JP3552325B2 - Tv受像装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、弱電界下においても画像安定表示が可能なTV受像装置に関する。本発明は詳しくは、車載TV受像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のTV受像装置では、弱電界下においても水平同期信号の欠落又は偽の水平同期信号の発生などにより画像が乱れるという問題を有している。
この問題を解決する一案は、TV受像装置に極めて安定な発振器で形成されたクロックパルスをカウントすることによって、受像装置側で例えば垂直同期信号から所定時間間隔毎に水平同期信号を創出することである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した受像装置側で水平同期信号を創出するためには、極めて安定な特に温度変化に対して安定な発振器を必要とし、実現は容易ではなかった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、受像装置側に高精度の発振器を設けることなく弱電界下でも水平同期信号の乱れを防止可能なTV受像装置を提供することを、その目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成は、それぞれ所望のチャンネル信号を選択可能な主チューナ及び副チューナと、前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナが受信可能な各チャンネル信号の水平同期信号の位相差を定期的に検出してメモリに記憶する位相差検出記憶手段と、受信状態が最も良好なチャンネル信号を前記副チューナに選択させる副チューナ選択手段と、前記位相差検出記憶手段により予めメモリに記憶されている、前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の前記位相差に基づき、前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の位相をシフトして補正する位相補正手段と、前記主チューナが選択したチャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満で前記副チューナで選択されたチャンネル信号の受信入力レベルが所定値を超える受信状態である水平同期信号切り換え可能状態を判定する切り換え判定手段と、前記切り換え判定手段が前記水平同期信号切り換え可能状態と判定した場合に前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号として前記位相補正手段で位相補正された前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号を選択する同期切換手段とを備えることを特徴とするTV受像装置である。
【0005】
本発明の第2の構成は、上記第1の構成において更に、前記位相差検出記憶手段が、前記主チューナおよび副チューナが受信した各チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満かどうかを個別に判定するとともに、何れかの前記チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満である場合に前記位相差を前記メモリに記憶するのを禁止するものであることを特徴としている。
【0006】
本発明の第3の構成は、上記第1又は第2の構成のTV受像装置が車両に搭載されることを特徴としている。
【0007】
【作用及び発明の効果】
本発明の第1の構成では、副チューナにて受信状態が最も良好であるサブチャンネル信号を選択して受信する。次に、主チューナで受信するメインチャンネル信号の受信状態が悪くしかもサブチャンネル信号の受信状態が良好な場合に、サブチャンネル信号の水平同期信号を選択し、サブチャンネル信号とメインチャンネル信号との予め記憶する位相差に基づいてサブチャンネル信号の水平同期信号の位相補正を行って、メインチャンネル信号の水平同期信号に代替して用いる。
【0008】
このようにすれば、受像装置側に高精度の発振器を設けることなく弱電界下でも水平同期信号の乱れを防止可能なTV受像装置を実現することができる。
更に、主チューナ及び副チューナにより異なるチャンネル信号を受信し、それらの水平同期信号の位相差を定期的に検出してメモリに記憶する。このようにすれば、所定期間毎に簡単に各チャンネル信号間の位相差を得ることができる。
【0009】
本発明の第2の構成では、上記第1の構成において更に、主チューナ及び副チューナにより受信したチャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満の場合に前記位相差の記憶を禁止する。このようにすれば、不正確な位相差を記憶することがない。
本発明の第3の構成では、上記第1又は第2の構成が車載TV受像装置に適用される。車載TV受像装置では、受信状態やチャンネル間の位相差が車両位置により変化する場合が多いので、特に有効である。
【0010】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の簡単化した構成例について図面に基づいて説明する。
図1に本実施例のTV受像装置のブロック回路図を示す。
このTV受像装置における信号処理を説明すると、アンテナ1から入力された受信電力はデバイダー2で電子チューナーである主チューナ3aと副チューナ3bに分配される。
【0011】
主チューナ3a及び副チューナ3bは選択周波数のチャンネル信号を同調増幅し、映像中間周波信号に変換する回路であり、主チューナ3aから出力される信号はフィルタ4により音声中間周波信号と映像中間周波信号に分離され、音声中間周波信号は音声復調回路5で音声中間周波増幅及び音声検波された後、図示しないスピーカへ送られ、映像中間周波信号は映像復調回路6aで映像中間周波増幅及び映像検波された後、図示しない映像表示部に送られる。
【0012】
7aは映像復調回路6から出力される映像検波信号から垂直同期信号及び水平同期信号(以下、主水平同期信号ともいう)を分離する同期分離回路であり、同期分離回路7aで分離された水平同期信号は水平同期信号選択回路8及び位相差検出回路9に出力される。
一方、副チューナ3bから出力される信号は映像復調回路6bで映像中間周波増幅及び映像検波された後、同期分離回路7bに送られ、同期分離回路7bは映像検波信号から水平同期信号(以下、副水平同期信号ともいう)を抽出して位相差検出回路9及び位相差補正回路10に出力する。位相差補正回路10は、副水平同期信号の入力時点から後述する所定の位相差時間だけ遅延する時点にて水平同期信号を水平同期信号選択回路8へ出力する回路であり、水平同期信号選択回路8はコントローラ12から入力される選択信号に基づいて主水平同期信号M及び副水平同期信号Sのどちらかを選択して上述した水平同期信号とともに映像表示部の同期制御回路(図示せず)に出力する回路である。なお、この実施例では、水平同期信号に続いて水平ブランキング期間に伝送される色同期信号については主チューナ3a側の信号を用いるものとする。
【0013】
本実施例独特の回路である位相差検出回路9及び位相差補正回路10について更に説明を行う。
位相差検出回路9は、主水平同期信号Mと副水平同期信号Sとの位相差を検出する回路であって、本実施例ではカウンタ回路で構成される。この位相差検出回路9は、主水平同期信号M(正確にはそのエッジ)の入力により上記カウンタのクリアと、その後の上記カウンタのカウント端子へのクロックパルスCLOCKの入力許可とを行い、これによりカウントを開始する。そして、副水平同期信号Sの入力によりクロックパルスCLOCKのカウンタへの入力を停止するとともに、カウンタのカウント値をコントローラ12へ出力する。このようなカウント回路自体は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
【0014】
位相差補正回路10は、副水平同期信号Sのタイミングを主水平同期信号Mのタイミングに一致させる回路であって、本実施例ではカウンタ回路で構成される。このカウンタは、各水平走査期間内にそれぞれ1回、主水平同期信号Mと副水平同期信号Sとの位相差に相当するカウント値をコントローラ12からロードされる。そして次の水平ブランキング期間に入って副水平同期信号S(正確にはそのエッジ)が入力すると上記ロードされたカウント値からクロックパルスCLOCKのカウントが開始され、カウンタの各桁が全て0となると水平同期信号が水平同期信号選択回路8に出力される。このようなカウント回路自体は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
【0015】
コントローラ12はマイコンからなる。
以下、このコントローラ12の動作を説明する。
(位相差検出動作) 最初に各チャンネル間の位相差検出動作を図2のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは定期的に実施される。
【0016】
まず、主チューナ3aが所望のチャンネル信号を選択している時、同期分離回路7aから出力される水平同期信号の大きさが所定レベル未満かどうかを調べ(102)、未満であればメインチャンネル信号(主チューナ3aの同調信号)が弱いとしてメインルーチン(図3)にリターンし、以上であれば充分強いものとしてステップ104に進む。
【0017】
ステップ104では、副チューナ3bを上記メインチャンネル信号以外の第1の局にセットし、その後、復調回路6bから読み込んだAGC電圧の大きさ(又は同期分離回路7bから出力される副水平同期信号Sの大きさ)が所定レベル未満かどうかを調べ(106)、未満であればサブチャンネル信号(副チューナ3bの同調信号)が弱いとしてメインルーチン(図3)にリターンし、以上であれば充分強いものとしてステップ108に進む。
【0018】
ステップ108では、位相差検出回路9から出力される主水平同期信号Mに対する副水平同期信号Sの位相差時間(デジタル値)をメモリし、その後、全局メモリ(書換え)したかどうかを調べ(110)、まだ全局のメモリを完了していなければステップ104に戻って次の局に対して同様の位相差メモリを行い、これにより基準局の水平同期信号に対するその他の局の水平同期信号の位相差時間を全てメモリする。
【0019】
(位相差補正動作) 次に、水平同期信号置換動作について図3のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは主チューナ3aが何らかのチャンネルを選択している場合に実施される。
まず、希望の局に同調されている主チューナ3aの受信電波の強弱を、同期分離回路7aから出力される主水平同期信号Mの大きさが所定レベル未満かどうかにより調べ(200)、未満であればメインチャンネル信号(主チューナ3aの同調信号)が弱いとしてステップ202に進み、以上であれば充分強いものとしてステップ210に進む。
【0020】
ステップ202では、副チューナ3bを主チューナ3aの選択局以外で受信電力が最良の局に合わせる。具体的に説明すると、主チューナ3aの選択局以外の各局を順次選択し、それらのAGC電圧(又は副水平同期信号S)の大きさを比較し、最も大きい局に副チューナ3bをセットする。
次のステップ204では選択した副チューナ3bの受信電波の強弱を、復調回路6bから出力されるAGC電圧(又は副水平同期信号S)の大きさが所定レベル未満かどうかにより調べ、未満であればサブチャンネル信号(副チューナ3bの同調信号)が弱いとしてステップ210に進み、以上であれば充分強いものとしてステップ208に進む。
【0021】
ステップ206では、副チューナ3bが同調するサブチャンネル信号の水平同期信号Sと主チューナ3aが同調するメインチャンネル信号の水平同期信号Mとの位相差時間(デジタル値)を、コントローラ12の内蔵メモリから読み出して位相差補正回路10にセットし、これにより位相差補正回路10は副水平同期信号Sは主水平同期信号Mと同一タイミングとされる。
【0022】
次のステップ208では、水平同期信号選択回路8に指令して各水平ブランキング期間の水平同期信号出力期間の間だけ、位相差補正回路10から出力される位相補正済の副水平同期信号Sが水平同期信号として選択させる。これにより、メインチャンネル信号の電波が弱くても水平同期が混乱することが無い。またステップ210では、水平同期信号選択回路8に指令して水平同期信号として主水平同期信号Mを選択する。
【0023】
次に、位相差補正回路10の一例を図4のブロック図で説明する。
101は約1水平走査期間の幅の1パルスを出力するモノマルチバイブレータであり、同期分離回路7bから副水平同期信号Sのエッジ(例えば立ち上がりエッジ)が入力してから約1水平走査期間の間ハイレベルをアンド回路102に出力し、これによりアンド回路102はクロックパルスCLOCKをカウンタ103のカウント端子に入力することになる。また、同期分離回路7bから副水平同期信号Sのエッジ(例えば立ち上がりエッジ)はカウンタ103のクリア端子に入力され、これによりカウンタ103は上記カウントに先立ってクリアされる。
【0024】
104はレジスタであり、コントローラ12から主水平同期信号Mと最良の局のサブチャンネル信号の水平同期信号Sとの間の位相差時間(デジタル値)がセットされている。
アンド回路105はカウンタ103のカウント値とレジスタ104の登録値とが一致する場合にハイレベルをモノマルチバイブレータ106に出力し、これによりモノマルチバイブレータ106は位相差補正済の副水平同期信号Sを出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTV受像装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のコントローラ12の位相差検出動作を示すフローチャートである。
【図3】図1のコントローラ12の位相差補正動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の位相差補正回路10の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3aは主チューナ、3bは副チューナ、12はコントローラ(副チューナ選択手段、切り換え判定手段、位相差検出記憶手段の一部)、10は位相補正手段、8は同期切換手段、9は位相差検出回路(位相差検出記憶手段の残部)。
【産業上の利用分野】
本発明は、弱電界下においても画像安定表示が可能なTV受像装置に関する。本発明は詳しくは、車載TV受像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のTV受像装置では、弱電界下においても水平同期信号の欠落又は偽の水平同期信号の発生などにより画像が乱れるという問題を有している。
この問題を解決する一案は、TV受像装置に極めて安定な発振器で形成されたクロックパルスをカウントすることによって、受像装置側で例えば垂直同期信号から所定時間間隔毎に水平同期信号を創出することである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した受像装置側で水平同期信号を創出するためには、極めて安定な特に温度変化に対して安定な発振器を必要とし、実現は容易ではなかった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、受像装置側に高精度の発振器を設けることなく弱電界下でも水平同期信号の乱れを防止可能なTV受像装置を提供することを、その目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成は、それぞれ所望のチャンネル信号を選択可能な主チューナ及び副チューナと、前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナが受信可能な各チャンネル信号の水平同期信号の位相差を定期的に検出してメモリに記憶する位相差検出記憶手段と、受信状態が最も良好なチャンネル信号を前記副チューナに選択させる副チューナ選択手段と、前記位相差検出記憶手段により予めメモリに記憶されている、前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の前記位相差に基づき、前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の位相をシフトして補正する位相補正手段と、前記主チューナが選択したチャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満で前記副チューナで選択されたチャンネル信号の受信入力レベルが所定値を超える受信状態である水平同期信号切り換え可能状態を判定する切り換え判定手段と、前記切り換え判定手段が前記水平同期信号切り換え可能状態と判定した場合に前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号として前記位相補正手段で位相補正された前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号を選択する同期切換手段とを備えることを特徴とするTV受像装置である。
【0005】
本発明の第2の構成は、上記第1の構成において更に、前記位相差検出記憶手段が、前記主チューナおよび副チューナが受信した各チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満かどうかを個別に判定するとともに、何れかの前記チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満である場合に前記位相差を前記メモリに記憶するのを禁止するものであることを特徴としている。
【0006】
本発明の第3の構成は、上記第1又は第2の構成のTV受像装置が車両に搭載されることを特徴としている。
【0007】
【作用及び発明の効果】
本発明の第1の構成では、副チューナにて受信状態が最も良好であるサブチャンネル信号を選択して受信する。次に、主チューナで受信するメインチャンネル信号の受信状態が悪くしかもサブチャンネル信号の受信状態が良好な場合に、サブチャンネル信号の水平同期信号を選択し、サブチャンネル信号とメインチャンネル信号との予め記憶する位相差に基づいてサブチャンネル信号の水平同期信号の位相補正を行って、メインチャンネル信号の水平同期信号に代替して用いる。
【0008】
このようにすれば、受像装置側に高精度の発振器を設けることなく弱電界下でも水平同期信号の乱れを防止可能なTV受像装置を実現することができる。
更に、主チューナ及び副チューナにより異なるチャンネル信号を受信し、それらの水平同期信号の位相差を定期的に検出してメモリに記憶する。このようにすれば、所定期間毎に簡単に各チャンネル信号間の位相差を得ることができる。
【0009】
本発明の第2の構成では、上記第1の構成において更に、主チューナ及び副チューナにより受信したチャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満の場合に前記位相差の記憶を禁止する。このようにすれば、不正確な位相差を記憶することがない。
本発明の第3の構成では、上記第1又は第2の構成が車載TV受像装置に適用される。車載TV受像装置では、受信状態やチャンネル間の位相差が車両位置により変化する場合が多いので、特に有効である。
【0010】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の簡単化した構成例について図面に基づいて説明する。
図1に本実施例のTV受像装置のブロック回路図を示す。
このTV受像装置における信号処理を説明すると、アンテナ1から入力された受信電力はデバイダー2で電子チューナーである主チューナ3aと副チューナ3bに分配される。
【0011】
主チューナ3a及び副チューナ3bは選択周波数のチャンネル信号を同調増幅し、映像中間周波信号に変換する回路であり、主チューナ3aから出力される信号はフィルタ4により音声中間周波信号と映像中間周波信号に分離され、音声中間周波信号は音声復調回路5で音声中間周波増幅及び音声検波された後、図示しないスピーカへ送られ、映像中間周波信号は映像復調回路6aで映像中間周波増幅及び映像検波された後、図示しない映像表示部に送られる。
【0012】
7aは映像復調回路6から出力される映像検波信号から垂直同期信号及び水平同期信号(以下、主水平同期信号ともいう)を分離する同期分離回路であり、同期分離回路7aで分離された水平同期信号は水平同期信号選択回路8及び位相差検出回路9に出力される。
一方、副チューナ3bから出力される信号は映像復調回路6bで映像中間周波増幅及び映像検波された後、同期分離回路7bに送られ、同期分離回路7bは映像検波信号から水平同期信号(以下、副水平同期信号ともいう)を抽出して位相差検出回路9及び位相差補正回路10に出力する。位相差補正回路10は、副水平同期信号の入力時点から後述する所定の位相差時間だけ遅延する時点にて水平同期信号を水平同期信号選択回路8へ出力する回路であり、水平同期信号選択回路8はコントローラ12から入力される選択信号に基づいて主水平同期信号M及び副水平同期信号Sのどちらかを選択して上述した水平同期信号とともに映像表示部の同期制御回路(図示せず)に出力する回路である。なお、この実施例では、水平同期信号に続いて水平ブランキング期間に伝送される色同期信号については主チューナ3a側の信号を用いるものとする。
【0013】
本実施例独特の回路である位相差検出回路9及び位相差補正回路10について更に説明を行う。
位相差検出回路9は、主水平同期信号Mと副水平同期信号Sとの位相差を検出する回路であって、本実施例ではカウンタ回路で構成される。この位相差検出回路9は、主水平同期信号M(正確にはそのエッジ)の入力により上記カウンタのクリアと、その後の上記カウンタのカウント端子へのクロックパルスCLOCKの入力許可とを行い、これによりカウントを開始する。そして、副水平同期信号Sの入力によりクロックパルスCLOCKのカウンタへの入力を停止するとともに、カウンタのカウント値をコントローラ12へ出力する。このようなカウント回路自体は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
【0014】
位相差補正回路10は、副水平同期信号Sのタイミングを主水平同期信号Mのタイミングに一致させる回路であって、本実施例ではカウンタ回路で構成される。このカウンタは、各水平走査期間内にそれぞれ1回、主水平同期信号Mと副水平同期信号Sとの位相差に相当するカウント値をコントローラ12からロードされる。そして次の水平ブランキング期間に入って副水平同期信号S(正確にはそのエッジ)が入力すると上記ロードされたカウント値からクロックパルスCLOCKのカウントが開始され、カウンタの各桁が全て0となると水平同期信号が水平同期信号選択回路8に出力される。このようなカウント回路自体は周知であるのでこれ以上の説明を省略する。
【0015】
コントローラ12はマイコンからなる。
以下、このコントローラ12の動作を説明する。
(位相差検出動作) 最初に各チャンネル間の位相差検出動作を図2のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは定期的に実施される。
【0016】
まず、主チューナ3aが所望のチャンネル信号を選択している時、同期分離回路7aから出力される水平同期信号の大きさが所定レベル未満かどうかを調べ(102)、未満であればメインチャンネル信号(主チューナ3aの同調信号)が弱いとしてメインルーチン(図3)にリターンし、以上であれば充分強いものとしてステップ104に進む。
【0017】
ステップ104では、副チューナ3bを上記メインチャンネル信号以外の第1の局にセットし、その後、復調回路6bから読み込んだAGC電圧の大きさ(又は同期分離回路7bから出力される副水平同期信号Sの大きさ)が所定レベル未満かどうかを調べ(106)、未満であればサブチャンネル信号(副チューナ3bの同調信号)が弱いとしてメインルーチン(図3)にリターンし、以上であれば充分強いものとしてステップ108に進む。
【0018】
ステップ108では、位相差検出回路9から出力される主水平同期信号Mに対する副水平同期信号Sの位相差時間(デジタル値)をメモリし、その後、全局メモリ(書換え)したかどうかを調べ(110)、まだ全局のメモリを完了していなければステップ104に戻って次の局に対して同様の位相差メモリを行い、これにより基準局の水平同期信号に対するその他の局の水平同期信号の位相差時間を全てメモリする。
【0019】
(位相差補正動作) 次に、水平同期信号置換動作について図3のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは主チューナ3aが何らかのチャンネルを選択している場合に実施される。
まず、希望の局に同調されている主チューナ3aの受信電波の強弱を、同期分離回路7aから出力される主水平同期信号Mの大きさが所定レベル未満かどうかにより調べ(200)、未満であればメインチャンネル信号(主チューナ3aの同調信号)が弱いとしてステップ202に進み、以上であれば充分強いものとしてステップ210に進む。
【0020】
ステップ202では、副チューナ3bを主チューナ3aの選択局以外で受信電力が最良の局に合わせる。具体的に説明すると、主チューナ3aの選択局以外の各局を順次選択し、それらのAGC電圧(又は副水平同期信号S)の大きさを比較し、最も大きい局に副チューナ3bをセットする。
次のステップ204では選択した副チューナ3bの受信電波の強弱を、復調回路6bから出力されるAGC電圧(又は副水平同期信号S)の大きさが所定レベル未満かどうかにより調べ、未満であればサブチャンネル信号(副チューナ3bの同調信号)が弱いとしてステップ210に進み、以上であれば充分強いものとしてステップ208に進む。
【0021】
ステップ206では、副チューナ3bが同調するサブチャンネル信号の水平同期信号Sと主チューナ3aが同調するメインチャンネル信号の水平同期信号Mとの位相差時間(デジタル値)を、コントローラ12の内蔵メモリから読み出して位相差補正回路10にセットし、これにより位相差補正回路10は副水平同期信号Sは主水平同期信号Mと同一タイミングとされる。
【0022】
次のステップ208では、水平同期信号選択回路8に指令して各水平ブランキング期間の水平同期信号出力期間の間だけ、位相差補正回路10から出力される位相補正済の副水平同期信号Sが水平同期信号として選択させる。これにより、メインチャンネル信号の電波が弱くても水平同期が混乱することが無い。またステップ210では、水平同期信号選択回路8に指令して水平同期信号として主水平同期信号Mを選択する。
【0023】
次に、位相差補正回路10の一例を図4のブロック図で説明する。
101は約1水平走査期間の幅の1パルスを出力するモノマルチバイブレータであり、同期分離回路7bから副水平同期信号Sのエッジ(例えば立ち上がりエッジ)が入力してから約1水平走査期間の間ハイレベルをアンド回路102に出力し、これによりアンド回路102はクロックパルスCLOCKをカウンタ103のカウント端子に入力することになる。また、同期分離回路7bから副水平同期信号Sのエッジ(例えば立ち上がりエッジ)はカウンタ103のクリア端子に入力され、これによりカウンタ103は上記カウントに先立ってクリアされる。
【0024】
104はレジスタであり、コントローラ12から主水平同期信号Mと最良の局のサブチャンネル信号の水平同期信号Sとの間の位相差時間(デジタル値)がセットされている。
アンド回路105はカウンタ103のカウント値とレジスタ104の登録値とが一致する場合にハイレベルをモノマルチバイブレータ106に出力し、これによりモノマルチバイブレータ106は位相差補正済の副水平同期信号Sを出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTV受像装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のコントローラ12の位相差検出動作を示すフローチャートである。
【図3】図1のコントローラ12の位相差補正動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の位相差補正回路10の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3aは主チューナ、3bは副チューナ、12はコントローラ(副チューナ選択手段、切り換え判定手段、位相差検出記憶手段の一部)、10は位相補正手段、8は同期切換手段、9は位相差検出回路(位相差検出記憶手段の残部)。
Claims (3)
- それぞれ所望のチャンネル信号を選択可能な主チューナ及び副チューナと、
前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナが受信可能な各チャンネル信号の水平同期信号の位相差を定期的に検出してメモリに記憶する位相差検出記憶手段と、
受信状態が最も良好なチャンネル信号を前記副チューナに選択させる副チューナ選択手段と、
前記位相差検出記憶手段により予めメモリに記憶されている、前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号に対する前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の前記位相差に基づき、前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号の位相をシフトして補正する位相補正手段と、
前記主チューナが選択したチャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満で前記副チューナで選択されたチャンネル信号の受信入力レベルが所定値を超える受信状態である水平同期信号切り換え可能状態を判定する切り換え判定手段と、
前記切り換え判定手段が前記水平同期信号切り換え可能状態と判定した場合に前記主チューナが選択したチャンネル信号の水平同期信号として前記位相補正手段で位相補正された前記副チューナ選択手段で選択されたチャンネル信号の水平同期信号を選択する同期切換手段と、
を備えることを特徴とするTV受像装置。 - 前記位相差検出記憶手段は、前記主チューナおよび副チューナが受信した各チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満かどうかを個別に判定するとともに、何れかの前記チャンネル信号の受信入力レベルが所定値未満である場合に前記位相差を前記メモリに記憶するのを禁止するものである請求項1記載のTV受像装置。
- 車両に搭載される請求項1又は2に記載のTV受像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05464995A JP3552325B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | Tv受像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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