する封密包装体の内部に収
    納したことを特徴とする滅菌消毒キット。
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CN108945720B (zh) * 2018-07-27 2024-03-05 无锡市第五人民医院 一种检验科用棉棒盒
CN111772811A (zh) * 2020-07-15 2020-10-16 南昌市第九医院 人工肝换药包

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