JP3552695B2 - 消失模型の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレス金型を鋳造する際に用いる消失模型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
消失模型の製造方法には、例えば、▲1▼特開昭56−84148号公報「プレス成形型を主とする汎用鋳物の充填鋳造に用いる可燃性模型の製造方法」や▲2▼特開平1−309751号公報「金型の製造方法」や▲3▼特開平5−7979号公報「消失模型の加工方法と装置」に示されたものがある。
【0003】
上記▲1▼の製造方法は、同公報の第2頁左上欄第4行〜同右下欄第20行に示される通りである。これらを要約したものを次に示す。
(a):現物見本または図面からダイ側片面原型1(第1図参照)を作り、ダイ側片面原型1に所定高さhの周枠2を取付ける。
(b):原型1に剥離剤を塗り、薄膜シート3を貼り、薄膜シート3上に剥離剤を塗布する。
【0004】
(c):周枠2内に発泡合成樹脂塊片4(第3図参照)を置き、発泡合成樹脂塊片4の高さまで発泡スチロールの混合物5を詰める。発泡合成樹脂塊片4を置くことで、詰める高さの基準となり、作業が正確かつ容易に行える。
(d):混合物5に発泡合成樹脂板6(第4図参照)を接着し、その上にリブ7を接着する。発泡合成樹脂板6を接着することで、混合物5の上面の凹凸を規制し、円滑になるとともに、リブ7の組立てが正確に行える。
【0005】
(e):原型1から薄膜シート3を離して発泡合成樹脂製模型p′(第5図参照)を得る。この薄膜シート3によって型離れがよくなる。
(f):薄膜シート3を除去し、原型1に接していた発泡合成樹脂製模型p′の表面に仕上げ代に相当する厚みh2(第9図参照)の発泡合成樹脂板8を接着し、ポンチ側模型Pが完成する。このポンチ側模型Pは精度が高いので、金型の加工時間を大幅に短縮することができる。
【0006】
一方、ダイ側模型を作る場合には、完成したポンチ側模型Pを用いて上記工程(a)〜(f)と同様の工程で作ることができる。
【0007】
上記▲2▼の製造方法は、同公報の第2頁左下欄第4行〜同左下欄第18行に示される通りである。これらを要約したものを次に示す。
まず、金型3(第1図参照)の形状を金型複雑形状部3aと金型単純形状部3bとに分割し、金型複雑形状部3aを所定の間隔毎にスライスした場合の各金型複雑形状部3a断面の輪郭を求める。その次に、間隔に対応する板厚を有するとともに、金型複雑形状部3a断面に対応する形状を有する複数枚の発泡スチロール製の板状体4を形成する。引き続き、各板状体4を所定形に積層することで、模型5(第2図参照)の複雑形状部5aが完成する。
【0008】
一方、金型単純形状部3bと同一形状のブロック体6を作成することで、模型5の単純形状部5bが完成する。最後に、複雑形状部5aに単純形状部5bを接合して模型5は完成する。
【0009】
上記▲3▼の加工方法は、同公報の段落番号[0014]〜[0015]に示される通りである。これらを要約したものを次に示す。
(イ):加工ステーション2(図7参照)のワークテーブル4に発泡ブロックのワークWを取付ける。
(ロ):ワークテーブル4を反転する。
(ハ):ワークWの片面側をカッタヘッド30で加工する。
【0010】
(ニ):加工後、ワークテーブル4を上昇させ、ワークWを移送体19で保持する。
(ホ):移送体19で加工ステーション3にワークWを移送する。
(ヘ):加工ステーション3のワークテーブル5にワークWの既加工面側を固着する。
(ト):ワークテーブル5を反転させる。
【0011】
(チ):ワークWの裏面側を加工する。
(リ):加工後、ワークテーブル5を反転し、ワークWを払い出す。
このように、▲3▼の消失模型の加工方法では、一連の加工手順を効率よく行うことができ、生産効率が向上する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲1▼は、ポンチ側模型Pを作るためには原型となるダイ側片面原型1が必要で、ダイ側片面原型1を現物見本または図面の寸法に基づいて製造する必要があり、原型の製造コストが発生する。
【0013】
上記▲2▼は、金型複雑形状部3aの輪郭をスライス状に計測する計測装置が必要であり、設備費が嵩む。
また、計測装置のデータに基づいて板状体4をおのおの切断し且つ、これらの板状体4の輪郭を揃えて凹凸なく正確に積層する必要があり、積層に手間がかかる。
【0014】
上記▲3▼は、専用の加工装置を用いて発泡ブロックのワークWを所望の形状に加工するもので、専用の加工装置を必要とし、設備費が嵩む。
また、このような特殊な加工装置を稼働させると、生産コストは高くなり、生産コストを削減し難い。
【0015】
そこで、本発明の目的は、発泡材を所定の形状に固化させるための原型を省き、切削加工することなく消失模型を製造し、製造が容易な消失模型の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、プレス金型を製造する際に用いる消失模型の製造方法において、プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型を製造することを特徴とする。
【0017】
パネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外すので、プレス成形したパネルが原型となり、原型を省くことができる。
【0018】
また、プレス成形したパネル上に発泡材を吹き付け充填するので、完成品形状に近似した消失模型を形成することができる。従って、発泡材を切削加工する必要がない。
さらに、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型を製造するので、手間がかからず、消失模型の製造を容易に行うことができる。
【0019】
請求項2は、プレス金型を製造する際に用いる消失模型の製造方法において、プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型を製造し、パネルを反転し、反転パネルの側面を枠で囲むとともに、反転パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまで反転パネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、反転パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の上型を製造することを特徴とする。
【0020】
パネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外すので、プレス成形したパネルが消失模型の下型の原型となり、消失模型の下型の原型を省くことができる。
【0021】
また、プレス成形したパネル上に発泡材を吹き付け充填するので、完成品形状に近似した消失模型の下型を形成することができる。従って、消失模型の下型の発泡材を切削加工する必要がない。
さらに、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型を製造するので、手間がかからず、消失模型の下型の製造を容易に行うことができる。
【0022】
また、請求項2では、パネルを反転し、反転パネルの側面を枠で囲むとともに、反転パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまで反転パネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、反転パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の上型を製造するので、消失模型の上型の原型を省けるとともに、消失模型の上型の発泡材を切削加工する必要がなく且つ、消失模型の上型の製造を容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る金型の説明図であり、金型10は、上金型11と、下金型12とからなり、ブランク材13をパネル14に成形するものである。
上金型11は、ブランク材13を所望の形状に塑性変形させる成形部15と、この成形部15を保持するベース部16(枠17、リブ18)と、からなる。Tuは成形部15の鋳物の肉厚を示す。
【0024】
下金型12は、成形部15に対向し且つ、ブランク材13を所望の形状に塑性変形させる成形部21と、この成形部21を保持するベース部22(枠23、リブ24)と、からなる。Tdは成形部21の鋳物の肉厚を示す。
また、上・下金型11,12は、発泡材を削って形成した消失模型鋳型(フルモールド法)によって鋳造した。
次に、金型10と同寸法のプレス金型を鋳造する際に用いる消失模型の製造方法について説明する。
【0025】
図2は本発明に係る消失模型の製造方法のフローチャートであり、STはステップを示す。なお、ここでは、請求項2に対応したフローチャートを示す。
ST01:プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備する。
ST02:パネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立てる。
ST03:これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填する。
ST04:発泡材を棒材とともに、パネルから外す。
ST05:発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型が完成する。
【0026】
ST06:図2に示していないが、パネルを反転し、反転パネルの側面を枠で囲むとともに、反転パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立てる。
ST07:これらの棒材の高さまで反転パネル上に発泡材を吹き付け充填する。
ST08:発泡材を棒材とともに、反転パネルから外す。
ST09:発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の上型が完成する。
次に、ST01〜ST09を具体的に説明する。
【0027】
まず、下金型(図1の下金型12と同一なもの。)に用いる消失模型の製造方法について説明する。
図3は本発明に係る消失模型の製造方法の第1説明図である。
まず、鋳造するプレス金型と同寸法の金型10(図1参照)でプレス成形したパネル14を準備する。
次いで、パネル14の側面31,32,33,34を枠35で囲む、すなわち枠35にパネル14を矢印▲1▼,▲1▼の如く嵌めるとともに、パネル14の上36に一定長さLの発泡材製棒材37・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を矢印▲2▼・・・の如く所定ピッチPで立てる。
【0028】
枠35は、枠本体41を所定高さに形成し、枠本体41内に載置部42を設け、枠本体41を載置台43に載せたものである。
発泡材製棒材37の長さLは、成形部21(図1参照)の鋳物の肉厚Tdに対して機械加工で仕上げる際に削るための仕上げ代tを加算したものである。
【0029】
図4は本発明に係る消失模型の製造方法の第2説明図である。
引き続き、パネル14の上36および枠35内に剥離剤45を塗布する。ここに示す剥離剤45の吹き付けは一例であり、剥離剤を塗ってもよく、フイルム状(薄膜)の剥離剤を置くことも可能である。また、形状によっては剥離剤を省くことも可能である。
【0030】
図5は本発明に係る消失模型の製造方法の第3説明図である。
続けて、これらの棒材37・・・の高さまでパネル14上36に発泡材46を吹き付け充填する。
発泡材46は、発泡済ビーズ47と接着剤48を吹き付け装置49で混合したもので、所定時間経過すると発泡済ビーズ47が一体的に固化する。発泡済ビーズ47は、発泡スチロール(発泡ポリスチレン)の粒である。
【0031】
このように、棒材37・・・の高さまでパネル14上36に発泡材46を吹き付け充填することで、パネル14の形状に近似した所定厚さTp(Tp=発泡材製棒材37の長さL)の発泡材46を形成することができる。すなわち、成形部21(図1参照)の形成に必要な肉厚を確保することができる。
また、パネル14上に発泡材46を吹き付け充填するので、発泡材を所定の形状に固化させるための消失模型の下型の原型を製造する必要がなく、消失模型の下型の原型を省くことができる。
【0032】
図6は本発明に係る消失模型の製造方法の第4説明図である。
接着剤48が固化した後、発泡材46を棒材37・・・とともに、パネル14から外し同時に、枠35から発泡材46を矢印▲3▼の如く取り出し、成形面部消失模型51が完成する。52は成形面部消失模型51の下面であるとともに、パネル14の転写面である。
【0033】
成形面部消失模型51の形状はパネル14の形状と一致するので、発泡材製のブロックや板材を接着して発泡材製の加工素材を形成する必要がない。
また、成形面部消失模型51の形状はパネル14の形状と一致するので、NC工作機械で発泡材製の加工素材を切削加工する必要がなく、切削加工することなく消失模型の下型を製造することができる。
【0034】
棒材37・・・の高さまでパネル14上に発泡材46を吹き付け充填し、枠35から発泡材46を取り出すことで、成形面部消失模型51を形成するので、手間がかからず、成形面部消失模型51の製造は容易である。従って、消失模型の下型の製造は容易である。
【0035】
図7は本発明に係る消失模型の製造方法の第5説明図である。
発泡材としての成形面部消失模型51の下面52に発泡材製補強材53を付設する。
補強材53は、枠体56内にリブ57,57を設けたもので、予め別工程で製造したものである。
【0036】
この補強材53の取付けでは、成形面部消失模型51の下面52、すなわち、成形面部消失模型51に形成した転写面に発泡材製補強材53を取付けるので、発泡材製補強材53を凹凸のない表面に取付けることができ、正確に取付けることができるとともに、取付けは容易である。
【0037】
図8は本発明に係る消失模型の製造方法の第6説明図である。
成形面部消失模型51の下面52に発泡材製補強材53を付設した。これで消失模型58の下型が完成する。
【0038】
この後の鋳造工程(図に示していない)で消失模型58を用いて鋳造し、できた鋳物を機削り工程で機械加工する。例えば、鋳物肌の成形部21(図1参照)を仕上げ代tだけ切削し、成形部21を仕上げ、下金型12と同寸法のプレス金型を得ることができる。
【0039】
次に上金型(図1の上金型11と同一なもの。)に用いる消失模型の製造方法について説明する。
図9は本発明に係る消失模型の製造方法の第7説明図であり、上記図1〜図7に示す実施の形態と同様の形態については、同一符号を付し説明を省略する。
【0040】
まず、パネル14を反転し、反転パネル14の側面31,32,33,34を枠61で囲むとともに、反転パネル14の上62に一定長さL(図3参照)の発泡材製棒材37・・・を所定ピッチP(図3参照)で立てる。引き続き、反転パネル14の上62および枠61内に剥離剤45を塗布する。
その次に、これらの棒材37・・・の高さまで反転パネル14上62に発泡材46を吹き付け充填する。
【0041】
図10は本発明に係る消失模型の製造方法の第8説明図である。
接着剤48が固化した後、発泡材46を棒材37・・・とともに、反転パネル14から外し同時に、枠61から発泡材46を矢印▲4▼の如く取り出し、成形面部消失模型63が完成する。64は成形面部消失模型63の下面であるとともに、反転パネル14の転写面である。
【0042】
図11は本発明に係る消失模型の製造方法の第9説明図である。
発泡材としての成形面部消失模型63の下面64に発泡材製補強材65を付設する。
補強材65は、枠体67内にリブ68,68を設けたもので、別工程で製造したものである。
【0043】
図12は本発明に係る消失模型の製造方法の第10説明図である。
成形面部消失模型63の下面64に発泡材製補強材65を付設した。これで消失模型69の上型が完成する。
このように反転パネル14を用いた消失模型69の上型の製造方法では、既に述べたパネル14を用いた消失模型の下型の製造方法と同様の効果を発揮することができる。
【0044】
尚、本発明の実施の形態に示した図9の工程では、パネル14を反転して反転パネル14を使用したが、パネル14を反転せずに、図6の状態から消失模型の上型を製造することも可能である。
消失模型の下型および消失模型の上型の「上・下」は一例であり、型の上下関係は任意である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型を製造するので、プレス成形したパネルが発泡材を所定の形状に固化させるための原型となり、原型を省くことができる。
【0046】
また、プレス成形したパネル上に発泡材を吹き付け充填するので、完成品形状に近似した消失模型を形成することができる。従って、発泡材を切削加工することなく消失模型を製造することができる。
さらに、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型を製造するので、手間がかからず、消失模型の製造を容易に行うことができる。
【0047】
請求項2では、プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型を製造するので、プレス成形したパネルが発泡材を所定の形状に固化させるための消失模型の下型の原型となり、消失模型の下型の原型を省くことができる。
【0048】
また、プレス成形したパネル上に発泡材を吹き付け充填するので、完成品形状に近似した消失模型の下型を形成することができる。従って、発泡材を切削加工することなく消失模型の下型を製造することができる。
さらに、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型を製造するので、手間がかからず、消失模型の下型の製造を容易に行うことができる。
【0049】
また、請求項2では、パネルを反転し、反転パネルの側面を枠で囲むとともに、反転パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまで反転パネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、反転パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の上型を製造するので、発泡材を所定の形状に固化させるための消失模型の上型の原型を省くことができるとともに、発泡材を切削加工することなく消失模型の上型を製造することができ且つ、消失模型の上型の製造を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型の説明図
【図2】本発明に係る消失模型の製造方法のフローチャート
【図3】本発明に係る消失模型の製造方法の第1説明図
【図4】本発明に係る消失模型の製造方法の第2説明図
【図5】本発明に係る消失模型の製造方法の第3説明図
【図6】本発明に係る消失模型の製造方法の第4説明図
【図7】本発明に係る消失模型の製造方法の第5説明図
【図8】本発明に係る消失模型の製造方法の第6説明図
【図9】本発明に係る消失模型の製造方法の第7説明図
【図10】本発明に係る消失模型の製造方法の第8説明図
【図11】本発明に係る消失模型の製造方法の第9説明図
【図12】本発明に係る消失模型の製造方法の第10説明図
【符号の説明】
10…プレス金型と同寸法の金型、14…パネル、31〜34…側面、35,61…枠、36…パネルの上、37…発泡材製棒材、46…発泡材、51…パネルから外した発泡材(成形面部消失模型)、52,64…下面、53,65…発泡材製補強材、58…消失模型の下型、62…反転パネルの上、63…反転パネルから外した発泡材(成形面部消失模型)、69…消失模型の上型、L…一定長さ、P…所定ピッチ。
Claims (2)
- プレス金型を製造する際に用いる消失模型の製造方法において、
前記プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型を製造することを特徴とした消失模型の製造方法。 - プレス金型を製造する際に用いる消失模型の製造方法において、
前記プレス金型と同寸法の金型でプレス成形したパネルを準備し、このパネルの側面を枠で囲むとともに、パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまでパネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の下型を製造し、
前記パネルを反転し、反転パネルの側面を枠で囲むとともに、反転パネルの上に一定長さの発泡材製棒材を所定ピッチで立て、これらの棒材の高さまで反転パネル上に発泡材を吹き付け充填し、次に、発泡材を棒材とともに、反転パネルから外し、この発泡材の下面に発泡材製補強材を付設することで消失模型の上型を製造することを特徴とした消失模型の製造方法。
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